JP2001042727A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001042727A
JP2001042727A JP11218155A JP21815599A JP2001042727A JP 2001042727 A JP2001042727 A JP 2001042727A JP 11218155 A JP11218155 A JP 11218155A JP 21815599 A JP21815599 A JP 21815599A JP 2001042727 A JP2001042727 A JP 2001042727A
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toner
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image carrier
cleaning blade
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JP11218155A
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English (en)
Inventor
Eiji Shimura
英次 志村
Atsunori Kitazawa
淳憲 北澤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードの接触圧および/また
は接触角を増大させた場合でもブレードの捲れが生じ難
くする。 【解決手段】 トナー像を担持する回転体である像担持
体10の表面に接触して像担持体上のトナー像が転写さ
れた後に像担持体上に残留しているトナーを掻き取るブ
レード21と、像担持体とブレードとの接触部Cよりも
下方において像担持体に接触しブレードで掻き取られた
トナーをすくうすくいシート22とを備え、ブレードで
掻き取られたトナーを像担持体とブレードとの接触部C
およびその直下部Uに常時堆積させる堆積用部材23b
がブレードの少なくとも両端部21b近傍に設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、そのトナー像を担持
する像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブ
レード(以下、単にブレードともいう)を用いたクリー
ニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体(像担持体の一
例)と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手
段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面
を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、こ
の露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるト
ナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段と、
この現像手段により現像されたトナー像を用紙等の転写
媒体に転写させる転写手段と、感光体の表面に接触し
て、転写後に感光体の外周面に残存しているトナー(残
留トナー)を掻き取って除去するクリーニングブレード
を用いたクリーニング装置とを有している。
【0003】また、転写手段としては、感光体上のトナ
ー像を用紙等の記録媒体に転写するために、感光体上に
形成されたトナー像が転写(一次転写)されてこれを担
持し、このトナー像をさらに記録媒体に転写(二次転
写)する中間転写体(像担持体の一例)を備えたものが
知られている。この中間転写体にも、トナー像転写後に
その表面に残存しているトナー(残留トナー)を掻き取
って除去するクリーニングブレードが設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子写真技術を
用いた画像形成装置においては、高画質化(トナーの小
粒径化)、高速化、長寿命化が望まれている。この要
望、特に高画質化(トナーの小粒径化)の要望に応える
には、トナー像転写後に像担持体上に残留したトナーを
良好に除去するためにクリーニング性を向上させる必要
があり、そのための一つの方策として、像担持体の表面
に対するクリーニングブレードの接触圧および/または
接触角を増大させることが考えられる。
【0005】しかしながら、像担持体の表面に対するク
リーニングブレードの接触圧を増大させると、ブレード
と像担持体表面との間の摩擦力が大きくなるため、特に
接触角を大きくした場合にはブレードが捲れ易くなると
いう問題が生じる。一般に、像担持体上に残留したトナ
ーを良好に除去すべく、ブレードの長さは、像担持体上
におけるトナー像の形成幅よりも長く構成されているた
め、ブレードの端部にはトナーが到達しにくい。このた
め、ブレードの捲れは、特にその端部で生じやすく、ま
た、像担持体表面における残留トナーが少ない画像パタ
ーンを形成したときや、高温高湿環境下において特に生
じ易くなる。
【0006】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、クリーニングブレードの接触圧および/または接触
角を増大させた場合でもブレードの捲れ、特に端部捲れ
が生じ難い画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、トナー像を担持する
回転体である像担持体と、この像担持体の表面に接触し
て、像担持体上のトナー像が転写された後に像担持体上
に残留しているトナーを掻き取るクリーニングブレード
と、像担持体とクリーニングブレードとの接触部よりも
下方において像担持体に接触し、前記クリーニングブレ
ードで掻き取られたトナーをすくうすくいシートとを備
えた画像形成装置であって、前記クリーニングブレード
で掻き取られたトナーを前記像担持体とクリーニングブ
レードとの接触部およびその直下部に常時堆積させる堆
積用部材が前記クリーニングブレードの少なくとも両端
部近傍に設けられていることを特徴とする。請求項2記
載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置にお
いて、前記堆積用部材は、前記像担持体の軸線方向に関
し前記クリーニングブレードよりも長く構成されている
ことにより、クリーニングブレードの両端部近傍を含む
クリーニングブレードの全長に対応して設けられている
ことを特徴とする。
【0008】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、ト
ナー像を担持する回転体である像担持体上のトナー像が
転写された後に像担持体上に残留しているトナーが、像
担持体の表面に接触するクリーニングブレードによって
掻き取られて除去され、この掻き取られたトナーがすく
いシートですくわれる。そして、この請求項1記載の画
像形成装置によれば、前記クリーニングブレードで掻き
取られたトナーを前記像担持体とクリーニングブレード
との接触部およびその直下部に常時堆積させる堆積用部
材が前記クリーニングブレードの少なくとも両端部近傍
に設けられているので、少なくともクリーニングブレー
ドの両端部近傍においてクリーニングブレードと像担持
体との接触部およびその直下部に堆積されているトナー
の滑剤としての作用によって、以下に説明するようにブ
レードの端部捲れが生じ難くなる。すなわち、ブレード
で掻き取られたトナーが、少なくともブレードの両端部
近傍において、像担持体とブレードとの接触部およびそ
の直下部に常時堆積しているので、回転する像担持体と
ブレード両端部との接触部には、画像パターンに影響さ
れることなく常にトナーが供給されることとなる。トナ
ーには滑剤としての作用があるため、このトナーの存在
によって、少なくともブレード両端部と像担持体表面と
の間の摩擦力が低下し、結果として、ブレードの接触圧
および/または接触角を増大させた場合でもブレードの
端部捲れが生じ難くなる。通常、ブレードは、その端部
から捲れるので、この端部捲れが生じ難くなる結果とし
てブレード全体の捲れも生じ難くなる。また同様の理由
により、高温高湿環境下においてもブレード捲れが生じ
難くなる。以上のように、この請求項1記載の画像形成
装置によれば、クリーニングブレードの接触圧および/
または接触角を増大させた場合でもブレードの捲れ、特
に端部捲れが生じ難くなる。
【0009】なお、従来のクリーニング装置として、図
4(a)あるいは(b)に示すように、矢印A方向へ回
転する像担持体1とクリーニングブレード3との接触部
Cの下方に、接触部Cと間隔を隔てて設けたスペースS
にトナーを堆積させ、この堆積したトナーによって、紙
から析出した各種異物を除去しようとしたものが知られ
ているが(特開平1−161288号公報)、この従来
のクリーニング装置では、像担持体1とクリーニングブ
レード3との接触部Cの下方に接触部Cと間隔を隔てて
設けたスペースSにトナーが堆積され、上記請求項1記
載の発明のようにブレード両端部において像担持体とブ
レードとの接触部およびその直下部にトナーが堆積され
るわけではないので、請求項1記載の発明による上記作
用効果は得られない。
【0010】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置において、前記堆積用部材
は、前記像担持体の軸線方向に関し前記クリーニングブ
レードよりも長く構成されていることにより、クリーニ
ングブレードの両端部近傍を含むクリーニングブレード
の全長に対応して設けられているので、ブレードで掻き
取られたトナーが、ブレードの両端部近傍を含むブレー
ド全長に亘って、像担持体とブレードとの接触部および
その直下部に常時堆積していることとなる。したがっ
て、回転する像担持体とブレードとの接触部には、画像
パターンに影響されることなく、ブレード全長に亘って
常にトナーが供給されることとなるため、このトナーの
存在によって、ブレードと像担持体表面との間の摩擦力
がブレード全長に亘って低下し、結果として、ブレード
の接触圧および/または接触角を増大させた場合でもブ
レード全体の捲れが確実に生じ難くなる。
【0011】また、クリーニングブレードは、いわゆる
スティックスリップなる挙動によってトナーを除去して
いるが、この請求項2記載の画像形成装置によれば、ブ
レードと像担持体表面との間の摩擦力がブレード全長に
亘って低下することにより、上記挙動が安定し、結果と
して、クリーニング性能が一層向上することとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明に係る画像形成装置
の第1の実施の形態を示す概略正断面図、図2はその要
部を示す図で、(a)は拡大正面図、(b)は図(a)
における部分省略b矢視図、(c)は作用説明図であ
る。
【0013】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いてフルカラー画像を形成する
ことのできる装置である。
【0014】図1において、10は像担持体としての感
光体であり、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢
印方向に回転駆動される。感光体10の周りには、その
回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ12、
現像手段としての現像ローラ13(Y,C,M,K)、
中間転写装置30、およびクリーニング装置20が配置
されている。
【0015】帯電ローラ12は、感光体10の外周面に
当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電した感
光体10の外周面には、図示しない露光ユニットによっ
て所望の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、こ
の露光Lによって感光体10上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像ローラ13でトナーが付与さ
れて現像される。この実施の形態では、現像ローラとし
て、イエロー用の現像ローラ13Y、シアン用の現像ロ
ーラ13C、マゼンタ用の現像ローラ13M、およびブ
ラック用の現像ローラ13Kが設けられている。これら
現像ローラ13Y,13C,13M,13Kは、選択的
に感光体10に当接し得るようになっており、当接した
とき、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちの
いずれかのトナーを感光体10の表面に付与して感光体
10上の静電潜像を現像する。現像されたトナー像は、
後述する中間転写体としての中間転写ベルト36上に転
写(一次転写部Tr1参照)される。
【0016】クリーニング装置20は、上記転写後に、
感光体10の外周面に残留し付着しているトナー(残留
トナー)を掻き取る感光体用ブレード(クリーニングブ
レード)21と、このブレード21によって掻き取ら
れ、落下するトナー(T)をすくうすくいシート22
と、落下するトナーをブレード21の両端部近傍におい
て堆積させる堆積部23と、ブレード21によって掻き
取られて落下したトナーおよび前記堆積部23から溢れ
出したトナーを受ける受け部24と、この受け部24内
のトナーを図示しない廃トナーボトルに搬送するスクリ
ュー25と、ケース26とを備えている。
【0017】ブレード21は、その上部がブレードホル
ダ27に固定されている。ブレードホルダ27は、その
両端(紙面と直交する方向における両端)が軸27a,
27a(一方のみ図示)によってケース26の側部26
a,26a(一方のみ図示)に対して揺動可能に取り付
けられている。ケース26とブレードホルダ27との間
には、ブレード付勢バネ(圧縮コイルバネ)28が設け
られており、このブレード付勢バネ28の付勢力および
ブレード21自身の弾性力によってブレード21の先端
部(縁部)21aが感光体10の表面に接触するように
なっている。すくいシート22は、ブレード21と感光
体10との接触部Cよりも下方において感光体10に接
触し、ブレード21で掻き取られたトナーをすくうよう
になっている。すくいシート22は図2(b)に示すよ
うにブレード21よりも長く構成されており、ブレード
21の全長に亘って設けられている。
【0018】図2(a)に明示するように、この実施の
形態における堆積部23は、感光体10の表面と、前記
すくいシート22と、このすくいシート22に対して一
体的に設けられた平面視でコ字形状をなす板状体からな
る略樋形状の堆積用部材23bとで形成されている。こ
の堆積用部材23bは図2(b)に示すように、ブレー
ド21の両端部21b、21b(一方のみ図示)近傍に
設けられており、この堆積部23によって、図2(c)
にも示すように、ブレード21の両端部21b近傍にお
いて、感光体10とブレード21との接触部Cおよびそ
の直下部Uに、ブレード21で掻き取られたトナーTが
常時堆積されるようになっている。図2(a)に示すよ
うに、堆積用部材23bの上端23cとブレード21と
の間には間隔23dが形成されており、この間隔23d
を通じて、前記堆積部23に堆積されたトナーTのうち
余分なトナーが前記受け部24へと溢れ出すようになっ
ている。
【0019】この実施の形態における堆積用部材23b
は、図2(a)にも示すように、その下部23b1が、
すくいシート22の下部22aに対して例えば接着剤で
一体的に設けられており、これらすくいシート22およ
び堆積用部材23bが、ケース26の取付面26bに例
えば接着剤で固着されている。なお、図2において、2
9はケース26に設けられたサイドシールであり、感光
体10の側面方向へのトナーの漏れを防止するための部
材である。
【0020】以上のようなクリーニング装置は、ケース
26によってユニットとして構成されており、画像形成
装置本体の図示しないフレームに着脱可能に取り付けら
れている。
【0021】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラに張架された中間転写体としての無端状の中間転
写ベルト36と、二次転写ローラ37と、クリーニング
手段38とを有している。
【0022】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体10の駆動用歯車(図示せ
ず)と噛み合うことによって、感光体10と略同一の周
速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト36が感
光体10と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆動され
る。従動ローラ35は、一次転写ローラであり、中間転
写ベルト36を介して感光体10に圧接されていて、こ
の圧接部において感光体10と中間転写ベルト36との
間に一次転写部Tr1を形成している。駆動ローラ31
には、中間転写ベルト36を介して図示しない電極ロー
ラが配置され、その電極ローラを介して、中間転写ベル
ト36に一次転写電圧が印加されるようになっている。
従動ローラ32はテンションローラであり、図示しない
付勢手段によって中間転写ベルト36をその張り方向に
付勢している。従動ローラ33は、二次転写部Tr2を
形成するバックアップローラである。このバックアップ
ローラ33には、中間転写ベルト36を介して二次転写
ローラ37が対向配置される。二次転写ローラ37は、
図示しない接離機構により中間転写ベルト36に対して
接離可能である。二次転写ローラ37には、二次転写電
圧が印加される。従動ローラ34は、クリーニング手段
38のためのバックアップローラである。クリーニング
手段38は、中間転写ベルト36と接触してその外周面
に残留し付着しているトナー(二次転写残留トナー)を
掻き取る中間転写体用ブレードで構成されている。この
中間転写体用ブレードは図示しない接離機構によって中
間転写ベルト36に対して接離可能となっている。な
お、中間転写体用ブレード38によって掻き落とされた
トナーは、図示しない受け部によって受けられ、図示し
ないスクリューで廃トナーボトルへと搬送される。
【0023】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部Tr1において、感光体10上のトナー
像が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト
36上に転写されたトナー像は、二次転写部Tr2にお
いて、二次転写ローラ37との間に供給される転写対象
である用紙等の記録媒体Pに転写される。記録媒体P
は、図示しない給紙装置から給送され、所定のタイミン
グで二次転写部Tr2に供給される。
【0024】以上のような画像形成装置全体の作動は次
の通りである。 (i)図示しないホストコンピュータ等(パーソナルコ
ンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が
画像形成装置の制御部に入力されると、テンションロー
ラ32の作動で中間転写ベルト36が張架状態となり、
図示しない駆動手段によって感光体10、現像ローラ1
3、および中間転写ベルト36が回転駆動される。 (ii)感光体10の外周面が帯電ローラ12によって
一様に帯電される。 (iii)一様に帯電した感光体10の外周面に、図示
しない露光ユニットによって第1色目(例えばマゼンタ
(M))の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、
マゼンタ用の静電潜像が形成される。 (iv)感光体10には、第1色目(例えばマゼンタ)
用の現像ローラ13Mのみが接触し、これによって上記
静電潜像が現像され、第1色目(例えばマゼンタ)のト
ナー像が感光体10上に形成される。 (v)中間転写ベルト36には上記トナーの帯電極性と
逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体10上に形成
されたトナー像が、一次転写部Tr1すなわち、感光体
10と中間転写ベルト36との圧接部Tr1において中
間転写ベルト36上に転写される。このとき、二次転写
ローラ37およびクリーニング手段38は、中間転写ベ
ルト36から離間している。 (vi)感光体10上に残留しているトナー(一次残留
トナー)が感光体用ブレード21によって除去された
後、図示しない除電手段からの除電光によって感光体1
0が除電される。 (vii)上記(ii)〜(vi)の動作が必要に応じ
て繰り返される。すなわち、上記印字指令信号の内容に
応じて、第2色目、第3色目、第4色目、と繰り返さ
れ、上記印字指令信号の内容に応じたトナー像が中間転
写ベルト36上において重ね合わされて中間転写ベルト
36上に形成される。 (viii)所定のタイミングで記録媒体Pが供給さ
れ、記録媒体Pの先端が二次転写部Tr2に達する直前
にあるいは達した後に(要するに記録媒体P上の所望の
位置に、中間転写ベルト36上のトナー像が転写される
タイミングで)二次転写ローラ37が中間転写ベルト3
6に押圧されるとともに二次転写電圧が印加され、中間
転写ベルト36上のトナー像(基本的にはフルカラー画
像)が記録媒体P上に転写される。また、中間転写体用
ブレード38が中間転写ベルト36に当接し、二次転写
後に中間転写ベルト36上に残留しているトナー(二次
残留トナー)が除去される。 (ix)記録媒体Pが図示しない定着装置を通過するこ
とによって記録媒体P上にトナー像が定着し、その後、
記録媒体Pが装置外に排出される。 (x)上記(i)〜(ix)の作動がなれた後、上記画
像形成信号が所定時間入力されないかあるいは装置の電
源が切られると、テンションローラの作動により中間転
写ベルト36の張架状態が解除される。
【0025】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。 (a)トナー像を担持する回転体である像担持体10上
のトナー像が転写された後に像担持体10上に残留して
いるトナーが、像担持体10の表面に接触するクリーニ
ングブレード21によって掻き取られて除去され、この
掻き取られたトナーがすくいシート22ですくわれる。
そして、この画像形成装置によれば、クリーニングブレ
ード21で掻き取られたトナーを像担持体10とクリー
ニングブレード21との接触部Cおよびその直下部Uに
常時堆積させる堆積用部材23bがクリーニングブレー
ド21の両端部23b近傍に設けられているので、クリ
ーニングブレード21の両端部21b近傍において前記
接触部Cおよびその直下部Uに堆積されているトナーの
滑剤としての作用によって、以下に説明するようにブレ
ード21の端部21bの捲れが生じ難くなる。すなわ
ち、ブレード21で掻き取られたトナーが、ブレード2
1の両端部21b近傍において、像担持体10とブレー
ド21との接触部Cおよびその直下部Uに常時堆積して
いるので、回転する像担持体10とブレード両端部21
bとの接触部には、画像パターンに影響されることなく
常にトナーが供給されることとなる。トナーには滑剤と
しての作用があるため、このトナーの存在によって、少
なくともブレード両端部21bと像担持体10表面との
間の摩擦力が低下し、結果として、ブレード21の接触
圧および/または接触角を増大させた場合でもブレード
21の端部21bの捲れが生じ難くなる。通常、ブレー
ド21は、その端部21bから捲れるので、この端部2
1bの捲れが生じ難くなる結果としてブレード21全体
の捲れも生じ難くなる。また同様の理由により、高温高
湿環境下においてもブレード捲れが生じ難くなる。以上
のように、この画像形成装置によれば、クリーニングブ
レード21の接触圧および/または接触角を増大させた
場合でもブレード21の捲れ、特に端部21bの捲れが
生じ難くなる。
【0026】なお、画像形成装置の使用初期(例えばユ
ーザーに提供されて使用が開始された際)においては、
堆積用部材23bでトナーが堆積されるまでに、短時間
であるとはいえ多少の時間がかかることとなるが、通
常、この種画像形成装置においては、使用初期における
ブレード捲れを防止するために、ブレードの表面にポリ
フッ化ビニリデン等の滑剤が塗布されているので、トナ
ーが堆積されるまでの使用初期においてもブレード捲れ
が生じるということはない。
【0027】(b)この実施の形態の画像形成装置によ
れば、中間転写体36およびその二次残留トナーを除去
するクリーニング手段38を備えているので、次のよう
な作用効果が得られる。仮に、中間転写体36を設ける
ことなく、感光体10上に形成されたトナー像を用紙等
の記録媒体Pに直接転写させる構成にしたとすると、転
写部(Tr1参照)において用紙等から感光体10表面
に付着した紙粉等の異物が、残留トナーとともにブレー
ド21によって掻き取られることとなる。したがって、
ブレード21で掻き取られたトナーが感光体10とブレ
ード21との接触部Cおよびその直下部Uに常時堆積さ
れる構成にしたとすると、トナーとともに紙粉等の異物
も堆積されることとなり、この紙粉等によって感光体1
0表面あるいはブレード21が削られてしまうおそれが
ある。これに対し、この実施の形態の画像形成装置によ
れば、中間転写体36およびその二次残留トナーを除去
するクリーニング手段38を備えているので、二次転写
部Tr2において用紙等から中間転写体36に付着した
紙粉等が、クリーニング手段38によって二次残留トナ
ーとともに除去されることとなる。すなわち、この実施
の形態の画像形成装置において、感光体10に対して一
次転写部Tr1において接触するのは、紙粉等が除去さ
れてきれいになった状態の中間転写体36であるため、
ブレード21で掻き取られたトナー(一次残留トナー)
が感光体10とブレード21との接触部Cおよびその直
下部Uに常時堆積される構成であるにもかかわらず、一
次残留トナーとともに紙粉等の異物が堆積されてしまう
という事態が生じなくなる(仮に異物が堆積されるとし
ても、その量は極めて少量となる)。したがって、ブレ
ード21で掻き取られたトナー(一次残留トナー)Tが
感光体10とブレード21との接触部Cおよびその直下
部Uに常時堆積される構成であるにもかかわらず、感光
体10表面あるいはブレード21が紙粉等によって削ら
れてしまうというおそれがなくなる。
【0028】<第2の実施の形態>図3は本発明に係る
画像形成装置の第2の実施の形態における要部を示す図
で、(a)は拡大正面図、(b)は図(a)における部
分省略b矢視図、(c)は作用説明図である。同図にお
いて、上記第1の実施の形態と同一部分ないし相当する
部分には同一の符号を付してある。
【0029】この実施の形態が上記第1の実施の形態と
異なる点は、下部23b1が屈曲された正面視略「へ」
字型の平板状の堆積用部材23bが、像担持体10の軸
線方向(図(b)において左右方向)に関しクリーニン
グブレード21よりも長く構成されていることにより、
クリーニングブレード21の両端部21b,21b(図
(b)において一方のみ図示)近傍を含むクリーニング
ブレード21の全長に対応して設けられている点にあ
り、その他の点に変わりはない。すなわち、ブレード2
1の長さをa、堆積用部材23bの長さをc、すくいシ
ート22の長さをdとすると、a<c<dとなるように
構成されている。この実施の形態によれば、図(c)に
示すように、ブレード21で掻き取られたトナーが、ブ
レード21の両端部21b近傍を含むブレード21全長
に亘って、像担持体10とブレード21との接触部Cお
よびその直下部Uに常時堆積していることとなる。した
がって、回転する像担持体10とブレード21との接触
部Cには、画像パターンに影響されることなく、ブレー
ド21全長に亘って常にトナーTが供給されることとな
るため、このトナーの存在によって、ブレード21と像
担持体10表面との間の摩擦力がブレード21全長に亘
って低下し、結果として、ブレード21の接触圧および
/または接触角を増大させた場合でもブレード全体の捲
れが確実に生じ難くなる。
【0030】また、クリーニングブレード21は、いわ
ゆるスティックスリップなる挙動によってトナーを除去
しているが、この実施の形態の画像形成装置によれば、
ブレード21と像担持体10表面との間の摩擦力がブレ
ード21全長に亘って低下することにより、上記挙動が
安定し、結果として、クリーニング性能が一層向上する
こととなる。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。例えば、上記実施の形態では、像担持体が感光
体である場合について説明したが、像担持体が中間転写
体である場合にも本発明は適用可能である。また、上記
実施の形態では像担持体(感光体)が円筒状である場合
について説明したが、像担持体がベルト状である場合に
も本発明は適用可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1、2記載のいずれの画像形成装
置によっても、クリーニングブレードの接触圧および/
または接触角を増大させた場合でもブレードの捲れ、特
に端部の捲れが生じ難くなる。さらに、請求項2記載の
画像形成装置によれば、クリーニングブレードのいわゆ
るスティックスリップなる挙動が安定し、結果として、
クリーニング性能が一層向上することとなる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態
を示す概略正断面図。
【図2】(a)は第1の実施の形態の要部を示す図で、
(a)は拡大正面図、(b)は図(a)における部分省
略b矢視図、(c)は作用説明図。
【図3】本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態
における要部を示す図で、(a)は拡大正面図、(b)
は図(a)における部分省略b矢視図、(c)は作用説
明図。
【図4】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
T トナー 10 感光体(像担持体) 11 回転中心 21 クリーニングブレード 21b 両端部 22 すくいシート 23b 堆積用部材 C 接触部 U 直下部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する回転体である像担持
    体と、この像担持体の表面に接触して、像担持体上のト
    ナー像が転写された後に像担持体上に残留しているトナ
    ーを掻き取るクリーニングブレードと、像担持体とクリ
    ーニングブレードとの接触部よりも下方において像担持
    体に接触し、前記クリーニングブレードで掻き取られた
    トナーをすくうすくいシートとを備えた画像形成装置で
    あって、 前記クリーニングブレードで掻き取られたトナーを前記
    像担持体とクリーニングブレードとの接触部およびその
    直下部に常時堆積させる堆積用部材が前記クリーニング
    ブレードの少なくとも両端部近傍に設けられていること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記堆積用部材は、前記像担持体の軸線
    方向に関し前記クリーニングブレードよりも長く構成さ
    れていることにより、クリーニングブレードの両端部近
    傍を含むクリーニングブレードの全長に対応して設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
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