JP2001038480A - 重合板のレーザ溶接用治具 - Google Patents

重合板のレーザ溶接用治具

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JP2001038480A
JP2001038480A JP11210469A JP21046999A JP2001038480A JP 2001038480 A JP2001038480 A JP 2001038480A JP 11210469 A JP11210469 A JP 11210469A JP 21046999 A JP21046999 A JP 21046999A JP 2001038480 A JP2001038480 A JP 2001038480A
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JP
Japan
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laser beam
laser welding
jig
laser
welding
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JP11210469A
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English (en)
Inventor
Susumu Uosato
進 魚里
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギャップを介して重合するワークを確実に、
かつ高強度にレーザ溶接するための治具であり、周辺と
の干渉がなく、比較的安価に実施できる重合板のレーザ
溶接用治具を提供する。 【解決手段】 レーザビーム4を発射するノズル2の先
端部にはレーザビーム4を挟んで一対の加圧ローラ1,
1が配置される。加圧ローラ1,1は適宜量だけオフセ
ットされレーザビーム4の焦点Aを挟んで対象位置に配
置される。この加圧ローラ1,1でワーク5のフランジ
部7を押圧することにより、ワーク5,5間のギャップ
が無くなり、確実で、かつ安定したレーザ溶接ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリングバック
の生じているワークを重合せしめて良好なレーザ溶接す
るに使用する重合板のレーザ溶接用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図5に示すように、先端側に段
状のフランジ部7aを有する一対のワーク5a,5aの
フランジ部7a,7aを重合せしめて溶接する場合に従
来技術ではスポット溶接が主に用いられていた。このス
ポット溶接は比較的簡便なものであるが、点溶接であ
り、溶接の確実性や強度の面で不十分な場合があり、か
つスポット箇所によってはスポットガン等がワークに干
渉し、スポット溶接ができない場合も多い。そのため、
最近ではスポット溶接の替りにレーザ溶接が採用されて
いる。このレーザ溶接は高エネルギ密度の加工法であ
り、確実な連続溶接ができ、溶接強度が高い利点を有
し、かつ大気中で加工可能なため徐々に拡大使用されて
いる。
【0003】図5は特開平10−225784号公報に
おいて開示されているレーザ溶接用加工ヘッドの概要構
造を示すものである。図略の加工機本体の先端の加工機
先端10にはダンパ11を介してアーム12及びスティ
13が連結され、アーム12には集光レンズ等を内蔵す
るレンズホルダ14が固定される。このレンズホルダ1
4には図略のノズルが先端側に連結され、光ファイバ1
5から伝送されるレーザビーム4aが出射される。この
レーザビーム4aはワーク5a上に焦点が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、図5
に示したワーク5a,5aの場合、フランジ部7a,7
aにスプリングバックが生じ、図6に示すようにフラン
ジ部7a,7a間にはギャップ8が生ずる。この状態の
ままでワーク5aにレーザビーム4aを照射してもレー
ザビーム4aが洩れて有効なビーム溶接ができない。そ
のため、レーザ溶接に先立ってこのギャップ8をなくす
手段が必要になる。図5に示した従来技術ではこのギャ
ップ8をなくす手段として加圧ローラ1aが採用されて
いる。この加圧ローラ1aはスティ13に支持され片側
に傾斜して配設される。また、その先端はワーク5aの
フランジ部7aの上面に圧接されると共にレーザビーム
4aの焦点と一致して配置される。また、図に明示され
ていないが、加圧ローラ1aはセクタ歯を有するものか
らなる。
【0005】図5,図6に示した従来技術の場合、前記
したように加圧ローラ1aの先端がレーザビーム4aの
焦点と一致しているため、レーザ溶接箇所と加圧ローラ
1aのワーク5aの押圧点とが一致する。そのため、溶
接箇所のギャップ8がなくなり良好なレーザ溶接が可能
である。しかしながら、加圧ローラ1aのセクタ歯の歯
の部分がレーザビーム4aの照射を受けて溶ける恐れが
あると共に、セクタ歯の歯間の部分ではワーク5aが押
圧されず加工の安定性の点等において問題がある。ま
た、セクタ歯の歯の部分では当該歯の部分にレーザビー
ム4aが邪魔されてワーク5a,5aのレーザ溶接が十
分には行われず、スポット溶接と同様に連続溶接が不十
分となる可能性がある。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みて発明された
ものであり、ギャップのあるワーク同士の重合レーザ溶
接が確実にでき、確実で、かつ安定したレーザ溶接がで
きると共に省スペース化が図れ、他の部材との干渉が生
じない重合板のレーザ溶接用治具を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、スプリングバックの生ずる状態で重合
される被溶接物(ワーク)をレーザビームにより溶着す
るに使用する治具であって、該治具は、レーザビームを
出射するノズルの先端部に回転中心を枢支され前記レー
ザビームを挟んで対称位置に配設される一対の加圧ロー
ラを有するものからなり、前記加圧ローラの下端の前記
ワークとの当接点は前記レーザビームの焦点位置から適
宜量だけオフセットされると共にほぼ同一水平面上に配
置される重合板のレーザ溶接用治具を構成するものであ
る。
【0008】本発明における加圧ローラはレーザビーム
の焦点からオフセットされノズルの左右の対称位置にレ
ーザビームを挟んで配置されるため、ワークが均一に押
圧されてギャップを無くすことができると共に、加圧ロ
ーラの下端がレーザビームの焦点から離れているため加
圧ローラが溶けることは全くない。従って確実で、かつ
安定したレーザ溶接ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の重合板のレーザ溶
接用治具の実施の形態を図面を参照して詳述する。図
1,図2はレーザ加工装置のノズルまわりのみを示した
ものであり、レーザ加工装置としては図略のレーザ発振
装置からのレーザビームを光ファイバを介して入射ユニ
ット及び出射ユニットからなるユニット部に伝送すべく
構成される。このユニット部の先端側にはレンズホルダ
であるノズル2が配置される。このノズル2は先端(下
端)に向かってテーパ状に形成され、内部に収納されて
いる集光レンズ3からのレーザビーム4をワーク5側に
出射する。
【0010】ノズル2の先端部のテーパ部6には一対の
加圧ローラ1,1が配置される。加圧ローラ1は図2に
示すように円板状のローラ体からなり、その回転中心は
テーパ部6に枢支される。加圧ローラ1,1はテーパ部
6の傾斜に沿って下つぼみに互いに傾斜して配置され、
レーザビーム4の焦点Aを挟んで対称位置に配置され
る。すなわち、この加圧ローラ1の下端は焦点Aの位置
からオフセットして配置される。
【0011】次に、図3,図4により、段付きのフラン
ジ部7を有するワーク5,5のフランジ部7,7を本発
明の重合板のレーザ溶接用治具を用いてレーザ溶接する
場合について説明する。前記のレーザ加工装置全体を作
動し図1に示したノズル2の部分をワーク5のフランジ
部7に近接する位置に位置決め移動する。これにより一
対の加圧ローラ1,1が図3に示すように傾斜状態でフ
ランジ部7に近接する。この加圧ローラ1,1間でフラ
ンジ部7のレーザ溶接位置を挟み、更に加圧ローラ1,
1を下降せしめて加圧ローラ1,1によりフランジ部7
を押圧する。ワーク5,5にスプリングバックがあって
ギャップ8が形成されていても加圧ローラ1,1による
押圧により、図4に示すようにギャップ8は零になり、
フランジ部7,7は互いに密接する。すなわち、加圧ロ
ーラ1,1は互いに傾斜しているが、その傾斜方向は下
つぼみであり、かつ対称のため、レーザ溶接位置を中心
としてフランジ部7はほぼ均一に押圧される。そのた
め、前記の片側の加圧ローラ1による従来技術に比べて
フランジ部7,7の溶接度は大幅に向上する。
【0012】フランジ部7,7が図4に示すように密接
したら、レーザビーム4を照射することによりレーザ溶
接9が行われる。なお、前記のように加圧ローラ1,1
の下端のワーク5との当接点はレーザビーム4の焦点A
から適宜量(約2乃至3mm)オフセットされると共に
ほぼ同一水平面上に配置されるため、加圧ローラ1,1
によるフランジ部7の前記の押圧時に最も効果的なレー
ザ溶接が行われ、かつ溶接中に加圧ローラ1が溶けるこ
とはない。
【0013】図1等に示すように、加圧ローラ1,1は
テーパ状のノズル2の先端部にノズル2のテーパに沿っ
て配置されるものであり、小さなスペース内に配置され
る。よって、図3,図4等に示す段状のワーク5,5に
対しても加圧ローラ1,1は何等干渉しない。
【0014】以上の説明において、加圧ローラ1を図
1,図2に示すような円板状のものとしたが、これに限
定するものではない。また、個数も2個に限定するもの
ではない。また、加圧ローラ1の材質,硬度等について
は特記していないが、レーザビーム4によって損傷され
ず、かつワーク5を十分に押圧し得る強度を有するもの
であれば構わない。また、レーザ溶接されるワークの形
状も図1等に示すものに限定するものではない。
【0015】
【発明の効果】本発明の重合板のレーザ溶接用治具によ
れば、加工系のサイズを小さくすることが可能であり、
可動範囲が大きくとれ、他の部位との干渉が防止され
る。また、両側に加圧ローラを用いるためワークの密接
度が向上し、確実で、かつ安定したレーザ溶接ができ
る。また、比較的簡便に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重合板のレーザ溶接用治具の構造を示
す断面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】本発明の重合板のレーザ溶接用治具を用いたレ
ーザ溶接方法を示す模式図。
【図4】本発明の重合板のレーザ溶接用治具によるレー
ザ溶接状態を示す模式図。
【図5】従来のレーザ溶接用加工ヘッドの全体構造を示
す側面図。
【図6】図5のレーザ溶接用加工ヘッドによる問題点を
説明するための部分断面図。
【符号の説明】
1 加圧ローラ 2 ノズル 3 集光レンズ 4 レーザビーム 5 ワーク 6 テーパ部 7 フランジ部 8 ギャップ 9 レーザ溶接

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリングバックの生ずる状態で重合さ
    れる被溶接物(ワーク)をレーザビームにより溶着する
    に使用する治具であって、該治具は、レーザビームを出
    射するノズルの先端部に回転中心を枢支され前記レーザ
    ビームを挟んで対称位置に配設される一対の加圧ローラ
    を有するものからなり、前記加圧ローラの下端の前記ワ
    ークとの当接点は前記レーザビームの焦点位置から適宜
    量だけオフセットされると共にほぼ同一の水平面上に配
    置されることを特徴とする重合板のレーザ溶接用治具。
JP11210469A 1999-07-26 1999-07-26 重合板のレーザ溶接用治具 Pending JP2001038480A (ja)

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