JP2993775B2 - 光コネクタプラグの組立工具および組立方法 - Google Patents

光コネクタプラグの組立工具および組立方法

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JP2993775B2
JP2993775B2 JP3205930A JP20593091A JP2993775B2 JP 2993775 B2 JP2993775 B2 JP 2993775B2 JP 3205930 A JP3205930 A JP 3205930A JP 20593091 A JP20593091 A JP 20593091A JP 2993775 B2 JP2993775 B2 JP 2993775B2
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optical fiber
polarization
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connector plug
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亮 長瀬
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3807Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
    • G02B6/3898Tools, e.g. handheld; Tuning wrenches; Jigs used with connectors, e.g. for extracting, removing or inserting in a panel, for engaging or coupling connectors, for assembling or disassembling components within the connector, for applying clips to hold two connectors together or for crimping

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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバ相互間あ
るいは光ファイバと光素子間の接続に使用される光コネ
クタプラグを組立てる場合に、とくに光ファイバの軸回
りの角度を正確に合わせるために用いられる組立工具お
よびこの組立工具を用いて前記光コネクタプラグを高精
度かつ容易に組立てる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ相互間あるいは光ファイバと
光素子間の接続において、接続と切り離しを容易に行う
ための光コネクタプラグとしては、たとえばJIS C
5970に規定されているF01形単心光コネクタプ
ラグのように、光ファイバをフェルール(円筒棒)の中
心に固定し、これを円筒形プラグハウジングにを組込ん
だ後で、光ファイバの向きに合わせて、アダプタに対す
る位置きめキーを取付けることからなる、一般にFC形
と呼ばれるねじ締結式の光コネクタプラグ、およびたと
えばJIS C 5973に規定されているF04形単
心光コネクタプラグのように、光ファイバをフェルール
の中心に固定し、これを精密な内径を持つ整列スリーブ
(中空円筒)内に挿入して、前記フェルールの端面を突
き当てる方式からなる、一般にSC形光コネクタプラグ
と呼ばれるプッシュプル式の光コネクタプラグが、従来
から代表的に用いられてきた。
【0003】そして、とくに上記SC形光コネクタプラ
グに用いられるフェルールとしては、たとえば特願昭6
0−11082号に記載されているような、ジルコニア
セラミックで構成され、光ファイバ素線の外径よりもわ
ずかに大きい内径の微細な貫通孔を有する円筒棒の嵌合
部に、金属製のフランジを圧入することにより作成され
たジルコニアフェルールが、(イ)嵌合部の硬度、曲げ
強度が共にすぐれ、信頼性が高いこと、(ロ)構造が簡
単で低コストであること、および(ハ)ヤング率が他の
セラミックに比較して低いため、フェルール端面を研磨
し、互いに軸方向の押圧力をかけて接続することによ
り、フェルール先端が変形して光ファイバのコアの部分
を安定に密着させることができ、信頼性の高い接続特性
を実現できることなどのすぐれた特徴を有していること
から、注目されている。
【0004】一方、光ファイバの中には、その主軸方向
に直線偏光を入射した場合に、伝搬する光の偏波状態を
保存することができる偏波保持光ファイバがある。この
偏波保持光ファイバの性能を評価するパラメータとして
は、主軸方向に直線偏光を入射した時の出射側の光パワ
ーにおける主軸方向とその直角方向の成分の比で示され
る消光比が用いられ、たとえば10m 程度の短尺な偏波
保持光ファイバの場合には、−40〜50dBの消光比が
実現されている。
【0005】ところが、この偏波保持光ファイバ同士、
あるいは直線偏波で発光するレーザ・ダイオードなどの
光素子と前記偏波保持光ファイバとを接続しようとする
場合には、偏波保持光ファイバの主軸の向き、すなわち
偏波保持光ファイバの軸回りの角度を合わせる必要があ
るため、この偏波保持光ファイバを上述したFC形光コ
ネクタプラグまたはSC形光コネクタプラグに取付ける
場合においても、フェルールに接着固定した偏波保持光
ファイバの主軸の向きを、プラグハウジングの向きに合
わせる必要があった。
【0006】しかるに、上述したねじ締結式のFC形光
コネクタプラグと偏波保持光ファイバを組合わせて用い
る場合には、フェルールに接着固定した偏波保持光ファ
イバの主軸の向きを、プラグハウジングの向きに合わせ
る作業が容易にできる反面、位置決めキーよりも先にフ
ェルールが挿入されるため、位置決めキーをアダプタに
合わせるときに、フェルールにトルクがかかるばかり
か、カップリングナットを締付けるときにも、位置決め
キーの回りにわずかではあるがプラグハウジングがアダ
プタに対し回転するため、フェルールにトルクがかかる
ことになり、このように、フェルールにトルクがかかる
と、接続する双方の軸がずれ、これを強制するために、
繰返しプラグの着脱を行う結果として、消光比の大きな
変化が生じるという不具合があった。
【0007】これに対し、上記SC形光コネクタプラグ
は、フェルールにトルクがかかることのないプッシュプ
ル結合方式であり、かつアダプタに対しプラクの向きを
一定に定めることができる角形であることから、これに
上記偏波保持光ファイバを適用して、たとえ繰返しプラ
グの着脱を行ったとしても、消光比の変化を生じること
がなく、さらに使用するジルコニアフェルールが上述し
たすぐれた特徴を有している点において、上記FC形光
コネクタプラグに比較して有利であるといえる。
【0008】しかるに、上述したプッシュプル式のSC
形光コネクタプラグと偏波保持光ファイバを組合わせて
用いる場合において、上記従来のジルコニアフェルール
(以下、単にフェルールと呼ぶ)では、このフェルール
に偏波保持光ファイバを接着固定した段階において偏波
保持光ファイバの向きが決定されてしまうことから、こ
の偏波保持光ファイバの主軸の向きを予めプラグハウジ
ングの向きに位置合わせしておく必要があるため、その
位置合わせ作業がきわめて面倒であり、組立作業性に劣
るという問題がった。
【0009】すなわち、上記位置合わせの方法として
は、フェルールの向きと偏波保持光ファイバの主軸の向
きを予め合わせて接着する方法、具体的にはたとえば特
開平1−232308号公報に記載されるように、フェ
ルール固定部と、軸回りに回動可能な光ファイバ固定部
を有する治具を用い、偏波保持光ファイバの向きを合わ
せてフェルールに接着する方法が知られているが、この
ような特別な治具を用いてフェルールを一つづつ組立て
る方法では生産性に劣り、コストが高くなるという不具
合があった。
【0010】また、他の方法として、偏波保持光ファイ
バにフェルールを接着固定した後、このフェルールの向
きを決める作用を有するフランジを、前記フェルールの
外周に圧入し、任意の方向に固定する方法も知られてい
るが、この方法においてはフランジの向きを偏波保持光
ファイバの主軸方向に正確に合わせてフェルールに圧入
する作業がきわめて困難であり、実際には不可能に近い
という問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
従来の偏波保持光ファイバを使用したSC形光コネクタ
プラグにおける問題点を解決するために検討した結果達
成されたものである。
【0012】したがって、この発明の目的は、偏波保持
光ファイバを用いたSC形光コネクタプラグを組立てる
場合に、偏波保持光ファイバの主軸の向きをプラグハウ
ジングの向きに正確に合わせるために用いられる組立工
具およびこの組立工具を用いて前記SC形光コネクタプ
ラグを高精度かつ容易に組立てる方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の組立工具は、光コネクタプラグにおい
て、フェルールに接着固定された偏波保持光ファイバの
主軸の向きを、プラグハウジングの向きに合わせ、組立
てるために使用する光コネクタプラグの組立工具であっ
て、前記フェルールを固定するフェルール固定部と、こ
のフェルール固定部と同軸上に配置され、フランジをそ
の軸方向に摺動可能に保持するフランジ保持部とからな
り、前記フェルール固定部を、その中心部に挿入したフ
ェルールを中心として回動可能に構成したことを特徴と
する。
【0014】また、この発明の光コネクタプラグの組立
方法は、偏波保持光ファイバを接着固定したフェルール
を、上記組立工具のフェルール固定部に固定すると共
に、前記フェルールにフランジを挿入してこれを前記組
立工具のフランジ保持部に保持した状態で、前記フェル
ール固定部を回動させることにより、前記偏波保持光フ
ァイバの主軸の向きと前記フランジの予め定められた向
きとの位置合わせを行い、次いで前記フランジ保持部を
前記フェルール固定部に固定すると共に、前記フランジ
をその軸方向に摺動させて、前記フェルールに圧入した
後、このフェルールを前記組立工具から取外し、プラグ
ハウジングに組込むことを特徴とする。
【0015】さらに、この発明の光コネクタプラグの組
立方法において、上記偏波保持光ファイバの主軸の向き
とフランジの予め定められた向きとの位置合わせは、前
記偏波保持光ファイバのフェルールとは反対側の端面を
顕微鏡観察する方法、または前記偏波保持光ファイバの
フェルールとは反対側の端面より、この偏波保持光ファ
イバの主軸方向へ偏波の方向を合わせて直線偏光を入射
し、前記偏波保持光ファイバからの出射光の偏波の方向
を測定した結果に基づく方法によって行われる。
【0016】
【作用】この発明の光コネクタプラグの組立工具および
組立方法によれば、偏波保持光ファイバにフェルールを
接着固定すると共に、必要に応じてフェルールの端面を
研磨した後、このフェルールに対し位置決め用のフラン
ジを任意の向きに取付けることができるため、偏波保持
光ファイバの主軸の向きと、フェルールのフランジの向
きとを容易に合わせることができ、偏波保持光ファイバ
の主軸の向きをプラグハウジングの向きに正確に合わせ
て光コネクタプラグを組立てることができる。
【0017】したがって、この発明の光コネクタプラグ
の組立工具および組立方法によれば、従来の光ファイバ
プラグハウジングをそのまま用いて、偏波保持光ファイ
バを内蔵したSC形光コネクタプラグをきわめて高精度
かつ容易に組立てることができるばかりか、SC形光コ
ネクタプラグにおける角形でかつプッシュプル式のプラ
グハウジングを使用できるため、プラグの繰返し着脱に
対する消光比の再現性が良好な偏波保持光ファイバ内蔵
光コネクタプラグを形成することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の光コネ
クタプラグの組立工具および組立方法の実施例について
詳細に説明する。
【0019】図1はこの発明の光コネクタプラグの組立
工具の一実施例を示す正面図、図2は同じく一部切欠き
側面図、図3はこの発明に適用するフェルールの側面
図、図4は同じくフランジの平面図および側面図、図5
〜図9はこの発明の光コネクタプラグの組立方法の第1
実施例を示し、図5は組立工具にフェルールを取付けた
状態を示す側断面図、図6はさらにフェルールを取付け
た状態を示す正面図、図7は組立工具にフェルールとフ
ランジを取付けた状態を示す側断面図、図8は顕微鏡を
用いて偏波保持光ファイバの主軸(応力付与部)の向き
を合わせる方法を示す説明図、図9は偏波保持光ファイ
バの主軸の向きを合わせた後、フランジをフェルールに
圧入する状態を示す側断面図、図10はこの発明の光コ
ネクタプラグの組立方法の第2実施例において、光学測
定系を用いて偏波保持光ファイバの主軸を合わせる方法
を示す説明図、図11は本発明の方法により組立てられ
たSC形光コネクタプラグの一例を示す一部切欠き断面
図である。
【0020】図1および図2において、この発明の光コ
ネクタプラグの組立工具Kは、フェルールを固定するフ
ェルール固定部2と、このフェルール固定部2と同軸Y
上に配置され、フランジをその軸方向に摺動可能に保持
するフランジ保持部1とからなり、前記フェルール固定
部2をその中心部に挿入したフェルールを中心として回
動可能に構成されている。
【0021】すなわち、フェルール固定部2は押さえね
じ4aにより、中心軸Yに対して上下に開閉可能であ
り、前記中心軸Yに沿って図3に示したフェルール11
を固定する。
【0022】また、フランジ保持部1は上記フェルール
固定部2の前面側に前記中心軸Yを同じくして配置され
ており、押さえねじ4bにより、中心軸Yに対して上下
に開閉可能で、前記中心軸Yに沿って図4に示したフラ
ンジ14を保持する。
【0023】フランジ保持部1の前面には、その中心か
ら上下方向に、フランジ14を位置決め保持するための
ストッパーとしてのキー3a、3bが突出して設けられ
ている。
【0024】図3に示したように、フェルール11はジ
ルコニアセラミックで構成された円筒棒からなり、一端
側に光コネクタプラグ側へ嵌合する嵌合部12、他端側
にフランジ14を圧入するステム13がそれぞれ形成さ
れると共に、前記嵌合部12には偏波保持光ファイバ素
線の外径よりもわずかに大きい内径の微細な貫通孔(図
示せず)が形成されている。
【0025】図4(a)、(b)に示したように、上記
フェルール11のステム13に圧入されるフランジ14
は、金属製のリングからなり、その内径は上記フェルー
ル11のステム13の外径と同等またはそれよりもやや
小さく設定されている。また、フランジ14の周縁に
は、上記したこの発明の組立工具Kにおけるフランジ保
持部1のキー3a、3bと係合するキー溝15a、15
bが形成されている。
【0026】次に、上述したこの発明の組立工具K、フ
ェルール11およびフランジ14を用いて、SC形光コ
ネクタプラグを組立てる方法の第1実施例について、図
4〜図9にしたがって説明する。
【0027】なお、この第1実施例においては、偏波保
持光ファイバがその主軸方向に応力保持部を有してお
り、この応力保持部の向きをプラグハウジングの向きに
合わせて組立てるものとする。
【0028】まず、偏波保持光ファイバ16にフェルー
ル11を接着固定すると共に、フェルール11の端部を
円球状に研磨加工し、このフェルール11を図4に示し
たように組立工具Kのフェルール固定部2へ挿入して、
押さえねじ4aによって固定する。
【0029】次いで、図6に示したように、予めその中
空部に偏波保持光ファイバ16を通しておいたフランジ
14のキー溝15a、15bを、組立工具Kのフランジ
保持部1にあるキー3a、3bと合わせて係合し、図7
に示したように、予め固定してあるフェルール11の途
中までフランジ14を挿入してから、フランジ保持部1
の押さえねじ4bによりフランジ14を保持する。
【0030】この状態で、図7に示したように偏波保持
光ファイバ16のフェルール11とは反対側の端面に顕
微鏡21を配置し、この顕微鏡21によって偏波保持光
ファイバ16の端面を拡大観察する。
【0031】すなわち、図8(a)に示したように、顕
微鏡のミクロメータ22に対し、二つの応力保持部19
がずれている場合には、コア17を中心としてフェルー
ル固定部2を回動させてクラッド18を合わせることに
より、図8(b)に示したように、前記ミクロメータ2
2の向きに前記二つの応力保持部19が並列するように
調整する。
【0032】しかる後、フランジ保持部1の押さえねじ
4bによってフェルール固定部2をフランジ保持部1に
対して固定し、図9に示したようにフランジ14をキー
溝15a、15bに沿わせて軸方向に摺動させ、押し込
むことにより、フェルール11のステム13に圧入す
る。
【0033】これにより、偏波保持光ファイバ16の応
力固定部19の向きを、フランジ14の所定の向き、す
なわちプラグハウジングの向きと正確に合わせてなるフ
ランジ14付きのフェルール11を容易に得ることがで
き、次いでこのフェルール11を前記組立工具Kから取
外し、このフェルール11の嵌合部12を光コネクタプ
ラグのプラグハウジングにプッシュ式に組込むことによ
って、光コネクタプラグの組立てを高精度かつ容易に完
了することができる。
【0034】図11は、上記の組立方法により得られた
光コネクタプラグPであり、偏波保持光ファイバ16の
主軸(応力付与部)の向きが、前記プラグハウジング3
1の向きと正確に合うように、前記偏波保持光ファイバ
16を保持したフェルール11が、位置決め用のフラン
ジ14を介し、プラグハウジング31に組込まれてい
る。
【0035】次に、図10に示した第2実施例は、偏波
保持光ファイバ16の主軸の向きとフランジ14の予め
定められた向きとの位置合わせを、偏波保持光ファイバ
16の他端側から直線偏光を入射し、出射側の偏光度を
測定することからなる光学測定系を用いて行うようにし
たものである。
【0036】したがって、以下に述べる第2実施例は、
光学測定系を用いる点が上述した第1実施例と相違し、
他は上記第1実施例と同様である。
【0037】本第2実施例においては、まず上記第1実
施例における図5〜図7に示したのと同様の手順で、予
め固定してあるフェルール11の途中までフランジ14
を挿入してから、フランジ保持部1の押さえねじ4bに
よりフランジ14を保持する。
【0038】そして、この状態で上記第1実施例の顕微
鏡21の代わりに、LD光源23、レンズ24、偏光子
25、l/λ波長板26および光パワーメータ27を主
要構成要素とする光学測定系を用い、偏波保持光ファイ
バ16の主軸の向きとフランジ14の予め定められた向
きとの位置合わせを行う。
【0039】上記光学測定系の原理について以下に説明
する。
【0040】LD光源23の光は、レンズ24aでコリ
メートされ、偏光子25aで直線偏光となる。
【0041】次に、l/λ波長板26によって直線偏光
が円偏光となり、偏光子25bで再び直線偏光となっ
て、レンズ24bから偏波保持光ファイバ16に入射さ
れる。
【0042】このとき、偏光子25bに入射する光は円
偏光となっているため、偏光子25bを回転させること
によって、任意の方向の直線偏光を偏波保持光ファイバ
16に入射することができる。
【0043】偏波保持光ファイバ16の出射端にはフェ
ルール11が取付けられており、このフェルール11は
この発明の組立工具Kのフェルール固定部2に取付け固
定されている。
【0044】フェルール11からの出射光は、レンズ2
4cによりコリメートされ、偏光子25cを通過してセ
ンサ28および光パワーメータ27によって強度が測定
される。
【0045】ここで、偏光子25cを回転させながら光
パワーを測定することにより、出射光の偏光度を測定す
ることが可能である。
【0046】そして、この第2実施例において、偏波保
持光ファイバ16の主軸の方向を求めるには、次のよう
にして行う。
【0047】偏波保持光ファイバ16にあっては、入射
側で主軸の方向に合わせて直線偏光を入射した場合にの
み偏波状態が保持され、出射光の偏光度は最も直線偏光
に近くなる。すなわち、図10における出射側で偏光子
25cを回転させて、各偏波成分の光パワーを測定した
場合の最小パワーは、入射側で直線偏光の方向が主軸の
方向にあったときに最小となる。
【0048】したがって、図10に示した光学測定系に
おいて、偏光子25b、25cの両者を回転させて、光
パワーが最小となる点を探せば、そのときの偏光子25
cの向きを出射端における偏波保持光ファイバ16の主
軸の向きと見做すことができる。
【0049】そこで、この発明の組立工具Kのフランジ
保持部1を予め偏光子25cの主軸の向きに合わせてお
き、上記最小パワーを探すときに、偏光子25bとフェ
ルール固定部2を回転させるようにすれば、光パワーが
最小となった時点で、フェルール固定部2の設定が終了
することになるのである。
【0050】よって、その位置でフェルール固定部2を
フランジ保持部1に対して固定し、図9に示したように
フランジ14をキー溝15a、15bに沿わせて軸方向
に摺動させ、押し込むことにより、フェルール11に圧
入すれば、偏波保持光ファイバ16の主軸の向きを、フ
ランジ14の所定の向き、すなわちプラグハウジングの
向きと正確に合わせてなるフランジ14付きのフェルー
ル11を容易に得ることができ、次いでこのフェルール
11を組立工具Kから取外し、光コネクタプラグのプラ
グハウジングに組込むことによって、図11に示したよ
うに組立てられた光コネクタプラグを高精度かつ容易に
得ることができる。
【0051】なお、この第2実施例は、楕円コアファイ
バのように、端面を観察しただけでは主軸の向きがわか
りにくい偏波保持光ファイバにも適用することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この考案の光コネ
クタプラグの組立工具および組立方法は、フェルールに
偏波保持光ファイバを接着固定した後で、接着した偏波
保持光ファイバの主軸の向きにフランジの向きを合わせ
て正確に取付けることができるため、SC形光コネクタ
プラグのようなプッシュプル結合方式のプラグハウジン
グに組込んで光コネクタプラグを構成する組立作業をき
わめて高精度かつ容易に行うことができる。
【0053】したがって、この発明によれば、繰り返し
プラグの着脱を行っても、接続する双方の偏波保持光フ
ァイバの主軸の向きがずれにくく、着脱再現性にすぐれ
た偏波保持光ファイバ内蔵光コネクタプラグの作成が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の光コネクタプラグの組立工具
の一実施例を示す正面図である。
【図2】図2は同じく一部切欠き側面図である。
【図3】図3はこの発明に適用するフェルールの側面図
である。
【図4】図4は同じくフランジの平面図および側面図で
ある。
【図5】図5はこの発明の光コネクタプラグの組立方法
の第1実施例において、組立工具にフェルールを取付け
た状態を示す側断面図である。
【図6】図6は同じくさらにフェルールを取付けた状態
を示す正面図である。
【図7】図7は同じく組立工具にフェルールとフランジ
を取付けた状態を示す側断面図である。
【図8】図8は同じく顕微鏡を用いて偏波保持光ファイ
バの主軸(応力付与部)の向きを合わせる方法を示す説
明図である。
【図9】図9は同じく偏波保持光ファイバの主軸の向き
を合わせた後、フランジをフェルールに圧入する状態を
示す側断面図である。
【図10】図10はこの発明の光コネクタプラグの組立
方法の第2実施例において、光学測定系を用いて偏波保
持光ファイバの主軸を合わせる方法を示す説明図であ
る。
【図11】図11は本発明の方法により組立てられたS
C形光コネクタプラグの一例を示す一部切欠き断面図で
ある。
【符号の説明】
K 組立工具 P 光コネクタプラグ 1 フランジ保持部 2 フェルール固定部 3a、3b キー 4a、4b 押さえねじ 11 フェルール 12 嵌合部 13 ステム 14 フランジ 15a、15b キー溝 16 偏波保持光ファイバ 17 コア 18 クラッド 19 応力保持部 21 顕微鏡 22 ミクロメータ 23 LD光源 24a、24b、24c レンズ 25a、25b、25c 偏光子 26 l/λ波長板 27 パワーメータ 28 センサ 31 プラグハウジング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタプラグにおいて、フェルール
    に接着固定された偏波保持光ファイバの主軸の向きを、
    プラグハウジングの向きに合わせて組立てるために使用
    する光コネクタプラグの組立工具であって、前記フェル
    ールを固定するフェルール固定部と、このフェルール固
    定部と同軸上に配置され、フランジをその軸方向に摺動
    可能に保持するフランジ保持部とからなり、前記フェル
    ール固定部を、その中心部に挿入したフェルールを中心
    として回動可能に構成したことを特徴とする光コネクタ
    プラグの組立工具。
  2. 【請求項2】 フランジ保持部に、フランジ位置決め用
    のキーが設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の光コネクタプラグの組立工具。
  3. 【請求項3】 偏波保持光ファイバを接着固定したフェ
    ルールを、請求項1または2に記載の組立工具のフェル
    ール固定部に固定すると共に、前記フェルールにフラン
    ジを挿入してこれを前記組立工具のフランジ保持部に保
    持した状態で、前記フェルール固定部を回動させること
    により、前記偏波保持光ファイバの主軸の向きと前記フ
    ランジの予め定められた向きとの位置合わせを行い、次
    いで前記フランジ保持部を前記フェルール固定部に固定
    すると共に、前記フランジをその軸方向に摺動させて、
    前記フェルールに圧入した後、このフェルールを前記組
    立工具から取外し、プラグハウジングに組込むことを特
    徴とする光コネクタプラグの組立方法。
  4. 【請求項4】 偏波保持光ファイバの主軸の向きとフラ
    ンジの予め定められた向きとの位置合わせを、前記偏波
    保持光ファイバのフェルールとは反対側の端面を顕微鏡
    観察することにより行うことを特徴とする請求項3に記
    載の光コネクタプラグの組立方法。
  5. 【請求項5】 偏波保持光ファイバの主軸の向きとフラ
    ンジの予め定められた向きとの位置合わせを、前記偏波
    保持光ファイバのフェルールとは反対側の端面より、こ
    の偏波保持光ファイバの主軸方向へ偏波の方向を合わせ
    て直線偏光を入射し、前記偏波保持光ファイバからの出
    射光の偏波の方向を測定した結果に基づいて行うことを
    特徴とする請求項3に記載の光コネクタプラグの組立方
    法。
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