JP2001035444A - 発光管の封止部構造 - Google Patents

発光管の封止部構造

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JP2001035444A JP2000207878A JP2000207878A JP2001035444A JP 2001035444 A JP2001035444 A JP 2001035444A JP 2000207878 A JP2000207878 A JP 2000207878A JP 2000207878 A JP2000207878 A JP 2000207878A JP 2001035444 A JP2001035444 A JP 2001035444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 封止箇所のシール効果が向上した発光管の封
止部構造を提供する。 【解決手段】 バルブの開口端部1aを閉塞する閉塞体
2aに、先端がバルブ内の放電空間に臨む内部電極3
と、この内部電極3に外部から電力を供給する外部電極
5とを分離して取り付け、また前記閉塞体2aの一部に
前記内部電極3と外部電極5とを電気的に接続する導電
性領域1sを設け、更に前記閉塞体2aの組成成分を、
前記バルブと接合される側域においては該バルブの熱膨
張係数と略々同一となる成分としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水銀ランプ、メタ
ルハライドランプ或いはナトリウムランプ等の金属蒸気
放電灯用或いは高輝度放電灯用の発光管における封止部
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】熱陰極アーク放電の陽極柱の水銀の励起
発光を利用した水銀ランプ、水銀熱陰極アーク放電によ
る熱で金属ハロゲン化物を蒸発させて金属とハロゲンに
解離せしめ、金属特有の色を呈する発光を行わせるよう
にしたメタルハライドランプ、或いはナトリウム蒸気の
熱陰極アークによるD線(589.0nm, 589.9nm)の黄橙色
発光を行わせるようにしたナトリウムランプ等の金属蒸
気放電灯が従来から体育館や工場の照明、OHPやカラ
ー液晶プロジェクタ用の光源、自動車用フォグランプ等
として使用されている。
【0003】こうした金属蒸気放電灯のバルブ(発光管
本体)の材料としては、当初、石英ガラスが用いられて
いたが、石英ガラスは耐食性に劣り、熱容量が大きいた
めランプの立ち上がりが悪く、個々のバルブの寸法のバ
ラツキが大きい等の問題があるので、最近では透光性セ
ラミックにてバルブを作製することが提案されている。
【0004】一般に、上記のような放電灯用発光管は、
アルミナ等を焼結して作製した透光性セラミックからな
る発光管本体と、発光体内部に電極を電極支持材を介し
て封止・固定するための閉塞体とを備える。
【0005】そして、この発光管本体の開口端に閉塞体
を気密に封着するに当たっては、発光管本体開口端の端
面や内面とこれに対向する閉塞体の固着面との間隙にガ
ラスソルダーを充填し、このガラスソルダーを局部加熱
して溶融し、その後、冷却・固化している。
【0006】この閉塞体としては、発光管本体或いは電
極支持材と、熱膨張係数、金属蒸気やハロゲン蒸気に対
する化学的安定性が同じものにすることが一般的であ
る。
【0007】尚、ガラスソルダーによる閉塞体の封着に
際しては、始動用希ガスの他に、発光管が用いられる放
電灯に応じた放電用金属成分、例えば高圧水銀灯であれ
ば水銀が、メタルハライドランプであれば金属ハロゲン
化物等が、発光管本体内に封入される。
【0008】発光管が点灯されると、その温度は大気温
から瞬時に上昇し、安定した点灯状態では900℃にも
達する。このため、このような著しい熱変化及び内圧変
化に起因して、発光管には高い熱応力が発生する。
【0009】一般に熱応力がかかると、熱膨張率の異な
る箇所、発光管にあっては発光管本体と電極支持材との
間に介在する閉塞体に熱応力歪が発生し、破壊に至るこ
とがある。具体的には、閉塞体そのものや、その組成の
上から透光性セラミック及び閉塞体に比べて耐熱強度が
劣るガラスソルダーに亀裂等が生じ、管内の放電金属成
分が管外に漏洩してしまう可能性がある。この結果、安
定した発光を得る上で信頼性に欠けるとともに、ランプ
寿命が制約されてしまう。
【0010】また、温度及び内圧が上昇した高温高圧の
環境下では、放電用金属成分として封入されていた金属
ハロゲン化物(例えばTlI3 ,NaI等)が遊離して
イオンとなり、このイオンによる腐食が進行する。
【0011】遊離イオンによる侵食は、やはり、その組
成の上から透光性セラミック及び閉塞体に比べて耐蝕性
が劣るガラスソルダーに優先的に発生する。よって、こ
の遊離イオンに対する耐蝕性の上からも、ガラスソルダ
ーに亀裂等が生じ易い。
【0012】一方で、バルブに用いられる高純度の透光
性アルミナは上述のような封止に用いられるガラスソル
ダーとの濡れ性が悪く、ガラスとバルブとの境界での接
着強度が小さくなり、クラックや封入ガスのリークが生
じやすい。
【0013】このような不具合を解消するために、従来
から種々の技術が提案されている。例えば、特開平1−
143132号には、発光管本体に相当するアルミナ外
周器の封着箇所にアルミナに近似した熱膨張率のインサ
ート材をロウ付けする技術が提案されている。また、特
開昭63−308861号では、閉塞体を中心体とその
外側の環状体とで構成し、発光管本体とこの閉塞体(中
心体及び環状体)とを固相接合する技術が提案されてい
る。特に、特開昭63−308861号にあっては、閉
塞体を構成する中心体と環状体の両者において、寸法や
組成を特定することが提案されている。尚、寸法を特定
することは、特開昭62−213061号にも提案され
ている。
【0014】そして、このような対策をすることで、管
内の放電金属成分の漏洩を抑制し、発光の信頼性の確保
やランプ寿命の長期化が図られている。
【0015】しかしならが、近年では、より一層の高輝
度の発光を得てその付加価値を高めることが求められて
おり、高輝度発光を行なうために発光管温度を従来の温
度(900℃)を超える1200℃程度まで高めること
が行なわれてきている。
【0016】このような高温度になると、その分、熱応
力が大きくなるため、上記従来の発光管であっても発光
の信頼性の確保や長寿命化を十分図ることはできない。
【0017】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、信頼性が高くて長寿命な発光管を提供するもので
あり、特にその新規な封止部構造を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る発光管の封止部構造は、バルブの開口
端部を閉塞する閉塞体に、先端がバルブ内の放電空間に
臨む内部電極と、この内部電極に外部から電力を供給す
る外部電極とを分離して取り付け、また前記閉塞体の一
部に前記内部電極と外部電極とを電気的に接続する導電
性領域を設け、更に前記閉塞体の組成成分を、前記バル
ブと接合される側域においては該バルブの熱膨張係数と
略々同一となる成分とした。
【0019】前記閉塞体は組成割合を変えた複数の層ま
たは組成割合が連続的に変化する傾斜機能材料から構成
することができる。また、組成割合の変化の方向は径方
向、軸方向のいずれも考えられる。尚、前記導電性領域
は、外部電極を兼ねるようにしてもよい
【0020】また閉塞体とバルブとの接合は固相接合せ
しめることが好ましく、このようにすることで、リーク
を有効に防止できる。
【0021】また、閉塞体の最大外径(Do)とバルブ
の最小内径(Di)との差(Di−Do)は0.5mm以下、
好ましくは0.3mm以下とし、0.99≧(Do/Di)
≧0.85とするのがリークを防止する上で好ましい。
【0022】また、閉塞体の端面はバルブの開口端と面
一か開口端よりも内側に位置させることが好ましい。
【0023】また、バルブの形状としては、バルブの開
口端の外径をD1、バルブの発光部の最大外径をD2とし
た場合、0.1≦(D1/D2)≦1.0とするのが好まし
い。
【0024】また、前記発光部に臨む電極支持シャフト
と閉塞体との間には隙間を設けることが好ましい。この
隙間は例えば発光部に向かって拡径した形状とする。具
体的には、隙間を形成する閉塞体の孔の最大内径をD
3、電極支持シャフトの直径をD4とすると、0.4≦
(D4/D3)<1.0とする。
【0025】更に、開口部の両端を封止する閉塞体とし
ては、長さまたは径が異なるものとすることもできる。
また、閉塞体内に挿入される内部電極の長さは、内部電
極挿入前の孔の長さをL2、内部電極の全長をL3とした
とき、0.1≦(L2/L3)≦0.95とするのが好ま
しい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる発光管の好
適な実施例について、図面に基づき説明する。ここで、
図1は本発明に係る封止部構造を適用した発光管の断面
図、図2は未焼結状態の閉塞体に電極が取付けられた場
合の断面図、図3は本発明の閉塞体の製造工程を説明す
るための工程図、図4は上記閉塞体が未焼結状態である
成形体の斜視図、図5は上記閉塞体の製造に用いる合せ
型の斜視図、図6は上記合せ型に補助部材を取付けた場
合の斜視図、図7は上記閉塞体の製造工程を説明するた
めの説明図、図8は上記合せ型中に成形された上記閉塞
体の断面図、図9は上記閉塞体の各組成成分の分布図で
ある。
【0027】発光管は、図1に示すように、筒状の発光
管本体(又はバルブ)と、大径の開口端部である電極保
持穴1aに固着された閉塞体2aと、小径の開口端部で
ある電極保持穴1bに固着された閉塞体2Aと、発光管
本体内に配置された一対の内部電極3とを備える。
【0028】一対の内部電極3は、タングステンコイル
から作製されており、タングステン製の支持シャフト4
を介して支持されている。この閉塞体2aと閉塞体2A
とは、その径が異なり、後述する製造工程を経てそれぞ
れ作成される。
【0029】また、電極保持穴1b側の発光管本体端面
には、始動用希ガス金属や種々の放電用物質アマルガム
を入れるための導入細管1cが設けられており、その開
口端部はアルミナ系のサーメットやニッケル等の金属の
封止剤1dにて封止されている。
【0030】発光管本体及び閉塞体の原料となるアルミ
ナ微粉末の合成について説明する。このアルミナ微粉末
を合成するには、熱分解すると純度99.98mol%
以上のアルミナになるアルミニウム塩を、その出発原料
として用意する。このような高純度のアルミナ合成用の
アルミニウム塩としては、アンモニウムミョウバン、或
いはアルミニウム・アンモニウム・カーボナイト・ハイ
ドロオキサイト(NH4 AlCO3 (OH)2 )等を例
示することができる。
【0031】こうして用意したアルミニウム塩を坪量
し、蒸留水及び分散剤を用いて一旦懸濁水溶液とし、こ
れを噴霧乾燥法により乾燥させる。その後、熱分解して
アルミナ単独の微粉末を得る。ここで、熱分解を行なう
に当たっては、大気中で900〜1200℃、例えば、
1050℃で2時間処理する。つまり、この噴霧乾燥及
び熱分解を経ることにより、平均粒径が0.2〜0.3
μmで、純度が99.99mol%以上のアルミナ微粉
末が合成され、アルミナ微粉末の用意が完了する。尚、
合成されたアルミナ微粉末は、上記粒径のアルミナ微粉
末が凝集してこの粒径より大きな2次凝集体として得ら
れる。
【0032】一方で、アルミナ以外の閉塞体の原材料と
して、純度99mol%以上で平均粒径が約0.5μm
のタングステン微粉末を用意する。これらの原材料か
ら、発光管本体および閉塞体をそれぞれ作製する。
【0033】発光管本体は、次のようにして作製され
る。まず、上記のように合成したアルミナ微粉末(2次
凝集体)に、アクリル系熱可塑性樹脂を主体とした有機
バインダーを配合し、これを有機溶媒(アルコール,ベ
ンゼン等)を使ってプラスチック(ナイロン)ボールミ
ルにて約24時間に亘って湿式混合し、有機バインダー
とアルミナ微粉末を十分に濡らす。更に、蒸留乾燥して
溶媒を取り除き、所望粘度(50,000〜150,000cps)のコ
ンパウンドを混練調製する。
【0034】尚、上記有機バインダーは、アクリル系熱
可塑性樹脂とパラフィンワックスとアタクティックポリ
プロピレンとの混合物である。そして、アルミナ微粉末
100gに対するこれら有機バインダーの配合量は、総
量で25gである。
【0035】上記有機バインダーにおける各成分は、次
のように配合されており、各成分の合計が上記有機バイ
ンダーの総量(25g)となる。 アクリル系熱可塑性樹脂 20〜23g(好ましくは21.5g) パラフィンワックス 3g以下(好ましくは2.0g) アタクティックポリプロピレン 2g以下(好ましくは1.5g) 尚、コンパウンドの調製時の蒸留乾燥に当たっては、1
30℃で24時間蒸留乾燥させ、その後、アルミナ製の
ロールミルを用いて加熱混練(130℃)を行なって所
望粘度のコンパウンドを得る。
【0036】その後、図示しない金型装置を用いて射出
成形することにより、図1に示した形状の成形体を形成
する。こうして形成した成形体を、窒素雰囲気中で、ア
クリル系熱可塑性樹脂等の有機バインダーが熱分解して
完全に炭化する温度まで加熱し、成形体を脱脂する。こ
の初期熱処理における具体的な加熱上限温度は、使用す
る熱処理炉の能力や有機バインダーの熱分解温度に応じ
て決定すればよく、本実施例では室温(20℃)から4
50℃まで72時間かけて昇温した。その他の処理条件
は以下の通りである。尚、450℃までの昇温の間は、
一定圧力を維持した。 処理圧力 1〜8kg/cm2(最適圧力8kg/cm2) 20℃から450℃まで昇温させる時間 72時間
以下つまり、初期熱処理を行なうことによって、コンパ
ウンド調製時に配合されたアクリル系熱可塑性樹脂、パ
ラフィンワックス、アタクティックポリプロピレン等の
有機バインダーを熱分解して炭化させ、成形体を脱脂す
る。
【0037】ついで、大気中で以下の条件に従った後段
熱処理を施し、成形体(脱脂体)を焼結し、焼結体を得
る。この際、100℃/時間で昇温した。 処理温度 1200〜1300℃(最適温度1235℃) 上記処理温度での保持時間 0〜4時間(最適時間2時間)
【0038】この後段熱処理時の焼結を1200〜13
00℃の温度範囲で行なうようにしたのは、焼結後の密
度を理論密度に対して95%以上として後工程の熱間静
水圧プレスがかかるようにするとともに、焼結体におけ
る粗大結晶の形成を回避するためである。つまり、上記
焼結を1200℃以下で行なうと、焼結後の密度が理論
密度に対して95%を下回り熱間静水圧プレスがかから
ず、1300℃以上では焼結体における粗大結晶の形成
頻度が増し強度上不利となるからである。
【0039】上記初期熱処理及び後段熱処理を施して脱
脂後に焼結することにより、その体積収縮は焼結前の成
形体の82.5%となり、焼結後の充填率はほぼ100
%(嵩密度3.976)となる。また、この後段熱処理
の完了までに、上記初期熱処理時に変成した炭化物は焼
結体から完全に燃焼除去される。
【0040】その後、この焼結体に、アルゴン雰囲気
中、或いは20vol%以下の酸素を含有するアルゴン
雰囲気中で次の条件に基づく熱間静水圧プレスを施す。
この際、200℃/時間で昇温した。こうして、焼結体
に透光性が発現する。 処理温度 1200〜1250℃(最適温度1230℃) 処理圧力 1000〜2000 atm(最適圧力1000 atm) 処理時間 1〜4時間(最適処理2時間)
【0041】ここで、熱間静水圧プレスを上記温度範囲
と圧力範囲で行なうようにしたのは、所望する高い透光
性を得るとともに機械的強度を改善し、熱間静水圧プレ
スをかけている最中の破損を回避するためである。つま
り、熱間静水圧プレスを1200℃未満或いは1000
atm 未満で行なうと透光性が発現するものの、低い透光
性しか得られなかったり、逆に1250℃を超えると異
常粒成長を促進させて機械的強度や透光性の低下を招
き、2000atm を超えると焼結体中に存在するボアや
傷などが極めて微細であっても傷等が存在する箇所に応
力集中が起こりクラックが発生したりするからである。
【0042】引き続いて、図示しないダイヤモンド研削
砥石によって焼結体の端面に研削研磨を施してエッジを
取り除き、アルミナからなる透光性の発光管本体1Fが
できあがる。つまり、図1に示すように、その両端に電
極保持穴1a,1bを備えた発光管本体が作製される。
【0043】こうして得られた発光管本体の内外表面
を、0.5μmの粒径のダイヤモンド砥粒を付着させた
ブラシにて、肉厚が0.2mm以下となるよう研削研磨す
る。この表面研磨により、発光管表面の凹凸等が除去さ
れて表面における光の散乱が回避され、直線透過率が改
善される。
【0044】この発光管本体は、発光領域の内径dが約
4.0mmであり、肉厚が約0.3mmであり、またその全
長が約40mmであり、次のような物性を備える。尚、透
過型電子顕微鏡(TEM)による組織観察の結果、光の
散乱源となる粒界相や結晶粒子内部の空隙並びに格子欠
陥等の存在は認められなかった。また、小径の電極保持
穴1bの直径は約1mm以下である。
【0045】可視光(波長380〜760nm)に対する
直線透過率:70%以上 500nmの波長の光に対する直線透過率:82%(肉
厚:0.5mm) 結晶粒子の平均粒径:約0.7μm(最大粒径約1.4
μm) 機械的強度(JIS R1601) 曲げ強度 St (室温)=98kg/cm2 (900℃)=81kg/cm2 ワイプル係数 (室温)=9.3 (900℃)=8.1
【0046】粒径や強度の測定には、上記本実施例の発
光管本体1Fの代替え品として別途作製した試料(形
状,厚み等についてはJIS R1601に準ずる)を
用いた。尚、試料の作製に当たっては、上記した工程に
おける諸条件に従った。
【0047】粒径の算出は、形状、厚み等がJIS R
1601に準ずるよう別途作製した上記試料の表面をダ
イヤモンド砥粒にてラップし、更に溶融した水酸化カリ
ウムで粒界エッチングを施した後、走査型電子顕微鏡に
より試料表面を観察し、結晶粒子の輪郭を画像解析する
ことにより行なった。尚、画像解析に当たっては、結晶
粒子を球体や多角形体として仮定して、その直径や頂点
間距離の最大値を粒径算出に用いた。
【0048】直線透過率の測定については、別途作製し
た上記試料を0.5mm厚とし両面をラップ仕上げした
後、ダブルビーム分光光度計により求めた。こうして完
成した透光性アルミナからなる発光管本体は、アルミナ
をMgO等の焼結助剤とともに焼結して結晶粒子を粗大
化させた一般的な透光性セラミックに比べて、微小な結
晶粒径を備えるといえる。
【0049】このようにして高純度アルミナから作製さ
れた発光管本体が、上記一般的な透光性セラミックとは
異なる微小結晶粒径を備えながら透光性を有する根拠
は、次のように考えられる。まず第1に、不純物として
混入したMgO等の酸化物が、アルミナ粉末中にごく僅
か(トータルで最大0.01mol%以下)しか含まれ
ていないので、不純物はアルミナに総て固溶し、粒界相
をほどんど形成しない。このため、一般の透光性アルミ
ナでは光の散乱因子として作用していた粒界相による影
響が排除されて、可視光に対する直線透過率の向上をも
たらすと考えられる。
【0050】更に、以下のように推察される。結晶粒子
及び結晶子の断面がいずれも円形であると仮定すると、
直径dの結晶子がn個集まって直径Dの結晶粒子を構成
する場合、次の関係式が成り立つ。 n=(D/d)2 この関係式から算出されるnの値は、1個の結晶粒子の
断面に含まれる結晶子界面に換算できる。
【0051】高純度のアルミナから得られた種々の透光
性アルミナ(平均粒径:0.72,0.85,0.9
9,1.16,1.35,1.52μm)についての格
子定数をX線回折装置を用いて求め、結晶子の直径dと
回折線の幅とを関係づけるScherrerの式に従い
(012)の回折ピークから上記各平均粒径の透光性ア
ルミナの結晶子の直径dを算出したところ、結晶子の直
径dは結晶粒子の大きさに左右されることなく一定であ
った。尚、Scherrerの式は、「P.Galle
zot,“Catalysis,Science an
d Technology,vol.5 p221,S
pringer−Verlag(1984)”」や
「P.Scherrer,“Gottinger Na
chrichen,2,98(1918)”」に紹介さ
れている。
【0052】従って、上記関係式から、結晶粒子の直
径D(平均粒径)が小さくなるほど1個の結晶粒子中に
おける結晶子界面は少ないといえる。一般に、光がセラ
ミックのような多結晶体に入射された場合、その散乱は
屈折率の不連続な面、即ち原子配列の不連続な部分で起
こると考えられている。結晶粒子中の結晶子界面は、こ
の原子配列の不連続な部分にほかならないので、光の散
乱を引き起こす。このため、結晶粒子中における結晶子
界面が少なければ少ないほど、即ち結晶粒子の直径Dが
小さいほど、光の散乱因子である結晶子界面による影響
が小さくなり、可視光に対する直線透過率の向上をもた
らすと考えられる。
【0053】次に、閉塞体の製造工程について説明す
る。閉塞体2aの原料は、アルミニウム塩の懸濁水溶液
の噴霧乾燥及びその後の熱分解を経て合成された上述の
高純度アルミナ微粉末と、高純度タングステン微粉末で
ある。
【0054】図3に示すように、アルミナ微粉末とタン
グステン微粉末とから、タングステンとアルミナの容積
比(タングステン/アルミナ)が下記数値となる11種
類のスラリーを調製する(工程1)。 第1のスラリー: タングステン/アルミナ=100/0 第2のスラリー: タングステン/アルミナ= 90/10 第3のスラリー: タングステン/アルミナ= 80/20 第4のスラリー: タングステン/アルミナ= 70/30 第5のスラリー: タングステン/アルミナ= 60/40 第6のスラリー: タングステン/アルミナ= 50/50 第7のスラリー: タングステン/アルミナ= 40/60 第8のスラリー: タングステン/アルミナ= 30/70 第9のスラリー: タングステン/アルミナ= 20/80 第10のスラリー:タングステン/アルミナ= 10/90 第11のスラリー:タングステン/アルミナ= 0/100
【0055】上記各スラリーの調製は次のようにして行
なう。先ず、アルミナ微粉末及びタングステン微粉末を
その容積比が上記各数値となるよう秤量し、秤量した各
粉末にカルボン酸アンモニウム系分散剤を蒸留水ととも
に配合する。そして、これをセラミック(アルミナ)ボ
ールミルにて約24時間に亘って湿式混合して過剰の凝
集をほぐしつつ、アルミナ及びタングステンの微粉末が
上記溶媒中に均一に存在させる。
【0056】尚、各スラリー中の微粉末に対するカルボ
ン酸アンモニウム系分散剤の配合比(容積比)は、各ス
ラリー中の微粉末総量100gに対して、2gである。
【0057】次に、調製した各スラリーから気泡を除去
する(工程2)。具体的には、ボールミルから取り出し
たスラリーを真空デシケータ内の樹脂容器に入れ、樹脂
容器内のスラリーをマグネットスターラ等を用いて攪拌
しつつデシケータ内の空気を真空ポンプにて数十分間
(例えば約20分間)吸引する。
【0058】その後、以下の工程を経て図4に示す所望
の成形体20aを、図5(a)に示す合わせ型10を用
いて成形する。尚、図4や後述の図7等における成形体
20a、閉塞体2aは、その描画の都合上、縦横の比率
は1:1ではない。
【0059】この合わせ型10は、石膏等の多孔質無機
材料或いは石膏と同程度の機能を有する細孔を具備する
多孔質樹脂から形成された左右対象の型11a,11b
を、図5(a)に示すように接合して構成され、型11
a,11bの接合面にスラリー注入空間13を形成す
る。
【0060】各型11a、11bは、図5(b)に示す
ように、その接合面15a,15bに、型下端側で湾曲
した溝(キャビティ)13a,13bを備える。この溝
13a、13bは、先端に球状切り歯を備えるエンドミ
ルにて、接合面15a,15bに切削されている。な
お、溝13a,13bを、当初から接合面15a,15
bに造型することもできる。
【0061】次に、この合わせ型10のスラリー注入空
間13内への気泡除去後のスラリーの注入・成形を、ア
ルミナ含有量が高い方のスラリーから、即ち第11のス
ラリーから第1のスラリーまで順次行なう(工程3)。
以下、具体的に説明する。
【0062】まず、図6に示すように、合わせ型10の
上面に円筒体17を設置し、この円筒体17に第11の
スラリーを注入する。尚、円筒体17には、スラリー注
入空間13の容積以上のスラリーが注入される。また、
円筒体17下面と合わせ型10の上面とは、円筒体17
下端に粘土19を管状に配置することにより、シールさ
れている。粘土に替えてゴムを用いてもよい。
【0063】こうしてスラリー注入空間13内に第11
のスラリーが注入された状態で所定時間放置し、この間
に第11のスラリーにおける溶媒成分(ここでは、蒸留
水)を多孔質の各型11a,11bの孔に毛細管現象に
より吸引させ型内に吸引させる。このため、スラリー注
入空間13の壁面には、図7(a),(b)に示すよう
に、カルボン酸アンモニウム系分散剤によって結合され
た粉末(第11のスラリーにあってはアルミナ粉末)が
壁面の表面に沿って均等に着肉され、薄肉層11Sが形
成される。
【0064】このスラリー注入後の放置時間は、上記薄
肉層11Sの厚さを決定する。このため、形成された薄
肉層11Sの厚さが所定の値になるよう、上記放置時間
が予め実験等により定められている。また、この放置時
間及びスラリー注入空間13の設定に当たっては、焼結
時の体積収縮等も見込んで決定される。本実施例におけ
る放置時間は、薄肉層11Sの厚さが所定のものとなる
よう適宜調整した。
【0065】尚、放置する間に亘って各型外側を負圧に
維持し、スラリー中の溶媒成分を型外に強制的に吸引す
るような構成にしてもよい。このようにすれば、放置時
間を短縮することや、スラリー内の気泡を型に通して直
接除去したり、吸引を強くすることにより充填率を更に
上げることができる。
【0066】そして、所定時間放置後に、円筒体17内
部及び薄肉層11Sの内側に残存する第11のスラリー
を排泥し、次に、第10のスラリーについて、上記と同
様にスラリーの注入、所定時間の放置及び排泥を行な
い、これを第1のスラリーまで実施する。こうして、第
11のスラリーから第1のスラリーまでスラリーの注
入、所定時間の放置及び排泥が繰り返されると、図8に
示すように、それぞれのスラリーにおける粉末(アルミ
ナ単独の粉末、アルミナ・タングステン混合粉末、タン
グステン単独の粉末)が積層状に均等に着肉され、スラ
リー注入空間13壁面側から薄肉層11S、10S、9
S・・・1Sが形成される。よって、閉塞体2aの前駆
体である各薄肉層からなる成形体20aが形成される。
【0067】この成形体20aにおける組成の分布は、
各薄肉層におけるタングステン及びアルミナ容積比との
関係を示した図9から明らかなように、中心層としての
薄肉層1Sから外側の薄肉層に行くほど、図9(b)の
如くアルミナの容積比が0%から100%まで増大傾斜
し、図9(a)の如くタングステンの容積比が100%
から0%まで減少傾斜した分布となる。つまり、成形体
20aにおける薄肉層2Sが、上記した実施例の積層体
20の最内周層(又はコア部側域層)に相当し、薄肉層
11Sが積層体20の最外周層(又はバルブ側域層)に
相当し、薄肉層3S〜10Sが積層体20における各中
間層(又は中間域層)に相当する。よって、薄肉層2S
〜10Sは中心層1Sを中心として該中心層1Sを覆う
ように積層された積層体となっている。
【0068】こうして各スラリーについて注入、所定時
間の放置及び排泥が完了すると、合わせ型10を分割し
て図4に示す形状の成形体20aを離型し、この成形体
20aから溶媒が完全に抜けるまで乾燥させる(工程
4)。
【0069】その後、この成形体20aに、含湿水素還
元雰囲気下で、600℃×10時間の加熱処理を施し
て、成形体20aを脱脂し仮焼する(工程5)。つま
り、この加熱処理を行なうことによって、スラリー調製
時に配合された分散剤が熱分解されて成形体20aは脱
脂される。
【0070】次いで、仮焼後の成形体20aの両端に、
図2に示したように、支持体保持穴21a,21bを設
け、中心層1Sの先端に設けられた支持体保持穴21a
に内部電極3を支持する支持シャフト4を嵌合し、支持
体保持穴21bにタングステン製のシャフト5を嵌合し
て、内部電極3をセットする。(工程6)
【0071】続いて、内部電極3のセット後の成形体2
0aに真空雰囲気下で1500℃×2時間の後段熱処理
を施して、成形体20aを焼結し(工程7)、その焼結
体である閉塞体2aを得る。なお、この後段熱処理の完
了までに、脱脂時に変成した炭化物は焼結体から完全に
燃焼除去される。
【0072】この焼結の過程で、成形体20aの各薄肉
層は、上記実施例における積層体20の場合と同様に、
固相接合して一体化される。また、支持シャフト4及び
シャフト5と薄肉層1Sとは、焼結による体積収縮やタ
ングステンの共存等により固相接合して一体化される。
この結果、焼結後に得られる閉塞体2aは、内部電極3
を支持した支持シャフト4及びシャフト5と強固に結合
して、支持シャフト4即ち内部電極3を気密に封止・固
着する。こうして閉塞体2aが完成し、その製造工程は
総て完了する。
【0073】尚、焼結して得られる閉塞体2aの外径
は、焼結時の体積収縮等を見込んだスラリー注入空間1
3の径により定まる。よって、外周加工を行なわなくて
もよい。
【0074】更に、支持シャフト4から薄肉層2Sない
し薄肉層9Sを経て薄肉層10Sに到るまでの熱膨張率
の分布は、その粗成分布に基づき、支持シャフト4の熱
膨張率(タングステンの熱膨張率)から発光管本体1F
の熱膨張率(アルミナの熱膨張率)に到るまで傾斜した
分布となる。
【0075】完成した閉塞体2aは、図1に示したよう
にして発光管本体の電極保持穴1aに嵌合して組み付け
られ、発光管本体1Fの接触範囲に亘って赤外線或いは
高出力レーザが局部的に照射され集中加熱される。
【0076】この局部的な集中加熱により、閉塞体2a
の薄肉層10S中のアルミナと発光管本体中のアルミナ
とが、その接合面において粒界にガラス相を形成するた
め、閉塞体2aと発光管本体とが固相接合する。この結
果、閉塞体2aと発光管本体とは、気密に固着され始動
用希ガス金属及び放電用物質を封入する。こうして、図
1に示す発光管が完成する。
【0077】閉塞体2aを用いた発光管に、点灯・消灯
を繰り返した場合における点灯寿命を測定したところ、
極めて高い耐久性を得ることができた。つまり、閉塞体
2aを用いた発光管は、その熱膨張率が内部電極3を有
する支持シャフト4及び発光管本体に近づくにつれて支
持シャフト4又は発光管本体1Fの熱膨張率に傾斜した
閉塞体2aに基づいて、耐熱応力性を向上させることが
できる。この結果、耐熱応力性に優れたことに起因し
て、発光の信頼性を高めて長寿命とすることができる。
また、このような発光管を、容易に提供することができ
る。
【0078】更に、閉塞体2aを用いた発光管によれ
ば、次のような効果を奏することができる。発光管本体
内に配置される内部電極3を支持するに当たって、発光
管本体内に露出した薄肉層11Sを、アルミナ容積比が
100%としたので、即ち絶縁体としたので、この内部
電極3からのバックアークの発生を回避することができ
る。この結果、より安定した点灯状態を得ることができ
る。
【0079】また、放電に不可欠な内部電極3と外部端
子となるシャフト5とを、タングステン容積比が100
%の薄肉層(中心層)1Sにより共通して気密に封止し
たので、支障無く内部電極3に所定の電圧を印加するこ
とができる。
【0080】加えて、各スラリーの注入により薄肉層を
成形するので、各薄肉層の肉厚を均一化させて、各層に
亘る組成分布及び熱膨張率の傾斜を確実に確保すること
ができる。
【0081】発光管本体及び閉塞体2aの原料として、
純度が99.99mol%以上のアルミナ微粉末を使用
したが、得られる発光管本体1Fが発光管としての実用
的な直線透過率(380〜760nmの波長の光に対す
る直線透過率)を備えればよく、このようなアルミナ微
粉末に限定されるわけではない。
【0082】例えば、アルミナ、マグネシア、ジルコニ
ア、イットリア、シリカといった酸化物や窒化アルミニ
ウムなどの窒化物等を主成分としこれに異常粒成長を抑
制し更に焼結を促進させる化合物(焼結助剤等)を複合
添加して焼結し、発光管本体を作製してもよい。そし
て、作製した発光管本体と同一のセラミック微粉末を用
いて閉塞体2aを作製すればよい。より具体的には、純
度が99.2mol%で平均粒径が0.3〜1.0μm
のアルミナ微粉末から発光管本体を作製するとともに、
このアルミナ微粉末とタングステン微粉末とから閉塞体
2aを作製してもよい。
【0083】更に、閉塞体2aの原料として、タングス
テン微粉末を用いたが、これに限らずコア部である支持
シャフト4の材質に応じて変更することが可能である。
例えば、支持シャフト4をニオブあるいはモリブデンか
ら作製すれば、閉塞体2aの原料としてニオブあるいは
モリブデンの微粉末を用いればよい。
【0084】また、発光管本体の形状については、いか
ようなものであってもよいことは勿論である。例えば、
上記実施例の発光管本体のようにその両端に大径の電極
保持穴1aと小径の電極保持穴1bとを備えたものでは
なく、ただ単に両端が開口した円筒状の発光管本体や、
管路が湾曲した発光管本体等であってもよい。
【0085】特に内部電極3を支持したタングステン製
の支持シャフト4の外周に積層体20を形成するに当た
って、各混合スラリーの塗布及び乾燥を行なったが、こ
れとは異なり、各混合スラリーから予めグリーンシート
を作製し、これを支持シャフト4の外周に、タングステ
ンの容積比が高いものから順次巻き付けて積層すること
もできる。この場合、各層のグリーンシートの接合面が
支持シャフトを中心に180度ずつずれて交互に配置さ
れるように、グリーンシートを積層することが好まし
い。
【0086】閉塞体2aを発光管本体と固相接合させる
に当たって、その接触範囲に亘って局部加熱するよう構
成したが、支持シャフト4付近を加熱してもよい。この
ような加熱であっても、加えられた熱エネルギは閉塞体
2aの最外周の層にまで伝わるので、閉塞体2aと発光
管本体とを固相接合させることができる。また、閉塞体
2aの焼結を、脱脂後の閉塞体2aを発光管本体1Fに
組み付けた状態で行なうこともできる。
【0087】更に、閉塞体2を発光管本体に組み付ける
に当たって、電極保持穴1aに嵌合させたが、閉塞体2
aを発光管本体の開口端側で当接させ、発光管本体の端
面と閉塞体2aの最外周層の側面とを接触させる。そし
て、この接触範囲を局部加熱して閉塞体2aと発光管本
体とを、端面で固相接合させる。
【0088】また、混合スラリーにおけるアルミナとタ
ングステンの容積比の傾斜程度は、上記実施例に示した
ものに限定されるわけではなく、種々の傾斜程度を採用
することができることは勿論である。また、上記閉塞体
2aはコア部側からバルブ側に渡ってその組成割合をリ
ニアに変化させるようにした傾斜機能材料を用いて作製
することも可能である。
【0089】上記実施例によれば、以下の効果を奏する
ことができる。上記実施例の発光管においては、透光性
セラミックから形成された該発光管本体の開口部に気密
に固相接合される閉塞体を、多層の積層体とし、その中
央の導電性コア部側の最内周層から発光管本体側の最外
周層に到るまでの熱膨張率の分布を、各層の組成比傾斜
に基づいて導電性コア部の熱膨張率から発光管本体の熱
膨張率に到るまで傾斜した分布とした。よって、各層の
組成を傾斜させて各層相互並びに閉塞体と発光管本体と
を強固に気密に固相接合させることができる。
【0090】また、熱膨張率の傾斜分布に基づいて、点
灯時に生じる熱応力の集中を緩和して固相接合部におけ
る亀裂の発生を回避することができる。この結果、発光
管内における封入物質の漏洩の回避を通して、発光の信
頼性を高めることができるとともに、その寿命を長期化
することができる。
【0091】上記実施例の発光管では、平均粒径が1μ
m以下で最大粒径が2μm以下の高純度の透光性アルミ
ナからなる発光管本体(バルブ)を備える。この結果、
常温から放電時温度に亘って機械的強度が従来のものよ
り改善されるので、発光管の肉厚を従来のものに比べて
約1/3の0.2mm以下にまで薄くすることができ
る。
【0092】また、スピネル相などの粒界相をほとんど
形成しないとともに、光の散乱因子となる結晶粒子内部
の結晶子界面を微小粒径に基づいて少なくしたことに起
因して、光が発光管本体の壁面を透過する間における光
の散乱を抑制し、380〜760nmの波長の光(可視
光)に対する高い直線透過率を備える。このため、高輝
度放電灯用発光管から透過される光量が従来に比べて増
加し、高輝度放電灯用発光管を用いた高圧放電灯におけ
る輝度を向上させることができる。つまり、高輝度放電
灯用発光管に光を入射した場合における高輝度放電灯用
発光管の透過光の光量が、光の散乱を抑制することによ
って、高輝度放電灯用発光管への入射光の光量とほぼ等
しくなるのである。加えて、薄肉化によって輝度を更に
向上させることができる。
【0093】しかも、この光純度のアルミナを用いて閉
塞体を焼結・作製するので、閉塞体自身の機械的強度の
向上をとおして、発光管全体としての耐久性を向上させ
ることができる。
【0094】上記実施例での発光管の製造方法によれ
ば、容積比が異なる複数の懸濁液を予め調製しておき、
これを用いて熱膨張率が傾斜分布した積層状の閉塞体を
容易に作製し、閉塞体と発光管本体とを強固に気密に固
相接合することができる。つまり、信頼性が高くて長寿
命な発光管を容易に製造することができる。
【0095】また、熱膨張率が傾斜分布した積層状の閉
塞体を別個に焼結して作製して、これを発光管本体に固
相接合することができる。特に上記実施例に示した発光
管の製造方法によれば、塗布等の簡便な工程によって導
電性部材成分の容積比が高い順の積層を行ない、熱膨張
率が傾斜分布した積層状の閉塞体の前駆体である未焼結
積層体を容易に作製することができる。
【0096】また、上記容積比が異なる複数の懸濁液
を、それぞれグリーンシートに予め形成し、グリーンシ
ートを巻き付けるという簡便な工程によって導電性部材
(又はコア部)成分の容積比が高い順の積層を行ない、
熱膨張率が傾斜分布した積層状の閉塞体の前駆体である
未焼結積層体を容易に作製することができる。
【0097】上記実施例の発光管の製造方法では、多孔
質体からなる成形型への懸濁液の注入・溶媒の成形型へ
の浸透・余剰分懸濁液の排泥を導電性部材(又はコア
部)成分の容積比が低いほうから繰り返すという簡便な
工程によって、導電性部材成分の容積比の順に沿った薄
肉層の積層を行ない、熱膨張率が傾斜分布した積層状の
閉塞体の前駆体である未焼結積層体を容易に作製するこ
とができる。しかも、各薄肉層の肉厚を均一化させて、
各層に亘る組成分布及び熱膨張率の傾斜を確実に確保す
ることができる。
【0098】更に、閉塞体における最内周層内部に外部
との導通を図ることが可能な中心層を導電性部材成分で
形成し、この中心層を介して支障無く内部電極の所定の
電圧を印加することができる。
【0099】次に本発明の別実施例に係る金属蒸気放電
灯用の発光管の封止部構造を図10乃至図12を用いて
説明する。図10に示される発光管としてのバルブ60
1は、金属蒸気放電灯の外筒内に組込まれる透光性の多
結晶アルミナから成る。このバルブ601の両端開口部
602には封着ガラス603を介して閉塞体としてのア
ルミナ製閉塞体604が嵌め込まれている。
【0100】閉塞体604は高純度アルミナ部604
a、組成傾斜部604b及び低純度アルミナ部604c
からなり、バルブ側域としての高純度アルミナ部604
aは純度99.99%のAl2 3 から成ると共にバル
ブ601内に臨み、コア部側域としての低純度アルミナ
部604cは93.0%のAl2 3 から成ると共にバ
ルブ601外に臨み、中間域としての組成傾斜部604
bは高純度アルミナ部604aに接する部分が純度9
9.99%で低純度アルミナ部604cに向かって徐々
に純度が低下して低純度アルミナ部604cに接する部
分が純度93.0%となっている。このように連続的な
組成傾斜とすることで、剥離強度が大巾に向上する。特
に、低純度アルミナ部604cは、高純度アルミナ部6
04aと比べ、バルブ軸線方向に沿っての幅がより大き
く形成されている。
【0101】また、閉塞体604には図11(d)に示
すように軸線方向孔605、606を形成し、孔605
には内部電極棒607を、孔606には外部電極棒(リ
ード)608を圧入している。尚、孔605、606の
径は焼結後に電極607、608より約200μm程大
きくなるような寸法とする。このようにすることで、焼
結の際に閉塞体が電極に阻害されて割れることがない。
【0102】更に、上記低純度アルミナ部604cには
軸線方向孔605と連通する径方向孔609がその側面
から内部に向かって形成され、この径方向孔609の内
部及び低純度アルミナ部604cの外周面にはタングス
テン(W)等の導電性膜610が形成されている。この
導電性膜610は内部電極607と外部電極608との
より良好な導通をとるためのものであり、Nb、Ta、
Mo或いはNi等であってもよい。
【0103】次に、閉塞体604の製作方法の一例を図
11に基づいて説明する。先ず、図11(a)に示すよ
うに、高純度(99.99%)Al2 3 と低純度(9
3.0%)Al2 3 を各100gとり、水50gと解
膠剤とともに24時間ボールミルで処理して、高純度A
2 3 のスリップS61と低純度Al2 3 のスリップ
62を得る。
【0104】次いで、図11(b)に示すように上記2
種のスリップS61、S62を混合して99.99%と9
3.0%との間の純度のスリップS63を複数種調製し、
この後、図11(c)に示すように多孔質体又は石膏体
614上にセットした型615内に純度の高いスリップ
61から順に注ぎ、片側着肉により焼成前の閉塞体成形
体616を成形する。
【0105】そして、閉塞体成形体616を1100℃
で2時間仮焼してハンドリング可能な硬さにし、この後
に閉塞体成形体616を生加工して図11(d)に示す
ように軸方向孔605、606及び径方向孔609を穿
設すると共に閉塞体形状とし、更に径方向孔609の内
部及び低純度アルミナ部604cの外周面に導電性ペー
スト610を塗布し、この後、内部電極607及び外部
電極608を挿入した状態で、1570℃で3時間、N
2 とH2 (N2 :H2 =80:20)雰囲気下で焼成
し、図11(e)に示す閉塞体604を得る。この閉塞
体604を発光管601の開口602に差込みガラス6
03または低融点合金で封着する。
【0106】図12には、この別実施例に係る発光体の
製造方法を一部変更した場合の方法を示す。この製作工
程では図12(a)に示すように、2つの多孔質体又は
石膏体614a、614bと型615a、615bを用
いて、図12(b)に示すような高純度アルミナ部及組
成傾斜部となる成形体616aと低純度アルミナ部とな
る成形体616bを成形する。
【0107】次いで、図12(c)に示すように成形体
616bの表面に導電性ペーストを塗布し、この導電性
ペーストによって成形体616aを接着して一体化し、
この後、上記同様に内部電極607及び外部電極608
を挿入した状態で焼成し、図12(d)に示す閉塞体6
04を得る。この場合、成形体616aと成形体616
bとを接続する導電性ペーストが内部電極607と外部
電極608との導通を図るので、図11(d)に示した
ような径方向孔609は不要である。
【0108】以上に説明した如くこの別実施例によれ
ば、金属蒸気放電灯の発光管の開口を閉塞するとともに
内部電極と外部電極とを分離して取り付けた閉塞体を、
発光管内に臨む高純度アルミナ部と発光管外に臨む低純
度アルミナ部とこれら高純度アルミナ部と低純度アルミ
ナ部をつなぐ組成傾斜部とで構成し、低純度アルミナ部
表面に内部電極と外部電極とを導通する導電性膜を形成
したので、導電性膜の剥離強度を従来の1〜4kg/c
2 から10kg/cm2 程度まで向上させることがで
きる。
【0109】また、発光管内には高純度アルミナ部を臨
ませたのでNa等の腐食成分によるランプ特性の劣化を
抑えることができ、更に高純度アルミナ部と組成傾斜部
には導電性膜を形成しないので、バックアークを防止で
きるとともにNb、Ta、Mo或いはNi等の金属も導
電性膜(メタライズ)として使用することができる。
【0110】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
封止の信頼性を向上させ、ランプ寿命を長くでき、封止
箇所のシール効果が向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る封止部構造を適用した発光管の断
面図
【図2】未焼結状態の閉塞体に電極が取付けられた場合
の断面図
【図3】本発明の閉塞体の製造工程を説明するための工
程図
【図4】上記閉塞体が未焼結状態である成形体の斜視図
【図5】上記閉塞体の製造に用いる合せ型の斜視図
【図6】上記合せ型に補助部材を取付けた場合の斜視図
【図7】上記閉塞体の製造工程を説明するための説明図
【図8】上記合せ型中に成形された上記閉塞体の断面図
【図9】上記閉塞体の各組成成分の分布図
【図10】本発明の第2実施例に係る発光管の断面図
【図11】上記発光管の閉塞体製造に用いられる各スリ
ップ及び製造工程を示す説明図
【図12】上記発光管の閉塞体製造方法を一部変更した
場合の説明図
【符号の説明】
1a、1b、601,602・・・電極保持穴、1d、603
・・・封止剤、2a、2A、604・・・閉塞体、3、607・・・
内部電極、4・・・支持シャフト、5、608・・・外部電極、
10・・・合わせ型、11a,11b・・・型、11S〜1S
・・・薄肉層、13・・・スラリー注入空間、13a,13b
・・・溝、15a,15b・・・接合面、17・・・円筒体、1
9・・・粘土、20a・・・成形体、21a,21b・・・支
持体保持穴、610・・・導電性膜、614・・・石膏体、6
15・・・型、

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブの開口端部を閉塞体にて封止した
    発光管の封止部構造であって、前記閉塞体には先端がバ
    ルブ内の放電空間に臨む内部電極と、この内部電極に外
    部から電力を供給する外部電極とが分離して取り付けら
    れ、また前記閉塞体の一部には前記内部電極と外部電極
    とを電気的に接続する導電性領域が設けられ、更に前記
    閉塞体の組成成分は、前記バルブと接合される側域にお
    いては該バルブの熱膨張係数と略々同一とする成分とし
    たことを特徴とする発光管の封止部構造。
  2. 【請求項2】 前記閉塞体は組成割合を変えた複数の層
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載の発光
    管の封止部構造。
  3. 【請求項3】 前記複数の層はバルブの径方向に積層さ
    れ、その中心部を前記内部電極と外部電極とを電気的に
    接続する導電性領域としていることを特徴とする請求項
    2に記載の発光管の封止部構造。
  4. 【請求項4】 前記複数の層はバルブの軸方向に積層さ
    れ、所定の層間に前記内部電極と外部電極とを電気的に
    接続する導電性領域を設けていることを特徴とする請求
    項2に記載の発光管の封止部構造。
  5. 【請求項5】 前記閉塞体は組成割合が連続的に変化す
    ることを特徴とする請求項1に記載の発光管の封止部構
    造。
  6. 【請求項6】 前記導電性領域は外部電極を兼ねること
    を特徴とする請求項1に記載の発光管の封止部構造。
  7. 【請求項7】 前記閉塞体の組成割合はバルブの径方向
    に変化し、その中心部を前記内部電極と外部電極とを電
    気的に接続する導電性領域としていることを特徴とする
    請求項5に記載の発光管の封止部構造。
  8. 【請求項8】 前記閉塞体の組成割合はバルブの軸方向
    に変化し、所定の位置に前記内部電極と外部電極とを電
    気的に接続する導電性領域を設けていることを特徴とす
    る請求項5に記載の発光管の封止部構造。
  9. 【請求項9】 前記閉塞体とバルブとの接合は固相接合
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の
    発光管の封止部構造。
  10. 【請求項10】 前記閉塞体の最大外径(Do)とバル
    ブの最小内径(Di)との差(Di−Do)は0.5mm以
    下であることを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載
    の発光管の封止部構造
  11. 【請求項11】 前記閉塞体の最大外径(Do)とバル
    ブの最小内径(Di)との比(Do/Di)は0.99≧
    (Do/Di)≧0.85であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項8に記載の発光管の封止部構造。
  12. 【請求項12】 前記閉塞体の外端面はバルブの開口端
    と面一か開口端よりも内側に位置していることを特徴と
    する請求項1乃至請求項8に記載の発光管の封止部構
    造。
  13. 【請求項13】 前記バルブの開口端の外径をD1、バ
    ルブの発光部の最大外径をD2とすると、0.1≦(D1
    /D2)≦1.0であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項7に記載の発光管の封止部構造。
  14. 【請求項14】 前記発光部に臨む電極支持シャフトと
    閉塞体との間には隙間が設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項8に記載の発光管の封止部構造。
  15. 【請求項15】 前記隙間は。発光部に向かって拡径し
    ていることを特徴とする請求項14に記載の発光管の封
    止部構造。
  16. 【請求項16】 前記隙間を形成する閉塞体の最大内径
    をD3、電極支持シャフトの直径をD4とすると、0.4
    ≦(D4/D3)<1.0であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項8に記載の発光管の封止部構造。
  17. 【請求項17】 前記バルブは両端に開口部が設けら
    れ、これら開口部を封止する閉塞体は長さが異なること
    特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の発光管の封止
    部構造。
  18. 【請求項18】 前記バルブは両端に開口部が設けら
    れ、これら開口部を封止する閉塞体は径が異なること特
    徴とする請求項1乃至請求項7に記載の発光管の封止部
    構造。
  19. 【請求項19】 前記閉塞体内部に挿入されている内部
    電極の長さは、前記電極を挿入する前の孔の長さをL
    2、内部電極の全長をL3としたとき、0.1≦(L2/L
    3)≦0.95であることを特徴とする請求項1乃至8
    に記載の発光管の封止部構造。
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