JP2001038620A - ドレッシング方法 - Google Patents

ドレッシング方法

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JP2001038620A
JP2001038620A JP11221614A JP22161499A JP2001038620A JP 2001038620 A JP2001038620 A JP 2001038620A JP 11221614 A JP11221614 A JP 11221614A JP 22161499 A JP22161499 A JP 22161499A JP 2001038620 A JP2001038620 A JP 2001038620A
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grindstone
grinding wheel
dresser
dressing
grinding
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Akira Arakawa
晃 荒川
Hiroshi Honda
▲ひろ▼司 本田
Satoshi Takahashi
聡 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】砥石に対するドレッシング処理の高精度化を実
現することが可能なドレッシング方法を得る。 【解決手段】砥石46をドレッサ36に向けて所定の単
位送り量ずつ移動させ、砥石46がドレッサ36と接触
する位置を検出する作業に先だって、ノズル48から砥
石46に向けて、切削油を一定時間だけ、または、連続
して噴射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドレッシング方法に
関し、一層詳細には、砥石にドレッシング処理を施す際
に高い処理精度を確保することが可能なドレッシング方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】砥石によってワークを研削するための研
削盤においては、前記砥石に対してドレッシング処理を
行うためのドレッサが設けられている(例えば、特開平
10−329021号公報または特許第2741459
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のドレ
ッサによって砥石のドレッシング処理を行う際には、温
度の変化に伴って該砥石の寸法が変化し、これによりド
レッシング処理精度が低下してしまうおそれがある。
【0004】本発明は、前記の不都合を解決するために
なされたものであり、高いドレッシング処理精度を確保
することが可能なドレッシング方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドレッシン
グ方法は、(a)ドレッサの回転速度を砥石のドレッシ
ング処理時に要する回転速度に比べて低く設定するステ
ップと、(b)前記ドレッサと前記砥石との間の距離を
所定の基準移動距離に設定するステップと、(c)前記
ドレッサと前記砥石を互いに所定の送り量ずつ接近させ
るステップと、(d)前記送り量の積算値を求めるステ
ップと、(e)前記ドレッサと前記砥石が接触したかど
うかを検出するステップと、(f)前記(e)のステッ
プにおいて接触が検出された場合に、前記送り量の積算
値が前記基準移動距離に基づく許容範囲内であるかどう
かを判定するステップと、(g)前記(f)のステップ
において前記送り量の積算値が前記許容範囲内であると
判定された場合に、前記ドレッサの回転速度をドレッシ
ング処理時に要する値に設定するステップと、(h)前
記ドレッサによって前記砥石に対するドレッシング処理
を施すステップとを含み、前記(c)のステップにおい
ては、それ以前の所定の期間に前記砥石に対して供給さ
れていた研削液の供給が停止されており、前記(h)の
ステップにおいては、前記砥石に対する前記研削液の供
給が開始されている(請求項1記載の発明)。
【0006】このようにすることによって、温度変化に
伴う砥石の寸法変化の影響を受けることなく、砥石に対
するドレッシング処理を高い精度で行うことができる。
【0007】この場合、前記許容範囲を前記基準移動距
離に対して所定のばらつき許容値を加減算して得られた
値の範囲としてもよく(請求項2記載の発明)、さら
に、前記ばらつき許容値をゼロ値としてもよい(請求項
3記載の発明)。
【0008】また、前記(c)のステップの前に前記砥
石に対して前記研削液が供給されていた期間が、前記砥
石によるワークの研削作業が終了してから前記(c)の
ステップまでの期間に含まるようにしてもよく(請求項
4記載の発明)、または、前記砥石によるワークの研削
作業時から前記(c)のステップまでの連続した期間と
してもよい(請求項5記載の発明)。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るドレッシング方法に
ついて、それを実施する装置との関係において好適な実
施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。
【0010】図1は、本実施の形態に係る研削盤10の
概略的な構成を示している。
【0011】研削盤10は、固定テーブル12上に設置
されたワーク回転駆動装置14を有している。このワー
ク回転駆動装置14はワーク用モータ16を備えてお
り、このワーク用モータ16の図示しない駆動軸には、
ワークWを保持するためのチャック18が取り付けられ
ている。
【0012】また、固定テーブル12上には、心押装置
20が設置されている。この心押装置20にはセンタ部
材22が設けられており、このセンタ部材22によっ
て、チャック18に取り付けられたワークWが回転自在
に支持される。
【0013】固定テーブル12上におけるワーク回転駆
動装置14の近傍には、ドレッシング装置30が設けら
れている。このドレッシング装置30は、ドレス用モー
タ32と、該ドレス用モータ32の駆動軸34の先端部
に取り付けられたドレッサ36とを備えている。また、
ドレッシング装置30には、振動検出センサ(AEセン
サ)38が設けられており、この振動検出センサ38
は、ドレス用モータ32の駆動軸34の後端部に連結さ
れている。
【0014】また、研削盤10は、XYテーブル40を
備えている。このXYテーブル40は、モータ41a、
該モータ41aの駆動軸に連結された送りねじ41b等
で構成されたX方向側駆動機構41と、モータ42a、
該モータ42aの駆動軸に連結された送りねじ42b等
で構成されたY方向側駆動機構42とを備えている。
【0015】XYテーブル40上には砥石回転駆動装置
43が設置されている。この砥石回転駆動装置43は砥
石用モータ44を備えており、この砥石用モータ44の
駆動軸に図示しない連結機構を介して砥石46が連結さ
れている。また、砥石回転駆動装置43には、砥石46
に向けて切削油(研削液)を噴射するノズル48と、該
ノズル48に前記切削油を供給する切削油供給装置50
が設けられている。
【0016】図2に示すように、研削盤10は制御装置
60を備えている。この制御装置60は、ワーク用モー
タ16、ドレス用モータ32、振動検出センサ38、X
Yテーブル40(実際には、モータ41a、42a)、
砥石用モータ44、切削油供給装置50等と電気的に接
続されている。
【0017】次に、制御装置60による、主に、研削盤
10におけるドレッシング作業を制御するための処理に
ついて、図3のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0018】制御装置60は、砥石46によるワークW
の研削作業を所定回数実行させる処理が終了された後に
(図4中、時点t0)、ステップS1において、ドレッ
シング作業用の処理を開始する(図4中、時点t1)。
このとき、後述する送り回数A、理論送り数n、回数N
等のパラメータが初期化される。
【0019】次いで、制御装置60は、ステップS2に
おいて、ドレス用モータ32を介してドレッサ36を低
速度(後述する高速度の約1/10の速度)で回転させ
る。
【0020】続いて、制御装置60は、ステップS3に
おいて、XYテーブル40を図1中、矢印X方向に移動
させて、砥石46とドレッサ36を図1中、矢印Y方向
に沿った同一線上に並べさせるとともに、XYテーブル
40を図1中、矢印Y方向に所定距離だけ移動させる。
このとき、砥石46が所定のスタンバイ位置(砥石46
とドレッサ36の間の距離が所定の基準移動距離L0と
なる位置)にセットされる。
【0021】そして、制御装置60は、続くステップS
4において、切削油供給装置50をONにし、ノズル4
8から砥石46に向けて、切削油を一定時間だけ噴射さ
せる(図4中、時点t2〜t3)。
【0022】なお、本実施の形態においては、ワークW
の研削作業を行っている間(図4中、時点t0以前)に
切削油を供給し、その後供給が停止された切削油を時点
t2〜t3において再び供給するようにしているが、図
5に示すように、研削作業中から時点t3まで連続して
切削油を供給するようにしてもよい。この場合、ステッ
プS4では、切削油の供給を停止させる処理が行われ
る。
【0023】また、前記ステップS2〜S4の処理を行
う順番は、任意に設定することができる。
【0024】次いで、制御装置60は、ステップS5に
おいて、XYテーブル40を図1中、矢印Y方向に所定
の単位送り量dLだけ移動させる。すなわち、砥石46
を単位送り量dLだけドレッサ36に接近させる。
【0025】また、制御装置60は、続くステップS6
において、前記ステップS5の処理が行われた回数(送
り回数)Aを計数する(A=A+1)。なお、砥石46
の送り量の積算値は、送り回数Aと単位送り量dLとを
乗算することによって得られる。すなわち、この送り回
数Aは、砥石46の送り量の積算値に対応している。
【0026】次に、制御装置60は、ステップS7にお
いて、振動検出センサ38からの検出信号を監視するこ
とによって、砥石46がドレッサ36に接触しているか
どうかを判定する。すなわち、砥石46がドレッサ36
に接触する位置の検出を行う。
【0027】このステップS7で、砥石46がドレッサ
36に接触している(YES)と判定された場合には、
次のステップS8に移行する。一方、接触していない
(NO)と判定された場合には、前記ステップS5の処
理に戻る。
【0028】ステップS8においては、前記ステップS
6で得られた送り回数Aに基づいて、ドレッシング作業
を開始することができるかどうか(OK/NG)が判定
される。具体的には、次の条件式に基づく判定処理が行
われる。
【0029】 A≧n+n′ : NG(OVER) n−n′<A<n+n′ : OK A≦n−n′ : NG(UNDER) なお、nは、基準移動距離L0に対応する値(理論送り
数)であり、この基準移動距離L0を単位送り量dLで
除算することによって得られる。また、n′は、所定の
管理値(nのばらつきの許容値)である。そして、これ
ら理論送り数nおよび管理値n′によって、送り回数A
の許容範囲が設定されている。この場合、管理値n′を
ゼロ値(0)としてもよい。
【0030】前記ステップS8において、A≧n+n′
であり、判定結果がNG(OVER)であった場合に
は、続いて、ステップS9の処理が行われる。このステ
ップS9において、制御装置60は、ノズル48から砥
石46に向けて、切削油を一定時間(例えば、5分以
上)噴射させるとともに、図示しない表示器の画面上に
エラーメッセージを表示させる処理を行う。そして、こ
のステップS9の処理の後、前記ステップS5の処理に
戻る。
【0031】前記ステップS8において、A≦n−n′
であり、判定結果がNG(UNDER)であった場合に
は、続いて、ステップS10の処理が行われる。このス
テップS10において、制御装置60は、前記ステップ
S8でNG(UNDER)と判定された回数Nを計数す
る(N=N+1)。
【0032】続くステップS11において、制御装置6
0は、前記ステップS10で計数された回数Nに対する
判定処理を行う。具体的には、回数NがN=1である
か、または、N≧2であるかを判定する。そして、判定
結果がN=1であった場合には、前記ステップS4の処
理に戻り、一方、判定結果がN≧2であった場合には、
次のステップS12において、図示しない表示器の画面
上にエラーメッセージを表示させる処理を行うととも
に、ドレッシング作業用の処理を停止する。
【0033】前記ステップS8において、n−n′<A
<n+n′であり、判定結果がOKであった場合には、
続いて、ステップS13の処理が行われる。このステッ
プS13において、制御装置60は、ドレス用モータ3
2を介してドレッサ36を高速度(ドレッシング作業用
の速度)で回転させる。そして、次のステップS14に
おいて、切削油供給装置50をONにし、ノズル48か
ら砥石46に向けて、切削油を連続して噴射させる処理
を開始する(図4および図5中、時点t4)。
【0034】その後、ステップS15において、ドレッ
サ36による砥石46のドレッシング作業を行う(図4
および図5中、時点t4〜t5)。この場合、ドレッサ
36の砥石46に対する切り込み量は、前記ステップS
7の処理において、砥石46がドレッサ36に接触して
いると判定されたときの砥石46の位置を基準として調
節される。なお、この位置は、基準移動距離L0、単位
送り量dLおよび送り回数Aに基づいて求めることがで
きる。
【0035】このように、本実施の形態によれば、砥石
46がドレッサ36に接触する位置の検出に先だって、
砥石46に切削油を供給して該砥石46の温度を安定化
させるようにしている。このため、砥石46の寸法の変
化量が減少し、これによって、砥石46に対するドレッ
シング処理の高精度化を実現することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るドレッシング方法によれ
ば、砥石の温度を安定化させることができるため、該砥
石のドレッシング処理を高い精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る研削盤の概略的な構
成を示す斜視図である。
【図2】図1の研削盤を構成する制御装置を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2の制御装置における、主に、研削盤のドレ
ッシング作業を制御するための処理を示すフローチャー
トである。
【図4】砥石に切削油を供給するタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図5】砥石に切削油を供給するタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
10…研削盤 16…ワーク用モータ 32…ドレス用モータ 36…ドレッサ 38…振動検出センサ 40…XYテーブル 44…砥石用モータ 46…砥石 48…ノズル 50…切削油供給装置 60…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 聡 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C034 AA01 CA14 CA24 CB12 3C047 AA10 AA15 AA21 BB04 BB15 EE11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ドレッサの回転速度を砥石のドレッ
    シング処理時に要する回転速度に比べて低く設定するス
    テップと、 (b)前記ドレッサと前記砥石との間の距離を所定の基
    準移動距離に設定するステップと、 (c)前記ドレッサと前記砥石を互いに所定の送り量ず
    つ接近させるステップと、 (d)前記送り量の積算値を求めるステップと、 (e)前記ドレッサと前記砥石が接触したかどうかを検
    出するステップと、 (f)前記(e)のステップにおいて接触が検出された
    場合に、前記送り量の積算値が前記基準移動距離に基づ
    く許容範囲内であるかどうかを判定するステップと、 (g)前記(f)のステップにおいて前記送り量の積算
    値が前記許容範囲内であると判定された場合に、前記ド
    レッサの回転速度をドレッシング処理時に要する値に設
    定するステップと、 (h)前記ドレッサによって前記砥石に対するドレッシ
    ング処理を施すステップとを含み、 前記(c)のステップにおいては、それ以前の所定の期
    間に前記砥石に対して供給されていた研削液の供給が停
    止されており、 前記(h)のステップにおいては、前記砥石に対する前
    記研削液の供給が開始されていることを特徴とするドレ
    ッシング方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のドレッシング方法におい
    て、 前記許容範囲は、前記基準移動距離に対して所定のばら
    つき許容値を加減算して得られた値の範囲であることを
    特徴とするドレッシング方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のドレッシング方法におい
    て、 前記ばらつき許容値はゼロ値であることを特徴とするド
    レッシング方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のドレ
    ッシング方法において、 前記(c)のステップの前に前記砥石に対して前記研削
    液が供給されていた期間は、前記砥石によるワークの研
    削作業が終了してから前記(c)のステップまでの期間
    に含まれていることを特徴とするドレッシング方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項に記載のドレ
    ッシング方法において、 前記(c)のステップの前に前記砥石に対して前記研削
    液が供給されていた期間は、前記砥石によるワークの研
    削作業時から前記(c)のステップまでの連続した期間
    であることを特徴とするドレッシング方法。
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