JP2001042163A - 偏波保持ファイバ用コネクタのキーの調整方法及び調整装置 - Google Patents

偏波保持ファイバ用コネクタのキーの調整方法及び調整装置

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JP2001042163A
JP2001042163A JP11214966A JP21496699A JP2001042163A JP 2001042163 A JP2001042163 A JP 2001042163A JP 11214966 A JP11214966 A JP 11214966A JP 21496699 A JP21496699 A JP 21496699A JP 2001042163 A JP2001042163 A JP 2001042163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続される偏波保持ファイバの軸角度を精度
よく調整できるキーの調整方法及び調整装置を提供す
る。 【解決手段】 アダプタとプラグから成り、アダプタの
基準位置に対し、プラグが保持する偏波保持ファイバの
軸角度を調整するキーを有する偏波保持ファイバ用コネ
クタのキーの調整方法及び調整装置であって、コネクタ
によって接続された偏波保持ファイバのクロストークを
測定し、そのクロストークが最小となるようにキーを調
整することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンダファイバな
どの偏波保持ファイバにコネクタを取り付ける際に、そ
の偏波保持ファイバの軸角度が、伝送される直線偏光に
適合するようにとりつける方法及びその装置に関するも
のであり、さらに詳しくは、コネクタを構成するアダプ
タの基準位置に対し、プラグが保持する偏波保持ファイ
バの軸角度を調整するためにキーを調整する方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はコア2の両側にクラッド3とは熱
膨張係数の異なる一対の応力付与材4(4A ,4B )を
設けることにより、クラッド3を介してコア2に応力を
付加するように形成されたパンダファイバと呼ばれる偏
波保持ファイバの断面図である。 このパンダファイバ
の場合、コア2及びクラッド3の中心OC と応力付与材
の中心OA ,OB とがX軸上に並んでいるので、コア2
にはY軸に対して対称な応力が付与される。したがっ
て、この偏波保持ファイバ1を伝搬するのは、X軸又は
Y軸方向に振動する直線偏光が主体となる。したがっ
て、このような偏波保持ファイバを効率よく接続するた
めには、シングルモードファイバのような点対称性のフ
ァイバを接続する場合のようにコアの中心軸を一致させ
るだけではなく、相互の主軸の方向(偏波の振動方向)
が一致するように接続することが求められる。以下、偏
波保持ファイバの主軸がアダプタの基準位置(例えば、
アダプタキー部とアダプタの中心を結ぶ軸方向)に対し
てなす角度を「軸角度」という。
【0003】ところで、偏波保持ファイバの接続は、シ
ングルモードファイバなどと同様、図3に示すようなコ
ネクタを用いて行われる。図3(a)は、パンダファイ
バ1を内包するパンダファイバコード5,5を接続する
コネクタ20の一例の説明図であり、同図(b)はパン
ダファイバコード5のX−X断面矢視図である。コード
5は、パンダファイバ1上にジャケット6、ケブラーな
どの補強繊維7及びプラスチックシース8を順次施して
なる。また、コネクター20は、アダプタ30とこれに
結合可能に形成されたプラグ40,40からなる。その
構造の詳細は後述するが、コード5の接続端部のシース
8を剥離し、ケブラー7を除去して、これをフェルール
41に挿入し、プラグの中子42にセットしたものを、
アダプダ30に両側から挿入し、ハウジング43の結合
部43aをアダプターのハウジング33の結合部34に
螺合させると両側のプラグ40,40に内蔵されたパン
ダファイバ1,1がアダプタ内の後述するスリーブ内で
当接するようになっている。しかし、このようなコネク
タを用いてアダプタ30に両側からファイバ1を内蔵し
たプラグ40を差し込むだけでは、コア2同士はほぼ中
心位置で当接するが、主軸の方向を合わせることにはな
らない。
【0004】そこで、このようなコネクタ20を用いて
パンダファイバ1を接続する際、従来は例えば、アダプ
タ30の結合部34に設けられたアダプタキー部37を
基準にして、図5のようなパンダファイバのコア2、応
力付与材4A ,4B の中心O C ,OA ,OB を結ぶ直線
の方向又はそれに直交する方向の延長線上にくるように
向けて軸合わせをしていた。その固定方法としては、ア
ダプタキー部37に一致させるべき中子42の外周上の
位置に印をつけておき、プラグの中子42上に軸方向及
び円周方向に摺動可能なプラグキー45を、その結合部
46が印をつけた位置と一致するように嵌め込み、しか
るのち接着剤を用いてプラグキー45を中子42に接着
させていた。このようにして固定したプラグキー45の
結合部46がアダプタのキー部37と嵌合するように両
側のプラグ40,40を差し込むとフェルール41先端
のパンダファイバ1の端面の軸角度が一致する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、次のような問題がある。 目視で判定するので、軸角度を精密に合わせること
ができない。 また、端面の状態だけで判定するので、ファイバの
長手方向に捻回歪みが残っている場合、端面だけが合っ
ていてもそれが最適であるといえない場合もある。 さらに、パンダファイバの端面自体も図5のように
応力付与材4A ,4Bがコア2に対して正確な点対称に
形成されているとは限らない。例えば、図6に示す例で
は、コア12と応力付与材14A の中心間の距離OC
−OA ′よりもコア2と応力付与材14B の中心間の距
離OC ′−OB ′の方が大きくなっている。また、コア
2の中心OC ′は応力付与材14A ,14B の中心
A ′,OB ′を結ぶ直線X′上にない。すなわち応力
付与材14A ,14 B はコア2に対して点対称をなさな
い。また、OA ′−OB ′間の中心OD ′を通ってX′
軸に垂直な軸をY′とすると、X′軸とY′軸の交点O
D ′は、コア2の中心OC ′と一致せず、X′軸,Y′
軸は、X軸,Y軸に対して、角度θ′だけ傾いている。
したがって、応力付与部材14A ,14B は、Y軸に対
して線対称でもない。このようなパンダファイバ11を
図5に示すような点対称なパンダファイバ1と接続する
場合、目視によりX′軸がX軸に、Y′軸がY軸に平行
になるように軸角度合わせをしてもそれで偏波面が一致
するとはいえない。
【0006】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、請求項1の発明は、偏波保持ファ
イバに対称性がない場合や、長さ方向に撚回歪みが残っ
ている場合でも、接続された偏波保持ファイバの軸角度
を実質的に精度よく調整できる偏波保持ファイバ用コネ
クタのキーの調整方法の提供を課題とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の課題に加えて、軸角度の調整がさらに精度よくかつ
効率よくできる偏波保持ファイバ用コネクタのキーの調
整方法の提供を課題とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の課題に加えて、軸角度の調整がより正確に行われる
偏波保持ファイバ用コネクタの調整方法の軸角度の調整
がより正確に行われる偏波保持ファイバ用コネクタのキ
ーの調整方法の提供を課題とする。
【0009】請求項4記載の発明は、偏波保持ファイバ
の軸角度の調整を半自動的に行いうる偏波保持ファイバ
用コネクタのキーの自動調整装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、アダプタとプラグから成り、前
記アダプタの基準位置に対し、プラグが保持する偏波保
持ファイバの軸角度を調整するキーを有する偏波保持フ
ァイバ用コネクタのキーの調整方法であって、前記コネ
クタによって接続された偏波保持ファイバのクロストー
クを測定し、そのクロストークが最小となるようにキー
を調整することを特徴とする。これにより、軸角度の調
整が精度よくできる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の偏
波保持ファイバ用コネクタのキーの調整方法において、
前記コネクタのキーは、前記アダプターのハウジングに
設けられたアダプタキー部と、プラグに装着して前記ア
ダプタキー部と結合できるように形成されたプラグキー
とから成り、前記アダプタの入射側に用いられるプラグ
付きマスター偏波保持ファイバを介して出射される光の
クロストークが最小となるように予めクロストーク測定
系を調整する第1のステップと、前記プラグ付きマスタ
ー偏波保持ファイバにアダプタを介してキー調整対象プ
ラグ付き偏波保持ファイバを接続し、前記調整されたク
ロストーク測定系によって、前記接続されたキー調整対
象プラグ付き偏波保持ファイバにマスター偏波保持ファ
イバ側から直線偏光を入射させて出射光のクロストーク
を測定し、そのクロストークが最小となるように前記キ
ー調整対象プラグ付き偏波保持ファイバの軸角度を調整
してその位置で前記アダプタとの相対位置が固定できる
ように前記プラグキーを装着し、前記プラグに固定する
第2のステップとを有することを特徴とする。これによ
り、軸角度の調整が効率よくできる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の偏
波保持ファイバ用コネクタのキーの調整方法において、
前記第2のステップは、前記キー調整対象プラグ付き偏
波保持ファイバの出射端側プラグのプラグキーを調整す
る過程と、アダプタに接続する側のプラグのプラグキー
を調整する過程とを、クロストークの測定値が最小値に
安定するまで交互に繰り返すことにより最適位置に調整
することを特徴とする。これにより、軸角度の調整がよ
り正確にできる。
【0013】請求項4記載の発明の偏波保持ファイバ用
コネクタのキー調整装置は、光源と、前記光源の光を任
意の偏波面を有する直線偏光に変換する偏光手段と、前
記偏光手段の出射光をアダプタを介してプラグ付きマス
ター偏波保持ファイバと接続されたキー調整対象プラグ
付き偏波保持ファイバを透過した直線偏光を受光し、そ
のクロストークを測定するクロストーク測定器と、前記
キー調整対象プラグ付き偏波保持ファイバのプラグを回
転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段によるプラ
グの回転角と前記クロストーク測定器の出力信号を検知
し、クロストークがより小さくなる回転方向に前記回転
駆動手段を駆動する制御手段とを有することを特徴とす
る。これにより、軸角度の調整が半自動的に行うことが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明の偏波保
持ファイバ用コネクタのキーの調整方法及び調整装置の
説明図である。先ず調整装置の概要について説明する
と、図1において、50は、CW発光型レーザダイオー
ドなどの光源(以下「LD光源」という)、60は、偏
光手段で、株式会社応用光電研究室製の偏波面回転モジ
ュールなどが用いられる。70は、クロストーク測定器
で、例えば安藤電気社製のクロストーク測定器などが用
いられる(以下、これらの装置をまとめて「クロストー
ク測定系」という)。
【0015】偏波面回転モジュール60は、偏光子61
と半波長板などのファラデー回転子62を備えており、
LD光源の光から特定の振動方向の光を偏光子61によ
って分離し、直線偏光とする。そして、この偏光子61
から出射される直線偏光の偏波面がファラデー回転子6
2によって任意の角度に回転されるようになっている。
出力端子30P は、コネクタ20のアダプタ30と同様
の構造を有し、プラグ40と着脱可能に形成されてい
る。
【0016】また、クロストーク測定器70の入力端子
30C もコネクタ20のアダプタ30と同様の構造を有
し、プラグ40と着脱可能に形成されている。入射され
た直線偏光は検光子71を介してパワーメータ72に受
光される。制御部73は、検光子71を回転させる検光
子制御部、回転角ごとの受光量などのデータを記憶する
データ記憶部や、後述する各種モードのプログラムを記
憶するプログラム記憶部、受光量が最大になる角度を主
軸の角度と判定し、その主軸がY軸となす角度を演算
し、また前記受光量の最大値の最小値に対する比、すな
わち消光比又はその逆数であるクロストークを演算する
演算部などからなり、演算された軸角度や消光比を表示
部74に表示させる。75は、モードの選択をするファ
ンクションキー、測定データを記憶部に記憶させたり、
呼び出したりするデータキーなどを有する操作部であ
る。
【0017】操作部75には、制御部73のプログラム
記憶部から次の六つのプログラムを選択するファンクシ
ョンキーが設けられている。 (1) クロストークオート1:偏波保持ファイバのクロ
ストークとファイバの主軸の位置を自動的に検出する
(偏波保持ファイバの主軸がプラグキーの結合部とおよ
そ合っているときに設定する)。 (2) クロストークオート2:偏波保持ファイバのクロ
ストークとファイバの主軸の位置を自動的に検出する
(偏波保持ファイバの主軸がわからないときに設定す
る)。 (3) クロストークマニュアル:入射する光から検出す
る光の偏波面を決める検光子を手動で任意の角度に設定
する。また、そのときの受光量を測定する。 (4) 受光オート1:開始角度、ステップ角度、測定数
を設定することによって、検光子を設定通りに回転し受
光量を測定する。 (5) 受光オート2:任意の入射光の偏波状態(軸角度
と消光比)を自動的に測定し、それぞれの値をパネルに
表示する。 (6) 受光マニュアル:検光子を任意の角度に設定し、
そのときの受光量を測定する。 上記のモードの選択は、モードキーでクロストークモー
ドか受光モードかを選択し、セレクトキーでオート測定
1,オート測定2,マニュアル測定のいずれかを選択す
ることによって行われる。
【0018】次に、図4に基づいて、キーを調整するコ
ネクターの構造例について説明する。概要は図3に基づ
いて説明したとおりである。図4において、図4(a) は
アダプタの縦断面図、同図(b) はそのA−A断面矢視
図、同図(c) はプラグの縦断面図、同図(d) はそのB−
B断面矢視図、同図(e) はプラグキーの斜視図である。
図4(a) ,(b) において、アダプタ30は、円筒状のス
リーブ31、中子32、ハウジング34からなり、ハウ
ジング34及び中子32はそれぞれ左右のエレメント3
L ,34R 及び32L ,32R からなる。スリーブ3
1上に左右から中子32L ,32R を嵌め込み、その上
にハウジング34L ,34R をその底部で中子の鍔部3
L ,33R を挟着するようにしてハウジングの鍔部3
L ,35R を孔38にビス39を通して締結してあ
る。ハウジング34の先端部36(36L ,36R )に
は、その一部を切り欠いて、後述するプラグキーと結合
するアダプタキー部37が設けられている。
【0019】図4(c) ,(d) ,(e) において、プラグ4
0は、予めパンダファイバコード5の接続端部に装着し
た円筒状のフェルール41と、その上に嵌合した中子4
2とハウジング43とカバー44とを具備している。中
子42は前部42A と後部42B との螺合により形成さ
れ、図では中子42の前部42A 外周上に着脱可能なプ
ラグキー45が装着された状態が示されている。フェル
ール41の鍔部41aと中子42の係合部42bとの間
にはスプリング49が設けられ、このスプリング49に
よってフェルール41の鍔部41aは、アダプタ30の
スリーブ31方向へ付勢され、かつ中子42の係合部4
2aと係合する。また、中子42とハウジング43と
は、それぞれの係合部42C ,43 C で係合している。
このプラグ40をフェルール41がスリーブ31内に嵌
合するようにアダプタ30に挿嵌し、ハウジングの把持
部43bを把持して結合部43aをアダプタ30の結合
部36R に螺合する。
【0020】図4(e) において、プラグキー45は、ス
リット48を有する円筒状の本体47の先端に突出する
結合部46を設けたものであり、この結合部46の幅は
アダプタ30のハウジングの先端部36に設けられた切
り欠き部であるアダプタキー部37の幅にほぼ等しく形
成されている。また、本体47は中子42上に嵌着しう
る内径を有している。このアダプタキー部37とプラグ
キー45とでコネクターのキーが構成され、後述するよ
うに、軸合わせしたときにアダプタキー部37に対応す
る中子42の円周上の位置にプラグキーの結合部46が
接着剤で固定される。
【0021】次に、このコネクタのキーの調整方法につ
いて述べる。先ず、図1(a) に基づいて、例えばパンダ
ファイバ1(図5参照)をマスター偏波保持ファイバと
し、このマスタ偏波保持ファイバ1を介して出射される
光のクロストークが最小となるようにクロストーク測定
系を調整する第1のステップについて述べる。 (1) パンダファイバ1にプラグ401L,401Rを取り
付ける。そして、図1(a) に示すように、パンダファイ
バ1の左端に取り付けたプラグ401Lを偏光手段である
偏波面回転モジュール60の出力端子30P に結合し、
右端に取り付けたプラグ401Rをクロストーク測定器7
0の入力端子30C に取り付ける。 (2) 偏波面モジュール60の小ネジを調整し、ファイ
バの光軸を合わせ、クロストーク測定器70の受光量が
最大になる点に調整する。 (3) クロストーク測定器70の操作部75で受光マニ
ュアルモードを選択し、検光子71の角度を90度(Y
軸方向)に合わせる。 (4) 偏波面回転モジュール60の偏光子を回転させ
て、クロストーク測定器70の消光比が最大(クロスト
ークが最小)になるよう調整する。以上のステップによ
り、偏波面モジュール60の出射光の偏波面がマスター
偏波保持ファイバの主軸に一致する。
【0022】次に、図1(b) に基づいて、コネクタ20
を用いて、マスター偏波保持ファイバ1と別の偏波保持
ファイバを接続する際のコネクタ20のキーを調整する
第2のステップについて、説明する。 (5) 先ず、マスター偏波保持ファイバ1の右端のプラ
グ401Rを外し、アダプタ30の左側部分30L に接続
する。そして、例えばパンダファイバ11(図6参照)
を試料ファイバとして、その左右両端にプラグキー45
が未装着の調整対象プラグ4011L ,4011R を取り付
ける。この調整対象プラグ付きパンダファイバ11の端
面を顕微鏡で観察し、応力付与材14a,14bの中心
軸を結ぶ直線X′上の中子42の周上に目印をつける。 (6) この目印の位置が、アダプタキー部37のところ
にくるように、アダプタ30R にパンダファイバ11の
左端に取り付けたプラグ4011L を挿入し、右端のプラ
グ4011R をクロストーク測定器70の入力端子30C
に接続する。 (7) この状態で、プラグ4011L をファイバ軸の周り
に回転させながら受光量を測定し、最小になる点で止め
る。 (8) 次に、この状態でプラグ4011R をファイバ軸の
周りに回転させながら受光量を測定し、最小になる点で
止める。 (9) さらに、(7) 、(8) を繰り返し受光量を最小にす
る。 (10) クロストーク測定器の操作部75のファンクショ
ンキーでクロストークオート2を選定し、軸角度が18
0±3度で消光比が25dB以上であることを確認す
る。 (11) その状態で、アダプタ30のキー溝位置に対応す
るプラグ4011L の中子42上にマジック(登録商標)
インクで目印を付ける。 (12) しかるのちプラグ4011L を外し、プラグキー4
5をその結合部46が前記目印の位置にくるように装着
し接着剤で固定する。 (13) 接着剤が硬化しないうちに、パンダファイバ11
の両端のプラグの接続を逆にし、プラグ4011L をクロ
ストーク測定器の入力端子30C に、プラグ4011R
アダプタ30R に接続し、(6) 〜(11)を繰り返す。な
お、この際プラグ4011L の方は既にプラグキー45が
装着され接着剤で固定しているので、最終の微調整のみ
とし、大きくは回転させない。こうして、プラグ40
11R の目印をつけた位置にプラグキーを装着し、接着剤
で固定する。 (14) プラグキー45が中子42に固定されたことを確
認し、マジックインクの目印をアルコール等で拭き取
る。
【0023】上記は、(5) 、(6) から明らかなように、
応力付与材の中心OA ′とOB ′を結ぶ直線X′をX方
向の主軸として調整したものであるが、前記中心OA
とO B ′間を2等分する垂線Y′をY軸方向の主軸と仮
定して、その垂線上の中子上に目印をつけ、キーを調整
することもできる。この場合は、 イ、上記(3) において検光子の角度を0度方向に合わせ
る。 ロ、(5) でY′方向に目印をつける。 ハ、(10)で角度90±3度、25dB以上の消光比が出
ていれば良い。
【0024】調整を終えたキー調整対象プラグ付き偏波
保持ファイバはアダプタから外し、順次他のキー調整対
象プラグ付き偏波保持ファイバを取り付けてキーを調整
する。このように調整された偏波保持ファイバは、すべ
てマスター偏波保持ファイバの主軸と一致する方向にプ
ラグキーが設定されているので、調整された偏波保持フ
ァイバ相互の間でも軸角度が一致する。
【0025】以上の例では、マスター偏波保持ファイバ
についてまず調整を行ってから、そのマスター偏波保持
ファイバの軸角度と軸角度が一致するようにプラグキー
の位置を設定したが、任意の2本のキー調整対象プラグ
付き偏波保持ファイバについて両方とも端面の目視によ
り、おおよそ軸角度を合わせて、アダプタで接続したの
ち、第1のステップと第2のステップとを連続して行う
ようにしてもよい。単に目視で合わせるだけよりも、コ
ネクタによって接続された偏波保持ファイバのクロスト
ークが最小となるようにキーを調整するので、軸角度が
より正確に一致する。ただし、この方法では、第1のス
テップで行う偏波面回転モジュール60の偏光子の回転
角度の調整を2本のキー調整対象プラグ付き偏波保持フ
ァイバを接続した状態で行うため、前述の方法よりも調
整がややむずかしくなる。
【0026】図2は、一部自動化した偏波保持ファイバ
用コネクタのキー調整装置の説明図である。図2におい
て、図1(b)に示す装置と異なるところは、プラグ4
0を回転駆動する回転駆動手段80とこれを制御する制
御手段90を設けた点にある。回転駆動手段80は、例
えばサーボモータ81、カップリング82、駆動平歯車
83及びこれと対をなすプラグ把持歯車84からなる。
プラグ把持歯車84は把持部84aを有し開閉可能にプ
ラグ4011L を把持する。アダプタ20は図示しない固
定台に固定され、駆動歯車83は、セットされたプラグ
把持歯車84に噛合・離脱自在に移動する移動台に固定
されている。制御手段90はクロストーク測定器70の
制御部73及びサーボモータ81の検出部に接続され、
制御部73によって検知される受光量又はクロストーク
などの信号とサーボモータ81の検知部からの信号を比
較し、受光量又はクロストークが小さくなる方向へサー
ボモータ81を回転させる信号を送る。前述の手順によ
りプラグ4011L のキー調整が終わったら、プラグ40
11R に把持歯車84を付け替え同様に駆動歯車83をセ
ットしてキー調整を行う。このキー調整装置を用いれ
ば、前記キー調整手順の第2のステップが半自動的に行
われるので、軸角度の調整が容易である。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたとおり、請求項1記載の発
明によれば、コネクターによって接続された偏波保持用
ファイバのクロストークを測定し、そのクロストークが
最小となるようにキーを調整して固定するので、偏波保
持ファイバに対称性がない場合や長さ方向に撚回歪が残
っている場合でも軸角度の調整を精度よく行うことがで
きるという効果がある。
【0028】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
発明の効果に加えて、同じマスター偏波保持ファイバを
用いれば、2本目以降のキー調整対象プラグ付き偏波保
持ファイバについては、前記第1のステップを省略し、
第2ステップだけを行えばよいので、軸角度の調整を効
率よく行うことができる。
【0029】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、前記キー調整対象プラグ付き偏波保持
ファイバの出射端側プラグのプラグキーを調整する過程
と、アダプタに接続する側のプラグのプラグキーを調整
する過程とを交互に繰り返すことにより、軸角度の調整
をより正確に行うことができる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、前記キー調
整対象プラグ付き偏波保持ファイバのプラグを回転させ
る回転駆動手段と、前記回転駆動手段によるプラグの回
転角と前記クロストーク測定器の出力信号を検知し、ク
ロストークがより小さくなる回転方向に前記回転駆動手
段を駆動する制御手段とを有し、偏波保持ファイバの軸
角度の調整を半自動的に行うことができるので、軸角度
の調整が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏波保持ファイバ用コネクタのキー調
整方法及び調整装置の説明図である。
【図2】本発明の偏波保持ファイバ用コネクタの別のキ
ー調整方法及び調整装置の説明図である。
【図3】コネクタによる偏波保持ファイバコードの接続
方法の説明図である。
【図4】キー調整対象コネクタの説明図である。
【図5】パンダファイバの断面図である。
【図6】パンダファイバの断面図である。
【符号の説明】
1,11 偏波保持ファイバ(パンダファイバ) 2,12 コア 3,13 クラッド 4,14 応力付与材 5,15 偏波保持ファイバコード(パンダファイバコ
ード) 6,16 ジャケット 20 コネクタ 30 アダプタ 31 スリーブ 32 アダプタの中子 34 アダプタのハウジング 37 アダプタキー部 40 プラグ 41 フェルール 42 プラグの中子 43 プラグのハウジング 45 プラグキー 46 プラグキーの結合部 50 光源 60 偏光手段 70 クロストーク測定器 80 回転駆動手段 90 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アダプタとプラグから成り、前記アダプ
    タの基準位置に対し、プラグが保持する偏波保持ファイ
    バの軸角度を調整するキーを有する偏波保持ファイバ用
    コネクタのキーの調整方法であって、 前記コネクタによって接続された偏波保持ファイバのク
    ロストークを測定し、そのクロストークが最小となるよ
    うにキーを調整することを特徴とする偏波保持ファイバ
    用コネクタのキーの調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏波保持ファイバ用コネ
    クタのキーの調整方法であって、 前記コネクタのキーは、前記アダプターのハウジングに
    設けられたアダプタキー部と、プラグに装着して前記ア
    ダプタキー部と結合できるように形成されたプラグキー
    とから成り、 前記アダプタの入射側に用いられるプラグ付きマスター
    偏波保持ファイバを介して出射される光のクロストーク
    が最小となるように予めクロストーク測定系を調整する
    第1のステップと、 前記プラグ付きマスター偏波保持ファイバにアダプタを
    介してキー調整対象プラグ付き偏波保持ファイバを接続
    し、前記調整されたクロストーク測定系によって、前記
    接続されたキー調整対象プラグ付き偏波保持ファイバに
    マスター偏波保持ファイバ側から直線偏光を入射させて
    出射光のクロストークを測定し、そのクロストークが最
    小となるように前記キー調整対象プラグ付き偏波保持フ
    ァイバの軸角度を調整してその位置で前記アダプタとの
    相対位置が固定できるように前記プラグキーを装着し、
    前記プラグに固定する第2のステップとを有することを
    特徴とする偏波保持ファイバ用コネクタのキーの調整方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の偏波保持ファイバ用コネ
    クタのキーの調整方法において、 前記第2のステップは、前記キー調整対象プラグ付き偏
    波保持ファイバの出射端側プラグのプラグキーを調整す
    る過程と、アダプタに接続する側のプラグのプラグキー
    を調整する過程とを、クロストークの測定値が最小値に
    安定するまで交互に繰り返すことにより最適位置に調整
    することを特徴とする偏波保持ファイバ用コネクタのキ
    ーの調整方法。
  4. 【請求項4】 光源と、前記光源の光を任意の偏波面を
    有する直線偏光に変換する偏光手段と、前記偏光手段の
    出射光をアダプタを介してプラグ付きマスター偏波保持
    ファイバと接続されたキー調整対象プラグ付き偏波保持
    ファイバを透過した直線偏光を受光し、そのクロストー
    クを測定するクロストーク測定器と、 前記キー調整対象プラグ付き偏波保持ファイバのプラグ
    を回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段による
    プラグの回転角と前記クロストーク測定器の出力信号を
    検知し、クロストークがより小さくなる回転方向に前記
    回転駆動手段を駆動する制御手段とを有することを特徴
    とする偏波保持ファイバ用コネクタのキー調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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