JP2001037175A - 2軸同期反転駆動モータ - Google Patents

2軸同期反転駆動モータ

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JP2001037175A
JP2001037175A JP11203390A JP20339099A JP2001037175A JP 2001037175 A JP2001037175 A JP 2001037175A JP 11203390 A JP11203390 A JP 11203390A JP 20339099 A JP20339099 A JP 20339099A JP 2001037175 A JP2001037175 A JP 2001037175A
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drive motor
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幸三 眞武
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善徳 小島
Nobuhito Miyashita
信人 宮下
Takanori Inada
高典 稲田
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Ebara Densan Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/40Electric motor
    • F04C2240/402Plurality of electronically synchronised motors

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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのロータを所定の間隙を設けて高速で安
定に同期反転させることのできる2軸同期反転駆動モー
タを提供する。 【解決手段】 永久磁石5を周設した2つのロータ6
を、各ロータ間に所定の間隙を保って並列軸支し、各ロ
ータの外周に所定の空隙を保って電機子を配置し、且つ
ロータ同士が相対向して形成された電機子の無配置部に
おいて各ロータの異磁極面を相対向させて磁気カップリ
ングを構成すると共に電機子の空間移動磁界により各ロ
ータを相反転して回転させる2軸同期反転駆動モータに
おいて、2軸の中心線を結ぶ線と直交する対称線を対称
にして、左右の各ロータを駆動する電機子3の配置は対
称であり、各ロータ6は離隔して配置され、各々対称な
位置にある電機子巻線4は同相で且つ異磁極となるよう
に電機子鉄芯3に突極集中巻きされ、電機子鉄芯3は固
定子ヨーク2の内周に固定されて一つのモータを形成
し、1つの駆動装置によって左右のロータが同時に反転
トルクを発生するように巻線4が結線された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2軸同期反転駆動モ
ータに係り、特に2軸ギアポンプ、ルーツブロア、スク
リュー圧縮機等の2軸を同時に反転して回転させること
を必要とする回転機器の駆動モータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような2軸を同時に反転させ
ることを必要とする機器の駆動モータは、通常1軸で駆
動し、ギアにより2軸を同期反転駆動する方法が一般的
である。しかしながら、2軸を同時に同期反転させる駆
動モータが特開平4−178143号公報に提案されて
いる。この方式のモータは、永久磁石を外周に周設した
2つのロータを外周面が互いに接触又は近接対向するよ
うに配置され、且つ各ロータの異磁極面が相対向吸引し
て磁気カップリングを構成し、前記各ロータの外周に所
定の間隙を保って電機子を配置し、該電機子の空間移動
磁界により前記ロータを反転して回転させるものであ
る。この方式の駆動モータによれば、ギアを使用するこ
となしに、直接2軸を同期反転駆動することができる。
又、ギヤが必要でないため、2つのロータ間に機械的な
接続部分を有することなく2軸を同期反転駆動すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方式の
モータによれば、電機子には通電電流に基づいた磁気力
を生じる回転空間移動磁界が形成され、またロータ相互
間に磁気カップリング力が作用するが、このロータに作
用する回転駆動磁界の強さは巻線の不均一性及びロータ
に周設した永久磁石の着磁の不均一性等により必ずしも
一定とはならず、前記2つのロータ間に作用する均一な
回転力を生じさせることが困難である。このため、2つ
のロータを非接触に配置した場合、各ロータ及びロータ
を支持する軸受にはそれぞれラジアル方向にアンバラン
スな荷重が加わる。従って、上記公報に開示されたモー
タでは、必ずしも均一ではない荷重力が加わるため、安
定に高速回転で2軸を同期反転させることは容易ではな
かった。
【0004】本発明は係る従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、2つのロータを所定の間隙を設けて
安定に同期反転させることのできる2軸同期反転駆動モ
ータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の2軸同期反転駆
動モータは、永久磁石を周設した2つのロータを、各ロ
ータ間に所定の間隙を保って並列軸支し、前記各ロータ
の外周に所定の空隙を保って電機子を配置し、且つロー
タ同士が相対向して形成された電機子の無配置部におい
て各ロータの異磁極面を相対向させて磁気カップリング
を構成すると共に前記電機子の空間移動磁界により各ロ
ータを相反転して回転させる2軸同期反転駆動モータに
おいて、2軸の中心線を結ぶ線と直交する対称線を対称
にして、左右の各ロータを駆動する電機子の配置は対称
であり、各ロータは離隔して配置され、各々対称な位置
にある電機子巻線は同相で且つ異磁極となるように電機
子鉄芯に突極集中巻きされ、該電機子鉄芯は固定子ヨー
クの内周に固定されて一つのモータを形成し、1つの駆
動装置によって左右のロータが同時に反転トルクを発生
するように巻線が結線されたことを特徴とする。
【0006】電機子の配置としてロータ2軸の対称線を
左右対称に、同相且つ逆極となる突極集中巻きされた電
機子を、共通の固定子ヨーク内周に配置して、1個のモ
ータとして結線することにより、1台の通常の3相ブラ
シレス直流モータと全く同じ駆動装置によって効率良く
駆動することができる。そして、上記本発明のモータの
構成により、通電中にロータ同士で構成する磁気カップ
リングの磁界に干渉して、トルクリップル、振動等を発
生することなく、逆に通電により磁気カップリング力を
強めながら円滑にロータを回転させることができる。
【0007】又、2つのロータ外周の間隙距離δはロ
ータ外周と電機子内周との空隙距離δに対し、その1
乃至3倍の距離を有することが好ましい。これにより、
磁気カップリング力と空間移動磁界とのバランスの取れ
た電機子及びロータの配置を達成でき、効率を高めるこ
とができる。又、ロータ同士に所定の間隙距離を設けた
ので、軸受の負担を軽減し、ロータ同士の着磁波形のズ
レによるトルクリップルを小さくできる。
【0008】又、前記電機子の内周面は非磁性の絶縁材
で一体にモールドされ、前記各ロータ外周と前記モール
ド材の間の空隙距離δは、2つのロータ外周の間隙距
離δ に対してδ>2δの関係にあり、2つのロー
タがモールド材を挟んで対向することが好ましい。
【0009】固定子を一体に樹脂・ゴム等でモールド
し、2つのロータの間にモールド材のバリヤを形成して
ロータ同士がぶつからないようにしたので、組立時にロ
ータ磁石同士がぶつかり、磁石を破損させることを防止
できる。
【0010】又、ロータ同士が相対向して形成された電
機子の無配置部において、各ロータの軸方向に貫通孔を
設け流体の通路とするようにしてもよい。
【0011】これにより、ロータ同士が対向する電機子
の無配置部に必然的に生じてしまう2ヶ所のデッドスペ
ースを有効利用することができる。例えば、2軸容積式
ポンプの吸込・排出の為の流体通路として用いること
で、モータの冷却も兼用することにより、極めて単純で
安価な機電一体構造の2軸容積式ポンプ・モータを得る
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態の2軸同
期反転駆動モータの構造を示す。2つのロータは、それ
ぞれ永久磁石を軸心に対称に等間隔で磁束がラジアル方
向に発生するように周設している。すなわち、本実施例
においては2つのロータの永久磁石の極対数はそれぞれ
3であり、S,N,S,N,S,Nの6極をそれぞれの
ロータの周囲に設けている。
【0014】2つのロータ軸心間の中心線B及びその線
Bにロータ間で直交する対称線Cに対称な構造を有する
電機子を備えたステータコア1が一体的に固定配置され
ている。ステータコア1にはそれぞれ、巻線4を備えた
電機子鉄芯3がロータの周面と所定の間隙δだけ離隔
して配置されている。電機子巻線4は、それぞれU,
V,W,U’,V’,W’(ここでU’はUの逆相であ
り、V’はVの逆相であり、W’はWの逆相であること
を示す)の6スロットに分割されており、図2に示すよ
うに直列に接続された等しいターン数の巻線である
,U,と、V ,と、W,Wとの2組
の巻線が中心線Bに対して上下対称に配置されている。
左右の電機子は対称線Cに対して対称であり、互いに同
一相で逆相の関係にある。ここで、巻線4は図2に示す
ように等しいターン数の巻線であるU,Uが直列に
接続され、その逆相であるU’,U’の直列接続が
並列に接続されU相を構成している。V相及びW相につ
いても同様であり、全体としてU,V,Wの各相がY形
に結線されている。
【0015】図1において、2つのロータを所定の軸間
距離lを保って配置していて、各ロータはそれぞれその
外周にN,S交互に且つ等間隔に6極に着磁された永久
磁石5を周設している。各ロータ外周の6極の永久磁石
のうちそれぞれ対称線Cを挟んで対向する2極ずつを磁
気カップリングとして使用し、残る4極ずつをモータと
して駆動磁極に使用することは、前述の従来技術と同様
である。この状態においてロータ外周同士が所定の間隙
距離δを保って相対向するが、必ず互いの異磁極面を
対向吸引して安定すると共に磁気カップリングとなり、
互いに逆方向にのみ容易に同期回転できる。
【0016】2つのロータを各ロータの永久磁石が接触
又は近接するように配置することは、実用的ではない。
永久磁石の機械加工は一般的でないので、各ロータ外周
の寸法精度は一般に良くなく、この状態で接触又は近接
させると永久磁石は部分的に摩擦を起こし、磁石が磨耗
したり、割れたりし易い。又若干のクリアランスを設け
ても、各ロータ間に作用する強力な吸引力により軸受に
負担が加わり、軸受寿命が短くなる。又、2つの永久磁
石を周設したロータの着磁波形も現実的には完全に均一
とはならず、2つの磁石間の着磁波形のズレが磁気カッ
プリングとして同期反転する際にトルクリップルとなり
易く、モータとして駆動する際にもこのトルクリップル
により脱調したり、振動し易くなる。
【0017】逆に2つのロータ間のクリアランスを大き
くし過ぎると、磁気カップリング力が低下する。実用的
には電機子内周とロータ外周との空隙距離をδ、2つ
のロータ外周間の空隙距離をδとしたとき、δ
(1〜3)δ程度であれば、2つの磁石間の吸引力と
各ロータと電機子間の吸引力がほぼキャンセルされ、磁
気カップリング力も充分大きく且つトルクリップルも小
さく実用的である。
【0018】図1に示すモータにおいては、磁気カップ
リングに用いる2極のロータ磁石に対して、残る4極の
ロータ磁石に対して、各々6極の同一形状の電機子(こ
こで言う電機子とは電機子鉄芯3とそれに各々突極集中
巻きした電機子巻線4で構成される)、即ち、全体で1
2個の電機子にて、1つのモータを構成している。この
モータの電機子の配置の特徴は、2軸間中心線Bのl/
2の位置で直交する対称線Cを対称にして左右全く対称
となるように6極ずつ配置し、且つ左右対称位置の電機
子巻線4は同相で且つ逆向きに電機子鉄芯3に突極集中
巻きされるか、或いは同方向に突極集中巻きしながら、
互いに逆方向の通電を行うことにより、逆相の関係とす
る。これで1つのモータとして駆動することが可能にな
る。各電機子は共通の固定子ヨーク2に嵌めこまれ、位
置決めされている。このように本モータは1つの3相モ
ータとして駆動できるので、当然駆動電源装置(ドライ
バー)も1つでよい。
【0019】図1に示すモータの駆動は、ロータ磁極位
置に応じて図3乃至8の巻線の電流の流れ(a1〜a
6)及びロータの回転(b1〜b6)に示すように、6
通りの通電の切換えを繰り返すことにより、電機子が発
生する空間移動磁界により各ロータを矢印の方向に反転
させて回転を継続することができる。図3乃至図8の
(a1〜a6)に示す通電方法は、通常のブラシレス直
流モータの通電方法と全く同じ方法である。ロータ磁極
位置を検知する方法も同様にホール素子等を使ったり、
各相の逆起電圧を利用する方法等を使用できる。
【0020】又、本モータの電機子の配置のように同一
相で左右対称且つ逆極に配置することにより、ロータ同
士が対向する位置にあるUとU'およびWとW'
相は通電により必ず異磁極となるので、固定子ヨーク2
を通じて共に磁力を強め合い、さらに各ロータの異磁極
を各々同時に吸引することにより、2つのロータ間の磁
気カップリング力は通電によりさらに強め合うことにな
る。
【0021】ところで、上記従来技術に記載されている
ように、各ロータに対して1つのモータ、即ち「2つの
完全なモータを形成する」という考えに立つと、例えば
図1において回転方向順にU→V→W→U→V
→Wと送られ、最後にW →Uへ戻る為の巻線が
必要となると考えるのが一般的である。しかしながら、
本発明のモータの電機子レイアウトにおいて、W・U
間が必ず不連続な形状となるので、このW→U
戻る為の巻線が存在すると、ロータ同士が吸引対向して
磁気カップリング作用を行っている磁界と、W→U
間の巻線が発生する磁界が干渉してしまい、トルクリッ
プルや振動を発生してしまう。本発明においてはこの磁
界の干渉の問題について解決している。つまり本発明に
おいて、各電機子巻線は電機子に突極集中巻きされてお
り、W→U,W’→U’へ戻る為の巻線は存在
しない。W相とU相およびW’相とU’相は互
に独立していても、隣接するU相とU’相およびW
相とW’相は通電により必ず異磁極となるので、固
定子ヨークおよび吸引対向したロータ磁石の磁路を通じ
て磁路が閉じるので、W→U,W’→U’へ戻
る巻線は不要となる。そればかりかロータ同士が吸引対
向して磁気カップリング作用を行っている磁界は、通電
により干渉を受けずにむしろより強められるのである。
【0022】なお本実施形態で示したロータ磁極の数、
電機子数およびその組合せは、例えばロータ磁極数各
4、電機子数6等のように、他にも考えられる。しかし
ながら、モータのレイアウト上この実施形態は最もスペ
ースを有効利用し、且つ良好な効率が得られる好ましい
一例である。
【0023】図9は、本発明の第2の実施形態の2軸同
期反転駆動モータを示す。図9に示すモータにおいて
は、従来技術の欠点であるモータ組立て時に直接ロータ
同士がぶつかって永久磁石が破損することの無い構成を
採用している。即ち、電機子と固定子ヨークと一体にな
った固定子を樹脂あるいはゴム等で一体にモールドし、
その時電機子の内周と同径あるいはロータ外径より大き
く且つ電機子内径よりも小さい位置にモールド材の内周
面を作るように、且つモールド材の内径δに対してδ
>2δとすることにより、2本のロータ間にモール
ド材7のバリヤ部7aを形成することができる。このバ
リヤ部7aにより組立時にロータ同士がぶつかろうとし
てもモールド材のバリヤ部7aが間に挟まり、永久磁石
5が直接ぶつかって破損することを防止できる。なおバ
リヤ部7aの中央部分はδの大きさによっては非常に
薄くなるので、一部を予め欠落させた形状としても効果
はあまり変わらない。
【0024】又、着磁されたロータ磁石を電機子で構成
された固定子に挿入して組立てる際、磁石の吸引力は強
力であり、(a)ロータ同士あるいは(b)ロータと電
機子が容易にぶつかり合い、磁石が傷ついたり、破損し
易いという問題もある。本発明のモータでは、電機子の
内周と同径あるいは電機子内周よりも小さな径となるよ
うに樹脂・ゴム等の材質のモールドを電機子全体に施す
ことにより、この問題を解決している。つまりロータ外
周とモールド材内周のクリアランスδをδ>2δ
としたとき、2つのロータ間にモールド材バリヤが存在
するか、或いはバリヤの中央部が一部欠落した形状であ
っても、組立中にロータ同士が直接ぶつかって破損する
ことを防止できる。
【0025】又、図9においては、ロータ同士が相対向
して形成された電機子無配置部に生じるデッドスペース
に設けた貫通孔8a,8bが示されている。即ち、モー
ルド材7の電機子無配置部に貫通孔8a,8bを設けて
いる。上記のデッドスペースは、ロータ同士が相対向し
て形成された電機子の無配置部で且つロータ対向部を挟
んで上下2ヶ所に本発明のモータ構成から必然的に生じ
る特有のものである。
【0026】一方で、2軸同期反転駆動モータが駆動す
るポンプにおいては取扱う流体の吸込口と排出口が必要
であり、そこでモータ内部を軸方向に貫通する穴を設け
て流体の通路とし、且つルーツポンプ、ギヤポンプ等の
吸込口、排出口と兼用することは位置的にも都合が良
い。又、モータを貫通する穴に流体を通ずることはモー
タの冷却にも役立ち、モータに特別な冷却装置を設ける
必要が無くなるという利点も生じる。更に、この貫通孔
は前述のモールド材の中に配置すれば電機子巻線の発生
する熱がモールド材7を伝達して良好に排出され、さら
に冷却効果が上がる。
【0027】図10及び図11は、本発明のモータを採
用したルーツポンプを示す。ところで本発明の2軸同期
反転駆動モータのその用途の大部分は、2軸反転を必要
とする容積式ポンプである。中でもルーツ形ポンプ、ギ
ヤポンプ等は2つのポンプロータ9が噛み合う中央部の
上下に、吸込口、排出口を必要とするから、モータ中に
生じるこの上下2ヶ所のデッドスペースをこのポンプの
吸込口と排出口を通る流体通路8a,8bとして利用す
ることが好ましい。図示するルーツポンプは、2本の主
軸6に永久磁石5を周設したロータ6を備え、固定子ヨ
ーク2に配設された巻線4を備えた電機子鉄芯3により
回転駆動される2軸同期反転駆動モータを備える。この
モータは電機子内周部及び電機子無配置部がモールド材
7により充填されている。主軸6は軸受11により支持
され、図中の右側にルーツ形ロータ9を備え、送液が行
われる。モータ内部には軸方向に貫通する2ヶ所の貫通
孔8a,8bを設け、ルーツ形ロータ9を備えたポンプ
室に吸込口8a及び排出口8bとして開口している。従
って、電機子巻線4に通電することにより、ロータ(主
軸)6が回転し、ルーツ形ロータ9が回転して、貫通孔
8a,8bを通してポンプによる送液が行われる。
【0028】このモータにおいては、電機子3,4は通
電により発熱するが、貫通孔8a,8bを流れる流体に
よりモータを冷却することができる。
【0029】尚、図9には前述のモールド材7aに直接
貫通孔を設けた例を記載しているが、モールド材を充填
することなく、空間にパイプ等を配置してもよい。
【0030】尚、上記実施の形態においては、好ましい
実施例を示したに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱すること
なく、種々の変形実施例が可能なことは勿論である。モ
ータ内に設けられた貫通孔は、ポンプ吸込・排出流路と
してではなく、単純にモータを冷却する冷媒通路として
利用しても勿論よい。又、この実施形態においては、流
体の吸込流路、排出流路として利用し、このモータを使
用した非常に単純な構造のルーツ形ポンプの事例を示し
たが、この用途に限定するものではない。
【0031】
【発明の効果】総じて本発明によれば、安定性が高く、
且つ実用的な、2軸同期反転駆動モータを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の2軸同期反転駆動モ
ータの構造を示す断面図である。
【図2】上記モータの巻線の結線を示す図である。
【図3】(a)は、図2の結線の電流の流れを示し、
(b)は、図1のモータの電機子巻線の電流の流れとロ
ータの回転を示す図である。
【図4】(a)は、図2の結線の電流の流れを示し、
(b)は、図1のモータの電機子巻線の電流の流れとロ
ータの回転を示す図である。
【図5】(a)は、図2の結線の電流の流れを示し、
(b)は、図1のモータの電機子巻線の電流の流れとロ
ータの回転を示す図である。
【図6】(a)は、図2の結線の電流の流れを示し、
(b)は、図1のモータの電機子巻線の電流の流れとロ
ータの回転を示す図である。
【図7】(a)は、図2の結線の電流の流れを示し、
(b)は、図1のモータの電機子巻線の電流の流れとロ
ータの回転を示す図である。
【図8】(a)は、図2の結線の電流の流れを示し、
(b)は、図1のモータの電機子巻線の電流の流れとロ
ータの回転を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の2軸同期反転駆動モ
ータの構造を示す断面図である。
【図10】図9に示すモータを備えたルーツポンプの縦
断面図である。
【図11】図10のAA断面を示す図である。
【符号の説明】
1 モータフレーム 2 固定子ヨーク 3 電機子鉄芯 4 電機子巻線 5 永久磁石(ロータマグネット) 6 ロータ 7 モールド材 7a モールド材のバリア部 8a 貫通孔(吸込用) 8b 貫通孔(排出用) 9 ルーツ形ロータ 11 軸受 B 中心線 C 対称線 l 2軸間距離 δ2つのロータ間の外周の間隙距離 δ ロータ外周と電機子内周の空隙距離 δ ロータ外周とモールド材内周の空隙距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 善徳 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内 (72)発明者 宮下 信人 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内 (72)発明者 稲田 高典 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内 Fターム(参考) 3H029 AA01 AA03 AA06 AA16 AA18 AB01 BB41 BB51 CC07 CC27 3H044 AA00 BB01 BB04 BB06 BB08 CC21 DD18 5H621 BB01 BB02 GA01 GA04 GA15 GA16 JK15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を周設した2つのロータを、各
    ロータ間に所定の間隙を保って並列軸支し、前記各ロー
    タの外周に所定の空隙を保って電機子を配置し、且つロ
    ータ同士が相対向して形成された電機子の無配置部にお
    いて各ロータの異磁極面を相対向させて磁気カップリン
    グを構成すると共に前記電機子の空間移動磁界により各
    ロータを相反転して回転させる2軸同期反転駆動モータ
    において、 2軸の中心線を結ぶ線と直交する対称線を対称にして、
    左右の各ロータを駆動する電機子の配置は対称であり、
    各ロータは離隔して配置され、各々対称な位置にある電
    機子巻線は同相で且つ異磁極となるように電機子鉄芯に
    突極集中巻きされ、該電機子鉄芯は固定子ヨークの内周
    に固定されて一つのモータを形成し、1つの駆動装置に
    よって左右のロータが同時に反転トルクを発生するよう
    に巻線が結線されたことを特徴とする2軸同期反転駆動
    モータ。
  2. 【請求項2】 2つのロータ外周の間隙距離δはロー
    タ外周と電機子内周との空隙距離δに対し、その1乃
    至3倍の距離を有することを特徴とする請求項1記載の
    2軸同期反転駆動モータ。
  3. 【請求項3】 前記電機子の内周面は非磁性の絶縁材で
    一体にモールドされ、前記各ロータ外周と前記モールド
    材の間の空隙距離δは、2つのロータ外周の間隙距離
    δに対してδ>2δの関係にあり、2つのロータ
    がモールド材を挟んで対向したことを特徴とする請求項
    1記載の2軸同期反転駆動モータ。
  4. 【請求項4】 ロータ同士が相対向して形成された電機
    子の無配置部において、各ロータの軸方向に貫通孔を設
    け流体の通路としたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の2軸同期反転駆動モータ。
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