JP2001041187A - 深井戸用水中モータポンプ及びその吐出ケーシング又は逆止弁ケーシング - Google Patents
深井戸用水中モータポンプ及びその吐出ケーシング又は逆止弁ケーシングInfo
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Abstract
好となした安価製品を提供せんとする。また、そのため
の吐出ケーシング或いは逆止弁ケーシングと適宜に取替
えて、その保守点検作業の向上に寄与せしめる。 【解決手段】 主軸、吸込ケーシング、複数の羽根車、
案内羽根、中間ケーシングと、吐出ケーシング及び逆止
弁ケーシング等からなり、吸込ケーシングと、吐出ケー
シング又は逆止弁ケーシングの間に所定数の羽根車、案
内羽根、中間ケーシングを挟んで固定するさいに、複数
個の帯状板を等間隔でその一端を吸込みケーシング側に
ボルト固定し、他端はネジボルトの下方部に固着させた
ものとなし、他方吐出ケーシング又は逆止弁ケーシング
の外周箇所に対し等間隔で張り出し状に複数個の鍔体を
設けると共に、各鍔体は内方に上記ネジボルトのための
ボルト孔と該ボルト孔から外方へ向って上記ネジボルト
径より少し大ならしめた案内溝を穿設し、該案内溝によ
り上記ネジボルトを出し入れ可能となし、且つ座金及び
ナットを使用して止着させる。
Description
ポンプ及びポンプに使用される吐出ケーシング又は逆止
弁ケーシングに関する。
使用して内壁を補強された深井戸の地上部に設けられた
井戸ふた或いは取付バンドに、揚水管を介して吸込口が
井戸の水位以下に位置するように吊り下げられて使用さ
れる。井戸の内壁の補強に使用される鋼管は、通常JI
S規格で規定されたサイズのものが使用され、内径は7
5mm(3インチ)、100mm(4インチ)、125
mm(5インチ)、200mm(8インチ)、250m
m(10インチ)及び300mm(12インチ)のもの
が多用されている。
鋼管の内径サイズに合わせて、据え付け後に所定の能力
が発揮でき且つ据付作業性も良くなるように設計されて
いる。ここに、据付性を良くするには、設置作業中に井
戸の内壁とポンプの外周が接触するなどして破損しない
よう、深井戸水中ポンプの最大外径ができるだけ小さく
なるよう設計する必要がある。
であり、そのケーシングの固定は次の3種類の方法が多
用される。1つ目は吸込ケーシング、吐出ケーシング、
中間ケーシングをお互いにボルトで締結する方法であ
る。この方法はポンプケーシング或いはフランジ外径よ
り締結部品がはみ出ないので良いが、この方法を採れる
のは中間ケーシングにくびれを有する斜流ポンプに限ら
れる。
内径を持つ所定長さの筒状の外ケーシングの両端内側に
メネジを形成しておくと共に、吸込ケーシング及び吐出
ケーシングにこのネジに対応する雄ネジを形成してお
き、外ケーシングの一端に吸込みケーシングを螺合させ
た後に、中間ケーシング、羽根車案内羽根を所定の順序
で所定の数量、主軸を貫通させて組み込んだものを、外
ケーシングに収納した後、外ケーシングの両端に吸込ケ
ーシング及び吐出ケーシングを螺合してポンプ部分を形
成する方法である。この方法は、斜流形ポンプは勿論、
遠心形ポンプにも適用でき、外径もポンプケーシングよ
り前記外ケーシングの肉厚分しか大きくならないので良
いが、ポンプの外径に適合し、且つ真円度などの精度を
満足する外ケーシングの製作にはコストが掛かるという
欠点がある。
ング又は逆止弁ケーシングの間に所定数の羽根車、案内
羽根、中間ケーシングを挟み、帯状の金具を使用して吸
込みケーシングと吐出ケーシング又は逆止弁ケーシング
をポンプ軸方向に圧縮するものである。この方法は2つ
目の方法と同様、斜流ポンプ、遠心ポンプ両方に適用で
き、外径もポンプケーシングと殆ど等しく、コストも安
いので良い。
立作業性に問題がある。即ち深井戸用水中モータポンプ
のポンプ部分は通常、吸込ケーシング内に軸を垂直に、
また逆止弁ケーシングが最上部となる向きに固定し、こ
れを基準にして吸込みケーシングに一体に形成された軸
受に主軸を挿入し、次に中間ケーシング、羽根車、案内
羽根の順に所定数組込み、次に吐出ケーシングを組込む
と共に吐出ケーシングに一体に設けられた軸受に主軸を
固定し、次に逆止弁ケーシングを吐出ケーシングに取付
け、最後に帯状板のボルトが固着されていない方の片端
を吸込みケーシングにボルトなどで固定し、ボルトが固
着された他側を吐出ケーシング或いは逆止弁ケーシング
に設けられたボルト穴を通して、前記ケーシング間を軸
方向に圧縮して強固に固定するという作業を行う。とこ
ろで、上記のボルト穴を形成する部分は、ポンプの最大
外径を小さくするためにボルトを通し難い位置或いは形
状にせざるを得ず、従って組立て作業性を悪くしてい
た。
問わず適用することができる吸込ケーシングと、吐出ケ
ーシング又は逆止弁ケーシングの間に所定数の羽根車、
案内羽根、中間ケーシングを挟み、帯状の金具を使用し
て吸込みケーシングと吐出ケーシング又は逆止弁ケーシ
ングをポンプ軸方向に圧縮する構造の深井戸用水中モー
タポンプの組立作業性を良好とした安価製品を提供せん
とするものであり、またそのための吐出ケーシング或い
は逆止弁ケーシングを提供し、従来装置に於ける吐出ケ
ーシング又は逆止弁ケーシングと適宜に取替えて、その
保守点検作業性の向上に寄与せしめるものとする。
を解決するため、主軸と、吸込ケーシングと、複数の羽
根車、案内羽根、中間ケーシングと、吐出ケーシング及
び逆止弁ケーシング等からなり、吸込ケーシングと、吐
出ケーシング又は逆止弁ケーシングの間に所定数の羽根
車、案内羽根、中間ケーシングを挟んで固定するさい
に、複数個の帯状板を等間隔でその一端を吸込みケーシ
ング側にボルト固定し、他端はネジボルトの下方部に固
着させたものとなし、他方吐出ケーシング又は逆止弁ケ
ーシングの外周箇所に対し等間隔で張り出し状に複数個
の鍔体を設けると共に、各鍔体は内方に上記ネジボルト
のためのボルト孔と該ボルト孔から外方へ向って上記ネ
ジボルト径より少し大ならしめた案内溝を穿設し、該案
内溝により上記ネジボルトを出し入れ可能となし、且つ
座金及びナットを使用して止着させるものとなす。この
さい、鍔体内部のボルト孔を取囲むように座金が嵌入さ
れる大きさの凹部が設けられたり、ボルト導入用の案内
溝が鍔体の中心に向う中央二等分線に対し、30°〜6
0°の傾斜角度に穿設したりする。
を備えた深井戸用水中モータポンプの一例を示すもので
あって、Aは縦断面図、Bは平面図であり、ポンプの最
大外径はポンプケーシングの外径にほぼ等しくなるよう
に形成してある。ここに、1はモータ、2はポンプ軸、
3a及び3bは吸込みケーシング4と逆止弁ケーシング
5間で内部に上記ポンプ軸2を支持するための軸受を備
えた軸受ケーシング、6は上記軸受ケーシング3a,3
b間に介在させる複数の中間ケーシングである。
に対しては、羽根車7及び案内羽根8が取付けてあり、
且つ羽根車7の取付けには隣接する羽根車間にスペーサ
9を介在させて行われる。
シング6とこれに挟持される案内羽根8は吸込みケーシ
ング4と逆止弁ケーシング5間を一定長の鋼材製帯状体
10で締付け固定せるようになすのであり、本例では外
周の等分された四箇所で締付け固 定される。ここに帯
状体10は図2に示す如きものであって、その一端は直
角に折曲げて舌片10aを形成し、その中央部にボルト
孔mを穿設し、且つ他端はネジボルト11の下半部分と
一体的に溶接したものとなされており、取付けにさいし
ては舌片10aと吸込みケーシング4の側に設けてある
受座4aに対しネジボルト12を使用して止着させるの
であり、これに対しネジボルト11は逆止弁ケーシング
5の側方へ張出し状に穿設した鍔体13へ当接させてボ
ルト止着させるのである。
記鍔体13の構成は図3に示す如きものとなされる。こ
こにAは平面図、BはAのx−x線断面図であって、該
図面に見られる通り中央二等分線x−xと平行にネジボ
ルト11の導入される案内溝14が穿設してあり、内部
にはボルト孔15と座金を嵌着させるためのC型凹部1
6が形成してある。図4は上記の他の例を示すものであ
って、ネジボルト11を導入する案内溝14’を二等分
線x−xに対しθ=30°〜60°の傾斜に穿設したも
のである。図5は更に他の例を示すものでAは平面図、
Bは作用説明図である。本例では上記例に於ける鍔体1
3の張出し寸法Lを小さくするために鍔体13’の尾部
端13aを内方側の少し後退位置にとどめるように形成
したものであり、寸法s分が小さくなる。
該ケーシング内に装備された逆止弁)を使用した例につ
いてのものであるが、他の吐出ケーシングを使用する場
合についても上記鍔体を同様に構成する。
体13に止着させるには、ネジボルト11の側方を案内
溝14の開放口から内方へ向けて導入させるのであり、
次に座金17をネジボルト上端から凹部16に向けて嵌
入させたあと、ナット18を螺合させて締付け固定する
のである。この状態で、今若し帯状体10が自己の持つ
弾性力或いは外力によりボルト孔15から外れる方向に
力が加わったとしても、座金17がC型の凹部16に嵌
入されていることから、案内溝14の外方に向けて抜け
出るようなことはない。なお、羽根車の交換などで取外
すさいには、ナット18を逆回動させて、ナットの取外
しと共に座金17を抜き取ることによりネジボルト11
を案内溝14から外方へ導いて簡便に取外すことのでき
るものとなる。
す如く構成したものでは鍔体13の突出寸法Lが短小化
してコンパクト化に寄与するものとなるほか、且つその
使用状態では図5Bに示す通り、矢印a方向の外力には
ネジボルト11自体が鍔体のイ部と当接することによ
り、これに対し矢印b方向の外力には座金17が鍔体の
ロ部分と当接することと相俟ってその抜け出しを効果的
に防止できるものとなるのである。このさい、傾斜角度
θは上記突出寸法Lを短小化するメリットと装着の作業
性の点を考慮して定めるのであり、30°〜60°の範
囲とするのが好ましい。
て、ポンプ自体の組立分解が容易となって作業性と経済
性に優れたものとなるのであり、また請求項2項及び3
項記載の吐出ケーシング又は逆止弁ケーシングは既存の
該当品と適宜取替え使用することにより、保守管理作業
と容易ならしめるものである。
ものであって、Aは縦断面図、Bは平面図である。
面図、BはAのx−x線断面図である。
面図、BはAのx−x線断面図である。
面図、Bは作用説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 主軸と、吸込ケーシングと、複数の羽根
車、案内羽根、中間ケーシング及び、吐出ケーシング又
は逆止弁ケーシング等からなり、吸込ケーシングと吐出
ケーシング又は逆止弁ケーシングの間に所定数の羽根
車、案内羽根、中間ケーシングを挟んで固定するさい
に、複数個の帯状板を等間隔でその一端を吸込ケーシン
グ側にボルト固定し、他端はネジボルトの下方部に固着
させたものとなし、他方吐出ケーシング又は逆止弁ケー
シングの外周箇所に対し等間隔で張り出し状に複数個の
鍔体を設けると共に、各鍔体は内方に上記ネジボルトの
ためのボルト孔と該ボルト孔から外方へ向って上記ネジ
ボルト径より少し大ならしめた案内溝を穿設し、該案内
溝により上記帯状板のネジボルトを出し入れ可能とな
し、且つ座金及びナットを使用して止着させた構成を特
徴とする深井戸用モーターポンプ。 - 【請求項2】 外筒周面の等間隔位置に複数の鍔体を張
出し状に設け、その中心に向う二等分線を挟んでネジボ
ルト径より少し大ならしめた案内溝を穿設し、且つ内部
にボルト孔と座金用の凹部を形成したことを特徴とする
深井戸用水中モータポンプの吐出ケーシング又は逆止弁
ケーシング。 - 【請求項3】 外筒周面の等間隔位置に複数の鍔体を張
出し状に設け、その中心に向う二等分線に対し、ボルト
径より少し大ならしめた案内溝を30°〜60°の傾斜
角度に穿設し、且つ内部にボルト孔と座金用の凹部を形
成したことを特徴とする深井戸用水中モータポンプの吐
出ケーシング又は逆止弁ケーシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217425A JP2001041187A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 深井戸用水中モータポンプ及びその吐出ケーシング又は逆止弁ケーシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217425A JP2001041187A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 深井戸用水中モータポンプ及びその吐出ケーシング又は逆止弁ケーシング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001041187A true JP2001041187A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16704020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11217425A Pending JP2001041187A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 深井戸用水中モータポンプ及びその吐出ケーシング又は逆止弁ケーシング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001041187A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3181908A1 (de) * | 2015-12-17 | 2017-06-21 | Grundfos Holding A/S | Mehrstufige kreiselpumpe mit aus blech gebildeten zugankern |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP11217425A patent/JP2001041187A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3181908A1 (de) * | 2015-12-17 | 2017-06-21 | Grundfos Holding A/S | Mehrstufige kreiselpumpe mit aus blech gebildeten zugankern |
WO2017102491A1 (de) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | Grundfos Holding A/S | Mehrstufige kreiselpumpe mit aus blech gebildeten zugankern |
US10808703B2 (en) | 2015-12-17 | 2020-10-20 | Grundfos Holding A/S | Multi-stage centrifugal pump having tie rods formed from sheet metal |
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