JP2001032390A - 免震構造を有するビルディングの隙間覆い装置 - Google Patents
免震構造を有するビルディングの隙間覆い装置Info
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Abstract
2、2の相対変位を許容する構造を採用し、しかも空間
の有効利用を図る。 【解決手段】 地震の際には、免震柱10、10を構成
する下柱1、1及び外壁5a、5aに対して、上柱2、
2が水平方向に変位する。これら各上柱2、2の側面と
各外壁5a、5aの端縁との間に設ける上部パネル1
8、18を、ばねの弾力に抗して折り畳み自在として、
上記水平方向の変位を許容自在な構造とする。
Description
するビルディングの隙間覆い装置は、免震構造を有する
ビルディングの一部で、柱の下部で免震装置を設けた部
分の直上部分に設ける。そして、免震構造を構成する為
に必要とする隙間を確保しつつ、上記柱の周囲の空間の
有効利用を図れる様にする。
えて、このビルディングの倒壊を防止するだけでなく、
このビルディング内の建具の転倒や配線、配管の損傷を
防止する免震装置が、近年実用化されている。この様な
免震装置は、上記ビルディングを支える総ての柱をそれ
ぞれの中間部で分断し、分断部分に組み込む。即ち、図
18に略示する様に、床面側に固定の下柱1の上端面
と、この下柱1の上方に設けた上柱2の下端面との間
に、免震装置3を設けている。地震の際にはこの免震装
置3が、上記上柱2が上記下柱1に対し水平方向に相対
変位する事を許容する。即ち、地震の際には、これら上
柱2と下柱1とが水平方向に相対変位し、地面側に固定
した基礎と共に揺れる下柱1の揺れが、建物側に固定し
た上柱2に伝わる事を防止する。
基礎と地盤との間に設ける(基礎免震)他、基礎から上
方に伸びた柱の中間部に設ける場合(中間階免震)もあ
る。この様な中間階免震の場合には、免震装置を特定の
階の中間部に設ける。この為、この特定の階の床面から
は下柱1が突出し、同じく天井からは上柱2が垂れ下が
った状態となる。これら下柱1と上柱2とが上記免震装
置3を介して重なり合って、上記ビルディングを支える
柱を構成する。又、上記特定の階の壁は、床面から立ち
上げた状態で設けて、その上端縁は天井には固定せず、
地震の際にこの天井と上記壁とが水平方向に亙り相対変
位する様にする。又、この壁の水平方向端縁と上記上柱
の側面との間には隙間をあけて、地震の際にも、これら
端縁と側面とがぶつかり合う事がない様にしている。こ
の様な隙間の大きさは、対応可能とすべき地震の大きさ
やビルディングの規模によっても異なるが、20〜40
cm程度確保する必要がある。
事は、美観上も、防犯上も、室内の空気調和上もできな
い。この為に従来は、図19に示す様に、地震時に於け
る上記上柱2の水平移動を十分に許容できるだけの内部
容積を有するカバー4内に、上記下柱1(図18参照)
と上柱2と免震装置3とを収納していた。図19に示し
た例では、上記カバー4を、屋内と屋外とを仕切る外壁
5の中間部で上記各部材1、2、3に対向する部分から
屋外側に突出した屋外側半部6と、この屋外側半部6と
最中状に組み合わさった屋内側半部7とから構成してい
る。そして、これら屋外側、屋内側両半部6、7によ
り、中空四角筒状の上記カバー4を構成している。通常
時に於ける上記上柱2の断面の最小外接円は、図19の
鎖線αであるが、地震の際にこの上柱2が変位し得る範
囲の最小外接円は、同じく鎖線βである。上記カバー4
の内面は、この鎖線βを内部に納められるだけの大きさ
を有する。
来構造の場合には、カバー4を構成する屋内側半部7が
室内空間8側に大きく突出し、この室内空間8の有効面
積を減少させてしまう。即ち、通常時に上記カバー4の
内周面と上記上柱2の外周面との間には、大きな空間9
が存在するが、この空間9は上記カバー4により室内空
間8から仕切られたデッドスペースとなって、利用でき
ない。本発明は、免震装置3の円滑な作動を確保し、し
かも地震の際に免震装置3の周囲に存在する部材が破損
するのを防止しつつ、上述の様なデッドスペースの発生
を抑える事で、空間の有効利用を図れる構造を実現する
ものである。
るビルディングの隙間覆い装置は、床面側に固定の下柱
の上端面とこの下柱の上方に設けた上柱の下端面との間
に、地震の際にこの上柱がこの下柱に対し水平方向に相
対変位する事を許容する免震装置を組み込んで成る免震
柱と、上記床面側に固定されて地震の際にこの床面と共
に変位する下側構造部と、天井側に固定されて地震の際
にこの天井と共に変位する上側構造部と、この上側構造
部と上記下側構造部との間に水平方向に亙って存在する
隙間と、これら上側構造部と下側構造部との間に設けて
この隙間を覆うパネルとを備える。そして、このパネル
は、これら上側構造部と下側構造部との相対変位を吸収
自在な構造を有するものである。
ビルディングの隙間覆い装置によれば、少なくともパネ
ルを設けた側の上柱或は垂れ下がり壁等の上側構造部
を、この上側構造部の外寸よりも十分に大きな内寸を有
するカバーにより覆う必要がなくなる。この為、上記パ
ネルを設けた側の空間の有効利用が可能になる。
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。ビルデ
ィングの重量を支える複数本の免震柱10、10は、床
面11から立ち上がった下柱1、1の上端面と、天井1
2から垂れ下がった上柱2、2の下端面との間に、免震
装置3を挟持して成る。従って、地震の際には、地盤と
共に水平方向に動く上記各下柱1、1に拘らず、上記各
上柱2、2の動きが抑えられて、上記ビルディングのう
ちでこれら各上柱2、2よりも上側部分の揺れを抑える
事ができる。上記各下柱1、1の上端面と上柱2、2の
下端面との間で、上記免震装置3を設置した空間の周囲
開口部は、セラミック等の耐火材製の耐火被覆13、1
3により覆って、火災発生時にも上記免震装置3を保護
する様にしている。尚、図示は省略したが、これら各耐
火被覆13、13は上下に2分割して水平方向にスライ
ド自在とし、地震発生時に於ける上記各下柱1、1と各
上柱2、2との相対変位に拘らず、上記各耐火被覆1
3、13が破損する事がない様にしている。
壁5a、5aを設けて、図1の上側に相当する屋外と、
同じく下側に相当する屋内とを仕切っている。これら各
外壁5a、5aは、それぞれの基端部(下端部)を上記
床面11に固定し、それぞれの先端部(上端部)は、上
記天井12と分離している。又、上記各外壁5a、5a
の水平方向両端縁部は、それぞれ上記各免震柱10、1
0の側面に対向させている。但し、これら各端縁部と側
面との間には、それぞれ十分に隙間を介在させている。
従って、地震の際には、上記各外壁5a、5aと、上記
各免震柱10、10のうちの下柱1、1が、上記床面1
1と共に変位し、これら各免震柱10、10のうちの上
柱2、2は、上記天井12と共に変位する。
14と引き違い窓15とを設けている。又、上記各免震
柱10、10部分で不連続となっている、隣り合う外壁
5a、5a同士の間には、これら各免震柱10、10の
屋外側に位置する状態で、覆い壁16、16を設けてい
る。そして、これら各覆い壁16、16により、隣り合
う外壁5a、5a同士を、上記各免震柱10、10を屋
外側に迂回する形で連続させている。上記各覆い壁1
6、16は、それぞれが前述の図19に示した従来構造
に於ける、カバー4の屋外側半部5に相当するもので、
コ字形の横断面形状を有する。この様な各覆い壁16、
16はそれぞれ、地震発生時に上記各上柱2、2がこれ
ら各覆い壁16、16に対し水平方向に相対変位した場
合でも、これら各上柱2、2の外周面と各覆い壁16、
16の内周面とがぶつからない程度の内寸を有する。
各上柱2、2に対向する部分に設ければ足りる。言い換
えれば、上記各下柱1、1に対応する部分には、上記各
覆い壁16、16を設ける必要はなく、単に外壁5aを
上記各下柱1、1の側面に突き当てれば良い。但し、こ
の様な構造を採用すると、上記各覆い壁16、16が、
上記外壁5aの屋外面の高さ方向中間部から屋外側に突
出する状態となる。従って、この様な状態が好ましくな
ければ、上記各覆い壁16、16を、上記各下柱1、1
の下端部まで覆う状態に、下方にまで設けても良い。こ
れに対して、屋外側で前記床面11と同じ部分の有効利
用を図るのであれば、上記各覆い壁16、16を、上記
各上柱2、2に対向する部分にのみ設ける。何れにして
も、これら各覆い壁16、16の屋内側開口部両端縁と
上記各上柱2、2の側面との間には、地震発生時に於け
るこれら各上柱2、2の水平方向に亙る相対変位を許容
できるだけの隙間17、17が存在する。尚、図示の例
では、上記各覆い壁16、16は、上記各下柱1、1の
下端部まで、上記各免震柱10、10の全高に亙り設け
ている。
に上部パネル18、18と下部パネル19、19とを設
けて、これら各隙間17、17を覆っている。これら上
部、下部両パネル18、19のうちの、請求項に記載し
たパネルに相当する、上部パネル18、18は、上記各
上柱2、2の側面と上記外壁5a、5aの上部端縁との
相対変位を吸収自在な構造を有する。この為に本例の場
合には、上記各上部パネル18、18を、水平方向に亙
り互いに直列に配置された1対のパネル素子20a、2
0bの一端縁同士を、ばね付で表裏両方向に亙る揺動変
位を許容する自由蝶番21、21で連結する事により構
成している。
す様に、中間連結板22の両端部にそれぞれ取付板23
a、23bを、枢軸24、24を中心とする揺動変位自
在に結合し、これら各枢軸24、24の周囲に捩りコイ
ルばね等の復位ばね25、25を組み付けて成る。これ
ら各復位ばね25、25は上記各取付板23a、23b
のうちの一方の取付板23aを上記中間連結板22の表
面側に、他方の取付板23bを同じく裏面側に、それぞ
れ折り畳む方向の弾力を有する。この様な構成を有する
上記各自由蝶番21、21は、外力が作用しない場合に
は、図4、6に示す様に折り畳まれた状態となるが、外
力が作用すると、これら4、6に示した状態から図7に
示した状態、更にはこの図7の状態を越えて変位する。
上記各自由蝶番21、21を構成する一方の取付板23
aを一方のパネル素子20aの一端縁部に、同じく他方
の取付板23bを他方のパネル素子20bの一端縁部
に、それぞれねじ止め固定する事で、互いの揺動変位自
在に連結する。尚、この状態で、上記各自由蝶番21、
21を構成する1対の枢軸24、24は、それぞれ上記
各パネル素子20a、20bの表裏面から突出する。こ
の様にして上記各自由蝶番21、21により互いに連結
した、上記1対のパネル素子20a、20bは、一方の
パネル素子20aの表面側に他方のパネル素子20bが
重なり合っている状態から、この一方のパネル素子20
aの裏面側に他方のパネル素子20bが重なり合ってい
る状態にまで、ほぼ360度に亙る相対変位自在であ
る。但し、外力が作用していない状態では、図4、6に
示す様に、上記1対のパネル素子20a、20b同士
が、同一平面上に位置する。
は、上記一方のパネル素子20aの他端縁部を、前記覆
い壁16の屋内側開口部両端縁に、上述した様な自由蝶
番21、21により、揺動変位自在に支持している。こ
れに対して、上記他方のパネル素子20bの他端縁は、
前記免震柱10の側面に対向させている。図示の例で
は、上記他方のパネル20bの屋外側面他端縁部に突き
当て枠26の基端部を固定し、この突き当て枠26の先
端縁を、上記免震柱10の側面に突き当てている。尚、
図示は省略するが、上記突き当て枠26の先端縁部に
は、必要に応じてパッキング等の気密材を添設する。何
れにしても、この突き当て枠26の先端縁部と上記免震
柱10の側面との当接部は、上記上部パネル18の屋外
側面よりも更に外方にずれた位置に存在する。従って、
上記免震柱10が上記突き当て枠26を押圧する方向に
変位すると、上記上部パネル18は、上記各自由調板2
1、21を中心に座屈する様に折れ曲がって、この上部
パネル18自身を何ら損傷する事なく、上記免震柱10
の変位を許容する。尚、図示の例では、上記上部パネル
18を、前記耐火被覆13を挟み、前記上柱2の上部側
面から前記下柱1の上端部側面に亙る部分に対向させて
いる。
記下部パネル19を設けている。これら両パネル18、
19は、通常状態で互いに同一平面上に位置する。そし
て、上記下部パネル19により、前記各覆い壁16、1
6の屋内側開口部両端縁と各上柱2、2の側面との間に
存在する隙間17、17のうち、上記上部パネル18に
より覆われない部分を塞いでいる。上記下部パネル19
を設ける部分では、地震時にも上記各隙間17、17の
幅が変化する事はないので、上記下部パネル19は、幅
寸法が変化しない単体構造で良い。更には、前記各下柱
1、1の上端面よりも下側部分では、前記各外壁5a、
5aをこれら各下柱1、1の側面まで、若しくはこの側
面の近傍まで延長して、上記下側部分に隙間を設けない
様にする事もできる。この場合には、上記各下柱1、1
の側方には、隙間を覆う為のパネルを設ける必要はなく
なる。尚、これら各下柱1、1の側方にも隙間17、1
7を介在させる場合、上記上部パネル18の構造を、上
記各隙間17、17の上端から下端に至るまで設けても
良い。但し、コストが嵩む為、図示の例では、変位吸収
の必要がない部分は、構造が簡単な下部パネル19とし
た。
るビルディングの隙間覆い装置によれば、上記上部パネ
ル18と下部パネル19とが、上記各覆い壁16、16
の屋内側開口部両端縁と上記各免震柱10、10の側面
との間に存在する隙間17、17を覆う。これら各免震
柱10、10の設置部分を室内側から見た場合の美観、
並びに室内空間の空調は、上記各パネル18、19の存
在に基づき問題がなくなる。又、防犯上の問題は、上記
各覆い壁16、16がビルディングの内外を仕切る為、
問題を生じる事はない。この様に本発明によれば、上記
各免震柱10、10の屋内側を、これら各免震柱10、
10の外寸よりも十分に大きな内寸を有するカバーによ
り覆う必要がなくなる。この為、上記各免震柱10、1
0の屋内側部分の空間の有効利用が可能になる。
上記覆い壁16に対する前記上柱2の相対変位を許容す
る。即ち、通常時には図8(A)に示す様に、この上柱
2が上記覆い壁16の屋内側開口部中央に位置して、上
記上部パネル18、18が上記隙間17、17を覆って
いる。これに対して、地震発生時には、上記上柱2が上
記覆い壁16に対して変位する。この変位の方向は予測
できず、例えば図8(B)〜(F)に矢印で示す様に、
あらゆる方向に変位する可能性がある。これに対して、
本例の場合には、上記上柱2が何れの方向に変位した場
合でも、上記各免震柱10、10の両側に1対ずつ設け
た上部パネル18、18のうちの何れかの上部パネル1
8を構成するパネル素子20a、20b同士が相対変位
する事により、或は上記上柱2が両上部パネル18、1
8に対して摺動する事により、この上柱2の変位を許容
する。この場合に、これら各上部パネル18、18が損
傷を受ける事はない。
明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合に
は、免震柱10の屋内側に、屋内を複数の部屋に仕切る
為の仕切壁27を、この免震柱10の屋内側面と直交す
る方向に形成している。この仕切壁27も、屋内と屋外
とを仕切る外壁5b、5bと同様に、床面側に固定し、
天井面に対し相対変位自在としている。従って地震発生
時には、上記免震柱10と仕切壁27とが相対変位す
る。そこで、本例の場合には、この免震柱10の屋内側
面と仕切壁27の端縁との間に、上述した第1例の場合
と同様の上部パネル18を設けている。この上部パネル
18は、通常時に上記仕切壁27により仕切られる部屋
同士の間仕切りを行ないつつ、地震発生時には、この仕
切壁27と上記免震柱10との相対変位を許容する。そ
の他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様で
ある。
発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合に
は、外壁5a、5aの端縁と免震柱10を構成する上柱
2の側面との間の隙間17、17を覆う為のパネル2
8、28を、上記各外壁5a、5aに沿う水平移動自在
に設けている。これら各パネル28、28と外壁5a、
5aとの間には、これら各パネル28、28を上記上柱
2の側面に向け弾性的に押圧する為の押圧機構を設けて
いる。この押圧機構としては、ばねを内蔵したダンパシ
リンダ等、従来から各種用途に使用されている押圧装置
を利用できる。
(A)に示す様に、上記上柱2が水平方向に隣り合う1
対の外壁5a、5a同士の間に存在する不連続部の中央
に位置して、上記各パネル28、28が上記各隙間1
7、17を覆っている。これに対して、地震発生時に
は、上柱2が上記各外壁5a、5aに対して変位する。
この変位の方向は例えば図10(B)〜(F)に矢印で
示す様に、あらゆる方向に亙るが、上記上柱2が何れの
方向に変位した場合でも、上記上柱2の両側に1対ずつ
設けたパネル28、28が水平移動する事により、或は
この上柱2がこれら両パネル28、28に対して摺動す
る事により、この上柱2の変位を許容する。この場合
に、これら各パネル28、28が損傷を受ける事はな
い。本例の場合には、これら各パネル28、28の幅寸
法及び上記押圧装置のストロークを十分に確保すれば、
地震発生時にも、上記上柱2の側面と上記各外壁5a、
5aの端縁との間に、見通せる様な隙間が生じる事はな
い。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合に
は、外壁5cを二重構造とし、この外壁5cの内部にパ
ネル28aを、水平方向の変位自在に組み込んでいる。
従って、このパネル28aの設置部分の体裁を良くでき
る。その他の構成及び作用は、上述した第3例の場合と
同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合に
は、外壁5a、5aの端縁と免震柱10を構成する上柱
2の側面との間の隙間17、17を覆う為のパネル28
b、28bを、それぞれ1対のパネル素子29a、29
bを組み合わせる事により構成している。この様な本例
の場合には、これら各パネル素子29a、29bのうち
の一方のパネル素子29a、29aを、上記各外壁5
a、5aに対し水平移動自在に支持すると共に、他方の
パネル素子29b、29bを、上記各一方のパネル素子
29a、29aに対し水平移動自在に組み合わせてい
る。そして、これら一方のパネル素子29a、29aと
外壁5a、5aとの間に、これら各一方のパネル素子2
9a、29aを上記各上柱2の側面に向け弾性的に押圧
する為の押圧機構を設け、これら各パネル素子29a、
29aと上記各他方のパネル29b、29bとの間に、
これら各他方のパネル29b、29bを上記各上柱2の
側面に向け弾性的に押圧する為の押圧機構を設けてい
る。
ネル28b、28bの幅寸法を確保すると共に、上記各
外壁5a、5aに対する上記各他方のパネル素子29
b、29bのストロークを確保する事が容易になり、地
震発生時にも、上記上柱2の側面と上記各外壁5a、5
aの端縁との間に、見通せる様な隙間が生じる事をより
確実に防止できる。その他の構成及び作用は、前述した
第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説
明は省略する。
る、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の
場合には、外壁5a、5aの端縁と免震柱10を構成す
る上柱2の側面との間の隙間17、17を覆う為のパネ
ル28c、28cを、アコーデオン式に伸縮自在な構造
を有するものとしている。この様にアコーデオン式に伸
縮自在な構造としては、従来から知られている各種構造
のものを使用できるが、図示の例では、合成樹脂或はア
ルミニウム合金を押し出し成形する事により造る板材3
0、30の端縁部を、同様にして造った結合片31a、
31bに揺動変位自在に嵌合連結する事により構成して
いる。この様なパネル28c、28cの両端縁部は、上
記上柱2の側面と上記各外壁5a、5aの端縁とに、そ
れぞれ図示しない枢軸を中心とする揺動変位自在に結合
している。
(A)に示す様に、上記上柱2が水平方向に隣り合う1
対の外壁5a、5a同士の間に存在する不連続部の中央
に位置して、上記各パネル28c、28cが上記各隙間
17、17を覆っている。これに対して、地震発生時に
は、上柱2が上記各外壁5a、5aに対して変位する。
この変位の方向は例えば図13(B)〜(F)に矢印で
示す様に、あらゆる方向に亙るが、上記上柱2が何れの
方向に変位した場合でも、上記上柱2の両側に1対ずつ
設けたパネル28c、28cが伸縮、或は伸縮しつつ揺
動変位する事により、この上柱2の変位を許容する。こ
の場合に、これら各パネル28c、28cが損傷を受け
る事はない。その他の構成及び作用は、前述した第1例
の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省
略する。
の側面と外壁等の壁の水平方向端縁との間部分の隙間を
覆う為に、本発明を実施した場合に就いて行なった。但
し、本発明は、この様な部分に限らず、図16〜17に
示す様に、床面から上方に立ち上がった立ち上がり壁3
2、32aの一部と、天井から下方に垂れ下がった垂れ
下がり壁33、33aの一部との間に、水平方向に亙っ
て存在する隙間17aを塞ぐ為に利用する事もできる。
の隙間覆い装置は、以上に述べた通り構成され作用する
ので、免震柱の周囲に存在する余分なスペースを抑え
て、空間の有効利用を図れる。
−イ断面図。
しており、(A)は平面図、(B)は正面図。
横断面図。
部に相当する図。
態で示す部分略横断面図。
する図。
態で示す部分略横断面図。
態で示す部分略横断面図。
断平面図。
る図。
Claims (6)
- 【請求項1】 床面側に固定の下柱の上端面とこの下柱
の上方に設けた上柱の下端面との間に、地震の際にこの
上柱がこの下柱に対し水平方向に相対変位する事を許容
する免震装置を組み込んで成る免震柱と、上記床面側に
固定されて地震の際にこの床面と共に変位する下側構造
部と、天井側に固定されて地震の際にこの天井と共に変
位する上側構造部と、この上側構造部と上記下側構造部
との間に水平方向に亙って存在する隙間と、これら上側
構造部と下側構造部との間に設けてこの隙間を覆うパネ
ルとを備え、このパネルは、これら上側構造部と下側構
造部との相対変位を吸収自在な構造を有するものであ
る、免震構造を有するビルディングの隙間覆い装置。 - 【請求項2】 上側構造部が上柱であり、下側構造部が
床面側に固定した状態で設けた壁であり、パネルで覆う
べき隙間は、この壁の水平方向端縁と上記上柱の側面と
の間に存在する、請求項1に記載した免震構造を有する
ビルディングの隙間覆い装置。 - 【請求項3】 下側構造部が床面から立ち上がった立ち
上がり壁であり、上側構造部が天井から垂れ下がった垂
れ下がり壁であり、これら立ち上がり壁の一部と垂れ下
がり壁の一部とが水平方向に亙って互いに重畳してお
り、パネルで覆うべき隙間は、これら立ち上がり壁の一
部と垂れ下がり壁の一部との間に存在する、請求項1に
記載した免震構造を有するビルディングの隙間覆い装
置。 - 【請求項4】 パネルは、水平方向に直列に配置された
1対のパネル素子の一端縁同士を、ばね付で表裏両方向
に亙る揺動変位を許容する自由蝶番により連結したもの
であり、上記1対のパネル素子のうちの一方のパネル素
子の他端縁は、上柱の側面と壁の上部端縁とのうちの一
方に、ばね付で表裏両方向に亙る揺動変位を許容する自
由蝶番により揺動変位自在に支持しており、他方のパネ
ル素子の他端縁は、上記上柱の側面と壁の上部端縁との
うちの他方に突き当てている、請求項1〜3の何れかに
記載した免震構造を有するビルディングの隙間覆い装
置。 - 【請求項5】 パネルは、壁に沿う水平移動自在に設け
られており、これらパネルと壁との間に、このパネルを
上柱の側面に向け弾性的に押圧する押圧機構を設けてい
る、請求項1〜3の何れかに記載した免震構造を有する
ビルディングの隙間覆い装置。 - 【請求項6】 パネルは、アコーデオン式に伸縮自在な
構造を有するものであり、このパネルの一端縁は上柱の
側面に、他端縁は壁の端縁に、それぞれ揺動変位自在に
結合している、請求項1〜3の何れかに記載した免震構
造を有するビルディングの隙間覆い装置。
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JP20288499A JP4100831B2 (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 免震構造を有するビルディングの隙間覆い装置 |
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- 1999-07-16 JP JP20288499A patent/JP4100831B2/ja not_active Expired - Fee Related
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