JP2001037707A - 内視鏡用シース - Google Patents

内視鏡用シース

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JP2001037707A
JP2001037707A JP11211281A JP21128199A JP2001037707A JP 2001037707 A JP2001037707 A JP 2001037707A JP 11211281 A JP11211281 A JP 11211281A JP 21128199 A JP21128199 A JP 21128199A JP 2001037707 A JP2001037707 A JP 2001037707A
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Itaru Osaki
至 大嵜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、患者に与える苦痛を軽減でき、且つ
灌流性能を損なうことのない内視鏡用シースを提供する
ことを最も主要な特徴とする。 【解決手段】シース本体15に軸方向に沿って凹部20
a、凸部20bが交互に連続的に配置された蛇腹の第1
のチューブ形状と、蛇腹のチューブ形状が伸長された略
円筒形の第2のチューブ形状とに変形可能な変形部19
を設け、シース本体15の先端部に付勢力によって軟性
鏡1の挿入部2をシース本体15の先端部に固定可能な
Cリング22を設けるとともに、変形部19の凹部20
aに灌流用の貫通孔21を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の挿入部を挿
通して使用する内視鏡用シースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、子宮内を内視鏡で観察する際、
生理食塩水や、ブドウ糖等の液体で子宮を拡張して観察
が行われるが、出血や、組織浮遊物などにより臓器内の
液体が濁り、内視鏡の観察視野が妨げられることがあ
る。このような場合、内視鏡のチャンネルを通じてきれ
いな液体を臓器内に送り込み、内視鏡の挿入部と子宮頸
管との間のクリアランスから子宮内の汚れた液体を自然
排水することで、臓器内の液体を持続的に灌流させ、内
視鏡の観察視野を回復させていた。
【0003】しかし、子宮頸管の細い未経産婦や、異形
の子宮頸管を持つ患者においては、内視鏡の挿入部と子
宮頸管との間のクリアランスがほとんどなく、臓器内の
汚れた液体を体外に排水しにくい場合があった。
【0004】これらを解消する為に、内視鏡挿入部の周
囲に略円筒形状のシースを被嵌し、このシースの内周面
と内視鏡挿入部の外周面との間に排水用のクリアランス
を強制的に設けることにより、臓器内の液体を確実に体
外に排出する方式が考案されている。このような内視鏡
用シースは硬性鏡の分野では盛んに用いられているが、
近年では特願平11−005295号に示されるよう
に、軟性鏡の分野においても活用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特願平11−0052
95号に示されるような軟性鏡用の内視鏡用シースで
は、臓器内の液体をスムーズに排出できるように、シー
スの内周面と内視鏡挿入部の外周面との間には十分なク
リアランスが設けられているため、シース自体の太さは
かなり大きくなっている。そのため、症例中、径の太い
シースで比較的長い時間、子宮頸管を圧迫してしまうこ
とになるため、患者に苦痛感を与えてしまうおそれがあ
る。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、患者に与える苦痛を軽減でき、且つ灌
流性能を損なうことのない内視鏡用シースを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内視鏡の挿入
部が挿通可能なシース本体の基端部に前記シース本体の
挿通孔に連通される内孔を有する本体部が連結された内
視鏡用シースにおいて、前記シース本体に軸方向に沿っ
て凹部、凸部が交互に連続的に配置された蛇腹の第1の
チューブ形状と、前記蛇腹のチューブ形状が伸長された
略円筒形の第2のチューブ形状とに変形可能な変形部を
設け、前記シース本体の先端部に付勢力によって前記内
視鏡の挿入部を前記シース本体の先端部に固定可能な付
勢手段を設けるとともに、前記変形部の凹部に灌流用の
貫通孔を形成したことを特徴とする内視鏡用シースであ
る。そして、本発明では臓器内の汚れた液体を排出する
時のみ、シース本体の変形部を軸方向に押し縮めて蛇腹
の第1のチューブ形状に変形させ、蛇腹の凸部と内視鏡
挿入部との間のクリアラス及び蛇腹の凹部の貫通孔を通
じて灌流を行う。それ以外の時は、シース本体を基端部
側に牽引することで蛇腹のチューブ形状の変形部を円筒
形の第2のチューブ形状へと変形させることにより、シ
ース本体の外径寸法が小さい状態で保持するようにした
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図3(A),(B)を参照して説明する。図
1は一般的な軟性の内視鏡である軟性鏡1の概略構成を
示すものである。この軟性鏡1には細長い軟性の挿入部
2と、この軟性の挿入部2の基端部に連結された操作部
3とが設けられている。ここで、操作部3の端末部には
接眼部4が配設されている。
【0009】さらに、操作部3の外周面にはユニバーサ
ルコード5の基端部が連結されている。このユニバーサ
ルコード5の先端部には図示しない光源装置に接続され
るコネクタが設けられている。
【0010】また、軟性挿入部2は、細長い長尺の可撓
管6の先端に湾曲部7を介して先端硬性部8が連結され
ている。ここで、操作部3には湾曲部7を湾曲操作する
ためのアングル操作レバー9が配設されている。
【0011】さらに、操作部3の本体部材10にはその
上壁部分にルアーテーパ口金11が配設されている。こ
のルアーテーパ口金11は、図示しない送水手段や、吸
引手段に接続可能な構造になっている。
【0012】また、軟性挿入部2及び操作部3の内部に
は管路を構成するチャンネル12が配設されている。こ
のチャンネル12の基端部はルアーテーパ口金11の内
孔に連通されている。さらに、チャンネル12の先端側
は軟性挿入部2の先端硬性部8の先端面に開口して形成
された先端開口部13に連通されている。
【0013】また、図2(A)は図1の軟性鏡1の挿入
部2を挿通して使用される本実施の形態の内視鏡用シー
ス14の概略構成を示すものである。この内視鏡用シー
ス14には、長尺なチューブ材からなるシース本体15
とその基端部に接続された本体部16とが設けられてい
る。
【0014】ここで、シース本体15には、シース先端
部17とシース基端部18とを除いた部分(シース先端
部17とシース基端部18との間の部分)に変形部19
が形成されている。この変形部19は、図2(A),
(B)に示すようにその軸方向に沿って複数の円環状の
凹部20aと、複数の円環状の凸部20bとが交互に連
続的に配置された蛇腹の第1のチューブ形状と、図3
(A)に示すように蛇腹のチューブ形状が伸長された略
円筒形の第2のチューブ形状とに変形可能になってい
る。
【0015】さらに、各円環状の凹部20a上には一つ
の凹部20aにつき、貫通孔21が少なくとも一つ形成
されている。なお、本実施の形態では各円環状の凹部2
0a上には4つの貫通孔21が90°間隔で配置されて
いる。
【0016】また、図2(B)は図1の軟性鏡1の軟性
挿入部2に本実施の形態の内視鏡用シース14を被嵌し
た状態を示すものである。ここで、変形部19が蛇腹の
第1のチューブ形状に変形した際の凹部20aの内径寸
法は、軟性挿入部2の外径寸法よりわずかに大きくなる
ように設定されている。さらに、シース先端部17はそ
の内径寸法が軟性挿入部2の外径寸法と略同等に設定さ
れており、且つその肉厚が薄めに形成されている。
【0017】また、シース先端部17の外周面上には、
Cリング(付勢手段)22が着脱自在に設けられてい
る。このCリング22の内径寸法は少なくともシース先
端部17の外径寸法よりも小さめに設定されている。そ
して、このCリング22をシース先端部17の外周面上
に装着することにより作用するこのCリング22の付勢
力によって軟性鏡1の挿入部2をシース先端部17に固
定するようになっている。さらに、シース基端部18の
内径寸法は軟性挿入部2の外径寸法よりも大き目に設定
されている。
【0018】また、内視鏡用シース14の本体部16の
軸心部には、シース基端部18の外径寸法と略同等の内
径寸法を有する内孔23aと、シース基端部18の内径
寸法と略同等の内径寸法を有する内孔23bが形成され
ている。ここで、本体部16の内孔23aにはシース基
端部18が嵌め込まれて接着等により固定されている。
【0019】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の内視鏡用シース14を軟性鏡1の軟性挿
入部2に装着する場合には内視鏡用シース14における
本体部16の内孔23b内に軟性鏡1の軟性挿入部2を
挿入することにより、軟性挿入部2に内視鏡用シース1
4を被嵌していく。このとき、図2(B)に示すよう
に、軟性挿入部2の湾曲部7をシース先端部17の先端
から完全に突出させる。
【0020】この状態で、シース先端部17の外周面上
にCリング22を装着する。ここで、Cリング22の内
径寸法はシース先端部17の外径寸法より小さく、且つ
シース先端部17の内径寸法は軟性挿入部2の外径寸法
と略同等に設定されているため、Cリング22を装着す
ることにより作用するこのCリング22の付勢力によっ
てシース先端部17が軟性挿入部2に固定される。
【0021】その後、内視鏡用シース14の本体部16
を基端側に牽引すると、シース本体15が軸方向に引っ
張られるため、シース本体15の変形部19における蛇
腹の第1のチューブ形状の凹凸がなくなり、図3(A)
に示すようにシース本体15の変形部19の全長にわた
り、軟性挿入部2の外径寸法と略同等の内径寸法を有す
る円筒形の第2のチューブ形状に変形する。
【0022】この状態で、軟性鏡1のルアーテーパ口金
11に接続された送水器具より送水が開始される。さら
に、送水が開始された後、図3(A)に示すように内視
鏡用シース14の本体部16を基端側に牽引したままの
状態で、軟性鏡1の軟性挿入部2が内視鏡用シース14
とともに患者の体内に挿入される。このとき、軟性鏡1
の軟性挿入部2は例えば子宮頸管24を経て子宮25内
に挿入される。そして、この軟性鏡1によって子宮25
内の観察等が行われる。
【0023】また、軟性鏡1による観察中に、観察視野
が濁った場合には、内視鏡用シース14の本体部16を
前方へと押し込んでいく。このとき、シース本体15の
先端は軟性鏡1の軟性挿入部2に固定されているため、
本体部16を前方へ押し込むと、図3(B)に示すよう
に、シース本体15の変形部19が軸方向に潰れてい
き、再び蛇腹の第1のチューブ形状に変形する。この状
態ではシース本体15の変形部19の各凸部20bの内
周面側には軟性挿入部2の外周面との間に大きなクリア
ランスが形成される。そのため、この状態では子宮25
内の汚れた液体は図3(B)中に矢印で示すように各凹
部20aの貫通孔21および変形部19の各凸部20b
の内周面と軟性挿入部2の外周面との間の大きなクリア
ランスなどの隙間を通じて、体外へと排出される。
【0024】また、この排水作業によって軟性鏡1によ
る観察視野が改善された場合には、再び本体部16を基
端側に牽引し、図3(A)に示すようにシース本体15
の変形部19を軟性挿入部2の外径寸法と略同等の内径
寸法を有する円筒形の第2のチューブ形状に変形させ
て、引き続き子宮25内の観察等を行う。
【0025】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では子宮25内の
汚れた液体を体外に排出する時のみ、シース本体15の
変形部19が蛇腹の第1のチューブ形状に変形してこの
シース本体15の径が太くなり、液体の排出時以外はシ
ース本体15の変形部19が円筒形の第2のチューブ形
状に変形されてこのシース本体15の径が細い状態で保
持される。そのため、従来のように症例中に常に子宮頸
管24を圧迫することがなく、患者に対する苦痛を軽減
できる効果がある。
【0026】さらに、シース本体15の変形部19を蛇
腹の第1のチューブ形状に変形させた状態ではシース本
体15の変形部19の径が太くなるので、灌流性能を損
なうことなく、子宮25内の汚れた液体を図3(B)中
に矢印で示すように各凹部20aの貫通孔21および変
形部19の各凸部20bの内周面と軟性挿入部2の外周
面との間の大きなクリアランスなどの隙間を通じて、体
外に円滑に排出することができる。
【0027】また、図4(A),(B)は本発明の第2
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図3(A),(B)参照)の内視
鏡用シース14のシース本体15の構成を次の通り変更
したものである。
【0028】すなわち、本実施の形態ではシース本体1
5におけるシース先端部17とシース基端部18を除い
た部分(シース先端部17とシース基端部18との間の
部分)の変形部19に軸方向に向けて螺旋状に巻回され
た凹部31と凸部32とを形成したものである。そし
て、凹部31上には1ピッチにつき、貫通孔33が少な
くとも1つ形成されている。
【0029】そこで、本実施の形態ではシース本体15
の変形部19の凹部31と凸部32とを螺旋状に巻回し
て形成したので、シース本体15の成形が容易であり、
コストが低減できる効果がある。
【0030】また、図5は本発明の第3の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1乃至図3(A),(B)参照)の内視鏡用シース14
の先端部分と軟性鏡1の挿入部2との係合部分の構成を
次の通り変更したものである。
【0031】すなわち、本実施の形態ではシース本体1
5のシース先端部17の内周面には係止用のリング状の
凸部41が内部側に向けて突設されている。この凸部4
1は例えばOリングをシース先端部17の内周面に予め
接着固定して形成されている。この凸部41の内径寸法
は軟性鏡1の軟性挿入部2の外径寸法と略同等に設定さ
れている。なお、この凸部41の外径寸法はシース先端
部17の内径寸法と略同等に設定されている。
【0032】また、軟性鏡1の湾曲部7の基端部には、
その外周面に2つのリング状の突起、すなわち第1の突
起42aと、第2の突起42bとが適宜の間隔を存して
並設されている。これらの突起42a,42bは接着剤
をリング状に塗布することで容易に形成することが可能
である。さらに、第1の突起42a及び第2の突起42
b共に、その外径寸法はシース先端部17のリング状の
凸部41の内径寸法よりも大き目に設定されている。
【0033】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では内視鏡用シース14を軟性鏡1の軟性
挿入部2に装着する場合に内視鏡用シース14における
本体部16の内孔23b内に軟性鏡1の軟性挿入部2を
挿入することにより、内視鏡用シース14を軟性鏡1の
軟性挿入部2に被嵌していき、シース先端部17の先端
から湾曲部7を突出させる。
【0034】引き続き、内視鏡用シース14の本体部1
6を基端部側に牽引していくと、シース先端部17のリ
ング状の凸部41が第1の突起42aにぶつかるため、
シース本体15は軸方向に引っ張られ、シース本体15
の変形部19は全長にわたり、略円筒形の第2のチュー
ブ形状に変形していく。
【0035】更に、内視鏡用シース14の本体部16を
基端部側に強く牽引していくと、シース先端部17のリ
ング状の凸部41が第1の突起42aを乗り越え、図5
に示すように凸部41が第1の突起42aと第2の突起
42bとの間の隙間におさまる。このような状態で、軟
性挿入部2を子宮頸管24、子宮25内に挿入してい
き、子宮25内の観察等を行う。
【0036】また、軟性鏡1の観察視野が濁った場合
は、内視鏡用シース14の本体部16を前方へと押し込
んでいく。このように本体部16を押し込むと、シース
先端部17のリング状の凸部41は第1の突起42aに
ぶつかるため、シース本体15の変形部19が軸方向に
潰れていき、再び蛇腹の第1のチューブ形状に変形す
る。あとは、第1の実施形態と同じである。
【0037】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では内視鏡用シー
ス14のシース先端部17と軟性挿入部2との固定手段
であるリング状の凸部41が、シース先端部17に予め
接着固定されているので、内視鏡用シース14の先端部
分と軟性鏡1の挿入部2との係合固定が簡単に行える効
果がある。
【0038】また、図6は図1の軟性鏡1の操作部3と
接眼部4との接続構造を示すものである。ここで、操作
部3内には、被写体像を伝送するイメージガイドファイ
バー51が挿通されている。このイメージガイドファイ
バー51の基端部には、パイプ状の保持部材52が被覆
され、接着等で固定されている。
【0039】また、操作部3の基端部には、保持部材5
2及び接眼部4との接続を可能とする略リング状の接続
部53が配設されている。この接続部53の内孔66に
は保持部材52が嵌め込まれて接着等で固定されてい
る。さらに、接続部53の基端部側の外周面には、雄ね
じ部55が設けられている。
【0040】また、接眼部4には、レンズ枠を形成する
接眼本体部56に接眼レンズ57が内蔵されている。こ
こで、接眼本体部56の先端側の内周面には、ねじ穴部
58が形成されている。この接眼本体部56のねじ穴部
58には接続部53の雄ねじ部55が螺挿されている。
さらに、接眼本体部56の先端側外周面には、ねじ穴部
58側に貫通するビス穴59がねじ穴部58と直交する
方向に延設されている。そして、このビス穴59にねじ
込まれたビス60によってねじ穴部58と雄ねじ部55
との相対位置関係が固定できるようになっている。
【0041】そこで、上記構成のものにあっては接眼部
4を接続部53に組み付ける作業時にイメージガイドフ
ァイバー51の端面を接眼レンズ57の焦点位置に合わ
せるように調整するピント出しの作業を同時に行うこと
ができるので、軟性鏡1の操作部3の組立作業を簡易化
させることができる。
【0042】また、図7(A)は図1の軟性鏡1のユニ
バーザルコード5と図示しない光源装置に接続されるコ
ネクタ61との接続構造を示すものである。ここで、ユ
ニバーサルコード5は、ライトガイドファイバー62を
ポリウレタン等の樹脂チューブ63で外装して形成され
ている。
【0043】また、コネクタ61は、略円管状のコネク
タ本体部64とオサエ部材65とから形成されている。
ここで、コネクタ本体部64の内孔66には、ユニバー
サルコード5が挿通されている。
【0044】さらに、コネクタ本体部64の先端部に
は、先端側に向かうにしたがって径が細くなる先細状の
テーパ面で形成されたチャック部67が設けられてい
る。このチャック部67には図7(B)に示すように周
方向に沿って複数のスリット68が設けられている。各
スリット68はコネクタ本体部64の軸方向に延設され
ている。なお、チャック部67の基端部側には、その外
周面に雄ねじ部69が形成されている。
【0045】また、オサエ部材65の基端部には、その
内周面にチャック部67の雄ねじ部69と螺合する雌ね
じ部70が形成されている。さらに、このオサエ部材6
5の先端側(雌ねじ部70よりも先端側)には、その内
周面がチャック部67の外周面のテーパ角より若干大き
目な角度を有する先細状のテーパ部71が設けられてい
る。そして、ユニバーサルコード5をコネクタ61の内
孔66に挿通した状態で、オサエ部材65をねじ込んで
いくと、チャック部67がオサエ部材65のテーパ面に
押圧されるため、チャック部67がユニバーサルコード
5を押圧して、ユニバーサルコード5を固定することが
可能となる。
【0046】そこで、上記構成のものにあってはユニバ
ーザルコード5と図示しない光源装置に接続されるコネ
クタ61との接続構造を簡素化することができるので、
組み立て性が向上する効果がある。
【0047】また、図8は図1の軟性鏡1の可撓管6と
湾曲部7との接続構造を示すものである。ここで、湾曲
部7には、軸方向に沿って円筒管からなる複数の節輪8
1が並設されている。前後の節輪81間はピン82によ
り回動自在に連結されている。
【0048】さらに、最も基端部側の位置に配置された
節輪81aは、接続管83を介して可撓管6の先端部に
連結されている。この可撓管6は螺旋管84の外周面に
網状管85が被覆されて形成されている。そして、これ
らの節輪81a、接続管83および可撓管6の外周面に
はフッ素ゴムや、ポリウレタン等の図示しない樹脂チュ
ーブが外装されている。
【0049】また、接続管83の先端部には、その外径
寸法が節輪81aの内径寸法よりも小さい節輪固定部8
6が形成されている。この節輪固定部86の外周面には
節輪81aの基端部内周面が接着等で固定されている。
【0050】また、接続管83の基端部側には節輪固定
部86の外周面よりも大径な大径部87が形成されてい
る。この接続管83の大径部87における先端側外周面
上の一部は、図9に示すように切欠されて平面部88が
設けられている。
【0051】また、円筒管からなる節輪81aの基端部
には、この節輪81aの外周面の円周上の一部の肉を残
して切り欠くことで突起89が形成されている。この突
起89は軸方向に沿って基端側に向けて延出されてい
る。そして、この節輪81aの突起89が接続管83の
平面部88に嵌合するようになっている。
【0052】また、接続管83の節輪固定部86の内周
面上には、コイル90の先端部がロー付け等で固定され
ている。このコイル90の内部には湾曲部7を湾曲させ
るための操作ワイヤー91が挿通されている。
【0053】なお、コイル90をロー付けする際は、可
撓管6の先端側へローが流れないように、ロー付けする
位置と可撓管6の先端までの距離をある程度あける必要
がある。ここで、従来のように接続管83の節輪固定部
86の内周面に節輪81を嵌合させるような構造では、
コイル90のロー付け位置を基端側にずらす必要があ
り、その分、接続管83自体が長くなっていた。これに
対して、図8、図9に示す構成によると、接続管83の
先端部の節輪固定部86でロー付けが行えるため、接続
管83の長さを短く形成することができる。
【0054】そこで、上記構成のものにあっては、節輪
81aの先端から接続管83の基端部までの硬性部分を
短くすることができるので、軟性鏡1の挿入部2の挿入
性を向上させることができる。
【0055】また、節輪81aの突起89を接続管83
の平面部88に嵌合させたので、節輪81と接続管83
との回転も防止することができる効果がある。
【0056】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 内視鏡挿入部を挿通可能な内孔を有する
本体部と、前記本体部の内孔の先端側に連結された前記
内視鏡挿入部を挿通可能なシースからなる内視鏡用シー
スにおいて、前記シースは長手方向にかけて凹部、凸部
が連続的に形成され、且つ軸方向に牽引した時に略円筒
状のチューブへと変形可能な蛇腹状のチューブからな
り、前記シースの先端部にはシースの先端部と内視鏡の
挿入部とを固定可能な付勢手段が設けられているととも
に、前記凹部上には貫通孔が形成されていることを特徴
とする内視鏡用シース。
【0057】(付記項2) 前記シースは長手方向にか
けて凹部、凸部が円環状に連続的に形成され、且つ軸方
向に牽引した時に略円筒状のチューブヘと変形可能な蛇
腹状のチューブからなり、前記シースの先端部にはシー
スの先端部と内視鏡の挿入部とを固定可能な付勢手段が
設けられているとともに、前記凹部上には貫通孔が形成
されていることを特徴とする付記項1記載の内視鏡用シ
ース。
【0058】(付記項3) 前記貫通孔は、一つの円環
状の凹部につき、少なくとも1つは形成されていること
を特徴とする付記項2記載の内視鏡用シース。
【0059】(付記項4) 前記シースは長手方向にか
けて凹部、凸部が螺旋状に形成され、且つ軸方向に牽引
した時に略円筒状のチューブへと変形可能な蛇腹状のチ
ューブからなり、前記シースの先端部にはシースの先端
部と内視鏡の挿入部とを固定可能な付勢手段が設けられ
ているとともに、前記凹部上には貫通孔が形成されてい
ることを特徴とする付記項1記載の内視鏡用シース。
【0060】(付記項5) 前記貫通孔は、凹部1ピッ
チにつき、少なくとも1つは形成されていることを特徴
とする付記項4記載の内視鏡用シース。
【0061】(付記項6) 前記凹部の内径は、内視鏡
の挿入部の外径と略同等であることを特徴とする付記項
1〜5記載の内視鏡用シース。
【0062】(付記項1〜6の従来技術) 子宮内を内
視鏡で観察する際、生理食塩水やブドウ糖等の液体で子
宮を拡張して観察が行われるが、出血や組織浮遊物など
により臓器内の液体が濁り、内視鏡の観察視野が妨げら
れることがある。このような場合、内視鏡のチャンネル
を通じてきれいな液体を臓器内に送り込み、内視鏡の挿
入部と子宮頸管とのクリアランスから子宮内の汚れた液
体を自然排水することで、臓器内の液体を持続的に灌流
させ、観察視野を回復させていた。
【0063】しかし、子宮頸管の細い未経産婦や異形の
子宮頸管を持つ患者においては、内視鏡の挿入部と子宮
頸管とのクリアランスがほとんどなく、臓器内の汚れた
液体を体外に排水しにくい場合があった。
【0064】これらを解消する為に、内視鏡挿入部の周
囲にシースを被嵌し、シースの内周と内視鏡挿入部の外
周との間にクリアランスを強制的に設けてやることによ
り、確実に臓器内の液体を体外に排出する方式が考案さ
れている。このような内視鏡用シースは硬性鏡分野で盛
んに用いられているが、近年では特願平11−0052
95に示されるように、軟性鏡分野においても活用され
ている。
【0065】(付記項1〜6が解決しようとする課題)
特願平11−005295に示されるような軟性鏡用
の内視鏡用シースは、臓器内の液体をスムーズに排出で
きるように、シースの内周と内視鏡挿入部の外周との間
には十分なクリアランスが設けられている。そのため、
シース自体はかなり太いものとなっているが、症例中に
径の太いシースで長い間子宮頸管を圧迫してしまうた
め、患者に苦痛感を与えてしまう場合があった。
【0066】(付記項1〜6の目的) 患者に与える苦
痛を軽減でき、且つ灌流性能を損なうことのない内視鏡
用シースを提供することを目的とする。
【0067】(付記項1〜6の作用) 臓器内の汚れた
液体を排出する時のみ、シースを軸方向に押し縮めて蛇
腹状に変形させ、蛇腹の凸部と内視鏡挿入部とのクリア
ラス及び蛇腹の凹部に設けられた貫通孔を通じて灌流を
行う。それ以外の時は、シースを基端側に牽引すること
で蛇腹状のチューブを円筒状のチューブへと変形させて
おく。
【0068】(付記項1〜6の効果) 以上説明したよ
うに本発明によれば、付記項1−6の構成によると、子
宮内の汚れた液体を体外に排出する時のみ、シースが太
くなるので、症例中に常に子宮頸管を圧迫することがな
く、患者に対する苦痛を低減できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、シース本体に軸方向に
沿って凹部、凸部が交互に連続的に配置された蛇腹の第
1のチューブ形状と、蛇腹のチューブ形状が伸長された
略円筒形の第2のチューブ形状とに変形可能な変形部を
設け、シース本体の先端部に付勢力によって内視鏡の挿
入部をシース本体の先端部に固定可能な付勢手段を設け
るとともに、変形部の凹部に灌流用の貫通孔を形成した
ので、子宮内の汚れた液体を体外に排出する時のみ、シ
ース本体の変形部が蛇腹の第1のチューブ形状に変形し
て太くなり、これ以外のときはシース本体の変形部が細
い円筒形の第2のチューブ形状で保持することができ
る。そのため、症例中に常に子宮頸管を圧迫することが
なく、患者に与える苦痛を低減できるうえ、灌流性能を
損なうことも同時に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な軟性鏡の概略構成を示す側面図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の内視鏡用シース
を示すもので、(A)は内視鏡用シースの側面図、
(B)は内視鏡用シースを軟性鏡の挿入部に被嵌した状
態を示す縦断面図。
【図3】 (A)は軟性鏡の挿入部に被嵌した第1の実
施の形態の内視鏡用シースの変形部を円筒状の第2のチ
ューブ形状に変形させた状態で軟性鏡で子宮内の観察等
を行う状態を示す縦断面図、(B)は軟性鏡で子宮内の
観察中に第1の実施の形態の内視鏡用シースの変形部を
蛇腹状の第1のチューブ形状に変形させた状態を示す縦
断面図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、
(A)は内視鏡用シースの先端部分を示す側面図、
(B)は内視鏡用シースの基端部側の部分を示す側面
図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態における内視鏡用
シースの先端部分と軟性鏡の挿入部との係合部分を示す
要部の縦断面図。
【図6】 軟性鏡の操作部と接眼部との接続構造を示す
要部の縦断面図。
【図7】 (A)は軟性鏡のユニバーザルコードとコネ
クタとの接続構造を示す要部の縦断面図、(B)は
(A)のB−B線断面図。
【図8】 軟性鏡の可撓管と湾曲部との接続構造を示す
要部の縦断面図。
【図9】 図8のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 軟性鏡(内視鏡) 2 挿入部 15 シース本体 16 本体部 19 変形部 20a、31 凹部 20b、32 凸部 21、33 貫通孔 22 Cリング(付勢手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の挿入部が挿通可能なシース本体
    の基端部に前記シース本体の挿通孔に連通される内孔を
    有する本体部が連結された内視鏡用シースにおいて、 前記シース本体に軸方向に沿って凹部、凸部が交互に連
    続的に配置された蛇腹の第1のチューブ形状と、前記蛇
    腹のチューブ形状が伸長された略円筒形の第2のチュー
    ブ形状とに変形可能な変形部を設け、前記シース本体の
    先端部に付勢力によって前記内視鏡の挿入部を前記シー
    ス本体の先端部に固定可能な付勢手段を設けるととも
    に、前記変形部の凹部に灌流用の貫通孔を形成したこと
    を特徴とする内視鏡用シース。
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