JP3563438B2 - 回転駆動操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、回転駆動操作装置に関する。
この発明の回転駆動操作装置は、バタフライ弁、ボール弁、コック、ダンパなどの回転開閉装置に用いられ、緊急開または閉作動が可能である。
【0002】
【従来の技術】
蒸気、水その他流体を使用する設備では、緊急時に安全あるいは設備保全のために急速に流路を全開または全閉する回転開閉装置が設けているものがある。このような回転開閉装置として、緊急遮断バタフライ弁やダンパなどがある。また、バタフライ弁のような回転弁の回転駆動操作装置として、たとえば実公昭43−4279号公報、特公昭53−34005号公報、または特公平3−14107号公報で開示された弁操作装置がある。
【0003】
実公昭43−4279号公報の回転駆動操作装置は、渦巻ばねの内側が回転弁の弁棒(出力軸)に、また外側が枠体にそれぞれ固着されている。また、モータの駆動軸が、弁棒に連結されている。モータを駆動すると、回転弁の弁体が回転するとともに渦巻ばねが巻き込まれる。モータ駆動回路の開閉スイッチを開くと、渦巻ばねが巻き戻されて回転弁は自動的に復元する。
【0004】
特公昭53−34005号公報の回転駆動操作装置は、向かい合ったばね座の間にコイルばねが挿入され、ばね座のそれぞれにコイルばねの端部が固定されている。モータの駆動軸は減速機、および電磁クラッチを介して弁棒に接続されている。電磁クラッチをつないでモータを駆動すると、弁は開くとともにコイルばねは巻かれて蓄圧状態になる。停電等により電磁クラッチが開放されると、コイルばねの保持が解除されてコイルばねの復元力で弁は閉じる。
【0005】
さらに、特公平3−14107号公報の回転駆動操作装置は、出力軸(弁棒)にリングギアおよび出力軸の歯車がそれぞれ回転可能にはめ合っている。リングギアの外歯車に可逆モータの駆動軸の歯車がかみ合っている。ゼンマイバネの内側に固着された軸に、リングギアの内歯車にかみ合う歯車と、出力軸の歯車にかみ合う歯車とがそれぞれ固着されている。また、出力軸の歯車にロック装置が連結されている。出力軸の歯車をロックした状態で可逆モータを正転または逆転すると、弁は開閉する。ロックを解除した状態で可逆モータを駆動すると、ゼンマイバネが巻き込まれる。また、停電すると、ロックが解除され、ゼンマイバネが巻き戻されて弁が回転駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
流体が流れる流路を急激に開閉すると、流体使用設備の操業状態が不安定になったり、あるいはウォータハンマで機器を損傷したりすることがある。一方、緊急時には、急速に流路を全開または全閉しなければならない。したがって、通常状態では適当な速度で流路を緩やかに開閉し、緊急時だけ急速に開閉する装置が必要である。
【0007】
上記実公昭43−4279号公報または特公昭53−34005号公報で開示された回転駆動操作装置では、ばねの復元力で作動するので、常に急速に開または閉作動する。ばねのねじり剛性を小さくして、緩やかに開閉するようにすると、緊急遮断として機能しない。特公平3−14107号公報で開示された回転駆動操作装置では、通常作動部(電動駆動)と緊急作動部(ばね駆動)が分割され、独立している。したがって、機構が複雑であり、多数の部品を必要としていた。また、装置が高額となる問題もあった。
【0008】
この発明は、通常時は適当な緩速度で作動し、緊急時は急速に作動する、構造が簡単な回転駆動操作装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の回転駆動操作装置は、可逆モータと、可逆モータの出力軸に連結された減速装置と、減速装置の出力軸に連結された第1ばね座と、第1ばね座に向かい合い、可逆モータのケーシング側に固定された第2ばね座と、第1ばね座と第2ばね座との間に挿入され、一端部が第1ばね座に、他端部が第2ばね座にそれぞれ固定され、ねじりトルクが回転開閉装置の所要開閉トルクを超え、かつ減速装置の出力トルク未満であるコイルばねと、第1ばね座に取り付けられ、回転開閉装置に連結された操作軸と、可逆モータ、減速装置または操作軸を回転開閉装置の全開または全閉位置でロックするロック装置と、回転開閉装置の全開位置および全閉位置をそれぞれ検出する開閉検出装置と、通常時に閉または開信号に基づいてロック装置にロック解除信号を出力するとともに、可逆モータに始動信号を出力し、開閉検出装置からの信号に基づいて全閉または全開位置で可逆モータに停止信号を出力するとともに、ロック装置にロック信号を出力し、緊急時に可逆モータおよびロック装置の駆動源を遮断する開閉制御装置とを備えた回転駆動装置において、前記可逆モータの出力軸、減速装置の入力側、減速装置の出力軸、第1ばね座、操作軸、回転開閉装置が順次直接連結されていることを特徴としている。
【0010】
可逆モータは、直流、単相または3相の可逆電動モータ、可逆空気圧モータ、可逆油圧モータが用いられる。可逆モータの出力トルクは、減速装置の出力側のトルクが回転開閉装置の所要開閉トルクとコイルばねのねじりトルクとの和を超えるトルクでなければならない。
【0011】
減速装置は、入力側に可逆モータの出力軸に連結されている。減速装置の減速比は、可逆モータの回転数、および回転開閉装置の開閉時間を考慮して決める。減速比は、たとえば1/100〜1/5000である。所要の減速比を得るために、減速装置は減速機構の異なる複数台の減速機を連結したものであってもよい。
【0012】
第1ばね座は、減速装置の出力軸に連結されている。また、第2ばね座は、第1ばね座に向かい合い、可逆モータのケーシング側に固定されている。
【0013】
コイルばねは、第1ばね座と第2ばね座との間に挿入され、一端部が第1ばね座に、他端部が第2ばね座にそれぞれ固定されている。コイルばねのねじりトルクは、回転開閉装置の所要開閉トルクを超え、かつ減速装置の出力トルク未満である。ねじりトルクは、回転開閉装置の開閉時間に基づいて決め、減速装置の出力トルクの1/2〜1/10程度である。
【0014】
操作軸は第1ばね座に取り付けられ、回転開閉装置に連結されている。操作軸は、たとえば回転開閉装置の弁棒または弁体に連結される。
【0015】
ロック装置は可逆モータ、減速装置または操作軸を回転開閉装置の全開または全閉位置でロックする。ロック装置として、電磁ブレーキ、電磁クラッチ、ラチェット機構などが用いられる。可逆モータに電磁ブレーキが直結した市販のモータを用いると、構造が簡単となり、経済的でもある。回転開閉装置の全開および全閉位置でそれぞれロックするようにしてもよい。
【0016】
開閉検出装置は、回転開閉装置の全開位置および全閉位置をそれぞれ検出する。開閉検出装置として、リミットスイッチや近接スイッチが用いられる。
【0017】
開閉制御装置は、閉または開信号に基づいてロック装置にロック解除信号を出力するとともに、可逆モータに始動信号を出力し、開閉検出装置からの信号に基づいて全閉または全開位置で可逆モータに停止信号を出力するとともに、ロック装置にロック信号を出力する。開閉制御装置は、電磁リレーとスイッチと組み合わせたシーケンス制御回路で構成することができる。また、制御用コンピュータを用いることもできる。
【0018】
【作用】
いま、回転開閉装置が全開および全閉状態でそれぞれロックされ、開作動時にコイルばねが巻き込まれるものとする。また、緊急時に回転開閉装置は全開状態から急速に全閉するものとする。
【0019】
回転開閉装置を全開から全閉する場合、手動または自動操作で切換スイッチを閉側に切り換える。これにより、ロックが解除されると同時に、可逆モータが始動する。可逆モータの回転速度は減速装置で減速され、トルクはほぼ減速比の逆数倍に増幅されて第1ばね座に伝達される。また、開作動時に巻き込まれて蓄積されたコイルばねのねじりエネルギが解放され、コイルばねは巻き戻され、第1ばね座に閉方向のトルクを与える。第1ばね座には、可逆モータとコイルばねとから閉方向のトルクが加わる。第1ばね座からのトルクは操作軸を介して回転開閉装置に伝達され、回転開閉装置は閉作動する。コイルばねのねじりトルクは減速装置の出力トルク未満であるので、操作軸の回転速度は、可逆モータの回転速度で制約され、モータ律速となる。このため、コイルばねの巻戻しトルクが操作軸に加わっても、操作軸の回転速度は可逆モータの減速された回転速度に等しい。したがって、回転開閉装置は緩やかに閉じ、急激な閉作動が防がれる。回転開閉装置が全閉すると、可逆モータが停止し、ロック装置が働く。
【0020】
回転開閉装置を全閉から全開する場合、手動または自動操作で切換スイッチを開側に切り換える。これにより、ロックが解除されると同時に、可逆モータが始動する。可逆モータのトルクは減速装置を介して第1ばね座に伝達される。第1ばね座に加わるトルクの一部は、操作軸を介して回転開閉装置を開く方向に回転する。トルクの他の一部はコイルばねをねじり、コイルばねは巻き込まれる。巻き込まれたコイルばねには、ねじりエネルギが蓄積される。回転開閉装置が全開すると、可逆モータが停止し、ロック装置が働く。
【0021】
緊急の場合、可逆モータが電動モータであれば、電源を切る。これによりロックが解除され、コイルばねに蓄積されたねじりエネルギが解放されてコイルばねが巻き戻される。コイルばねの巻戻しにより、第1ばね座が閉方向に回転する。第1ばね座に加わる閉方向のトルクの一部は可逆モータのロータを回転し、トルクの他の一部は操作軸を介して回転開閉装置を閉じるように作用する。可逆モータには通電されていないので、モータ律速とならず、回転開閉装置はコイルばねの巻戻しトルクにより急速に閉じる。なお、停電した場合も同様に、回転開閉装置は急速に閉じる。
【0022】
可逆モータが空気圧モータである場合、緊急時に空気圧モータ内の圧縮空気を電磁弁から排気し、ロータが自由に回転できるようにする。また、油圧モータの場合、油圧モータ内の作動油を電磁弁から排出し、大気圧とバランスさせてロータが自由に回転できるようにする。
【0023】
【実施例】
図1はこの発明の回転駆動操作装置の一例を示す一部縦断面図であり、図2は同装置の側面図である。この回転駆動操作装置は、バタフライ弁に取り付けられる。
【0024】
回転駆動操作装置10は、主としてハウジング11、可逆モータ19、電磁ブレーキ21、減速装置26、ばね座41、コイルばね51、操作軸55、開閉検出装置61ならびに開閉制御装置71とから構成されている
ハウジング11は、円筒状の本体12の内側に内筒部13が、また外側面に端子箱14がそれぞれ設けられている。本体12の底部に、カバー15がボルト16で固定されている。
【0025】
可逆モータ19は、コンデンサ単相誘導モータである。可逆モータ19の出力軸(図示しない)は、歯車減速機27の入力軸(図示しない)に連結されている。
【0026】
電磁ブレーキ21は通電作動型であり、可逆モータ19の出力軸に接続されている。電磁ブレーキ21は、図3に示すように全波整流回路22に接続された電磁石23と、板ばね24に支持されアマチュア25を備えている。電磁石23に通電すると、電磁石23にアマチュア25が吸引され、ブレーキが働く。
【0027】
減速装置26は、歯車減速機27とハーモニックドライブ35(弾性歯車減速機:株式会社ハーモニックドライブシステムズの登録商標名)とからなっている。電動モータ19、電磁ブレーキ21、および歯車減速機27は、一体としてボルト17でハウジング11の頂部に取り付けられている。歯車減速機27の出力軸28は、キー29を介して中間軸31に連結されている。中間軸31は、上部が軸受32でハウジング11の本体12の内筒部13に、また下端部が軸受33で第1ばね座42にそれぞれ支持されている。中間軸31の中央部は、ハーモニックドライブ35のウエーブジェネレータ36が取り付けられている。ハーモニックドライブ35のサーキュラスプライン37およびギヤケース39が、本体12の内筒部13の下端にボルト40により取り付けられている。ウエーブジェネレータ36とサーキュラスプライン37との間に、フレクスプライン38が挿入されている。この実施例では、歯車減速機26の減速比は1/30であり、ハーモニックドライブ35の減速比は1/100である。
【0028】
ばね座41は、第1ばね座42と第2ばね座44とからなっている。第1ばね座42は、軸受46でギヤケース39の下端部に、また軸受47でカバー15にそれぞれ支持されている。第1ばね座42の上端部は、フレクスプライン38の下端部にボルト48で固定されている。また、第1ばね座42の外周に沿ってスカート43が設けられている。第2ばね座44は、第1ばね座42に向かい合い、ハウジング11の頂部内面に設けられている。
【0029】
コイルばね51は、第1ばね座42と第2ばね座44との間に挿入されている。コイルばね51の下方の端部は、ばね軸に平行に下方に向かって折り曲げられて固定部52となっている。固定部52は第1ばね42のばね孔45に挿入され、ボルト53で固定されている。これにより、コイルばね51の下方の端部が、第1ばね座42に固定される。同様にして、コイルばね51の上方の端部が、第2ばね座44に固定されている。第1ばね座42の上記スカート43にコイルばね51の下端側2巻き分が挿入されている。スカート43とコイルばね51との間に、薄肉円筒状のポリふっ化エチレン樹脂製のリング54が挿入されている。コイルばね51はねじられると、下部が湾曲し偏心する。コイルばね51が湾曲すると、コイルばね51は縮むとともに、側方にはみ出す。コイルばね51の縮みは、上記固定部52をばね孔45から引き抜くように作用する。また、側方のはみ出しは、コイルばね51の外周面がハウジング11の内周面に接触するおそれがある。上記スカート43は、コイルばね51の湾曲を防ぐ。また、コイルばね51をねじると、コイルばね51の外周面は円周方向に変位する。リング54はスカート43の内周面とコイルばね51の外周面との間の摩擦を小さくし、コイルばね51がねじれやすくする。
【0030】
操作軸55は、第1ばね座42にキー57を介して連結されている。
【0031】
開閉検出装置61は、開側リミットスイッチ62および閉側リミットスイッチ64を備えている。これらリミットスイッチ62、64は、ハウジング11の本体12の下部に、本体円周方向に沿って設けられた切欠き溝18の両端寄りにそれぞれ配置されている。開側リミットスイッチ62および閉側リミットスイッチ64は、バタフライ弁71の全開および全閉を検出する。また、第1ばね座42の外周面にピン66が取り付けられており、ピン66は切欠き溝18から突き出ている。ピン66は、全開位置で開側リミットスイッチ62のアーム63を、また全閉位置で閉側リミットスイッチ64のアーム65を押し、これらリミットスイッチ62、63を開閉する。さらに、ハウジング11の本体12の外周面には、切欠き溝18の両端寄りに開側調節ねじ68および閉側調節ねじ69がそれぞれ取り付けられている。開側調節ねじ68および閉側調節ねじ69の先端はピン66に接触し、バタフライ弁71の全開および全閉位置を調整する。また、ピン66はストッパの機能ももっている。
【0032】
図4は、開閉制御装置71の回路を示している。回路は、バタフライ弁が全開した状態を示している。開閉制御装置71は、図1に示す端子箱14に収納されている。
【0033】
交流電源72に電源スイッチ73を介して、モータ回路75、ブレーキ回路77、およびランプ回路79が並列に接続されている。また、交流電源72に電源スイッチ73および開閉切換スイッチ86を介して、上記開側リミットスイッチ62および閉側リミットスイッチ64が並列に接続されている。また、開側リミットスイッチ62に開電磁リレーの電磁コイル62R、閉側リミットスイッチに閉電磁リレーの電磁コイル64Rがそれぞれ接続されている。さらに、電源スイッチ73と可逆モータ19との間に、開電磁リレーのa接点62a1および閉電磁リレーのa接点64a1が並列に接続されている。電源スイッチ73とブレーキ21との間で、開電磁リレーのa接点62a2と閉電磁リレーのb接点64b2とが並列に、開電磁リレーのb接点62b2と閉電磁リレーのa接点64a2とがそれぞれ並列に接続されている。ランプ回路79は、開側リミットスイッチ81および開表示ランプ82と、閉側リミットスイッチ83および閉表示ランプ84とが並列に接続されている。
【0034】
回転駆動操作装置10は、図4に示すようにバタフライ弁91の弁箱92のネック部93に取り付けられている。また、操作軸55が弁体95に連結されている。
【0035】
図1、図4および図5を参照し、上記回転駆動操作装置10の作動を説明する。
【0036】
いま、バタフライ弁91が全開した状態にあるとする。このとき、開側リミットスイッチ62は開いており、閉側リミットスイッチ64は閉じている。ブレーキ21の電磁石23は付勢されており、ブレーキ21は可逆モータ19を拘束している。また、ランプ回路79の開側リミットスイッチ81は閉じており、開表示ランプ82が点灯している。なお、コイルばね51は巻き込まれた状態にある。
【0037】
このような状態で、切換スイッチ86を閉側に切り換えると、閉側電磁リレーの電磁コイル62Rが付勢され、モータ回路75の閉電磁リレーのa接点64a1が閉じるとともに、ブレーキ回路77の閉電磁リレーのb接点64b2が開く。これにより、ブレーキ21の電磁石23が消勢され、ブレーキが解除される。この結果、可逆モータ19つまり操作軸55の回転の拘束が解かれ、可逆モータ19が始動する。可逆モータ19の始動により開側リミットスイッチ62が閉じる。また、ランプ回路79の開側リミットスイッチ81が開き、開表示ランプ82は消灯する。可逆モータ19は正回転し、バタフライ弁91は閉作動する。可逆モータ91の回転数は歯車減速機27およびハーモニックドライブ35で1/3000に減速され、トルクはほぼ3000倍に増幅されて、操作軸55つまり弁棒に加わる。このとき、コイルばね51に蓄積されたねじりエネルギが解放され、コイルばね51が巻き戻されて第1ばね座42にトルクが加わる。コイルばね51が巻き戻されるに従い、第1ばね座42が正回転する。第1ばね座42に加わるトルクの一部は、ハーモニックドライブ35、中間軸31、および歯車減速機27を介して可逆モータ21のロータに作用する。また、トルクの他の一部は、操作軸55を介して弁体95を開方向に回転する。操作軸55の回転速度は可逆モータ19の回転速度で制約されるので、コイルばね51の巻戻しトルクが操作軸55に加わっても、操作軸55の回転速度は可逆モータ21の回転速度に等しい。したがって、バタフライ弁91の急激な閉作動が防がれる。この実施例では全開から全閉まで約20s である。バタフライ弁91が全閉にすると、閉側リミットスイッチ64が開き、閉側電磁リレーの電磁コイル64Rが消勢され、モータ回路75の閉電磁リレーのa接点64a1が開くとともに、ブレーキ回路77の閉電磁リレーのb接点64b2が閉じる。この結果、ブレーキ21の電磁石23が付勢され、ブレーキが作動し、可逆モータ19が停止する。ランプ回路79の閉側リミットスイッチ83が閉じ、閉表示ランプ84が点灯する。
【0038】
バタフライ弁91が全閉した状態で、切換スイッチ86を開側に切り換えると、開側電磁リレーの電磁コイル62Rが付勢され、モータ回路75の開電磁リレーのa接点62a1が閉じるとともに、ブレーキ回路77の開電磁リレーのb接点62b1が開く。この結果、ブレーキ21の電磁石23が消勢され、ブレーキが解除されると同時に、可逆モータ19が始動する。可逆モータ19の始動により、ランプ回路79の閉側リミットスイッチ83が開き、閉表示ランプ84は消灯する。可逆モータ19は逆回転し、バタフライ弁91は開作動する。このとき、可逆モータ19の回転数は歯車減速機27およびハーモニックドライブ35で1/3000に減速され、トルクはほぼ3000倍に増幅されて、操作軸55に加わる。第1ばね座42に加わるトルクの一部は、操作軸55を介して弁体95を開方向に回転する。トルクの他の一部は、コイルばね51を巻き込む。巻き込まれたコイルばね51に、ねじりエネルギが蓄積される。この実施例では全閉から全開まで約20s である。バタフライ弁91が全開すると、開側リミットスイッチ62が開き、開側電磁リレーの電磁コイル62Rが消勢され、モータ回路75の開電磁リレーのa接点62a1が開くとともに、ブレーキ回路77の開電磁リレーのa接点62a2が閉じる。この結果、ブレーキ23の電磁石23が付勢され、ブレーキが作動し、可逆モータ19が停止する。ランプ回路79の開側リミットスイッチ81が閉じ、開表示ランプ82が点灯する。
【0039】
バタフライ弁91が取り付けられた設備で緊急事態が発生した場合、電源スイッチ73を切る。これにより、ブレーキ21の電磁石23が消勢され、ブレーキが解除される。ブレーキの解除により、コイルばね51の巻戻しトルクでバタフライ弁91は閉作動する。このとき、巻戻しトルクは操作軸55とともに可逆モータ19のロータを正回転する。可逆モータ19は通電されていないので、操作軸55の回転速度が可逆モータ19の回転速度で制約されることはない。この実施例では、緊急時に全開から約5s で全閉する。なお、回転駆動操作装置10は、停電した場合も緊急時と同様に作動する。
【0040】
緊急時にバタフライ弁91を全開する必要がある場合、弁閉作動のときに可逆モータ19のトルクによりコイルばね51を巻き込むようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】
この発明では、通常時は回転開閉装置を緩やかな速度で開閉するので、流体使用設備の操業不安定、およびウォータハンマの発生を少なくすることができる。また、モータのトルクは正転時および逆転時ともに同一の伝達経路で伝達される。したがって、回転駆動操作装置の部品数は少なくて済むので、装置全体がコンパクトになるとともに、装置のコストを下げることができる。さらに、回転駆動操作装置の作動の信頼性が向上するという効果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の回転駆動操作装置の一例を示す一部縦断面図である。
【図2】上記回転駆動操作装置の側面図である。
【図3】上記回転駆動操作装置に設けられた電磁ブレーキの一部縦断面図である。
【図4】上記回転駆動操作装置の開閉制御回路図である。
【図5】上記回転駆動操作装置がバタフライ弁に取り付けられた状態を示す一部縦断面図である。
【図6】上記回転駆動操作装置の作動を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 回転駆動操作装置
11 ハウジング
19 可逆モータ
21 電磁ブレーキ
26 減速装置
42 第1ばね座
44 第2ばね座
51 コイルばね
55 操作軸
61 開閉位置検出装置
62 開側リミットスイッチ
64 閉側リミットスイッチ
71 開閉制御装置
91 バタフライ弁

Claims (2)

  1. 可逆モータと、可逆モータの出力軸に連結された減速装置と、減速装置の出力軸に連結された第1ばね座と、第1ばね座に向かい合い、可逆モータのケーシング側に固定された第2ばね座と、第1ばね座と第2ばね座との間に挿入され、一端部が第1ばね座に、他端部が第2ばね座にそれぞれ固定され、ねじりトルクが回転開閉装置の所要開閉トルクを超え、かつ減速装置の出力トルク未満であるコイルばねと、第1ばね座に取り付けられ、回転開閉装置に連結された操作軸と、可逆モータ、減速装置または操作軸を回転開閉装置の全開または全閉位置でロックするロック装置と、回転開閉装置の全開位置および全閉位置をそれぞれ検出する開閉検出装置と、通常時に閉または開信号に基づいてロック装置にロック解除信号を出力するとともに、可逆モータに始動信号を出力し、開閉検出装置からの信号に基づいて全閉または全開位置で可逆モータに停止信号を出力するとともに、ロック装置にロック信号を出力し、緊急時に可逆モータおよびロック装置の駆動源を遮断する開閉制御装置とを備えた回転駆動装置において、前記可逆モータの出力軸、減速装置の入力側、減速装置の出力軸、第1ばね座、操作軸、回転開閉装置が順次直接連結されていることを特徴とする回転駆動操作装置。
  2. 前記減速装置の減速比が1/100〜1/5000である請求項1記載の回転駆動操作装置。
JP11618594A 1994-05-30 1994-05-30 回転駆動操作装置 Expired - Fee Related JP3563438B2 (ja)

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