JP2001042725A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001042725A
JP2001042725A JP11218153A JP21815399A JP2001042725A JP 2001042725 A JP2001042725 A JP 2001042725A JP 11218153 A JP11218153 A JP 11218153A JP 21815399 A JP21815399 A JP 21815399A JP 2001042725 A JP2001042725 A JP 2001042725A
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Kazuhiko Miura
和彦 三浦
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードの接触圧および/また
は接触角を増大させた場合でもブレードの捲れが生じ難
くする。 【解決手段】 トナー像を担持する回転体である像担持
体10の表面に接触して像担持体上のトナー像が転写さ
れた後に像担持体上に残留しているトナーを掻き取るブ
レード21と、像担持体とブレードとの接触部Cよりも
下方において像担持体に接触しブレードで掻き取られた
トナーをすくうすくいシート22とを備え、ブレードで
掻き取られたトナーを像担持体とブレードとの接触部C
およびその直下部Uに常時堆積させる堆積用部材23b
が制振部材23eを介してすくいシートに設けられてい
るとともに、すくいシートが、ケース26によって、制
振部材を介して像担持体に押圧されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、そのトナー像を担持
する像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブ
レード(以下、単にブレードともいう)を用いたクリー
ニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体(像担持体の一
例)と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手
段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面
を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、こ
の露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるト
ナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段と、
この現像手段により現像されたトナー像を用紙等の転写
媒体に転写させる転写手段と、感光体の表面に接触し
て、転写後に感光体の外周面に残存しているトナー(残
留トナー)を掻き取って除去するクリーニングブレード
を用いたクリーニング装置とを有している。
【0003】また、転写手段としては、感光体上のトナ
ー像を用紙等の記録媒体に転写するために、感光体上に
形成されたトナー像が転写(一次転写)されてこれを担
持し、このトナー像をさらに記録媒体に転写(二次転
写)する中間転写体(像担持体の一例)を備えたものが
知られている。この中間転写体にも、トナー像転写後に
その表面に残存しているトナー(残留トナー)を掻き取
って除去するクリーニングブレードが設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子写真技術を
用いた画像形成装置においては、高画質化(トナーの小
粒径化)、高速化、長寿命化が望まれている。この要
望、特に高画質化(トナーの小粒径化)の要望に応える
には、トナー像転写後に像担持体上に残留したトナーを
良好に除去するためにクリーニング性を向上させる必要
があり、そのための一つの方策として、像担持体の表面
に対するクリーニングブレードの接触圧および/または
接触角を増大させることが考えられる。
【0005】しかしながら、像担持体の表面に対するク
リーニングブレードの接触圧を増大させると、ブレード
と像担持体表面との間の摩擦力が大きくなるため、特に
接触角を大きくした場合にはブレードが捲れ易くなると
いう問題が生じる。このブレードの捲れは、像担持体表
面における残留トナーが少ない画像パターンを形成した
ときや、高温高湿環境下において特に生じ易くなる。
【0006】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、クリーニングブレードの接触圧および/または接触
角を増大させた場合でもブレードの捲れが生じ難い画像
形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、トナー像を担持する
回転体である像担持体と、この像担持体の表面に接触し
て、像担持体上のトナー像が転写された後に像担持体上
に残留しているトナーを掻き取るクリーニングブレード
と、像担持体とクリーニングブレードとの接触部よりも
下方において像担持体に接触し、前記クリーニングブレ
ードで掻き取られたトナーをすくうすくいシートと、こ
のすくいシートおよび前記クリーニングブレードが取り
付けられるケースとを備えた画像形成装置であって、前
記クリーニングブレードで掻き取られたトナーを前記像
担持体とクリーニングブレードとの接触部およびその直
下部に堆積させる堆積用部材が設けられており、この堆
積用部材が前記すくいシートに対して制振部材を介して
設けられているとともに、前記すくいシートが、前記ケ
ースによって、前記制振部材を介して像担持体に押圧さ
れていることを特徴とする。請求項2記載の画像形成装
置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記すく
いシートと制振部材との接合部において、前記像担持体
の回転方向に向かう、すくいシートの先端部が制振部材
の先端部よりも突出していることを特徴とする。
【0008】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、ト
ナー像を担持する回転体である像担持体上のトナー像が
転写された後に像担持体上に残留しているトナーが、像
担持体の表面に接触するクリーニングブレードによって
掻き取られて除去され、この掻き取られたトナーがすく
いシートですくわれる。そして、この請求項1記載の画
像形成装置によれば、前記クリーニングブレードで掻き
取られたトナーを前記像担持体とクリーニングブレード
との接触部およびその直下部に堆積させる堆積用部材が
設けられているので、前記接触部およびその直下部に堆
積されているトナーの滑剤としての作用によって、以下
に説明するようにブレードの捲れが生じ難くなる。すな
わち、ブレードで掻き取られたトナーが像担持体とクリ
ーニングブレードとの接触部およびその直下部に堆積し
ているので、回転する像担持体と、クリーニングブレー
ドとの接触部には、画像パターンに影響されることなく
常にトナーが供給されることとなる。トナーには滑剤と
しての作用があるため、このトナーの存在によって、ブ
レードと像担持体表面との間の摩擦力が低下し、結果と
して、ブレードの接触圧および/または接触角を増大さ
せた場合でもブレードの捲れが生じ難くなる。また同様
の理由により、高温高湿環境下においてもブレード捲れ
が生じ難くなる。以上のように、この請求項1記載の画
像形成装置によれば、クリーニングブレードの接触圧お
よび/または接触角を増大させた場合でもブレードの捲
れが生じ難くなる。また、クリーニングブレードは、い
わゆるスティックスリップなる挙動によってトナーを除
去しているが、この請求項1記載の画像形成装置によれ
ば、ブレードと像担持体表面との間の摩擦力が低下する
ことによって、上記挙動が安定し、結果として、クリー
ニング性能が一層向上することとなる。
【0009】しかも、前記堆積用部材は前記すくいシー
トに対して制振部材を介して設けられているので、さら
に次のような作用効果が得られる。すなわち、すくいシ
ートは像担持体に接触しているので、像担持体の回転に
応じて微振動する。したがって、仮に、堆積用部材がす
くいシートに対して直接設けられているとすると、すく
いシートの微振動が堆積用部材にも伝達され、この堆積
用部材の微振動によって、堆積されたトナーが平滑化さ
れ易くなるため、ブレードで掻き取られたトナーを、像
担持体とクリーニングブレードとの接触部およびその直
下部に確実に堆積させるためには、少なくとも堆積用部
材の上端の高さを前記接触部よりも上方に設定しなけれ
ばならなくなる。すなわち、堆積用部材を高く構成しな
ければならなくなる。これに対し、この請求項1記載の
画像形成装置によれば、堆積用部材がすくいシートに対
して制振部材を介して設けられているので、すくいシー
トの微振動が堆積用部材に伝達され難くなる。したがっ
て、堆積されたトナーが平滑化され難くなり、必ずし
も、堆積用部材の上端の高さを像担持体とクリーニング
ブレードとの接触部よりも上方に設定しなくても、ブレ
ードで掻き取られたトナーを、上記接触部およびその直
下部に堆積させることが可能となる。すなわち、この請
求項1記載の画像形成装置によれば、堆積用部材の高さ
を低く設定できることとなり、結果として、前記トナー
の堆積量を少なくすることができるので、トナーが上記
接触部に速やかに達するように短時間で堆積させること
が可能となる。さらに、前記すくいシートは、前記ケー
スによって、制振部材を介して像担持体に押圧されてい
るので、次のような作用効果が得られる。この請求項1
記載の画像形成装置のように、すくいシートに設けられ
た堆積用部材でトナーを堆積させる構成とすると、堆積
されたトナーの重量で、すくいシートが像担持体から離
れる方向への力が作用し、すくいシートと像担持体との
密着性が確保され難くなるおそれが生じるが、この請求
項1記載の画像形成装置によれば、すくいシートが、前
記ケースによって、制振部材を介して像担持体に押圧さ
れているので、上記のようにトナーが堆積される構成で
あるにもかかわらず、すくいシートと像担持体との密着
性を向上させることが可能となる。
【0010】なお、従来のクリーニング装置として、図
4(a)あるいは(b)に示すように、矢印A方向へ回
転する像担持体1とクリーニングブレード3との接触部
Cの下方に、接触部Cと間隔を隔てて設けたスペースS
にトナーを堆積させ、この堆積したトナーによって、紙
から析出した各種異物を除去しようとしたものが知られ
ているが(特開平1−161288号公報)、この従来
のクリーニング装置では、像担持体1とクリーニングブ
レード3との接触部Cの下方に接触部Cと間隔を隔てて
設けたスペースSにトナーが堆積され、上記請求項1記
載の発明のように像担持体とクリーニングブレードとの
接触部およびその直下部にトナーが堆積されるわけでは
ないので、請求項1記載の発明による上記作用効果は得
られない。
【0011】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置において、前記すくいシート
と制振部材との接合部において、前記像担持体の回転方
向に向かう、すくいシートの先端部が制振部材の先端部
よりも突出しているので、例えば、すくいシートと制振
部材とを接着剤で接合したような場合に、その接着剤が
直接像担持体に接触するということがなくなり、像担持
体の汚染が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明に係る画像形成装置
の第1の実施の形態を示す概略正断面図、図2はその要
部の拡大図である。
【0013】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いてフルカラー画像を形成する
ことのできる装置である。
【0014】図1において、10は像担持体としての感
光体であり、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢
印方向に回転駆動される。感光体10の周りには、その
回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ12、
現像手段としての現像ローラ13(Y,C,M,K)、
中間転写装置30、およびクリーニング装置20が配置
されている。
【0015】帯電ローラ12は、感光体10の外周面に
当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電した感
光体10の外周面には、図示しない露光ユニットによっ
て所望の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、こ
の露光Lによって感光体10上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像ローラ13でトナーが付与さ
れて現像される。この実施の形態では、現像ローラとし
て、イエロー用の現像ローラ13Y、シアン用の現像ロ
ーラ13C、マゼンタ用の現像ローラ13M、およびブ
ラック用の現像ローラ13Kが設けられている。これら
現像ローラ13Y,13C,13M,13Kは、選択的
に感光体10に当接し得るようになっており、当接した
とき、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちの
いずれかのトナーを感光体10の表面に付与して感光体
10上の静電潜像を現像する。現像されたトナー像は、
後述する中間転写体としての中間転写ベルト36上に転
写(一次転写部Tr1参照)される。
【0016】クリーニング装置20は、上記転写後に、
感光体10の外周面に残留し付着しているトナー(残留
トナー)を掻き取る感光体用ブレード(クリーニングブ
レード)21と、このブレード21によって掻き取ら
れ、落下するトナー(T)をすくうすくいシート22
と、落下するトナーを堆積させる堆積部23と、この堆
積部23から溢れ出したトナーを受ける受け部24と、
この受け部24内のトナーを図示しない廃トナーボトル
に搬送するスクリュー25と、ケース26とを備えてい
る。
【0017】ブレード21は、その上部がブレードホル
ダ27に固定されている。ブレードホルダ27は、その
両端(紙面と直交する方向における両端)が軸27a,
27a(一方のみ図示)によってケース26の側部26
a,26a(一方のみ図示)に対して揺動可能に取り付
けられている。ケース26とブレードホルダ27との間
には、ブレード付勢バネ(圧縮コイルバネ)28が設け
られており、このブレード付勢バネ28の付勢力および
ブレード21自身の弾性力によってブレード21の先端
部(縁部)21aが感光体10の表面に接触するように
なっている。すくいシート22は、ブレード21と感光
体10との接触部Cよりも下方において感光体10に接
触し、ブレード21で掻き取られたトナーをすくうよう
になっている。
【0018】図2に明示するように、この実施の形態に
おける堆積部23は、感光体の表面11と、前記すくい
シート22と、制振部材23eと、すくいシート22に
対して制振部材23eを介して設けられた板状の堆積用
部材23bとで形成されており、この堆積部23によっ
て、感光体10とクリーニングブレード21との接触部
Cおよびその直下部Uに、ブレード21で掻き取られた
トナーTが堆積されるようになっている。すくいシート
22、堆積用部材23b、および制振部材23eは紙面
と直交する方向に伸びており、堆積部23は前記接触部
Cの下方全長に亘って設けられている。堆積用部材23
bの上端23cとブレード21との間には間隔23dが
形成されており、この間隔23dを通じて、前記堆積部
23に堆積されたトナーTのうち余分なトナーが前記受
け部24へと溢れ出すようになっている。すくいシート
22は感光体10の表面11に傷を付けることがないよ
うに、柔らかい材料(例えば熱可塑性ポリウレタン)で
構成されており、その下部22aがケース26の取付面
26bに接着剤29bで固着されている。
【0019】制振部材23eは、適宜の制振材料、例え
ばすくいシート22よりも柔らかいゴム、スポンジ(発
泡体(例えば発泡ウレタン))等で構成されている。制
振部材23eは、すくいシート22の背面に接着剤29
aで固着されており、この制振部材23eの背面に接着
剤29dで前記堆積用部材23bが固着されている。す
なわち、堆積用部材23eは、すくいシート22に対し
て制振部材23eを介して設けられている。すくいシー
ト22は、それ自身の弾性力によって感光体10に当接
しているが、この実施の形態では、制振部材23eの下
面をケース26の支持面26cに当接させ、これによっ
て生じるモーメントMの作用ですくいシート22が感光
体10にさらに圧接されるようになっている。すなわ
ち、すくいシート22は、ケース26によって、制振部
材23eを介して感光体10に押圧されている。すくい
シート22と制振部材23eとの接合部において、感光
体10回転方向に向かう、すくいシート22の先端部2
2bは、制振部材23eの先端部よりも突出しており、
接着剤29aが感光体10の表面11には直接触れない
ようになっている。なお、ケース26は、硬質材料、例
えば硬質の合成樹脂で構成されている。
【0020】以上のようなクリーニング装置は、ケース
26によってユニットとして構成されており、画像形成
装置本体の図示しないフレームに着脱可能に取り付けら
れている。
【0021】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラに張架された中間転写体としての無端状の中間転
写ベルト36と、二次転写ローラ37と、クリーニング
手段38とを有している。
【0022】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体10の駆動用歯車(図示せ
ず)と噛み合うことによって、感光体10と略同一の周
速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト36が感
光体10と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆動され
る。従動ローラ35は、一次転写ローラであり、中間転
写ベルト36を介して感光体10に圧接されていて、こ
の圧接部において感光体10と中間転写ベルト36との
間に一次転写部Tr1を形成している。駆動ローラ31
には、中間転写ベルト36を介して図示しない電極ロー
ラが配置され、その電極ローラを介して、中間転写ベル
ト36に一次転写電圧が印加されるようになっている。
従動ローラ32はテンションローラであり、図示しない
付勢手段によって中間転写ベルト36をその張り方向に
付勢している。従動ローラ33は、二次転写部Tr2を
形成するバックアップローラである。このバックアップ
ローラ33には、中間転写ベルト36を介して二次転写
ローラ37が対向配置される。二次転写ローラ37は、
図示しない接離機構により中間転写ベルト36に対して
接離可能である。二次転写ローラ37には、二次転写電
圧が印加される。従動ローラ34は、クリーニング手段
38のためのバックアップローラである。クリーニング
手段38は、中間転写ベルト36と接触してその外周面
に残留し付着しているトナー(二次転写残留トナー)を
掻き取る中間転写体用ブレードで構成されている。この
中間転写体用ブレードは図示しない接離機構によって中
間転写ベルト36に対して接離可能となっている。な
お、中間転写体用ブレード38によって掻き落とされた
トナーは、図示しない受け部によって受けられ、図示し
ないスクリューで廃トナーボトルへと搬送される。
【0023】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部Tr1において、感光体10上のトナー
像が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト
36上に転写されたトナー像は、二次転写部Tr2にお
いて、二次転写ローラ37との間に供給される転写対象
である用紙等の記録媒体Pに転写される。記録媒体P
は、図示しない給紙装置から給送され、所定のタイミン
グで二次転写部Tr2に供給される。
【0024】以上のような画像形成装置全体の作動は次
の通りである。 (i)図示しないホストコンピュータ等(パーソナルコ
ンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が
画像形成装置の制御部に入力されると、テンションロー
ラ32の作動で中間転写ベルト36が張架状態となり、
図示しない駆動手段によって感光体10、現像ローラ1
3、および中間転写ベルト36が回転駆動される。 (ii)感光体10の外周面が帯電ローラ12によって
一様に帯電される。 (iii)一様に帯電した感光体10の外周面に、図示
しない露光ユニットによって第1色目(例えばマゼンタ
(M))の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、
マゼンタ用の静電潜像が形成される。 (iv)感光体10には、第1色目(例えばマゼンタ)
用の現像ローラ13Mのみが接触し、これによって上記
静電潜像が現像され、第1色目(例えばマゼンタ)のト
ナー像が感光体10上に形成される。 (v)中間転写ベルト36には上記トナーの帯電極性と
逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体10上に形成
されたトナー像が、一次転写部Tr1すなわち、感光体
10と中間転写ベルト36との圧接部Tr1において中
間転写ベルト36上に転写される。このとき、二次転写
ローラ37およびクリーニング手段38は、中間転写ベ
ルト36から離間している。 (vi)感光体10上に残留しているトナー(一次残留
トナー)が感光体用ブレード21によって除去された
後、図示しない除電手段からの除電光によって感光体1
0が除電される。 (vii)上記(ii)〜(vi)の動作が必要に応じ
て繰り返される。すなわち、上記印字指令信号の内容に
応じて、第2色目、第3色目、第4色目、と繰り返さ
れ、上記印字指令信号の内容に応じたトナー像が中間転
写ベルト36上において重ね合わされて中間転写ベルト
36上に形成される。 (viii)所定のタイミングで記録媒体Pが供給さ
れ、記録媒体Pの先端が二次転写部Tr2に達する直前
にあるいは達した後に(要するに記録媒体P上の所望の
位置に、中間転写ベルト36上のトナー像が転写される
タイミングで)二次転写ローラ37が中間転写ベルト3
6に押圧されるとともに二次転写電圧が印加され、中間
転写ベルト36上のトナー像(基本的にはフルカラー画
像)が記録媒体P上に転写される。また、中間転写体用
ブレード38が中間転写ベルト36に当接し、二次転写
後に中間転写ベルト36上に残留しているトナー(二次
残留トナー)が除去される。 (ix)記録媒体Pが図示しない定着装置を通過するこ
とによって記録媒体P上にトナー像が定着し、その後、
記録媒体Pが装置外に排出される。 (x)上記(i)〜(ix)の作動がなれた後、上記画
像形成信号が所定時間入力されないかあるいは装置の電
源が切られると、テンションローラの作動により中間転
写ベルト36の張架状態が解除される。
【0025】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。 (a)トナー像を担持する回転体である像担持体10上
のトナー像が転写された後に像担持体10上に残留して
いるトナーが、像担持体10の表面に接触するクリーニ
ングブレード21によって掻き取られて除去され、この
掻き取られたトナーがすくいシート22ですくわれる。
そして、この画像形成装置によれば、クリーニングブレ
ード21で掻き取られたトナーを像担持体10とクリー
ニングブレード21との接触部Cおよびその直下部Uに
堆積させる堆積用部材23bが設けられているので、前
記接触部Cおよびその直下部Uに堆積されているトナー
の滑剤としての作用によって、以下に説明するようにブ
レード21の捲れが生じ難くなる。すなわち、ブレード
21で掻き取られたトナーが像担持体10とクリーニン
グブレード21との接触部Cおよびその直下部Uに堆積
しているので、回転する像担持体10と、クリーニング
ブレード21との接触部Cには、画像パターンに影響さ
れることなく常にトナーが供給されることとなる。トナ
ーには滑剤としての作用があるため、このトナーの存在
によって、ブレード21と像担持体10表面との間の摩
擦力が低下し、結果として、ブレード21の接触圧およ
び/または接触角を増大させた場合でもブレード21の
捲れが生じ難くなる。また同様の理由により、高温高湿
環境下においてもブレード捲れが生じ難くなる。以上の
ように、この実施の形態の画像形成装置によれば、クリ
ーニングブレード21の接触圧および/または接触角を
増大させた場合でもブレード21の捲れが生じ難くな
る。また、クリーニングブレード21は、いわゆるステ
ィックスリップなる挙動によってトナーを除去している
が、この画像形成装置によれば、ブレード21と像担持
体10表面との間の摩擦力が低下することによって、上
記挙動が安定し、結果として、クリーニング性能が一層
向上することとなる。
【0026】しかも、堆積用部材23bはすくいシート
22に対して制振部材23eを介して設けられているの
で、さらに次のような作用効果が得られる。すなわち、
すくいシート22は像担持体10に接触しているので、
像担持体10の回転に応じて微振動する。したがって、
仮に、堆積用部材がすくいシート22に対して直接設け
られているとすると、すくいシート22の微振動が堆積
用部材にも伝達され、この堆積用部材の微振動によっ
て、堆積されたトナーTが平滑化され易くなるため、ブ
レード21で掻き取られたトナーTを、像担持体10と
クリーニングブレード21との接触部Cおよびその直下
部Uに確実に堆積させるためには、少なくとも堆積用部
材の上端23cの高さを前記接触部Cよりも上方に設定
しなければならなくなる。すなわち、堆積用部材23b
を高く構成しなければならなくなる。これに対し、この
実施の形態の画像形成装置によれば、堆積用部材23b
がすくいシート22に対して制振部材23eを介して設
けられているので、すくいシート22の微振動が堆積用
部材23bに伝達され難くなる。したがって、堆積され
たトナーTが平滑化され難くなり、必ずしも、堆積用部
材23bの上端23cの高さを像担持体10とクリーニ
ングブレード21との接触部Cよりも上方に設定しなく
ても、ブレード21で掻き取られたトナーTを、上記接
触部Cおよびその直下部Uに堆積させることが可能とな
る(図2参照)。すなわち、この画像形成装置によれ
ば、堆積用部材23bの高さを低く設定できることとな
り、結果として、トナーTの堆積量を少なくすることが
できるので、トナーTが上記接触部Cに速やかに達する
ように短時間で堆積させることが可能となる。
【0027】さらに、すくいシート22は、ケース26
によって、制振部材23eを介して像担持体10に押圧
されているので、次のような作用効果が得られる。例え
ばこの実施の形態のように、すくいシート22に設けら
れた堆積用部材23eでトナーTを堆積させる構成とす
ると、堆積されたトナーTの重量で、すくいシート22
が像担持体10から離れる方向への力が作用し、すくい
シート22と像担持体10との密着性が確保され難くな
るおそれが生じるが、この実施の形態の画像形成装置に
よれば、すくいシート22が、ケース26によって、制
振部材23eを介して像担持体10に押圧されているの
で、上記のようにトナーTが堆積される構成であるにも
かかわらず、すくいシート22と像担持体10との密着
性が向上することとなる。
【0028】なお、画像形成装置の使用初期(例えばユ
ーザーに提供されて使用が開始された際)においては、
トナーが堆積されるまでに、短時間であるとはいえ多少
の時間がかかることとなるが、通常、この種画像形成装
置においては、使用初期におけるブレード捲れを防止す
るために、ブレードの表面にポリフッ化ビニリデン等の
滑剤が塗布されているので、トナーが堆積されるまでの
使用初期においてもブレード捲れが生じるということは
ない。
【0029】(b)制振部材23eが、すくいシート2
2よりも柔らかいゴム、スポンジ(発泡体(例えば発泡
ウレタン))等で構成されているので、さらに次のよう
な作用効果が得られる。すなわち、すくいシート22
は、ケース26によって、すくいシート22よりも柔ら
かい材料からなる制振部材23eを介して像担持体10
に押圧されている構成となっているので、仮に、すくい
シート22および像担持体10の製造誤差等に起因して
すくいシート22と像担持体10との間に接触性(すな
わち接触線方向(図1の紙面と直交する方向)における
当接力)の偏りが生じたとしても、この偏りは、すくい
シート22の可撓性だけでなく、すくいシート22より
もさらに柔らかい材料からなる制振部材23eによって
も吸収されることとなる。したがって、すくいシート2
2と像担持体10との接触部C1における部分的な隙間
が生じ難くなり、結果として、すくいシート22と像担
持体10との密着性が一層向上することとなる。
【0030】(c)すくいシート22と制振部材23e
との接合部において、像担持体10の回転方向に向か
う、すくいシート22の先端部22bが制振部材23e
の先端部よりも突出しているので、すくいシート22と
制振部材23eとを接着剤29cで接合してあっても、
その接着剤29cが直接像担持体10に接触するという
ことがなくなり、像担持体10の汚染が防止される。
【0031】(d)この実施の形態の画像形成装置によ
れば、中間転写体36およびその二次残留トナーを除去
するクリーニング手段38を備えているので、次のよう
な作用効果が得られる。仮に、中間転写体36を設ける
ことなく、感光体10上に形成されたトナー像を用紙等
の記録媒体Pに直接転写させる構成にしたとすると、転
写部(Tr1参照)において用紙等から感光体10表面
に付着した紙粉等の異物が、残留トナーとともにブレー
ド21によって掻き取られることとなる。したがって、
ブレード21で掻き取られたトナーが感光体10とブレ
ード21との接触部Cおよびその直下部Uに常時堆積さ
れる構成にしたとすると、トナーとともに紙粉等の異物
も堆積されることとなり、この紙粉等によって感光体1
0表面あるいはブレード21が削られてしまうおそれが
ある。これに対し、この実施の形態の画像形成装置によ
れば、中間転写体36およびその二次残留トナーを除去
するクリーニング手段38を備えているので、二次転写
部Tr2において用紙等から中間転写体36に付着した
紙粉等が、クリーニング手段38によって二次残留トナ
ーとともに除去されることとなる。すなわち、この実施
の形態の画像形成装置において、感光体10に対して一
次転写部Tr1において接触するのは、紙粉等が除去さ
れてきれいになった状態の中間転写体36であるため、
ブレード21で掻き取られたトナー(一次残留トナー)
が感光体10とブレード21との接触部Cおよびその直
下部Uに常時堆積される構成であるにもかかわらず、一
次残留トナーとともに紙粉等の異物が堆積されてしまう
という事態が生じなくなる(仮に異物が堆積されるとし
ても、その量は極めて少量となる)。したがって、ブレ
ード21で掻き取られたトナー(一次残留トナー)Tが
感光体10とブレード21との接触部Cおよびその直下
部Uに常時堆積される構成であるにもかかわらず、感光
体10表面あるいはブレード21が紙粉等によって削ら
れてしまうというおそれがなくなる。
【0032】<第2の実施の形態>図3は本発明に係る
画像形成装置の第2の実施の形態の要部を示す概略正断
面図である。同図において、上記第1の実施の形態と同
一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施の形態が上記第1の実施の形態と異なる点
は、制振部材23eの下面をケース26に当接させる代
わりに、支持部材23dを下方に延設してその下端23
b1をケース26の内面26dに当接させ、これによっ
て、すくいシート22をケース26によって、制振部材
23eを介して像担持体10に押圧するようにした点に
あり、その他の点に変わりはない。この実施の形態によ
っても、上記第1の実施の形態と同様な作用効果が得ら
れる。
【0033】
【実施例】すくいシート22は、厚さ0.1〜0.2m
m程度の熱可塑性ウレタンシートとする。制振部材23
eは、厚さ3〜6mm程度のスポンジ(例えば発泡ウレ
タン)とする。堆積用部材23bは、厚さ0.025〜
0.2mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)シートとする。
【0034】以上、本発明の実施の形態および実施例に
ついて説明したが、本発明は上記の実施の形態または実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内
において適宜変形実施可能である。例えば、上記実施の
形態では、像担持体が感光体である場合について説明し
たが、像担持体が中間転写体である場合にも本発明は適
用可能である。また、上記実施の形態では像担持体(感
光体)が円筒状である場合について説明したが、像担持
体がベルト状である場合にも本発明は適用可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1、2記載のいずれの画像形成装
置によっても、クリーニングブレードの接触圧および/
または接触角を増大させた場合でもブレードの捲れが生
じ難くなる。また、クリーニングブレードのいわゆるス
ティックスリップなる挙動が安定し、結果として、クリ
ーニング性能が一層向上することとなる。しかも、トナ
ーの堆積量を少なくすることができて、短時間で堆積さ
せることが可能となり、すくいシートと像担持体との密
着性も確保される。さらに、請求項2記載の画像形成装
置によれば、像担持体の汚染が防止される。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態
を示す概略正断面図。
【図2】要部の拡大図。
【図3】本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態
の要部を示す概略正断面図。
【図4】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
T トナー 10 感光体(像担持体) 21 クリーニングブレード 22 すくいシート 23b 堆積用部材 23e 制振部材 26 ケース C 接触部 U 直下部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する回転体である像担持
    体と、この像担持体の表面に接触して、像担持体上のト
    ナー像が転写された後に像担持体上に残留しているトナ
    ーを掻き取るクリーニングブレードと、像担持体とクリ
    ーニングブレードとの接触部よりも下方において像担持
    体に接触し、前記クリーニングブレードで掻き取られた
    トナーをすくうすくいシートと、このすくいシートおよ
    び前記クリーニングブレードが取り付けられるケースと
    を備えた画像形成装置であって、 前記クリーニングブレードで掻き取られたトナーを前記
    像担持体とクリーニングブレードとの接触部およびその
    直下部に堆積させる堆積用部材が設けられており、この
    堆積用部材が前記すくいシートに対して制振部材を介し
    て設けられているとともに、すくいシートが、前記ケー
    スによって、制振部材を介して像担持体に押圧されてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記すくいシートと制振部材との接合部
    において、前記像担持体の回転方向に向かう、すくいシ
    ートの先端部が制振部材の先端部よりも突出しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147971A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びこれに用いるプロセスカートリッジ

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