JP2001037053A - ガス絶縁線路装置 - Google Patents

ガス絶縁線路装置

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JP2001037053A
JP2001037053A JP11207019A JP20701999A JP2001037053A JP 2001037053 A JP2001037053 A JP 2001037053A JP 11207019 A JP11207019 A JP 11207019A JP 20701999 A JP20701999 A JP 20701999A JP 2001037053 A JP2001037053 A JP 2001037053A
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gas insulated
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gas
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JP11207019A
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Takao Yamauchi
高雄 山内
Yoshinobu Numa
芳伸 沼
Ryuichi Okamoto
隆一 岡本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的で建設し易いガス絶縁線路装置を提供
する。 【解決手段】 2つの電気所1、2間を接続するガス絶
縁線路11、及びガス絶縁線路の建設後に、ガス絶縁線
路の中間位置に接続されてT分岐し、第三の電気所3に
接続される分岐ガス絶縁線路12を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁線路装
置、特に電力系統の送電線路で使用されるガス絶縁線路
の配置及び構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は、例えば三菱電機技報Vol.
53、No.11、1979.P823〜P827、桑
原宏他著「ガス絶縁母線のシリーズ化とその適用」に開
示された従来のガス絶縁線路装置あるいは従来の電力ケ
ーブルを適用した変電所間の線路の構成を示す単線図で
ある。この図において、32及び33は対向する変電
所、発電所、開閉所等の電気所の開閉装置、32aは開
閉装置32に増設された開閉装置、34は対向する電気
所32及び33間に設けられた第三の電気所の開閉装置
である。
【0003】各開閉装置は、ほぼ同様な構成とされ、そ
れぞれが以下に述べる装置によって構成されている。即
ち、35は主母線、36は断路器、37は遮断器、38
は変流器、39は断路器、40は分岐母線、41はケー
ブルヘッド、42は接地開閉器である。43は対向する
2個所の電気所の開閉装置32と33とを接続する2回
線の電力ケーブル、44は開閉装置32の増設開閉装置
32aと第三の開閉装置34とを接続する電力ケーブル
である。また、a1は開閉装置32と33との間の距
離、b1は開閉装置32と34との間の距離、c1は開
閉装置33と34との間の距離、d1は開閉装置34と
電力ケーブル43との間の距離である。
【0004】従来の装置は、この図に示されるように、
対向する2個所の電気所の開閉装置32及び33間に2
回線の電力ケーブル43が設けられ、数年以上の期間経
過後に、第三の電気所の開閉装置34が、対向する2個
所の電気所の開閉装置32及び33間で、電力ケーブル
43の近傍に新設された時、開閉装置32に開閉装置3
2aを増設し、この増設開閉装置32aと新設開閉装置
34との間に2回線の電力ケーブル44が新設される。
第三の電気所の開閉装置34は、対向する2個所の電気
所の開閉装置32及び33間に設けられているため、開
閉装置32と33との間の距離a1は開閉装置32と3
4との間の距離b1と開閉装置33と34との間の距離
c1との合計であり、開閉装置34と電力ケーブル43
との間の距離d1は上記のb1及びc1より大幅に小さ
い値である。なお、電力ケーブル43及び44に代え
て、図21に一部断面で示す構成のガス絶縁線路47が
使用される場合もあった。図21において、47aは容
器、47bは導体、47cは不純物抑制装置、47dは
支持絶縁物、47eは円錐形絶縁スペーサ、47fは接
触子部、47gは容器の接続部、47hは導体の接続部
である。
【0005】図20は、従来の電力ケーブルを適用した
変電所間の線路の別の構成を示す単線図である。この図
において、32及び33は対向する変電所、発電所、開
閉所等の電気所の開閉装置、48は対向する電気所32
及び33間に設けられた第三の電気所の開閉装置、43
は開閉装置32と33とを接続する2回線の電力ケーブ
ル、43aは第三の電気所の開閉装置48の新設時に切
り離される電力ケーブル部(点線で示す)、45は第三
の電気所の開閉装置48の新設時に新たに設けられる電
力ケーブル、46は電力ケーブル43と45との接続部
である。また、a2は開閉装置32と33との間の距
離、b2は開閉装置32と48との間の距離、c2は開
閉装置33と48との間の距離、d2は開閉装置48と
電力ケーブル43との間の距離である。
【0006】図20に示されるように、対向する2個所
の電気所の開閉装置32及び33間に2回線の電力ケー
ブル43が設けられ、数年以上の期間経過後に、第三の
電気所の開閉装置48が対向する2個所の電気所の開閉
装置32及び33間で、電力ケーブル43の近傍に新設
された時、電力ケーブル43の中間部43aを切断し
て、電力ケーブル43と第三の電気所の開閉装置48と
の間に4回線の電力ケーブル45が電力ケーブル接続部
46を介して電力ケーブル43に接続される。第三の電
気所の開閉装置48は、対向する2個所の電気所の開閉
装置32及び33間に設けられているため、開閉装置3
2と33との間の距離a2は、開閉装置32と48との
間の距離b2と開閉装置33と48との間の距離c2と
の合計であり、開閉装置48と電力ケーブル43との間
の距離d2は上記のb2及びc2より大幅に小さい値で
ある。なお、電力ケーブル43及び45に代えて、図2
1に一部断面で示す構成のガス絶縁線路47が使用され
る場合もあった。
【0007】図22は、特開平9−70112号公報に
開示された従来のガス絶縁線路装置、例えば図21に示
すガス絶縁線路を適用した変電所間の線路の別の構成を
示す単線図である。この図において、図19と同一また
は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、49及び50は電気所のガス絶縁開閉装置、51は
電気所間のガス絶縁線路で、51A、51B、51C、
51SはそれぞれA相、B相、C相、予備相を示す。5
2はガス絶縁開閉装置の分岐母線、52aはT分岐部、
53はガス絶縁開閉装置の分岐母線である。
【0008】図22に示されるように、対向する2個所
の電気所のガス絶縁開閉装置49及び50間に、三相の
ガス絶縁線路51A、51B、51C及びガス絶縁線路
の予備相51Sの四相のガス絶縁線路51が設けられて
いる。予備相51Sは三相の分岐母線52からT分岐部
52aで分岐母線53にT分岐された構成になってお
り、分岐母線53、予備相のガス絶縁線路51S及びそ
の遮断器37等の開閉機器は建設当初から設けられてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁線路装
置は以上のように構成され、図19のケースでは、第三
の電気所の開閉装置34は開閉装置32に接続されるた
め、対向する2個所の電気所の開閉装置32及び33間
で電力ケーブル43の近傍に設けられているにもかかわ
らず、長い電力ケーブル44及びその敷設用洞道が必要
であり、電気所の開閉装置32には電力ケーブル44用
の開閉装置32aを増設する必要がある。このため、多
くの建設費用及び長い建設期間が必要となり、経済面及
び工期面で多くの問題点があった。
【0010】また、図20のケースでは、第三の電気所
の開閉装置48は電力ケーブル43の近傍に設けられて
いるため、新設する電力ケーブル45の長さが短くな
り、その分経済性が向上するが、第三の電気所の開閉装
置48には4回線分の開閉装置が必要であり、そのため
のコストが高くなる。また、電力ケーブル43を切断し
て、接続部46において電力ケーブル45を接続するた
め、工期が長くなり、工事のための電力ケーブル43の
停電期間が長くなり、電力系統の運用面で極めて不利と
なる等の問題点があった。更に、図22のケースでは、
建設当初から予備相のガス絶縁線路51S及びその遮断
器37等の開閉機器が設けられているため、分岐母線5
2にT分岐52aを設けていても、建設当初の費用を安
くすることができないという問題点を有していた。ま
た、従来の電気所は2個所接続であり、3個所以上の電
気所のT分岐接続は考慮されていなかった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、経済性に優れ、建設し易いガ
ス絶縁線路装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス絶縁
線路装置は、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路、
及びガス絶縁線路の建設後に、ガス絶縁線路の中間位置
に接続されてT分岐し、第三の電気所に接続される分岐
ガス絶縁線路を備えたものである。
【0013】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続すると共に、中間位置にT分
岐部が設けられたガス絶縁線路及びガス絶縁線路の建設
後に設けられ、T分岐部の分岐端と第三の電気所とを接
続する分岐ガス絶縁線路を備えたものである。
【0014】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続すると共に、中間位置にT分
岐部が設けられ、T分岐部の分岐端に断路器の一端と接
地開閉器とが接続されたガス絶縁線路及びガス絶縁線路
の建設後に設けられ、断路器の他端と第三の電気所とを
接続する分岐ガス絶縁線路を備えたものである。
【0015】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、T分岐部の分岐端に避雷器をも接続するようにした
ものである。
【0016】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路、ガス絶縁
線路の建設後に、ガス絶縁線路の一部を切断し、該切断
部に挿入接続されるT分岐用ガス絶縁線路、及びT分岐
用ガス絶縁線路と第三の電気所との間に接続される分岐
ガス絶縁線路を備えたものである。
【0017】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路、及びガス
絶縁線路の建設後に、ガス絶縁線路の中間位置に接続さ
れてT分岐し、第三の電気所に接続される電力ケーブル
を備えたものである。
【0018】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路、及びガス
絶縁線路の建設後に、ガス絶縁線路の中間位置の複数個
所に接続されてそれぞれT分岐し、2つの電気所とは異
なる各別の電気所に接続される複数の分岐ガス絶縁線路
または電力ケーブルを備えたものである。
【0019】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続すると共に、中間位置にT分
岐部が設けられたガス絶縁線路及びガス絶縁線路の建設
後に設けられ、T分岐部の分岐端と第三の電気所とを接
続する電力ケーブルを備えたものである。
【0020】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、ガス絶縁線路及び分岐ガス絶縁線路または電力ケー
ブルは、それぞれの建設時期に対応して建設される洞道
内に配設するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施
の形態1によるガス絶縁線路装置の構成を示す単線図、
図2は、実施の形態1によるT分岐前のガス絶縁線路の
構成を示す断面図、図3は、同じくT分岐後のガス絶縁
線路の構成を示す断面図である。これらの図において、
1及び2は対向する変電所、発電所、開閉所等の電気所
の開閉装置、3は対向する電気所1及び2間に設けられ
た第三の電気所の開閉装置である。各開閉装置はほぼ同
様な構成とされ、それぞれが以下に述べる各装置によっ
て構成されている。即ち、4は主母線、5は断路器、6
は遮断器、7は変流器、8は断路器、9は分岐母線、9
aは接地開閉器、10はガス絶縁線路接続部である。
【0022】11は対向する2個所の電気所の開閉装置
1と2とを接続する2回線のガス絶縁線路で、図2に示
す構成を有する。即ち、図2において、11aは容器、
11bは容器内に設けられた導体、11cは不純物抑制
装置、11dは導体11bを支持する支持絶縁物、11
eは容器内に充填されたSF6等の絶縁媒体、13はガ
ス絶縁線路11の中間部に設けられたT分岐部で、次の
ような構成とされている。即ち、13aはガス絶縁線路
11の容器11aの一部に形成されたT分岐用の接続
部、13bは導体11bのT分岐部に接合されたシール
ド導体、13cはシールド、13dはシールド導体を絶
縁支持するために接続部13aに設けられた円錐形絶縁
スペーサ、13fは円錐形絶縁スペーサ13d及びシー
ルド13cを覆うように接続部13aに結合された封じ
用の容器、13eは容器内に充填されたSF6等の絶縁
媒体である。
【0023】また、14は容器11a及び13fに絶縁
媒体を供給するためのガス配管、15、16は止弁、1
7は外部接続部で、図示しない絶縁媒体の供給源に接続
されるものである。更に、図1の12は上述したT分岐
部13と第三の電気所の開閉装置3とを接続する2回線
の分岐ガス絶縁線路で、図3に示すように構成されてい
る。即ち、図3において、12aは図2における容器1
3fを取り除いて接続部13aに結合された分岐ガス絶
縁線路の容器、12bは分岐用の導体で、シールド導体
13gを介してシールド導体13bに結合されている。
12cは不純物抑制装置、12dは導体12bを支持す
る支持絶縁物、12eは容器内に充填されたSF6等の
絶縁媒体である。また、図1のa3は開閉装置1と2と
の間の距離、b3は開閉装置1と3との間の距離、c3
は開閉装置2と3との間の距離、d3は開閉装置3とガ
ス絶縁線路11との間の距離である。
【0024】上記の各図に示されるように、対向する2
個所の電気所の開閉装置1及び2間に2回線のガス絶縁
線路11が設けられるが、ガス絶縁線路11には将来の
第三の電気所の新設にともなうT分岐接続に備えて、T
分岐部13が設けられ、T分岐部13の接続部13a
(図2)には、円錐形絶縁スペーサ13d、シールド1
3c、容器13fが設けられている。図2に示す状態で
2年程度あるいはそれ以上の年数運転後、新たに建設さ
れた電気所の開閉装置3に対して、図1及び図2に示す
T分岐部13から図3に示すような新たなガス絶縁線路
12によって電力の授受が行なわれる。
【0025】図1において、第三の電気所の開閉装置3
は、対向する2個所の電気所の開閉装置1及び2間でガ
ス絶縁線路11の近傍に設けられているため、開閉装置
1と2との間の距離a3は開閉装置1と3との間の距離
b3と開閉装置2と3との間の距離c3との合計であ
り、開閉装置3とガス絶縁線路11との間の距離d3は
上記のb3及びc3より大幅に小さい値である。このた
め、分岐ガス絶縁線路12の長さは上記のd3程度であ
り、T分岐接続により従来に比して大幅に短いガス絶縁
線路となり、分岐ガス絶縁線路12のコストが下がり、
その経済性が大幅に向上する。また、分岐ガス絶縁線路
12を敷設する洞道の長さも同様に短くなり、洞道の建
設費用も大幅に低減できる。なお、分岐ガス絶縁線路1
2は洞道内に敷設する場合が多いが、地上に配設しても
同様の効果が得られる。
【0026】洞道については、ガス絶縁線路11の建設
当初は、ガス絶縁線路11のみが洞道内に敷設されてお
り、T分岐接続される分岐ガス絶縁線路12は未だ敷設
されていない状態であるため、分岐用の洞道は、図2に
示すT分岐部13に対応する部分のみが建設されてい
る。そして、T分岐される分岐ガス絶縁線路12が敷設
される時点で、分岐ガス絶縁線路12用の全体の洞道が
建設される。つまり、分岐ガス絶縁線路12用の洞道
は、必要になった時点で建設することになるため、当初
の洞道建設費用を大幅に低減できる。更に、T分岐部1
3が洞道内にあるため、T分岐接続時に雨風等気象条件
の影響を受けずに工事を進めることができ、T分岐接続
を短期間に経済的に実施することができる。ガス絶縁線
路のT分岐部は2回線の場合、18本のガス絶縁線路の
容器が配置されるため、複雑な外観であるが、洞道内に
配置することにより、美的問題も解消できるという特徴
がある。
【0027】次に、T分岐の接続工事について説明す
る。分岐ガス絶縁線路12をガス絶縁線路11のT分岐
部13に接続する時点で、1回線のガス絶縁線路11を
停止して、接地開閉器9aで接地する。ガス絶縁線路1
1は、T分岐部13の円錐形絶縁スペーサ13dでガス
区分ができるため、ガス絶縁線路11の容器内のガス絶
縁媒体をそのまま充填した状態で容器13fを取り外
し、分岐ガス絶縁線路12の容器12aを接続すること
ができる。従って、ガス絶縁線路11の停止期間が短く
なり、ガス絶縁線路11の運用面で有利となる。なお、
ガス絶縁線路11にT分岐部13を設けても、初期のコ
ストアップは僅かであるが、これを設けておくことによ
り、数年以上経過後に、別の電気所の開閉装置3を新設
する際には、T分岐部13に分岐ガス絶縁線路12を接
続することで電気所の開閉装置3を2回線分で接続で
き、電気所の開閉装置3の建設を経済的に、また計画的
に実施できる利点がある。即ち、初期投資費用が大幅に
低減される効果がある。
【0028】ガス絶縁線路11は、図21に示される構
造であるため、上述のように、容易にT分岐部13を設
けることができるが、高電圧の電力ケーブルの場合に
は、T分岐部の絶縁信頼性確保が困難であるため、T分
岐する可能性がある線路には、電力ケーブルを適用する
ことはできない。また、ガス絶縁線路11は図21に示
すような相分離形として構成してもよいし、周知の三相
一括形として構成してもよい。更に、ガス絶縁線路11
の両側の電気所の開閉装置1または2は、ガス絶縁開閉
装置でもよいし、気中絶縁開閉装置でもよい。その母線
方式も図1に示す二重母線式の他、単母線式、リング母
線式、1・5CB方式のいずれを適用しても同様の効果
が期待できる。
【0029】次に、ガス絶縁線路の保護装置について説
明する。対向する2個所の電気所の開閉装置1及び2間
の距離は1km以上と長く、変流器及び電圧変成器の信
号のやりとりの容易な電気所内に配置されたガス絶縁母
線とは異なり、長い距離を有する変流器による三端子保
護装置が従来は実現困難であったため、異なった電気所
間のガス絶縁線路のT分岐接続は行なわれていなかっ
た。しかし、近年の高速の三端子電流差動式保護装置の
実現により、信頼度の高いガス絶縁線路のT分岐接続が
保護面からも実現可能となった。従って、ガス絶縁線路
11及び12で故障が生じた場合、三端子電流差動式保
護装置により高速で故障除去が行なわれる。上記の三端
子電流差動式保護装置は信号伝送システムの進歩により
低コストで実現できる。また、ガス絶縁線路11は電力
ケーブルに比べて電流定格が大きいため、T分岐接続に
よる電流定格の増加に容易に対応することができる。な
お、T分岐されるガス絶縁線路12の電流定格をガス絶
縁線路11の電流定格より小さくすると、ガス絶縁線路
12の建設費用を更に低減することができる。洞道内で
は線路の熱損失を処理する必要があるが、熱損失の少な
いガス絶縁線路を適用することは洞道の冷却面でも更に
有効である。
【0030】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2を図にもとづいて説明する。この実施の形態は、実
施の形態1に比して図1におけるT分岐部13の構成が
異なるものである。図4は、実施の形態2によるT分岐
前のガス絶縁線路の構成を示す断面図、図5は、同じく
T分岐後のガス絶縁線路の構成を示す断面図である。こ
れらの図において、図2及び図3と同一または相当部分
には同一符号を付して説明を省略する。また、13hは
容器11aのT分岐接続部、13iは導体11bと分岐
導体12bとの接続部、13jは容器12aとT分岐接
続部との接続部である。
【0031】この実施の形態は、予めT分岐部を設けず
に、T分岐接続が必要になった時点でT分岐接続を行な
うものである。図4に示すガス絶縁線路11の建設後、
適当な時期に、図5に示すように、容器11aの中間部
の適宜の個所に接続孔をあけて、導体11bの接続部1
3iに導体12bを溶接等で接続し、容器11aに分岐
ガス絶縁線路12の容器12aを順次溶接接続する。容
器12aは溶接が容易になるように短い容器を順次接続
するようにしており、必要に応じて作業用のハンドホー
ル(図示せず)を容器11aに設けるようにしてもよ
い。ガス絶縁線路11に分岐ガス絶縁線路12を接続す
る時、ガス絶縁線路11の停止期間は大幅に長くなる
が、初期において、ガス絶縁線路11にはT分岐部がな
いため、初期建設費用を低減することができる。特に、
分岐ガス絶縁線路12の電流定格が小さく容器12aの
寸法が小さい場合には、接続作業が容易であり更に経済
性の向上が図れる。
【0032】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3を図にもとづいて説明する。図6は、実施の形態3
によるガス絶縁線路装置の構成を示す単線図、図7は、
実施の形態3によるT分岐前のガス絶縁線路の構成を示
す断面図、図8は、同じくT分岐後のガス絶縁線路の構
成を示す断面図である。これらの図において、図1〜図
3と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省
略する。また、11fは容器11aが切り離される部
分、11gは容器の切り離し部、11hは導体の切り離
し部及び接続部、18は容器11aの切り離される部分
11fに装着されるT分岐部、18aはT分岐部の分岐
接続部、18bは導体11bのT分岐部に接合されたシ
ールド導体、18cはT分岐部の容器、18dは分岐接
続部18aに設けられた円錐形絶縁スペーサ、19はT
分岐部の両端部内面に接合された環状の当金、19aは
容器の溶接部、19bはすみ肉溶接部、19cはシール
である。また、a4は開閉装置1と2との間の距離、b
4は開閉装置1と3との間の距離、c4は開閉装置2と
3との間の距離、d4は開閉装置3とガス絶縁線路11
との間の距離、e4はT分岐部の長さである。
【0033】図7に示すガス絶縁線路11にガス絶縁線
路12を接続するためのT分岐部18を設けるに当た
り、予めT分岐部を設けておかずに、T分岐の必要性が
生じた段階でガス絶縁線路11の長さe4を中間部の適
切な位置で切り離し、図8に示すように、T分岐部18
の両端部の内側に当金19を設けると共に、これらの当
金をそれぞれ容器11aの切り離し部に挿入してガス絶
縁線路11とT分岐部18とを当金部分で溶接接続し、
T分岐部の分岐接続部18aに分岐ガス絶縁線路12を
フランジ接続する。予め製造されたT分岐部18をガス
絶縁線路11の切断部分に当金19を使用して溶接する
構造であるため、接続作業がしやすく、実施の形態2に
比べてガス絶縁線路11の停止期間を短くできる。ま
た、ガス絶縁線路11の初期の建設状態ではT分岐部の
ない単純な構造であるため、初期の建設費用を低減する
ことができる。なお、T分岐部の容器の接続方法を溶接
接続の代わりにガス絶縁開閉装置と同様にフランジ接続
としても同様な効果が得られる。
【0034】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4を図にもとづいて説明する。図9は、実施の形態4
によるガス絶縁線路装置の構成を示す単線図、図10
は、実施の形態4によるT分岐前のガス絶縁線路の構成
を示す断面図、図11は、同じくT分岐後のガス絶縁線
路の構成を示す断面図である。これらの図において、図
1〜図3と同一または相当部分には同一符号を付して説
明を省略する。また、20はT分岐部、20aは分岐接
続部、20bは導体11bのT分岐部に接合されたシー
ルド導体、20dは分岐接続部20aに設けられた円錐
形絶縁スペーサ、21はT分岐部に設けられた断路器、
21aはその容器、21bはシールド導体20bに結合
された固定側シールド、21cは固定接触子、21dは
可動側シールド、21eは可動接触子、21fは円錐形
絶縁スペーサ、22は接地開閉器、22aはその固定接
触子、22bは同じく可動接触子、23は分岐ガス絶縁
線路との接続部、23aは封じ用の容器、23bはシー
ルドである。また、a5は開閉装置1と2との間の距
離、b5は開閉装置1と3との間の距離、c5は開閉装
置2と3との間の距離、d5は開閉装置3とガス絶縁線
路11との間の距離である。
【0035】この実施の形態においては、ガス絶縁線路
11の中間部のT分岐部20に、断路器21及び接地開
閉器22がガス絶縁線路11と円錐形絶縁スペーサ20
dでガス区分されて配置され、断路器21の容器21a
の端部には接続部23が設けられている。断路器21は
開状態で運転される。ガス絶縁線路11を建設して数年
経過後に、第三の電気所の開閉装置3を新設する場合に
は、ガス絶縁線路11を運転した状態で断路器21を開
状態、接地開閉器22を閉状態にし、接続部23の容器
23aを外して、図11に示す分岐ガス絶縁線路12を
接続する。ガス絶縁線路11を停止せずに、断路器21
を開き、接地開閉器22を閉じて、分岐ガス絶縁線路1
2の接続作業ができるため、分岐ガス絶縁線路12及び
第三の電気所の開閉装置3の建設を容易に行なうことが
できる。なお、分岐ガス絶縁線路12で故障が生じた場
合には、断路器21を開いて、接地開閉器22を閉じる
ことにより、分岐ガス絶縁線路12の内部点検あるいは
修理作業をガス絶縁線路11の長期間停止なしで行なう
ことができる。また、各ガス絶縁線路が洞道内に敷設さ
れている場合には、地上配置のガス絶縁線路と異なり、
作業空間が狭いことにより接続作業がし難く、建設期間
が長くかかるため、接続部に断路器及び接地開閉器を設
けることは極めて有効である。
【0036】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5を図にもとづいて説明する。図12は、実施の形態
5によるガス絶縁線路装置の構成を示す単線図、図13
は、実施の形態5によるT分岐後のガス絶縁線路の構成
を示す断面図である。これらの図において、図9及び図
11と同一または相当部分には同一符号を付して説明を
省略する。また、24はT分岐部、24aは分岐接続
部、24bは導体11bのT分岐部に接合されたシール
ド導体、24dは分岐接続部24aに設けられた円錐形
絶縁スペーサ、21はT分岐部に設けられた断路器、2
2は接地開閉器、25は分岐ガス絶縁線路12に結合さ
れた避雷器、25aはその容器、25bは酸化亜鉛素子
部、25cは導体12bに接合されたシールド導体、2
5dは円錐形絶縁スペーサ、25eは導体である。ま
た、a6は開閉装置1と2との間の距離、b6は開閉装
置1と3との間の距離、c6は開閉装置2と3との間の
距離、d6は開閉装置3とガス絶縁線路11との間の距
離である。
【0037】この実施の形態においては、ガス絶縁線路
11のT分岐部24に、断路器21及び接地開閉器22
がガス絶縁線路11と円錐形絶縁スペーサ24dでガス
区分されて配置され、断路器21の容器の端部には避雷
器25及び第三の電気所の開閉装置3に接続される分岐
ガス絶縁線路12が設けられている。通常、断路器21
は閉状態で運転され、避雷器25が長いガス絶縁線路1
1の途中及び分岐ガス絶縁線路12のT分岐端に設けら
れ、ガス絶縁線路11及び分岐ガス絶縁線路12の雷サ
ージ及び開閉サージレペル低減の役割を果たしている。
即ち、避雷器25をガス絶縁線路11の途中に設けるこ
とにより、ガス絶縁線路の絶縁信頼性向上で大きな効果
がある。避雷器25の故障が生じた場合には、断路器2
1を開き、接地開閉器22を閉じて、避雷器25の修理
をガス絶縁線路11の長期間の停止なしで行なうことが
できる。なお、避雷器25は断路器21の容器21aと
別の容器12aのガス区分に設けられているが、断路器
21の容器21aに直接設けても同様の効果が得られ
る。
【0038】実施の形態6.次に、この発明の実施の形
態6を図にもとづいて説明する。図14は、実施の形態
6によるガス絶縁線路装置の構成を示す単線図、図15
は、実施の形態6によるT分岐前のガス絶縁線路の構成
を示す断面図、図16は、同じくT分岐後のガス絶縁線
路の構成を示す断面図である。これらの図において、図
1及び図2と同一または相当部分には同一符号を付して
説明を省略する。また、26はT分岐部、26aは分岐
接続部、26bは導体11bのT分岐部に接合されたシ
ールド導体、26cはシールド、26dは分岐接続部2
6aに設けられた円錐形絶縁スペーサ、26eは封じ用
の容器、26fはガス絶縁媒体である。また、27はT
分岐部26と新設される開閉装置3との間を接続する電
力ケーブル、28はケーブルヘッド、28aはその容
器、28bは絶縁物、28cはシールド導体、28dは
着脱導体、28eは絶縁媒体、28fは接触子、28g
は底板、28hは蓋、29は開閉装置3側のケーブルヘ
ッドである。また、a7は開閉装置1と2との間の距
離、b7は開閉装置1と3との間の距離、c7は開閉装
置2と3との間の距離、d7は開閉装置3とガス絶縁線
路11との間の距離である。
【0039】この実施の形態においては、対向する2個
所の電気所の開閉装置1及び2間に2回線のガス絶縁線
路11が設けられ、このガス絶縁線路11には将来のT
分岐接続に備えてT分岐部26が設けられ、その分岐接
続部26aには円錐形絶縁スペーサ26d、シールド2
6c、封じ用の容器26eが設けられている。図15の
状態で数年程度運転した後、新たに第三の電気所の開閉
装置3が既設の2個所の電気所の開閉装置1及び2間に
設けられる時、図16に示すように、T分岐部26にケ
ーブルヘッド28及び電力ケーブル27が接続され、2
回線の電力ケーブル27がT分岐で接続される。なお、
第三の電気所の開閉装置3は対向する2個所の電気所の
開閉装置1及び2間でガス絶縁線路11の近傍に設けら
れているため、開閉装置1と2との間の距離a7は開閉
装置1と3との間の距離b7と開閉装置2と3との間の
距離c7との合計であり、開閉装置3とガス絶縁線路1
1との間の距離d7は上記のb7及びc7より大幅に小
さい値である。このため、電力ケーブル27の長さは上
記のd7程度であり、T分岐接続により経済性が大幅に
向上する。また、電力ケーブル27を敷設する洞道の長
さも短くなり、洞道の建設費用も大幅に低減できる。
【0040】また、ケーブルヘッド28において、容器
28a内の着脱導体28dを取り外すことにより、電力
ケーブルの建設工事の進行及び電力ケーブル27自体の
耐電圧試験が可能であり、ガス絶縁線路11を運転した
状態での電力ケーブル建設工事を効率的に行なうことが
できる。なお、着脱導体28dを設ける代わりに断路器
及び接地開閉器を設けても同様の効果が得られる。更
に、第三の電気所の開閉装置3にT分岐接続される電力
ケーブル27を敷設する洞道の直径は第一及び第二の電
気所の開閉装置1、2間のガス絶縁線路11の洞道の直
径より大幅に小さいため、洞道建設が容易であり、電力
ケーブル27を設ける時点で建設すればよく、電力ケー
ブル27を敷設する洞道の建設費用投資を大幅に遅らせ
ることができる。即ち、電力ケーブルを適用することに
より、T分岐される線路の初期建設費用を大幅に低減す
ることができる。
【0041】なお、電力ケーブル27の電流定格はガス
絶縁線路11の電流定格に比べて小さいため、電力ケー
ブル27をガス絶縁線路11からT分岐してもガス絶縁
線路11の電流定格増加の面では影響が少なく、従っ
て、ガス絶縁線路11に電力ケーブル27をT分岐接続
し易いという利点もある。また、電力ケーブルは洞道内
では敷設し易く、特に所定の範囲の長さの電力ケーブル
の場合には、ガス絶縁線路より経済的に建設できる、な
お、電力ケーブルのケーブルヘッド28は同じ個所に複
数個設けても同様の効果が得られる。
【0042】実施の形態7.次に、この発明の実施の形
態7を図にもとづいて説明する。図17は、実施の形態
7によるガス絶縁線路装置の構成を示す単線図、図18
は、実施の形態7によるT分岐後のガス絶縁線路の構成
を示す断面図である。これらの図において、図1及び図
3と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省
略する。また、30は第四の電気所の開閉装置、31は
T分岐部13と開閉装置30とを接続する分岐ガス絶縁
線路である。また、a8は開閉装置1と2との間の距
離、b8は開閉装置1と3との間の距離、c8は開閉装
置2と3との間の距離、d8は開閉装置3とガス絶縁線
路11との間の距離、f8は開閉装置30とガス絶縁線
路11との間の距離である。
【0043】この実施の形態においては、対向する2個
所の電気所の開閉装置1及び2間に2回線のガス絶縁線
路11が設けられ、このガス絶縁線路11には将来のT
分岐接続に備えて2個所のT分岐部13が設けられてい
る。上記の2個所の電気所間の接続状態で数年程度運転
した後、図18に示すように順次2個所のT分岐部13
にそれぞれ分岐ガス絶縁線路12及び31が接続され、
2回線の分岐ガス絶縁線路12及び31を介して新たに
建設された電気所の開閉装置3及び30が既設の2個所
の電気所の開閉装置1及び2にT分岐で接続される。
【0044】第三の電気所の開閉装置3及び第四の電気
所の開閉装置30は、対向する2個所の電気所の開閉装
置1及び2間でガス絶縁線路11の近傍に設けられてい
るため、開閉装置1と2との間の距離a8は開閉装置1
と3との間の距離b8と開閉装置2と3との間の距離c
8との合計であり、開閉装置3とガス絶縁線路11との
間の距離d8及び開閉装置30とガス絶縁線路11との
間の距離f8は上記のb8及びc8より大幅に小さい値
である。このため、分岐ガス絶縁線路12及び31の長
さは上記のd8及びf8程度であり、T分岐接続により
大幅に短いガス絶縁線路となり、複数個の線路を計画的
に順次建設でき、合計建設費用の経済性が大幅に向上す
る。また、分岐ガス絶縁線路を敷設する洞道の長さも短
くなり、洞道の建設費用も大幅に低減できる。なお、2
組の分岐ガス絶縁線路に加えて、実施の形態4及び5に
示すように、T分岐部に断路器、接地開閉器、避雷器等
を設けるようにすれば、実施の形態4及び5と同様な効
果が期待でき、また、実施の形態6のように、分岐ガス
絶縁線路に代えて1組あるいは2組の電力ケーブルを接
続するようにすれば、実施の形態6と同様な効果が期待
できる。また、図17において、T分岐部を3個所以上
設けた5端子以上の構成としても同様の効果が得られ、
分岐される線路の電流定格を小さくすることも同様に効
果的である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るガス絶縁
線路装置は、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路の
建設後に、ガス絶縁線路の中間位置からT分岐して、T
分岐部と第三の電気所間に分岐ガス絶縁線路を配設する
ようにしたため、経済的で建設し易いガス絶縁線路装置
を提供することができる。
【0046】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路の中間位置
にT分岐部が設けられ、T分岐部の分岐端に断路器の一
端及び接地開閉器を接続すると共に、ガス絶縁線路の建
設後に、T分岐部の断路器の他端と第三の電気所とを接
続する分岐ガス絶縁線路を配設するようにしたため、経
済的で、建設時に既設のガス絶縁線路の停止期間が短い
ガス絶縁線路装置を提供することができる。
【0047】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、上述の断路器、接地開閉器に加えて、T分岐部の分
岐端に避雷器をも接続するようにしたため、経済的で、
建設時に既設のガス絶縁線路の停止期間が短く、絶縁信
頼性の高いガス絶縁線路装置を提供することができる。
【0048】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、ガス絶縁線路の一部を切断し、該切断部にT分岐用
のガス絶縁線路を接続するようにしたため、初期の建設
費用を低減することができる他、接続作業が容易でガス
絶縁線路の停止期間を短くすることができるガス絶縁線
路装置を提供することができる。
【0049】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路の建設後に
ガス絶縁線路をT分岐し、T分岐部と第三の電気所間に
電力ケーブルを配設するようにしたため、経済的で建設
し易いガス絶縁線路装置を提供することができる。
【0050】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、2つの電気所間を接続するガス絶縁線路の建設後
に、ガス絶縁線路の中間位置の複数個所でT分岐し、各
T分岐部と別の電気所間にガス絶縁線路あるいは電力ケ
ーブルを配設するようにしたため、経済的で建設し易い
ガス絶縁線路装置を提供することができる。
【0051】この発明に係るガス絶縁線路装置は、ま
た、ガス絶縁線路及び分岐ガス絶縁線路または電力ケー
ブルを、それぞれの建設時期に対応して建設される洞道
内に配設するようにしたため、経済的で建設し易いガス
絶縁線路装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるガス絶縁線路
装置の構成を示す単線図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるT分岐前のガ
ス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるT分岐後のガ
ス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるT分岐前のガ
ス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるT分岐後のガ
ス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるガス絶縁線路
装置の構成を示す単線図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるT分岐前のガ
ス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるT分岐後のガ
ス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるガス絶縁線路
装置の構成を示す単線図である。
【図10】 この発明の実施の形態4によるT分岐前の
ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるT分岐後の
ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5によるガス絶縁線
路装置の構成を示す単線図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるT分岐後の
ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態6によるガス絶縁線
路装置の構成を示す単線図である。
【図15】 この発明の実施の形態6によるT分岐前の
ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態6によるT分岐後の
ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態7によるガス絶縁線
路装置の構成を示す単線図である。
【図18】 この発明の実施の形態7によるT分岐後の
ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図19】 従来の電力ケーブルを適用した電気所間の
線路の構成を示す単線図である。
【図20】 従来の電力ケーブルを適用した電気所間の
線路の別の構成を示す単線図である。
【図21】 ガス絶縁線路の構成を示す断面図である。
【図22】 従来のガス絶縁母線を適用した電気所間の
線路の構成を示す単線図である。
【符号の説明】
1,2 電気所の開閉装置、3 第三の電気所の開閉装
置、4 主母線、5,8,21 断路器、6 遮断器、
7 変流器、9 分岐母線、9a,22 接地開閉器、
10,11h,13a 接続部、11 ガス絶縁線路、
11a,12a 容器、11b,12b 導体、11
c,12c 不純物抑制装置、11d,12d 支持絶
縁物、11e,13e 絶縁媒体、11f 切り離され
る容器、11g 切り離し部、12,31 分岐ガス絶
縁線路、13,18,20,24,26 T分岐部、1
3b シールド導体、13c シールド、13d 円錐
形絶縁スペーサ、13f 容器、25 避雷器、27
電力ケーブル、28 ケーブルヘッド、30 第四の電
気所の開閉装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 隆一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G017 AA01 AA32 BB02 BB09 BB20 HH06 5G365 DB01 DH15 DP04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電気所間を接続するガス絶縁線
    路、及び上記ガス絶縁線路の建設後に、上記ガス絶縁線
    路の中間位置に接続されてT分岐し、第三の電気所に接
    続される分岐ガス絶縁線路を備えたガス絶縁線路装置。
  2. 【請求項2】 2つの電気所間を接続すると共に、中間
    位置にT分岐部が設けられたガス絶縁線路及び上記ガス
    絶縁線路の建設後に設けられ、上記T分岐部の分岐端と
    第三の電気所とを接続する分岐ガス絶縁線路を備えたガ
    ス絶縁線路装置。
  3. 【請求項3】 2つの電気所間を接続すると共に、中間
    位置にT分岐部が設けられ、上記T分岐部の分岐端に断
    路器の一端と接地開閉器とが接続されたガス絶縁線路及
    び上記ガス絶縁線路の建設後に設けられ、上記断路器の
    他端と第三の電気所とを接続する分岐ガス絶縁線路を備
    えたガス絶縁線路装置。
  4. 【請求項4】 T分岐部の分岐端に避雷器をも接続する
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載のガス絶縁線
    路装置。
  5. 【請求項5】 2つの電気所間を接続するガス絶縁線
    路、上記ガス絶縁線路の建設後に、上記ガス絶縁線路の
    一部を切断し、該切断部に挿入接続されるT分岐用ガス
    絶縁線路、及び上記T分岐用ガス絶縁線路と第三の電気
    所との間に接続される分岐ガス絶縁線路を備えたガス絶
    縁線路装置。
  6. 【請求項6】 2つの電気所間を接続するガス絶縁線
    路、及び上記ガス絶縁線路の建設後に、上記ガス絶縁線
    路の中間位置に接続されてT分岐し、第三の電気所に接
    続される電力ケーブルを備えたガス絶縁線路装置。
  7. 【請求項7】 2つの電気所間を接続するガス絶縁線
    路、及び上記ガス絶縁線路の建設後に、上記ガス絶縁線
    路の中間位置の複数個所に接続されてそれぞれT分岐
    し、上記2つの電気所とは異なる各別の電気所に接続さ
    れる複数の分岐ガス絶縁線路または電力ケーブルを備え
    たガス絶縁線路装置。
  8. 【請求項8】 2つの電気所間を接続すると共に、中間
    位置にT分岐部が設けられたガス絶縁線路及び上記ガス
    絶縁線路の建設後に設けられ、上記T分岐部の分岐端と
    第三の電気所とを接続する電力ケーブルを備えたガス絶
    縁線路装置。
  9. 【請求項9】 ガス絶縁線路及び分岐ガス絶縁線路また
    は電力ケーブルは、それぞれの建設時期に対応して建設
    される洞道内に配設するようにしたことを特徴とする請
    求項1〜請求項8のいずれか一項記載のガス絶縁線路装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113488931A (zh) * 2021-07-13 2021-10-08 江苏恒高电气制造有限公司 气体绝缘输电线路高落差竖井安装结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113488931A (zh) * 2021-07-13 2021-10-08 江苏恒高电气制造有限公司 气体绝缘输电线路高落差竖井安装结构

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