JP2001043098A - オペレーティングシステムおよび仮想計算機システム - Google Patents

オペレーティングシステムおよび仮想計算機システム

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JP2001043098A
JP2001043098A JP11215577A JP21557799A JP2001043098A JP 2001043098 A JP2001043098 A JP 2001043098A JP 11215577 A JP11215577 A JP 11215577A JP 21557799 A JP21557799 A JP 21557799A JP 2001043098 A JP2001043098 A JP 2001043098A
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clock cycle
saving mode
request
power saving
operating system
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Miyoshi Tatsukawa
美佳 龍川
Hiroyuki Sasaki
裕之 佐々木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
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    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想計算機システムにおいて、複数のタスク
またはオペレーティングシステムからの要求内容を管理
制御することにより、消費電力を削減する。 【解決手段】 仮想計算機システムにおける複数のタス
クを管理するオペレーティングシステムにおいて、ある
タスクが実行中にそのタスク以外のタスクから電源オン
/オフ切替要求が発行された場合、現在実行中のタス
ク、およびそのタスクが使用しているハードウエアデバ
イス4等に関する各タスクの実行状態を記憶部1にて記
憶管理する。受付部2は、実行中のタスク以外のタスク
からの電源オン/オフ切替要求を受け付け記憶する。制
御部3は、受付部2で記憶している内容と、記憶部1で
記憶している内容とを比較検討し、今回の電源オン/オ
フ切替要求が現在実行中のタスク以外の他のタスクから
の要求である場合、電源オン/オフ切替要求がハードウ
エアデバイス4に対して実行されないように処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は計算機システムにお
いて複数のタスクを実行可能なオペレーティングシステ
ムおよびそのオペレーティングシステムを含む単数また
は複数のオペレーティングシステムを実行可能な仮想計
算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機システムにおいて、オペレ
ーティングシステム(略してOSともいう)にて複数の
タスクを選択実行する機会が多くなり、1つまたは複数
のCPUにおけるオペレーションシステムの下で、異な
るタスクが実行および管理されている。このようなオペ
レーティングシステムでは、複数のタスクを順次切替え
ながら時分割で実行するようになっており、オペレーテ
ィングシステムにおける省電力化が重要な課題である。
【0003】また同様に、複数のオペレーティングシス
テムを選択実行する機会が多く、オペレーティングシス
テムの実行制御機能をもった仮想計算機装置( Virtual
Machine, VM)が種々提案されている。このような仮想
記憶計算機システムでは複数のオペレーティングシステ
ムを順次切替えながら時分割で実行するようになってお
り、各オペレーティングシステムにおける省電力化が重
要な課題である。
【0004】従来の複数のタスクを管理するオペレーテ
ィングシステムにおける動作について図29ないし図3
1に基づき説明する。
【0005】図29は従来のオペレーティングシステム
における電源オフ要求時の状態遷移図である。従来の電
源のオン/オフを切替える方法では、タスクAおよびタ
スクBを有するオペレーティングシステムにおいて、タ
スクAの実行中にタスクBが電源オフ要求を発行した場
合、オペレーティングシステムは、タスクAが実行中で
もタスクBからの電源オフ要求を一旦受け入れて電源を
オフし、その後電源をオンし直すような処理が行われて
いた。また、電源オン要求に対しても同様な処理が行わ
れていた。したがって、一旦電源をオフ状態にした後
に、再度電源をオン状態に戻しタスクAの処理を続行す
る処理を行うため、一旦電源オフ状態にした後に再度電
源オンの状態に戻すという無駄な処理が発生することと
なる。
【0006】図30は従来のオペレーティングシステム
における省電力モード切替要求時の状態遷移図である。
従来のCPUの省電力モードの切替え方法では、タスク
AおよびタスクBの二つのタスクを有したオペレーティ
ングシステムにおいて、タスクAが省電力モードαで実
行中にタスクBが省電力モードβへ切替えるように省電
力モード切替要求を出した場合、タスクAが省電力モー
ドαで実行中でも省電力モードβに一旦切り替わり、そ
の後省電力モードαに戻す処理が行われていた。したが
って、一旦省電力モードβに切り替えた後に、省電力モ
ードαに戻すという無駄な処理が発生することとなる。
【0007】図31は従来のオペレーティングシステム
におけるクロック周期切替要求時の状態遷移図である。
従来のクロック周期の切替え方法では、タスクAおよび
タスクBの二つのタスクを有したオペレーティングシス
テムにおいて、タスクAがクロック周期αで実行中にタ
スクBがクロック周期βへ切替えるようにクロック周期
切替要求を出した場合、タスクAがクロック周期αで実
行中でもクロック周期βに一旦切り替わり、その後クロ
ック周期αに戻す処理が行われていた。したがって、一
旦クロック周期βに切り替えた後に、クロック周期αに
戻すという無駄な処理が発生することとなる。
【0008】次に、複数のオペレーティングシステムを
有する仮想計算機システムにおける動作について図32
ないし図35に基づき説明する。
【0009】図32は仮想計算機システムの一構成を示
したものである。仮想計算機システムは、1つまたは複
数のCPUにおける仮想計算機装置100の下で、リア
ルタイム性や負荷の大小など性質の異なるオペレーティ
ングシステムA101,B102,…,Z103が実行
され、それぞれのオペレーティングシステム上で複数の
ハードウエアデバイス107を制御しながら種々のアプ
リケーション104,105,106が実行される。
【0010】図33は従来の仮想計算機システムにおけ
る電源オフ要求時の状態遷移図ある。従来の電源オフ切
替え方法では、オペレーティングシステムA(以下、O
SAともいう。)およびオペレーティングシステムB
(以下、OSBともいう。)の2つのオペレーティング
システムを有したシステムにおいて、OSAが実行中に
OSBから電源オフが要求された場合、一旦電源をオフ
し、その後電源をオンし直すといった処理を行って、O
SAの処理を続行させる処理が行われていた。したがっ
て、一旦電源をオフ状態にした後に、再度電源をオン状
態に戻しOSAの処理を続行する処理を行うため、一旦
電源オフ状態にした後に再度電源オンの状態に戻すとい
う無駄な処理が発生することとなる。
【0011】図34は従来の仮想計算機システムにおけ
る省電力モード切替要求時の状態遷移図である。従来の
省電力モード切替方法では、オペレーティングシステム
AおよびオペレーティングシステムBの2つのオペレー
ティングシステムを有したシステムにおいて、OSAが
省電力モードαで実行中にOSBから省電力モードβへ
の切替えが要求された場合、OSAが省電力モードαで
実行中でも省電力モードβに一旦切り替わり、その後、
省電力モードαに戻す処理が行われていた。したがっ
て、一旦省電力モードβに切り替えた後で、省電力モー
ドαに戻すという無駄な処理が発生することとなる。
【0012】図35は従来の仮想計算機システムにおけ
るクロック周期切替要求時の状態遷移図である。従来の
クロック周期切替方法では、オペレーティングシステム
AおよびオペレーティングシステムBの2つのオペレー
ティングシステムを有したシステムにおいて、OSAが
クロック周期αで実行中にOSBからクロック周期dの
切替えが要求された場合、OSAがクロック周期αで実
行中でもクロック周期βに一旦切り替わり、その後クロ
ック周期αに戻すという処理が行われていた。したがっ
て、一旦クロック周期βに切り替えた後で、クロック周
期αに戻すというような無駄な処理が発生することとな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の複数のタスクを管理するオペレーティングシステムで
は、タスクAが実行中に、タスクA以外のタスクからハ
ードウエアデバイスに対しての切替が要求された場合
は、一旦その要求を実行し、その後切替え前の状態に戻
すといった処理が発生していた。それゆえ、切替要求を
処理する必要がない要求内容も処理するという無駄な作
業が発生し、その度にハードウエアデバイスにアクセス
しなければならないため、電力を消費するという問題点
があった。
【0014】また、従来の性質の異なる複数のオペレー
ティングシステムを制御する仮想計算機システムでも、
オペレーティングシステムAが実行中に、オペレーティ
ングシステムA以外のオペレーティングシステムからハ
ードウエアデバイスに対しての切替えが要求された場
合、一旦、その要求を実行し、その後切替え前の状態に
戻すという処理が発生していた。それゆえ、切替要求を
処理する必要がない要求事項も処理するという無駄な作
業が発生し、その度にハードウエアデバイスにアクセス
しなければならないため、電力を消費するという問題点
があった。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、複数のタスクまたは複数のオペレーティングシス
テムを制御する際に、電源オン/オフ等のハードウエア
デバイスに対する要求を管理することができ、消費電力
を削減することが可能なオペレーティングシステムおよ
び仮想計算機システムを提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のオペレーティングシステムは、複数のタスクを管理す
るオペレーティングシステムにおいて、前記それぞれの
タスクにおけるハードウェアデバイスの実行状態を含む
実行情報を記憶する記憶手段と、前記ハードウェアデバ
イスに対する電源オン要求と電源オフ要求の少なくとも
一方の要求を受け付ける要求受付手段と、前記実行情報
に基づいて前記要求に関する処理実行を制御するもの
で、少なくとも一つのタスクが前記電源オン要求と電源
オフ要求の少なくとも一方を少なくとも一つのハードウ
ェアデバイスに対して発行した場合に、他のタスクが前
記ハードウェアデバイスを使用しているときは前記電源
オン要求または電源オフ要求の処理実行を行わないよう
にする電源切替制御手段と、を有するものである。
【0017】請求項2に記載のオペレーティングシステ
ムは、複数のタスクを管理するオペレーティングシステ
ムにおいて、前記それぞれのタスクにおけるハードウェ
アデバイスの省電力モード情報を記憶する記憶手段と、
前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
と、前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する
処理実行を制御するもので、前記タスクの切替時に、切
替えたタスクの省電力モード情報を基に省電力モードを
設定する省電力モード切替制御手段と、を有するもので
ある。
【0018】また、請求項3に記載のオペレーティング
システムは、請求項2において、前記省電力モード切替
制御手段は、前記タスクの実行中に、前記省電力モード
情報を基に省電力モードを設定変更可能であることを特
徴とする。
【0019】また、請求項4に記載のオペレーティング
システムは、請求項2または3において、前記タスクの
実行優先度または前記省電力モード情報の優先度を比較
する優先度比較手段を有し、前記省電力モード切替制御
手段は、前記タスクの実行中に、前記優先度の比較結果
に基づいて省電力モードを設定変更することを特徴とす
る。
【0020】請求項5に記載のオペレーティングシステ
ムは、複数のタスクを管理するオペレーティングシステ
ムにおいて、前記それぞれのタスクにおけるハードウェ
アデバイスの省電力モード情報と、当該オペレーティン
グシステム自身における省電力モード情報とを記憶する
記憶手段と、前記省電力モードの切替要求を受け付ける
要求受付手段と、前記省電力モード情報に基づいて前記
要求に関する処理実行を制御するもので、前記タスクの
実行中に、このタスクの省電力モード情報と前記オペレ
ーティングシステム自身の省電力モード情報とを比較し
て省電力モードを設定変更する省電力モード切替制御手
段と、を有するものである。
【0021】請求項6に記載のオペレーティングシステ
ムは、複数のタスクを管理するオペレーティングシステ
ムにおいて、前記それぞれのタスクにおけるハードウェ
アデバイスの省電力モード情報と、当該オペレーティン
グシステム自身における省電力モード情報とを記憶する
記憶手段と、前記省電力モードの切替要求を受け付ける
要求受付手段と、前記省電力モード情報に基づいて前記
要求に関する処理実行を制御するもので、前記タスクの
切替時に、切替えたタスクの省電力モード情報と前記オ
ペレーティングシステム自身の省電力モード情報とを比
較して省電力モードを設定変更する省電力モード切替制
御手段と、を有するものである。
【0022】請求項7に記載のオペレーティングシステ
ムは、複数のタスクを管理するオペレーティングシステ
ムにおいて、前記それぞれのタスクにおけるハードウェ
アデバイスのクロック周期情報を記憶する記憶手段と、
前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
と、前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する
処理実行を制御するもので、前記タスクの切替時に、切
替えたタスクのクロック周期情報を基にクロック周期を
設定するクロック周期切替制御手段と、を有するもので
ある。
【0023】また、請求項8に記載のオペレーティング
システムは、請求項7において、前記クロック周期切替
制御手段は、前記タスクの実行中に、前記クロック周期
情報を基にクロック周期を設定変更可能であることを特
徴とする。
【0024】また、請求項9に記載のオペレーティング
システムは、請求項7または8において、前記タスクの
実行優先度または前記クロック周期情報の優先度を比較
する優先度比較手段を有し、前記クロック周期切替制御
手段は、前記タスクの実行中に、前記優先度の比較結果
に基づいてクロック周期を設定変更することを特徴とす
る。
【0025】請求項10に記載のオペレーティングシス
テムは、複数のタスクを管理するオペレーティングシス
テムにおいて、前記それぞれのタスクにおけるハードウ
ェアデバイスのクロック周期情報と、当該オペレーティ
ングシステム自身におけるクロック周期情報とを記憶す
る記憶手段と、前記クロック周期の切替要求を受け付け
る要求受付手段と、前記クロック周期情報に基づいて前
記要求に関する処理実行を制御するもので、前記タスク
の実行中に、このタスクのクロック周期情報と前記オペ
レーティングシステム自身のクロック周期情報とを比較
してクロック周期を設定変更するクロック周期切替制御
手段と、を有するものである。
【0026】請求項11に記載のオペレーティングシス
テムは、複数のタスクを管理するオペレーティングシス
テムにおいて、前記それぞれのタスクにおけるハードウ
ェアデバイスのクロック周期情報と、当該オペレーティ
ングシステム自身におけるクロック周期情報とを記憶す
る記憶手段と、前記クロック周期の切替要求を受け付け
る要求受付手段と、前記クロック周期情報に基づいて前
記要求に関する処理実行を制御するもので、前記タスク
の切替時に、切替えたタスクのクロック周期情報と前記
オペレーティングシステム自身のクロック周期情報とを
比較してクロック周期を設定変更するクロック周期切替
制御手段と、を有するものである。
【0027】本発明の請求項12に記載の仮想計算機シ
ステムは、請求項1ないし11のいずれかに記載のオペ
レーティングシステムを少なくとも一つ実行制御する実
行制御手段を備えたものである。
【0028】上記オペレーティングシステムでは、少な
くとも一つのタスクが電源オン要求または電源オフ要求
を少なくとも一つのハードウェアデバイスに対して発行
した場合に、他のタスクがそのハードウェアデバイスを
使用しているときは、発行された要求に即時に応答して
電源オン処理または電源オフ処理を行わず、例えば実行
中のタスクが終了してタスクを切替えるときに該当する
ハードウェアデバイスの電源オン処理または電源オフ処
理を行う。これにより、無駄な電力の消費が削減され、
消費電流の抑制が可能となる。
【0029】また、あるタスクが省電力モード切替要求
を発行した場合に、他のタスクが実行中であるときは、
発行された要求に即時に応答して省電力モード切替処理
を行わないようにし、例えば実行中のタスクが終了して
タスクを切替えるとき、または切り替えたタスクの実行
中に、そのタスクの省電力モード情報を基にCPU等の
ハードウェアデバイスの省電力モードを設定したり、タ
スクの実行優先度や省電力モード情報の優先度を比較し
て省電力モードを設定変更したり、タスクの省電力モー
ド情報とオペレーティングシステム自身の省電力モード
情報とを比較して省電力モードを設定変更する。これに
より、無駄な電力の消費が削減され、消費電流の抑制が
可能となる。
【0030】また、あるタスクがクロック周期切替要求
を発行した場合に、他のタスクが実行中であるときは、
発行された要求に即時に応答してクロック周期切替処理
を行わないようにし、例えば実行中のタスクが終了して
タスクを切替えるとき、または切り替えたタスクの実行
中に、そのタスクのクロック周期情報を基にCPU等の
ハードウェアデバイスのクロック周期を設定したり、タ
スクの実行優先度やクロック周期情報の優先度を比較し
てクロック周期を設定変更したり、タスクのクロック周
期情報とオペレーティングシステム自身のクロック周期
情報とを比較してクロック周期を設定変更する。これに
より、無駄な電力の消費が削減され、消費電流の抑制が
可能となる。
【0031】本発明の請求項13に記載の仮想計算機シ
ステムは、複数のオペレーティングシステムを実行制御
する仮想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペ
レーティングシステムにおけるハードウェアデバイスの
実行状態を含む実行情報を記憶する記憶手段と、前記ハ
ードウェアデバイスに対する電源オン要求と電源オフ要
求の少なくとも一方の要求を受け付ける要求受付手段
と、前記実行情報に基づいて前記要求に関する処理実行
を制御するもので、少なくとも一つのオペレーティング
システムが前記電源オン要求と電源オフ要求の少なくと
も一方を少なくとも一つのハードウェアデバイスに対し
て発行した場合に、他のオペレーティングシステムが前
記ハードウェアデバイスを使用しているときは前記電源
オン要求または電源オフ要求の処理実行を行わないよう
にする電源切替制御手段と、を有するものである。
【0032】請求項14に記載の仮想計算機システム
は、複数のオペレーティングシステムを実行制御する仮
想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペレーテ
ィングシステムにおけるハードウェアデバイスの省電力
モード情報を記憶する記憶手段と、前記省電力モードの
切替要求を受け付ける要求受付手段と、前記省電力モー
ド情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制御する
もので、前記オペレーティングシステムの切替時に、切
替えたオペレーティングシステムの省電力モード情報を
基に省電力モードを設定する省電力モード切替制御手段
と、を有するものである。
【0033】また、請求項15に記載の仮想計算機シス
テムは、請求項14において、前記省電力モード切替制
御手段は、前記オペレーティングシステムの実行中に、
前記省電力モード情報を基に省電力モードを設定変更可
能であることを特徴とする。
【0034】また、請求項16に記載の仮想計算機シス
テムは、請求項14または15において、前記オペレー
ティングシステムの実行優先度または前記省電力モード
情報の優先度を比較する優先度比較手段を有し、前記省
電力モード切替制御手段は、前記オペレーティングシス
テムの実行中に、前記優先度の比較結果に基づいて省電
力モードを設定変更することを特徴とする。
【0035】請求項17に記載の仮想計算機システム
は、複数のオペレーティングシステムを実行制御する仮
想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペレーテ
ィングシステムにおけるハードウェアデバイスの省電力
モード情報と、当該仮想計算機システム自身における省
電力モード情報とを記憶する記憶手段と、前記省電力モ
ードの切替要求を受け付ける要求受付手段と、前記省電
力モード情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制
御するもので、前記オペレーティングシステムの実行中
に、このオペレーティングシステムの省電力モード情報
と前記仮想計算機システム自身の省電力モード情報とを
比較して省電力モードを設定変更する省電力モード切替
制御手段と、を有するものである。
【0036】請求項18に記載の仮想計算機システム
は、複数のオペレーティングシステムを実行制御する仮
想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペレーテ
ィングシステムにおけるハードウェアデバイスの省電力
モード情報と、当該仮想計算機システム自身における省
電力モード情報とを記憶する記憶手段と、前記省電力モ
ードの切替要求を受け付ける要求受付手段と、前記省電
力モード情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制
御するもので、前記オペレーティングシステムの切替時
に、切替えたオペレーティングシステムの省電力モード
情報と前記仮想計算機システム自身の省電力モード情報
とを比較して省電力モードを設定変更する省電力モード
切替制御手段と、を有するものである。
【0037】請求項19に記載の仮想計算機システム
は、複数のオペレーティングシステムを実行制御する仮
想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペレーテ
ィングシステムにおけるハードウェアデバイスのクロッ
ク周期情報を記憶する記憶手段と、前記クロック周期の
切替要求を受け付ける要求受付手段と、前記クロック周
期情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制御する
もので、前記オペレーティングシステムの切替時に、切
替えたオペレーティングシステムのクロック周期情報を
基にクロック周期を設定するクロック周期切替制御手段
と、を有するものである。
【0038】また、請求項20に記載の仮想計算機シス
テムは、請求項19において、前記クロック周期切替制
御手段は、前記オペレーティングシステムの実行中に、
前記クロック周期情報を基にクロック周期を設定変更可
能であることを特徴とする。
【0039】また、請求項21に記載の仮想計算機シス
テムは、請求項19または20において、前記オペレー
ティングシステムの実行優先度または前記クロック周期
情報の優先度を比較する優先度比較手段を有し、前記ク
ロック周期切替制御手段は、前記オペレーティングシス
テムの実行中に、前記優先度の比較結果に基づいてクロ
ック周期を設定変更することを特徴とする。
【0040】請求項22に記載の仮想計算機システム
は、複数のオペレーティングシステムを実行制御する仮
想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペレーテ
ィングシステムにおけるハードウェアデバイスのクロッ
ク周期情報と、当該仮想計算機システム自身におけるク
ロック周期情報とを記憶する記憶手段と、前記クロック
周期の切替要求を受け付ける要求受付手段と、前記クロ
ック周期情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制
御するもので、前記オペレーティングシステムの実行中
に、このオペレーティングシステムのクロック周期情報
と前記仮想計算機システム自身のクロック周期情報とを
比較してクロック周期を設定変更するクロック周期切替
制御手段と、を有するものである。
【0041】請求項23に記載の仮想計算機システム
は、複数のオペレーティングシステムを実行制御する仮
想計算機システムにおいて、前記それぞれのオペレーテ
ィングシステムにおけるハードウェアデバイスのクロッ
ク周期情報と、当該仮想計算機システム自身におけるク
ロック周期情報とを記憶する記憶手段と、前記クロック
周期の切替要求を受け付ける要求受付手段と、前記クロ
ック周期情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制
御するもので、前記オペレーティングシステムの切替時
に、切替えたオペレーティングシステムのクロック周期
情報と前記仮想計算機システム自身のクロック周期情報
とを比較してクロック周期を設定変更するクロック周期
切替制御手段と、を有するものである。
【0042】上記仮想計算機システムでは、少なくとも
一つのオペレーティングシステムが電源オン要求または
電源オフ要求を少なくとも一つのハードウェアデバイス
に対して発行した場合に、他のオペレーティングシステ
ムがそのハードウェアデバイスを使用しているときは、
発行された要求に即時に応答して電源オン処理または電
源オフ処理を行わないようにし、例えば実行中のオペレ
ーティングシステムが終了してオペレーティングシステ
ムを切替えるときに該当するハードウェアデバイスの電
源オン処理または電源オフ処理を行う。これにより、無
駄な電力の消費が削減され、消費電流の抑制が可能とな
る。
【0043】また、あるオペレーティングシステムが省
電力モード切替要求を発行した場合に、他のオペレーテ
ィングシステムが実行中であるときは、発行された要求
に即時に応答して省電力モード切替処理を行わないよう
にし、例えば実行中のオペレーティングシステムが終了
してオペレーティングシステムを切替えるとき、または
切り替えたオペレーティングシステムの実行中に、その
オペレーティングシステムの省電力モード情報を基にC
PU等のハードウェアデバイスの省電力モードを設定し
たり、オペレーティングシステムの実行優先度や省電力
モード情報の優先度を比較して省電力モードを設定変更
したり、オペレーティングシステムの省電力モード情報
と仮想計算機システム自身の省電力モード情報とを比較
して省電力モードを設定変更する。これにより、無駄な
電力の消費が削減され、消費電流の抑制が可能となる。
【0044】また、あるオペレーティングシステムがク
ロック周期切替要求を発行した場合に、他のオペレーテ
ィングシステムが実行中であるときは、発行された要求
に即時に応答してクロック周期切替処理を行わないよう
にし、例えば実行中のオペレーティングシステムが終了
してオペレーティングシステムを切替えるとき、または
切り替えたオペレーティングシステムの実行中に、その
オペレーティングシステムのクロック周期情報を基にC
PU等のハードウェアデバイスのクロック周期を設定し
たり、オペレーティングシステムの実行優先度やクロッ
ク周期情報の優先度を比較してクロック周期を設定変更
したり、オペレーティングシステムのクロック周期情報
と仮想計算機システム自身のクロック周期情報とを比較
してクロック周期を設定変更する。これにより、無駄な
電力の消費が削減され、消費電流の抑制が可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。本実施形態に係るオペレー
ティングシステムは、1つまたは複数のCPUにおける
オペレーティングシステムの下で、複数の異なるタスク
を管理し、その実行や切替え制御を行うものである。ま
た、本実施形態に係る仮想計算機システムは、図32に
示したように1つまたは複数のCPUを有する仮想計算
機装置100の下で、リアルタイム性や負荷の大小な
ど、性質の異なる複数のオペレーティングシステムA1
01,B102,. . . ,Z103を実行し、それぞれ
のオペレーティングシステム上で複数のハードウエアデ
バイス107を制御しながらアプリケーション104,
105,106を実行可能な構成となっている。オペレ
ーティングシステムとしては、装置組み込み用のリアル
タイムOS、時分割方式(TSS)のUNIXなど、種
々のオペレーティングシステムを適用可能である。以下
に、複数の異なるタスクを有するオペレーティングシス
テムおよび複数の異なるオペレーティングシステムを有
する仮想計算機システムのいくつかの実施形態に関する
機能的構成および動作について述べる。
【0046】(複数の異なるタスクを管理するオペレー
ティングシステム)オペレーティングシステムにおける
タスクの切替または変更要求の管理および制御を行う動
作について説明する。図1は本実施形態に係るオペレー
ティングシステムを用いる仮想計算機システムの機能的
構成を示すブロック図である。
【0047】この仮想計算機システムは、ハードウエア
デバイス4と、たとえば各ハードウエアデバイスへの電
源オン要求または電源オフ要求のいずれか一方、あるい
は、これらの要求の両方をタスク毎に記憶し管理する記
憶部1と、タスクからのハードウエアデバイスへの電源
オン/オフ切替要求を受け付け記憶する受付部2と、こ
の受付部2で記憶した電源オン/オフ切替要求の内容
(すなわち、電源オン/オフ切替要求を出したタスクに
関する情報)と、記憶部1で記憶している内容(すなわ
ち、現在実行中のタスクに関する情報)とを比較し、そ
の結果に基づいて制御を行う制御部3とを有している。
これらの記憶部1、受付部2、制御部3は、計算機シス
テムに設けられる半導体メモリ等において、CPUによ
り実行可能なソフトウエアプログラムおよびデータによ
って構成されるものであり、各手段のより具体的な構造
や作動の原理については周知技術を用いることにより実
行可能であるためここでは説明を省略し、本実施形態の
特徴部分についてのみ述べることとする。
【0048】以下に、図1に示す仮想計算機システムに
おけるオペレーティングシステムの動作に関する実施形
態として、第1実施形態(電源オン/オフ切替要求)、
第2および第3実施形態(CPUの省電力モード切替要
求)、第4および第5実施形態(クロック周期切替要
求)を説明する。
【0049】[第1実施形態]図2および図3は本発明
の第1実施形態に係るオペレーティングシステムにおけ
る状態遷移図である。なお、第1実施形態で用いる仮想
計算機システムの機能的構成は図1を参照する。
【0050】第1実施形態のオペレーティングシステム
は、各タスクの各ハードウエアデバイスに対する電源オ
ン要求または電源オフ要求の切替要求(以後、電源オン
/オフ切替要求と称する)を管理制御することにより、
消費電力を削減するものである。
【0051】この第1実施形態における電源オン/オフ
切替要求発行時の動作について説明する。複数のタスク
を管理するオペレーティングシステムにおいて、あるタ
スクが実行中にそのタスク以外のタスクから電源オン/
オフ切替要求が発行された場合、現在実行中のタスク、
およびそのタスクが使用しているハードウエアデバイス
等に関する各タスクの実行状態を記憶部1にて記憶管理
する。受付部2は、実行中のタスク以外のタスクからの
電源オン/オフ切替要求を受け付け記憶する。そして、
制御部3は、受付部2で記憶している内容と、記憶部1
で記憶している内容とを比較検討し、その結果、今回の
電源オン/オフ切替要求が現在実行中のタスク以外の他
のタスクからの要求であった場合、この電源オン/オフ
切替要求がハードウエアデバイスに対して実行されない
ように処理する。なお、タスクの切り換え契機、タスク
の切り換え手法などは、一般的なオペレーティングシス
テムと同様である。
【0052】図2はタスクAが処理中のときにタスクB
からの電源オフ要求があった場合を示している。タスク
Aが処理中のときは、タスクBの電源オフ要求は、ハー
ドウエアデバイスに対して実行されず、タスクAの処理
が終了した後、タスクBの電源オフ要求が処理され、オ
ペレーションシステムを終了させる。
【0053】また、図3は、タスクAが処理中のときに
タスクBからの電源オン要求があった場合を示してい
る。タスクAが処理中のときは、タスクBの電源オン要
求はハードウエアデバイスに対して実行されず、タスク
Aの処理が終了した後、タスクBの電源オン要求が処理
され、タスクが切り換わり、そのままタスクBの処理が
実行される。
【0054】また、電源オン要求と電源オフ要求の両方
を受け付けるようにし、これらの要求のいずれかが発行
された場合に、現在実行中のタスク以外からの要求につ
いては上記と同様に実行中のタスクの処理が終了してか
ら処理実行するようにしてもよい。
【0055】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからの電源オン要求または電源
オフ要求のいずれか一方、あるいは、これらの両方の要
求が発行された場合、その要求を実行する前に、実行中
のタスクを処理することで、他のタスクからの電源オン
/オフ切替要求が発行されるたびにハードウエアデバイ
スにアクセスすることを防ぎ、無駄な電力が消費される
ことを防止することが可能となる。
【0056】[第2実施形態]図4および図5は本発明
の第2実施形態に係るオペレーションシステムにおける
状態遷移図である。第2実施形態で用いる仮想計算機シ
ステムの機能的構成は同様に図1を参照する。
【0057】第2実施形態のオペレーティングシステム
は、各タスクの各ハードウエアデバイスへのCPUの省
電力モード切替要求を管理制御することにより、消費電
力を削減するものである。
【0058】このオペレーティングシステムは、各タス
クが省電力モード情報を有し、また第1実施形態の構成
において、電源オン/オフ切替要求の代わりにCPUの
省電力モードを変更するためのCPUの省電力モード切
替要求を受けとる。それ以外は、第1実施形態の構成要
素と同様であるため説明を省略する。
【0059】次に第2実施形態における省電力モード切
替要求発行時の動作について図1および図4を用いて説
明する。タスクAが実行中にタスクA以外のタスクBか
ら省電力モード切替要求が発行された場合、各タスクの
実行状態および各ハードウエアデバイスの実行状態、ま
た、どのタスクがどの省電力モードで実行しているかを
記憶部1において記憶管理する。受付部2はタスクBか
らの省電力モード切替要求を受付け記憶し、制御部3が
この受付部2で記憶した内容と、前記記憶部1で記憶し
た内容とを比較検討する。その結果、今回の省電力モー
ド切替要求がタスクA以外からの要求であった場合は、
省電力モード切替要求はハードディスクに対して実行さ
れないように処理する。そしてタスクAの処理が終了
し、タスク切替時(タスクAからタスクBへ切替える
時)に、切替えたタスクBの省電力モード情報をもとに
CPUの省電力モードを設定する。
【0060】図4に示すように、タスクAが省電力モー
ドm1で実行中のときに、タスクBの省電力モード切替
要求が発行された場合は、タスクBの省電力モード切替
要求はハードウエアデバイスに対して実行されず、タス
クAの処理が終了した時点でタスクBへの切替およびタ
スクBの省電力モードm2への変更が行われる。
【0061】また、第2実施形態のオペレーティングシ
ステムは、タスクBへの切替およびタスクBの省電力モ
ードへの設定が行われた後、タスクBの実行中に、タス
クBが省電力モードを設定変更することも可能である。
【0062】図5に示すように、タスクAが省電力モー
ドm1で実行中のときに、タスクBの持つ省電力モード
m2への変更要求があった場合、タスクAの処理が終了
した時点で、タスクBへの切替およびタスクBの省電力
モードm2への変更が実行される。そして、その後タス
クBが実行中に省電力モードm1へ変更する。
【0063】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからの省電力モード切替要求が
発行された場合、その要求を実行する前に、実行中のタ
スクを処理することにより、他のタスクからの省電力モ
ード切替要求が発行されるたびにハードウエアデバイス
にアクセスすることを防ぎ、無駄な電力が消費されるこ
とを防止することが可能となる。
【0064】[第3実施形態]図6および図7は本発明
の第3実施形態に係るオペレーションシステムにおける
状態遷移図である。第3実施形態で用いる仮想計算機シ
ステムの機能的構成は同様に図1を参照する。
【0065】第3実施形態の複数のタスクを管理するオ
ペレーティングシステムは、オペレーション自身の省電
力モードを有し、第2実施形態の構成における記憶部1
が、各ハードウエアデバイスおよび各タスクの実行状
態、およびどのタスクがどの省電力モードで実行してい
るかを記憶管理することに加えて、オペレーティングシ
ステム自身の省電力モード情報を記憶管理する。その他
の構成要素については、第2実施形態と同様であるため
説明を省略する。
【0066】次に第3実施形態における省電力モード切
替要求発行時の動作について図1および図6を用いて説
明する。タスクAが実行中にタスクA以外のタスクBか
ら省電力モード切替要求が発行された場合、各タスクの
実行状態および各ハードウエアデバイスの実行状態、ま
た、どのタスクがどの省電力モードで実行しているかに
加えて、オペレーティングシステム自身の省電力モード
情報を記憶部1において記憶管理する。制御部3が受付
部2で記憶した省電力モード切替要求の内容と、前記記
憶部1で記憶した内容とを比較検討し、今回の省電力モ
ード切替要求がタスクA以外からの要求であった場合
は、省電力モード切替要求はハードディスクに対して実
行されないように処理する。そして、タスクAの処理が
終了すると、タスクBへの切替およびタスクBの持つ省
電力モードの設定を行う。その後タスクBの実行中に、
オペレーティングシステム自身の省電力モード情報と、
タスクBの省電力モード情報とを比較判定し、その比較
結果により、CPUの省電力モードに設定変更する。
【0067】図6に示すように、タスクAが省電力モー
ドm1で実行中のときは、タスクBの省電力モードm2
への変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、タスクAの処理が終了した時点でタスクBへ切り替
わり、同時にタスクBの持つ省電力モードm2に切り替
わる。そして、タスクBの実行中、記憶部1で記憶して
いるオペレーティングシステム自身の省電力モードM1
と受付部2で記憶しているタスクBの省電力モードm2
とを比較判定した結果により、省電力モードを自由に切
替えることができる。
【0068】また、第3実施形態のオペレーティングシ
ステムは、タスクAの実行後、タスクBの切替えの際、
タスクBからの省電力モード情報の内容と、オペレーテ
ィングシステム自身で保有している省電力モード情報と
を比較検討し、その結果により、省電力モードを自由に
選択することも可能である。
【0069】図7に示すように、タスクAが省電力モー
ドm1で実行中のときはタスクBの省電力モードm2へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して実行されな
い。そしてタスクAの処理が終了しタスクBへの切替え
の処理が行われる際、タスクBの省電力モードm2とオ
ペレーティングシステム自身の省電力モードM1とを比
較し、その結果で、その後実行する省電力モードを自由
に選択できる。省電力モードを切替える場合、例えば、
オペレーティングシステム自身の省電力モードとタスク
の省電力モードとの間に優先順位をつけたり、消費電力
のより少ない省電力モードに優先的に切替えたりする。
【0070】このように、複数のタスクを管理制御する
オペレーティングシステムにおいて、実行中のタスク以
外のタスクから省電力モード切替が要求されたときに
は、実行中のタスクを処理した後、オペレーティングシ
ステムの省電力モードと省電力モード切替要求を発行し
たタスクの省電力モードとを比較し、その結果にもとづ
いて省電力モードを切替えることが可能となる。
【0071】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからの省電力モード切替要求が
発行された場合、その要求を実行する前に、実行中のタ
スクを処理することで、他のタスクからの省電力モード
切替要求が発行されるたびにハードウエアデバイスにア
クセスすることを防ぎ、無駄な電力が消費されることを
防ぐことが可能となる。
【0072】[第4実施形態]図8および図9は第4実
施形態に係るオペレーティングシステムにおける状態遷
移図である。第4実施形態で用いる仮想計算機システム
の機能的構成は同様に図1を参照する。
【0073】第4実施形態のオペレーティングシステム
は、各タスクの各ハードウエアデバイスへのクロック周
期切替要求を管理制御することにより、消費電力を削減
するものである。
【0074】このオペレーティングシステムは、第1実
施形態の構成において、電源オン/オフ切替要求の代わ
りにクロック周期を変更するためのクロック周期切替要
求を受けとる。それ以外は、第1実施形態の構成要素と
同様であるため説明を省略する。
【0075】次に第4実施形態におけるクロック周期切
替要求発行時の動作について図1および図8を用いて説
明する。複数のタスクを管理制御するオペレーティング
システムにおいて、タスクAが実行中にタスクA以外の
タスクからクロック周期切替要求を発行された場合、各
タスクの実行状態および各ハードウエアデバイスの実行
状態を管理し、また、どのタスクがどのクロック周期で
実行しているかを記憶部1において記憶管理する。タス
クBからのクロック周期切替要求を受付部2において受
付け記憶し、制御部3はこの受付部2で記憶した内容
と、前記記憶部1で記憶した内容とを比較検討し、比較
した結果、今回の要求内容がタスクBからの要求であっ
た場合は、前記クロック周期切替要求は実行されないよ
うに処理される。そしてタスクAの処理が終了しタスク
を切替える際に、切替えたタスクBのクロック周期情報
をもとに、CPUのクロック周期を設定する。
【0076】図8に示すように、タスクAがクロック周
期f1で実行中のときに、タスクBのクロック周期f2
への変更が要求された場合は、クロック周期切替要求は
ハードウエアデバイスに対して実行されず、タスクAの
処理が終了した時点でタスクBへの切替およびタスクB
のクロック周期f2への変更を行う。
【0077】また、この第4実施形態におけるオペレー
ティングシステムは、タスクAの処理が終了し、タスク
Bへの切替およびタスクBの持つクロック周期f2への
設定が行われた後、タスクBが実行中に、タスクBがク
ロック周期を設定変更することが可能である。
【0078】図9に示すように、タスクAがクロック周
期f1で実行中のときに、タスクBのクロック周期f2
への変更要求があった場合は、クロック周期切替要求は
ハードウエアデバイスに対して実行されない。そしてタ
スクAの処理が終了し、タスクBへの切替およびタスク
Bの持つクロック周期f2への変更が実行された後、タ
スクBの実行中にクロック周期f1へ切替える。
【0079】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからのクロック周期切替要求が
発行された場合、その要求を実行する前に、実行中のタ
スクを処理することで、他のタスクからのクロック周期
切替要求が発行されるたびにハードウエアデバイスにア
クセスすることを防ぎ、無駄な電力が消費されることを
防止することが可能となる。
【0080】[第5実施形態]図10および図11は第
5実施形態に係るオペレーティングシステムにおける状
態遷移図である。第5実施形態で用いる仮想計算機シス
テムの機能的構成は同様に図1を参照する。
【0081】第5実施形態は、第4実施形態の構成にお
ける記憶部1が、各タスクおよび各ハードウエアデバイ
スの実行状態、およびどのタスクがどのクロック周期で
実行しているかを記憶管理することに加えて、オペレー
ティングシステム自身のクロック周期情報を記憶管理す
る。その他の構成要素については、第4実施形態と同様
であるため説明を省略する。
【0082】次に第5実施形態におけるクロック周期切
替要求発行時の動作について図1および図10を用いて
説明する。タスクAが実行中にタスクA以外のタスクか
らクロック周期切替要求を発行された場合、各タスクの
実行状態および各ハードウエアデバイスの実行状態を管
理し、また、どのタスクがどのクロック周期で実行して
いるかに加えてオペレーティングシステム自身のクロッ
ク周期情報を記憶部1において記憶管理する。制御部3
はこの受付部2で記憶したタスクBからのクロック周期
切替要求の内容と、前記記憶部1で記憶した内容とを比
較検討し、その結果、今回の要求内容がタスクBからの
要求であった場合は、クロック周期切替要求は実行され
ないように処理される。そしてタスクAの処理が終了
し、タスクBへの切替およびタスクBの持つクロック周
期に設定した後、タスクBの実行中に、オペレーティン
グシステム自身のクロック周期情報と、前記タスクBの
クロック周期とを比較判定し、その結果により、クロッ
ク周期に切替える。
【0083】図10に示すように、タスクAがクロック
周期f1で実行中のときに、タスクBのクロック周期f
2への要求があった場合は、タスクAの処理が終了した
時点で、タスクBへの切替およびタスクBのクロック周
期f2への設定を行う。そしてタスクBの実行中に、オ
ペレーティングシステム自身のクロック周期F1とタス
クBのクロック周期f2とを比較判定した結果により、
クロック周期を自由に切替えることができる。
【0084】また、第5実施形態のオペレーティングシ
ステムは、前記したタスクAの処理が終了し、タスクB
へ切替えたときに、タスクBのクロック周期f1とオペ
レーティングシステム自身の持つクロック周期F1とを
比較した結果で、その後実行するクロック周期を自由に
選択できる。
【0085】図11に示すように、タスクAがクロック
周期f1で実行中のときはタスクBのクロック周期f2
への変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ない。そしてタスクAの処理が終了し、タスクBへの切
替えが行われる際、タスクBのクロック周期f2とオペ
レーティングシステム自身のクロック周期F1とを比較
し、その結果、その後実行するクロック周期を自由に選
択できる。
【0086】このように、複数のタスクを管理制御する
オペレーティングシステムにおいて、実行中のタスク以
外のタスクからクロック周期切替要求が発行されたとき
には、実行中のタスクを処理した後、オペレーティング
システムのクロック周期と前記タスクのクロック周期と
を比較し、その結果にもとづいてクロック周期を切替え
ることが可能となる。クロック周期を切替える場合、例
えばオペレーティングシステム自身のクロック周期とタ
スクのクロック周期との間に優先順位をつけたり、より
長くて消費電力の少ないクロック周期に優先的に切替え
たりする。
【0087】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからのクロック周期切替要求が
発行された場合、その要求を実行する前に、実行中のタ
スクを処理することで、他のタスクからのクロック周期
切替要求が発行されるたびにハードウエアデバイスにア
クセスすることを防ぎ、無駄な電力が消費されることを
防ぐことが可能となる。
【0088】[第6実施形態]図12は本実施形態に係
る優先度比較部を有するオペレーティングシステムを用
いる仮想計算機システムの機能的構成を示すブロック図
である。
【0089】この仮想計算機システムは、ハードウエア
デバイス14と、たとえば各ハードウエアデバイス14
への省電力モード切替要求をタスク毎に記憶管理する記
憶部11と、各タスクからの省電力モード切替要求を受
け付け記憶する受付部12と、この受付部12で記憶し
た省電力モード切替要求の内容と、記憶部11で記憶し
ている内容とを比較制御する制御部13と、現在実行中
の省電力モード情報と記憶部11で記憶している省電力
モード情報との優先度を比較する優先度比較部15とを
有する。この仮想計算機システムは、図1の仮想計算機
システムに優先度比較部を設けた以外は同様である。
【0090】以下に、図12に示す仮想計算機システム
におけるオペレーティングシステムの動作に関する実施
形態として、第6および第7実施形態(CPUの省電力
モード切替要求)、第8および第9実施形態(クロック
周期切替要求)を説明する。
【0091】図13は本発明の第6実施形態に係るオペ
レーションシステムにおける状態遷移図である。なお、
第6実施形態で用いる仮想計算機システムの機能的構成
は図12を参照する。
【0092】第6実施形態のオペレーティングシステム
は、実行中のタスクと省電力モード切替要求を発行した
タスクとの優先度を比較する優先度比較部を有し、ハー
ドウエアデバイスへのCPUの省電力モード切替要求を
タスク毎に管理制御することにより、消費電力を削減す
るものである。
【0093】次に第6実施形態におけるCPUの省電力
モード切替動作について図12および図13を用いて説
明する。複数のタスクを管理制御するオペレーティング
システムにおいて、タスクAが実行中にタスクA以外の
タスクBから省電力モード切替要求を発行された場合、
各タスクの実行状態および各ハードウエアデバイスの実
行状態とを管理し、また、どのタスクがどの省電力モー
ドで実行しているかを記憶部11において記憶管理す
る。受付部12は、タスクBからの省電力モード切替要
求を受け付け記憶する。そして制御部13は、この受付
部12で記憶した内容と、記憶部11で記憶した内容と
を比較検討し、その結果、今回の要求内容がタスクBか
らの要求であった場合は、前記省電力モード切替要求は
実行されない。そしてタスクAの処理が終了し、タスク
Bへの切替えが行われる際、タスクAとタスクBのタス
ク優先度(つまり、オペレーティングシステムにおいて
実行可能なタスクのタスク優先度)を比較判定し、タス
ク優先度の比較結果により、タスクBへの切替時に変更
する省電力モードを決定することを可能とする。
【0094】図13に示すように、タスクAが省電力モ
ードm1で実行中のときは、タスクBの省電力モードm
2への変更要求はハードウエアデバイスに対して実行さ
れず、タスクAの処理が終了しタスクBへ切り替わると
きに、タスクAとタスクBとのタスク優先度を比較判定
し、タスクAの方がタスク優先度が高いときにはタスク
Aの持つ省電力モードm1へ切り替わることを可能とす
る。また、前記タスクBの方がタスク優先度が高いとき
は、タスクBの持つ省電力モードm2へ切り替わる(図
示なし)。
【0095】また、第6実施形態におけるオペレーティ
ングシステムは、タスクAの処理が終了し、タスクBへ
の切替およびタスクBの持つ省電力モードに設定した
後、前記タスクBの実行中に、タスクBが省電力モード
を設定変更することもできる。または、タスクAの処理
が終了し、タスクBへの切替およびタスクBの持つ省電
力モードに設定した後、タスクBの実行中にタスクAと
タスクBとのタスク優先度を比較判定し、優先度の比較
により省電力モードを決定することも可能である。な
お、タスクの実行優先度だけでなく、省電力モードの優
先度を設定し、この優先度の比較結果により省電力モー
ドを決定するようにしてもよい。
【0096】このように、複数のタスクを管理制御する
オペレーティングシステムにおいて、実行中のタスク以
外のタスクから省電力モード切替要求が発行されたとき
には、実行中のタスクが終了した後、複数のタスクの優
先度を優先度比較部において比較判定し、優先度の比較
結果により、変更する省電力モードを決定することが可
能である。
【0097】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからの省電力モード切替要求が
発行された場合、その要求を実行せずに、実行中のタス
クを処理することで、他のタスクからの省電力モード切
替要求が発行されるたびにハードウエアデバイスにアク
セスすることを防ぎ、無駄な電力が消費されることを防
止することができる。
【0098】[第7実施形態]図14は本発明の第7実
施形態に係るオペレーションシステムにおける状態遷移
図である。第7実施形態で用いる仮想計算機システムの
機能的構成は図12を参照する。
【0099】第7実施形態のオペレーティングシステム
は、実行中のタスクとクロック周期切替要求を発行した
タスクとの優先度を比較する優先度比較部を有し、ハー
ドウエアデバイスへのクロック周期切替要求をタスク毎
に管理制御することにより、消費電力を削減するもので
ある。
【0100】第7実施形態のオペレーティングシステム
は、第6実施形態の構成において、CPUの省電力モー
ド切替要求の代わりにクロック周期を変更するためのク
ロック周期切替要求を受けとる。それ以外は、第6実施
形態の構成要素と同様であるため説明を省略する。
【0101】次に第7実施形態におけるクロック周期切
替動作について図12および図14を用いて説明する。
複数のタスクを管理制御するオペレーティングシステム
において、タスクAが実行中にタスクA以外のタスクか
らクロック周期切替要求を発行された場合、各タスクの
実行状態および各ハードウエアデバイスの実行状態を管
理し、また、どのタスクがどのクロック周期で実行して
いるかを記憶部11において記憶管理する。受付部12
は、タスクBからのクロック周期切替要求を受付ける。
制御部23は、この受付部12で記憶した内容と、前記
記憶部11で記憶した内容とを比較検討し、比較した結
果、今回の要求内容がタスクBからの要求であった場合
は、クロック周期切替要求は実行しない。そしてタスク
Aの処理が終了し、タスクBへの切替えが行われる際、
優先度比較部15がタスクAとタスクBのタスク優先度
を比較判定し、優先度の比較結果により、タスクBへの
切替時に変更するクロック周期を決定することを可能と
する。
【0102】図14に示すように、タスクAがクロック
周期f1で実行中のときは、タスクBのクロック周期f
2への変更要求はハードウエアデバイスに対して実行さ
れず、タスクAの処理が終了し、タスクBへ切り替わる
際に、タスクAとタスクBの優先度を比較判定し、タス
クAの方が優先度が高いときにはタスクAの持つクロッ
ク周期f1へ切り替わる。また、タスクBの方が優先度
が高いときは、タスクBの持つクロック周期f2へ変更
される(図示なし)。
【0103】また、第7実施形態におけるオペレーティ
ングシステムは、タスクAの処理が終了し、タスクBへ
の切替およびタスクBの持つクロック周期への設定を行
った後、タスクBの実行中に、タスクBがクロック周期
を変更することができる。または、タスクAの処理が終
了し、タスクBへの切替およびタスクBの持つクロック
周期への設定を行った後、タスクBの実行中に、タスク
AとタスクBとのタスク優先度を比較判定し、優先度の
比較により、クロック周期を決定することも可能であ
る。なお、タスクの実行優先度だけでなく、クロック周
期の優先度を設定し、この優先度の比較結果によりクロ
ック周期を決定するようにしてもよい。
【0104】このように、複数のタスクを管理制御する
オペレーティングシステムにおいて、実行中のタスク以
外のタスクからクロック周期切替要求が発行されたとき
には、実行中のタスク終了後、複数のタスクの優先度を
優先度比較部において比較判定し、優先度の比較結果に
より、タスク切替時に変更するクロック周期を決定する
ことが可能である。
【0105】以上のように、本実施形態では、あるタス
クを実行中に他のタスクからのクロック周期切替要求が
発行された場合、その要求を実行する前に、実行中のタ
スクを処理することで、他のタスクからのクロック周期
切替要求が発行されるたびにハードウエアデバイスにア
クセスすることを防ぎ、無駄な電力が消費されることを
防止することが可能となる。
【0106】(複数のオペレーティングシステムを制御
する仮想計算機システム)次に、複数のオペレーティン
グシステムを実行制御する仮想計算機システムにおける
切替要求の管理制御動作について説明する。図15は本
実施形態に係る仮想計算機システムの機能的構成を示す
ブロック図である。
【0107】この仮想計算機システムは、複数のオペレ
ーティングシステム25の実行状況を管理するオペレー
ティングシステム識別子(以下、OS識別子と称する)
20と、たとえば前記オペレーティングシステムからの
デバイスの電源オン要求または電源オフ要求のいずれか
一方、あるいは、これらの要求の両方を受け付け記憶す
る受付部21と、各ハードウエアデバイスの電源オン/
オフ情報をオペレーティングシステム毎に記憶管理する
記憶部22と、受付部21で記憶した内容と、記憶部2
2で記憶している内容とを比較制御する制御部23と、
複数のハードウエアデバイス26の実行状況を管理する
デバイス識別子24とを有する仮想計算機装置27を備
えている。これらのOS識別子20、記憶部22、受付
部21、制御部23、デバイス識別子24は、計算機シ
ステムに設けられる半導体メモリ等において、CPUに
より実行可能なソフトウエアプログラムおよびデータに
よって構成されるものであり、各手段のより具体的な構
造や作動の原理については周知技術を用いることにより
実行可能であるためここでは説明を省略し、本実施形態
の特徴部分についてのみ述べることとする。
【0108】以下に、図15に示す仮想計算機システム
の動作に関する実施形態として、第8実施形態(電源オ
ン/オフ切替要求)、第9および第10実施形態(CP
Uの省電力モード切替要求)、第11および第12実施
形態(クロック周期切替要求)を説明する。
【0109】[第8実施形態]図16および図17は本
発明の第8実施形態に係る仮想計算機システムにおける
状態遷移図である。なお、第8実施形態に係る仮想計算
機システム機能的構成は図15を参照する。
【0110】第8実施形態の仮想計算機システムは、各
オペレーティングシステムの各ハードウエアデバイスに
対する電源オン/オフ切替要求を管理制御することによ
り、消費電力を削除するものである。
【0111】第8実施形態における電源オン/オフ切替
動作について図15を用いて説明する。複数のオペレー
ティングシステム25と複数のハードウエアデバイス2
6を制御する仮想記憶システムにおいて、たとえば、O
SA(オペレーティングシステムA)が実行中にOSA
以外のオペレーションのOSB(オペレーティングシス
テムB)から電源オン/オフ切替要求があった場合、各
オペレーティングシステムの実行状態を管理しているO
S識別子20によりどのオペレーティングシステムが実
行中かを確認し、かつ、デバイス識別子24より各ハー
ドウエアデバイスの実行状態を確認することにより、ど
のオペレーティングシステムがハードウエアデバイスを
実行しているかを記憶部22に記憶管理させる。受付部
21は、OSA以外の他のオペレーティングシステムO
SBから電源オン/オフ切替要求を受け付け記憶する。
そして、制御部23において、受付部21で記憶してい
る電源オン/オフ切替要求を出したOSBの内容と前記
記憶部22で記憶している現在のOSAの内容とを比較
検討する。比較した結果、今回の電源オン/オフ切替要
求の内容が現在実行中のOSA以外の他のオペレーティ
ングシステムOSBからの電源オン/オフ切替要求であ
った場合は、現在実行中のOSAがハードウエアデバイ
スを実行している限り、OSBからの電源オン/オフ切
替要求を受け付けないように処理される。なお、オペレ
ーティングシステムの切り換え契機、オペレーティング
システムの切替え手法などは、一般的な仮想計算機シス
テムと同様である。
【0112】図16に示すように、OSAが処理中のと
きにOSBからの電源オフ要求があった場合は、OSB
の電源オフ要求を一旦、仮想計算機装置内で保持し、O
SAの処理終了後、実行権が仮想計算機装置に移行した
段階で、前記電源オフ要求を受付け、OSBの電源オフ
処理を行い、次いでOSAの電源オフ処理を実行し、シ
ステムを終了させる。
【0113】また、図17に示すように、OSBからの
電源オフ要求があった場合は、OSAが処理中のとき
は、OSBの電源オン要求はハードウエアデバイスに対
して実行されず、タスクAの処理終了後、タスクが切替
えられ、そのままタスクBの処理が実行される。
【0114】また、電源オン要求と電源オフ要求の両方
を受け付けるようにし、これらの要求のいずれかが発行
された場合に、現在実行中のオペレーティングシステム
以外からの要求については上記と同様に実行中のオペレ
ーティングシステムの処理が終了してから処理実行する
ようにしてもよい。
【0115】以上のように、本実施形態では、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからの電源オン/オフ切替要求が発行された場
合、その要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを終了することで、他のオペレーティングシ
ステムからの電源オン/オフ切替要求が発行されるたび
にハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無
駄な電力が消費されることを防止することが可能であ
る。
【0116】[第9実施形態]図18および19は本発
明の第9実施形態に係る仮想計算機システムにおける状
態遷移図である。第9実施形態に係る仮想計算機システ
ムの機械的構成は図15を参照する。
【0117】第9実施形態の仮想計算機システムは、ハ
ードウエアデバイスへのCPUの省電力モード切替要求
を管理制御することにより、消費電力を削減するもので
ある。
【0118】この仮想計算機システムは、各オペレーテ
ィングシステムが省電力モード情報を有し、また第8実
施形態の構成において、電源オン/オフ切替要求の代わ
りにCPUの省電力モードを変更するための省電力モー
ド切替要求を受けとる。それ以外は、第8実施形態の構
成要素と同様であるため説明を省略する。
【0119】次に第9実施形態におけるCPUの省電力
モード切替動作について図15および図18を用いて説
明する。複数のオペレーティングシステム25と複数の
ハードウエアデバイス26を管理する仮想計算機システ
ムにおいて、OSAが実行中にタスクA以外のオペレー
ティングシステムOSBから省電力モード切替要求を発
行された場合、複数のオペレーティングシステムの実行
状態を管理するOS識別子20と、複数のデバイスの実
行状態を管理するデバイス識別子24とにより、どのオ
ペレーティングシステムがどの省電力モードで実行して
いるかを記憶部22において記憶管理する。OSBから
の省電力モード切替要求を受付部21において受付け、
この受付部21で記憶した内容と、前記記憶部22で記
憶した内容とを比較検討し、比較した結果、今回の省電
力モード切替要求内容がOSBからの要求であった場合
は、前記省電力モード切替要求は実行されないように処
理する。
【0120】図18に示すように、OSAが省電力モー
ドm3で実行中のときに、OSBの省電力モードm4へ
の変更が要求された場合は、OSBの省電力モード切替
要求はハードウエアデバイスに対して実行されず、OS
Aの処理が終了した時点でOSBへの切替およびOSB
の省電力モードm4への変更を行う。
【0121】また、第9実施形態の仮想計算機システム
は、OSBへの切替およびOSBの省電力モード情報を
もとにCPUの省電力モードの設定が行われた後、OS
Bの実行中に省電力モードを設定変更することも可能で
ある。
【0122】図19に示すように、OSAが省電力モー
ドm3で実行中のときに、OSBの省電力モードm4へ
の変更要求があった場合、OSAの処理が終了した時点
で、OSBへの切替およびタスクBの省電力モードm4
への変更が実行される。そして、OSBが実行中に省電
力モードm3へ変更する。
【0123】以上のように、本実施形態では、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからの省電力モード切替要求が発行された場
合、その要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを処理することで、他のオペレーティングシ
ステムからの省電力モード切替要求が発行されるたびに
ハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無駄
な電力が消費されることを防止することが可能である。
【0124】[第10実施形態]図20および図21は
本発明の第10実施形態に係る仮想計算機システムにお
ける状態遷移図である。第10実施形態で用いる仮想計
算機システムの機能的構成は図15を参照する。
【0125】第10実施形態の仮想計算機システムは、
仮想計算機システム自身の省電力モードを有し、第9実
施形態の構成における記憶部22が、各ハードウエアデ
バイスおよび各オペレーティングシステムの実行状態、
およびどのオペレーティングシステムがどの省電力モー
ドで実行しているかを記憶管理することに加えて、仮想
計算機システム自身の省電力モード情報を記憶管理す
る。その他の構成要素については、第9実施形態と同様
であるため省略する。
【0126】次に第10実施形態における省電力モード
切替動作について図15および図20を用いて説明す
る。OSAが実行中にタスクA以外のオペレーティング
システムOSBから省電力モード切替要求を発行された
場合、複数のオペレーティングシステムの実行状態を管
理するOS識別子20と、複数のデバイスの実行状態を
管理するデバイス識別子24とにより、どのオペレーテ
ィングシステムがどの省電力モードで実行しているかに
加えて、仮想計算機システム自身の省電力モード情報を
記憶部22において記憶管理する。制御部23が受付部
21で記憶したOSBからの省電力モード切替要求の内
容と、記憶部22で記憶した内容とを比較検討した結
果、今回の省電力モード切替要求がOSBからの要求で
あった場合は、前記省電力モード切替要求は実行されな
いように処理する。そして、OSAの処理が終了し、O
SBへ切替およびOSBの持つ省電力モードに設定され
た後、OSBの実行中に仮想計算機システム自身の省電
力モード情報と、前記OSBの省電力モード情報とを比
較判定し、その結果により、CPUの省電力モードに設
定変更することが可能となる。
【0127】図20に示すように、OSAが省電力モー
ドm3で実行中のときは、OSBの省電力モードm4へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、OSAの処理が終了した時点でOSBへ切り替わ
り、同時にOSBの省電力モードm4に切り替わる。そ
して、OSBが実行中、仮想計算機システム自身の省電
力モードM2とOSBの省電力モードm4とを比較判定
した結果により、省電力モードを自由に切替えることが
できる。
【0128】また、第10実施形態の仮想記憶装置は、
前記したOSAの実行後、OSBの切替え時に、受付部
21で記憶したOSBからの省電力モード情報の内容
と、仮想計算機システム自身の持つ省電力モード情報と
を比較検討し、その結果により、省電力モードを自由に
選択することも可能である。
【0129】図21に示すように、OSAが省電力モー
ドm3で実行中のときはOSBの省電力モードm4への
変更要求はハードウエアデバイスに対して実行されな
い。そしてOSAの処理が終了しOSBへの切替えの処
理が行われる際、OSBの省電力モードm4と仮想計算
機システム自身の持つ省電力モードM2とを比較した結
果で、その後実行する省電力モードを自由に選択でき
る。省電力モードを切替える場合、例えば、仮想計算機
システム自身の省電力モードとタスクの省電力モードと
の間に優先順位をつけたり、消費電力のより少ない省電
力モードに優先的に切替えたりする。
【0130】このように、複数のオペレーティングシス
テムを実行制御する仮想計算機システムにおいて、実行
中のオペレーティングシステム以外のオペレーティング
システムから省電力モード切替要求が発行されたときに
は、実行中のオペレーティングシステムの処理が終了し
た後、オペレーティングシステムの省電力モードと仮想
計算機システムの省電力モードとを比較し、その結果に
もとづいて省電力モードを切替えることができる。
【0131】以上のように、本実施形態では、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからの省電力モード切替要求が発行された場
合、その要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを処理することで、他のオペレーティングシ
ステムからの省電力モード切替要求が発行されるたびに
ハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無駄
な電力が消費されることを防止することが可能である。
【0132】[第11実施形態]図22および図23は
本発明の第11実施形態に係る仮想計算機システムにお
ける状態遷移図である。第11実施形態で用いる仮想計
算機システムの機能的構成は図15を参照する。
【0133】第11実施形態の仮想計算機システムは、
各オペレーティングシステムの各ハードウエアデバイス
へのクロック周期切替要求を管理制御することにより、
消費電力を削減するものである。
【0134】この仮想計算機システムは、第8実施形態
の構成において、電源オン/オフ切替要求の代わりにク
ロック周期を変更するためのクロック周期切替要求を受
けとる。それ以外は、第8実施形態の構成要素と同様で
あるため説明を省略する。
【0135】次に第11実施形態におけるクロック周期
切替動作について図15および図22を用いて説明す
る。複数のオペレーティングシステム25と複数のハー
ドウエアデバイス26とを管理する仮想計算機システム
において、OSAが実行中にタスクA以外のオペレーテ
ィングシステムからクロック周期切替要求を発行された
場合、複数のオペレーティングシステムの実行状態を管
理するOS識別子20と、複数のハードウエアデバイス
の実行状態を管理するデバイス識別子24とにより、ど
のオペレーティングシステムがどのクロック周期で実行
しているかを記憶部22において管理し、受付部21が
OSBからのクロック周期切替要求を受け付け記憶す
る。そして制御部23が、この受付部21で記憶した内
容と、前記記憶部22で記憶した内容とを比較検討し、
比較した結果、今回の要求内容がOSBからの要求であ
った場合は、前記クロック周期切替要求は実行されない
ように処理される。そしてOSAの処理が終了し、オペ
レーティングシステム切替え時に切替えたOSBのクロ
ック周期情報をもとに、CPUのクロック周期を設定す
る。
【0136】図22に示すように、OSAがクロック周
期f3で実行中のときは、OSBのクロック周期f4へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、OSAの処理が終了した時点でOSBへの切替およ
びOSBのクロック周期f4への変更を行う。
【0137】また、第11実施形態の仮想記憶装置は、
OSAの処理が終了し、OSBへの切替およびOSBの
持つクロック周期への設定が行われた後、OSBの実行
中にクロック周期を変更することが可能である。
【0138】図23に示すように、OSAがクロック周
期f3で実行中のときは、OSBのクロック周期f4へ
の切替要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、OSAの処理が終了した時点で、OSBへの切替お
よびOSBのクロック周期f4の変更が実行された後、
OSBが実行中にクロック周期f3へ切替える。
【0139】以上のように、本実施形態では、複数のオ
ペレーティングシステムを管理制御する際に、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからのクロック周期切替要求が発行された場
合、この要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを処理することで、他のオペレーティングシ
ステムからのクロック周期切替要求が発行されるたびに
ハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無駄
な電力が消費されることを防止することが可能である。
【0140】[第12実施形態]図24および図25は
第12実施形態に係る仮想計算機システムにおける状態
遷移図である。第12実施形態で用いる仮想計算機シス
テムの機能的構成は図15を参照する。
【0141】第12実施形態の仮想計算機システムは、
第11実施形態の構成における記憶部22が、各オペレ
ーティングシステムおよび各ハードウエアデバイスの実
行状態、およびどのオペレーティングシステムがどのク
ロック周期で実行しているかを記憶管理することに加え
て、仮想計算機システム自身のクロック周期情報を記憶
管理する。その他の構成要素については、第11実施形
態と同様であるため省略する。
【0142】次に第12実施形態におけるクロック周期
切替動作について図15および図24を用いて説明す
る。複数のオペレーティングシステム25と複数のハー
ドウエアデバイス26を管理する仮想計算機システムに
おいて、OSAの実行中にOSA以外のオペレーティン
グシステムOSBからクロック周期切替要求を発行され
た場合、複数のオペレーティングシステムの実行状態を
管理するOS識別子20と、複数のデバイスの実行状態
を管理するデバイス識別子24により、どのオペレーテ
ィングシステムがどのクロック周期で実行しているかに
加えて、仮想計算機システム自身のクロック周期情報を
記憶部22において管理し、制御部23で受付部21で
記憶したOSBからのクロック周期切替要求を内容と、
記憶部22で記憶した内容を比較検討し、比較した結
果、今回の要求内容がオペレーティングシステムBから
の要求であった場合は、クロック周期切替要求は実行さ
れないように処理される。そしてOSAの処理が終了
し、OSBへの切替およびOSBの持つクロック周期に
設定した後、仮想計算機システム自身のクロック周期情
報と、OSBのクロック周期を比較判定し、その結果に
より、OSBの実行中にクロック周期を変更することを
可能とする。
【0143】図24に示すように、OSAがクロック周
期f3で実行中のときは、OSBのクロック周期f4へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、OSAの処理が終了した時点でOSBへ切り替わ
り、同時にOSBのクロック周期f4に切り替わる。そ
して、OSB実行中に、仮想計算機システム自身のクロ
ック周期F3とタスクBのクロック周期f4とを比較判
定した結果により、クロック周期を自由に切替えること
も可能とする。
【0144】また、第12実施形態の仮想記憶装置は、
前記したOSAの処理が終了し、OSBへ切替える際
に、OSBのクロック周期f4と仮想計算機システム自
身の持つクロック周期F3とを比較した結果でその後実
行するクロック周期を自由に選択できる。
【0145】図25に示すように、OSAがクロック周
期f3で実行中のときは、OSBのクロック周期f4へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、OSAの処理が終了しOSBへの切替える際、OS
Bのクロック周期f4と仮想計算機システム自身の持つ
クロック周期F3とを比較した結果で、その後実行する
クロック周期を自由に選択できる。クロック周期を切替
える場合、例えば仮想計算機システム自身のクロック周
期とオペレーティングシステムのクロック周期との間に
優先順位をつけたり、より長くて消費電力の少ないクロ
ック周期に優先的に切替えたりする。
【0146】このように、複数のオペレーティングシス
テムを実行制御する仮想計算機システムにおいて、実行
中のオペレーティングシステム以外のオペレーティング
システムからクロック周期切替要求が発行されたときに
は、実行中のオペレーティングシステムを処理した後、
オペレーティングシステムのクロック周期と仮想計算機
システムのクロック周期とを比較し、その結果にもとづ
いてクロック周期を切替えることが可能である。
【0147】以上のように、本実施形態では、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからのクロック周期切替要求が発行された場
合、その要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを処理することで、他のオペレーティングシ
ステムからのクロック周期切替要求が発行されるたびに
ハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無駄
な電力が消費されることを防止することができる。
【0148】[第13実施形態]図26は本実施形態に
係る優先度比較部を有する仮想計算機システムの機能的
構成を示すブロック図である。
【0149】この仮想計算機システムは、複数のオペレ
ーティングシステム35と複数のハードウエアデバイス
36を管理する仮想計算機システムにおいて、オペレー
ティングシステム毎の実行状態を管理するOS識別子3
0と、たとえば前記オペレーティングシステムからの省
電力モード切替要求を受け付け記憶する受付部31と、
各ハードウエアデバイスへの省電力モード切替要求をオ
ペレーティングシステム毎に記憶管理する記憶部32
と、現在実行中の省電力モードと前記記憶部32で記憶
している省電力モード情報との優先度を比較する優先度
比較部38と、前記受付部31で記憶した省電力モード
切替要求の内容と、前記記憶部32で記憶している内容
とを比較制御する制御部33と、ハードウエアデバイス
36毎の実行状態を管理するデバイス識別子34とを有
する仮想計算機装置37を備えている。この仮想計算機
システムは、図15の仮想計算機システムに優先度比較
部を設けた以外は同様である。
【0150】以下に、図26に示す仮想計算機システム
の動作に関する実施形態として、第13実施形態(CP
Uの省電力モード切替要求)、第14実施形態(クロッ
ク周期切替要求)を説明する。
【0151】図27は本発明の第13実施形態に係る仮
想計算機システムにおける状態遷移図である。第13実
施形態で用いる仮想計算機システムの機能的構成は図2
6を参照する。
【0152】第13実施形態の仮想計算機システムは、
実行中のオペレーティングシステムと省電力モード切替
要求を発行したオペレーティングシステムとの優先度を
比較する優先度比較部を有し、ハードウエアデバイスへ
のCPUの省電力モード切替要求をオペレーティングシ
ステム毎に管理制御することにより、消費電力を削減す
るものである。
【0153】次に、第13実施形態における省電力モー
ド切替動作について説明する。複数のオペレーティング
システム35と複数のハードウエアデバイス36を管理
する仮想計算機システムにおいて、複数のオペレーティ
ングシステムの実行状態を管理するOS識別子30と、
複数のデバイスの実行状態を管理するデバイス識別子3
4により、どのオペレーティングシステムがどの省電力
モードで実行しているかを記憶部32において管理し、
OSBからの省電力モード切替要求を受付部において受
付け、この受付部31で記憶した内容と、前記記憶部3
2で記憶した内容を比較検討し、比較した結果、今回の
要求内容がOSBからの要求であった場合は、前記省電
力モード切替要求は実行せず、OSAの処理終了後、O
SBへの切替え処理が実行されるとき、OSAとOSB
の優先度を比較判定し、優先度の比較結果により、OS
Bへの切替時に変更する省電力モードを決定することを
可能とする。
【0154】図27に示すように、OSAが省電力モー
ドm3で実行中のときは、OSBの省電力モードm4へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して実行され
ず、OSAの処理が終了した時点でOSBへ切り替わる
ときに、OSAとOSBの優先度(すなわち、オペレー
ティングシステムの実行優先度)を比較判定し、OSA
の方が優先度が高いときにはOSAの保有する省電力モ
ードm3へ切替えること可能とする。また、OSBの方
が優先度が高い場合は、OSBの保有する省電力モード
m4へ切替える(図示なし)。
【0155】また、第13実施形態における仮想計算機
システムは、OSAの処理が終了し、OSBへの切替お
よびOSBの持つ省電力モードに設定した後、OSBの
実行中にOSBが省電力モードを設定変更することがで
きる。または、OSAの処理が終了し、OSBへの切替
およびOSBの持つ省電力モードに設定した後、OSB
の実行中に、OSAとOSBとのオペレーティングシス
テム優先度を比較判定し、優先度の比較により省電力モ
ードを決定することも可能である。なお、オペレーティ
ングシステムの実行優先度だけでなく、省電力モードの
優先度を設定し、この優先度の比較結果により省電力モ
ードを決定するようにしてもよい。
【0156】このように、仮想計算機システムにおい
て、実行中のオペレーティングシステム以外のオペレー
ティングシステムから省電力モード切替要求が発行され
たときには、実行中のオペレーティングシステム終了
後、複数のタスクの優先度を優先度比較部において比較
判定し、優先度の比較結果により、変更する省電力モー
ドを決定することが可能となる。
【0157】以上のように、本実施形態では、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからの省電力モード切替要求が発行された場
合、その要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを処理することで、他のオペレーティングシ
ステムからの省電力モード切替要求が発行されるたびに
ハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無駄
な電力が消費されることを防止することができる。
【0158】[第14実施形態]図28は本発明の第1
4実施形態に係る仮想計算機システムにおける状態遷移
図である。第14実施形態で用いる仮想計算機システム
の機能的構成は図26を参照する。
【0159】第14実施形態の仮想計算機システムは、
各オペレーティングシステムの各ハードウエアデバイス
へのクロック周期切替要求を管理制御することにより、
消費電力を削減するものである。
【0160】このオペレーティングシステムは、第13
実施形態の構成において、CPUの省電力モード切替要
求の代わりにクロック周期を変更するためのクロック周
期切替要求を受けとる。それ以外は、第13実施形態の
構成要素と同様であるため説明を省略する。
【0161】次に第14実施形態におけるクロック周期
切替動作について説明する。複数のオペレーティングシ
ステム35と複数のハードウエアデバイス36を管理す
る仮想計算機システムにおいて、複数のオペレーティン
グシステム35の実行状態を管理するOS識別子30
と、複数のハードウエアデバイス36の実行状態を管理
するデバイス識別子34により、どのオペレーティング
システムがどのクロック周期で実行しているかを記憶部
32において管理し、OSBからのクロック周期切替要
求を受付部31において受付け、この受付部31で記憶
した内容と、前記記憶部32で記憶した内容を比較検討
し、比較した結果、今回の要求内容がOSBからの要求
であった場合は、前記クロック周期切替要求は実行せ
ず、OSAの処理終了後、OSBへの切替え処理が実行
されるとき、OSAとOSBの優先度を比較判定し、優
先度の比較結果により、OSBへの切替時に変更するク
ロック周期を決定することを可能とする。
【0162】図28に示すように、OSAがクロック周
期f3で実行中のときは、OSBのクロック周期f4へ
の変更要求はハードウエアデバイスに対して発行され
ず、OSAの処理が終了した時点でOSBへ切り替わる
ときに、OSAとOSBの優先度を比較判定し、OSA
の方が優先度が高いときにはOSAの保有するクロック
周期f3へ切り替わること可能とする。また、OSBの
方が優先度が高い場合は、前記OSBの保有するクロッ
ク周期f4へ切替えることも可能とする。
【0163】また、第14実施形態における仮想計算機
システムは、OSAの処理が終了し、OSBへの切替お
よびOSBの持つクロック周期への設定を行った後、前
記オペレーティングシステムの実行中に、クロック周期
を変更することを可能とする。または、オペレーティン
グシステムAの処理終了後、オペレーティングシステム
Bへの切替およびOSBの持つクロック周期への設定を
行った後、OSBの実行中に、OSAとOSBの優先度
を比較判定し、優先度の比較結果により、クロック周期
を設定変更することも可能である。なお、オペレーティ
ングシステムの実行優先度だけでなく、クロック周期の
優先度を設定し、この優先度の比較結果によりクロック
周期を決定するようにしてもよい。
【0164】このように、仮想計算機システムにおい
て、実行中のオペレーティングシステム以外のオペレー
ティングシステムからクロック周期切替要求が発行され
たときには、実行中のオペレーティングシステム終了
後、複数のタスクの優先度を優先度比較部において比較
判定し、優先度の比較結果により、変更するクロック周
期を決定することが可能となる。
【0165】以上のように、本実施形態では、あるオペ
レーティングシステムを実行中に他のオペレーティング
システムからのクロック周期切替要求が発行された場
合、その要求を実行する前に、実行中のオペレーティン
グシステムを処理することで、他のオペレーティングシ
ステムからのクロック周期切替要求が発行されるたびに
ハードウエアデバイスにアクセスすることを防ぎ、無駄
な電力が消費されることを防止することができる。
【0166】以上の実施形態に示したように、オペレー
ティングシステムにおいて、タスク毎にハードウエアデ
バイス毎の実行情報を管理制御し、電源オン/オフ制
御、CPUの省電力モード制御、クロック切替制御など
を行うことにより、電源オン/オフ切替要求などの電力
消費に関連する要求に対して、即時実行して直接的にハ
ードウエアデバイスを制御するようなことを防止し、各
種要求の処理実行を適切に管理することができる。これ
により、消費電流を抑制することができる。また、仮想
計算機システムにおいて、オペレーションシステム毎に
ハードウエアデバイス毎の実行情報を管理制御し、電源
オン/オフ制御、CPUの省電力モード制御、クロック
切替制御などを行うことにより、同様に消費電流を抑制
することができる。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオペレーテ
ィングシステムおよび仮想計算機システムによれば、複
数のタスクまたは複数のオペレーティングシステムを制
御する際に、電源オン/オフ等のハードウエアデバイス
に対する要求を管理することができ、消費電力を削減す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るオペレーティングシステムを
用いる仮想計算機システムの機能的構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係るオペレーティング
システムにおける状態遷移図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係るオペレーティン
グシステムにおける状態遷移図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るオペレーティン
グシステムにおける状態遷移図である。
【図12】本実施形態に係る優先度比較部を有するオペ
レーティングシステムを用いる仮想計算機システムの機
能的構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係るオペレーション
システムにおける状態遷移図である。
【図14】本発明の第7実施形態に係るオペレーション
システムにおける状態遷移図である。
【図15】本実施形態に係る仮想計算機システムの機能
的構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第8実施形態に係る仮想計算機シス
テムにおける状態遷移図である。
【図17】本発明の第8実施形態に係る仮想計算機シス
テムにおける状態遷移図である。
【図18】本発明の第9実施形態に係る仮想計算機シス
テムにおける状態遷移図である。
【図19】本発明の第9実施形態に係る仮想計算機シス
テムにおける状態遷移図である。
【図20】本発明の第10実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図21】本発明の第10実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図22】本発明の第11実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図23】本発明の第11実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図24】本発明の第12実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図25】本発明の第12実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図26】本実施形態に係る優先度比較部を有する仮想
計算機システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の第13実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図28】本発明の第14実施形態に係る仮想計算機シ
ステムにおける状態遷移図である。
【図29】従来のオペレーティングシステムにおける電
源オフ要求時の状態遷移図である。
【図30】従来のオペレーティングシステムにおける省
電力モード切替要求時の状態遷移図である。
【図31】従来のオペレーティングシステムにおけるク
ロック周期切替要求時の状態遷移図である。
【図32】仮想計算機システムの一構成を示すブロック
図である。
【図33】従来の仮想計算機システムにおける電源オフ
要求時の状態遷移図である。
【図34】従来の仮想計算機システムにおける省電力モ
ード切替要求時の状態遷移図である。
【図35】従来の仮想計算機システムにおけるクロック
周期切替要求時の状態遷移図である。
【符号の説明】
1,11,22,32 記憶部 2,12,21,31 受付部 3,13,23,33 制御部 4,14,26,36 ハードウエアデバイス 15,38 優先度比較部 20,30 オペレーションシステム識別子 24,34 デバイス識別子 25,35 オペレーションシステム 27,37 仮想計算機装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B011 DA01 EA01 EA02 EB00 LL12 MA12 MB01 5B098 FF03 GA02 GA04 GC03 GC05 GD01 GD11 GD14 HH02 HH04 HH08

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタスクを管理するオペレーティン
    グシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    実行状態を含む実行情報を記憶する記憶手段と、 前記ハードウェアデバイスに対する電源オン要求と電源
    オフ要求の少なくとも一方の要求を受け付ける要求受付
    手段と、 前記実行情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制
    御するもので、少なくとも一つのタスクが前記電源オン
    要求と電源オフ要求の少なくとも一方を少なくとも一つ
    のハードウェアデバイスに対して発行した場合に、他の
    タスクが前記ハードウェアデバイスを使用しているとき
    は前記電源オン要求または電源オフ要求の処理実行を行
    わないようにする電源切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  2. 【請求項2】 複数のタスクを管理するオペレーティン
    グシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    省電力モード情報を記憶する記憶手段と、 前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記タスクの切替時に、切替え
    たタスクの省電力モード情報を基に省電力モードを設定
    する省電力モード切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  3. 【請求項3】 前記省電力モード切替制御手段は、前記
    タスクの実行中に、前記省電力モード情報を基に省電力
    モードを設定変更可能であることを特徴とする請求項2
    に記載のオペレーティングシステム。
  4. 【請求項4】 前記タスクの実行優先度または前記省電
    力モード情報の優先度を比較する優先度比較手段を有
    し、 前記省電力モード切替制御手段は、前記タスクの実行中
    に、前記優先度の比較結果に基づいて省電力モードを設
    定変更することを特徴とする請求項2または3に記載の
    オペレーティングシステム。
  5. 【請求項5】 複数のタスクを管理するオペレーティン
    グシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    省電力モード情報と、当該オペレーティングシステム自
    身における省電力モード情報とを記憶する記憶手段と、 前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記タスクの実行中に、このタ
    スクの省電力モード情報と前記オペレーティングシステ
    ム自身の省電力モード情報とを比較して省電力モードを
    設定変更する省電力モード切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  6. 【請求項6】 複数のタスクを管理するオペレーティン
    グシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    省電力モード情報と、当該オペレーティングシステム自
    身における省電力モード情報とを記憶する記憶手段と、 前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記タスクの切替時に、切替え
    たタスクの省電力モード情報と前記オペレーティングシ
    ステム自身の省電力モード情報とを比較して省電力モー
    ドを設定変更する省電力モード切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  7. 【請求項7】 複数のタスクを管理するオペレーティン
    グシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    クロック周期情報を記憶する記憶手段と、 前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記タスクの切替時に、切替え
    たタスクのクロック周期情報を基にクロック周期を設定
    するクロック周期切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  8. 【請求項8】 前記クロック周期切替制御手段は、前記
    タスクの実行中に、前記クロック周期情報を基にクロッ
    ク周期を設定変更可能であることを特徴とする請求項7
    に記載のオペレーティングシステム。
  9. 【請求項9】 前記タスクの実行優先度または前記クロ
    ック周期情報の優先度を比較する優先度比較手段を有
    し、 前記クロック周期切替制御手段は、前記タスクの実行中
    に、前記優先度の比較結果に基づいてクロック周期を設
    定変更することを特徴とする請求項7または8に記載の
    オペレーティングシステム。
  10. 【請求項10】 複数のタスクを管理するオペレーティ
    ングシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    クロック周期情報と、当該オペレーティングシステム自
    身におけるクロック周期情報とを記憶する記憶手段と、 前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記タスクの実行中に、このタ
    スクのクロック周期情報と前記オペレーティングシステ
    ム自身のクロック周期情報とを比較してクロック周期を
    設定変更するクロック周期切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  11. 【請求項11】 複数のタスクを管理するオペレーティ
    ングシステムにおいて、 前記それぞれのタスクにおけるハードウェアデバイスの
    クロック周期情報と、当該オペレーティングシステム自
    身におけるクロック周期情報とを記憶する記憶手段と、 前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記タスクの切替時に、切替え
    たタスクのクロック周期情報と前記オペレーティングシ
    ステム自身のクロック周期情報とを比較してクロック周
    期を設定変更するクロック周期切替制御手段と、 を有することを特徴とするオペレーティングシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のオペレーティングシステムを少なくとも一つ実行制御
    する実行制御手段を備えたことを特徴とする仮想計算機
    システム。
  13. 【請求項13】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスの実行状態を含む実行情報を記憶する
    記憶手段と、 前記ハードウェアデバイスに対する電源オン要求と電源
    オフ要求の少なくとも一方の要求を受け付ける要求受付
    手段と、 前記実行情報に基づいて前記要求に関する処理実行を制
    御するもので、少なくとも一つのオペレーティングシス
    テムが前記電源オン要求と電源オフ要求の少なくとも一
    方を少なくとも一つのハードウェアデバイスに対して発
    行した場合に、他のオペレーティングシステムが前記ハ
    ードウェアデバイスを使用しているときは前記電源オン
    要求または電源オフ要求の処理実行を行わないようにす
    る電源切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
  14. 【請求項14】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスの省電力モード情報を記憶する記憶手
    段と、 前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記オペレーティングシステム
    の切替時に、切替えたオペレーティングシステムの省電
    力モード情報を基に省電力モードを設定する省電力モー
    ド切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
  15. 【請求項15】 前記省電力モード切替制御手段は、前
    記オペレーティングシステムの実行中に、前記省電力モ
    ード情報を基に省電力モードを設定変更可能であること
    を特徴とする請求項14に記載の仮想計算機システム。
  16. 【請求項16】 前記オペレーティングシステムの実行
    優先度または前記省電力モード情報の優先度を比較する
    優先度比較手段を有し、 前記省電力モード切替制御手段は、前記オペレーティン
    グシステムの実行中に、前記優先度の比較結果に基づい
    て省電力モードを設定変更することを特徴とする請求項
    14または15に記載の仮想計算機システム。
  17. 【請求項17】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスの省電力モード情報と、当該仮想計算
    機システム自身における省電力モード情報とを記憶する
    記憶手段と、 前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記オペレーティングシステム
    の実行中に、このオペレーティングシステムの省電力モ
    ード情報と前記仮想計算機システム自身の省電力モード
    情報とを比較して省電力モードを設定変更する省電力モ
    ード切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
  18. 【請求項18】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスの省電力モード情報と、当該仮想計算
    機システム自身における省電力モード情報とを記憶する
    記憶手段と、 前記省電力モードの切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記省電力モード情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記オペレーティングシステム
    の切替時に、切替えたオペレーティングシステムの省電
    力モード情報と前記仮想計算機システム自身の省電力モ
    ード情報とを比較して省電力モードを設定変更する省電
    力モード切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
  19. 【請求項19】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスのクロック周期情報を記憶する記憶手
    段と、 前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記オペレーティングシステム
    の切替時に、切替えたオペレーティングシステムのクロ
    ック周期情報を基にクロック周期を設定するクロック周
    期切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
  20. 【請求項20】 前記クロック周期切替制御手段は、前
    記オペレーティングシステムの実行中に、前記クロック
    周期情報を基にクロック周期を設定変更可能であること
    を特徴とする請求項19に記載の仮想計算機システム。
  21. 【請求項21】 前記オペレーティングシステムの実行
    優先度または前記クロック周期情報の優先度を比較する
    優先度比較手段を有し、 前記クロック周期切替制御手段は、前記オペレーティン
    グシステムの実行中に、前記優先度の比較結果に基づい
    てクロック周期を設定変更することを特徴とする請求項
    19または20に記載の仮想計算機システム。
  22. 【請求項22】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスのクロック周期情報と、当該仮想計算
    機システム自身におけるクロック周期情報とを記憶する
    記憶手段と、 前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記オペレーティングシステム
    の実行中に、このオペレーティングシステムのクロック
    周期情報と前記仮想計算機システム自身のクロック周期
    情報とを比較してクロック周期を設定変更するクロック
    周期切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
  23. 【請求項23】 複数のオペレーティングシステムを実
    行制御する仮想計算機システムにおいて、 前記それぞれのオペレーティングシステムにおけるハー
    ドウェアデバイスのクロック周期情報と、当該仮想計算
    機システム自身におけるクロック周期情報とを記憶する
    記憶手段と、 前記クロック周期の切替要求を受け付ける要求受付手段
    と、 前記クロック周期情報に基づいて前記要求に関する処理
    実行を制御するもので、前記オペレーティングシステム
    の切替時に、切替えたオペレーティングシステムのクロ
    ック周期情報と前記仮想計算機システム自身のクロック
    周期情報とを比較してクロック周期を設定変更するクロ
    ック周期切替制御手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機システム。
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