JP2001036399A - Cmosインバータ - Google Patents

Cmosインバータ

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JP2001036399A
JP2001036399A JP11208104A JP20810499A JP2001036399A JP 2001036399 A JP2001036399 A JP 2001036399A JP 11208104 A JP11208104 A JP 11208104A JP 20810499 A JP20810499 A JP 20810499A JP 2001036399 A JP2001036399 A JP 2001036399A
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JP
Japan
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switching means
turned
input voltage
power supply
external power
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JP11208104A
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Koji Yoshida
幸司 吉田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSFETのオンオフ動作に伴う寄生容量
からの放電動作において発生するエネルギー損失および
熱の発生を低減すると共に、高集積化が可能なCMOS
インバータを提供することを目的とする。 【解決手段】 CMOSインバータは第1のスイッチン
グ手段(3,7,8)が入力電圧の立ち下がりに同期し
て一定時間オン状態となり、第2のスイッチング手段
(4,9,10)が前記入力電圧の立ち上がりに同期し
て一定時間オン状態となり、第3のスイッチング手段
(11,13,15,16,17)が前記入力電圧の立
ち下がりから一定時間経過後にオン状態となるとともに
前記入力電圧の立ち上がりに同期してオフ状態となり、
第4のスイッチング手段(12,14,18,19,2
0)が前記入力電圧の立ち上がりから一定時間経過後に
オン状態となるとともに前記入力電圧の立ち下がりに同
期してオフ状態となるよう構成されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMOSトランジスタ
を用いたMOSゲート回路に関し、特に消費電力の削減
が可能なCMOSインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路においては、高集
積化及び高速化が急速に進められている。一般に、半導
体集積回路の高集積化及び高速化には、エネルギー損失
が小さいCMOSゲート回路を用いることが有効であ
る。以下、従来のCMOSゲート回路について添付の図
面を参照しつつ説明する。図7は従来のCMOSゲート
回路の一例であるCMOSインバータを示している。図
7において、入力端子1にはこのCMOSインバータの
前段にあるゲートからの出力等が入力される。CMOS
インバータにはp型のMOSFETであるpMOSFE
T36とn型のMOSFETであるnMOSFET37
が設けられている。pMOSFET36とnMOSFE
T37は直列に接続されている。図7に示しように、入
力端子1はpMOSFET36とnMOSFET37の
それぞれのゲートに接続されている。
【0003】前記pMOSFET36のソースは、外部
電源2の正端子に接続されており、そのドレインはnM
OSFET37のドレインに接続されている。nMOS
FET37のソースは外部電源2の負端子に接続されて
いる。この外部電源2の電圧値をVddとする。出力端子
22はpMOSFET36とnMOSFET37の各ド
レインの接続点に接続されている。図5において符号2
3で示すコンデンサは、寄生コンデンサを示しており、
pMOSFET36とnMOSFET37とそれらの配
線における寄生コンデンサを統括して表している。
【0004】次に、上記のように構成された従来のCM
OSインバータの動作について図8の動作波形図を参照
して説明する。図8は従来のCMOSインバータの各部
位における動作を示す波形図である。図8において、
(a)は従来のCMOSインバータに入力される入力波
形であり、入力端子1に印加される電圧波形を示してい
る。また、(b)はpMOSFET36のドレインの電
流波形であり、(c)はnMOSFET37のドレイン
の電流波形であり、(d)は外部電源2から供給される
電流波形であり、(e)は出力端子22に発生する出力
電圧の波形である。
【0005】時刻T0において、外部電源2の入力電圧
がVddから0へ変化すると、pMOSFET36がター
ンオンし、nMOSFET37がターンオフする。この
結果、外部電源2からの電流がpMOSFET36を通
して寄生コンデンサ23に充電される。即ち、このとき
充電電流が外部電源2とpMOSFET36を流れる。
寄生コンデンサ23が充電されると、出力端子22の出
力電圧Voutが上昇し、その電圧はVddとなる。時刻T1
において、外部電源2からの入力電圧が0からVddに変
化すると、pMOSFET36はオフになり、nMOS
FET37はオンになる。この結果、寄生コンデンサ2
3に充電された電流は、nMOSFET37により放電
される。その結果、出力電圧は下がり0になる。従来の
CMOSインバータにおいて、上記のように動作するこ
とにより、入力電圧に反転した出力電圧が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のCMOSインバータにおいて、外部電源2から
供給される電流は、寄生容量をCpとし、入力電圧の0
とVddの変化周波数をFsとすると、Cp×Vdd×Fsで
与えられる。従って、総電力Eは次に示す式(1)によ
り表される。
【0007】 E=Cp×Vdd2×Fs (1)
【0008】総電力Eは充電時にpMOSFET36に
入力され、放電時にnMOSFET37に入力される。
そして、総電力Eは、主にpMOSFET36とnMO
SFET37のオン時の抵抗によって消費されて、熱に
変わる。このため、従来のCMOSインバータにおいて
は、エネルギー損失の増大はもちろん、発熱の防止対策
のために集積化が妨げられるという問題点があった。こ
の問題点を解決することが本発明の課題であった。本発
明は、MOSFETのオンオフ動作に伴う寄生容量から
の放電動作において発生するエネルギー損失および熱の
発生を低減すると共に、高集積化が可能なCMOSイン
バータを提供することを目的とする。
【0009】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るCMOSインバータは、入力電圧の立
ち下がりに同期して一定時間オン状態となる第1のスイ
ッチング手段と、前記入力電圧の立ち上がりに同期して
一定時間オン状態となり、前記第1のスイッチング手段
との直列回路に外部電源が接続された第2のスイッチン
グ手段、前記入力電圧の立ち下がりから一定時間経過後
にオン状態となり、前記入力電圧の立ち上がりに同期し
てオフ状態となる第3のスイッチング手段と、前記入力
電圧の立ち上がりから一定時間経過後にオン状態とな
り、前記入力電圧の立ち下がりに同期してオフ状態とな
り、前記第3のスイッチング手段との直列回路に前記外
部電源が接続された第4のスイッチング手段と、前記第
1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段の
接続点と前記第3のスイッチング手段と前記第4のスイ
ッチング手段の接続点との間に接続され、前記外部電源
からのエネルギーを一旦蓄積するインダクタンス素子
と、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチ
ング手段と前記第3のスイッチング手段と前記第4のス
イッチング手段のそれぞれと並列に接続され、電流の流
れを一方向に規制する複数のダイオードとを具備する。
上記のように構成された本発明のCMOSインバータ
は、MOSFETのオンオフ動作に伴う寄生容量からの
放電動作において発生するエネルギー損失及び熱の発生
を低減すると共に、高集積化が可能なものとなる。
【0010】また、本発明のCMOSインバータは、前
記第1のスイッチング手段が入力電圧の立ち下がり時に
前記インダクタンス素子を介して外部電源からのエネル
ギーを供給して出力電圧を上昇させ、前記第2のスイッ
チング手段が前記入力電圧の立ち上がり時に前記インダ
クタンス素子を介して出力電圧を減少させ、前記インダ
クタンス素子に貯えられたエネルギーを入力電圧にもど
すように構成されている。また、上記のように構成され
た本発明のCMOSインバータは、前記ダイオードが前
記インダクタンス素子に蓄積されたエネルギーを外部電
源に回生するよう構成されている。さらに、本発明のC
MOSインバータは、前記第1のスイッチング手段と前
記第3のスイッチング手段がp型MOSFETを有し、
前記第2のスイッチング手段と前記第4のスイッチング
手段がn型MOSFETを有して構成することができ
る。
【0011】他の観点による本発明係るCMOSインバ
ータは、入力電圧の立ち下がりから一定時間経過後にオ
ン状態となり、前記入力電圧の立ち上がりに同期してオ
フ状態となる第1のスイッチング手段と、前記入力電圧
の立ち上がりから一定時間経過後にオン状態となり、前
記入力電圧の立ち下がりに同期してオフ状態となり、前
記第1のスイッチング手段との直列回路に外部電源が接
続された第2のスイッチング手段と、前記第1のスイッ
チング手段と前記第2のスイッチング手段の接続点と前
記外部電源との間に接続され、前記外部電源からのエネ
ルギーを一旦蓄積するインダクタンス素子と、前記第1
のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段のそ
れぞれと並列に接続され、電流の流れを一方向に規制す
る複数のダイオードとを具備する。上記のように構成さ
れた本発明のCMOSインバータは、前記第1のスイッ
チング手段がp型MOSFETを有し、前記第2のスイ
ッチング手段がn型MOSFETを有して構成すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るCMOSイン
バータの実施例1及び実施例2について、添付の図1か
ら図6を用いて説明する。
【0013】《実施例1》図1は本発明に係る実施例1
のCMOSゲート回路を有するCMOSインバータを示
す回路図である。図1において、入力端子1にはCMO
Sインバータの前段ゲートからの出力電圧が印加され
る。p型のMOSFETである第1のpMOSFET3
とn型のMOSFETである第1のnMOSFET4
は、それぞれ直列に接続され、外部電源2に接続されて
いる。実施例1において、外部電源2の電圧値をVddと
する。第1のダイオード5は、第1のpMOSFET3
と並列に接続されており、第1のpMOSFET3のド
レイン電圧がソース電圧より高くならないよう設けられ
ている。第2のダイオード6は、第1のnMOSFET
4と並列に接続されており、ソース電圧がドレイン電圧
より高くならないよう設けられている。
【0014】第1のpMOSFET3のゲートには第1
の抵抗7と第1のコンデンサ8が接続されている。第1
の抵抗7と第1のコンデンサ8は、入力電圧がVddから
0に変化した時、第1のpMOSFET3が第1の抵抗
7と第1のコンデンサ8によって決定される時定数によ
り一定時間の間オンさせるよう設けられている。実施例
1において、第1のpMOSFET3と第1の抵抗7と
第1のコンデンサ8により、第1のスイッチング手段が
構成されている。第1のnMOSFET4のゲートには
第2の抵抗9と第2のコンデンサ10が接続されてい
る。第2の抵抗9と第2のコンデンサ10は、入力電圧
が0からVddに変化した時、第1のnMOSFET4が
第2の抵抗9と第2のコンデンサ10によって決定され
る時定数により一定時間の間オンさせるよう設けられて
いる。実施例1において、第1のnMOSFET4と第
2のコンデンサ10と第2の抵抗9により、第2のスイ
ッチング手段が構成されている。
【0015】図1において、第2のpMOSFET11
と第2のnMOSFET12は、直列に接続されてお
り、外部電源2に接続されている。第3のダイオード1
3は、第2のpMOSFET11と並列に接続されてお
り、第2のpMOSFET11のドレイン電圧がソース
電圧より高くならないよう設けられている。第4のダイ
オード14は、第2のnMOSFET12と並列に接続
されており、第2のnMOSFET12のソース電圧が
ドレイン電圧より高くならないよう設けられている。第
2のpMOSFET11のゲートには、第3の抵抗1
5、第5のダイオード16、及び第3のコンデンサ17
が接続されている。第2のpMOSFET11のターン
オンのタイミングは、第1のpMOSFET3がターン
オンして一定時間経過後にターンオンするよう構成され
ている。第2のpMOSFET11と第3のダイオード
13と第5のダイオード16と第3の抵抗15と第3の
コンデンサ17により第3のスイッチング手段が構成さ
れている。
【0016】第2のnMOSFET12のゲートには、
第6のダイオード18、第4の抵抗19、第4のコンデ
ンサ20が接続されている。第2のnMOSFET12
のターンオンのタイミングは、第1のnMOSFET4
がターンオンして一定時間経過後にターンオンするよう
構成されている。第2のnMOSFET12と第4のダ
イオード14と第6のダイオード18と第4の抵抗19
と第4のコンデンサ20により第4のスイッチング手段
が構成されている。コイルで構成されたインダクタンス
素子21は第1のnMOSFET4のドレインと第2の
nMOSFET12のドレイン間に接続されている。出
力端子22は第2のnMOSFET12のドレインが接
続されており、出力電圧を発生する。図1において符号
23で示すコンデンサは、寄生コンデンサであり、負荷
に等価的に接続されるコンデンサと配線のコンデンサと
の総和を示している。
【0017】次に、上記のように構成された実施例1の
CMOSインバータの動作について図2及び図3の動作
波形図を参照して説明する。図2において、(a)は入
力端子1からの入力電圧波形(Vin)であり、(b)は
第1のpMOSFET3のゲートに印加される電圧波形
(VG1)であり、(c)は第1のnMOSFET4のゲ
ートに印加される電圧波形(VG2)である。また、図2
の(d)は第2のpMOSFET11のゲートに印加さ
れる電圧波形(VG3)であり、(e)は第2のnMOS
FET12のゲートに印加される電圧波形(VG4)であ
り、(f)は第1のnMOSFET4のドレインに印加
される電圧波形(VD)であり、(g)はインダクタン
ス素子21を流れる電流波形(IL)であり、(h)は
外部電源2から供給される電流波形であり(ID)、
(i)は出力端子22からの出力電圧波形(Vout)で
ある。
【0018】図3は第1のスイッチング手段、第2のス
イッチング手段、第3のスイッチング手段、及び第4の
スイッチング手段における各動作を説明する波形図であ
る。図3において、(a)は入力電圧波形(Vin)であ
り、(b)は第1のスイッチング手段における第1のp
MOSFET3の動作図であり、(c)は第2のスイッ
チング手段における第1のnMOSFET4の動作図で
あり、(d)は第3のスイッチング手段における第2の
pMOSFET11の動作図であり、(e)は第4のス
イッチング手段における第2のnMOSFET12の動
作図であり、(f)は出力電圧波形(Vout)である。
【0019】時刻T0において、入力電圧がVddから0
に変化すると、第1のコンデンサ8を通して第1のpM
OSFET3にゲート電圧が印加され第1のpMOSF
ET3はターンオンする。このとき同時に、第6のダイ
オード18を通して第2のnMOSFET12がターン
オンする。第1のpMOSFET3がオンすると共振現
象によりインダクタンス素子21を通して寄生コンデン
サ23が充電される。寄生コンデンサ23が充電される
ことにより、出力電圧が上昇する。時刻T1において、
出力電圧がVddに達すると、第3のダイオード13がタ
ーンオンする。第3のダイオード13がターンオンした
時、第2のpMOSFET11を一定時間経過後にター
ンオンするよう第3の抵抗15と第3のコンデンサ17
の値を設定する。このように第2のpMOSFET11
のターンオンのタイミングを遅らせることにより、第2
のpMOSFET11を通して電流が流れて出力電圧が
変化することはない。第1のpMOSFET3と第2の
pMOSFET11がオンの時、インダクタンス素子2
1は短絡されているので、インダクタンス素子21を流
れる電流は一定値に保たれている。
【0020】時刻T0から第1の抵抗7と第1のコンデ
ンサ8により決定される一定時間後の時刻T2におい
て、第1のpMOSFET3がターンオフすると、その
ときインダクタンス素子21を流れていた電流は連続的
に流れるため、第2のダイオード6をターンオンして第
2のダイオード6と第3のダイオード13または第2の
pMOSFET11を通して外部電源2に回生される。
インダクタンス素子21には電圧Vddが印加されている
ので、インダクタンス素子21を流れる電流は次第に減
少し、時刻T3では第2のダイオード6がオフとなる。
【0021】時刻T4において、入力電圧が0からVdd
に変化すると、第2のコンデンサ10を通して電圧がゲ
ートに印加され第1のnMOSFET4がターンオンす
る。このとき同時に、第5のダイオード16を通して、
第2のpMOSFET11がターンオフされる。第1の
nMOSFET4がターンオンすると寄生コンデンサ2
3の電荷がインダクタンス素子21を通して放電され
る。寄生コンデンサ23の電荷が放電されることによ
り、出力電圧は減少し、出力電圧が0になる。この結
果、第4のダイオード14はターンオンする。第4のダ
イオード14がオンの時、即ち第2のnMOSFET1
2のドレイン電圧が0の時、第2のnMOSFET12
がオンするよう第4の抵抗19と第4のコンデンサ20
の値を設定する。このように第4の抵抗19と第4のコ
ンデンサ20の値を設定することにより、第2のnMO
SFET12のターンオンにより寄生コンデンサ23が
放電する現象を防止することができる。
【0022】第1のnMOSFET4がターンオンして
第2の抵抗9と第2のコンデンサ10の時定数で決まる
一定時間経過後の時刻T6において、第1のnMOSF
ET4がターンオフすると、インダクタンス素子21を
流れていた電流は連続的に流れるので、第1のダイオー
ド5をターンオンする。そして、インダクタンス素子2
1を流れる電流は、第1のダイオード5と第2のnMO
SFET12または第4のダイオード14を通して外部
電源2に回生される。インダクタンス素子21には電圧
Vddが印加されるので、インダクタンス素子21を流れ
る電流は時刻T7においてゼロになり、第1のダイオー
ド5はオフになる。
【0023】上記の状態において、出力電圧をVddまで
上昇させるために必要な電荷は、Vdd×Cpで与えられ
るので、時刻T0からT1までに外部電源2から供給され
るエネルギー量はE1は以下の式(2)のように示され
る。
【0024】 E1=Cp×Vdd2 (2)
【0025】時刻T1において、インダクタンス素子2
1に流れる電流I1は、次式(3)により与えられる。
【0026】 I1=Vdd×√(Cp/Lp) (3)
【0027】したがって、インダクタンス素子21に蓄
積されるエネルギーE2は次の式(4)のように示され
る。
【0028】 E2=(1/2)×Lp×I12=1/2×Cp×Vdd2 (4)
【0029】このエネルギーE2は、時刻T2からT3
の間に回収される。同様に時刻T5においてインダクタ
ンス素子21に貯えられるエネルギー量E3は次式
(5)により与えられる。
【0030】 E3=(1/2)×Lp×I12=1/2×Cp×Vdd2 (5)
【0031】このエネルギーE3は、時刻T6からT7
の期間に外部電源2に回生される。したがって、E1=
E2+E3より、入力の変化による寄生容量の充放電に
伴うエネルギー損失は発生しないことになる。したがっ
て、実施例1のCMOSインバータは、スイッチング動
作の動作周波数に関係するエネルギー損失の発生がない
ので、高周波化した時にエネルギー損失が急増すること
がない。この結果、実施例1によれば、高効率のCMO
Sインバータを構成することができる。
【0032】なお、実施例1においては、第1のpMO
SFET3のオン期間が出力電圧VoutがVddに達した
時刻T1より後の時刻T2でオフとしてインダクタンス素
子21のエネルギーを外部電源2に回生する構成とし
た。しかし、本発明はこの構成に限定されるものではな
く、出力電圧がVddに達する前に第1のpMOSFET
3がターンオフしても、寄生コンデンサ23を充電して
出力電圧をVddにできる最小限の電流がインダクタンス
素子21に流れる構成であれば問題はない。また、第1
のnMOSFET4のターンオフのタイミングについて
も同様に、寄生コンデンサ23を充電して出力電圧をV
ddにできる最小限の電流がインダクタンス素子21に流
れる構成であれば問題はない。
【0033】また、実施例1のCMOSインバータは各
種論理ゲート回路の出力段に用いるよう構成することに
より、出力に特に大きな入力容量を有する大規模なゲー
ト回路または集積回路間の配線の寄生容量が存在する場
合には、効果的にエネルギー損失を小さくすることがで
きる。
【0034】《実施例2》次に、本発明に係る実施例2
のCMOSインバータについて添付の図4から図6を用
いて説明する。図4は本発明に係る実施例2のCMOS
インバータを示す回路図である。実施例2において、前
述の実施例1と同じ構成、機能を有するものには同じ符
号を付けて説明する。図4において、入力端子1にはC
MOSインバータの前段ゲートからの出力電圧が印加さ
れる。p型のMOSFETであるpMOSFET24と
n型のMOSFETであるnMOSFET25は、それ
ぞれ直列に接続され、外部電源2に接続されている。こ
の外部電源2の電圧値をVddとする。ダイオード26
は、pMOSFET24と並列に接続されており、pM
OSFET24のドレイン電圧がソース電圧より高くな
らないように設けられている。ダイオード27は、nM
OSFET25と並列に接続されており、ソース電圧が
ドレイン電圧より高くならないよう設けられている。
【0035】pMOSFET24のゲートに接続された
第1の抵抗28、第3のダイオード29、及び第1のコ
ンデンサ30により構成された回路は、pMOSFET
24のターンオンのタイミングをnMOSFET25の
ターンオフのタイミングに対して一定時間遅らせる働き
を有する。実施例2において、pMOSFET24、第
1の抵抗28、第3のダイオード29、及び第1のコン
デンサ30により第1のスイッチング手段が構成されて
いる。nMOSFET25のゲートに接続された第4の
ダイオード31、第2の抵抗32、及び第2のコンデン
サ33により構成された回路は、nMOSFET25の
ターンオンのタイミングをpMOSFET24がターン
オフして一定時間経過後にターンオンさせる機能を有す
る。実施例2において、nMOSFET25、第4のダ
イオード31、第2の抵抗32、及び第2のコンデンサ
33により第2のスイッチング手段が構成されている。
【0036】インダクタンス素子34と第3のコンデン
サ35は直列に接続されており、この直列体がダイオー
ド27と並列に接続されている。即ち、インダクタンス
素子34と第3のコンデンサ35の直列回路は、nMO
SFET25のドレインとソース間に接続されている。
nMOSFET25のドレインには出力端子22が接続
されており、この出力端子22から出力電圧Voutが発
生するよう構成されている。図4において符号23で示
すコンデンサは、寄生コンデンサであり、負荷に等価的
に接続されるコンデンサと配線のコンデンサの総和を示
している。
【0037】次に、上記のように構成された実施例2の
CMOSインバータの動作について、添付の図5及び図
6の動作波形図を参照して説明する。図5において、
(a)は入力端子1からの入力電圧波形(Vin)であ
り、(b)はpMOSFET24のゲートに印加される
電圧波形(VG1)であり、(c)はnMOSFET25
のゲートに印加される電圧波形(VG2)であり、(d)
はインダクタンス素子34を流れる電流波形(IL)で
あり、(e)は外部電源2から供給される電流波形(I
D)であり、(f)は出力端子22からの出力電圧波形
(Vout)である。
【0038】図6は第1のスイッチング手段と第2のス
イッチング手段における動作を説明する波形図である。
図6における、(a)は入力電圧波形(Vin)であり、
(b)は第1のスイッチング手段におけるpMOSFE
T24の動作図であり、(c)は第2のスイッチング手
段におけるnMOSFET25の動作図であり、(d)
は出力電圧波形(Vout)である。時刻T0において、入
力電圧がVddから0に変化すると、nMOSFET25
はターンオフする。nMOSFET25がターンオフす
ると、インダクタンス素子34を流れる電流は連続的に
流れるので、寄生コンデンサ23が充電され、出力電圧
は上昇する。出力電圧が上昇し、時刻T1において出力
電圧がVddに達すると、第1のダイオード26がターン
オンし、pMOSFET24のドレインとソース間の電
圧は0になる。pMOSFET24のドレインとソース
間の電圧がゼロになった時、pMOSFET24のゲー
トにターンオン信号が入るよう第1の抵抗28と第1の
コンデンサ30の値が設定されている。このように設定
することにより、pMOSFET24には、ターンオン
によるエネルギー損失は発生しない。
【0039】pMOSFET24がオン状態となると、
インダクタンス素子34と第3のコンデンサ35の直列
回路に電圧Vddが印加される。このため、インダクタン
ス素子34の電流は増加して負の値から正の値を取るよ
うになる。時刻T2において、入力電圧が0からVddに
変化すると、pMOSFET24はターンオフする。イ
ンダクタンス素子34の電流は連続的に流れるので、寄
生コンデンサ23に蓄積された電荷が放電されて、出力
電圧は減少する。出力電圧が減少して時刻T3において
出力電圧が0になると、第2のダイオード27がターン
オンして、nMOSFET25のドレインとソース間の
電圧は0になる。nMOSFET25のドレインとソー
ス間の電圧が0のとき、nMOSFET25がオンにな
るように第2の抵抗32と第2のコンデンサ33の値が
設定される。これにより、nMOSFET25のターン
オン動作に伴うエネルギー損失の発生は防止される。n
MOSFET25がオン状態となると、インダクタン素
子34と第3のコンデンサ35の直列回路には0Vが印
加され、インダクタンス素子34を流れる電流は減少す
る。
【0040】第3のコンデンサ35に印加される電圧V
cは、pMOSFET24のオン期間をTp、nMOS
FET25のオン期間をTnとすると、インダクタンス
素子34の磁束の定常条件により次の式(6)により表
される。
【0041】 Vc=Vdd×{Tp/(Tp+Tn)} (6)
【0042】インダクタンス素子34を流れる電流は、
インダクタンス素子34がコンデンサ35と直列に接続
されているので、ゼロを中心にして正負に変化する。し
たがって、外部電源2には、正負の電流が流れ、その平
均はゼロになる。したがって、実施例2のCMOSイン
バータにおいて、スイッチングの動作周波数に関係する
エネルギー損失が発生することがなく、このため高周波
化した時にエネルギー損失が急増することがない。従っ
て、実施例2のCMOSインバータは変換効率の高い装
置となる。実施例2のCMOSインバータは、前述の実
施例1と同じ効果を奏するとともに、特にpMOSFE
T24とnMOSFET25のオンオフ比によりインダ
クタンス素子34に流れる電流が変化するため、パルス
パターンが一定の場合に適している。
【0043】
【発明の効果】以上、実施例について詳細に説明したと
ころから明らかなように、本発明は次の効果を有する。
本発明によれば、CMOSFETのオンオフ動作時に発
生するエネルギー損失および熱の発生を低減すると共
に、高集積化が可能なCMOSインバータを提供するこ
とができる。また、本発明のCMOSインバータによれ
ば、スイッチング動作の動作周波数に関連するエネルギ
ー損失の発生がなく、高周波化した時にエネルギー損失
が急増することがない。従って、本発明によれば、高効
率のCMOSインバータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のCMOSインバータの
構成を示す回路図である。
【図2】実施例1におけるCMOSインバータの動作を
示す波形図である。
【図3】実施例1におけるCMOSインバータにおける
各部の動作説明する波形図である。
【図4】本発明に係る実施例2のCMOSインバータの
構成を示す回路図である。
【図5】実施例2におけるCMOSインバータの動作を
示す波形図である。
【図6】実施例2におけるCMOSインバータにおける
各部の動作説明する波形図である。
【図7】従来のCMOSインバータの構成を示す回路図
である。
【図8】従来のCMOSインバータの動作を示す波形図
である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 外部電源 3 第1のpMOSFET 4 第1のnMOSFET 5 第1のダイオード 6 第2のダイオード 7 第1の抵抗 8 第1のコンデンサ 9 第2の抵抗 10 第2のコンデンサ 11 第2のpMOSFET 12 第2のnMOSFET 13 第3のダイオード 14 第4のダイオード 15 第3の抵抗 16 第5のダイオード 17 第3のコンデンサ 18 第6のダイオード 19 第4の抵抗 20 第4のコンデンサ 21 インダクタンス素子 22 出力端子 23 寄生コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J055 AX15 AX47 AX53 AX64 BX16 CX24 DX22 DX56 DX72 DX83 EY01 EY05 EY10 EY12 EY21 EZ07 EZ62 FX12 FX17 FX25 FX35 GX01 GX04 5J056 AA03 BB17 BB28 BB57 DD13 DD29 DD51 DD53 DD55 EE15 FF08 GG04 KK01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧の立ち下がりに同期して一定時
    間オン状態となる第1のスイッチング手段、 前記入力電圧の立ち上がりに同期して一定時間オン状態
    となり、前記第1のスイッチング手段との直列回路に外
    部電源が接続された第2のスイッチング手段、 前記入力電圧の立ち下がりから一定時間経過後にオン状
    態となり、前記入力電圧の立ち上がりに同期してオフ状
    態となる第3のスイッチング手段、 前記入力電圧の立ち上がりから一定時間経過後にオン状
    態となり、前記入力電圧の立ち下がりに同期してオフ状
    態となり、前記第3のスイッチング手段との直列回路に
    前記外部電源が接続された第4のスイッチング手段、 前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング
    手段の接続点と前記第3のスイッチング手段と前記第4
    のスイッチング手段の接続点との間に接続され、前記外
    部電源からのエネルギーを一旦蓄積するインダクタンス
    素子、及び前記第1のスイッチング手段と前記第2のス
    イッチング手段と前記第3のスイッチング手段と前記第
    4のスイッチング手段のそれぞれと並列に接続され、電
    流の流れを一方向に規制する複数のダイオード、を具備
    するCMOSインバータ。
  2. 【請求項2】 前記第1のスイッチング手段が入力電圧
    の立ち下がり時に前記インダクタンス素子を介して外部
    電源からのエネルギーを供給して出力電圧を上昇させる
    よう構成され、 前記第2のスイッチング手段が前記入力電圧の立ち上が
    り時に前記インダクタンス素子を介して出力電圧を減少
    させ、前記インダクタンス素子に貯えられたエネルギー
    を入力電圧にもどすよう構成された請求項1に記載のC
    MOSインバータ。
  3. 【請求項3】 前記ダイオードが前記インダクタンス素
    子に蓄積されたエネルギーを外部電源に回生するよう構
    成された請求項1に記載のCMOSインバータ。
  4. 【請求項4】 前記第1のスイッチング手段と前記第3
    のスイッチング手段がp型MOSFETを有し、前記第
    2のスイッチング手段と前記第4のスイッチング手段が
    n型MOSFETを有して構成された請求項1に記載の
    CMOSインバータ。
  5. 【請求項5】 入力電圧の立ち下がりから一定時間経過
    後にオン状態となり、前記入力電圧の立ち上がりに同期
    してオフ状態となる第1のスイッチング手段、 前記入力電圧の立ち上がりから一定時間経過後にオン状
    態となり、前記入力電圧の立ち下がりに同期してオフ状
    態となり、前記第1のスイッチング手段との直列回路に
    外部電源が接続された第2のスイッチング手段、 前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング
    手段の接続点と前記外部電源との間に接続され、前記外
    部電源からのエネルギーを一旦蓄積するインダクタンス
    素子、及び前記第1のスイッチング手段と前記第2のス
    イッチング手段のそれぞれと並列に接続され、電流の流
    れを一方向に規制する複数のダイオード、を具備するC
    MOSインバータ。
  6. 【請求項6】 前記第1のスイッチング手段がp型MO
    SFETを有し、前記第2のスイッチング手段がn型M
    OSFETを有して構成された請求項5に記載のCMO
    Sインバータ。
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