JP2001038569A - クロップ処理装置及びクロップ処理方法 - Google Patents

クロップ処理装置及びクロップ処理方法

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JP2001038569A
JP2001038569A JP11221764A JP22176499A JP2001038569A JP 2001038569 A JP2001038569 A JP 2001038569A JP 11221764 A JP11221764 A JP 11221764A JP 22176499 A JP22176499 A JP 22176499A JP 2001038569 A JP2001038569 A JP 2001038569A
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crop
insertion bar
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line
bar
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JP11221764A
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Masatoshi Okano
雅俊 岡野
Yoneo Nakada
米生 中田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロップ処理装置及びクロップ処理方法にお
いて、クロップの長さを可能な限り短くできるようにす
る。 【解決手段】 パイプPを所定長さに切断する際に発生
するクロップCをパイプPの走行ラインから除去するク
ロップ処理装置であり、クロップC内に挿入されてクロ
ップCを支持する挿入バー32と、挿入バー32を走行
ラインの外部に移動させて挿入バー32に支持されたク
ロップCを走行ラインから除去する移動装置とをそなえ
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電縫管製造設備や
シームレスパイプ設備等において、管状部材を所定の長
さに切断するミーリング式切断機等で、特に、クロップ
を切断除去する、クロップ処理装置及びクロップ処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ミーリング式切断機において、管の先後
端部分(クロップ)を切断除去する従来のクロップ処理
装置は、例えば本出願人の出願にかかる特開平07−5
1926号に開示されている。この技術では、図8,図
9に示すように、パイプ(管状部材)Pは、ミーリング
式切断機の入側クランプ127と出側クランプ128と
によってクランプされ、切断装置126のカッタヘッド
130に装備された切断用ブレード129により切断さ
れるようになっている。
【0003】切断されたクロップCは、図8に示すよう
に、搬送ローラ133上を移送され、所定位置に達する
とキッカ142によりスキッド145上に押し出されて
パイプのライン上から除去される。除去されたクロップ
Cは、複数のスキッド145によって所定位置まで移送
され、スクラップポケット148内に落下し、プッシャ
149により一端に引き寄せられ、さらに、排出レール
152の上昇によりスクラップポケット148内のクロ
ップCを持ち上げガイドプレート157に移送される。
一方、クロップCを除去されたパイプPは、搬送ローラ
137,ガイドローラ138に案内されて後工程に移送
される。なお、搬送ローラ133の駆動モータ134、
キッカ142のアクチュエータ144、プッシヤ149
のアクチュエータ151等は、いずれもセンサ(例えば
パイプ長さを検出するセンサ)の情報に基づき制御装置
161により制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パイプPの
先端部からクロップCが切断されると、入側クランプ1
27と出側クランプ128とが開放されるため、切断さ
れたクロップCは、図9に示すように、複数のローラか
らなる搬送ローラ133上に載ることになる。この時、
クロップCの重心が搬送ローラ133上になければクロ
ップCが搬送ローラ133から滑り落ちてしまうことに
なる。したがって、切断用ブレード129と搬送ローラ
133の上流端(上流端ローラの中心)との距離L′に
対し、クロップCの長さLは、少なくともその2倍(即
ち、L≧2L′)が必要になる。
【0005】重切削が可能な高剛性の切断機では、切断
機やクランプ装置等が相応に大型化するので、一般にク
ロップCの長さLは最低1.5m程度は必要になる。一
方、従来方式で切断された長いクロップCの中には、製
品として使える部分が多く含まれており、歩留りの向上
のためにも、クロップCの長さLを可能な限り短くでき
るようにする処理が要求されている。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、クロップの長さを可能な限り短くできるようにし
た、クロップ処理装置及びクロップ処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のクロップ処理装置は、管状部材を所定長さに
切断する際に発生するクロップを該管状部材の走行ライ
ンから除去するクロップ処理装置において、該クロップ
内に挿入されて該クロップを支持する挿入バーと、該挿
入バーを該走行ラインの外部に移動させて該挿入バーに
支持された該クロップを該走行ラインから除去する移動
装置とをそなえたことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の本発明のクロップ処
理装置は、請求項1記載の装置において、該挿入バーの
先端部に、該クロップを支持する際に該クロップの離脱
を防止する離脱防止用爪が、該挿入バーの外周から出没
可能に装備されていることを特徴としている。また、請
求項3記載の本発明のクロップ処理装置は、請求項1又
は2記載の装置において、該挿入バーが該走行ラインと
平行に移動可能に支持部材に支持されていることを特徴
としている。
【0009】また、請求項4記載の本発明のクロップ処
理装置は、請求項3記載の装置において、該支持部材が
該走行ラインと平行に移動可能になっていることを特徴
としている。また、請求項5記載の本発明のクロップ処
理装置は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の装置に
おいて、該移動装置が、該支持部材を該走行ラインと平
行な軸心線回りに揺動させることにより該挿入バーを該
走行ラインの外部に移動させて、該クロップを該走行ラ
インの側方に設けられたクロップ排出装置に移送するこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項6記載の本発明のクロップ処
理装置は、請求項5記載の装置において、該移動装置
が、該支持部材を支持する伸縮機構付き軸部材をそな
え、該挿入バーを該走行ラインの外部に移動させる際に
は該伸縮機構を収縮させて該支持部材を該走行ラインか
ら離隔させることを特徴としている。また、請求項7記
載の本発明のクロップ処理装置は、請求項5記載の装置
において、該移動装置による揺動により該挿入バーを該
走行ラインの外部に移動させる際に、該走行ラインに装
備され該管状部材を搬送する搬送用部材と、該支持部材
又は該クロップとが干渉しないように、該搬送用部材が
可動式に構成されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項8記載の本発明のクロップ処
理方法は、管状部材を所定長さに切断する際に発生する
クロップを該管状部材の走行ラインから除去するクロッ
プ処理方法において、該管状部材の切断前に、切断位置
に進入した該管状部材の該クロップの形成される箇所の
内部に挿入バーを挿入する挿入工程と、該管状部材の切
断後に、該挿入バーを該走行ラインの外部に移動させて
該挿入バーに支持された該クロップを該走行ラインから
除去する除去工程とをそなえたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態
を説明すると、図1〜図5は本発明の第1実施形態とし
てのクロップ処理装置を示すもので、図1は本装置を装
備したミーリング式切断機を示す上面図、図2はそのミ
ーリング式切断機を示す前面図、図3は本装置の挿入装
置を示す縦断面図、図4は本装置の挿入バーの要部を示
す縦断面図、図5は本装置によるクロップの処理工程を
示す説明図である。
【0013】本クロップ処理装置を装備したミーリング
式切断機では、図1,図2に示すように、従来同様に、
走行台車1上のパイプ(管状部材)Pの走行ラインに沿
って切断装置126が装備され、切断装置126よりも
走行ラインの上流側には入側クランプ127が下流側に
は出側クランプ128が装備されている。切断装置12
6には、切断用ブレード129を装備したカッタヘッド
130かそなえられ、ライン上を走行してきたパイプ
(製品パイプの素材)Pは、入側クランプ127及び出
側クランプ128にクランプされて、カッタヘッド13
0の切断用ブレード129により切断される。
【0014】そして、走行台車1の上の切断装置126
の出側(製品パイプPの流れ方向)には架台2が設けら
れ、この架台2の上に、製品パイプPの流れ方向に往復
動可能なアーム支持装置10が設けられている。このア
ーム支持装置10には、スイングアーム装置(後述のバ
ー挿入装置30を移動させる移動装置)20が上下動及
び揺動が可能に取り付けられている。スイングアーム装
置20は伸縮可能に構成され、スイングアーム装置20
の先端(斜め下方の端部)にはバー挿入装置30が設け
られている。また、パイプPを搬送する搬送コンベア
(搬送用部材)3の傍らにはクロップ排出装置50が設
けられている。
【0015】このようなアーム支持装置10,スイング
アーム装置20,バー挿入装置30,クロップ排出装置
50について、さらに詳述する。まず、アーム支持装置
10について説明すると、図1,図2に示すように、架
台2の上にはフレーム12が架設されており、架台2及
びフレーム12上にレール13,14が対をなして敷設
されている。これらのレール13,14上に移動台15
がそなえられ、移動台15は流体圧シリンダ(油圧シリ
ンダ又はエアシリンダ、以下、このような流体圧シリン
ダを単にシリンダという)11に駆動されてレール1
3,14に沿ってライン方向と平行に往復動できるよう
になっている。また、移動台15には、装備され移動台
15の内側で案内されてジャッキ17により上下方向に
昇降しうる昇降台16が装備されている。
【0016】次に、スイングアーム装置20について説
明すると、図1,図2に示すように、昇降台16には、
外筒アーム21が支持軸22によって揺動可能に支持さ
れており、支持軸22の一端には、シリンダ24に連結
されたレバー23がそなえられており、シリンダ24が
伸縮すると、レバー23を介して支持軸22が回転駆動
されて、外筒アーム(伸縮機構付き軸部材)21が支持
軸22を中心として揺動するようになっている。この外
筒アーム21には、伸縮アーム(伸縮機構)24Aがシ
リンダ25により入出可能に取り付けられている。
【0017】次に、バー挿入装置30について説明する
と、図1〜図3に示すように、伸縮アーム24Aの先端
には、ガイドバー(支持部材)31が取り付けられてお
り、このガイドバー31の中には、挿入バー32がパイ
プPの軸方向にガイドバー31内を摺動できるように装
備されている。さらに、伸縮アーム24Aの先端にはシ
リンダ33が設けられ、このシリンダ33と挿入バー3
2とが連結金具34により連結されており、シリンダ3
3の伸縮によって挿入バー32がガイドバー31内をパ
イプPの軸方向に摺動するようになっている。
【0018】挿入バー32の先端部は、図4(a),
(b)に示すように、パイプP内への挿入が円滑にでき
るように先細り状になっており、この先端部の内部に
は、挿入バー32の先端部外周面から出没可能な離脱防
止用爪37が装備されている。つまり、挿入バー32の
内部には長手方向に空気穴35が穿設されており、空気
穴35内には、その一端(図4中左側)から空気が供給
されるようになっている。そして、挿入バー32の先端
部には、この空気穴35と連通する穴36が挿入バー3
2の半径方向に向けて挿入バー32の上方に開口するよ
うに穿設されており、穴36の開口には蓋39が装着さ
れている。
【0019】爪37は、フランジ状の基部37Aとピン
状の突起部37Bとをそなえ、基部37Aと蓋39の内
面との間にはスプリング38が介装されている。爪37
は、穴36の内周面及び蓋39に形成された貫通孔に案
内されて挿入バー32の先端部外周面から出没できるよ
うになっているが、空気穴35から穴36内に空気が供
給されなければ、スプリング38の付勢力により爪37
の突起部37Bは挿入バー32の先端部外周面内に没
し、空気穴35から穴36内に空気が供給されれば、空
気の圧力により爪37の突起部37Bは挿入バー32の
先端部外周面から突出するようになっている。
【0020】さらに、クロップ排出装置50について説
明すると、搬送コンベア3の傍らにはクロップCを載せ
るトレイ51が設けられている。このトレイ51の外側
には、排出コンベア52が設けられている。この排出コ
ンベア52は、プッシャ53によって押し出されたクロ
ップCを受け取り、機外の図示しないバケットやコンベ
ア等に払い出すようになっている。なお、プッシャ53
はシリンダ等のアクチュエータ54により駆動される。
また、各シリンダをはじめとしたアクチュエータ類は図
示しない制御装置によりパイプの処理状態に応じて作動
を制御するように構成することが好ましい。
【0021】本発明の第1実施形態としてのクロップ処
理装置は、上述のように構成されているので、以下のよ
うにしてクロップの処理(本実施形態にかかるクロップ
処理方法)を行なう。まず、スイングアーム装置20の
先端の挿入バー32を、パイプPの径に合わせて予め高
さ方向に位置調整して、伸縮アーム24Aを縮めた状態
で、オフライン(パイプPの走行ライン外)にて待機す
る。
【0022】次に、従来と同様に、搬送されたクロップ
付きのパイプを、入側クランプ127及び出側クランプ
128によりクランプして、カッタヘッド130の切断
用ブレード129により切断する。この間に、伸縮アー
ム24Aが伸長して、挿入バー32が切断中のパイプP
の内側に位置決めされる。さらに、アーム支持装置10
を出側クランプ128の方に移動させて、バー挿入装置
30をクロップCの先端部近傍に近づける。このように
して、バー挿入装置30を位置決めしたら、その後、シ
リンダ33を作動させて挿入バー32をパイプPの内部
に所要深さまで差し込む〔挿入工程:図5(a)〕。こ
れにより、挿入バー32の先端に設けられた爪37は切
断点よりも少し奥まで達するようになる。この挿入バー
32のパイプP(クロップCとなる部分)内への挿入
は、少なくとも、パイプPが切断位置に保持されていれ
ばよく、パイプPがクランプ127,128にクランプ
されている状態が好ましく、処理作業を効率化するに
は、パイプPの切断中が好ましい。
【0023】そして、切断が終わったら、入側クランプ
127及び出側クランプ128を開放すると同時に、空
気穴25を介して孔36内に空気を送り込んで、爪37
をスプリング38の付勢力に抗して挿入バー32の先端
外周から上方へ突出させる。これにより、切断されたク
ロップCが挿入バー32の上に載った(即ち、挿入バー
32に支持された)際に、クロップCが挿入バー32の
先端から離脱するのが防止される。
【0024】この後、クロップCを挿入バー32上に載
せるが、この際、例えば挿入バー32をクロップCの上
方又は側方に微小移動させることで、クロップCの挿入
バー32への上載、即ち、挿入バー32への支持を容易
に行なうことができる。こうして、クロップCが挿入バ
ー32上に載ったら、アーム支持装置10を出側クラン
プ128から離れる方向(即ち、パイプPから離れる方
向)に移動させる〔図5(b)〕。ついで、伸縮アーム
24Aを縮めて、クロップC及びバー挿入装置30を、
残った製品パイプPを搬送するのに支障のないような位
置に退避させる。つまり、クロップCをトレイ51に移
す際に、スイングアーム装置20の長さを変えずにその
ままスイングさせようとすると、クロップCやバー挿入
装置30と搬送コンベア3とが干渉してしまうので、ス
イングアーム装置20の伸縮アーム24Aを収縮させて
このような干渉を回避しているのである。
【0025】ついで、スイングアーム装置20を揺動さ
せてクロップCをトレイ51上に移す〔図5(c)〕。
さらに、空気孔35内の空気を排除してスプリング38
の付勢力によって爪37を挿入バー32の先端外周面内
に埋没させて、シリンダ33を作動させて挿入バー32
を抜き出す。これにより、クロップCは、バー挿入装置
30から開放されて完全にトレイ51上に移される〔図
5(d)〕。以上〔図5(b)〜(d)〕が、除去工程
である。
【0026】ついで、プッシャ53により、クロップC
を排出コンベア52に移して、排出コンベア52によっ
て機外に排出する。このようにして、本クロップ処理装
置によれば、従来技術のように切断されたクロップCを
パイプの搬送ローラに支持させる必要がなくなるため、
コンベア配置上から来る制約(即ち、クロップCの最低
長さの規制)もなくなり、クロップCの長さは挿入バー
32に支持できる程度の長さだけあれば十分になる。し
たがって、極めて短いクロップ(例えば40mm程度)
でも処理できるようになり、製品として使用できる部分
を増大(歩留りの向上)させることができる。
【0027】また、クロップ排出装置50は、出側クラ
ンプ128よりも走行ラインの下流側の側方に配置され
るため、挿入バー32で受け取ったクロップCをクロッ
プ排出装置50に移すには、クロップCを走行ラインの
下流側で且つ走行ラインの側方に移動させることが必要
になるが、本実施形態では、挿入バー32が軸方向に移
動可能なだけでなく、アーム支持装置10も製品パイプ
の流れ方向に往復動できるように構成されているので、
挿入バー32で受け取ったクロップCを走行ラインの下
流側に大きく移動させることができる。これにより、比
較的長いクロップCについても確実に処理することがで
きる。
【0028】つまり、長いクロップCを受け取る際に
は、バー挿入装置30を出側クランプ128の方へ移動
させて、さらに挿入バー32を出側クランプ128の方
へ大きく移動させてクロップCを受け取り、受け取った
クロップCをクロップ排出装置50に移す際には、バー
挿入装置30を出側クランプ128から離隔する方向へ
大きく移動させることにより、長いクロップCであって
も走行ラインの下流側に配置されたクロップ排出装置5
0に移すことができるのである。
【0029】次に、本発明の第2実施形態を説明する
と、図6は本発明の第2実施形態としてのクロップ処理
装置の挿入バーを示す縦断面図である。第1実施形態で
はアーム支持装置10が製品パイプの流れ方向に往復動
できるように構成されているが、これに対して、第2実
施形態では、図6に示すように、アーム支持装置10が
製品パイプの流れ方向に移動することなく架台2に固定
されている。
【0030】本発明の第2実施形態としてのクロップ処
理装置は、このように構成されているので、バー挿入装
置30と出側クランプ128との間にクロップ排出装置
50を配置するスペースを確保しなくてはならないこと
から、それだけ、バー挿入装置30と出側クランプ12
8との距離が離れることになり、挿入バー32の移動ス
トロークも大きくする必要があるが、比較的短いクロッ
プCのみを処理すれば良い場合には、十分にクロップの
処理を行なうことができる。つまり、第1実施形態のよ
うに、アーム支持装置10を往復動可能に構成すること
なく、したがって、簡素な構成で低コストで装置を構成
しながら、第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0031】次に、本発明の第3実施形態を説明する
と、図7は本発明の第3実施形態としてのクロップ処理
装置の挿入バーを示す縦断面図である。第1実施形態で
はスイングアーム装置20の伸縮アーム24Aを伸縮可
能に構成して、クロップCをトレイ51に移す際におけ
るクロップCやバー挿入装置30と搬送コンベア3との
干渉を回避しているが、これに対して、第3実施形態で
は、搬送コンベア3の方を可動にして、クロップCやバ
ー挿入装置30と搬送ローラ3とが干渉しないようにし
ているのである。この例では、クロップCをトレイ51
側に移す際には、搬送コンベア3を傾けてクロップCや
バー挿入装置30の揺動軌道上から退避できるようにし
ている。
【0032】本発明の第3実施形態としてのクロップ処
理装置は、このように構成されているので、バー挿入装
置30を伸縮可能にしなくても、クロップCを搬送コン
ベア3と干渉することなくトレイ51に移すことができ
るようになり、バー挿入装置30を簡素化できる利点が
ある。なお、本発明は、上述の各実施形態に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更して実施しうるものである。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のクロップ処理装置及び請求項8記載の本発明のク
ロップ処理方法によれば、挿入バーをクロップ内に挿入
して切断されたクロップを係止しながらクロップを走行
ラインから除去するので、従来技術のように切断された
クロップを管状部材の搬送ローラに支持させるためのク
ロップの最低長さの規制もなくなって、より短いクロッ
プも処理できるようになり、製品の歩留りの向上させる
ことができる利点がある。
【0034】また、請求項2記載の本発明のクロップ処
理装置によれば、離脱防止用爪により挿入バーからクロ
ップが離脱しないようにすることができ、クロップをよ
り確実に処理することができる利点がある。また、請求
項3記載の本発明のクロップ処理装置によれば、挿入バ
ーをクロップの内部に確実に進入させることができ、ク
ロップをより確実に処理することができる利点がある。
【0035】また、請求項4記載の本発明のクロップ処
理装置によれば、挿入バーの支持部材を走行ラインと平
行に移動させることかできるので、挿入バーをクロップ
の内部により効率よく進入させることができ、比較的長
いクロップに対しても確実に処理することができる利点
がある。また、請求項5記載の本発明のクロップ処理装
置によれば、移動装置による揺動によって挿入バーを走
行ラインの外部に移動させて、クロップを走行ラインの
側方のクロップ排出装置に容易に移送することができる
利点がある。
【0036】また、請求項6記載の本発明のクロップ処
理装置によれば、挿入バーを走行ラインの外部に移動さ
せる際には伸縮機構を収縮させるため、走行ライン上の
管状部材を搬送する搬送用部材と、支持部材又は該挿入
バーとが干渉しないようにでき、支持部材を走行ライン
から確実に離隔させることができる利点がある。また、
請求項7記載の本発明のクロップ処理装置によれば、走
行ラインに装備され該管状部材を搬送する搬送用部材が
可動式に構成されるので、揺動機構による揺動により挿
入バーを走行ラインの外部に移動させる際に、搬送用部
材と支持部材又はクロップとが干渉しないようにするこ
とができ、支持部材を走行ラインから確実に離隔させる
ことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるクロップ処理装
置を装備したミーリング式切断機(走行切断機)を示す
上面図であり、図2のA−A矢視図に相当する。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるクロップ処理装
置を装備したミーリング式切断機を示す前面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるクロップ処理装
置の挿入装置を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるクロップ処理装
置の挿入バーの要部を示す縦断面図であり、(a)は離
脱防止用爪の埋没状態を示し、(a)は離脱防止用爪の
突出状態を示す。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるクロップ処理装
置によるクロップの処理工程を(a)〜(d)の順に示
す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるクロップ処理装
置の挿入バーを示す縦断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかるクロップ処理装
置におけるクロップの搬送,排出系を示す正面図であ
る。
【図8】従来のクロップ処理装置を装備したミーリング
式切断機を示す上面図である。
【図9】従来のクロップ処理装置を説明するミーリング
式切断機の要部側面図である。
【符号の説明】
1 走行台車 2 架台 3 搬送コンベア(搬送用部材) 10 アーム支持装置 11,24,25,33,54 シリンダ 12 フレーム 13,14 レール 15 移動台 16 昇降台 17 ジャッキ 20 スイングアーム(移動装置) 21 外筒アーム(伸縮機構付き軸部材) 22 支持軸 23 レバー 24A 伸縮アーム(伸縮機構) 30 バー挿入装置 31 ガイドバー(支持部材) 32 挿入バー 34 連結金具 35 空気穴 36 穴 37 離脱防止用爪 37A 基部 37B 突起部 38 スプリング 39 蓋 50 クロップ排出装置 51 トレイ 52 排出コンベア 53 プッシャ 126 切断装置 127 入側コンベア 128 出側コンベア 129 切断用ブレード 130 カッタヘッド 133 搬送ローラ 142 キッカ 145 スキッド C クロップ P パイプ(管状部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状部材を所定長さに切断する際に発生
    するクロップを該管状部材の走行ラインから除去するク
    ロップ処理装置において、 該クロップ内に挿入されて該クロップを支持する挿入バ
    ーと、 該挿入バーを該走行ラインの外部に移動させて該挿入バ
    ーに支持された該クロップを該走行ラインから除去する
    移動装置とをそなえたことを特徴とする、クロップ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 該挿入バーの先端部に、該クロップを支
    持する際に該クロップの離脱を防止する離脱防止用爪
    が、該挿入バーの外周から出没可能に装備されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載のクロップ処理装置。
  3. 【請求項3】 該挿入バーが該走行ラインと平行に移動
    可能に支持部材に支持されていることを特徴とする、請
    求項1又は2記載のクロップ処理装置。
  4. 【請求項4】 該支持部材が該走行ラインと平行に移動
    可能になっていることを特徴とする、請求項3記載のク
    ロップ処理装置。
  5. 【請求項5】 該移動装置が、該支持部材を該走行ライ
    ンと平行な軸心線回りに揺動させることにより該挿入バ
    ーを該走行ラインの外部に移動させて、該クロップを該
    走行ラインの側方に設けられたクロップ排出装置に移送
    することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの項に
    記載のクロップ処理装置。
  6. 【請求項6】 該移動装置が、該支持部材を支持する伸
    縮機構付き軸部材をそなえ、該挿入バーを該走行ライン
    の外部に移動させる際には該伸縮機構を収縮させて該支
    持部材を該走行ラインから離隔させることを特徴とす
    る、請求項5記載のクロップ処理装置。
  7. 【請求項7】 該移動装置による揺動により該挿入バー
    を該走行ラインの外部に移動させる際に、該走行ライン
    に装備され該管状部材を搬送する搬送用部材と、該支持
    部材又は該クロップとが干渉しないように、該搬送用部
    材が可動式に構成されていることを特徴とする、請求項
    5記載のクロップ処理装置。
  8. 【請求項8】 管状部材を所定長さに切断する際に発生
    するクロップを該管状部材の走行ラインから除去するク
    ロップ処理方法において、 該管状部材の切断前に、切断位置に進入した該管状部材
    の該クロップの形成される箇所の内部に挿入バーを挿入
    する挿入工程と、 該管状部材の切断後に、該挿入バーを該走行ラインの外
    部に移動させて該挿入バーに支持された該クロップを該
    走行ラインから除去する除去工程とをそなえたことを特
    徴とする、クロップ処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10310553B4 (de) * 2002-03-11 2005-03-31 Infineon Technologies Ag Dynamische Verzögerungsleitungssteuerung
JP2012045649A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Kuribayashi Seisakusho:Kk リング状ワーク搬送装置およびリング状ワーク搬送方法

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