JP2001034971A - 二軸アクチュエータ - Google Patents

二軸アクチュエータ

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JP2001034971A
JP2001034971A JP11206833A JP20683399A JP2001034971A JP 2001034971 A JP2001034971 A JP 2001034971A JP 11206833 A JP11206833 A JP 11206833A JP 20683399 A JP20683399 A JP 20683399A JP 2001034971 A JP2001034971 A JP 2001034971A
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JP
Japan
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hole
fixed
damper
substrate
damper agent
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Withdrawn
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JP11206833A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Kamata
重幸 鎌田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ダンパ剤の充填時の作業性が良く、段差面と
基板間の隙間へダンパ剤を均一にかつ無気泡に充填し、
ダンパ剤の充填時間を短くできる二軸アクチュエータ。 【解決手段】 対物レンズ11のレンズホルダ12と、
レンズホルダを可動支持する4本のサスペンションワイ
ヤ13と、各サスペンションワイヤ13の端部を固定す
る基板16と、固定部材15とをベース板14に配設
し、固定部15sの背面部15tには、固定面15aと
凹状溝15d、15dを介して段差面15eを設け、段
差面と基体部15r間に第2の凹状溝15qを設け、固
定部15sの対物レンズ11側には2個所の充填室15
iを設け、充填室の底部15kには2個の位置決孔15
fと、2個の位置決孔の中間部にダンパ剤流込孔15g
とを設け、基板16は取付固定され、基板と段差面間に
隙間21を設け、充填室にはダンパ剤22が充填され、
隙間にはダンパ剤流込孔を通してダンパ剤が充填される

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
クに対して信号を記録または再生するために用いられる
光ピックアップ用の二軸アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD(コンパクト・ディスク)や
DVD(デジタル・ビデオ・ディスクまたはデジタル・
バーサタイル・ディスク)等の光ディスクに情報信号の
記録または再生を行うために光ピックアップが用いられ
ている。光ピックアップは、レーザビームを発光する発
光素子、レーザビームを受光する受光素子、レーザビー
ムが導かれる光学系、レーザビームを集光する対物レン
ズを有している。
【0003】発光素子から出射したレーザビームは光学
系により対物レンズに導かれ、対物レンズによって集光
される。この集光ビームが光ディスクの面振れに対して
光ディスクの情報記録面に常に合焦するように、対物レ
ンズの光軸方向(フォーカシング方向)に対物レンズが
駆動され、また、情報記録トラックに追従するように光
ディスクの半径方向(トラッキング方向)に対物レンズ
が駆動される。これらはサーボ制御回路によりフォーカ
シングコイルとトラッキングコイルへの通電が適宜制御
されることによって行われている。これによって光ディ
スクの情報記録面から情報信号に応じて変化したレーザ
ビームの反射光である戻り光が再度対物レンズと光学系
を通り受光素子によって受光され、出力信号に変換され
て情報信号が再生されたり、または、情報信号の記録が
行われる。
【0004】上記した対物レンズの駆動装置として、電
磁駆動型のフォーカシング方向とトラッキング方向の二
軸に駆動するアクチュエータすなわち二軸アクチュエー
タが使用される。二軸アクチュエータは、対物レンズが
取り付けられるレンズホルダと、可動部となるレンズホ
ルダを支持するための固定部材と、駆動力を発生させる
ための駆動部とを含んでいる。
【0005】以下、従来の二軸アクチュエータの一例
を、図9、10にそれぞれ示す二軸アクチュエータ50
の一部斜視図、図9における固定部材55のA方向から
見たサスペンションワイヤ56を含む一部断面図により
説明する。
【0006】図9において、対物レンズ51と、フォー
カシングコイルとトラッキングコイル(いずれも図示せ
ず)が固着されたレンズホルダ52の対物レンズ51を
挟んでトラッキング(T)方向の両側に設けた支持部5
2a、52aにそれぞれ2本ずつの導電性のサスペンシ
ョンワイヤ56、56の一端が支持されている。一方、
サスペンションワイヤ56の他端は、ベース部材57に
取り付けられた固定部材55に設けた位置決め孔55b
(図10参照)を挿通し、T方向を長手方向とする略長
方形状のガラスエポキシ製の基板59の四隅に設けた貫
通孔59aを有するハンダ付け部60に挿通されハンダ
付け固定されている。また、基板59は、その中央部に
ネジ止め用孔(図示せず)が設けられていて、予め固定
部材55にネジ53によってネジ止めされている。こう
して、レンズホルダ52は固定部材55に対してトラッ
キング(T)方向とフォーカシング(F)方向の二軸に
移動可能に支持されている。
【0007】また、4本のサスペンションワイヤ56の
レンズホルダ52側の端部は、図示はしないが、それぞ
れフォーカシングコイルの巻線の両端子とトラッキング
コイルの巻線の両端子に結線されており、4本のサスペ
ンションワイヤ56を通して各コイルに給電することに
より、それらのコイルに発生した磁界が、ベース部材5
7に配設したヨークとヨークに固着したマグネット(い
ずれも図示せず)により発生する磁界と相互に作用する
ことにより、各コイルを固着してあるレンズホルダ52
は図9中F方向とT方向に駆動されることになる。
【0008】一方、図10に示すように、固定部材55
にはレンズホルダ52側から基板59に向かって各サス
ペンションワイヤ56を囲むように途中まで円筒形状に
そして徐々にすり鉢状に直径が狭まっていき位置決め孔
55bと連結するダンパ剤充填穴64が形成されてい
る。このダンパ剤充填穴64にはゲル状のダンパ剤65
が充填されており、レンズホルダ52のF及びT方向へ
の駆動時における不要共振が原因で発生するレンズホル
ダ52の異常振幅を、各サスペンションワイヤ56の固
定部材55側における各サスペンションワイヤ56の直
径方向の変位に対して粘性抵抗力を作用させることによ
り減衰させている。
【0009】また、図9に示すように固定部材55の基
板59側で長手方向の両側には段差面55a、55aを
設けてあり、図10に示すように段差面55aの長さL
1は基板59に設けたハンダ付け部60、60を含んだ
範囲に形成してある。この段差面55aと基板59に挟
まれた隙間54にはゲル状のダンパ剤66が充填されて
いる。また、基板59の段差面55aへの張り出し部5
9bは弾性変形が可能なようになっている。そして、二
軸アクチュエータ50の組立時のわずかな寸法誤差等で
も発生するレンズホルダ52の駆動時における各サスペ
ンションワイヤ56の長さ方向に働く不要共振が、各サ
スペンションワイヤ56と連結した基板59の張り出し
部59bを弾性変形させ、この張り出し部59bがダン
パ剤66を圧縮する方向のときに粘性抵抗力により減衰
される。
【0010】このように、二軸アクチュエータ50の駆
動時において、サーボ周波数帯域内におけるレンズホル
ダ52の不要共振を低減させ、レンズホルダ52に固着
された対物レンズ51からの集光ビームが安定して光デ
ィスクの情報記録面に合焦でき、また安定して情報記録
トラックに追従できるように、制振材であるダンパ剤6
5、66が固定部材55と基板59部分に用いられてい
る。
【0011】次に、ダンパ剤充填穴64へのダンパ剤6
5の注入方法について図11及び図12を用いて説明す
る。ダンパ剤として粘性を有する紫外線硬化樹脂が一般
的に用いられている。そして、ダンパ剤が所定の場所に
充填された後、紫外線が照射されることによって、前記
のダンパ剤は弾性を持って固化したゲル状となる。
【0012】ダンパ剤の注入にはディスペンサが用いら
れている。図11に示すように、ダンパ剤65を効率よ
くダンパ剤充填穴64に充填するには、注入口の大きい
ディスペンサ67を用い、充填速度を速めてダンパ剤6
5をダンパ剤充填穴64のやや斜め上方から流し込めば
よいのであるが、この方法ではダンパ剤65の注入の初
期段階で、ダンパ剤65の粘性のために、また開口部6
8が狭いために、開口部68を塞いでしまい、ダンパ剤
65が充填されていないダンパ剤充填穴64に空気が取
り込まれてしまうので、ダンパ剤65が奥までなかなか
スムーズに進みにくい問題があった。また位置決め孔5
5bはサスペンションワイヤ56とほとんどガタなく挿
通しているのでそれが空気抜きとしての作用をほとんど
しないので、ダンパ剤充填穴64の位置決め孔55bに
近い部分に気泡が残りやすい問題があった。
【0013】そのためにディスペンサ67の注入口をダ
ンパ剤充填穴64の中に挿入し、ダンパ剤充填穴64の
内壁に沿わせるようにしてダンパ剤65を注入すれば上
記問題は解決するが、ただし、注入口の大きいディスペ
ンサ67を用いた場合、注入口がサスペンションワイヤ
56に接触し変形させてしまいやすい問題がある。ま
た、その場合であっても、充填速度を上げすぎるとダン
パ剤65の注入の初期に開口部68を塞いでしまう結果
となり上記した気泡が発生しやすくなってしまう。
【0014】そこで、図12に示すように、注入口の小
さいディスペンサ69を用いてダンパ剤充填穴64の位
置決め孔55bに近い底部の方から開口部68に向かっ
てダンパ剤65を注入していくことにより気泡を残さな
いようにダンパ剤充填を行っていた。
【0015】一方、図13は、段差面55aと基板59
に挟まれた隙間54へのダンパ剤66の注入方法を説明
するための説明図である。隙間54は実際は微小な間隔
であり(図ではわかりやすいように拡大して表示してあ
る)、注入口の小さいディスペンサ70を選んでも上記
隙間54には挿入できない。そのため隙間54の周囲の
開口部の一部においてディスペンサ70の注入口からダ
ンパ剤66をゆっくりと流し込むことによって隙間54
全体を満たすようにダンパ剤充填を行っていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の二軸アクチュエータ50では、図10に示すよ
うに、固定部材55に形成した4本のサスペンションワ
イヤ56に対応する4個のダンパ剤充填穴64と固定部
材55の段差面55aと基板59により設けられる2ヶ
所の隙間54の合計6ヶ所に個別にダンパ剤65又は6
6を充填しなければならなかったため作業性が悪くなる
という問題点があった。
【0017】また、図13に示すように、固定部材55
の段差面55aと基板59により設けられる隙間54に
ダンパ剤66を注入する際に、前記ダンパ剤66の導入
口がないためにダンパ剤66が注入される方向が定まら
ず、偏って充填されて隙間54に均一にダンパ剤66が
行き渡らないことがある。また、基板59の張り出し部
59bの根本付近の隙間54である角部54aにもダン
パ剤66が粘性を有するために気泡が残りやすい。ま
た、例えば、隙間54の周囲の開口部の一部から注入さ
れたダンパ剤66が最初に二手に分かれ、その後合流す
るような場合に、2つの流れに挟まれた部分に気泡を含
み、そのまま隙間54の間を広がっていきダンパ剤充填
が完了した後に気泡が残ったままになってしまう問題が
発生する。以上のような充填状態では段差面55aの長
さL1の範囲において、基板59とダンパ剤66との接
触面積が減少してしまうのでダンパ剤66による減衰効
果が低下する結果となる。
【0018】さらに、ダンパ剤充填穴64にダンパ剤6
5を注入する際には、図12に示したように注入口の小
さいディスペンサ69を用いていたので、短時間に多量
のダンパ剤65を注入することが難しく、充填時間が長
くかかっていた。
【0019】本発明の目的は、ダンパ剤の充填時の作業
性が良く、段差面と基板との間に設けた隙間へダンパ剤
を均一にかつ気泡を含まないように充填でき、ダンパ剤
の充填時間を短くできる二軸アクチュエータを提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、対物レンズが固着されたレン
ズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向及び
トラッキング方向へ可動支持する複数の弾性支持部材
と、前記各弾性支持部材の端部を基板を介して固定保持
する固定部材とを備えた二軸アクチュエータであって、
前記基板は前記固定部材の背面に該固定部材との間に所
定の隙間を形成して取り付けられるとともに、前記固定
部材の前面には前記弾性支持部材の長さ方向に沿って凹
み形成されたダンパ剤充填部(凹状穴部)が形成され、
該ダンパ剤充填部には前記隙間へ貫通する位置決め孔と
ダンパ剤供給孔(孔部)が別個に形成されており、前記
弾性支持部材の端部は前記位置決め孔で位置決めされた
状態で前記基板に固着され、前記ダンパ剤充填部へ注入
されたダンパ剤は前記ダンパ剤供給孔を介して前記隙間
へ流れ込むようにしたことを特徴とするものである。
【0021】さらに、第2の解決手段として、対物レン
ズが固着されたレンズホルダと、該レンズホルダをフォ
ーカシング方向及びトラッキング方向の二軸方向に可動
支持するための複数本の弾性支持部材と、該弾性支持部
材の端部を固定する基板と、該基板が取付固定される固
定部材とを少なくともベース部材に配設し、前記固定部
材は基体部と固定部からなり、該基体部は前記ベース部
材に固定され、該固定部の前記対物レンズと反対側には
背面部を、前記対物レンズ側には少なくとも1個の凹状
穴部を設け、該凹状穴部の底部には前記背面部へ貫通す
る位置決め孔と孔部を設け、前記基板は前記背面部へ隙
間を設けて保持され、前記弾性支持部材の端部は前記凹
状穴部から前記位置決め孔を挿通して前記基板に固定さ
れるとともに、前記凹状穴部にはダンパ剤が充填され、
前記隙間には前記孔部を通して前記ダンパ剤が充填され
るようにしたことを特徴とするものである。
【0022】さらに、第3の解決手段として、前記レン
ズホルダは4本の前記弾性支持部材に支持され、前記固
定部の両側に前記凹状穴部をそれぞれ設け、該凹状穴部
の底部には前記弾性支持部材のうちフォーカシング方向
に並設された2本の前記弾性支持部材に対する前記位置
決め孔を設け、前記孔部は前記位置決め孔間の中央部に
設けたことを特徴とするものである。
【0023】さらに、第4の解決手段として、前記背面
部の中央部には固定面を、前記背面部の両側には段差面
をそれぞれ設け、前記固定面には前記基板が取付固定さ
れ、前記段差面と前記基板との間に前記隙間を設けると
ともに、前記固定面と前記段差面との間に第1の凹状溝
を設けたことを特徴とするものである。
【0024】さらに、第5の解決手段として、前記基体
部と前記段差面との間に第2の凹状溝を設けたことを特
徴とするものである。
【0025】さらに、第6の解決手段として、前記孔部
の前記凹状穴部側の開口縁部は斜めに切り欠かれて拡開
していることを特徴とするものである。
【0026】さらに、第7の解決手段として、前記凹状
穴部には該凹状穴部の開口部から前記底部にかけて前記
凹状穴部の内側へ傾斜したテーパ状の内壁部を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である二軸ア
クチュエータ10について、図1、図2、図3にそれぞ
れ示す、斜視図、平面図、側面図を用いて以下に説明す
る。
【0028】まず、図1に示すように、対物レンズ11
が固着されたレンズホルダ12の図中トラッキング
(T)方向の両側に対向するようにそれぞれ設けた保持
部12a、12aには、平行に配置された弾性支持部材
すなわちサスペンションワイヤ13、13の一端がそれ
ぞれ保持されている。また、図3に示すように、レンズ
ホルダ12のT方向の両側壁には中継基板30、30が
固着され、中継基板30、30の表面に形成したそれぞ
れのワイヤ固定部30a、30bには、各サスペンショ
ンワイヤ13がハンダ付け(ハンダ付け状態は図示せ
ず)されている。
【0029】さらに、各サスペンションワイヤ13の他
端はベース部材すなわちベース板14に取付けた固定部
材15の対物レンズ11側とは反対側に取付固定した基
板16に、固定されることによって、レンズホルダ12
は固定部材15に対してトラッキング(T)方向とフォ
ーカシング(F)方向の二軸方向に移動可能に支持され
ている。なお、ベース板14は鋼板で形成してある。
【0030】また、図2に示すように、レンズホルダ1
2には、フォーカシングコイル17と、このフォーカシ
ングコイル17の巻線方向と直交する方向に巻線して形
成しフォーカシングコイル17の対物レンズ11側に隣
接させた2つのトラッキングコイル18、18とが固着
されている。さらに、図3に示すように、ベース板14
には、ベース板14の一部を折り曲げた折曲片14aと
14bを一体形成し、U字状に上部が開放しているヨー
ク14cを構成している。また、折曲片14aと14b
には、互いに異極対向するように、それぞれマグネット
19a、19b(図1参照)が固着されている。さら
に、ヨーク14cの開放した上部を閉じるようにトップ
ヨーク20が固着されている。
【0031】また、図1に示すように、マグネット19
aが固着された折曲片14aはレンズホルダ12に設け
られた孔部12c(図2参照)に挿入され、また、マグ
ネット19bが固着された折曲片14bはフォーカシン
グコイル17の空芯孔に挿入されることによって、マグ
ネット19a、19bがトラッキングコイル18、18
と、フォーカシングコイル17の一側面を挟むようにヨ
ーク14cが配置される。
【0032】一方、図3に示すように、レンズホルダ1
2のT方向の両側壁に設けた中継基板30、30のうち
図3に表示した一方の中継基板30のワイヤ固定部30
aとパターン結線された端子固定部30eにはトラッキ
ングコイル18、18の一方の端子18aがハンダ付け
(ハンダ付け状態は図示せず)されている。そして、ワ
イヤ固定部30bとパターン結線された端子固定部30
fにはフォーカスコイル17の一方の端子17aがハン
ダ付けされている。また、他方の中継基板(30)のワ
イヤ固定部(30a)とパターン結線された端子固定部
(30e)にはトラッキングコイル18、18の他方の
端子18b(図2参照)がハンダ付けされ、そして、ワ
イヤ固定部(30b)とパターン結線された端子固定部
(30f)にはフォーカシングコイル17の他方の端子
17b(図2参照)がハンダ付けされている。
【0033】これによって、図3における図中上側の2
本のサスペンションワイヤ13、13を通じてトラッキ
ングコイル18、18に給電し、また、下側の2本のサ
スペンションワイヤ13、13を通じてフォーカシング
コイル17に通電することにより、フォーカシングコイ
ル17とトラッキングコイル18、18とヨーク14c
とマグネット19a、19bからなる駆動部において、
各コイルに発生した磁界が、ヨーク14cとその折曲片
14a、14bにそれぞれ固着したマグネット19a、
19bにより発生する磁界とが相互に作用することによ
り、各コイルを固着してあるレンズホルダ12はF及び
T方向に駆動される。したがって、レンズホルダ12に
固着した対物レンズ11は、二軸方向に駆動されること
になる。
【0034】以上の構成により、光ピックアップ(図示
せず)の発光素子から出射したレーザビームが、対物レ
ンズ11を介して光ディスクの情報記録面に結像され
る。そして、上記光ディスクの情報記録面からの戻り光
が、再び対物レンズ11を通過して、光ピックアップの
光検出器に入射することにより、情報記録面に記録され
た情報が読み出される。その時、レンズホルダ12に固
着されたフォーカシングコイル17及びトラッキングコ
イル18,18への通電が適宜制御されることにより、
対物レンズ11のフォーカシング及びトラッキング動作
が行われるようになっている。
【0035】次に、図4乃至図6に示す、それぞれ固定
部材15と基板16の一部分解斜視図、図4のC方向か
ら見た一部断面平面図、図4の6−6断面図を用いて、
固定部材15と基板16の部分について詳しく説明す
る。
【0036】まず、図4に示す固定部材15は、サスペ
ンションワイヤ13の長さ方向と直交する方向を長手方
向とする略長方形の板状の基体部15rと、基体部15
rに立設した直方体状の固定部15sからなっており、
基体部15rはその底面部15uから突設した軸部15
h、15hがベース板14(図1参照)に設けた孔部
(図示せず)に嵌合することにより、位置決めされベー
ス板14に固着される。また、固定部15sの対物レン
ズ11と反対側には背面部15tを設けてあり、また、
固定部15sの対物レンズ11側には長手方向の両側に
それぞれ凹状穴部すなわち充填室15i(図6参照)が
設けられている。
【0037】背面部15tには、長手方向の中央部に固
定面15aが設けられ、また背面部15tの両側には、
固定面15aよりも対物レンズ11側に後退した段差を
設けて形成した段差面15e、15eがそれぞれ設けら
れている。そして、段差面15e、15eと固定面15
aとの間にはそれぞれ第1の凹状溝15d、15dが設
けられ、段差面15e、15eと基体部15rとの間に
はそれぞれ第2の凹状溝15q、15qが設けられてい
る。さらに、固定面15aの中央部には、短手方向に並
設するように軸部15b、15cが突出形成されてい
る。
【0038】また、図4及び図6に示すように、充填室
15i、15iの底部15k、15kにはそれぞれ、段
差面15e、15eへ貫通し、フォーカシング(F)方
向に並設した2個の位置決め孔15f、15fと、前記
位置決め孔15fと15fの中間部に配した1個の孔部
すなわち四角形状のダンパ剤流し込み孔15gが形成さ
れている。また、図6のように、ダンパ剤流し込み孔1
5gの底部15k側の縁部は面取りが施され充填室15
iに向かって拡開している導入口15mが形成されてい
る。さらには、充填室15iのF方向に対向する内壁部
はそれぞれ開口部15jから底部15kにかけて充填室
15iの内側へ傾斜したテーパ状の内壁部15nと15
pとなっている。
【0039】一方、基板16は、ガラスエポキシ板によ
り形成されており、図4に示すように、固定部材15の
長手方向に長方形状をしている。また、基板16の四隅
には、貫通孔16aを有するハンダ付け部16dが対物
レンズ11とは反対側の表面に形成されている。さら
に、基板16の長手方向の中央部には短手方向に貫通孔
部16b、16cが並設されている。
【0040】そして、基板16は、基板16に設けた貫
通孔部16b、16cが固定部材15の固定面15aに
設けた軸部15b、15cにそれぞれ嵌合することによ
り、位置決めされ、固定面15aに接着剤により取り付
け固定される。
【0041】さらに、前記基板16が取り付け固定され
た後は、図6に示すように、固定部材15の固定部15
sに形成した充填室15iにおいて、底部15kに設け
た位置決め孔15f、15fには、フォーカス(F)方
向に並設された2本のサスペンションワイヤ13、13
の対物レンズ11側とは反対側の端部がガタなく挿通
し、さらに、それら端部は基板16の貫通孔16a、1
6aに挿通されハンダ付け部16d、16dにおいてそ
れら端部はハンダ付けされ基板16に固定される。
【0042】このような構成としたことにより、位置決
め孔15f、15fではサスペンションワイヤ13、1
3は図中D方向にスライド可能であり、しかもF方向及
びT方向を含むサスペンションワイヤ13、13の直径
方向にはその位置が規制されるように支持される。
【0043】図5は、図4において基板16が固定部材
15の固定部15sの背面部15tに設けた固定面15
aに取付固定された状態におけるC方向から見た一部断
面平面図を示す。基板16の長手方向の両側は固定部1
5sの背面部15tに設けた固定面15aからL2の長
さだけ張り出して支持されるようになっており、段差面
15eと基板16との間には隙間21が設けられてい
る。そして、基板16の有する弾性により、サスペンシ
ョンワイヤ13の長さ方向(図中E)に振動が伝わった
場合には、基板16においてサスペンションワイヤ13
の端部が固定されたハンダ付け部16d位置は図中D方
向に弾性変形できるようになっている。
【0044】次に、図7、図8に示す、充填室15iへ
のダンパ剤22の注入方法を説明するための説明図を用
いて説明する。
【0045】まず、図7のように、充填室15iの開口
部15jが上向きとなるように二軸アクチュエータ10
(図1参照)を保持しておく。次に、注入口の大きいデ
ィスペンサ23を充填室15iのテーパ状の内壁部15
nにおける開口部15j側に配置して、充填速度を速め
てダンパ剤22を充填室15iの開口部15jからテー
パ状の内壁部15nに沿わせるようにして注入する。す
ると、ダンパ剤22は底部15kに溜まるとともに、ダ
ンパ剤流し込み孔15gがダンパ剤22と底部15kと
の間の空気を逃がす空気抜き孔を兼ね、さらに導入口1
5mによってスムーズにダンパ剤流し込み孔15gに導
入され、ダンパ剤22は段差面15eと基板16との間
に形成された隙間21を、図中矢印24、24のように
基板16の短手方向に、また、基板16の長手方向に隙
間21の中央部から外側に広がっていく。
【0046】また、図5のように段差面15eと固定面
15aとの間には第一の凹状溝15dが形成され、ま
た、図8のように段差面15eと固定部材15の基体部
15rとの間には第二の凹状溝15qが形成されている
ので、段差面15eと基板16との隙間21は四方が開
口部となっている。したがって、隙間21へのダンパ剤
22の充填がさらに進んでも、図5、図8に示すよう
に、開口部にかけてダンパ剤22の流れが遮られること
がないので、隙間21内に完全にダンパ剤22が充填さ
れる。なお、前記隙間21の開口部からは表面張力のた
めにダンパ剤22が溢れ出ることはない。そして、充填
室15iも完全にダンパ剤22で充填されて充填作業が
完了する。
【0047】この後、ダンパ剤22に紫外線が照射され
ることによって、ダンパ剤22は弾性を持って固化した
ゲル状となる。
【0048】こうして、レンズホルダ12の駆動時に、
フォーカシング(F)方向及びトラッキング(T)方向
に発生する不要共振と各サスペンションワイヤ13の長
さ方向に発生する不要共振とが制振材であるダンパ剤2
2により減衰されることによって、二軸アクチュエータ
10は、サーボ周波数帯域内においてレンズホルダ12
に固着された対物レンズ11からの集光ビームが安定し
て光ディスクの情報記録面に合焦でき、また情報記録ト
ラックに追従できるように制御される。
【0049】以上ように、本実施の形態の二軸アクチュ
エータ10によれば、図7に示す固定部15sにおける
2ヶ所の充填室15i、15iにダンパ剤22を注入す
るだけで、段差面15eと基板16との間に設けられた
2ヶ所の隙間21にもダンパ剤流し込み孔15gを通し
てダンパ剤22が注入できるので、作業性が良くなる効
果が得られる。
【0050】また、ダンパ剤流し込み孔15gを図7に
示すように、段差面15eにおける位置決め孔15fと
15fの中間部に形成したので、ダンパ剤22は、隙間
21内を、基板16の短手方向および長手方向へ隙間2
1の中央部から四方の開口部にかけて均一に広がるよう
に充填できる効果がある。
【0051】また、図5に示すように、段差面15e、
15eと固定面15aの間に第1の凹状溝15d、15
dを設けたので、段差面15e、15eと基板16との
間に形成した隙間21、21において、第1の凹状溝1
5d、15dとの隣接側が開口部となるため、ダンパ剤
22の進行を遮られることなく開口部に達することがで
き、したがって、気泡を発生させることなく隙間21に
ダンパ剤22を充填することが可能となる。
【0052】さらに、図7に示すように、段差面15
e、15eと固定部材15の基体部15rとの間に第2
の凹状溝15q、15qを設けたので、隙間21、21
において、第2の凹状溝15q、15qとの隣接側も開
口部となるため、ダンパ剤22の進行を遮られることな
く開口部に達することができ、したがって、気泡を発生
させることなく隙間21にダンパ剤22を充填すること
が可能となる。
【0053】また、図7に示すように、ダンパ剤流し込
み孔15gに導入口15mを形成したので、ダンパ剤2
2はスムーズにダンパ剤流し込み孔15gに導入され、
通過することができ、段差部15eと基板16との隙間
21内に気泡なくダンパ剤22を充填できる効果があ
る。
【0054】また、充填室15iのフォーカス方向に対
向する内壁部はテーパ状の内壁部15n、15pとし、
また、開口部15jを2本のサスペンションワイヤ1
3、13を囲むように大きく形成し、さらにダンパ剤流
し込み孔15gが空気抜き孔となるので、図7に示すよ
うに、注入口の大きいディスペンサ23を用いて、充填
速度を速めたとしても、ダンパ剤22がテーパ状の内壁
部15nに沿うように注入できるので、充填室15iに
気泡が入ることなく、短時間で充填を完了できる効果が
ある。
【0055】また、図7において、もう一台のディスペ
ンサ23を充填室15iのテーパ状の内壁部15pの開
口部15j側に配置して、2台同時にダンパ剤22を充
填室15iに注入するようにすることによって、さらに
充填時間を短縮できる効果がある。
【0056】なお、図4に示す固定部材15の段差面1
5eに設けたダンパ剤流し込み孔15gは本実施の形態
では四角形状としたが、これに限らず、円形状等他の形
状であってもかまわない。
【0057】また、本実施の形態の二軸アクチュエータ
10、は図1に示すようにレンズホルダ12にフォーカ
シングコイル17とトラッキングコイル18、18が固
着され、サスペンションワイヤ13を通じて給電を行う
いわゆるMC(ムービング・コイル)タイプであるが、
レンズホルダにマグネットが固着されたMM(ムービン
グ・マグネット)タイプの二軸アクチュエータでも本発
明は適用できるものである。その場合、図4に示すガラ
スエポキシ製の基板16の代わりにりん青銅やステンレ
ス等により形成した金属板を用いても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る二軸
アクチュエータは、対物レンズが固着されたレンズホル
ダと、該レンズホルダをフォーカシング方向及びトラッ
キング方向へ可動支持する複数の弾性支持部材と、前記
各弾性支持部材の端部を基板を介して固定保持する固定
部材とを備えた二軸アクチュエータであって、前記基板
は前記固定部材の背面に該固定部材との間に所定の隙間
を形成して取り付けられるとともに、前記固定部材の前
面には前記弾性支持部材の長さ方向に沿って凹み形成さ
れたダンパ剤充填部(凹状穴部)が形成され、該ダンパ
剤充填部には前記隙間へ貫通する位置決め孔とダンパ剤
供給孔(孔部)が別個に形成されており、前記弾性支持
部材の端部は前記位置決め孔で位置決めされた状態で前
記基板に固着され、前記ダンパ剤充填部へ注入されたダ
ンパ剤は前記ダンパ剤供給孔を介して前記隙間へ流れ込
むようにしたので、凹状穴部にダンパ剤を充填するだけ
で孔部を通して隙間にダンパ剤が充填できるので、作業
性を良くすることができる。
【0059】対物レンズが固着されたレンズホルダと、
該レンズホルダをフォーカシング方向及びトラッキング
方向の二軸方向に可動支持するための複数本の弾性支持
部材と、該弾性支持部材の端部を固定する基板と、該基
板が取付固定される固定部材とを少なくともベース部材
に配設し、前記固定部材は基体部と固定部からなり、該
基体部は前記ベース部材に固定され、該固定部の前記対
物レンズと反対側には背面部を、前記対物レンズ側には
少なくとも1個の凹状穴部を設け、該凹状穴部の底部に
は前記背面部へ貫通する位置決め孔と孔部を設け、前記
基板は前記背面部へ隙間を設けて保持され、前記弾性支
持部材の端部は前記凹状穴部から前記位置決め孔を挿通
して前記基板に固定されるとともに、前記凹状穴部には
ダンパ剤が充填され、前記隙間には前記孔部を通して前
記ダンパ剤が充填されるようにしたので、凹状穴部にダ
ンパ剤を充填するだけで孔部を通して隙間にダンパ剤が
充填できるので、作業性を良くすることができる。
【0060】さらに、レンズホルダは4本の弾性支持部
材に支持され、固定部の両側に凹状穴部をそれぞれ設
け、該凹状穴部の底部には前記弾性支持部材のうちフォ
ーカシング方向に並設された2本の前記弾性支持部材に
対する位置決め孔を設け、孔部は前記位置決め孔間の中
央部に設けたので、ダンパ剤を背面部と基板との隙間の
中央部から外側へ広がるように注入でき、前記隙間に均
一に充填できる。また、一つの凹状穴部に2本の弾性支
持部材を挿通してあるので、一回のダンパ剤の充填で、
一度に2本の弾性支持部材を埋設できる。
【0061】さらに、背面部の中央部には固定面を、前
記背面部の両側には段差面をそれぞれ設け、前記固定面
には基板が取付固定され、前記段差面と前記基板との間
に隙間を設けるとともに、前記固定面と前記段差面との
間に第1の凹状溝を設けたので、段差面と基板との間に
形成した隙間において、第1の凹状溝との隣接側が開口
部となるため、ダンパ剤の進行を遮られることなく開口
部に達することができ、したがって、気泡を発生させる
ことなく隙間にダンパ剤を充填することができる。
【0062】さらに、基体部と段差面との間に第2の凹
状溝を設けたので、段差面と基体部との間に第2の凹状
溝を設けたので、隙間において、第2の凹状溝との隣接
側が開口部となるため、ダンパ剤の進行を遮られること
なく開口部に達することができ、したがって、気泡を発
生させることなく隙間にダンパ剤を充填することができ
【0063】さらに、孔部の凹状穴部側の開口縁部は斜
めに切り欠かれて拡開しているので、ダンパ剤が孔部を
通過するときにダンパ剤がスムーズに流れることによ
り、ダンパ剤を段差面と基板との隙間に気泡を発生させ
ることなく充填できる。
【0064】さらに、凹状穴部には開口部から底部にか
けて前記凹状穴部の内側へ傾斜したテーパ状の内壁部を
設けたので、ダンパ剤を充填速度を速めてテーパ状の内
壁部に沿わせるように充填でき、充填時間を短くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータの斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータの平
面図である。
【図3】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータの側
面図である。
【図4】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータに係
り、固定部材15と基板16の一部分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータに係
り、基板16が固定部材15に取付固定された状態にお
ける図4のC方向から見た一部断面平面図である。
【図6】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータに係
り、図4の6−6断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータに係
り、充填室15iへのダンパ剤22の注入方法を説明す
るための説明図
【図8】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータに係
り、充填室15iへのダンパ剤22の注入方法を説明す
るための説明図
【図9】従来の二軸アクチュエータの一部斜視図であ
る。
【図10】従来の二軸アクチュエータに係り、図9にお
ける固定部材55のA方向から見たサスペンションワイ
ヤ56を含む一部断面図である。
【図11】従来の二軸アクチュエータに係り、ダンパ剤
充填穴64へのダンパ剤65の注入方法を説明するため
の説明図である。
【図12】従来の二軸アクチュエータに係り、ダンパ剤
充填穴64へのダンパ剤65の注入方法を説明するため
の説明図である。
【図13】従来の二軸アクチュエータに係り、段差面5
5aと基板59に挟まれた隙間54へのダンパ剤66の
注入方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 二軸アクチュエータ 11 対物レンズ 12 レンズホルダ 13 サスペンションワイヤ 14 ベース板 14c ヨーク 15 固定部材 15e 段差面 15f 位置決め孔 15g ダンパ剤流し込み孔 15i 充填室 16 基板 16d ハンダ付け部 17 フォーカシングコイル 18 トラッキングコイル 19a、19b マグネット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズが固着されたレンズホルダ
    と、該レンズホルダをフォーカシング方向及びトラッキ
    ング方向へ可動支持する複数の弾性支持部材と、前記各
    弾性支持部材の端部を基板を介して固定保持する固定部
    材とを備えた二軸アクチュエータであって、 前記基板は前記固定部材の背面に該固定部材との間に所
    定の隙間を形成して取り付けられるとともに、前記固定
    部材の前面には前記弾性支持部材の長さ方向に沿って凹
    み形成されたダンパ剤充填部(凹状穴部)が形成され、
    該ダンパ剤充填部には前記隙間へ貫通する位置決め孔と
    ダンパ剤供給孔(孔部)が別個に形成されており、前記
    弾性支持部材の端部は前記位置決め孔で位置決めされた
    状態で前記基板に固着され、前記ダンパ剤充填部へ注入
    されたダンパ剤は前記ダンパ剤供給孔を介して前記隙間
    へ流れ込むようにしたことを特徴とする二軸アクチュエ
    ータ
  2. 【請求項2】 対物レンズが固着されたレンズホルダ
    と、該レンズホルダをフォーカシング方向及びトラッキ
    ング方向の二軸方向に可動支持するための複数本の弾性
    支持部材と、該弾性支持部材の端部を固定する基板と、
    該基板が取付固定される固定部材とを少なくともベース
    部材上に配設し、前記固定部材は基体部と固定部からな
    り、該基体部は前記ベース部材に固定され、該固定部の
    前記対物レンズと反対側には背面部を、前記対物レンズ
    側には少なくとも1個の凹状穴部を設け、該凹状穴部の
    底部には前記背面部へ貫通する位置決め孔と孔部を設
    け、前記基板は前記背面部へ隙間を設けて保持され、前
    記弾性支持部材の端部は前記凹状穴部から前記位置決め
    孔を挿通して前記基板に固定されるとともに、前記凹状
    穴部にはダンパ剤が充填され、前記隙間には前記孔部を
    通して前記ダンパ剤が充填されるようにしたことを特徴
    とする二軸アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記レンズホルダは4本の前記弾性支持
    部材に支持され、前記固定部の両側に前記凹状穴部をそ
    れぞれ設け、該凹状穴部の底部には前記弾性支持部材の
    うちフォーカシング方向に並設された2本の前記弾性支
    持部材に対する前記位置決め孔を設け、前記孔部は前記
    位置決め孔間の中央部に設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の二軸アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記レンズホルダは4本の前記弾性支持
    部材に支持され、前記固定部の両側に前記凹状穴部をそ
    れぞれ設け、該凹状穴部の底部には前記弾性支持部材の
    うちフォーカシング方向に並設された2本の前記弾性支
    持部材に対する前記位置決め孔を設け、前記孔部は前記
    位置決め孔間の中央部に設けたことを特徴とする請求項
    2に記載の二軸アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記背面部の中央部には固定面を、前記
    背面部の両側には段差面をそれぞれ設け、前記固定面に
    は前記基板が取付固定され、前記段差面と前記基板との
    間に前記隙間を設けるとともに、前記固定面と前記段差
    面との間に第1の凹状溝を設けたことを特徴とする請求
    項4に記載の二軸アクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記基体部と前記段差面との間に第2の凹
    状溝を設けたことを特徴とする請求項5に記載の二軸ア
    クチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記孔部の前記凹状穴部側の開口縁部は
    斜めに切り欠かれて拡開していることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の二軸アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記凹状穴部には該凹状穴部の開口部か
    ら前記底部にかけて前記凹状穴部の内側へ傾斜したテー
    パ状の内壁部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の二軸アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9071743B2 (en) 2012-06-29 2015-06-30 Lg Innotek Co., Ltd. Camera module including function of shaking compensation

Cited By (6)

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