JP2001033871A - カメラの付属品着脱装置 - Google Patents
カメラの付属品着脱装置Info
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- JP2001033871A JP2001033871A JP11210592A JP21059299A JP2001033871A JP 2001033871 A JP2001033871 A JP 2001033871A JP 11210592 A JP11210592 A JP 11210592A JP 21059299 A JP21059299 A JP 21059299A JP 2001033871 A JP2001033871 A JP 2001033871A
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- leaf spring
- accessory
- lock pin
- camera
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- Accessories Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 操作部材の無理な操作によるロック機構の破
損を防ぐことのできるカメラの付属品着脱装置を提供す
る。 【構成】 カメラに設けたアクセサリシューに対し、カ
メラとは別体の付属品を着脱させる着脱装置において、
アクセサリシューに形成したロック孔;このロック孔に
係脱可能な、付属品側に設けたロックピン;このロック
ピンに一端部が固定され、他端部が付属品側に固定され
た弾性変形部材;及びこの弾性変形部材を介してロック
ピンをロック孔との係合位置と非係合位置とに移動させ
る操作部材;を備える。
損を防ぐことのできるカメラの付属品着脱装置を提供す
る。 【構成】 カメラに設けたアクセサリシューに対し、カ
メラとは別体の付属品を着脱させる着脱装置において、
アクセサリシューに形成したロック孔;このロック孔に
係脱可能な、付属品側に設けたロックピン;このロック
ピンに一端部が固定され、他端部が付属品側に固定され
た弾性変形部材;及びこの弾性変形部材を介してロック
ピンをロック孔との係合位置と非係合位置とに移動させ
る操作部材;を備える。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、ストロボなどの付属品をカメラ
に着脱するための着脱装置に関する。
に着脱するための着脱装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ストロボなどのカメラとは
別体の付属品をカメラのアクセサリシューに取り付ける
ための着脱装置には、アクセサリシューへの装着状態で
取り外し方向へのスライドを規制させるロック機構を備
えたタイプがある。このようなロック機構を備えた着脱
装置として、例えば、特開平9−43683号が知られ
ている。同公報に開示される着脱装置は、カメラ側のア
クセサリシューに対して挿脱される付属品側の脚部材
に、上下動可能でロック方向に移動付勢されたロックピ
ンが設けられており、該脚部材に対して回動可能なカム
部材の回動によって、このロックピンをカメラ側のロッ
ク孔との係合位置から係合解除方向へ移動させるもので
ある。この着脱装置では、カム部材のカム面がロックピ
ンの一部に直接当接し、該カム面によってロックピンを
強制的に持ち上げるように構成されているので、次のよ
うな無理操作があった場合にロック機構に破損が生じる
おそれがあった。すなわち、この種のロック機構では、
ロックピンがカメラ側のロック孔に食い付いてしまって
抜けなくなることがあるが、この食い付き状態でカム部
材をロック解除操作位置まで回動操作しようとすると、
ロックピンは係合解除方向へ移動できないにも関わら
ず、カム面によって過度な移動力が付与されることにな
り、ロック機構が破損してしまう。
別体の付属品をカメラのアクセサリシューに取り付ける
ための着脱装置には、アクセサリシューへの装着状態で
取り外し方向へのスライドを規制させるロック機構を備
えたタイプがある。このようなロック機構を備えた着脱
装置として、例えば、特開平9−43683号が知られ
ている。同公報に開示される着脱装置は、カメラ側のア
クセサリシューに対して挿脱される付属品側の脚部材
に、上下動可能でロック方向に移動付勢されたロックピ
ンが設けられており、該脚部材に対して回動可能なカム
部材の回動によって、このロックピンをカメラ側のロッ
ク孔との係合位置から係合解除方向へ移動させるもので
ある。この着脱装置では、カム部材のカム面がロックピ
ンの一部に直接当接し、該カム面によってロックピンを
強制的に持ち上げるように構成されているので、次のよ
うな無理操作があった場合にロック機構に破損が生じる
おそれがあった。すなわち、この種のロック機構では、
ロックピンがカメラ側のロック孔に食い付いてしまって
抜けなくなることがあるが、この食い付き状態でカム部
材をロック解除操作位置まで回動操作しようとすると、
ロックピンは係合解除方向へ移動できないにも関わら
ず、カム面によって過度な移動力が付与されることにな
り、ロック機構が破損してしまう。
【0003】上記の特開平9−43683号では、カメ
ラ側のロック孔に対する係合位置から係合解除位置への
ロックピンの移動をカム面の強制案内によって行ってい
るが、これとは逆にロックピンの係合位置への移動を強
制的に行わせる構成のロック機構では、次のような無理
操作による不具合も想定される。すなわち、アクセサリ
シューに対して脚部材が取り付け位置まで完全に挿入さ
れず、ロックピンがカメラ側のロック孔に対応しない状
態で操作部材をロック方向に操作してしまうと、ロック
ピンはロック孔以外の箇所と干渉して係合方向へ移動不
能であるにも関わらず、操作部材によって過度な移動力
がロックピンに作用するので、ロック機構に破損が生じ
る。
ラ側のロック孔に対する係合位置から係合解除位置への
ロックピンの移動をカム面の強制案内によって行ってい
るが、これとは逆にロックピンの係合位置への移動を強
制的に行わせる構成のロック機構では、次のような無理
操作による不具合も想定される。すなわち、アクセサリ
シューに対して脚部材が取り付け位置まで完全に挿入さ
れず、ロックピンがカメラ側のロック孔に対応しない状
態で操作部材をロック方向に操作してしまうと、ロック
ピンはロック孔以外の箇所と干渉して係合方向へ移動不
能であるにも関わらず、操作部材によって過度な移動力
がロックピンに作用するので、ロック機構に破損が生じ
る。
【0004】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされ
たものであり、操作部材の無理な操作によるロック機構
の破損を防ぐことのできるカメラの付属品着脱装置を、
簡単な構成で提供することを目的とする。
たものであり、操作部材の無理な操作によるロック機構
の破損を防ぐことのできるカメラの付属品着脱装置を、
簡単な構成で提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明は、カメラに設けたアクセサリシ
ューに対し、カメラとは別体の付属品を着脱させる着脱
装置において、アクセサリシューに形成したロック孔;
このロック孔に係脱可能な、付属品側に設けたロックピ
ン;このロックピンに一端部が固定され、他端部が付属
品側に固定された弾性変形部材;及びこの弾性変形部材
を介してロックピンをロック孔との係合位置と非係合位
置とに移動させる操作部材;を有することを特徴として
いる。この付属品着脱装置では、操作部材が直接にロッ
クピンを移動させるのではなく、弾性変形部材を介して
ロックピンを移動させるように構成しているため、ロッ
クピンの移動が規制されているにもかかわらず操作部材
を操作するような無理操作を行ったとしても、弾性変形
部材が弾性変形することによってこれを吸収し、ロック
機構の破損を防ぐことができる。
ューに対し、カメラとは別体の付属品を着脱させる着脱
装置において、アクセサリシューに形成したロック孔;
このロック孔に係脱可能な、付属品側に設けたロックピ
ン;このロックピンに一端部が固定され、他端部が付属
品側に固定された弾性変形部材;及びこの弾性変形部材
を介してロックピンをロック孔との係合位置と非係合位
置とに移動させる操作部材;を有することを特徴として
いる。この付属品着脱装置では、操作部材が直接にロッ
クピンを移動させるのではなく、弾性変形部材を介して
ロックピンを移動させるように構成しているため、ロッ
クピンの移動が規制されているにもかかわらず操作部材
を操作するような無理操作を行ったとしても、弾性変形
部材が弾性変形することによってこれを吸収し、ロック
機構の破損を防ぐことができる。
【0006】この付属品着脱装置では、弾性変形部材
を、ロックピンをロック孔との係合方向に移動付勢する
板ばねとし、操作部材が該板ばねを押圧してロックピン
をロック孔との非係合位置に移動させ、該操作部材によ
る押圧を解除すると板ばねの付勢力によりロックピンが
ロック孔との係合位置に移動されるように構成すること
が好ましい。
を、ロックピンをロック孔との係合方向に移動付勢する
板ばねとし、操作部材が該板ばねを押圧してロックピン
をロック孔との非係合位置に移動させ、該操作部材によ
る押圧を解除すると板ばねの付勢力によりロックピンが
ロック孔との係合位置に移動されるように構成すること
が好ましい。
【0007】板ばねに対する操作部材の押圧位置は、板
ばねの長手方向において、上記ロックピンに固定された
一端部と上記付属品側に固定された他端部の間に位置し
ていることが望ましい。このように構成すると、操作部
材による押圧量よりも大きな移動量を板ばねの移動端
部、つまりロックピンに与えることができる。
ばねの長手方向において、上記ロックピンに固定された
一端部と上記付属品側に固定された他端部の間に位置し
ていることが望ましい。このように構成すると、操作部
材による押圧量よりも大きな移動量を板ばねの移動端
部、つまりロックピンに与えることができる。
【0008】板ばねを配設する構造としては例えば、ア
クセサリシューに着脱可能で、ロックピンを軸線方向に
移動可能に支持する、付属品側に設けた円柱状の脚部材
と、この円柱状の脚部材のうち、アクセサリシューに臨
む側と反対側の端部に形成した板ばね支持面とを設け、
板ばねは、その一端部が上記板ばね支持面から突出する
ロックピンに固定され、他端部が上記板ばね支持面に固
定されており、該板ばね支持面に接近する方向への付勢
力を有するように構成することができる。この場合、板
ばねは、板ばね支持面の外縁に沿う円弧形状をなしてお
り、さらに上記の一端部と他端部の間に、脚部材の側方
に突出する被押圧部を有するようにし、操作部材は、該
被押圧部を板ばね支持面から離れる方向に押圧すること
によって、ロックピンを上記の非係合位置に移動させる
ように構成することが好ましい。以上のように板ばねが
配設される場合、操作部材を、回動させると上記脚部材
の軸線に沿う方向へ移動されるように該脚部材の外周部
に支持された環状体とし、この軸線方向の移動によって
板ばねの被押圧部が押圧されるようにすることが好まし
い。
クセサリシューに着脱可能で、ロックピンを軸線方向に
移動可能に支持する、付属品側に設けた円柱状の脚部材
と、この円柱状の脚部材のうち、アクセサリシューに臨
む側と反対側の端部に形成した板ばね支持面とを設け、
板ばねは、その一端部が上記板ばね支持面から突出する
ロックピンに固定され、他端部が上記板ばね支持面に固
定されており、該板ばね支持面に接近する方向への付勢
力を有するように構成することができる。この場合、板
ばねは、板ばね支持面の外縁に沿う円弧形状をなしてお
り、さらに上記の一端部と他端部の間に、脚部材の側方
に突出する被押圧部を有するようにし、操作部材は、該
被押圧部を板ばね支持面から離れる方向に押圧すること
によって、ロックピンを上記の非係合位置に移動させる
ように構成することが好ましい。以上のように板ばねが
配設される場合、操作部材を、回動させると上記脚部材
の軸線に沿う方向へ移動されるように該脚部材の外周部
に支持された環状体とし、この軸線方向の移動によって
板ばねの被押圧部が押圧されるようにすることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、カメラボディ10に設け
たアクセサリシュー12を示している。アクセサリシュ
ー12は底板部14に複数のビス孔16を有し、このビ
ス孔16に固定用のビスを挿通させることによりカメラ
ボディ10に対して固定されている。略矩形をなす底板
部14の対向する一対の辺部分には、カメラボディ10
から離れる方向に突出されてから互いに接近する方向に
屈曲された一対の抜け止め爪18が設けられている。こ
の一対の抜け止め爪18と底板部14に囲まれる部分は
図2に示すようにコ字状断面の凹部20となっており、
一対の凹部20の間にストロボなどのカメラ付属品側の
着脱具を挿入すると、該着脱具は一対の抜け止め爪18
によって、カメラボディ10から離れる方向(図1及び
図2の矢印A方向)に脱落しないように抜け止めされ
る。以下の説明では、このカメラボディ10から離れる
方向を上方、接近する方向を下方と定義する。
たアクセサリシュー12を示している。アクセサリシュ
ー12は底板部14に複数のビス孔16を有し、このビ
ス孔16に固定用のビスを挿通させることによりカメラ
ボディ10に対して固定されている。略矩形をなす底板
部14の対向する一対の辺部分には、カメラボディ10
から離れる方向に突出されてから互いに接近する方向に
屈曲された一対の抜け止め爪18が設けられている。こ
の一対の抜け止め爪18と底板部14に囲まれる部分は
図2に示すようにコ字状断面の凹部20となっており、
一対の凹部20の間にストロボなどのカメラ付属品側の
着脱具を挿入すると、該着脱具は一対の抜け止め爪18
によって、カメラボディ10から離れる方向(図1及び
図2の矢印A方向)に脱落しないように抜け止めされ
る。以下の説明では、このカメラボディ10から離れる
方向を上方、接近する方向を下方と定義する。
【0010】アクセサリシュー12は、一対の抜け止め
爪18に係合する位置までカメラ付属品の着脱具を挿入
できるように、その一辺部(図1における手前側の辺)
が開放されている。アクセサリシュー12に対するカメ
ラ付属品の挿入方向は図1に矢印Bで示すものである。
この挿入方向Bは、上記の一対の抜け止め爪18による
抜け止め方向Aに対して直交している。アクセサリシュ
ー12にはさらに、カメラ付属品側の最大挿入位置を規
制するためのストッパ22が設けられている。
爪18に係合する位置までカメラ付属品の着脱具を挿入
できるように、その一辺部(図1における手前側の辺)
が開放されている。アクセサリシュー12に対するカメ
ラ付属品の挿入方向は図1に矢印Bで示すものである。
この挿入方向Bは、上記の一対の抜け止め爪18による
抜け止め方向Aに対して直交している。アクセサリシュ
ー12にはさらに、カメラ付属品側の最大挿入位置を規
制するためのストッパ22が設けられている。
【0011】また、アクセサリシュー12の底板部14
には、カメラボディ10内の電気回路に接続する4箇所
の電気接点24と、ロック孔26と、傾斜面28が設け
られている。ロック孔26は、後述するロックピン36
が係脱可能な孔であり、アクセサリシュー12の底板部
14を貫通してカメラボディ10の一定深さまで達して
いる(図2参照)。傾斜面28は、アクセサリシュー1
2における上記の開放された一辺部付近に設けられてお
り、ストッパ22に近付く方向に進むほど上方に傾斜す
る面である。
には、カメラボディ10内の電気回路に接続する4箇所
の電気接点24と、ロック孔26と、傾斜面28が設け
られている。ロック孔26は、後述するロックピン36
が係脱可能な孔であり、アクセサリシュー12の底板部
14を貫通してカメラボディ10の一定深さまで達して
いる(図2参照)。傾斜面28は、アクセサリシュー1
2における上記の開放された一辺部付近に設けられてお
り、ストッパ22に近付く方向に進むほど上方に傾斜す
る面である。
【0012】図2及び図3は、以上の構成のアクセサリ
シュー12に対して、付属品側の着脱具30を取り付け
た状態を示している。この着脱具30は、3つの固定ビ
ス31を介して付属品本体29の下部に固定されてい
る。付属品本体29は、例えばストロボを構成してい
る。本実施形態の着脱具30は、アクセサリシュー12
に挿入される柱状の脚部材32と、アクセサリシュー1
2に対する着脱具30のロック及びロック解除操作を行
うための操作部材34と、カメラ側のロック孔26に係
合可能なロックピン36と、このロックピン36と操作
部材34の間に介在させた板ばね(弾性接続手段)38
とを主要な構成部材としている。なお、図2において
は、他の部材と判別しやすくするために脚部材32にハ
ッチングを付してある。
シュー12に対して、付属品側の着脱具30を取り付け
た状態を示している。この着脱具30は、3つの固定ビ
ス31を介して付属品本体29の下部に固定されてい
る。付属品本体29は、例えばストロボを構成してい
る。本実施形態の着脱具30は、アクセサリシュー12
に挿入される柱状の脚部材32と、アクセサリシュー1
2に対する着脱具30のロック及びロック解除操作を行
うための操作部材34と、カメラ側のロック孔26に係
合可能なロックピン36と、このロックピン36と操作
部材34の間に介在させた板ばね(弾性接続手段)38
とを主要な構成部材としている。なお、図2において
は、他の部材と判別しやすくするために脚部材32にハ
ッチングを付してある。
【0013】脚部材32は、アクセサリシュー12に対
して挿脱可能なシュー挿入部40と、その上部に位置す
る円柱状部42とが一体に形成されている。シュー挿入
部40は、アクセサリシュー12に挿入されると、一対
の抜け止め爪18に係合して上方(矢印A方向)へ脱落
しないように抜け止めされる。円柱状部42の外周面に
は、操作部材34をロック操作位置とロック解除操作位
置に移動案内するための3つのガイド溝44が形成され
ている。
して挿脱可能なシュー挿入部40と、その上部に位置す
る円柱状部42とが一体に形成されている。シュー挿入
部40は、アクセサリシュー12に挿入されると、一対
の抜け止め爪18に係合して上方(矢印A方向)へ脱落
しないように抜け止めされる。円柱状部42の外周面に
は、操作部材34をロック操作位置とロック解除操作位
置に移動案内するための3つのガイド溝44が形成され
ている。
【0014】脚部材32内には、カメラ側の4つの電気
接点24に対応する4本の接点ピン33が設けられてい
る。この接点ピン33は、脚部材32下端のシュー対向
面32aから一端部が突出するように移動付勢されてお
り、アクセサリシュー12に着脱具30を装着すると、
各接点ピン33が対応する電気接点24に接触する。接
点ピン33の他端部は、脚部材32上端の付属品固定面
32b側に露出しており、付属品本体29内の電気回路
に接続される。なお、図2では、接点ピン33及び電気
接点24はそれぞれ一つのみを部分的に図示している。
接点24に対応する4本の接点ピン33が設けられてい
る。この接点ピン33は、脚部材32下端のシュー対向
面32aから一端部が突出するように移動付勢されてお
り、アクセサリシュー12に着脱具30を装着すると、
各接点ピン33が対応する電気接点24に接触する。接
点ピン33の他端部は、脚部材32上端の付属品固定面
32b側に露出しており、付属品本体29内の電気回路
に接続される。なお、図2では、接点ピン33及び電気
接点24はそれぞれ一つのみを部分的に図示している。
【0015】操作部材34は、その内径が脚部材32の
円柱状部42の外径に略等しいような環状体として形成
されており、その内周面には上記のガイド溝44に係合
する3つのガイド突起46が突設されている。また、操
作部材34の外周部には、該操作部材34を回動操作す
るための把持部48が形成されている。
円柱状部42の外径に略等しいような環状体として形成
されており、その内周面には上記のガイド溝44に係合
する3つのガイド突起46が突設されている。また、操
作部材34の外周部には、該操作部材34を回動操作す
るための把持部48が形成されている。
【0016】図2に示すように、脚部材32に設けたガ
イド溝44はそれぞれ、脚部材32上端側の板ばね支持
面32cに開口44aを臨ませており、この開口44a
から周方向に進むにつれて徐々にシュー挿入部40に近
付くように、すなわち図2中の下方に向かうように傾斜
している。操作部材34のガイド突起46は、ガイド溝
44に対して移動可能に嵌まっている。従って、操作部
材34を回動させると、ガイド突起46がガイド溝44
の案内を受け、操作部材34は脚部材32に対してその
軸線方向に上下動される。図2において実線で表してい
るのが操作部材34が最も下方まで移動されたロック操
作位置であり、このときガイド突起46はガイド溝44
内の最奥部に位置している(符号46Xで示す位置)。
この状態から操作部材34を図2中の左方向(図3の時
計回り方向)に回動させると、ガイド突起46がガイド
溝44の開口44a付近まで案内され(符号46Yで示
す位置)、操作部材34は図2に破線で示すロック解除
操作位置まで上昇される。なお、図2では、一組のガイ
ド溝44及びガイド突起46のみを図示しているが、残
り2組のガイド溝44とガイド突起46の構造も同様で
ある。
イド溝44はそれぞれ、脚部材32上端側の板ばね支持
面32cに開口44aを臨ませており、この開口44a
から周方向に進むにつれて徐々にシュー挿入部40に近
付くように、すなわち図2中の下方に向かうように傾斜
している。操作部材34のガイド突起46は、ガイド溝
44に対して移動可能に嵌まっている。従って、操作部
材34を回動させると、ガイド突起46がガイド溝44
の案内を受け、操作部材34は脚部材32に対してその
軸線方向に上下動される。図2において実線で表してい
るのが操作部材34が最も下方まで移動されたロック操
作位置であり、このときガイド突起46はガイド溝44
内の最奥部に位置している(符号46Xで示す位置)。
この状態から操作部材34を図2中の左方向(図3の時
計回り方向)に回動させると、ガイド突起46がガイド
溝44の開口44a付近まで案内され(符号46Yで示
す位置)、操作部材34は図2に破線で示すロック解除
操作位置まで上昇される。なお、図2では、一組のガイ
ド溝44及びガイド突起46のみを図示しているが、残
り2組のガイド溝44とガイド突起46の構造も同様で
ある。
【0017】脚部材32の上端側には、固定ビス31に
よって付属品本体29と固定されている付属品固定面3
2bよりも一段低い位置に板ばね支持面32cが形成さ
れており、この板ばね支持面32cからシュー対向面3
2aまでを貫通するロックピンガイド孔50が、脚部材
32の軸線方向に向けて形成されている。このロックピ
ンガイド孔50内に、ロックピン36が移動可能に案内
されている。ロックピン36は、脚部材32の軸線方向
長よりも長く形成されており、図2に示すように、脚部
材32下端のシュー対向面32aから係合端部36aを
突出させた状態で、この係合端部36aと反対側の板ば
ね固定部36bを板ばね支持面32cから突出させるこ
とができる。以下、シュー対向面32aから係合端部3
6aを突出させたロックピン36の位置を係合位置と呼
ぶ。なお、脚部材32のシュー対向面32aと板ばね支
持面32cはいずれも、ロックピン36の移動方向と直
交する面である。
よって付属品本体29と固定されている付属品固定面3
2bよりも一段低い位置に板ばね支持面32cが形成さ
れており、この板ばね支持面32cからシュー対向面3
2aまでを貫通するロックピンガイド孔50が、脚部材
32の軸線方向に向けて形成されている。このロックピ
ンガイド孔50内に、ロックピン36が移動可能に案内
されている。ロックピン36は、脚部材32の軸線方向
長よりも長く形成されており、図2に示すように、脚部
材32下端のシュー対向面32aから係合端部36aを
突出させた状態で、この係合端部36aと反対側の板ば
ね固定部36bを板ばね支持面32cから突出させるこ
とができる。以下、シュー対向面32aから係合端部3
6aを突出させたロックピン36の位置を係合位置と呼
ぶ。なお、脚部材32のシュー対向面32aと板ばね支
持面32cはいずれも、ロックピン36の移動方向と直
交する面である。
【0018】ロックピン36には、板ばね固定部36b
の外周部に環状溝36cが形成されており、この環状溝
36cに、板ばね38の自由端部38aが係合してい
る。図3に示すように、自由端部38aは、環状溝36
cを挟むように二股状に形成されており、その二股状部
分の間隔を環状溝36cの径と略等しくすることでロッ
クピン36を挟着保持している。ロックピン36は、板
ばね38の自由端部38aに結合されることによって、
ロックピンガイド孔50から下方へ脱落しないように抜
け止めされている。
の外周部に環状溝36cが形成されており、この環状溝
36cに、板ばね38の自由端部38aが係合してい
る。図3に示すように、自由端部38aは、環状溝36
cを挟むように二股状に形成されており、その二股状部
分の間隔を環状溝36cの径と略等しくすることでロッ
クピン36を挟着保持している。ロックピン36は、板
ばね38の自由端部38aに結合されることによって、
ロックピンガイド孔50から下方へ脱落しないように抜
け止めされている。
【0019】板ばね38は、脚部材32の板ばね支持面
32c上に配設されており、自由端部38aとは反対側
の固定端部38bが、固定ねじ52によって脚部材32
に固定されている。図3に示すように、板ばね38は、
固定端部38bから自由端部38aまでが概ね円柱状部
42の軸線を中心とする円弧形状に形成されており、板
ばね支持面32cの外縁付近に沿って位置されている。
板ばね38はさらに、自由端部38aと固定端部38b
との略中間位置に、円柱状部42の半径方向外方へ向け
て延設された被押圧腕部38cを有している。被押圧腕
部38cの先端は、円柱状部42の外周面に沿ってシュ
ー挿入部40に近付く方向へ屈曲されており、操作部材
34の上面である板ばね押圧面34aに当接している。
板ばね38は、板ばね支持面32cに密着する方向への
付勢力を与えられた弾性変形部材であり、その付勢力
は、自由端部38aを介して結合されたロックピン36
を図2中の下方に移動させる方向、すなわち係合位置に
移動させるように作用している。
32c上に配設されており、自由端部38aとは反対側
の固定端部38bが、固定ねじ52によって脚部材32
に固定されている。図3に示すように、板ばね38は、
固定端部38bから自由端部38aまでが概ね円柱状部
42の軸線を中心とする円弧形状に形成されており、板
ばね支持面32cの外縁付近に沿って位置されている。
板ばね38はさらに、自由端部38aと固定端部38b
との略中間位置に、円柱状部42の半径方向外方へ向け
て延設された被押圧腕部38cを有している。被押圧腕
部38cの先端は、円柱状部42の外周面に沿ってシュ
ー挿入部40に近付く方向へ屈曲されており、操作部材
34の上面である板ばね押圧面34aに当接している。
板ばね38は、板ばね支持面32cに密着する方向への
付勢力を与えられた弾性変形部材であり、その付勢力
は、自由端部38aを介して結合されたロックピン36
を図2中の下方に移動させる方向、すなわち係合位置に
移動させるように作用している。
【0020】操作部材34が図2に実線で示すロック操
作位置にあるときには、脚部材32の板ばね支持面32
cと操作部材34の板ばね押圧面34aの間には高低差
h(図2)があるため、被押圧腕部38cが押圧され
ず、板ばね38は、その自由端部38aが板ばね支持面
32cに密着してロックピン36を係合位置に保持させ
ることができる。このときの板ばね38とロックピン3
6の関係を図4に示した。同図に示す通り、被押圧腕部
38cが上方へ押圧されず、かつロックピン36の係合
位置への移動を妨げる要素のない条件下では、板ばね3
8は、その全体が板ばね支持面32cに密着して平面的
な形状となっている。
作位置にあるときには、脚部材32の板ばね支持面32
cと操作部材34の板ばね押圧面34aの間には高低差
h(図2)があるため、被押圧腕部38cが押圧され
ず、板ばね38は、その自由端部38aが板ばね支持面
32cに密着してロックピン36を係合位置に保持させ
ることができる。このときの板ばね38とロックピン3
6の関係を図4に示した。同図に示す通り、被押圧腕部
38cが上方へ押圧されず、かつロックピン36の係合
位置への移動を妨げる要素のない条件下では、板ばね3
8は、その全体が板ばね支持面32cに密着して平面的
な形状となっている。
【0021】一方、操作部材34が図2に破線で示すロ
ック解除操作位置まで移動すると、脚部材32の板ばね
支持面32cと板ばね押圧面34aの高低差がほとんど
なくなり、板ばね押圧面34aが被押圧腕部38cを上
方に向けて押圧するため、図5に示すように、板ばね3
8を介してロックピン36が上方に移動され、係合端部
36aを脚部材32内に収納させることができる。こ
の、係合端部36aが脚部材32内に収納された状態の
ロックピン36の位置を非係合位置と呼ぶ。付属品本体
29の底面側には、板ばね支持面32cに対向する部分
に切り欠き29aが形成されており、非係合位置へのロ
ックピン36の移動及び該移動を行わせるための板ばね
38の変形が、付属品本体29によって妨げられないよ
うになっている。
ック解除操作位置まで移動すると、脚部材32の板ばね
支持面32cと板ばね押圧面34aの高低差がほとんど
なくなり、板ばね押圧面34aが被押圧腕部38cを上
方に向けて押圧するため、図5に示すように、板ばね3
8を介してロックピン36が上方に移動され、係合端部
36aを脚部材32内に収納させることができる。こ
の、係合端部36aが脚部材32内に収納された状態の
ロックピン36の位置を非係合位置と呼ぶ。付属品本体
29の底面側には、板ばね支持面32cに対向する部分
に切り欠き29aが形成されており、非係合位置へのロ
ックピン36の移動及び該移動を行わせるための板ばね
38の変形が、付属品本体29によって妨げられないよ
うになっている。
【0022】なお図3、及び図4から図7に明らかなよ
うに、本実施形態の板ばね38では、操作部材34に押
圧されるべき被押圧腕部38cが、板ばね38の長手方
向において固定端部38bと自由端部38aの間に位置
している。この構成によれば、被押圧腕部38cに加え
る押圧量に比して、自由端部38aにおける上方への移
動量を大きくすることができる。例えば、図5を参照す
ると、ロック解除時の被押圧腕部38cの上方への移動
量M1よりも、自由端部38aの移動量M2のほうが大
きくなっている(M2>M1)。従って、操作部材34
の移動量が小さくてもロックピン36を確実に非係合位
置まで移動させることができる。逆に言えば、ロックピ
ン36を非係合位置まで移動させるための操作部材34
の操作量が少なくて済む。
うに、本実施形態の板ばね38では、操作部材34に押
圧されるべき被押圧腕部38cが、板ばね38の長手方
向において固定端部38bと自由端部38aの間に位置
している。この構成によれば、被押圧腕部38cに加え
る押圧量に比して、自由端部38aにおける上方への移
動量を大きくすることができる。例えば、図5を参照す
ると、ロック解除時の被押圧腕部38cの上方への移動
量M1よりも、自由端部38aの移動量M2のほうが大
きくなっている(M2>M1)。従って、操作部材34
の移動量が小さくてもロックピン36を確実に非係合位
置まで移動させることができる。逆に言えば、ロックピ
ン36を非係合位置まで移動させるための操作部材34
の操作量が少なくて済む。
【0023】以上の構成によるカメラの付属品着脱装置
の作用を説明する。まず着脱具30をアクセサリシュー
12に取り付けるまでを説明する。本実施形態におい
て、着脱具30の装着に際しては、操作部材34をロッ
ク操作位置とロック解除操作位置のいずれに保持してい
ても着脱具30の装着は可能である。
の作用を説明する。まず着脱具30をアクセサリシュー
12に取り付けるまでを説明する。本実施形態におい
て、着脱具30の装着に際しては、操作部材34をロッ
ク操作位置とロック解除操作位置のいずれに保持してい
ても着脱具30の装着は可能である。
【0024】例えば、操作部材34をロック操作位置に
保持しているとき、ロックピン36と板ばね38は図4
の状態にあるが、アクセサリシュー12にシュー挿入部
40を挿入すべく着脱具30を図1のB方向にスライド
させると、ロックピン36の係合端部36aがアクセサ
リシュー12の傾斜面28に当接する。すると、傾斜面
28の傾斜によってロックピン36は脚部材32内に収
納される方向へ押し込まれ、板ばね38を撓ませながら
図6に示す状態に移行する。図6の状態では、係合端部
36aは脚部材32内に収納されている(非係合位置に
ある)ため、着脱具30の挿入動作を妨げない。なお、
着脱具30の挿入時の係合端部36aの移動軌跡上には
電気接点24が位置しているが、電気接点24の深さは
ロック孔26の深さに比して浅く、係合端部36aが電
気接点24に係合して着脱具30の挿入動作を妨げるこ
とはないものとする。
保持しているとき、ロックピン36と板ばね38は図4
の状態にあるが、アクセサリシュー12にシュー挿入部
40を挿入すべく着脱具30を図1のB方向にスライド
させると、ロックピン36の係合端部36aがアクセサ
リシュー12の傾斜面28に当接する。すると、傾斜面
28の傾斜によってロックピン36は脚部材32内に収
納される方向へ押し込まれ、板ばね38を撓ませながら
図6に示す状態に移行する。図6の状態では、係合端部
36aは脚部材32内に収納されている(非係合位置に
ある)ため、着脱具30の挿入動作を妨げない。なお、
着脱具30の挿入時の係合端部36aの移動軌跡上には
電気接点24が位置しているが、電気接点24の深さは
ロック孔26の深さに比して浅く、係合端部36aが電
気接点24に係合して着脱具30の挿入動作を妨げるこ
とはないものとする。
【0025】また、操作部材34をロック解除操作位置
に保持してから着脱具30を装着することもできる。こ
の場合には、操作部材34をロック解除操作位置に移動
させることで、図5に示すように、ロックピン36の係
合端部36aは脚部材32内に完全に収納されるため、
アクセサリシュー12上の構成物と干渉することなく、
着脱具30をアクセサリシュー12に挿入できる。
に保持してから着脱具30を装着することもできる。こ
の場合には、操作部材34をロック解除操作位置に移動
させることで、図5に示すように、ロックピン36の係
合端部36aは脚部材32内に完全に収納されるため、
アクセサリシュー12上の構成物と干渉することなく、
着脱具30をアクセサリシュー12に挿入できる。
【0026】操作部材34をいずれの位置に保持した場
合も、シュー挿入部40がストッパ22に当て付く位置
まで着脱具30が挿入されると、着脱具30側のロック
ピン36とアクセサリシュー12側のロック孔26の位
置が一致する。操作部材34をロック操作位置に保持し
ながら着脱具30の挿入を実行した場合は、両者の位置
が一致した時点で、弾性変形されていた板ばね38が図
6の状態から図4の状態に自動的に復帰し、ロックピン
36の係合端部36aが脚部材32のシュー対向面32
aから突出して(係合位置に戻って)ロック孔26に係
合する。一方、操作部材34をロック解除操作位置に保
持しながら着脱具30の挿入を実行した場合は、シュー
挿入部40がストッパ22に当て付いた時点で操作部材
34をロック操作位置まで回動させる。すると、操作部
材34が脚部材32に対して下方に移動して板ばね押圧
面34aが退避し、板ばね38に対する押圧が解除され
るため、板ばね38が付勢力に従って板ばね支持面32
cに密着する。つまり図5の状態から図4の状態に移行
し、ロックピン36の係合端部36aが脚部材32のシ
ュー対向面32aから突出してロック孔26に係合す
る。
合も、シュー挿入部40がストッパ22に当て付く位置
まで着脱具30が挿入されると、着脱具30側のロック
ピン36とアクセサリシュー12側のロック孔26の位
置が一致する。操作部材34をロック操作位置に保持し
ながら着脱具30の挿入を実行した場合は、両者の位置
が一致した時点で、弾性変形されていた板ばね38が図
6の状態から図4の状態に自動的に復帰し、ロックピン
36の係合端部36aが脚部材32のシュー対向面32
aから突出して(係合位置に戻って)ロック孔26に係
合する。一方、操作部材34をロック解除操作位置に保
持しながら着脱具30の挿入を実行した場合は、シュー
挿入部40がストッパ22に当て付いた時点で操作部材
34をロック操作位置まで回動させる。すると、操作部
材34が脚部材32に対して下方に移動して板ばね押圧
面34aが退避し、板ばね38に対する押圧が解除され
るため、板ばね38が付勢力に従って板ばね支持面32
cに密着する。つまり図5の状態から図4の状態に移行
し、ロックピン36の係合端部36aが脚部材32のシ
ュー対向面32aから突出してロック孔26に係合す
る。
【0027】ロックピン36が係合位置に移動してロッ
ク孔26に係合すると、アクセサリシュー12から抜き
取る方向(図1の矢印B’方向)への着脱具30のスラ
イドが規制される。同時に、カメラボディ10から離れ
る方向(同矢印A方向)へは、一対の抜け止め爪18と
シュー挿入部40の係合関係によって着脱具30が抜け
止めされるため、結果として、着脱具30はアクセサリ
シュー12に対していずれの方向にも移動しないように
固定される。この固定状態では、脚部材32内の4つの
接点ピン33がカメラ側の対応する電気接点24に接触
する。
ク孔26に係合すると、アクセサリシュー12から抜き
取る方向(図1の矢印B’方向)への着脱具30のスラ
イドが規制される。同時に、カメラボディ10から離れ
る方向(同矢印A方向)へは、一対の抜け止め爪18と
シュー挿入部40の係合関係によって着脱具30が抜け
止めされるため、結果として、着脱具30はアクセサリ
シュー12に対していずれの方向にも移動しないように
固定される。この固定状態では、脚部材32内の4つの
接点ピン33がカメラ側の対応する電気接点24に接触
する。
【0028】以上の着脱具30の装着動作に関しては、
特に操作部材34をロック解除操作位置に保持しながら
装着する場合において、ロックピン36とロック孔26
が対応していない不完全な挿入位置でありながら、着脱
具30の装着が完了したと誤解して操作部材34をロッ
ク操作位置に回動させるという誤操作が行われる可能性
がある。つまり、操作部材34はロック操作位置まで回
動操作されたものの、ロックピン36は、ロック孔26
以外のアクセサリシュー12上の構成物に当接してロッ
ク方向への移動が規制されているという状態である。従
来技術の説明でも述べたように、操作部材のロック操作
位置への移動に応じてロックピンをロック孔との係合方
向へ強制的に移動させる構成であると、このような操作
を行ったとき、ロック機構に過度の力が加わってが破損
するおそれがあった。しかしながら、本実施形態の構成
では、ロックピン36の係合方向への移動は、カム面な
どによって強制的に行わせるものではなく、板ばね38
の復元力で行われるため、ロックピン36の移動が規制
されたとしても、図6に示すように板ばね38が弾性変
形して対応することができる。よって、ロック機構が破
損するおそれがない。別言すれば、ロックピン36の係
合位置方向への移動不能時には、該ロックピン30を移
動付勢する板ばね38自体が撓んで逃げ手段として作用
する。
特に操作部材34をロック解除操作位置に保持しながら
装着する場合において、ロックピン36とロック孔26
が対応していない不完全な挿入位置でありながら、着脱
具30の装着が完了したと誤解して操作部材34をロッ
ク操作位置に回動させるという誤操作が行われる可能性
がある。つまり、操作部材34はロック操作位置まで回
動操作されたものの、ロックピン36は、ロック孔26
以外のアクセサリシュー12上の構成物に当接してロッ
ク方向への移動が規制されているという状態である。従
来技術の説明でも述べたように、操作部材のロック操作
位置への移動に応じてロックピンをロック孔との係合方
向へ強制的に移動させる構成であると、このような操作
を行ったとき、ロック機構に過度の力が加わってが破損
するおそれがあった。しかしながら、本実施形態の構成
では、ロックピン36の係合方向への移動は、カム面な
どによって強制的に行わせるものではなく、板ばね38
の復元力で行われるため、ロックピン36の移動が規制
されたとしても、図6に示すように板ばね38が弾性変
形して対応することができる。よって、ロック機構が破
損するおそれがない。別言すれば、ロックピン36の係
合位置方向への移動不能時には、該ロックピン30を移
動付勢する板ばね38自体が撓んで逃げ手段として作用
する。
【0029】以上のロック状態から着脱具30を取り外
すには、操作部材34をロック解除操作位置まで回動さ
せる。通常は、この操作部材34のロック解除操作によ
って、操作部材34の板ばね押圧面34aが被押圧腕部
38cを押し上げるため、板ばね38は図4の状態から
図5の状態に変化し、これに伴ってロックピン36が上
方に持ち上げられて係合端部36aが脚部材32内の非
係合位置に退避する。前述したように、このロック解除
操作時には、操作部材34の上方への移動量よりもロッ
クピン36の移動量の方が大きくなる。そして、着脱具
30を図1の矢印B’方向にスライドさせれば、アクセ
サリシュー12から取り外すことができる。
すには、操作部材34をロック解除操作位置まで回動さ
せる。通常は、この操作部材34のロック解除操作によ
って、操作部材34の板ばね押圧面34aが被押圧腕部
38cを押し上げるため、板ばね38は図4の状態から
図5の状態に変化し、これに伴ってロックピン36が上
方に持ち上げられて係合端部36aが脚部材32内の非
係合位置に退避する。前述したように、このロック解除
操作時には、操作部材34の上方への移動量よりもロッ
クピン36の移動量の方が大きくなる。そして、着脱具
30を図1の矢印B’方向にスライドさせれば、アクセ
サリシュー12から取り外すことができる。
【0030】しかしながら、ロック状態においてロック
ピン36とロック孔26の間に過度係合、すなわち食い
付きが生じる場合がある。ここでロック機構が、板ばね
38を介在させずに、操作部材34がロックピン36に
直接に係合してロック解除方向へ強制移動させるような
構成であると仮定すると、食い付きによってロックピン
36が退避方向へ移動できないにも関わらず操作部材3
4をロック解除操作位置まで無理に移動させることで、
ロック機構が破損することが予想される。一方、本実施
形態では、操作部材34とロックピン36の間に板ばね
38を介在させた構成であるため、ロック孔26とロッ
クピン36が係合したままで操作部材34をロック解除
操作位置まで回動させてしまっても、図7に示すように
板ばね38が弾性変形することによって、操作部材34
の無理な移動の影響を吸収することができる。つまり、
図7では、操作部材34の板ばね押圧面34aによって
板ばね38の被押圧腕部38cが上方へ押圧されている
一方で、ロックピン36の係合端部36aはロック孔2
6に食い付いて上方へは移動できない状態であるが、板
ばね38が、押圧された被押圧腕部38cを中心として
山形に弾性変形することによって、ロックピン36に過
度な移動力がかからないように逃げ手段として作用して
いる。
ピン36とロック孔26の間に過度係合、すなわち食い
付きが生じる場合がある。ここでロック機構が、板ばね
38を介在させずに、操作部材34がロックピン36に
直接に係合してロック解除方向へ強制移動させるような
構成であると仮定すると、食い付きによってロックピン
36が退避方向へ移動できないにも関わらず操作部材3
4をロック解除操作位置まで無理に移動させることで、
ロック機構が破損することが予想される。一方、本実施
形態では、操作部材34とロックピン36の間に板ばね
38を介在させた構成であるため、ロック孔26とロッ
クピン36が係合したままで操作部材34をロック解除
操作位置まで回動させてしまっても、図7に示すように
板ばね38が弾性変形することによって、操作部材34
の無理な移動の影響を吸収することができる。つまり、
図7では、操作部材34の板ばね押圧面34aによって
板ばね38の被押圧腕部38cが上方へ押圧されている
一方で、ロックピン36の係合端部36aはロック孔2
6に食い付いて上方へは移動できない状態であるが、板
ばね38が、押圧された被押圧腕部38cを中心として
山形に弾性変形することによって、ロックピン36に過
度な移動力がかからないように逃げ手段として作用して
いる。
【0031】以上の説明から明らかな通り、本実施形態
の着脱装置では、操作部材34とロックピン36の間に
板ばね38を介在させ、この板ばね38をロックピン3
6に対する付勢手段として用いると同時に、操作部材3
4からロックピン36へ操作力を伝達するための手段と
したので、ロックピン36が移動規制された状態におい
て該移動規制に反するような操作部材34の操作を行っ
ても、板ばね38が弾性変形してロック機構の破損を防
ぐことができる。
の着脱装置では、操作部材34とロックピン36の間に
板ばね38を介在させ、この板ばね38をロックピン3
6に対する付勢手段として用いると同時に、操作部材3
4からロックピン36へ操作力を伝達するための手段と
したので、ロックピン36が移動規制された状態におい
て該移動規制に反するような操作部材34の操作を行っ
ても、板ばね38が弾性変形してロック機構の破損を防
ぐことができる。
【0032】但し、本発明は図示した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおい
て変更、改良を行ってもよい。例えば、図示実施形態で
は操作部材34は、回動操作に伴って回動軸に沿う上下
動も行って板ばね38を押圧するものとしたが、操作部
材を上下動を行わずに回動のみ可能にし、その上面に、
周方向へ進むに従って回動軸方向への高さを徐々に高く
するカム面を設けた構成としてもよい。この構成では、
操作部材が回転すると、板ばねに当接しているカム面の
高さの変化に応じて板ばねが押圧される。また、カメラ
に対して着脱される付属品はストロボに限定されない。
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおい
て変更、改良を行ってもよい。例えば、図示実施形態で
は操作部材34は、回動操作に伴って回動軸に沿う上下
動も行って板ばね38を押圧するものとしたが、操作部
材を上下動を行わずに回動のみ可能にし、その上面に、
周方向へ進むに従って回動軸方向への高さを徐々に高く
するカム面を設けた構成としてもよい。この構成では、
操作部材が回転すると、板ばねに当接しているカム面の
高さの変化に応じて板ばねが押圧される。また、カメラ
に対して着脱される付属品はストロボに限定されない。
【0033】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、簡単な構成でありながら、操作部材の無理な操作に
よるロック機構の破損を防ぐことが可能なカメラの付属
品着脱装置を得ることができる。
ば、簡単な構成でありながら、操作部材の無理な操作に
よるロック機構の破損を防ぐことが可能なカメラの付属
品着脱装置を得ることができる。
【図1】カメラに設けたアクセサリシューの斜視図であ
る。
る。
【図2】図1のアクセサリシューに対して、本発明を適
用した付属品の着脱具を取り付けた状態を、図1の矢印
II方向から見た図である。
用した付属品の着脱具を取り付けた状態を、図1の矢印
II方向から見た図である。
【図3】図2の付属品の着脱具を上方から見た図であ
る。
る。
【図4】操作部材がロック操作位置にあり、ロックピン
がカメラ側のロック孔に係合するときの板ばねの状態を
表す図である。
がカメラ側のロック孔に係合するときの板ばねの状態を
表す図である。
【図5】操作部材がロック解除操作位置にあり、ロック
ピンが脚部材内に退避しているときの板ばねの状態を表
す図である。
ピンが脚部材内に退避しているときの板ばねの状態を表
す図である。
【図6】操作部材がロック操作位置にあり、ロックピン
が脚部材内に退避しているときの板ばねの状態を表す図
である。
が脚部材内に退避しているときの板ばねの状態を表す図
である。
【図7】操作部材がロック解除操作位置にあり、ロック
ピンがロック孔との係合位置から移動不能になっている
ときの板ばねの状態を表す図である。
ピンがロック孔との係合位置から移動不能になっている
ときの板ばねの状態を表す図である。
10 カメラボディ 12 アクセサリシュー 26 ロック孔 29 付属品本体 30 着脱具 32 脚部材 32a シュー対向面 32b 付属品固定面 32c 板ばね支持面 34 操作部材 34a 板ばね押圧面 36 ロックピン 36a 係合端部 36b 板ばね固定部 36c 環状溝 38 板ばね(弾性変形部材) 38a 自由端部 38b 固定端部 38c 被押圧腕部 40 シュー挿入部 42 円柱状部 44 ガイド溝 46 ガイド突起 52 固定ねじ
Claims (6)
- 【請求項1】 カメラに設けたアクセサリシューに対
し、カメラとは別体の付属品を着脱させる着脱装置にお
いて、 アクセサリシューに形成したロック孔;このロック孔に
係脱可能な、付属品側に設けたロックピン;このロック
ピンに一端部が固定され、他端部が付属品側に固定され
た弾性変形部材;及びこの弾性変形部材を介してロック
ピンをロック孔との係合位置と非係合位置とに移動させ
る操作部材;を有することを特徴とするカメラの付属品
着脱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の付属品着脱装置におい
て、上記弾性変形部材は、ロックピンをロック孔との係
合方向に移動付勢する板ばねであり、 上記操作部材は、該板ばねを押圧してロックピンをロッ
ク孔との非係合位置に移動させ、操作部材による押圧を
解除すると板ばねの付勢力によりロックピンがロック孔
との係合位置に移動されるカメラの付属品着脱装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の付属品着脱装置におい
て、板ばねに対する操作部材の押圧位置は、板ばねの長
手方向において、上記ロックピンに固定された一端部と
上記付属品側に固定された他端部の間に位置しているカ
メラの付属品着脱装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の付属品着脱装置
において、 アクセサリシューに着脱可能で、上記ロックピンを軸線
方向に移動可能に支持する、付属品側に設けた円柱状の
脚部材と;この円柱状の脚部材のうち、アクセサリシュ
ーに臨む側と反対側の端部に形成した板ばね支持面と;
を備え、 板ばねは、その一端部が上記板ばね支持面から突出する
ロックピンに固定され、他端部が上記板ばね支持面に固
定されており、該板ばね支持面に接近する方向へ付勢さ
れているカメラの付属品着脱装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の付属品着脱装置におい
て、板ばねは、上記板ばね支持面の外縁に沿う円弧形状
をなしており、さらに上記一端部と他端部の間に、脚部
材の側方に突出する被押圧部を有し、 上記操作部材は、該被押圧部を板ばね支持面から離れる
方向に押圧することにより、ロックピンを上記非係合位
置に移動させるカメラの付属品着脱装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の付属品着脱装置におい
て、操作部材は、回動させると上記脚部材の軸線に沿う
方向へ移動されるように該脚部材の外周部に支持された
環状部材であり、この軸線方向の移動によって上記被押
圧部を押圧するカメラの付属品着脱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210592A JP2001033871A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | カメラの付属品着脱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210592A JP2001033871A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | カメラの付属品着脱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001033871A true JP2001033871A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16591884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11210592A Pending JP2001033871A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | カメラの付属品着脱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001033871A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8019214B2 (en) * | 2008-12-26 | 2011-09-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Camera accessory coupling apparatus |
JP2018072804A (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-10 | 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company | 映像表示装置のマウント構造 |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210592A patent/JP2001033871A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108016371A (zh) * | 2016-11-01 | 2018-05-11 | 现代自动车株式会社 | 用于图像显示装置的安装结构 |
JP6994841B2 (ja) | 2016-11-01 | 2022-01-14 | 現代自動車株式会社 | 映像表示装置のマウント構造 |
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