JP2001033496A - 電源電圧検出装置 - Google Patents

電源電圧検出装置

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JP2001033496A
JP2001033496A JP11202609A JP20260999A JP2001033496A JP 2001033496 A JP2001033496 A JP 2001033496A JP 11202609 A JP11202609 A JP 11202609A JP 20260999 A JP20260999 A JP 20260999A JP 2001033496 A JP2001033496 A JP 2001033496A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性の高い自己異常判定ができる電源電圧検
出装置を提供すること。 【解決手段】本発明は、電源に接続され電源電圧を導入
する第1導入線11および第2導入線12と比較手段1
4とをもつ電源電圧検出手段1を有する電源電圧検出装
置において、変動検出手段2と論理積手段3とをさらに
有する電源電圧検出装置である。比較手段14が電源電
圧検出装置異常の検出のみならず、ノイズ等の急峻な電
圧変動により誤動作をしても、変動検出手段2によりそ
の電圧変動を検出して比較手段14の誤動作をキャンセ
ルするので装置全体としては誤動作せず、電源電圧検出
装置の異常時のみ異常と確実に判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧を検出す
る電源電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の電装品や携帯用電子機器等の中
には、電源電圧が変動するとその機能に大きな影響を受
けるものがある。たとえば、電源電圧が低くなるかある
いは高くなると自動車に搭載されたマイクロコンピュー
タ等の電子装置は、正常に動作しなくなる。
【0003】そこで自動車等では、電源電圧を常に監視
して異常が発生するとその旨を運転者に報知する電源電
圧検出装置等を有している。電源電圧検出装置は、電源
電圧を電源電圧検出装置内に導入する作用を有する導入
線から導入される電圧値を定期的にサンプリングして電
源電圧値として用いている。この場合に電源電圧検出装
置自体に異常、たとえば導入線の断線等が生じたとき
は、前述のような電源電圧の監視が正常に行われないの
で、電源電圧に異常が生じた場合に自動車等の電子機器
の正常な作動が保証できなくなるおそれがあった。した
がって電源電圧検出装置は、その電源電圧検出装置自体
の異常を判定する自己異常判定機能を有している。
【0004】従来技術の電源電圧検出装置は、図3に示
すように、バッテリの正極端子B+に接続された第1導
入線11および第2導入線12の2系統の導入線と、A
/D変換器13と、自己異常判定機能のある比較手段1
4とをもつ第1判定手段1を有していた。
【0005】第1導入線11および第2導入線12は、
バッテリの正極端子B+に接続されており、電源電圧を
電源電圧検出装置内に導入する作用を有する。導入線を
2重にしているのは、両導入線が同時に同じように故障
を起こすことは、ほとんどあり得ないので両導入線の電
圧を比較して、その電圧が概ね同じであるときにその導
入線の電圧は、正しい電源電圧であると考えられるから
である。A/D変換器13は、第1導入線11および第
2導入線12の電圧をデジタル信号に変換し、そのデジ
タル信号を比較手段14に供給する作用を有する。
【0006】比較手段14は、A/D変換器13から供
給されるデジタル信号から第1導入線11および第2導
入線12の電圧の差を算出して、その差が所定値以上で
あるときに本電源電圧検出装置の第1判定手段1が異常
である、すなわち本電源電圧検出装置の検出した電源電
圧が信頼できないものであるとの判定をする自己異常判
定機能をもつ。
【0007】すなわち従来技術の電源電圧検出装置は、
第1導入線11と第2導入線12との両導入線間の電圧
差を比較手段14によって所定値と比較判定して第1判
定手段1の異常判定をするものであった。このように比
較手段14が第1判定手段1を異常と判定する場合とし
て想定されているのは、導入線のうちいずれか一方が断
線した場合やA/D変換器13のいずれか一方が故障し
た場合のように異常が生じた側の導入線の電圧が変動し
て両導入線間に電圧差が生じた場合である。その他に
も、万が一、比較手段14それ自体に異常が発生した場
合にも、その異常によって電圧差を有すると誤判定して
第1判定手段の異常であると判定する場合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノイズ
等の瞬時の電圧変動時にも、両導入線の寄生リアクタン
スの差等から両導入線間に電圧差が生じることがあっ
た。その場合に、従来の電源電圧検出装置の比較手段1
4は、第1判定手段1を異常と誤判定を起こすおそれが
あり、自己異常判定機能の信頼性が幾分低かった。
【0009】そこで本発明は、信頼性の高い自己異常判
定ができる電源電圧検出装置を提供することを解決すべ
き課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題を
解決すべく、以下の手段を発明した。
【0011】(第1手段)本発明の第1手段は、請求項
1記載の電源電圧検出装置である。
【0012】本手段は、電源に接続され電源電圧を導入
する第1導入線および第2導入線と判定部とをもつ第1
判定手段と、第2判定手段と装置異常判定手段とからな
る。本手段の電源電圧検出装置は、アナログ回路もしく
はデジタル回路として実現でき、またアナログ・デジタ
ルの混成回路とすることもできる。
【0013】第1判定手段の判定部は、第1導入線の電
圧である第1電源電圧と該第2導入線の電圧である第2
電源電圧との差の絶対値と所定の第1閾値とを比較判定
する手段である。そして第1判定手段は、判定部が第1
電源電圧と第2電源電圧との差の絶対値が第1閾値より
大きいと判定した場合に電源電圧変動および自身すなわ
ち本第一判定手段のうちいずれかを異常と判定する手段
である。電源電圧検出装置の自己異常判定の目的で第1
判定手段の異常を判定しているのは、第1判定手段が電
源電圧を測定する目的で電圧を導入する導入線を有し、
かつその導入線の異常を監視する判定部をも有するから
である。したがって、この第1判定手段に異常が発生す
ることにより、電源電圧検出装置の検出した電圧の大き
さと電源電圧との対応関係は、信頼できるものでなくな
る。すなわち、第1判定手段自身の異常を監視すること
で電源電圧検出装置の検出した電圧の大きさが信頼でき
るものであるか否かが判定できる。ここで第1電源電圧
と第2電源電圧との差の絶対値が所定の第1閾値より大
きいかどうかを判定する判定部としては、たとえばアナ
ログ回路においては差分器等からなる比較回路とによっ
て実現され得る。一方、デジタル回路においては、A/
D変換器とCPU上のロジックとによって実現され得
る。
【0014】ここで電源電圧変動の異常とは、電源電圧
が正常な状態ではあり得ない変動をすることをいう。電
源電圧変動の異常の具体例としては、電源ラインに外部
ノイズが混入した場合等である。また第一判定手段の異
常とは、第一判定手段に異常が生じたことにより電源電
圧検出装置により検出される電圧の大きさと実際の電源
電圧の大きさとの対応関係が保証できなくなることであ
る。たとえば電源電圧を導入する第1導入線および第2
導入線のうちいずれか一方の導入線が断線した場合等で
ある。
【0015】第1導入線、第2導入線は、電源の電圧を
導入するものである。たとえば第1導入線および第2導
入線としては、金属等の電気の導電体であれば何でもか
まわない。そして、第1導入線および第2導入線は、必
ずしも電源電圧をそのまま第1判定手段内に導入する必
要はなく、電源電圧の大きさと対応する信号を第1判定
手段内に導入するものであればよい。たとえば第1導入
線および第2導入線の途中にA/D変換器を介し、その
A/D変換器で電源電圧の大きさをデジタル信号として
第1判定手段に導入してもよい。また、第1導入線およ
び第2導入線は、必ずしも有線で電源と第1判定手段を
結ぶ必要はない。また、第1導入線と第2導入線とは、
互いに完全に独立して電源に接続される必要はなく、第
1導入線と第2導入線との電源側の経路の一部を共通な
ものとしても良い。なお、導入線を2重にしてあるの
は、両導入線の系統が同時に同じように故障することは
殆どあり得ないので両導入線の電圧を比較して、その電
圧が概ね同じであるときにその導入線の電圧は、電源電
圧に対応するものと考えられるからである。
【0016】一方、第2判定手段は、第1電源電圧の現
況の値と所定時間前の値との差分の絶対値が所定の第2
閾値未満であるときに電源電圧変動が正常との判定をす
る手段である。電源電圧の現況の値と所定時間前の値と
の差分を求める具体的な手段としては、たとえばアナロ
グ回路においては現況の電圧の値と、所定時間の遅延回
路もしくは所定時間毎に電源電圧を保持するホールド回
路により供給される所定時間前の電圧の値との差の絶対
値を求める差分器等と、その差と第2閾値と比較する比
較回路とによって実現される。一方、デジタル回路にお
いては、CPUのロジックによって実現することができ
る。
【0017】そして、装置異常判定手段は、第1判定手
段により電源電圧変動および第1判定手段のうちいずれ
かを異常との判定がなされ、かつ第2判定手段により電
源電圧変動が正常との判定がなされた場合に、第一判定
手段に異常がある旨の判定を行う手段である。
【0018】本手段の作用を説明すると、第1判定手段
の判定部は、第1電源電圧と第2電源電圧との差の絶対
値と、第1閾値とを比較判定する。そして第1判定手段
は、判定部が第1電源電圧と第2電源電圧との差の絶対
値が第1閾値より大きいと判定した場合に電源電圧変動
および自身すなわち本第一判定手段のうちいずれかを異
常と判定する。第1判定手段が電源電圧変動および第1
判定手段のうちいずれかを異常と判定する場合として
は、電源にノイズ等の瞬時の電圧変動が入力された場合
や第1判定手段に異常が生じた場合である。
【0019】具体的には、第1判定手段に異常が生じた
場合、たとえば、第1導入線および第2導入線のいずれ
かに異常が生じた場合に、第1判定手段は、異常が生じ
た導入線の電圧が変動することによって第1電源電圧と
第2電源電圧との差の絶対値が大きくなるので異常と判
定する。また、電源にノイズ等の瞬時の電圧変動が入力
されると、第1導入線と第2導入線との寄生リアクタン
スの違い等により両導入線間において電圧の立ち上がり
に差異が生じ、両導入線間に電圧差が生じて第1判定手
段は、異常と判定することもある。また、万が一、判定
部自身に異常が生じた場合にも、電圧差が生じていない
にも関わらず判定部が誤判定する場合もあり得る。
【0020】ここで所定の第1閾値は、電源電圧検出装
置に異常が発生した場合に変動する電圧に合わせて決定
される所定値である。すなわち第1閾値は、第1判定手
段に異常が生じた場合に想定される電圧変動の最小値よ
り小さく、かつ通常の電圧変動より大きい値とする。
【0021】一方、第2判定手段は、電源電圧の現況の
値と、所定時間前の値との差分の絶対値が第2閾値未満
であるときに電源電圧変動が正常との判定をする作用を
有する。すなわち第2判定手段は、電源電圧に瞬時の変
動があったときの電源電圧変動を判定できる。ここで所
定時間とは、任意に定められる時間である。ただしこの
所定時間は、想定されるノイズ等の持続時間と比較した
ときに充分長くする必要がある。
【0022】ここで所定の第2閾値は、電源に混入する
ノイズ等の想定される大きさによって決定される値であ
る。すなわち第2閾値は、第1判定手段によってノイズ
等の混入により電源電圧変動が異常と判定される場合
に、第1電源電圧に想定される電圧変動幅の最小値より
も小さく、かつ誤判定をなくすために通常の電圧変動よ
りも大きい値に設定される。そして第1判定手段の判定
部が電圧変動の異常を判定した場合に、その誤動作をよ
り確実に第2判定手段で是正する目的で、第2閾値は、
第1閾値より小さいことが好ましい。
【0023】装置異常判定手段は、第1判定手段により
電源電圧変動および第1判定手段のうちいずれかが異常
と判定され、かつ第2判定手段により電源電圧変動が正
常と判定された場合に、第1判定手段に異常がある旨の
判定を行う作用を有する。すなわち装置異常判定手段
は、第1判定手段において電源電圧変動および第1判定
手段のうちいずれかが異常との判定がなされた場合に、
第1判定手段のみではどちらの異常であるか区別できな
いので、第2判定手段によって電源電圧変動の正常異常
を判定することによりどちらの異常であるかを判定する
ものである。
【0024】たとえば電源にノイズが混入した場合に、
第1判定手段により電源電圧変動および第1判定手段の
うちいずれかが異常と判定されているので、従来の電源
電圧検出装置であるならば、第1判定手段に異常が発生
していると誤判定する。ところが、本手段の電源電圧検
出装置は、新たに第2判定手段を設けたことによって、
ノイズが混入した場合に第2判定手段が電源電圧の変動
を検出して第1判定手段の異常ではなく電源電圧変動の
異常であることを正確に判定する。その結果、ノイズが
混入した場合の誤判定がなくなり、第1判定手段に異常
を生じている旨の判定の信頼性が向上する。
【0025】なお装置異常判定手段は、第1判定手段の
異常の判定のみならず他の用途に用いてもよい。すなわ
ち第1判定手段と第2判定手段とにおける電源電圧変動
の正常・異常の他の組み合わせを他の用途に用いてもよ
い。たとえば、装置異常判定手段は、第1判定手段と第
2判定手段とが共に電源電圧変動の異常と判定している
ときに電源にノイズ等が混入したことを示す信号を出力
することができる。
【0026】したがって、本手段の電源電圧検出装置に
よれば、信頼性の高い自己異常判定ができるという効果
がある。
【0027】(第2手段)本発明の第2手段は、請求項
2記載の自動車用電力制御装置である。
【0028】本手段の前述の第1判定手段の第2導入線
は、さらにローパスフィルタをもち、前述の第2電源電
圧は、電源電圧をそのローパスフィルタを通した濾波電
圧である。
【0029】第1判定手段の第2導入線は、電源電圧を
ローパスフィルタに通して第2電源電圧である濾波電圧
を出力する手段である。
【0030】第1判定手段は、ノイズ等がそのまま混入
している電源電圧と、ノイズ等の瞬時の電圧変動が除去
された濾波電圧とを比較して、電源電圧と濾波電圧との
差が所定の第1閾値未満であるときに電源電圧変動およ
び電源電圧検出装置のうちいずれかを異常と判定する。
第1判定手段は、第2導入線にローパスフィルタを有す
ることにより、ローパスフィルタがない場合に比較して
ノイズによる異常を判定しやすくなる。すなわち第1判
定手段でノイズを検出しやすくして、第2判定手段によ
りノイズであるか否かの判断を行うことにより電源ライ
ンに混入したノイズを積極的に検出できるようになる。
【0031】したがって、本手段の電源電圧検出装置に
よれば、前述の第1手段の効果を有すると共にノイズ検
出も行えるという効果がある。 (第3手段)本発明の第3手段は、請求項3記載の自動
車用電力制御装置である。
【0032】本手段の第1判定手段の判定部、第2判定
手段および装置異常判定手段は、マイクロコンピュータ
によって実現されるデジタル演算手段である。なお判定
部、第2判定手段および装置異常判定手段をデジタル化
するにあたり、第1判定手段の第1導入線および第2導
入線に、それぞれA/D変換器を設けるか、第1判定手
段の判定部および第2判定手段にそれぞれA/D変換器
を設けるかして、電源電圧をデジタル化する必要があ
る。
【0033】本手段は、前記判定部等をマイクロコンピ
ュータによって実現されるデジタル演算手段とすること
によって大幅なコストダウンと、さらなる信頼性の向上
を図ることができる。
【0034】したがって、本手段の電源電圧検出装置に
よれば、前述の第1手段の効果がより大きくなると同時
に、アナログ回路に比べてよりコストダウンを図ること
も可能となるという効果がある。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の電源電圧検出装置の実施
の形態については、当業者に実施可能な理解が得られる
よう、以下の実施例で明確かつ充分に説明する。
【0036】〈実施例1〉 (実施例1の構成)本発明の実施例1の電源電圧検出装
置は、図1に示すように、第1判定手段としての電源電
圧検出手段1と、第2判定手段としての変動検出手段2
と、装置異常判定手段としての論理積手段3を有する自
動車用の電源電圧検出装置である。電源電圧検出手段1
は、バッテリーの正極端子B+に接続され電源電圧を導
入する第1導入線11および第2導入線12と、判定部
としての比較手段14とをもつ。第2導入線12は、ロ
ーパスフィルタとしての接地されたコンデンサ121を
介してバッテリーの正極端子B+から電源電圧を電源電
圧検出手段1内に導入する。
【0037】電源電圧検出手段1は、バッテリーの正極
端子B+の電源電圧を検出し、内部の比較手段14によ
って第1導入線11の電圧である第1電源電圧V1と該
第2導入線12の電圧である第2電源電圧V2との差の
絶対値が所定の第1閾値より大きい場合に電源検出手段
1もしくは電源電圧変動のいずれかの異常と判定し、そ
の旨の電圧差信号を論理積手段3に供給する回路であ
る。電源電圧検出手段1は、その第1導入線11が電源
電圧値を警告灯点灯回路(図略)に供給するように警告
灯点灯回路に接続されている。第2導入線12が有する
コンデンサ121は、容量10pF程度のものが使用さ
れている。
【0038】変動検出手段2は、第1電源電圧V1の現
況の値と所定時間前の値との差分の絶対値が所定値未満
である場合にその旨の変動信号を論理積手段3に供給す
る手段である。変動検出手段2は、500ミリ秒毎に第
1電源電圧V1の大きさを保持するホールド回路と現況
の第1電源電圧V1の値とホールド回路により保持され
ている所定時間前の第1電源電圧V1の値との差の絶対
値を求めて、その差と所定の第2閾値とを比較して差が
第2閾値より小さい場合にその旨の変動信号を出力する
比較回路とからなる。また、ホールド回路に代えて所定
時間の遅延回路を用いてもよい。
【0039】論理積手段3は、比較手段14と変動検出
手段2とからそれぞれ電圧差信号と変動信号とが同時に
供給された場合にのみ、異常信号を警告灯点灯回路に供
給する論理積回路である。
【0040】警告灯点灯回路は、電源電圧検出手段1か
ら供給される電圧の大きさが異常である場合、もしくは
論理積手段3から供給される異常信号に基づいて自動車
のメーター(図略)に備えられる警告灯(図略)を点灯
させる回路である。
【0041】(実施例1の作用効果)本実施例の自動車
用の電源電圧検出装置は、以上のように構成されている
ので以下のような作用効果を発揮する。
【0042】電源電圧検出手段1は、バッテリーの正極
端子B+の電源電圧を第1導入線11を介して検出す
る。そして電源電圧検出手段1は、その第1導入線11
から電源電圧値を警告灯点灯回路に出力する。警告灯点
灯回路は、供給された電源電圧が、一定の上限と下限の
範囲内にあるか否かを判断し、その範囲内から外れてい
る場合に、警告灯を点灯させる。さらには、電圧の異常
に対応して電子機器を保護する目的でフェールセーフ動
作を行うこともできる。
【0043】電源電圧検出手段1の比較手段14は、第
1電源電圧V1と第2電源電圧V2との差の絶対値が第
1閾値より大きい場合に、その旨を示す電圧差信号を論
理積手段3に供給する。比較手段14が電圧差信号を出
力する場合としては、電源電圧検出手段1に異常が発生
した場合と、電源電圧に大きなノイズが混入した場合と
である。
【0044】電源電圧検出手段1の異常には、たとえば
第1導入線11もしくは第2導入線12が断線等により
比較手段14等に電源電圧が供給されなくなった場合が
ある。この場合は、断線した側の導入線の電圧が変化す
るので第1電源電圧V1と第2電源電圧V2とに電圧差
が生じ電圧差信号が出力される。またノイズが混入した
場合に、第2電源電圧V2は、第2導入線12の有する
コンデンサ121により瞬時の電圧変動等のノイズが除
去されている。そして第1電源電圧V1は、第2導入線
12の有するコンデンサ121の影響を受けてノイズが
ある程度除去されている。したがって、電源にノイズが
混入した場合は、ほとんどの場合にコンデンサ121に
よりノイズが除去されるためにノイズによる誤動作は生
起しない。ところが、ノイズの発生がどちらかの導入線
に偏っていたり、ノイズの大きさが大きい場合には、コ
ンデンサ121によるノイズ除去が不完全となり比較手
段14が誤判定して電圧差信号を出力する場合がある。
【0045】変動検出手段2は、第1電源電圧V1の現
況の値と所定時間前の値との差分の絶対値が第2閾値未
満である場合に、その旨の変動信号を論理積手段3に供
給する。変動検出手段2は、内部に第1電源電圧V1の
大きさを保持することにより所定時間後に現況の第1電
源電圧V1と比較している。変動検出手段2は、500
m秒毎に第1電源電圧V1の大きさを保持するホールド
回路と現況の第1電源電圧V1の値とホールド回路によ
り保持されている所定時間前の第1電源電圧V1の値と
の差の絶対値を求めて、その差と第2閾値とを比較して
第2閾値より小さい場合にその旨の変動信号を論理積手
段3に供給する。
【0046】論理積手段3は、比較手段14と変動検出
手段2とからそれぞれ電圧差信号と変動信号とが同時に
供給されると異常信号を警告灯点灯回路に供給する。
【0047】警告灯点灯回路は、電源電圧検出手段1か
ら供給される電圧の大きさが異常である場合、もしくは
論理積手段3から異常信号が供給される場合に、自動車
のメーターに備えられる警告灯を点灯させる。
【0048】すなわち、本実施例の自動車用の電源電圧
検出装置は、電源電圧検出手段1の異常判定を2重に行
うことによって、ノイズ等により急峻な電源電圧変動が
検出された時においても電源電圧検出装置が自己の異常
判定を誤判定をしないようにできる。
【0049】したがって、本実施例の自動車用の電源電
圧検出装置によれば、従来の電源電圧検出装置と比較し
てよりいっそう信頼性の高い自己異常判定ができるよう
になるという効果がある。
【0050】〈実施例2〉 (実施例2の構成)本発明の実施例2の電源電圧検出装
置は、図2に示すように、電源電圧検出手段1と、変動
検出手段2と、論理積手段3とからなる。
【0051】電源電圧検出手段1は、第1導入線11お
よび第2導入線12と、第1導入線11および第2導入
線12にそれぞれ接続されたA/D変換器13と、比較
手段14とをもつ。A/D変換器13は、ワンチップマ
イクロコンピュータ(図略)に組み込まれており、2つ
のアナログ信号入力端子をもつ。さらに、電源検出手段
1の比較手段14と、変動検出手段2と、論理積手段3
とは、さらにA/D変換器13の組み込まれたワンチッ
プマイクロコンピュータ上でロジックにより実現され
る。
【0052】ワンチップマイクロコンピュータは、A/
D変換器13を介して第1導入線11および第2導入線
12と接続され、そしてインターフェースを介して警告
灯点灯回路(図略)とも接続されている。この警告灯点
灯回路は、実施例1と同じ構成のものである。
【0053】(実施例2の作用効果)本実施例の自動車
用の電源電圧検出装置は、以上のように構成されてお
り、その作用効果は、概ね実施例1のものと同一であ
る。
【0054】ただし、回路の主要部分をワンチップマイ
コンとしたので、実施例1の自動車用の電源電圧検出装
置と比較して容易にコストの低減を図ることができ、ま
たデジタル信号で処理を行うので実施例1の自動車用の
電源電圧検出装置と比較して比較的ノイズに強くするこ
とができる。
【0055】したがって、本実施例の自動車用の電源電
圧検出装置によれば、実施例1の効果に加えて、前述の
ように大幅なコストダウンとさらなる信頼性の向上とが
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の自動車用の電源電圧検出装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】実施例2の自動車用の電源電圧検出装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】従来技術の自動車用の電源電圧検出装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:電源電圧検出手段 11:第1導入線 12:第2導入線 121:コンデンサ 13:A/D変換器 14:比較手段 2:変動検出手段 3:論理積手段 B:バッテリー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続された第1導入線および第2
    導入線と、該第1導入線の電圧である第1電源電圧と該
    第2導入線の電圧である第2電源電圧との差の絶対値と
    所定の第1閾値とを比較判定する判定部とをもち、該差
    の絶対値が該第1閾値より大きい場合には、電源電圧変
    動および自身のうちいずれかを異常と判定する第1判定
    手段と、 前記第1電源電圧の現況の値と所定時間前の値との差分
    の絶対値が所定の第2閾値未満である場合に前記電源電
    圧変動が正常と判定する第2判定手段と、 前記第1判定手段により該電源電圧変動および前記第1
    判定手段のうち一方が異常と判定され、かつ該第2判定
    手段により該電源電圧変動が正常と判定された場合に
    は、本電源電圧検出装置が異常である旨の判定を行う装
    置異常判定手段と、を有することを特徴とする電源電圧
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第2導入線は、さらにローパスフィ
    ルタをもち、 前記第2電源電圧は、前記電源電圧を該ローパスフィル
    タに通した濾波電圧である請求項1記載の電源電圧検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1判定手段の前記判定部、前記第
    2判定手段および前記装置異常判定手段は、マイクロコ
    ンピュータによって実現されるデジタル演算手段である
    請求項1および請求項2のうち一方に記載の電源電圧検
    出装置。
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