JP2001040789A - 天井と屋根との取合部の構造 - Google Patents

天井と屋根との取合部の構造

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JP2001040789A
JP2001040789A JP28442699A JP28442699A JP2001040789A JP 2001040789 A JP2001040789 A JP 2001040789A JP 28442699 A JP28442699 A JP 28442699A JP 28442699 A JP28442699 A JP 28442699A JP 2001040789 A JP2001040789 A JP 2001040789A
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rafters
spacer
roof
heat insulating
insulating material
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JP28442699A
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Yoshinobu Matsumoto
義宣 松本
Ryoichi Hiroshige
亮一 広重
Daisuke Takahashi
大介 高橋
Akihiko Furuse
明彦 古瀬
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Mitsui Home Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Home Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂木の設置間隔に合わせて現場で切断する必
要がなく、運搬や取りまわしが容易で製造コストが安い
スペーサーを用いて、小屋裏空間の換気のための通気ス
ペースを確保するようにした、天井と屋根との取合部の
構造を提案する。 【解決手段】 上面に断熱材4が敷き込まれた天井板1
と、垂木2a及び野地板2bを備える屋根2と、が交差
する取合部において、野地板2bの裏側であって隣り合
う垂木2a,2a間に、平板を交互に山折り谷折りして
蛇腹断面とした伸縮可能なスペーサー3を、その上側稜
線3a及び下側稜線3bが屋根2の傾斜方向に沿うよう
に、かつ、断熱材4の端部を押さえ込むように設置す
る。またスペーサー3に代えて、幅が垂木2a,2aの
内法間隔よりも大きくかつ面外方向に可撓性を有する平
板からなるスペーサー6を、垂木2aの設置間隔に合わ
せて幅方向に縮ませるように、かつ、断熱材4の端部を
押さえ込むように設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井と屋根とが交
差する取合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば枠組壁工法による住宅において
は、室内空間の断熱性を確保するために、通常、天井板
の上面にグラスウール等の断熱材が敷き込まれる。ま
た、小屋裏空間の換気のため、天井と屋根とが交差する
取合部には通気スペースが設けられている。
【0003】しかし、近年、住宅の高気密化・高断熱化
の要請により、天井板の上面に敷き込まれる断熱材の厚
みが大きくなってきているため、天井と屋根とが交差す
る取合部が断熱材によって塞がれてしまい、小屋裏空間
の換気のための通気スペースを確保できないという事態
が生じている。
【0004】そこで、従来においては、図10に示すよ
うに、野地板2bの裏側であって隣り合う垂木2a,2
a間に断面ヘ字形のスペーサー3’を設置することによ
り、天井板1の上面に敷き込まれた断熱材4の端部を押
さえ込み、小屋裏空間5の換気のための通気スペースC
を確保することが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては、実際には不均一である垂木2aの設
置間隔にスペーサー3’の幅が合うように寸法を採り、
スペーサー3’を現場で切断しなければならないという
手間がかかり、施工が煩雑であるという欠点があった。
また、スペーサー3’が断面ヘ字形であることからその
運搬や取りまわしが困難で、製造コストが高いという欠
点もあった。
【0006】そこで、本発明は、かかる欠点を解消すべ
く、垂木2aの設置間隔に合わせて現場で切断する必要
がなく、運搬や取りまわしが容易で製造コストが安いス
ペーサーを用いて、小屋裏空間の換気のための通気スペ
ースを確保するようにした、天井と屋根との取合部の構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、上面に断熱材が敷き込まれた天井板と、垂木
及び野地板を備える屋根と、が交差する取合部におい
て、前記野地板の裏側であって隣り合う前記垂木と垂木
との間に、平板を交互に山折り谷折りして蛇腹断面とし
た伸縮可能なスペーサーを、その稜線が前記屋根の傾斜
方向に沿うように、かつ、前記断熱材の端部を押さえ込
むように設置してなる、ことを特徴とする天井と屋根と
の取合部の構造である。
【0008】かかる天井と屋根との取合部の構造におい
ては、スペーサーの幅が伸縮可能となっているため、垂
木の設置間隔に合わせて現場でスペーサーを切断する必
要がない。すなわち、垂木の設置間隔に合わせてスペー
サーの幅を伸縮させることによりこれを簡易に設置する
ことができるので、施工が容易である。また、スペーサ
ーの幅が伸縮可能であることから、運搬や取りまわしの
際に小さく折り畳んだり平板状に引き延ばしたりするこ
とができ便利である。さらに、スペーサーは平板を交互
に山折り谷折りして蛇腹断面としただけの簡易な構成で
あるため、製造コストも安い。
【0009】なお、スペーサーは蛇腹断面を有し、その
稜線が屋根の傾斜方向に沿って設置されるため、野地板
と断熱材との間に介装された際に、小屋裏空間の換気の
ための通気スペースを野地板の裏面との間に確保するこ
とができる。
【0010】また、請求項2に係る発明は、上面に断熱
材が敷き込まれた天井板と、垂木及び野地板を備える屋
根と、が交差する取合部において、前記野地板の裏側で
あって隣り合う前記垂木と垂木との間に、その幅が前記
垂木と垂木の内法間隔よりも大きくかつ面外方向に可撓
性を有する平板からなるスペーサーを、前記内法間隔に
合わせて幅方向に縮ませるように、かつ、前記断熱材の
端部を押さえ込むように設置してなる、ことを特徴とす
る天井と屋根との取合部の構造である。
【0011】かかる天井と屋根との取合部の構造におい
ても、スペーサーの幅を垂木の設置間隔に容易に合わせ
ることができるため、現場でスペーサーを切断する必要
がない。すなわち、スペーサーを面外方向に撓ませるこ
とにより垂木の設置間隔に合わせてスペーサーの幅を縮
ませることができるので、施工が容易である。また、ス
ペーサーは単なる平板からなる簡易な構成となっている
ため、積み重ねて運搬可能で、現場での取りまわしも容
易で、製造コストも安い。
【0012】なお、設置前のスペーサーの幅は垂木同士
の内法間隔よりも大きいため、スペーサーを面外方向に
撓ませることにより垂木同士の内法間隔に合わせてスペ
ーサーを幅方向に縮ませて設置すれば、スペーサーと野
地板の裏面との間に必ず空間が確保される。したがっ
て、天井板の上面に敷き込まれた断熱材の厚みに関係な
く、小屋裏空間の換気のための通気スペースを形成する
ことができる。
【0013】さらに、請求項3に係る発明は、上面に断
熱材が敷き込まれた天井板と、垂木及び野地板を備える
屋根と、が交差する取合部において、前記野地板の裏側
であって隣り合う前記垂木と垂木との間に、その幅が前
記垂木と垂木の内法間隔よりも大きな平板を前記内法間
隔に合わせて幅方向に折り曲げてなるスペーサーを、そ
の稜線が前記屋根の傾斜方向に沿うように、かつ、前記
断熱材の端部を押さえ込むように設置してなる、ことを
特徴とする天井と屋根との取合部の構造である。
【0014】かかる天井と屋根との取合部の構造におい
ても、スペーサーの幅を垂木の設置間隔に容易に合わせ
ることができるため、現場でスペーサーを切断する必要
がない。すなわち、平板を幅方向に折り曲げてなるスペ
ーサーは、幅方向に伸縮可能であるため、施工が容易で
ある。また、スペーサーは平板を単に折り曲げただけの
簡易な構成となっているため、折り曲げ位置で全体を折
り畳んだり全体を平板状に引き延ばすことにより積み重
ねて運搬可能となり、現場での取りまわしも容易で、製
造コストも安い。
【0015】なお、スペーサーは垂木同士の内法間隔よ
りも大きな幅を有する平板を幅方向に折り曲げてなるも
のであり、その稜線が屋根の傾斜方向に沿って設置され
るため、野地板と断熱材との間に介装された際に、小屋
裏空間の換気のための通気スペースを野地板の裏面との
間に確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明におい
て、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略
する。
【0017】<第一実施形態>図1は、本発明に係る天
井と屋根との取合部(以下、単に「取合部」という。)
の構造の第一実施形態を表す破断斜視図である。同図に
おいて、符号1は天井板、符号1aは天井根太、符号2
は垂木2a及び野地板2bからなる屋根、符号3はスペ
ーサーを示す。
【0018】同図に示すように、天井板1の上面には断
熱材4が敷き込まれている。また、スペーサー3は、野
地板2bの裏側であって隣り合う垂木2a,2a間に設
置されている。
【0019】ここで、スペーサー3の斜視図を図2
(a)に示す。同図に示すように、スペーサー3は、ダ
ンボール、厚紙等の比較的硬質の紙や比較的軟質のプラ
スチック板等を交互に山折り谷折りすることにより断面
蛇腹状となっており、図2(b)に示すように幅方向に
伸縮可能な構成となっている。また、スペーサー3の上
側稜線3a、下側稜線3bは全て互いに平行で、谷部A
の深さ(山部Bの高さ)は全て等しくなっている。そし
て、端部斜面3c,3cは他の斜面よりも少し長くなっ
ている。
【0020】このような構成のスペーサー3は、図1及
び図3に示すように、上側稜線3a及び下側稜線3bが
屋根2の傾斜方向に沿うように、かつ、断熱材4の端部
を上から押さえ込むようにして設置される。このとき、
端部斜面3c,3cが、ホッチキス等により両側の垂木
2a,2aの内側面に固定される。
【0021】したがって、断熱材4の端部は、山部Bに
入り込むことはあっても谷部Aには入り込まない。すな
わち、スペーサー3を設置することにより、谷部Aが小
屋裏空間5の換気のための通気スペースCとして機能す
る。
【0022】そして、スペーサー3は、図2(b)に示
すように幅方向に伸縮可能であるため、垂木2aの設置
間隔が逐一異なる場合であっても、現場で寸法を採って
その都度切断する必要はなく、垂木2aの設置間隔に合
わせて幅方向に伸縮させて設置すれば足りる。
【0023】また、スペーサー3は、ダンボール、厚紙
等の比較的硬質の紙や比較的軟質のプラスチック板等を
交互に山折り谷折りすることにより断面蛇腹状としただ
けの簡易な構成であるため製造コストが安く、しかも谷
部A及び山部Bを潰すようにして全体を小さく折り畳ん
だり、谷部A及び山部Bをなくすように全体を平板状に
引き延ばすことができるため、運搬や取り扱いに便利で
ある。
【0024】さらに、端部斜面3c,3cが他の斜面よ
りも少し長くなっていることから、ホッチキス等による
両側の垂木2a,2aの内側面への固定が容易となって
いる。
【0025】なお、スペーサー3の材質は断熱材4の柔
らかさとの関係を考慮して、スペーサー3の寸法は垂木
2aの設置間隔等を考慮して、適宜決定される。
【0026】<第二実施形態>図4は本発明に係る取合
部の構造の第二実施形態を表す断面図であり、第一実施
形態におけるスペーサー3を別の形状のスペーサー6で
置き換えたものである。すなわち、第二実施形態におけ
るスペーサー6の基本形状は図5(a)に示すように一
枚の平板状となっており、取合部への取り付け前にその
両端部を同方向に折り曲げて取付部6a,6aを形成す
る。そして、スペーサー6は中空プラスチック構造板そ
の他の面外方向に可撓性を有する材質からなるため、図
5(b)に示すようにその中央部を上方又は下方に撓ま
せることにより、幅方向に縮ませることができるように
なっている。
【0027】したがって、図4に示すように、中央部を
上方に撓ませつつ、取付部6a,6aをそれぞれ両側の
垂木2a,2aの内側面にホッチキス等で固定すること
により、断熱材4の端部を上から押さえ込むようにして
スペーサー6を設置することができる。このとき、垂木
2a,2a、野地板2b、スペーサー6で囲まれた空間
が、小屋裏空間5の換気のための通気スペースCとして
確保される。
【0028】そして、スペーサー6は、図5(b)に示
すように幅方向に縮ませることができるため、垂木2a
の設置間隔が逐一異なる場合であっても、現場で寸法を
採ってその都度切断する必要はなく、垂木2aの設置間
隔に合わせて幅方向に縮ませて設置すれば足りる。
【0029】また、スペーサー6は、基本形状が中空プ
ラスチック構造板その他の面外方向に可撓性を有する材
質からなる平板状であり、取合部への取り付け前に両端
部を折り曲げるだけの極めて簡易な構成であるため、製
造コストが安い。また、平板状のまま積み重ねて運搬す
ることができるため便利である。
【0030】なお、垂木2aと野地板2bは、予め工場
で一体製作され屋根パネルとして現場に搬入されること
が多い。この場合には図6に示すように、製作台7上に
垂木2a,2a,…を所定間隔で並べておき(同(a)
参照)、平板状のスペーサー6の両端部をいずれも上方
に折り曲げて取付部6a,6aを形成し、中央部を撓ま
せながらこれを両側の垂木2a,2aの内側面のなるべ
く下方にホッチキス等で固定した後(同(b)参照)、
野地板2bを上方から被せて垂木2a,2a,…に釘打
ちする(同(c)参照)ことにより、屋根パネルの製作
と同時にスペーサー6の取付作業も済ませることができ
る。なお、スペーサー6を野地板2bの裏面からなるべ
く離して下方に設置するのは、通気スペースをより大き
く確保するためである。
【0031】さらに、屋根2に対するスペーサー6の配
置は、上記例に限られるものではなく、他にも様々なパ
ターンが挙げられる。例えば、両端部を折り曲げて取付
部6a,6aを形成した後のスペーサー6の幅を垂木2
a,2aの内法間隔よりも小さくし、中央部ではなく取
付部6a,6aを撓ませたパターン(図7(a)参照)
や、スペーサー6の中央部を下方に撓ませたパターン
(同(b)参照)、さらには取付部6a,6aを野地板
2bの裏面に固定したパターン(同(c)参照)であっ
ても、同様に断熱材4の端部を上から押さえ込むように
してスペーサー6を設置することができ、小屋裏空間5
の換気のための通気スペースCを確保できる。なお、い
ずれの場合においても、スペーサー6が垂木2a,2
a,…の下端よりも下方にはみ出ないように配置する点
に注意する。天井や壁組その他の部材との納まりに支障
がでるおそれがあるからである。
【0032】なお、本実施形態において説明したいずれ
のパターンにおいても、スペーサー6の両端部を折り曲
げることにより取付部6a,6aを形成しているが、こ
のようにはっきりとした折り目を付けずに、垂木2a,
2aの内法間隔より大きな幅を有する平板状のスペーサ
ー6を緩やかに撓ませただけの状態で垂木2aの側面又
は野地板2bの裏面に固定してもよい。
【0033】また、スペーサー6の材質は断熱材4の柔
らかさとの関係を考慮して、スペーサー6の寸法は垂木
2aの設置間隔等を考慮して、適宜決定される。
【0034】<第三実施形態>図8(a)は本発明に係
る取合部の構造の第三実施形態を表す断面図であり、第
一実施形態におけるスペーサー3を別の形状のスペーサ
ー8で置き換えたものである。すなわち、第三実施形態
におけるスペーサー8は、図9(a)に示すように、ダ
ンボール、厚紙等の比較的硬質の紙や比較的軟質のプラ
スチック板、あるいは中空プラスチック構造板等の平板
を上側稜線8a及び下側稜線8bで折り曲げることによ
り断面逆ハット形状としたものであり、図9(b)に示
すように幅方向に伸縮可能な構成となっている。
【0035】ここで、折り曲げる前の平板の幅は少なく
とも、設置しようとする垂木と垂木の内法間隔より大き
い必要がある。そうでなければ、スペーサー8と野地板
2bの裏面とで囲まれる空間を確保できない場合があり
うるからである。
【0036】このような構成のスペーサー8は、図8
(a)に示すように、上側稜線8a及び下側稜線8bが
屋根2の傾斜方向に沿うように(第一実施形態と同
様)、かつ、断熱材4の端部を上から押さえ込むように
して設置される。このとき、取付部8c,8cが、ホッ
チキス等により野地板2bの裏面に固定される。なお、
図8(b)は、垂木の設置間隔がやや大きめの場合に、
スペーサー8の幅を少し大きくして設置した場合を示し
ている。
【0037】このように、スペーサー8を設置すること
により、これと野地板2bの裏面とで囲まれる空間が小
屋裏空間5の換気のための通気スペースCとして形成さ
れる。
【0038】そして、スペーサー8は、図9(b)に示
すように幅方向に伸縮可能であるため、垂木2aの設置
間隔が逐一異なる場合であっても、現場で寸法を採って
その都度切断する必要はなく、垂木2aの設置間隔に合
わせて幅方向に伸縮させて設置すれば足りる。
【0039】また、スペーサー8は、ダンボール、厚紙
等の比較的硬質の紙や比較的軟質のプラスチック板、あ
るいは中空プラスチック構造板等の平板を幅方向に所定
位置で折り曲げただけの簡易な構成であるため製造コス
トが安く、しかも全体を小さく折り畳んだり逆に全体を
平板状に引き延ばすことができるため、運搬や取り扱い
に便利である。
【0040】なお、スペーサー8の材質は断熱材4の柔
らかさとの関係を考慮して、スペーサー8の寸法は垂木
2aの設置間隔等を考慮して、適宜決定される。
【0041】<その他>本発明は、以上の三実施形態に
限定されるものではなく、本発明の実施にあたってはそ
の趣旨を考慮した適宜の設計変更が可能である。例え
ば、断熱材4としては、スペーサー3,6,8で押さえ
込むことができる程度の柔らかさを有するものであれば
よいので、グラスウールのみならず現場発泡ウレタンフ
ォーム等を使用することができるが、発泡スチロールは
使用できない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る取
合部の構造によれば、スペーサーの幅が伸縮可能となっ
ているため、垂木の設置間隔に合わせて現場でスペーサ
ーを切断する必要がない。すなわち、垂木の設置間隔に
合わせてスペーサーの幅を伸縮させることによりこれを
簡易に設置することができるので、施工が容易である。
また、スペーサーの幅が伸縮可能であることから、運搬
や取りまわしの際に小さく折り畳んだり、平板状に引き
延ばしたりすることができ便利である。さらに、スペー
サーは平板を交互に山折り谷折りして蛇腹断面としただ
けの簡易な構成であるため、製造コストも安い。
【0043】なお、スペーサーは蛇腹断面を有し、その
稜線が屋根の傾斜方向に沿って設置されるため、野地板
と断熱材との間に介装された際に、小屋裏空間の換気の
ための通気スペースを野地板の裏面との間に確保するこ
とができる。
【0044】また、請求項2に係る取合部の構造によっ
ても、スペーサーの幅を垂木の設置間隔に容易に合わせ
ることができるため、現場でスペーサーを切断する必要
がない。すなわち、スペーサーを面外方向に撓ませるこ
とにより垂木の設置間隔に合わせてスペーサーの幅を縮
ませることができるので、施工が容易である。また、ス
ペーサーは単なる平板からなる簡易な構成となっている
ため、積み重ねて運搬可能で、現場での取りまわしも容
易で、製造コストも安い。
【0045】なお、設置前のスペーサーの幅は垂木同士
の内法間隔よりも大きいため、スペーサーを面外方向に
撓ませることにより垂木同士の内法間隔に合わせてスペ
ーサーを幅方向に縮ませて設置すれば、スペーサーと野
地板の裏面との間に必ず空間が確保される。したがっ
て、天井板の上面に敷き込まれた断熱材の厚みに関係な
く、小屋裏空間の換気のための通気スペースを形成する
ことができる。
【0046】さらに、請求項3に係る取合部の構造によ
っても、スペーサーの幅を垂木の設置間隔に容易に合わ
せることができるため、現場でスペーサーを切断する必
要がない。すなわち、平板を幅方向に折り曲げてなるス
ペーサーは、幅方向に伸縮可能であるため、施工が容易
である。また、スペーサーは平板を単に折り曲げただけ
の簡易な構成となっているため、折り曲げ位置で全体を
折り畳んだり全体を平板状に引き延ばすことにより積み
重ねて運搬可能となり、現場での取りまわしも容易で、
製造コストも安い。
【0047】なお、スペーサーは垂木同士の内法間隔よ
りも大きな幅を有する平板を幅方向に折り曲げてなるも
のであり、その稜線が屋根の傾斜方向に沿って設置され
るため、野地板と断熱材との間に介装された際に、小屋
裏空間の換気のための通気スペースを野地板の裏面との
間に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取合部の構造の第一実施形態を表
す破断斜視図である。
【図2】(a)は図1に示したスペーサーの斜視図であ
り、(b)はこのスペーサーが幅方向に伸縮可能である
ことを示す断面図である。
【図3】図1のI−I断面図である。
【図4】本発明に係る取合部の構造の第二実施形態を表
す断面図である。
【図5】(a)は図4に示したスペーサーの斜視図であ
り、(b)はこのスペーサーを幅方向に縮ませることが
できることを示す断面図である。
【図6】図4に示したスペーサーを屋根パネルに取り付
ける手順を示す断面図である。
【図7】図4に示したスペーサーの配置の他のパターン
を表した断面図である。
【図8】本発明に係る取合部の構造の第三実施形態を表
す断面図である。
【図9】(a)は図8に示したスペーサーの斜視図であ
り、(b)はこのスペーサーが幅方向に伸縮可能である
ことを示す断面図である。
【図10】従来の取合部の構造を表す破断斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 … 天井板 1a … 天井根太 2 … 屋根 2a … 垂木 2b … 野地板 3,3’ … スペーサー 3a … 上側稜線 3b … 下側稜線 3c … 端部斜面 4 … 断熱材 5 … 小屋裏空間 6 … スペーサー 6a … 取付部 7 … 製作台 8 … スペーサー 8a … 上側稜線 8b … 下側稜線 8c … 取付部 A … 谷部 B … 山部 C … 通気スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 大介 神奈川県川崎市麻生区万福寺1−3−1 新百合ケ丘ファインビル2階 三井ホーム 株式会社内 (72)発明者 古瀬 明彦 東京都千代田区五番町1−11 五番町TM ビル4階 三井ホーム株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 DD01 FA14 FA16 GA15 HC07 HC09 HD11 HF11 NA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に断熱材が敷き込まれた天井板と、
    垂木及び野地板を備える屋根と、が交差する取合部にお
    いて、 前記野地板の裏側であって隣り合う前記垂木と垂木との
    間に、平板を交互に山折り谷折りして蛇腹断面とした伸
    縮可能なスペーサーを、その稜線が前記屋根の傾斜方向
    に沿うように、かつ、前記断熱材の端部を押さえ込むよ
    うに設置してなる、ことを特徴とする天井と屋根との取
    合部の構造。
  2. 【請求項2】 上面に断熱材が敷き込まれた天井板と、
    垂木及び野地板を備える屋根と、が交差する取合部にお
    いて、 前記野地板の裏側であって隣り合う前記垂木と垂木との
    間に、その幅が前記垂木と垂木の内法間隔よりも大きく
    かつ面外方向に可撓性を有する平板からなるスペーサー
    を、前記内法間隔に合わせて幅方向に縮ませるように、
    かつ、前記断熱材の端部を押さえ込むように設置してな
    る、ことを特徴とする天井と屋根との取合部の構造。
  3. 【請求項3】 上面に断熱材が敷き込まれた天井板と、
    垂木及び野地板を備える屋根と、が交差する取合部にお
    いて、 前記野地板の裏側であって隣り合う前記垂木と垂木との
    間に、その幅が前記垂木と垂木の内法間隔よりも大きな
    平板を前記内法間隔に合わせて幅方向に折り曲げてなる
    スペーサーを、その稜線が前記屋根の傾斜方向に沿うよ
    うに、かつ、前記断熱材の端部を押さえ込むように設置
    してなる、ことを特徴とする天井と屋根との取合部の構
    造。
JP28442699A 1999-05-25 1999-10-05 天井と屋根との取合部の構造 Pending JP2001040789A (ja)

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