JP2001034806A - 紙幣搬送装置 - Google Patents

紙幣搬送装置

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JP2001034806A
JP2001034806A JP11203306A JP20330699A JP2001034806A JP 2001034806 A JP2001034806 A JP 2001034806A JP 11203306 A JP11203306 A JP 11203306A JP 20330699 A JP20330699 A JP 20330699A JP 2001034806 A JP2001034806 A JP 2001034806A
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bill
roller
power transmission
shaft
paper money
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Susumu Kojima
進 小島
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Nippon Conlux Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折れ目や寄り等が発生した紙幣も安定した姿勢
で搬送させることができる紙幣搬送手段を提供する。 【解決手段】紙幣搬送路6に沿って配設された複数の紙
幣搬送ローラ11、12、13、14を、その周速が紙
幣Aの搬送方向に沿って順次大きくするローラ駆動手段
30を介して駆動し、各紙幣搬送ローラ11、12、1
3、14間を通過する紙幣に常時紙幣の搬送方向に沿っ
た引張力を与えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、投入紙幣を紙幣
搬送路に沿って搬送する紙幣搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動販売機等の機器内には、投
入紙幣の真偽を判別するとともに、真券とみなされた紙
幣を収容し、また収容された紙幣を釣り銭として払い出
す紙幣処理装置が配設されている。
【0003】このような紙幣処理装置では、紙幣投入口
から投入された紙幣は、それぞれ等速度で回転する複数
の紙幣搬送ローラからなる紙幣搬送手段を介し装置本体
内に搬送される。
【0004】なお、投入紙幣は上述した紙幣搬送手段に
より搬送される間に、光りセンサー、磁気センサー等の
紙幣真偽判別手段によりその真偽が判別され、真券と見
なされると、当該投入紙幣はそのまま装置本体内に配設
されたスタッカ内に搬送されて、そこに蓄積収容され
る。また、上述した紙幣真偽判別手段により偽券と見な
された投入紙幣は、反転する前記紙幣搬送手段により紙
幣投入口から返却される。
【0005】なお、スタッカ内に収容された紙幣を釣り
銭として払い出す場合も、上述した反転する紙幣搬送手
段を介し紙幣投入口へ向けて搬送され、当該紙幣搬送口
から排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の紙幣搬送装置によると、紙幣搬送装置は等速で回転
する複数の紙幣搬送ローラを介して紙幣搬送路内を搬送
されるから、例えば折れ目、寄れができた紙幣を搬送す
る場合でも、その折れ目や寄れができた状態のまま等速
度で搬送されることとなり、このため光りセンサー、磁
気センサー等の各種紙幣識別センサーからなる紙幣真偽
判別手段上を走行する際に、上述した紙幣の折れ目や寄
りが原因となって、紙幣からその真偽を判別するための
信頼できるデータを得ることができなくなる難点があっ
た。
【0007】また紙幣搬送路内に、折れ目や寄りができ
た紙幣を走行させると、その折れ目や寄りが原因となっ
て投入紙幣の詰まり(紙幣ジャム)引き起こす要因とな
る難点もあった。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑み、折れ目
や寄り等が発生した紙幣も安定した姿勢で搬送させるこ
とができる紙幣搬送手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明では、紙幣搬送路に沿って所定のピッチ
で配設された複数の紙幣搬送ローラを回転駆動させるこ
とにより紙幣を搬送させるようにした紙幣搬送装置にお
いて、前記各紙幣搬送ローラを、該各紙幣搬送ローラの
周速が、紙幣を搬送する方向に沿って順次大きくなるよ
う回転駆動するローラ駆動手段を介して駆動し、各紙幣
搬送ローラ間を通過する紙幣に常時紙幣の搬送方向に沿
って引張力を与えるようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる紙幣搬送
装置の一実施例を詳述する。
【0011】図1はこの発明に係わる紙幣搬送装置1を
装着した紙幣処理装置2の要部断面図で、特に紙幣投入
口3から投入された紙幣Aを矢印B方向に沿って搬送
し、さらに矢印Cの下方に配設された図示せぬ紙幣処理
装置の装置本体内へ向け搬送する紙幣搬送装置1を示し
たものである。
【0012】この紙幣搬送装置1は、下シュート4と所
定の間隔を設けて配設された上シュート5とからなる略
コの字形状の湾曲した紙幣搬送路6から構成されてお
り、その上流端6aが紙幣投入口3となり下流端6b
が、その下方に配設された図示せぬ紙幣処理装置2の装
置本体を構成するスタッカに連通している。
【0013】この紙幣搬送路6を構成する下シュート4
の内側には、当該紙幣搬送路6に沿い所定のピッチで4
本の軸7、8、9、10が並設され、この4本の軸7、
8、9、10のうち、軸7の両端部には、搬送する紙幣
Aの幅よりも若干狭い幅を有して一対の紙幣搬送ローラ
11が固着されている。
【0014】同様に軸8の両端部にも一対の紙幣搬送ロ
ーラ12が固着され、また、軸9の両端部にも一対の紙
幣搬送ローラ13が固着されている。また軸10の両端
部にも一対の紙幣搬送ローラ14が固着されている。
【0015】なお、上述した各紙幣搬送ローラ11、1
2、13、14のうち、紙幣搬送ローラ11の周面には
従動ローラ21が、搬送ローラ12の周面には一対の従
動ローラ22が、搬送ローラ13の周面には一対の従動
ローラ23がそれぞれ圧接している。また搬送ローラ1
4の周面にも従動ローラ24が圧接している。なお、紙
幣投入口3に隣接して配設された従動ローラ21の周面
にはさらに紙幣を把持する従動ローラ25が圧接してい
る。
【0016】上述した各紙幣搬送ローラ11、12、1
3、14のうち、紙幣搬送ローラ11と紙幣搬送ローラ
14は同一径に形成され、また紙幣搬送ローラ12と紙
幣搬送ローラ13も同一径に形成されている。なお、図
示のごとく紙幣搬送ローラ11、14の径は紙幣搬送ロ
ーラ12、13の径よりも小さく設定されている。
【0017】次に上述した各紙幣搬送ローラ11、1
2、13、14を回動するローラ駆動手段30を詳述す
る。
【0018】このローラ駆動手段30は、以下に示す4
つの構成要素からなっている。
【0019】(1)一つの駆動モータ31からなり、そ
の駆動モータ31の駆動軸32が一方向、具体的には、
反時計方向へ回転した場合は、その反時計方向への回転
力のみを軸7、8、9、10の一端側へ伝達するととも
に、駆動モータ31が他方向、具体的には、時計方向へ
回転した場合は、その時計方向への回転力のみを軸7、
8、9、10の他端側へ伝達する選択的動力伝達手段4
0と、(2)上述した選択的動力伝達手段40を介し、
軸7、8、9、10の一端側へ伝達された反時計方向へ
の回転力を、各軸7、8、9、10へ伝達する第1の動
力伝達手段50と、(3)上述した選択的動力伝達手段
40を介し、軸7、8、9、10の他端側へ伝達された
時計方向への回転力を、各軸7、8、9、10へ伝達す
る第2の動力伝達手段60(図2)と、(4)前記選択
的動力伝達手段40から伝達された回転力を前記第1の
動力伝達手段50へ伝達するか、あるいは前記第2の動
力伝達手段60(図2)へ伝達するかを切り替える動力
伝達切替手段70とから構成されている。
【0020】次に、上述した各構成要素を記載番号順に
詳述する。
【0021】(1)の選択的動力伝達手段40は、図1
で示すように、駆動モータ31の駆動軸32のうち、そ
の一端32aに伝達された反時計方向への回転力を伝達
する、第1の一方向クラッチ41、および、この第1の
一方向クラッチ41に支承された第1の駆動プーリ42
と、図1の背面図で示す図2のように、駆動モータ31
の駆動軸32のうち、その他端32bに伝達された反時
計方向(図1を基準とした場合は時計方向)への回転力
を伝達する第2の一方向クラッチ43、および、第2の
一方向クラッチ43を介し支承された第2の駆動プーリ
44とから構成されている。
【0022】なお、上述した第1と第2の一方向クラッ
チ41、43のうち、図1に示す第1の一方向クラッチ
41は、駆動軸32が反時計方向へ回転した際に、その
動力を第1の駆動プーリ42へ伝達し、また駆動軸32
が時計方向へ回転した際には、その駆動力を第1の駆動
プーリ42へ伝達させないようにする一方向クラッチで
ある。
【0023】また第2の一方向クラッチ43は、図2で
示すように、図1を基準に、駆動軸32が時計方向へ回
転した際に、その動力を第2の駆動プーリ44へ伝達
し、また駆動軸32が反時計方向へ回転した際には、そ
の駆動力を第2の駆動プーリ44へ伝達させないように
する一方向クラッチである。
【0024】従って、上述した選択的動力伝達手段40
によると、駆動モータ31の駆動軸32が一方向、即ち
図1で示すように、反時計方向へ回転すると、その動力
は第1の一方向クラッチ41を介し第1の駆動プーリ4
2のみに伝達され、また駆動モータ31の駆動軸32が
他方向、即ち時計方向へ回転すると、その動力は図2で
示すように、第2の一方向クラッチ43を介し第2の駆
動プーリ44のみに伝達される。
【0025】なお、実施例では第1の駆動プーリ42と
第2の駆動プーリ44の外径は同一径に設定されてい
る。
【0026】次に、上述した選択的動力伝達手段40を
介し第1の駆動プーリ42のみに伝達された反時計方向
への回転力を、各軸7、8、9、10の一端へ伝達する
(2)に記載した第1の動力伝達手段50を詳述する。
【0027】図1に示すように、第1の動力伝達手段5
0は、軸7に回動自在に支承された第1のローラ駆動プ
ーリ51と、軸8に回動自在に支承された第2のローラ
駆動プーリ52と、軸9に回動自在に支承された第3の
ローラ駆動プーリ53と、軸10に回動自在に支承され
た第4のローラ駆動プーリ54と、この第1乃至第4の
ローラ駆動プーリ51、52、53、54、および第1
の駆動プーリ42にそれぞれ巻回された一本のコックド
ベルト55とから構成されている。
【0028】このような、第1の動力伝達手段50によ
ると、後述する動力伝達切替手段を介し、第1のローラ
駆動プーリ51が軸7に連結され、第2のローラ駆動プ
ーリ52が軸8に連結され、第3のローラ駆動プーリ5
3が軸9に連結され、さらに第4のローラ駆動プーリ5
4が軸10に連結された後、駆動モータ31の駆動軸3
2が反時計方向へ回転し、その駆動力が第1の一方向ク
ラッチ41を介し第1の駆動プーリ42に伝達される
と、その駆動力は当該第1の駆動プーリ42を介してコ
ックドベルト55に伝達され、さらにこのコックドベル
ト55を介し第1乃至第4の各ローラ駆動プーリ51、
52、53、54に伝達される。
【0029】従って、第1の駆動プーリ42に伝達され
た動力は第1の動力伝達手段50であるコックドベルト
55および第1乃至第4のローラ駆動プーリ51、5
2、53、54を介し、軸7、8、9、10に伝達さ
れ、この各軸7、8、9、10に固着された図1に示す
各紙幣搬送ローラ11、12、13、14を反時計方向
へ回転させて紙幣を矢印B方向へ搬送することとなる。
【0030】次に、上述した選択的動力伝達手段40を
介し第2の駆動プーリ44のみに伝達された時計方向へ
の駆動力を、各軸7、8、9、10の他端へ伝達する
(3)に記載した第2の動力伝達手段60を詳述する。
【0031】この第2の動力伝達手段60は、図1の背
面図で示す図2のように、軸10に回動自在に支承され
た第1のローラ駆動プーリ61と、軸9に回動自在に支
承された第2のローラ駆動プーリ62と、軸8に回動自
在に支承された第3のローラ駆動プーリ63と、軸7に
回動自在に支承された第4のローラ駆動プーリ64と、
この第1乃至第4のローラ駆動プーリ61、62、6
3、64、および第2の駆動プーリ44に巻回された一
本のコックドベルト65とから構成されている。
【0032】このような、第2の動力伝達手段60によ
ると、後述する動力伝達切替手段を介し、第1のローラ
駆動プーリ61が軸10に連結され、第2のローラ駆動
プーリ62が軸9に連結され、第3のローラ駆動プーリ
63が軸8に連結され、さらに第4のローラ駆動プーリ
64が軸7に連結された後、駆動モータ31の駆動軸3
2が時計方向へ回転し、その駆動力が第2の一方向クラ
ッチ43を介し第2の駆動プーリ44に伝達されると、
その駆動力は当該第2の駆動プーリ44を介してコック
ドベルト65に伝達され、さらにこのコックドベルト6
5を介し第1乃至第4の各ローラ駆動プーリ61、6
2、63、64に伝達される。
【0033】従って、第2の駆動プーリ44に伝達され
た動力は第2の動力伝達手段60である第1乃至第4の
ローラ駆動プーリ61、62、63、64を介し、軸
7、8、9、10に伝達され、この各軸7、8、9、1
0に固着された図2に示す各紙幣搬送ローラ11、1
2、13、14を図2において反時計方向(図1からみ
ると時計方向)へ回転させて紙幣Aを矢印E方向へ搬送
することとなる。
【0034】次に、(4)に記載した前記選択的動力伝
達手段40から伝達された回転力を前記第1の動力伝達
手段50へ伝達するか、あるいは前記第2の動力伝達手
段60へ伝達するかを切り替える動力伝達切替手段70
を詳述する。
【0035】図3は、上述した動力伝達切替手段70を
示す紙幣搬送装置1の展開図で、図1及び図2と同一部
分を同一符号で示す。
【0036】この動力伝達切替手段70は、各軸7、
8、9、10の右側に固着された一方の紙幣搬送ローラ
14、11、12、13の各右側方と、対応する第1の
動力伝達手段50の各第1乃至第4のローラ駆動プーリ
54、51、52、53の各内周面とにそれぞれ形成さ
れた第1のドグクラッチ71と、図4で示すように、各
軸7、8、9、10の左側に固着された他方の紙幣搬送
ローラ14、11、12、13の各左側方と、対応する
第2の動力伝達手段60の各第1乃至第4のローラ駆動
プーリ61、64、63、62の各内周面とにそれぞれ
形成された第2のドグクラッチ72と、これらの第1と
第2のドグクラッチ71、72のオン/オフを制御する
クラッチ切替手段73とから構成されている。
【0037】このクラッチ切替手段73は、図3で示す
ように、第1の動力伝達手段50を構成する第1乃至第
4のローラ駆動プーリ51、52、53、54をそれぞ
れ回動自在に支承する第1の移動板74と、第2の動力
伝達手段60を構成する第1乃至第4のローラ駆動プー
リ61、62、63、64をそれぞれ回動自在に支承す
る第2の移動板75と、この第1及び第2の移動板7
4、75を連結し、かつこの第1及び第2の移動板7
4、75を図面の左右へ向け平行移動させる移動手段7
6とから構成されている。
【0038】この移動手段76は、第1及び第2の移動
板74、75間に回動自在に支承された一対の連結軸7
7、78と、この一対の連結軸77、78にそれぞれ固
着された一対のプーリ79、80と、この一対のプーリ
79、80間に巻回されたコックドベルト81と、前記
一対の連結軸77、78のうち、一方の連結軸77の雄
ネジ部77aに螺合し、かつ回転及び左右への移動が不
可能に支承された雌ネジ部82と、他方の連結軸78に
固着されたドリブンギャ83と、該ドリブンギャ83に
歯合するピニオンギャ84を有する駆動モータ85とか
ら構成されている。
【0039】このような移動手段76によると、駆動モ
ータ85が一方向へ回転し、ピニオンギャ84およびこ
れに歯合するドリブンギャ83を介して一方の連結軸7
8が一方向へ回転すると、一対のプーリ79、80と、
この一対のプーリ79、80間に巻回されたコックドベ
ルト81を介して他方の連結軸77が一方向へ回転す
る。
【0040】このように、他方の連結軸77も一方向へ
回転すると、該他方の連結軸77の雌ネジ部77aに螺
合する、回転及び左右への移動が不可能な前記雌ネジ部
82により、一対の連結軸77、78は、矢印Dで示す
ように図面の右側へ移動し、これにより、第1及び第2
の移動板74、75を図面の右側へ平行移動させて、第
1のドグクラッチ71のクラッチ接続をオフにすると同
時に、第2のドグクラッチ72のクラッチ接続をオンに
する。
【0041】また図3で示す、駆動モータ85が他方向
へ回転し、これにより他方の連結軸78が他方向へ回転
すると、一対の連結軸77、78は、矢印Fで示すよう
に図面の左側へ移動し、これにより、第1及び第2の移
動板74、75を図4で示すように、図面の左側へ移動
させて第1のドグクラッチ71によるクラッチ接続をオ
ンにすると同時に、第2のドグクラッチ72のクラッチ
接続をオフにする。
【0042】なお、第1及び第2の移動板74、75が
左右にスライド移動すると、それに連動して、第1及び
第2の移動板74、75に支承された選択的動力伝達手
段40の第1および第2の駆動プーリ42、44も移動
するが、その際、当該第1および第2の駆動プーリ4
2、44の移動は、図3及び図4で示すように、駆動モ
ータ31の駆動軸32の軸方向に沿ってその両端部に形
成されたスプライン32b上を第1及び第2の一方向ク
ラッチ41、43がスライドすることにより行われる。
【0043】なお、図3で符号85は、第1の動力伝達
手段50を構成する第1乃至第4のローラ駆動プーリ5
1、52、53、54を常時第1の移動板74側へ付勢
するコイルバネ、符号86は、第2の動力伝達手段60
を構成する第1乃至第4のローラ駆動プーリ61、6
2、63、64を常時第2の移動板75側へ付勢するコ
イルバネである。
【0044】次に、上述した紙幣搬送装置1の作用を説
明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0045】まず、紙幣挿入時には、図4で示すよう
に、クラッチ切替手段73の駆動モータ85を一方向へ
回転し、それにより、第1及び第2の移動板74、75
を図面の左側(矢印F)へ移動させて第1のドグクラッ
チ71のクラッチ接続をオンにするとともに、第2のド
グクラッチ72のクラッチ接続をオフにする。
【0046】このように、第1のドグクラッチ71をオ
ンにするとともに、第2のドグクラッチ72をオフにす
ると、各紙幣搬送ローラ11、12、13、14は、第
1の動力伝達手段50を構成する第1乃至第4のローラ
駆動プーリ51、52、53、54の回転のみに支配さ
れて回転する。
【0047】即ち、第2のドグクラッチ72がオフの設
定となっているから、仮に第2の動力伝達手段60を構
成する第1乃至第4のローラ駆動プーリ61、62、6
3、64が回転しても、その回転は各紙幣搬送ローラ1
1、12、13、14に伝達されることはない。
【0048】次に、上述した第1の動力伝達手段50の
各第1乃至第4のローラ駆動プーリ51、52、53、
54により回転する各紙幣搬送ローラ11、12、1
3、14の回転速度を詳述する。
【0049】図5は、第1の動力伝達手段50の各第1
乃至第4のローラ駆動プーリ51、52、53、54に
より回転する各紙幣搬送ローラ11、12、13、14
の概念側面図である。
【0050】ここで、図6の表で示すように、各紙幣搬
送ローラ11、12、13、14の外周径と、第1の動
力伝達手段50の各第1乃至第4のローラ駆動プーリ5
1、52、53、54の外周径を設定する。なお、ロー
ラ外周径とプーリ外周径の数値の単位はいずれもミリメ
ートルである。
【0051】ここで、駆動モータ31の駆動軸32によ
り反時計方向へ一定回転する第1の駆動プーリ42によ
り走行するコックドベルト55の速度をVとすると、第
1のローラ駆動プーリ51の周速もVとなるから、この
第1のローラ駆動プーリ51を支承する軸7の角速度P
1はP1=V/(40.65/2)となる。
【0052】よって、この軸7に支承された搬送ローラ
11の周速V11は、V11=(56.54/2)P1
=約1.39Vとなる。
【0053】また第2のローラ駆動プーリ52の周速も
Vとなるから、この第2のローラ駆動プーリ52を支承
する軸8の角速度P2はP2=V/(58.93/2)
となる。
【0054】よって、この軸8に支承された搬送ローラ
12の周速V12は、V12=(87.96/2)P2
=約1.49Vとなる。
【0055】同様に、第3のローラ駆動プーリ53の周
速もVとなるから、この第3のローラ駆動プーリ53を
支承する軸9の角速度P3はP3=V/(54.85/
2)となる。
【0056】よって、この軸9に支承された搬送ローラ
13の周速V13は、V13=(87.96/2)P3
=約1.60Vとなる。
【0057】さらに、第4のローラ駆動プーリ54の周
速もVとなるから、この第4のローラ駆動プーリ54を
支承する軸10の角速度P4はP4=V/(32.51
/2)となる。
【0058】よって、この軸10に支承された搬送ロー
ラ14の周速V14は、V14=(56.54/2)P
4=約1.74Vとなる。
【0059】従って、上述した第1の動力伝達手段50
の各第1乃至第4のローラ駆動プーリ51、52、5
3、54により反時計方向へ回転する各紙幣搬送ローラ
11、12、13、14の各周速V11、V12、V1
3、V14は、V11<V12<V13<V14とな
り、この結果、図1に示す紙幣投入口3から投入された
紙幣Aを各紙幣搬送ローラ11、12、13、14によ
り、紙幣搬送路6の下流端6bへ向けて搬送する際、そ
の各周速V11、V12、V13、V14が紙幣の搬送
方向に沿って順次大きくなっているので、各紙幣搬送ロ
ーラ間を通過する紙幣には、常時紙幣の搬送方向に沿っ
た引張力が与えられることとなる。
【0060】次に、紙幣払出し時には、図3で示すよう
に、クラッチ切替手段73の駆動モータ85を他方向へ
回転し、それにより、第1及び第2の移動板74、75
を図面の右側(矢印D)へ移動させて第2のドグクラッ
チ72のクラッチ接続をオンにするとともに、第1のド
グクラッチ71のクラッチ接続をオフにする。
【0061】このように、第2のドグクラッチ72をオ
ンにするとともに、第1のドグクラッチ71をオフにす
ると、各紙幣搬送ローラ11、12、13、14は、第
2の動力伝達手段60を構成する第1乃至第4のローラ
駆動プーリ61、62、63、64の回転のみに支配さ
れて回転する。
【0062】即ち、第1のドグクラッチ71がオフの設
定となっているから、仮に第1の動力伝達手段50を構
成する第1乃至第4のローラ駆動プーリ51、52、5
3、54が回転しても、その回転は各紙幣搬送ローラ1
1、12、13、14に伝達されることはない。
【0063】次に、上述した第2の動力伝達手段60の
各第1乃至第4のローラ駆動プーリ61、62、63、
64により回転する各紙幣搬送ローラ11、12、1
3、14の回転速度を詳述する。
【0064】図7は、第2の動力伝達手段60の各第1
乃至第4のローラ駆動プーリ61、62、63、64に
より回転する各紙幣搬送ローラ11、12、13、14
の概念側面図である。
【0065】ここで、図8の表で示すように、各紙幣搬
送ローラ11、12、13、14の外周径と、第2の動
力伝達手段60の各第1乃至第4のローラ駆動プーリ6
1、62、63、64の外周径を設定する。なお、ロー
ラ外周径とプーリ外周径の数値の単位はいずれもミリメ
ートルである。
【0066】ここで、駆動モータ31の駆動軸32によ
り反時計方向(図5を基準にすると時計方向)へ一定回
転する第2の駆動プーリ44により走行されるコックド
ベルト65の速度をVとすると、第1のローラ駆動プー
リ61の周速もVとなるから、この第1のローラ駆動プ
ーリ61を支承する軸10の角速度P1はP1=V/
(40.65/2)となる。
【0067】よって、この軸10に支承された搬送ロー
ラ14の周速V14は、V14=(56.54/2)P
1=約1.39Vとなる。
【0068】また第2のローラ駆動プーリ62の周速も
Vとなるから、この第2のローラ駆動プーリ62を支承
する軸9の角速度P2はP2=V/(58.93/2)
となる。
【0069】よって、この軸9に支承された搬送ローラ
13の周速V13は、V13=(87.96/2)P2
=約1.49Vとなる。
【0070】同様に、第3のローラ駆動プーリ63の周
速もVとなるから、この第3のローラ駆動プーリ63を
支承する軸8の角速度をP3はP3=V/(54.85
/2)となる。
【0071】よって、この軸8に支承された搬送ローラ
12の周速V12は、V12=(87.96/2)P3
=約1.60Vとなる。
【0072】さらに、第4のローラ駆動プーリ64の周
速もVとなるから、この第4のローラ駆動プーリ64を
支承する軸7の角速度をP4はP4=V/(32.51
/2)となる。
【0073】よって、この軸7に支承された搬送ローラ
11の周速V11は、V11=(56.54/2)P4
=約1.74Vとなる。
【0074】従って、上述した第2の動力伝達手段60
の各第1乃至第4のローラ駆動プーリ61、62、6
3、64に支配され回転する各紙幣搬送ローラ14、1
3、12、11の各周速V14、V13、V12、V1
1は、V14<V13<V12<V11となり、この結
果、図2に示すの矢印Eの如く、紙幣搬送路6の下流6
bから紙幣投入口3へ向け紙幣Aを各紙幣搬送ローラ1
4、13、12、11により搬送する際でも、その各周
速が紙幣の搬送方向に沿って順次大きくなっているの
で、各紙幣搬送ローラ間を通過する紙幣に、常時紙幣の
搬送方向に沿った引張力が与えられることとなる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の紙幣搬
送装置では、各紙幣搬送ローラの周速を、紙幣の搬送方
向に沿って順次大きくするローラ駆動手段を介して駆動
し、これにより各紙幣搬送ローラ間を通過する紙幣に常
時紙幣の搬送方向に沿った引張力を与えるようにしたか
ら、例えば折れ目、寄れができた紙幣も常に搬送中は引
張力を受けて折れ目や寄りが解消された姿勢で搬送され
ることとなり、このため磁気センサー等の各種紙幣識別
センサーからなる紙幣真偽判別手段上を走行する際にも
常に安定した紙幣の搬送姿勢を維持して通過することと
なり、このため各種紙幣識別センサーによる紙幣の真偽
判定も安定して行われて、信頼できるデータを得て、紙
幣の正偽識別力を一層向上させることができる。
【0076】また、紙幣搬送中は折れ目や寄りがない姿
勢で紙幣が搬送されるため投入紙幣の詰まり(紙幣ジャ
ム)が可及的に防止されて安定した紙幣走行機能を維持
する紙幣搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係わる紙幣搬送装置を装着し
た紙幣処理装置の要部断面図。
【図2】図2は図1の背面図。
【図3】図3は、この発明に係わる紙幣搬送装置の展開
図。
【図4】図4は、この発明に係わる紙幣搬送装置の展開
図。
【図5】図5は、この発明に係わる紙幣搬送装置の作用
を示す概念図。
【図6】図6は、この発明に係わる紙幣搬送装置の搬送
ローラと駆動プーリの各径を具体的数値で示した表。
【図7】図7はこの発明に係わる紙幣搬送装置の作用亜
を示す概念図。
【図8】図8は、この発明に係わる紙幣搬送装置の搬送
ローラと駆動プーリの各径を具体的数値で示した表であ
る。
【符号の説明】
1…紙幣搬送装置 6…紙幣搬送路 11、12、13、14…紙幣搬送ローラ 30…ローラ駆動手段 40…選択的動力伝達手段 50…第1の動力伝達手段 60…第2の動力伝達手段 70…動力伝達切替手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣搬送路に沿って所定のピッチで配設さ
    れた複数の紙幣搬送ローラを回転駆動させることにより
    紙幣を搬送させるようにした紙幣搬送装置において、 前記各紙幣搬送ローラを、該各紙幣搬送ローラの周速
    が、紙幣を搬送する方向に沿って順次大きくなるよう回
    転駆動するローラ駆動手段を介して駆動し、 各紙幣搬送ローラ間を通過する紙幣に常時紙幣の搬送方
    向に沿って引張力を与えるようにしたことを特徴とする
    紙幣搬送装置。
  2. 【請求項2】前記ローラ駆動手段は、 駆動モータを有し、該駆動モータが一方向へ回転した際
    は、その一方向への回転力のみを伝達するとともに、前
    記駆動モータが他方向へ回転した際は、その他方向への
    回転力のみを伝達する選択的動力伝達手段と、 該選択的動力伝達手段を介し、伝達された一方向のみの
    回転力を、前記複数の紙幣搬送ローラへ伝達する第1の
    動力伝達手段と、 前記選択的動力伝達手段を介し、伝達された他方向への
    回転力のみを、前記複数の紙幣搬送ローラへ伝達する第
    2の動力伝達手段と、 前記選択的動力伝達手段から伝達された回転力を前記第
    1の動力伝達手段へ伝達するか、あるいは前記第2の動
    力伝達手段へ伝達するかを切り替える動力伝達切替手段
    とから構成されていることを特徴とする請求項(1)記載
    の紙幣搬送装置。
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