JP2001042717A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001042717A
JP2001042717A JP11218143A JP21814399A JP2001042717A JP 2001042717 A JP2001042717 A JP 2001042717A JP 11218143 A JP11218143 A JP 11218143A JP 21814399 A JP21814399 A JP 21814399A JP 2001042717 A JP2001042717 A JP 2001042717A
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淳憲 北澤
Eiji Shimura
英次 志村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードの接触圧および/また
は接触角を増大させた場合でもブレードの捲れが生じ難
くする。 【解決手段】 トナー像を担持する回転体である像担持
体10の表面に接触して、像担持体上のトナー像が転写
された後に像担持体上に残留しているトナーTを掻き取
るクリーニングブレード21を備え、掻き取られたトナ
ーTを像担持体とクリーニングブレードとの接触部Cお
よびその直下部Uに常時堆積させる堆積用部材23bを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、そのトナー像を担持
する像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブ
レード(以下、単にブレードともいう)を用いたクリー
ニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体(像担持体の一
例)と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手
段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面
を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、こ
の露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるト
ナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段と、
この現像手段により現像されたトナー像を用紙等の転写
媒体に転写させる転写手段と、感光体の表面に接触し
て、転写後に感光体の外周面に残存しているトナー(残
留トナー)を掻き取って除去するクリーニングブレード
を用いたクリーニング装置とを有している。
【0003】また、転写手段としては、感光体上のトナ
ー像を用紙等の記録媒体に転写するために、感光体上に
形成されたトナー像が転写(一次転写)されてこれを担
持し、このトナー像をさらに記録媒体に転写(二次転
写)する中間転写体(像担持体の一例)を備えたものが
知られている。この中間転写体にも、トナー像転写後に
その表面に残存しているトナー(残留トナー)を掻き取
って除去するクリーニングブレードが設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子写真技術を
用いた画像形成装置においては、高画質化(トナーの小
粒径化)、高速化、長寿命化が望まれている。この要
望、特に高画質化(トナーの小粒径化)の要望に応える
には、トナー像転写後に像担持体上に残留したトナーを
良好に除去するためにクリーニング性を向上させる必要
があり、そのための一つの方策として、像担持体の表面
に対するクリーニングブレードの接触圧および/または
接触角を増大させることが考えられる。
【0005】しかしながら、像担持体の表面に対するク
リーニングブレードの接触圧を増大させると、ブレード
と像担持体表面との間の摩擦力が大きくなるため、特に
接触角を大きくした場合にはブレードが捲れ易くなると
いう問題が生じる。このブレードの捲れは、像担持体表
面における残留トナーが少ない画像パターンを形成した
ときや、高温高湿環境下において特に生じ易くなる。
【0006】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、クリーニングブレードの接触圧および/または接触
角を増大させた場合でもブレードの捲れが生じ難い画像
形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、トナー像を担持する
回転体である像担持体と、この像担持体の表面に接触し
て、像担持体上のトナー像が転写された後に像担持体上
に残留しているトナーを掻き取るクリーニングブレード
とを備えた画像形成装置であって、前記クリーニングブ
レードで掻き取られたトナーを前記像担持体とクリーニ
ングブレードとの接触部およびその直下部に常時堆積さ
せる堆積用部材が設けられていることを特徴とする。請
求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成
装置において、前記トナーの安息角をα、前記接触部に
おける像担持体の回転中心を通る垂線を基準とし、像担
持体の回転方向と逆方向を正方向として、前記垂線から
前記接触部までの角度をβ、前記堆積用部材の上端まで
の角度をγ、前記堆積用部材の上端と像担持体表面との
距離をY、前記接触部における像担持体の曲率半径を
R、としたとき、 γ≦α+arccos{Rcos(α−β)/(Y+
R)} なる条件が成立するように構成されていることを特徴と
する。
【0008】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、ト
ナー像を担持する回転体である像担持体上のトナー像が
転写された後に像担持体上に残留しているトナーが、像
担持体の表面に接触するクリーニングブレードによって
掻き取られて除去される。そして、この請求項1記載の
画像形成装置によれば、前記クリーニングブレードで掻
き取られたトナーを前記像担持体とクリーニングブレー
ドとの接触部およびその直下部に常時堆積させる堆積用
部材が設けられているので、前記接触部およびその直下
部に堆積されているトナーの滑剤としての作用によっ
て、以下に説明するようにブレードの捲れが生じ難くな
る。すなわち、ブレードで掻き取られたトナーが像担持
体とクリーニングブレードとの接触部およびその直下部
に常時堆積しているので、回転する像担持体と、クリー
ニングブレードとの接触部には、画像パターンに影響さ
れることなく常にトナーが供給されることとなる。トナ
ーには滑剤としての作用があるため、このトナーの存在
によって、ブレードと像担持体表面との間の摩擦力が低
下し、結果として、ブレードの接触圧および/または接
触角を増大させた場合でもブレードの捲れが生じ難くな
る。また同様の理由により、高温高湿環境下においても
ブレード捲れが生じ難くなる。以上のように、この請求
項1記載の画像形成装置によれば、クリーニングブレー
ドの接触圧および/または接触角を増大させた場合でも
ブレードの捲れが生じ難くなる。しかも、クリーニング
ブレードは、いわゆるスティックスリップなる挙動によ
ってトナーを除去しているが、この請求項1記載の画像
形成装置によれば、ブレードと像担持体表面との間の摩
擦力が低下することによって、上記挙動が安定し、結果
として、クリーニング性能が一層向上することとなる。
【0009】なお、従来のクリーニング装置として、図
8(a)あるいは(b)に示すように、矢印A方向へ回
転する像担持体1とクリーニングブレード3との接触部
Cの下方に、接触部Cと間隔を隔てて設けたスペースS
にトナーを堆積させ、この堆積したトナーによって、紙
から析出した各種異物を除去しようとしたものが知られ
ているが(特開平1−161288号公報)、この従来
のクリーニング装置では、像担持体1とクリーニングブ
レード3との接触部Cの下方に接触部Cと間隔を隔てて
設けたスペースSにトナーが堆積され、上記請求項1記
載の発明のように像担持体とクリーニングブレードとの
接触部およびその直下部にトナーが堆積されるわけでは
ないので、請求項1記載の発明による上記作用効果は得
られない。
【0010】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置において、前記トナーの安息
角をα、前記接触部における像担持体の回転中心を通る
垂線を基準とし、像担持体の回転方向と逆方向を正方向
として、前記垂線から前記接触部までの角度をβ、前記
堆積用部材の上端までの角度をγ、前記堆積用部材の上
端と像担持体表面との距離をY、前記接触部における像
担持体の曲率半径をR、としたとき、 γ≦α+arccos{Rcos(α−β)/(Y+
R)} なる条件が成立するように構成されているので、像担持
体とクリーニングブレードとの接触部およびその直下部
に、トナーが確実に堆積されることとなる。したがっ
て、クリーニングブレードの接触圧および/または接触
角を増大させた場合でもブレードの捲れが確実に生じ難
くなる。また、上記スティックスリップなる挙動が確実
に安定し、クリーニング性能が一層確実に向上すること
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明に係る画像形成装置
の第1の実施の形態を示す概略正断面図、図2はその要
部の拡大図である。
【0012】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いてフルカラー画像を形成する
ことのできる装置である。
【0013】図1において、10は像担持体としての感
光体であり、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢
印方向に回転駆動される。感光体10の周りには、その
回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ12、
現像手段としての現像ローラ13(Y,C,M,K)、
中間転写装置30、およびクリーニング装置20が配置
されている。
【0014】帯電ローラ12は、感光体10の外周面に
当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電した感
光体10の外周面には、図示しない露光ユニットによっ
て所望の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、こ
の露光Lによって感光体10上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像ローラ13でトナーが付与さ
れて現像される。この実施の形態では、現像ローラとし
て、イエロー用の現像ローラ13Y、シアン用の現像ロ
ーラ13C、マゼンタ用の現像ローラ13M、およびブ
ラック用の現像ローラ13Kが設けられている。これら
現像ローラ13Y,13C,13M,13Kは、選択的
に感光体10に当接し得るようになっており、当接した
とき、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちの
いずれかのトナーを感光体10の表面に付与して感光体
10上の静電潜像を現像する。現像されたトナー像は、
後述する中間転写体としての中間転写ベルト36上に転
写(一次転写部Tr1参照)される。
【0015】クリーニング装置20は、上記転写後に、
感光体10の外周面に残留し付着しているトナー(残留
トナー)Tを掻き取る感光体用ブレード(クリーニング
ブレード)21と、このブレード21によって掻き取ら
れ、落下するトナーをすくうすくいシート22と、落下
するトナーを堆積させる堆積部23と、この堆積部23
から溢れ出したトナーを受ける受け部24と、この受け
部24内のトナーを図示しない廃トナーボトルに搬送す
るスクリュー25と、ケース26とを備えている。ブレ
ード21は、その上部がブレードホルダ27に固定され
ている。ブレードホルダ27は、その両端(紙面と直交
する方向における両端)が軸27a,27a(一方のみ
図示)によってケース26の側部26a,26a(一方
のみ図示)に対して揺動可能に取り付けられている。ケ
ース26とブレードホルダ27との間には、ブレード付
勢バネ(圧縮コイルバネ)28が設けられており、この
ブレード付勢バネ28の付勢力およびブレード21自身
の弾性力によってブレード21の先端部(縁部)21a
が感光体10の表面に接触するようになっている。
【0016】図2に明示するように、この実施の形態の
特徴は、上記堆積部23によって、感光体10とクリー
ニングブレード21との接触部Cおよびその直下部U
に、ブレード21で掻き取られたトナーTが常時堆積さ
れている点にある。この実施の形態における堆積部23
は、感光体の表面と、前記すくいシート22と、このす
くいシート22に対してスペーサ23aを介して取り付
けられた板状の堆積用部材23bとで形成されている。
スペーサ23aおよび堆積用部材23bは紙面と直交す
る方向に伸びており、堆積部23は前記接触部Cの下方
全長に亘って設けられている。堆積用部材23bの上端
23cとブレード21との間には間隔23dが形成され
ており、この間隔23dを通じて、前記堆積部23に堆
積されたトナーTのうち余分なトナーが前記受け部24
へと溢れ出すようになっている。
【0017】図1に示すように、すくいシート22は、
ケース26に固定されており、スペーサ23aの底部は
ケース26で支持されている。
【0018】以上のようなクリーニング装置は、ケース
26によってユニットとして構成されており、画像形成
装置本体の図示しないフレームに着脱可能に取り付けら
れている。
【0019】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラに張架された中間転写体としての無端状の中間転
写ベルト36と、二次転写ローラ37と、クリーニング
手段38とを有している。
【0020】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体10の駆動用歯車(図示せ
ず)と噛み合うことによって、感光体10と略同一の周
速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト36が感
光体10と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆動され
る。従動ローラ35は、一次転写ローラであり、中間転
写ベルト36を介して感光体10に圧接されていて、こ
の圧接部において感光体10と中間転写ベルト36との
間に一次転写部Tr1を形成している。駆動ローラ31
には、中間転写ベルト36を介して図示しない電極ロー
ラが配置され、その電極ローラを介して、中間転写ベル
ト36に一次転写電圧が印加されるようになっている。
従動ローラ32はテンションローラであり、図示しない
付勢手段によって中間転写ベルト36をその張り方向に
付勢している。従動ローラ33は、二次転写部Tr2を
形成するバックアップローラである。このバックアップ
ローラ33には、中間転写ベルト36を介して二次転写
ローラ37が対向配置される。二次転写ローラ37は、
図示しない接離機構により中間転写ベルト36に対して
接離可能である。二次転写ローラ37には、二次転写電
圧が印加される。従動ローラ34は、クリーニング手段
38のためのバックアップローラである。クリーニング
手段38は、中間転写ベルト36と接触してその外周面
に残留し付着しているトナー(二次転写残留トナー)を
掻き取る中間転写体用ブレードで構成されている。この
中間転写体用ブレードは図示しない接離機構によって中
間転写ベルト36に対して接離可能となっている。な
お、中間転写体用ブレード38によって掻き落とされた
トナーは、図示しない受け部によって受けられ、図示し
ないスクリューで廃トナーボトルへと搬送される。
【0021】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部Tr1において、感光体10上のトナー
像が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト
36上に転写されたトナー像は、二次転写部Tr2にお
いて、二次転写ローラ37との間に供給される転写対象
である用紙等の記録媒体Pに転写される。記録媒体P
は、図示しない給紙装置から給送され、所定のタイミン
グで二次転写部Tr2に供給される。
【0022】以上のような画像形成装置全体の作動は次
の通りである。 (i)図示しないホストコンピュータ等(パーソナルコ
ンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が
画像形成装置の制御部に入力されると、テンションロー
ラ32の作動で中間転写ベルト36が張架状態となり、
図示しない駆動手段によって感光体10、現像ローラ1
3、および中間転写ベルト36が回転駆動される。 (ii)感光体10の外周面が帯電ローラ12によって
一様に帯電される。 (iii)一様に帯電した感光体10の外周面に、図示
しない露光ユニットによって第1色目(例えばマゼンタ
(M))の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、
マゼンタ用の静電潜像が形成される。 (iv)感光体10には、第1色目(例えばマゼンタ)
用の現像ローラ13Mのみが接触し、これによって上記
静電潜像が現像され、第1色目(例えばマゼンタ)のト
ナー像が感光体10上に形成される。 (v)中間転写ベルト36には上記トナーの帯電極性と
逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体10上に形成
されたトナー像が、一次転写部Tr1すなわち、感光体
10と中間転写ベルト36との圧接部Tr1において中
間転写ベルト36上に転写される。このとき、二次転写
ローラ37およびクリーニング手段38は、中間転写ベ
ルト36から離間している。 (vi)感光体10上に残留しているトナー(一次残留
トナー)が感光体用ブレード21によって除去された
後、図示しない除電手段からの除電光によって感光体1
0が除電される。 (vii)上記(ii)〜(vi)の動作が必要に応じ
て繰り返される。すなわち、上記印字指令信号の内容に
応じて、第2色目、第3色目、第4色目、と繰り返さ
れ、上記印字指令信号の内容に応じたトナー像が中間転
写ベルト36上において重ね合わされて中間転写ベルト
36上に形成される。 (viii)所定のタイミングで記録媒体Pが供給さ
れ、記録媒体Pの先端が二次転写部Tr2に達する直前
にあるいは達した後に(要するに記録媒体P上の所望の
位置に、中間転写ベルト36上のトナー像が転写される
タイミングで)二次転写ローラ37が中間転写ベルト3
6に押圧されるとともに二次転写電圧が印加され、中間
転写ベルト36上のトナー像(基本的にはフルカラー画
像)が記録媒体P上に転写される。また、中間転写体用
ブレード38が中間転写ベルト36に当接し、二次転写
後に中間転写ベルト36上に残留しているトナー(二次
残留トナー)が除去される。 (ix)記録媒体Pが図示しない定着装置を通過するこ
とによって記録媒体P上にトナー像が定着し、その後、
記録媒体Pが装置外に排出される。 (x)上記(i)〜(ix)の作動がなれた後、上記画
像形成信号が所定時間入力されないかあるいは装置の電
源が切られると、テンションローラの作動により中間転
写ベルト36の張架状態が解除される。
【0023】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。トナー像を担持する回転体
である像担持体10上のトナー像が転写された後に像担
持体10上に残留しているトナーが、像担持体10の表
面に接触するクリーニングブレード21によって掻き取
られて除去される。そして、この実施の形態の画像形成
装置によれば、クリーニングブレード21で掻き取られ
たトナーTを像担持体10とクリーニングブレード21
との接触部Cおよびその直下部Uに常時堆積させる堆積
用部材23bが設けられているので、前記接触部Cおよ
びその直下部Uに堆積されているトナーTの滑剤として
の作用によって、以下に説明するようにブレード21の
捲れが生じ難くなる。すなわち、ブレード21で掻き取
られたトナーTが像担持体10とクリーニングブレード
21との接触部Cおよびその直下部Uに常時堆積してい
るので、回転する像担持体10と、クリーニングブレー
ド21との接触部Cには、画像パターンに影響されるこ
となく常にトナーTが供給されることとなる。トナーに
は滑剤としての作用があるため、このトナーTの存在に
よって、ブレード21と像担持体10表面との間の摩擦
力が低下し、結果として、ブレード21の接触圧および
/または接触角を増大させた場合でもブレード21の捲
れが生じ難くなる。また同様の理由により、高温高湿環
境下においてもブレード捲れが生じ難くなる。以上のよ
うに、この実施の形態の画像形成装置によれば、クリー
ニングブレード21の接触圧および/または接触角を増
大させた場合でもブレード21の捲れが生じ難くなる。
しかも、クリーニングブレード21は、いわゆるスティ
ックスリップなる挙動によってトナーを除去している
が、この画像形成装置によれば、ブレード21と像担持
体10表面との間の摩擦力が低下することによって、上
記挙動が安定し、結果として、クリーニング性能が一層
向上することとなる。
【0024】なお、画像形成装置の使用初期(例えばユ
ーザーに提供されて使用が開始された際)においては、
トナーが堆積されるまでに、短時間であるとはいえ多少
の時間がかかることとなるが、通常、この種画像形成装
置においては、使用初期におけるブレード捲れを防止す
るために、像担持体(感光体等)の表面にオイル等の滑
剤が塗布され、あるいはブレードの表面にポリフッ化ビ
ニリデン等の滑剤が塗布されているので、トナーが堆積
されるまでの使用初期においてもブレード捲れが生じる
ということはない。
【0025】<第2の実施の形態>図3は本発明に係る
画像形成装置の第2の実施の形態の要部を示す拡大図で
ある。同図において、上記第1の実施の形態と同一部分
ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0026】この実施の形態が上記第1の実施の形態と
異なる点は、すくいシート22と、スペーサ23aと、
板状の堆積用部材23bとを一体的に形成した点にあ
り、その他の点に変わりはない。この実施の形態によっ
ても、上記第1の実施の形態による作用効果と同様な作
用効果が得られる。また、すくいシート22と、スペー
サ23aと、板状の堆積用部材23bとが一体的に形成
されているので、部品点数が削減され、組立性が向上す
る。
【0027】<第3の実施の形態>図4は本発明に係る
画像形成装置の第3の実施の形態の要部を示す拡大図で
ある。同図において、上記第1の実施の形態と同一部分
ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0028】この実施の形態が上記第1の実施の形態と
異なる点は、板状の堆積用部材23bの高さを第1の実
施の形態のものに比べて低くした点にあり、その他の点
に変わりはない。堆積部材23bの高さは、図4に示す
ように、ブレード21で掻き取られたトナーTが像担持
体10とクリーニングブレード21との接触部Cおよび
その直下部Uに常時堆積される範囲内において低く構成
することが可能である。
【0029】この点について図5、図6を参照して説明
すると、図5に示すように、トナーTの安息角をα(r
ad)、ブレード21と像担持体10との接触部Cにお
ける像担持体10の回転中心11を通る垂線Vを基準と
し、像担持体10の回転方向と逆方向(この場合反時計
方向)を正方向として、前記垂線Vから前記接触部Cま
での角度をβ(rad)、堆積用部材23bの上端23
cまでの角度をγ(rad)、堆積用部材23bの上端
23cと像担持体10表面との距離をY、前記接触部C
における像担持体10の曲率半径をR、としたとき、 γ≦α+arccos{Rcos(α−β)/(Y+
R)} なる条件が成立する範囲内において堆積用部材23bの
高さを低く構成することができる。なお、図5において
Hは水平線である。
【0030】上記条件について図6を参照して念のため
簡単に説明すると、図6から明らかなように、 a=π/2+α−γ b=π/2+β−α c=γ−β であるので、正弦定理より、 (Y+R)/sin(π/2+β−α)=R/sin
(π/2+α−γ) となり、したがって、 cos(γ−α)=R・cos(α−β)/(Y+R) となる。これをγについて解くと、 γ=α+arccos{Rcos(α−β)/(Y+
R)} となり、γが上式の右辺以下である場合に、トナーを、
像担持体10とクリーニングブレード21との接触部C
およびその直下部Uに堆積させることができるというこ
とが分かる。なお、具体例をもって説明すると、α=
0.733(rad),β=1.753(rad),Y
=4mm,R=42.75mmとした場合、γは1.8
05(rad)以下とすればよい。例えば、γ=1.7
96(rad)とする。
【0031】この実施の形態によれば、 γ≦α+arccos{Rcos(α−β)/(Y+
R)} なる条件が成立するように構成されているので、像担持
体10とクリーニングブレード21との接触部Cおよび
その直下部Uに、トナーTが確実に堆積されることとな
る。したがって、クリーニングブレード21の接触圧お
よび/または接触角を増大させた場合でもブレード21
の捲れが確実に生じ難くなる。また、スティックスリッ
プなる挙動が確実に安定し、クリーニング性能が一層確
実に向上することとなる。なお、他の実施の形態も、上
記条件が成立するように構成されている。
【0032】<第4の実施の形態>図7は本発明に係る
画像形成装置の第4の実施の形態の要部を示す拡大図で
ある。同図において、上記第1の実施の形態と同一部分
ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0033】この実施の形態が上記第1の実施の形態と
異なる点は、スペーサ23aを設けることなく、すくい
シート22と堆積用部材23bとを、屈曲形成した一枚
の板状体(シート状のものを含む)23eで形成した点
にあり、その他の点に変わりはない。この実施の形態に
よっても、上記第1の実施の形態による作用効果と同様
な作用効果が得られる。また、スペーサ23aを設ける
ことなく、すくいシート22と堆積用部材23bとが、
屈曲形成された一枚の板状体(シート状のものを含む)
23eで形成されているので、部品点数が削減され、組
立性が向上する。
【0034】以上、本発明の実施の形態および実施例に
ついて説明したが、本発明は上記の実施の形態または実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内
において適宜変形実施可能である。例えば、上記実施の
形態では、像担持体が感光体である場合について説明し
たが、像担持体が中間転写体である場合にも本発明は適
用可能である。また、上記実施の形態では像担持体(感
光体)が円筒状である場合について説明したが、像担持
体がベルト状である場合にも本発明は適用可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1,2記載のいずれの画像形成装
置によっても、クリーニングブレードの接触圧および/
または接触角を増大させた場合でもブレードの捲れが生
じ難くなる。しかも、クリーニングブレードのいわゆる
スティックスリップなる挙動が安定し、結果として、ク
リーニング性能が一層向上することとなる。
【0036】さらに、請求項2記載の画像形成装置によ
れば、クリーニングブレードの接触圧および/または接
触角を増大させた場合でもブレードの捲れが確実に生じ
難くなる。また、上記スティックスリップなる挙動が確
実に安定し、クリーニング性能が一層確実に向上するこ
ととなる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態
を示す概略正断面図。
【図2】同じく要部の拡大図。
【図3】本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態
の要部を示す拡大図。
【図4】本発明に係る画像形成装置の第3の実施の形態
の要部を示す拡大図。
【図5】式の説明図
【図6】式の説明図
【図7】本発明に係る画像形成装置の第4の実施の形態
の要部を示す拡大図。
【図8】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
T トナー 10 感光体(像担持体) 11 回転中心 21 クリーニングブレード 23b 堆積用部材 C 接触部 U 直下部 V 垂線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 将宏 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H034 AA07 BF00 BF01 BF07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する回転体である像担持
    体と、この像担持体の表面に接触して、像担持体上のト
    ナー像が転写された後に像担持体上に残留しているトナ
    ーを掻き取るクリーニングブレードとを備えた画像形成
    装置であって、 前記クリーニングブレードで掻き取られたトナーを前記
    像担持体とクリーニングブレードとの接触部およびその
    直下部に常時堆積させる堆積用部材が設けられているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記トナーの安息角をα、前記接触部に
    おける像担持体の回転中心を通る垂線を基準とし、像担
    持体の回転方向と逆方向を正方向として、前記垂線から
    前記接触部までの角度をβ、前記堆積用部材の上端まで
    の角度をγ、前記堆積用部材の上端と像担持体表面との
    距離をY、前記接触部における像担持体の曲率半径を
    R、としたとき、 γ≦α+arccos{Rcos(α−β)/(Y+
    R)} なる条件が成立するように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
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