JP2001037153A - スプリングリターン式電動アクチュエータ - Google Patents

スプリングリターン式電動アクチュエータ

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JP2001037153A
JP2001037153A JP11201235A JP20123599A JP2001037153A JP 2001037153 A JP2001037153 A JP 2001037153A JP 11201235 A JP11201235 A JP 11201235A JP 20123599 A JP20123599 A JP 20123599A JP 2001037153 A JP2001037153 A JP 2001037153A
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JP
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spring
motor
output shaft
return
gear
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JP11201235A
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English (en)
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Hiroyasu Shimokawa
博康 下川
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Kitz Corp
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Kitz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ等を改良することなく、簡単な構造を
付加することによってコンパクト化とコストの低減を図
り、しかも、高トルクスプリングリターンの制動を行な
うことができ、リターン時の騒音を極力低下させると共
に、流体のウォータハンマー現象の発生を防止するこ
と。 【解決手段】 モータ3に歯車列8を介して出力軸2を
回転自在に設けると共に、モータ3で巻き上げたスプリ
ング4の蓄勢力で出力軸2を逆回転させるようにしたス
プリングリターン式電動アクチュエータにおいて、この
歯車列8に制動機構16を設け、この制動機構16の遠
心力と摩擦力によってスプリング4の戻し回転速度を制
御するようにしたスプリングリターン式電動アクチュエ
ータである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリングリター
ン式の電動アクチュエータに関し、特に、ボールバルブ
やバタフライバルブ等のバルブに用いられるスプリング
リターン式電動アクチュエータの制動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアクチュエータは、通電
時にモータの回転を伝達させて出力軸を駆動させること
によりバルブを開又は閉に駆動させ、一方、モータへの
非通電時には、スプリングを巻き上げた状態の蓄勢力
で、スプリングを逆回転させることによりバルブを開又
は閉に駆動させ、或は、停電時等に、スプリングの蓄勢
力を緊急に解除してばねの戻しトルクでバルブを遮断す
るようにするアクチュエータが知られている。
【0003】ところで、スプリングリターン式の電動ア
クチュエータは、モータによる巻き上げスピードの1.
5〜3倍のスピードでスプリングの蓄勢力をリターンさ
せるため、例えば高速回転でスプリングをリターンさせ
ると、歯車列等の噛合部分による騒音が発生したり、バ
ルブが急激に閉状態になると、流体が液体の場合、配管
内の一次側にウォータハンマーが生じるおそれがある。
【0004】そこで、従来よりこれらの対策として、実
開昭63−49071号公報、又は実開平4−1997
2号公報等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
これらの対策技術にも、それぞれ課題点を有していた。
即ち、実開昭63−49071号公報は、電動機の回転
軸に、遠心ブレーキを備えたものであるから、汎用の電
動機をそのまま用いることができず、付属構造が要るた
め、それだけコストアップの要因になると共に、電動機
の上部に設けられた遠心ブレーキは、電動機より露出す
るため、大型化しやすく、コンパクト化の要求に反する
等の課題を有している。
【0006】また、実開平4−19972号公報は、出
力軸の上端に設けたカムを緩衝装置に接触させたもので
あるため、アクチュエータ自体が複雑化し、大型化する
等の課題がある。
【0007】本発明は、従来の課題を解決するために開
発したもので、その目的とするところは、モータ等を改
良することなく、簡単な構造を付加することによってコ
ンパクト化とコストの低減を図り、しかも高トルクスプ
リングリターンの制動を行なうことができ、リターン時
の騒音を極力低下させると共に、流体のウォータハンマ
ー現象の発生を防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、モータに歯車列を介して出
力軸を回転自在に設けると共に、モータで巻き上げたス
プリングの蓄勢力で出力軸を逆回転させるようにしたス
プリングリターン式電動アクチュエータにおいて、上記
歯車列に制動機構を設け、この制動機構の遠心力と摩擦
力によってスプリングの戻し回転速度を制御するように
したことを特徴とするスプリングリターン式電動アクチ
ュエータである。
【0009】請求項2に係る発明は、上記歯車列のうち
モータ側の歯車の一面に板ばねを設け、この板ばねの外
端部側におもりとゴム等の摩擦部材を取付けて制動機構
を構成し、この制動機構を歯車に形成した開口部に位置
させ、歯車の所定以上の回転速度によって発生するおも
りの遠心力が板ばねに曲げモーメントを発生させて摩擦
部材を固定部材側へ摺動接触させるように構成する。
【0010】この手段において、モータに通電すると、
歯車列を介して出力軸が回転すると共に、この回転に伴
ってスプリングが巻き上げられてスプリングに蓄勢力が
与えられる。次いで、モータへの通電を断つと、モータ
の駆動が停止すると共に、スプリングの蓄勢力によって
出力軸が逆回転し、所定の回転速度以上になると、遠心
力と摩擦力が働いて制動機構によりスプリングの戻し回
転速度を制御するようにしている。
【0011】この場合、制動機構は、モータ側の歯車に
設けられ、おもりの遠心力が板ばねに曲げモーメントを
発生させ、摩擦部材を固定部材側へ接触させることによ
りスプリングの戻し回転速度を低下させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明におけるスプリン
グリターン式電動アクチュエータの一実施形態を図1〜
図5に従って説明する。図1において、1はアクチュエ
ータのケーシングで、このケーシング1は、箱状のカバ
ー1aとボトム1bより成り、2は図示しないボールバ
ルブやバタフライバルブ等の回転弁などの被駆動体に駆
動力を伝達する出力軸であり、3は出力軸を正回転させ
る際の電動モータで、このモータ3は、ボトム1bに固
定した地板5に設けられている。4は出力軸2を逆回転
させる駆動手段となるコイルスプリングで、本例におい
ては、2個のコイルスプリング4a,4bを装着してお
り、このスプリング4a,4bの一端部を出力軸2に固
着した係合部材6に係合し、他端部を地板5に固着した
係止部7に係止して出力軸2の正回転に伴って蓄勢さ
れ、高トルクを生じるように構成されている。なお、係
止部7は、地板5に設けた穴であってもよい。
【0013】図中8は、歯車列であり、本例において、
歯車列8は、出力軸2を軸として回転する最終段ギヤ9
と、モータ3のピニオンギヤ10と中間ギヤ11a,1
1bを介して最終段ギヤ9とに噛み合わせて設けられる
減速歯車12とから構成されている。図1において、減
速ギヤ12、中間ギヤ11a,11bは、ボトム1bと
地板5に回転自在に設けた中間軸13に軸装されてい
る。
【0014】図2において、最終段ギヤ9には、回転角
に対応する円弧状孔14が形成されている。本例におい
ては、ボールバルブ等の回転弁を開閉するために略90
°の回転角に対応するように設けられている。この円弧
状孔14には、ボトム1bに植設したピン15が出力軸
の回転始点、終点において当接することにより、出力軸
2の回転が規制される。
【0015】歯車列8には、制動機構16を設け、この
制動機構16の遠心力と摩擦力によってスプリング4の
戻し回転速度を制御するようにしている。本例における
制動機構16は、図1及び図2に示すような制動構造を
採用している。即ち、減速歯車12の下面に板ばね17
の中央位置をボルト18,18で固着し、板ばね17の
両端部には、金属製等のおもり19とゴムや樹脂等の摩
擦部材20とで板ばね17をボルト16aで挾着して取
付けている。
【0016】この制動機構16は、減速歯車12に形成
した開口部21に位置させ、板ばね17に曲げモーメン
トが発生したときに、板ばね17が撓み変形して摩擦部
材20が地板5の下面に固着した固定板22に接触して
摩擦力を発生し、減速歯車12の回転速度を低下させる
ようにしている。
【0017】次に、上記の実施形態の作用を説明する。
電動モータ3に通電してピニオンギヤ10を駆動させる
と、歯車列8を介して出力軸2が回転すると共に、この
出力軸2の回転が係合部材6を介してスプリング4a,
4bを巻き上げてスプリング4に蓄勢力が付与される。
ピン15に円弧状孔14が当接すると、出力軸2の回転
が規制されると共に、更に回転を続けようとする電通モ
ータ3の力により、バルブの開又は閉の状態が保持され
る。なおこの際、図示しないリミットスイッチによって
モータへの供給電圧を下げ、消費電力を減らすと共に、
電動モータ3の過剰な発熱を防止している。
【0018】次いで、電動モータ3への電通を断つと、
バルブの開又は閉の状態が解除されると共に、スプリン
グ4の蓄勢力によって出力軸2が逆回転をスタートす
る。その後、減速歯車12が所定の回転速度以上になる
と、図4に示すように、おもり19に遠心力Fが発生す
ると共に、板ばね17に曲げモーメントMが発生し、図
5に示すように、摩擦部材20が固定側の固定板22に
摺動接触して摩擦力を発生し、減速歯車12の回転速度
を低下させる。
【0019】この場合、スプリング4の蓄勢力は、モー
タ3による巻上げスピードの1.5〜3倍の速度でリタ
ーンするが、所定以上の回転速度になると制動力が生じ
るように設けられているので、スプリングリターンの立
上り時は、制動力が生じることなく、スプリングの戻し
トルクのロスも発生することがない。なお、スプリング
4の巻上げ時には、制動の摩擦力は生じることはない。
【0020】このように、ボールバルブやバタフライバ
ルブ等の回転弁のステムに出力軸2を連結してバルブ用
のアクチュエータに用いた場合、スプリング4の蓄勢力
で、バルブを開又は閉に作動することができ、スプリン
グリターン時において、高速になると、制動力が生じて
停止時のショックを緩わらげることが可能となり、ま
た、水等の流体に適用したバルブの場合、バルブの一次
側に発生するおそれのあるウォーターハンマー現象を防
ぐことができる。
【0021】図6は、本発明におけるスプリングリター
ン式アクチュエータの制動構造の他例を示したもので、
減速歯車12に、ばね23、おもり24と、ゴム等の摩
擦部材25から成る制動機構26を設け、固定側の固定
筒体27の内周面に摩擦部材25を当接させ、制動力を
半径方向に生じさせるようにしている。即ち、減速歯車
12が所定以上の回転速度を生じたときに、遠心力と摩
擦力によって歯車の回転速度を低下させるように構成し
ており、上記の例と同様の作用効果を発揮する。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、簡単な
構造の回転速度制御機構を設けることによってコンパク
トに製造でき、かつコスト低減ができ、また、高トルク
のスプリングリターンにおける制動の制御を行なうこと
ができると共に、スプリングのリターン時に生ずる各種
の騒音を極力低下させ、特に、停止時の衝撃を緩和させ
ることができ、更には、バルブなどに応用した場合、水
などの流体によるウォータハンマー現象の発生を確実に
防止でき得る。
【0023】また、スプリングの巻上げ時は、制動が発
生することなく、逆回転時において高速になるときに制
動が生じ、しかもスプリングのリターンの立上り時に
は、スプリングの戻しトルクのロスが生じない等の優れ
た効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるスプリングリターン式電動アク
チュエータの一例を示す縦断面図である。
【図2】図1における要部を示した横断面図である。
【図3】図1からカバーを取り外したA−A線断面図で
ある。
【図4】図1における制御機構の一部切欠き拡大断面図
である。
【図5】図4の作動状態を示す部分断面図である。
【図6】本発明におけるスプリングリターン式電動アク
チュエータの他例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータのケーシング 2 出力軸 3 モータ 4 スプリング 8 歯車列 12 減速歯車 16 制動機構 17 板ばね 19 おもり 20 摩擦部材 22 固定板 23 ばね 24 おもり 25 摩擦部材 26 制動機構 27 固定筒体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに歯車列を介して出力軸を回転自
    在に設けると共に、モータで巻き上げたスプリングの蓄
    勢力で出力軸を逆回転させるようにしたスプリングリタ
    ーン式電動アクチュエータにおいて、上記歯車列に制動
    機構を設け、この制動機構の遠心力と摩擦力によってス
    プリングの戻し回転速度を制御するようにしたことを特
    徴とするスプリングリターン式電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 上記歯車列のうちモータ側の歯車の一面
    に板ばねを設け、この板ばねの外端部側におもりとゴム
    等の摩擦部材を取付けて制動機構を構成し、この制動機
    構を歯車に形成した開口部に位置させ、歯車の所定以上
    の回転速度によって発生するおもりの遠心力が板ばねに
    曲げモーメントを発生させて、摩擦部材を固定部材側へ
    摺動接触させるようにした請求項1に記載のスプリング
    リターン式電動アクチュエータ。
JP11201235A 1999-07-15 1999-07-15 スプリングリターン式電動アクチュエータ Pending JP2001037153A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108011470A (zh) * 2017-12-29 2018-05-08 贾庆隆 一种电机减震底座
CN108825852A (zh) * 2018-08-13 2018-11-16 上海核工程研究设计院有限公司 一种弹簧自复位式阀门电动执行机构
CN115967217A (zh) * 2022-12-16 2023-04-14 南通高扬电机有限公司 一种具有防护机构的微型电机

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