JP2001042407A - カメラのシール装置 - Google Patents

カメラのシール装置

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JP2001042407A
JP2001042407A JP11214230A JP21423099A JP2001042407A JP 2001042407 A JP2001042407 A JP 2001042407A JP 11214230 A JP11214230 A JP 11214230A JP 21423099 A JP21423099 A JP 21423099A JP 2001042407 A JP2001042407 A JP 2001042407A
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Japan
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peripheral surface
adhesive
lens barrel
elastic seal
outer peripheral
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JP11214230A
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English (en)
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Takashi Muroi
隆 室井
Akihiro Koshinou
章裕 越納
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部からの光や異物の侵入を確実に防ぐと共
に、装着作業効率の良いカメラのシール装置を提供す
る。 【解決手段】弾性シール部材4を支持部材5に接着する
際に生じる余分な高粘度接着剤8を支持部材5の内周部
に形成した段差部5dで受け止め、支持部材5をカバー
部材1に接着する際に生じる余分な低粘度接着剤7を支
持部材5の外周面に形成した切り欠き部5cで受け止め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのシール装
置、詳しくは、レンズ鏡筒とカバー部材との間隙の遮
光、防水、防滴機能を有するカメラのシール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光軸方向に移動する撮影レンズ鏡筒を備
えるカメラにおいて、レンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒を
覆うカバー部材との間に、その構造上、僅かな間隙が生
じてしまうことは避けられない。そして、この間隙から
光や水、埃等の異物がカメラ内部に侵入すると、種々の
問題を引き起こしてしまう。
【0003】従来、このような問題に対して種々の提案
がなされている。たとえば、この間隙、すなわちレンズ
鏡筒の外周面とカバー部材の内周面との間に形成される
環状の間隙に、環状あるいは帯状のシール部材を設け、
外部からの光や異物の侵入を防止する技術が提案されて
いる。
【0004】以下、図7を参照して上記シール手法の一
例を説明する。図7は、従来のシール装置を備えるカメ
ラをレンズ鏡筒の光軸0に沿って切り取り、その先端部
近傍を拡大して示した要部拡大断面図である。
【0005】図に示すように、このカメラは、固定枠1
03と光軸方向に移動自在となるレンズ鏡筒102とを
備え、さらに、レンズ鏡筒102の先端部において、該
レンズ鏡筒102を覆う前カバー部材101との間に環
状の弾性シール部材104を配設する。
【0006】この弾性シール部材104は、それ自体は
公知の技術であるのでここでの詳しい説明は省略する
が、レンズ鏡筒102の外周面とカバー部材101の内
周面との間に形成される間隙に沿って形成された環状の
弾性部材であり、外周面104aはカバー部材101の
内周面に接着材で固定され、内周面は二股の舌部104
bを形成してレンズ鏡筒102の外周面に当接する。こ
の舌部104bは弾性に富み、レンズ鏡筒102の移動
に際してその移動を妨げることなく密着性を保ち、外部
からの光や異物の侵入を防止する機能を果たす。
【0007】図7に示すカメラにおいては、上記弾性シ
ール部材104の装着をより確実に、かつ、組立作業性
の向上を図るべく、支持部材105を介して該弾性シー
ル部材104をカバー部材101に固定するようになっ
ている。
【0008】上記支持部材105は、レンズ鏡筒102
とカバー部材101との間隙に沿って形成された環状の
板状部材であり、光軸方向の前面においてカバー部材1
01に接着固定される。以下、弾性シール部材104を
カバー部材101に固定する手法について簡単に説明す
る。
【0009】まず、支持部材105の外周部(すなわ
ち、外周面近傍)の前面(図中、符号105bで示す)
を、カバー部材101の内周面に形成された段差部10
1bに当接させる。この後、支持部材105の外周面1
05cとカバー部材101の内周面との間に接着剤を注
入する。これにより、支持部材105とカバー部材10
1とが接着固定される。なお、図中、符号107は、当
該接着剤の注入後、溢れた余分な接着剤を示す。
【0010】次に、弾性シール部材104の外周面10
4a、後面に形成される基端部(図中、符号104cで
示す)を、それぞれカバー部材101の内周面101
a、支持部材105の前面中程(図中、符号105aで
示す)に接着剤で接着固定する。このように、弾性シー
ル部材104は、支持部材105とカバー部材101と
に接着固定される。なお、接着面を図中、“X”印で示
す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなシール手法においては、図7に示す如く、弾性
シール部材104の接着の際に、接着剤が接着面よりは
み出して(はみ出した接着剤を図中、符号108で示
す)しまうことが避けられない。そして、図7に示すよ
うな従来のシール装置では、このはみ出した接着剤10
8により弾性シール部材104の変形動作、あるいは、
レンズ鏡筒102の移動を妨げる虞があった。
【0012】また、このような不具合を防ぐためには当
該はみ出した接着剤を二次加工で除去せねばならず、新
たな作業工数の発生によるコストの増大を招いていた。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、外部からの光や異物の侵入を確実に防ぐと共
に、装着作業効率の良いカメラのシール装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のカメラのシール装置は、撮影レンズ
を内設し光軸方向に進退移動するレンズ鏡筒の外周面と
上記レンズ鏡筒を覆うカバー部材の内周面との径方向間
隙を遮蔽するカメラのシール装置において、上記カバー
部材の内周面と上記レンズ鏡筒の外周面との間に設けら
れ、該レンズ鏡筒の外周面と弾性当接する環状の弾性シ
ール部材と、環状の薄板形状であって、上記弾性シール
部材を接着保持するとともに上記カバー部材の内周面に
接着固定され、環の内径側部において上記弾性シール部
材の接着保持に係る接着剤を留める第1の接着剤留まり
部と、環の外径側部において上記カバー部材との接着固
定に係る接着剤を留める第2の接着剤留まり部と、を有
する環状支持部材と、を具備することを特徴とする。
【0015】上記の目的を達成するために本発明の第2
のカメラのシール装置は、撮影レンズを内設し光軸方向
に進退移動するレンズ鏡筒の外周面と上記レンズ鏡筒の
外周を覆う枠部材の内周面との径方向間隙を遮蔽するカ
メラのシール装置において、上記枠部材の内周面と上記
レンズ鏡筒の外周面との間に設けられ、該レンズ鏡筒の
外周面と弾性当接する環状の弾性シール部材と、環状の
薄板形状であって、上記弾性シール部材を接着保持する
とともに上記枠部材の内周面に接着固定され、環の内径
側部において上記弾性シール部材の接着保持に係る接着
剤を留める第1の接着剤留まり部と、環の外径側部にお
いて上記カバー部材との接着固定に係る接着剤を留める
第2の接着剤留まり部と、を有する環状支持部材と、を
具備することを特徴とする。
【0016】上記の目的を達成するために本発明の第3
のカメラのシール装置は、上記第1または第2のカメラ
のシール装置において、上記第1の接着剤留まり部は、
上記弾性シール部材を接着保持する側の面に形成され、
上記第2の接着剤留まり部は、環の外径側部より環の中
心に向けて切りかかれた凹部であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態であるカ
メラのシール装置の構成を示した図であって、当該カメ
ラのレンズ鏡筒を光軸に沿って切り取り、その先端部近
傍を拡大して示した要部拡大断面図である。
【0019】図1に示すように、このカメラは、固定枠
3と、図示しない撮影レンズを内設し光軸(図中、符号
0で示す)方向に移動自在となるレンズ鏡筒2と、この
レンズ鏡筒2の先端部において該レンズ鏡筒2を覆うカ
バー部材1と、を備え、当該シール装置は、上記カバー
部材1の内周面と上記レンズ鏡筒2の外周面との間に設
けられた環状の弾性シール部材4と、上記カバー部材1
の内周面に固定されるとともに、上記弾性シール部材4
を接着保持する支持部材5と、で主要部が構成されてい
る。
【0020】レンズ鏡筒2は通常の撮影機能を有する光
学系9を内設するが、本発明の説明には直接的には関与
しないのでここでの詳しい説明は省略する。
【0021】カバー部材1はレンズ鏡筒2を覆う円筒形
状のカバー部材であり、その先端部において、レンズ鏡
筒2の移動を妨げない程度の間隙を形成する。この先端
部近傍の内周面には、後に詳述する弾性シール部材4が
配設され、当該間隙により生じる光、水、埃等の異物の
侵入を防止するようになっている。また、上記弾性シー
ル部材4が配設される直近後方(図1においては向かっ
て右側)において、カバー部材1の内周面には段差1b
が形成される。この段差1bは、支持部材5の第2当接
面5bが当接するが、詳しくは後述する。
【0022】弾性シール部材4は、レンズ鏡筒2の外周
面とカバー部材1の内周面との間に形成される間隙に沿
って形成された環状の弾性部材であり、本実施形態で
は、シリコンゴムで形成される。本実施形態の弾性シー
ル部材4は、カバー部材1の内周面1aと接着により固
定される外周面4aと、レンズ鏡筒2の外周面に弾性変
形自在に密着する内周面4bと、支持部材5の前面(第
1当接面5a)と接着固定される基端部4cと、を備え
ている。なお、この基端部4cは、外周面4aとほぼ直
角面を形成する。
【0023】上記外周面4aは、当該弾性シール部材4
をカメラに組み付けた後にはカバー部材1の内周面1a
に接着により固定される。また、上記内周面4bは二股
の舌部で形成されレンズ鏡筒2の外周面に弾性変形自在
に当接する。この舌部は弾性に富み、レンズ鏡筒2の移
動に際してもその移動を妨げることなく密着性を保ち、
外部からの異物の侵入を防止する機能を果たす。
【0024】本実施形態のカメラにおいては、弾性シー
ル部材4をカバー部材1に固定するに際して、確実な装
着と組立作業性の向上を図るべく、支持部材5を介して
固定するようにしている。
【0025】ここで、図2,図3を参照してこの支持部
材5について詳しく説明する。図2は、本実施形態のカ
メラのシール装置における弾性シール部材の支持部材を
光軸方向から見た正面図であり、図3は、当該支持部材
を光軸方向に切り取って示した断面図である。
【0026】図2に示すように支持部材5は板状の環状
部材であり、レンズ鏡筒2の外周面とカバー部材1の内
周面との間隙に沿って形成される。また、図2と共に図
3に示すように、支持部材5の内周部(内径側部、すな
わち支持部材5の内周面近傍部分)であって、弾性シー
ル部材4に対向する側の面(すなわち、後述する第1当
接面5aより内周面寄りの部分における面)には、光軸
方向に段差部5dが形成される。
【0027】なお、本実施形態においては、支持部材5
は樹脂、たとえばポリカーボネートで形成される。
【0028】さらに、支持部材5の外周部(外径側部、
すなわち支持部材5の外周面近傍)には、環の外周面よ
り環の中心に向けて切りかかれた凹部である切り欠き部
5cが複数(本実施形態においては5箇所)形成され
る。
【0029】なお、本実施形態の説明において、便宜
上、支持部材5の前側(図1,図3において向かって左
側)の面のうち、上記切り欠き部5cが形成される外周
部近傍の面を第2当接面5b、この外周部より内周面寄
りであって上記段差部5d以外の面を第1当接面5aと
する。
【0030】次に、本実施形態のシール装置において、
弾性シール部材4をカバー部材1に固定する手法につい
て説明する。
【0031】まず、支持部材5を、その第2当接面5b
がカバー部材1の段差面1bに当接するように後方より
挿入する。第2当接面5bが段差面1bに当接した際、
切り欠き部5cにおいては、該段差面1bが覗いてい
る。そして、この切り欠き部5cに後方より接着剤を注
入する。本実施形態においてはこの接着剤として低粘度
接着剤を使用する。低粘度接着剤の注入後、接着剤の一
部は第2当接面5bと段差面1bとの当接面に浸み込
み、これにより支持部材5とカバー部材1とが接着固定
される。
【0032】また、低粘度接着剤により支持部材5をカ
バー部材1に接着固定する際、接着面に浸み込む以上に
注入した場合、該低粘度接着剤の一部が接着面より溢れ
ることになる。本実施形態においては、上述したよう
に、支持部材5の外周面に切り欠き部5cを形成するの
で、たとえ接着面から溢れた場合でも余分な接着剤7は
切り欠き部5cに留まり、この切り欠き部5cで硬化す
る。
【0033】本実施形態では、当該接着作業で用いる低
粘度接着剤の使用量に鑑みて上記切り欠き部5cの容積
を設定する。したがって、接着面から溢れた低粘度接着
剤7は、全て該切り欠き部5cで受け止めることができ
るようになっている。
【0034】次に、弾性シール部材4を、カバー部材1
とレンズ鏡筒2との間に前方より挿入する。このとき、
弾性シール部材4の外周面4a、基端部4cは、それぞ
れカバー部材1の内周面1a、支持部材5の第1当接面
5aに接着剤で固定される。なお、本実施形態において
該接着剤は、シリコン系接着剤等の比較的粘性の高い接
着剤を使用することを想定する。
【0035】また、弾性シール部材4とカバー部材1あ
るいは支持部材5とが接着剤で接着される箇所は、図1
中、“X”印が施される付近である。
【0036】このように、弾性シール部材4をカバー部
材1および支持部材5に接着固定する際、高粘度接着剤
の一部が接着面よりはみ出す可能性がある。本実施形態
においては、上述したように、支持部材5の内周部(す
なわち支持部材5の内周面近傍部分)であって、弾性シ
ール部材4に対向する側の面(すなわち、上記第1当接
面5aより内周面寄りの部分における面)には段差部5
dが形成される。接着面からはみ出した高粘度接着剤8
はこの段差部5dに導かれるように流れ込み、この段差
部5dにおいて硬化する。
【0037】本実施形態では、当該接着作業で用いる高
粘度接着剤の使用量に鑑みて上記段差部5dの容積を設
定する。したがって、接着面からはみ出した高粘度接着
剤8は、全て該段差部5dで受け止めることができるよ
うになっている。
【0038】また、上記段差部5dの最内周部に、図4
に示すような突状壁部5eを全周に亘って設けると、上
記段差部5dに流れ込んだ余分な高粘度接着剤8をより
確実に受け止めることができる。なお、流れ込んだ高粘
度接着剤8をより確実に受け止める形状は、図4に示す
如き突状壁部5eを設けるに限らず、種々の形状(たと
えば断面が半球状の凹部等)が考えられ、また、同様な
効果を奏することは言うまでもない。
【0039】このように本実施形態のカメラのシール装
置においては、弾性シール部材4をカバー部材1とレン
ズ鏡筒2との間の間隙に固定する際に、使用する高粘度
接着剤あるいは低粘度接着剤が所定の接着面からはみ出
しあるいは溢れた場合であっても、余分な接着剤を支障
のない箇所に留めることができるので、レンズ鏡筒2、
固定枠3および弾性シール部材4の機能に対して何等影
響を及ぼさない。
【0040】また、余分な接着剤の除去に要する工程が
必要でないため、作業効率が向上し、組立作業コストを
大幅に減らすことができる。
【0041】なお、本実施形態において上記切り欠き部
5cは5箇所設けたが、これに限らないことは言うまで
もない。
【0042】さらに、本実施形態のシール装置は、レン
ズ鏡筒2とカバー部材1との間隙をシールする機能を有
する装置であることを前提としたが、本発明の思想はこ
れに限らず、レンズ鏡筒2と該レンズ鏡筒2を覆う他の
枠部材との間に生ずる間隙に対するシール装置にも適用
できることは言うまでもない。すなわち、本発明の思想
は、移動するレンズ鏡筒2と、このレンズ鏡筒2との間
に間隙を生ずる枠部材を備えるカメラにおけるシール装
置であれば、如何なるシール装置にも適用することがで
きる。
【0043】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は、本発明の第2の実施形態であるカメラ
のシール装置の構成を示した図であって、当該カメラの
レンズ鏡筒を光軸に沿って切り取り、その先端部近傍を
拡大して示した要部拡大断面図である。また、図6は、
本実施形態のカメラのシール装置における弾性シール部
材の支持部材を光軸方向から見た正面図である。なお、
上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符
号を付与するものとし、ここでの詳しい説明は省略す
る。
【0044】本第2の実施形態では、第1当接面5aか
らは、カメラ前方に向けて弾性シール部材4の保持用突
片6が複数(本実施形態においては4箇所)垂設され
る。また、カバー部材1の内周面1aには、この弾性シ
ール部材保持用突片6が嵌合される切り欠きが形成され
る。その他の構成は上記第1の実施形態と同様であるの
で、ここでの詳しい説明は省略する。
【0045】次に、本実施形態のシール装置において、
弾性シール部材4をカバー部材1に固定する手法につい
て説明する。
【0046】まず、弾性シール部材4の後面に形成され
る基端部4cを、支持部材5の第1当接面5aに接着剤
で接着固定する。なお、本実施形態において該接着剤
は、シリコン系接着剤等の比較的粘性の高い接着剤を使
用することを想定する。なお、弾性シール部材4を支持
部材5に接着固定する際、弾性シール部材保持用突片6
により弾性シール部材4の外周面4aの一部を保持す
る。
【0047】このように、弾性シール部材4を支持部材
5に接着固定する際、高粘度接着剤の一部が接着面より
はみ出す可能性がある。本実施形態においても、上記第
1の実施形態と同様に、支持部材5の内周部に段差部5
dを形成するので、接着面からはみ出した高粘度接着剤
8は該段差部5dに導かれるように流れ込み、この段差
部5dにおいて硬化する。
【0048】次に、上記工程で支持部材5に固定された
弾性シール部材4を、外周面4aがカバー部材1の内周
面1aと密着するように後方より嵌合装着する。この弾
性シール部材4の嵌合装着は、支持部材5の第2当接面
5bがカバー部材1の段差面1bに当接するまで嵌め込
まれる。なお、弾性シール部材保持用突片6は、カバー
部材1の内周面1aに形成された切り欠き部に係合する
ようになっている。
【0049】このように、第2当接面5bがカバー部材
1の段差面1bに当接した際、切り欠き部5cにおいて
は、該段差面1bが覗いている。そして、この切り欠き
部5cに後方より接着剤を注入する。本実施形態におい
ても接着剤として低粘度接着剤を使用する。低粘度接着
剤の注入後、接着剤の一部は第2当接面5bと段差面1
bとの当接面に浸み込み、これにより支持部材5とカバ
ー部材1とが接着固定される。
【0050】また、低粘度接着剤により支持部材5をカ
バー部材1に接着固定する際、接着面に浸み込む以上に
注入した場合、該低粘度接着剤の一部が接着面より溢れ
ることになる。本実施形態においても、支持部材5の外
周面に切り欠き部5cを形成するので、たとえ接着面か
ら溢れた場合でも余分な接着剤7は切り欠き部5cに留
まり、この切り欠き部5cで硬化する。
【0051】このように本実施形態のカメラのシール装
置においては、弾性シール部材4を支持部材5に固定す
る際、あるいは支持部材5をカバー部材1に固定する際
に、使用する高粘度接着剤あるいは低粘度接着剤が所定
の接着面からはみ出しあるいは溢れた場合であっても、
余分な接着剤を支障のない箇所に留めることができるの
で、レンズ鏡筒2、固定枠3および弾性シール部材4の
機能に対して何等影響を及ぼさない。
【0052】また、余分な接着剤の除去に要する工程が
必要でないため、作業効率が向上し、組立作業コストを
大幅に減らすことができる。
【0053】なお、本実施形態においても上記切り欠き
部5cは5箇所設けたが、これに限らないことは言うま
でもない。
【0054】また、本実施形態において上記弾性シール
部材保持用突片6は4箇所設けたが、これに限らず、さ
らに多く、あるいは支持部材5の第1当接面5a全周に
亘って設けても良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部からの光や異物の侵入を確実に防ぐと共に、装着作業
効率の良いカメラのシール装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるカメラのシール
装置の構成を示した図であって、当該カメラのレンズ鏡
筒を光軸に沿って切り取り、その先端部近傍を拡大して
示した要部拡大断面図である。
【図2】上記第1の実施形態のカメラのシール装置にお
ける弾性シール部材の支持部材を光軸方向から見た正面
図である。
【図3】上記第1の実施形態のカメラのシール装置にお
ける弾性シール部材の支持部材を光軸方向に切り取って
示した断面図である。
【図4】上記第1の実施形態のカメラのシール装置にお
ける弾性シール部材の支持部材の変形例を示した断面図
である。
【図5】本発明の第2の実施形態であるカメラのシール
装置の構成を示した図であって、当該カメラのレンズ鏡
筒を光軸に沿って切り取り、その先端部近傍を拡大して
示した要部拡大断面図である。
【図6】上記第2の実施形態のカメラのシール装置にお
ける弾性シール部材の支持部材を光軸方向から見た正面
図である。
【図7】従来のシール装置を備えるカメラをレンズ鏡筒
の光軸に沿って切り取り、その先端部近傍を拡大して示
した要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…カバー部材 2…レンズ鏡筒 3…固定枠 4…弾性シール部材 5…支持部材 5a…第1当接面 5b…第2当接面 5c…切り欠き部 5d…段差部 7…余分な低粘度接着剤 8…余分な高粘度接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを内設し光軸方向に進退移動す
    るレンズ鏡筒の外周面と上記レンズ鏡筒を覆うカバー部
    材の内周面との径方向間隙を遮蔽するカメラのシール装
    置において、 上記カバー部材の内周面と上記レンズ鏡筒の外周面との
    間に設けられ、該レンズ鏡筒の外周面と弾性当接する環
    状の弾性シール部材と、 環状の薄板形状であって、上記弾性シール部材を接着保
    持するとともに上記カバー部材の内周面に接着固定さ
    れ、環の内径側部において上記弾性シール部材の接着保
    持に係る接着剤を留める第1の接着剤留まり部と、環の
    外径側部において上記カバー部材との接着固定に係る接
    着剤を留める第2の接着剤留まり部と、を有する環状支
    持部材と、 を具備することを特徴とするカメラのシール装置。
  2. 【請求項2】撮影レンズを内設し光軸方向に進退移動す
    るレンズ鏡筒の外周面と上記レンズ鏡筒の外周を覆う枠
    部材の内周面との径方向間隙を遮蔽するカメラのシール
    装置において、 上記枠部材の内周面と上記レンズ鏡筒の外周面との間に
    設けられ、該レンズ鏡筒の外周面と弾性当接する環状の
    弾性シール部材と、 環状の薄板形状であって、上記弾性シール部材を接着保
    持するとともに上記枠部材の内周面に接着固定され、環
    の内径側部において上記弾性シール部材の接着保持に係
    る接着剤を留める第1の接着剤留まり部と、環の外径側
    部において上記カバー部材との接着固定に係る接着剤を
    留める第2の接着剤留まり部と、を有する環状支持部材
    と、 を具備することを特徴とするカメラのシール装置。
  3. 【請求項3】上記第1の接着剤留まり部は、上記弾性シ
    ール部材を接着保持する側の面に形成され、上記第2の
    接着剤留まり部は、環の外径側部より環の中心に向けて
    切りかかれた凹部であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のカメラのシール装置。
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