JP2001041252A - スラストころ軸受 - Google Patents
スラストころ軸受Info
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- roller bearing
- thrust roller
- race
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- inner peripheral
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/30—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for axial load mainly
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
- F16C33/6659—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/063—Fixing them on the shaft
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2361/00—Apparatus or articles in engineering in general
- F16C2361/61—Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 厳しい使用条件の下でも、内部に十分量の潤
滑油を取り込み自在として、優れた耐久性及び信頼性を
確保する。 【解決手段】 レース7aの内周縁部に形成した案内筒
部15aを、キャリア2等のハウジングに緩く内嵌し
て、直径方向に亙る位置決めを図る。上記レース7aの
内周縁部に設けた屈曲部19に透孔20を形成する。そ
して、この透孔20を通じて、上記案内筒部15aの周
囲の環状隙間18内に入り込んだ潤滑油を、スラストこ
ろ軸受1a内に取り込み自在とする。
滑油を取り込み自在として、優れた耐久性及び信頼性を
確保する。 【解決手段】 レース7aの内周縁部に形成した案内筒
部15aを、キャリア2等のハウジングに緩く内嵌し
て、直径方向に亙る位置決めを図る。上記レース7aの
内周縁部に設けた屈曲部19に透孔20を形成する。そ
して、この透孔20を通じて、上記案内筒部15aの周
囲の環状隙間18内に入り込んだ潤滑油を、スラストこ
ろ軸受1a内に取り込み自在とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るスラストころ
軸受(ニードル軸受を含む)は、自動車のトランスミッ
ション(自動変速機及び手動変速機を含む)等の回転部
分に装着してスラスト荷重を支承するのに利用する。
軸受(ニードル軸受を含む)は、自動車のトランスミッ
ション(自動変速機及び手動変速機を含む)等の回転部
分に装着してスラスト荷重を支承するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】トランスミッション等の回転部分でスラ
スト荷重が加わる部分には、例えば図4に示す様にスラ
ストころ軸受1を装着している。この図4に示した構造
は、自動変速機を構成する遊星歯車機構のキャリア2の
側面と太陽歯車3の側面との間に上記スラストころ軸受
1を設け、これらキャリア2と太陽歯車3とを、互いの
間に加わるスラスト荷重を支承しつつ、互いの相対回転
を自在としている。即ち、自動変速機の運転時には上記
キャリア2と太陽歯車3とが相対回転すると同時に、そ
れぞれがはすば歯車である、このキャリア2に支持され
た図示しない遊星歯車と上記太陽歯車3との噛合部で発
生するスラスト荷重が、この太陽歯車3に加わる。この
太陽歯車3は円筒状の回転軸4の端部にスプライン係合
しており、上記スラスト荷重に基づいてこの太陽歯車3
は、上記キャリア2に向け押圧されるので、上記スラス
トころ軸受1により、上記スラスト荷重を支承自在とし
ている。
スト荷重が加わる部分には、例えば図4に示す様にスラ
ストころ軸受1を装着している。この図4に示した構造
は、自動変速機を構成する遊星歯車機構のキャリア2の
側面と太陽歯車3の側面との間に上記スラストころ軸受
1を設け、これらキャリア2と太陽歯車3とを、互いの
間に加わるスラスト荷重を支承しつつ、互いの相対回転
を自在としている。即ち、自動変速機の運転時には上記
キャリア2と太陽歯車3とが相対回転すると同時に、そ
れぞれがはすば歯車である、このキャリア2に支持され
た図示しない遊星歯車と上記太陽歯車3との噛合部で発
生するスラスト荷重が、この太陽歯車3に加わる。この
太陽歯車3は円筒状の回転軸4の端部にスプライン係合
しており、上記スラスト荷重に基づいてこの太陽歯車3
は、上記キャリア2に向け押圧されるので、上記スラス
トころ軸受1により、上記スラスト荷重を支承自在とし
ている。
【0003】上記スラストころ軸受1は、放射方向に配
列された複数のころ5と、全体を円輪状に造られてこれ
ら複数のころ5を転動自在に保持する保持器6と、これ
ら複数のころ5を左右両側から挟持する1対のレース
7、8とから成る。これら各レース7、8はそれぞれ、
十分な硬度を有する金属板により円輪状に造られてい
る。このうち、一般的に外輪と呼ばれるレース7は、円
輪状の外輪レース部9と、この外輪レース部9の外周縁
に全周に亙って形成された円筒状の外側フランジ10と
から成る。これに対して、一般的に内輪と呼ばれるレー
ス8は、円輪状の内輪レース部11と、この内輪レース
部11の内周縁に全周に亙って形成された内側フランジ
12とから成る。
列された複数のころ5と、全体を円輪状に造られてこれ
ら複数のころ5を転動自在に保持する保持器6と、これ
ら複数のころ5を左右両側から挟持する1対のレース
7、8とから成る。これら各レース7、8はそれぞれ、
十分な硬度を有する金属板により円輪状に造られてい
る。このうち、一般的に外輪と呼ばれるレース7は、円
輪状の外輪レース部9と、この外輪レース部9の外周縁
に全周に亙って形成された円筒状の外側フランジ10と
から成る。これに対して、一般的に内輪と呼ばれるレー
ス8は、円輪状の内輪レース部11と、この内輪レース
部11の内周縁に全周に亙って形成された内側フランジ
12とから成る。
【0004】又、上記保持器6は、それぞれが断面コ字
形で全体を円輪状に造られた金属板を最中状に組み合わ
せて成り、上記ころ5と同数のポケット13を放射方向
に配列している。上記外側フランジ10の先端縁には、
全周若しくは円周方向複数個所を部分的に、直径方向内
方に折り曲げる事により、外側係止部14を形成してい
る。そして、この外側係止部14と上記保持器6の外周
縁との係合により、上記保持器6とレース7との分離防
止を図っている。一方、上記内側フランジ12の先端縁
には、全周若しくは円周方向複数個所を部分的に、直径
方向外方に折り曲げる事により、内側係止部22を形成
している。そして、この内側係止部22と上記保持器6
の内周縁との係合により、上記保持器6とレース8との
分離防止を図っている。従って、スラストころ軸受1を
構成する上記各部材は、回転部材への組み付け前にも分
離する事はない。
形で全体を円輪状に造られた金属板を最中状に組み合わ
せて成り、上記ころ5と同数のポケット13を放射方向
に配列している。上記外側フランジ10の先端縁には、
全周若しくは円周方向複数個所を部分的に、直径方向内
方に折り曲げる事により、外側係止部14を形成してい
る。そして、この外側係止部14と上記保持器6の外周
縁との係合により、上記保持器6とレース7との分離防
止を図っている。一方、上記内側フランジ12の先端縁
には、全周若しくは円周方向複数個所を部分的に、直径
方向外方に折り曲げる事により、内側係止部22を形成
している。そして、この内側係止部22と上記保持器6
の内周縁との係合により、上記保持器6とレース8との
分離防止を図っている。従って、スラストころ軸受1を
構成する上記各部材は、回転部材への組み付け前にも分
離する事はない。
【0005】上述の様に構成されるスラストころ軸受1
は、例えば図4に示す様に、キャリア2の側面と太陽歯
車3の側面との間に装着する。尚、上記スラストころ軸
受1がこれら両部材2、3の側面同士の間の所定位置か
らずれ動かない様にする為、上記レース7を構成する外
輪レース部9の内周縁部には、この外輪レース部9の表
裏方向に関して上記外側フランジ10とは反対側に折れ
曲がった、円筒状の案内筒部15を形成している。上記
スラストころ軸受1を上記キャリア2の側面と太陽歯車
3の側面との間に装着した状態で、上記案内筒部15
は、請求項に記載したハウジングに相当するキャリア2
の中心部に設けられた、円形の中心孔23の内側に緩く
嵌合し、上記レース7を含む上記スラストころ軸受1の
直径方向に亙る位置ずれを抑える、案内を図る。
は、例えば図4に示す様に、キャリア2の側面と太陽歯
車3の側面との間に装着する。尚、上記スラストころ軸
受1がこれら両部材2、3の側面同士の間の所定位置か
らずれ動かない様にする為、上記レース7を構成する外
輪レース部9の内周縁部には、この外輪レース部9の表
裏方向に関して上記外側フランジ10とは反対側に折れ
曲がった、円筒状の案内筒部15を形成している。上記
スラストころ軸受1を上記キャリア2の側面と太陽歯車
3の側面との間に装着した状態で、上記案内筒部15
は、請求項に記載したハウジングに相当するキャリア2
の中心部に設けられた、円形の中心孔23の内側に緩く
嵌合し、上記レース7を含む上記スラストころ軸受1の
直径方向に亙る位置ずれを抑える、案内を図る。
【0006】上述の様な、スラストころ軸受1を組み込
んだトランスミッションの回転支持部には、運転時に潤
滑油を流通させる。即ち、図4に矢印で示す様に、円管
状の中心軸16を通じて送り込んだ潤滑油を、上記太陽
歯車3をその端部に支持した前記回転軸4の外周面と上
記キャリア2の内周面との間の円筒状空間17内に送り
込み、この円筒状空間17から上記スラストころ軸受1
の設置部分に潤滑油を送り込む。
んだトランスミッションの回転支持部には、運転時に潤
滑油を流通させる。即ち、図4に矢印で示す様に、円管
状の中心軸16を通じて送り込んだ潤滑油を、上記太陽
歯車3をその端部に支持した前記回転軸4の外周面と上
記キャリア2の内周面との間の円筒状空間17内に送り
込み、この円筒状空間17から上記スラストころ軸受1
の設置部分に潤滑油を送り込む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来構造
の場合、スラストころ軸受1内への潤滑油供給を必ずし
も効率良く行なえない可能性がある。即ち、レース7の
内周縁部に形成した案内筒部15は、キャリア2の内側
に緩く嵌合している為、図5に示す様に、これら案内筒
部15の外周面とキャリア2の内周面との間には環状隙
間18が形成される。上記スラストころ軸受1を潤滑す
べく、上記キャリア2の内径側の円筒状空間17を送ら
れてきた潤滑油の一部は回転に伴う遠心力等により、行
き止まりの上記環状隙間18内に入り込んで、上記スラ
ストころ軸受1にまで送られなくなる。この為、運転条
件が厳しくなると、このスラストころ軸受1の摩耗が著
しくなったり、極端な場合には焼き付き等の故障の原因
となる。上記レース7の加工精度上、上記環状隙間18
をなくす事は、コストの面から難しい。本発明は、この
様な不都合のないスラストころ軸受を提供すべく発明し
たものである。
の場合、スラストころ軸受1内への潤滑油供給を必ずし
も効率良く行なえない可能性がある。即ち、レース7の
内周縁部に形成した案内筒部15は、キャリア2の内側
に緩く嵌合している為、図5に示す様に、これら案内筒
部15の外周面とキャリア2の内周面との間には環状隙
間18が形成される。上記スラストころ軸受1を潤滑す
べく、上記キャリア2の内径側の円筒状空間17を送ら
れてきた潤滑油の一部は回転に伴う遠心力等により、行
き止まりの上記環状隙間18内に入り込んで、上記スラ
ストころ軸受1にまで送られなくなる。この為、運転条
件が厳しくなると、このスラストころ軸受1の摩耗が著
しくなったり、極端な場合には焼き付き等の故障の原因
となる。上記レース7の加工精度上、上記環状隙間18
をなくす事は、コストの面から難しい。本発明は、この
様な不都合のないスラストころ軸受を提供すべく発明し
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスラストころ軸
受は、前述した従来のスラストころ軸受と同様に、放射
方向に配列された複数のころと、円輪状のレース部の内
周縁に円筒状の案内筒部を形成した円輪状のレース部材
とを備える。そして、このレース部材のレース部を、円
形の孔を有するハウジングの端面に当接させると共に、
上記案内筒部をこのハウジングの孔の開口端部に緩く内
嵌した状態で使用される。特に、本発明のスラストころ
軸受に於いては、上記レース部材の内周縁部に、潤滑油
を通過させる為の透孔を形成している。
受は、前述した従来のスラストころ軸受と同様に、放射
方向に配列された複数のころと、円輪状のレース部の内
周縁に円筒状の案内筒部を形成した円輪状のレース部材
とを備える。そして、このレース部材のレース部を、円
形の孔を有するハウジングの端面に当接させると共に、
上記案内筒部をこのハウジングの孔の開口端部に緩く内
嵌した状態で使用される。特に、本発明のスラストころ
軸受に於いては、上記レース部材の内周縁部に、潤滑油
を通過させる為の透孔を形成している。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明のスラストころ軸受
の軸受作用自体は、従来のスラストころ軸受と同様であ
る。特に、本発明の各スラストころ軸受の場合には、案
内筒部の外周面とハウジングの内周面との間の環状隙間
内に入り込んだ潤滑油は、透孔を通じて各ころの設置部
分に入り込む。この為、スラストころ軸受内に十分量の
潤滑油を送り込んで、厳しい運転条件の下でも、著しい
摩耗や焼きつき等の故障の発生を有効に防止できる。
の軸受作用自体は、従来のスラストころ軸受と同様であ
る。特に、本発明の各スラストころ軸受の場合には、案
内筒部の外周面とハウジングの内周面との間の環状隙間
内に入り込んだ潤滑油は、透孔を通じて各ころの設置部
分に入り込む。この為、スラストころ軸受内に十分量の
潤滑油を送り込んで、厳しい運転条件の下でも、著しい
摩耗や焼きつき等の故障の発生を有効に防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明のスラストころ軸受1
aの特徴は、請求項に記載したレース部材であるレース
7aの内周縁部に形成した、案内筒部15aの存在に拘
らず、ころ5の設置部分に十分量の潤滑油を送り込み自
在とする為の構造にある。その他の部分の構造及び作用
は、前述の図4〜5に示した従来のスラストころ軸受1
と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複
する図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本
発明の特徴部分を中心に説明する。
の1例を示している。尚、本発明のスラストころ軸受1
aの特徴は、請求項に記載したレース部材であるレース
7aの内周縁部に形成した、案内筒部15aの存在に拘
らず、ころ5の設置部分に十分量の潤滑油を送り込み自
在とする為の構造にある。その他の部分の構造及び作用
は、前述の図4〜5に示した従来のスラストころ軸受1
と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複
する図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本
発明の特徴部分を中心に説明する。
【0011】本発明のスラストころ軸受1aの場合に
は、上記レース7aの内周縁部で、外輪レース部9と案
内筒部15aとが連続する屈曲部19の円周方向に離隔
した複数個所(図示の例では4個所)に、潤滑油を通過
させる為の透孔20、20を形成している。図示の例で
は、これら各透孔20、20は、円周方向に長い、長円
形若しくは楕円形としている。
は、上記レース7aの内周縁部で、外輪レース部9と案
内筒部15aとが連続する屈曲部19の円周方向に離隔
した複数個所(図示の例では4個所)に、潤滑油を通過
させる為の透孔20、20を形成している。図示の例で
は、これら各透孔20、20は、円周方向に長い、長円
形若しくは楕円形としている。
【0012】上述の様に構成する本発明のスラストころ
軸受1aの場合には、回転軸4の外周面と上記キャリア
2の内周面との間の円筒状空間17を送られて、上記案
内筒部15aの外周面と、ハウジングであるキャリア2
の内周面との間の環状隙間18内に入り込んだ潤滑油
は、図1に矢印で示す様に、上記各透孔20、20を通
じて、上記各各ころ5の設置部分である、1対のレース
7a、8同士の間の空間内に入り込む。この為、上記ス
ラストころ軸受1a内に十分量の潤滑油を送り込んで、
厳しい運転条件の下でも、著しい摩耗や焼きつき等の故
障の発生を有効に防止できる。
軸受1aの場合には、回転軸4の外周面と上記キャリア
2の内周面との間の円筒状空間17を送られて、上記案
内筒部15aの外周面と、ハウジングであるキャリア2
の内周面との間の環状隙間18内に入り込んだ潤滑油
は、図1に矢印で示す様に、上記各透孔20、20を通
じて、上記各各ころ5の設置部分である、1対のレース
7a、8同士の間の空間内に入り込む。この為、上記ス
ラストころ軸受1a内に十分量の潤滑油を送り込んで、
厳しい運転条件の下でも、著しい摩耗や焼きつき等の故
障の発生を有効に防止できる。
【0013】尚、レースの屈曲部に透孔を形成する構造
として従来から、米国特許第3999816号明細書に
記載されたものが知られている。この従来構造では、図
6に示す様に、レース7bを構成する外輪レース部9と
案内筒部15bとを連続させる為、この外輪レース部9
の内周縁部に形成した屈曲部19aに、透孔20aを形
成している。但し、この様な従来構造の場合、この透孔
20aは潤滑油を流通させる為のものではなく、技術思
想は本発明とは全く異なる。即ち、上記従来構造の場
合、上記案内筒部15bを、外周面側が凸となる方向に
湾曲させると共に、この案内筒部15bの外周面をハウ
ジング21の開口部内周面に、全周に亙って弾性的に当
接させている。上記透孔20aは、この様な案内筒部1
5bの弾性を規制する(過剰に大きくなる事を防止す
る)為のものである。この様な従来構造に於ける透孔2
0aは、この案内筒部15bの外周面と上記ハウジング
21の内周面とが全周に亙って当接している事からも明
らかな通り、スラストころ軸受1bの潤滑性を向上する
と言った技術思想は全く存在しない。
として従来から、米国特許第3999816号明細書に
記載されたものが知られている。この従来構造では、図
6に示す様に、レース7bを構成する外輪レース部9と
案内筒部15bとを連続させる為、この外輪レース部9
の内周縁部に形成した屈曲部19aに、透孔20aを形
成している。但し、この様な従来構造の場合、この透孔
20aは潤滑油を流通させる為のものではなく、技術思
想は本発明とは全く異なる。即ち、上記従来構造の場
合、上記案内筒部15bを、外周面側が凸となる方向に
湾曲させると共に、この案内筒部15bの外周面をハウ
ジング21の開口部内周面に、全周に亙って弾性的に当
接させている。上記透孔20aは、この様な案内筒部1
5bの弾性を規制する(過剰に大きくなる事を防止す
る)為のものである。この様な従来構造に於ける透孔2
0aは、この案内筒部15bの外周面と上記ハウジング
21の内周面とが全周に亙って当接している事からも明
らかな通り、スラストころ軸受1bの潤滑性を向上する
と言った技術思想は全く存在しない。
【0014】
【発明の効果】本発明のスラストころ軸受は、以上に述
べた通り構成され作用する為、内部に十分量の潤滑油を
取り込む事が可能になって、厳しい使用条件の下でも、
十分な耐久性並びに信頼性を確保できる。
べた通り構成され作用する為、内部に十分量の潤滑油を
取り込む事が可能になって、厳しい使用条件の下でも、
十分な耐久性並びに信頼性を確保できる。
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、図4のA部
拡大断面に相当する図。
拡大断面に相当する図。
【図2】透孔を形成したレースのみを取り出して示す断
面図。
面図。
【図3】図2の右方から見た図。
【図4】本発明の対象となるスラストころ軸受の使用状
態の1例を示す部分断面図。
態の1例を示す部分断面図。
【図5】従来構造を示す、図4のA部拡大断面図。
【図6】本発明とは異なる観点からレースの一部に透孔
を形成した従来構造の1例を示す部分拡大断面図。
を形成した従来構造の1例を示す部分拡大断面図。
1、1a、1b スラストころ軸受 2 キャリア 3 太陽歯車 4 回転軸 5 ころ 6 保持器 7、7a、7b レース 8 レース 9 外輪レース部 10 外側フランジ 11 内輪レース部 12 内側フランジ 13 ポケット 14 外側係止部 15、15a、15b 案内筒部 16 中心軸 17 円筒状空間 18 環状隙間 19、19a 屈曲部 20、20a 透孔 21 ハウジング 22 内側係止部 23 中心孔
Claims (2)
- 【請求項1】 放射方向に配列された複数のころと、円
輪状のレース部の内周縁に円筒状の案内筒部を形成した
円輪状のレース部材とを備え、このレース部材のレース
部を、円形の孔を有するハウジングの端面に当接させる
と共に、上記案内筒部をこのハウジングの孔の開口端部
に緩く内嵌した状態で使用されるスラストころ軸受に於
いて、上記レース部材の内周縁部に、潤滑油を通過させ
る為の透孔を形成している事を特徴とするスラストころ
軸受。 - 【請求項2】 透孔が、レース部と案内筒部とが連続す
る屈曲部の円周方向に離隔した複数個所に設けられてい
る、請求項1に記載したスラストころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210632A JP2001041252A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | スラストころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210632A JP2001041252A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | スラストころ軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001041252A true JP2001041252A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16592543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11210632A Pending JP2001041252A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | スラストころ軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001041252A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210632A patent/JP2001041252A/ja active Pending
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