JP2001037436A - 冷凍でんぷん製品製造方法および冷凍でんぷん製品 - Google Patents
冷凍でんぷん製品製造方法および冷凍でんぷん製品Info
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Abstract
く、長期間保存することのできるでんぷん製品。 【解決手段】原料でんぷんと水とを混合して型枠中に流
し込み、蒸気加熱して半透明状に糊化した後、冷却して
型枠から外し、麺状に切断したものを急速冷凍する。で
んぷんとして、本くず粉、馬鈴薯でんぷん、甘藷でんぷ
ん、玉蜀黍でんぷんおよび/またはタピオカでんぷんを
用いる。
Description
する麺状又はシート状の、くず切りや春雨の冷凍食品等
を製造する方法およびそれらの冷凍製品に関する。な
お、本発明冷凍でんぷん製品には、小麦粉を主成分とす
る、うどん、そうめん、そば等のいわゆる麺類やシート
状物は含まれない。
状またはシート状製品に加工したくず切りや春雨などの
めん状でんぷん加工製品は古くからなじみの深い食品で
ある。最近では、くずや緑豆のでんぷん以外にもじゃが
いも、甘藷、タピオカ、玉蜀黍などのでんぷんを原料と
して製造されている。従来は、これらめん状でんぷん製
品は、でんぷん粉やその糊化物を水に混合してシート状
に広げ、加熱して半透明状にし、冷却して固化した後、
そのままの状態で又はめん状に切断して乾燥し、あるい
は、でんぷんを水に混合したものを、底に孔をあけてノ
ズル状にした筒に入れ、底部の孔からめん状にして沸騰
している熱湯の中に押し出し、加熱して半透明状になっ
たものを水にさらして乾燥して製造していた。
来のでんぷん加工製品は乾燥品であって、使用する前に
水、または湯で戻す必要があった。この戻しには数分な
いし十数分を要する。そこで、この戻し時間を短縮した
でんぷん製品の製造方法が、特開平4−188045号
公報(特公平4−79629号)に記載されている。こ
の方法は、前記半透明状のでんぷん製品を乾燥させるこ
となく、そのまま包装するものである。そして、保存性
を高めるためにアルコールまたは脱酸剤あるいはpH調
整剤を添加することも記載されている。本発明は、添加
物を用いないで品質、食味を損ねることなく、長期間保
存することのできるでんぷん製品を課題に、研究した結
果完成したものである。
めに本発明は、原料でんぷんと水とを混合して型枠中に
流し込み、蒸気加熱して半透明状に糊化した後、冷却し
て型枠から外し、麺状に切断したものを急速冷凍するこ
とを特徴とする、冷凍でんぷん製品製造方法を提供す
る。同時に、原料でんぷんと水とを混合して型枠中に流
し込み、蒸気加熱して半透明状に糊化した後、冷却して
型枠から外したシート状物を急速冷凍することを特徴と
する冷凍でんぷん製品製造方法を提供する。
は、でんぷんとして、本くず粉、馬鈴薯でんぷん、甘藷
でんぷん、玉蜀黍でんぷんおよび/またはタピオカでん
ぷんを用いることが望ましく、また、原料でんぷんは、
固形物および/または粉末のまま、水とを混合して型枠
中に流し込むことが好ましい。さらに、前記の麺状に切
断したものは、絡ませることなく引き揃えて急速冷凍す
ることにより、スムーズに解凍することができる。そし
て、原料でんぷん中に少なくとも20重量%のタピオカ
でんぷんを混合しておくことが望まれる。
ん、甘藷でんぷん、玉蜀黍でんぷんおよび/またはタピ
オカでんぷんを主成分とするでんぷん製品であって、前
記主成分と水とを混合し、蒸気加熱して半透明状にした
シート状物または麺状物を−20℃以下に急速冷凍した
ことを特徴とする冷凍でんぷん製品を提供する。
げて具体的に説明する。本発明において原料でんぷんに
は、主成分として、本くず粉、緑豆でんぷん、馬鈴薯で
んぷん、甘藷でんぷん、玉蜀黍でんぷん、タピオカでん
ぷん等を単独または2種類以上を混合して使用すること
ができる。これらのでんぷん類に必要により食味を調整
するために若干量の糖類等を添加してもよい。また、原
料でんぷん中に少なくとも20重量%のタピオカでんぷ
んを加えておくと、比較的、食味を損ねることなく容易
に自然解凍させることができる。自然解凍に重点を置く
場合には、タピオカでんぷんの混合比率を50重量%以
上にするとよい。
製品や経済性にあわせて適宜に選択することができる。
また、従来の方法では、原料でんぷんは糊化してから蒸
煮する必要があったが、本発明では原料でんぷんを糊化
させず固形物および/または粉末のまま、水と攪拌、混
合して型枠中に流し込むことにより、好ましく用いるこ
とができる。したがって、原料でんぷんを均一に混合し
やすくなり、熱エネルギー節減効果が大きい。
しては、一般にまず、適当な容器中に所要量の水を入
れ、前記のでんぷん類を加えて撹拌、均一に混合してで
んぷん液を準備する。このでんぷん液を底の浅い盆状の
型枠内に、通常0.5〜5mm、好ましくは1.5〜2
mmの厚さになるように流し込む。でんぷん液を流し込
んだ型枠は、加熱室に送入して、通常は85〜100℃
の水蒸気で蒸気加熱し半透明状に糊化させる。加熱温度
は100℃以上であってもよい。この間、まず型枠中の
水が蒸発し、その後、一定の水分を、保ったままα化す
るのでいつも安定した水分量の製品を得ることができ
る。
浸漬、冷却、固化した後、型枠から外せば、シート状の
でんぷん製品が得られる。得られたシート状のでんぷん
製品を幅1〜15mmの麺状に切断すれば、麺状のでん
ぷん製品が得られる。本工程は、ベルトコンベア方式を
採用し、あらかじめベルトに型枠を取り付けておくこと
により、少なくとも加熱室から冷却槽までを連続自動処
理することができる。また、ベルトに取り付ける型枠に
ベルトの素材と同じ素材を用いることによって、ベルト
の屈曲を容易にすることができる。
は、一包装分単位に分けたものを−20℃好ましくは−
35℃以下の冷凍室に入れ、通常は数分から20〜30
分以内に急速冷凍する。冷凍速度は早いほうが品質上好
ましい。
模や製品の種類によって、全操作をバッチ方式とするこ
とも、流通連続方式を採用することもまた、両者を適宜
に組み合わせることも可能である。
明する。
粉を加え、粉が沈殿しないようによく混合してでんぷん
液を調整し、攪拌機付きのホッパーに投入した。ホッパ
ーの下には型枠を搬送するためのベルトコンベアを設
け、ホッパーの底に取り付けたノズルから型枠中にでん
ぷん液を注入できるようにした。16cm角の平たい型
枠をベルトコンベア上に並べ、搬送しながら各型枠に順
次厚さが1.5〜2mmになるようにでんぷん液を流し
込んだ。でんぷん液を流し込んだ型枠をベルトコンベア
で蒸気室の中に搬入し、約90℃の水蒸気で5〜10分
間、蒸煮してでんぷん液を糊化させた。この糊化したシ
ートを型枠ごと流水中で約3分間冷却して固化させ、型
枠から剥離して半透明のくずシートを製造した。
てくず切りに加工した。さらに加工したくず切りが重な
らないように100gずつ分けられるようにして盆状の
容器中に真直ぐに並べ、そのまま−40℃の冷凍機中に
入れ、約15分間、急速冷凍して100gずつ袋詰め
し、冷蔵庫の冷凍室で保存した。
約1分間投入して解凍した。解凍したくず切りは切れた
り相互に接着することはなかった。また風味等も冷凍前
のものと同じであった。
タピオカでんぷんを混合して麺状の冷凍くず切りを製造
し、急速冷凍して袋詰めし、冷蔵庫の冷凍室で保存し
た。約6月後、冷凍庫から取り出し、室温で自然解凍し
た。解凍したくず切りが切れたり相互に接着することは
く、また、風味等も冷凍前のものと同じであった。
品は、添加剤等を必要としないで風味を失うことなく長
期保存が可能になり、しかも、従来の乾燥保存した製品
のように使用前の戻し処理が不要であって、例えば鍋物
に使用するのであれば、冷凍状態のまま鍋に入れ、食す
ることができる。自然解凍も可能で、とくにくず切り、
くずシートの利用拡大に有効である。製造時、使用時の
熱エネルギーの節減にも効果的である。
Claims (7)
- 【請求項1】原料でんぷんと水とを混合して型枠中に流
し込み、蒸気加熱して半透明状に糊化した後、冷却して
型枠から外し、麺状に切断したものを急速冷凍すること
を特徴とする、冷凍でんぷん製品製造方法。 - 【請求項2】原料でんぷんと水とを混合して型枠中に流
し込み、蒸気加熱して半透明状に糊化した後、冷却して
型枠から外したシート状物を急速冷凍することを特徴と
する冷凍でんぷん製品製造方法。 - 【請求項3】原料でんぷんが本くず粉、馬鈴薯でんぷ
ん、甘藷でんぷん、玉蜀黍でんぷんおよび/またはタピ
オカでんぷんであることを特徴とする請求項1または2
記載の冷凍でんぷん製品製造方法。 - 【請求項4】原料でんぷんを固形物および/または粉末
のまま、水とを混合して型枠中に流し込むことを特徴と
する請求項1、2または3記載の冷凍でんぷん製品製造
方法。 - 【請求項5】麺状に切断したものを、絡ませることなく
引き揃えて急速冷凍することを特徴とする請求項1、3
または4記載の冷凍でんぷん製品製造方法。 - 【請求項6】原料でんぷん中にタピオカでんぷんを少な
くとも20重量%含めて水と混合することを特徴とする
請求項1ないし5のいずれかに記載の冷凍でんぷん製品
製造方法。 - 【請求項7】本くず粉、馬鈴薯でんぷん、甘藷でんぷ
ん、玉蜀黍でんぷんおよび/またはタピオカでんぷんを
主成分とするでんぷん製品であって、前記主成分と水と
を混合し、蒸気加熱して半透明状にしたシート状物また
は麺状物を−20℃以下に急速冷凍したことを特徴とす
る冷凍でんぷん製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21698099A JP3727493B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 冷凍でんぷん製品製造方法および冷凍でんぷん製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21698099A JP3727493B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 冷凍でんぷん製品製造方法および冷凍でんぷん製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001037436A true JP2001037436A (ja) | 2001-02-13 |
JP3727493B2 JP3727493B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=16696939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21698099A Expired - Lifetime JP3727493B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 冷凍でんぷん製品製造方法および冷凍でんぷん製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3727493B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108208505A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-06-29 | 合肥中科启奥生物科技有限公司 | 一种富硒玉米饮料及其制备方法 |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP21698099A patent/JP3727493B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108208505A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-06-29 | 合肥中科启奥生物科技有限公司 | 一种富硒玉米饮料及其制备方法 |
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JP3727493B2 (ja) | 2005-12-14 |
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