JP2001032151A - 横編み機における可動シンカーの駆動方法及び横編み機 - Google Patents

横編み機における可動シンカーの駆動方法及び横編み機

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JP2001032151A
JP2001032151A JP11201622A JP20162299A JP2001032151A JP 2001032151 A JP2001032151 A JP 2001032151A JP 11201622 A JP11201622 A JP 11201622A JP 20162299 A JP20162299 A JP 20162299A JP 2001032151 A JP2001032151 A JP 2001032151A
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knitting
needle
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movable sinker
knitting needle
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Saichiro Moriguchi
佐一郎 守口
Yoshihiro Ishida
義博 石田
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Tsudakoma Corp
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Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 編成動作をともなわない編み針に対応す
る可動シンカーの先端に編み糸が溜まることを防止し
て、安定な編成を行わせること 【解決手段】 編成を行わない編み針に対応する可動シ
ンカーは、対応する編み針が基準位置から進退されるこ
とにより、編み地を押さえる押え位置から編み地を解放
する解放位置に一旦変位させた後、押え位置に戻され
る。その結果、編み糸は、編成を行わない編み針に対応
する可動シンカーの先端に留まることなく、その可動シ
ンカーにより低く押さえ込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、針床に配置された可動
シンカーをこれに対応する編み針の移動に従動させて変
位させる、横編み機における可動シンカーの駆動方法及
び横編み機に関する。
【0002】
【従来の技術】横編み機には、編み針を進退させるカム
及びそのカムを移動させるキャリッジを備えたキャリッ
ジ式横編み機と、そのようなカム及びキャリッジを備え
ない代わりに、編み針を進退させるアクチュエータを編
み針毎に備えたキャリッジレス式横編み機とがある。
【0003】本発明においては、編み針が編み地位置か
ら突出する方向へ移動することを前進といい、編み地位
置の側へ移動することを後退という。また、本発明は、
編み針が進出する方向を前方といい、編み針が後退する
方向を後方という。
【0004】キャリッジレス式横編み機は、各編み針を
対応するアクチュエータにより個々に進退させるから、
キャリッジ式横編み機に比べ、1つの給糸口を一回移動
させる間に複数の編み針を異なる動作パターンで進退さ
せることができる、複雑な編成を短時間で行うことがで
きる等、種々の利点を有する。
【0005】キャリッジレス式横編み機は、編み目が編
み針の往復移動とともに移動することを防止する可動シ
ンカーを編み針毎に備えている。各可動シンカーは、シ
ンカー駆動装置により、編み地を押える押え位置と編み
地を押えない解放位置(待機位置)との間を対応する編
み針の往復移動に応じて変位される。
【0006】キャリッジレス式横編み機における可動シ
ンカー駆動技術は、例えば、特開平6−10247号公
報、特開平8−144161号公報等に記載されてい
る。これらの可動シンカー駆動技術において、各可動シ
ンカーは、対応する編み針の編成のための動作パターン
に基づいて進退される。
【0007】しかし、上記従来技術において、各編み針
は、ニット、タック、目移し、目払い等の編成動作を行
うときだけ、進退されるにすぎないから、各可動シンカ
ーは、対応する編み針が編成をともなわない限り、進退
されることなく、押え位置に維持される。このため、上
記従来技術では、編成領域に位置する特定の編み針が編
成にともなう進退を一時的に行わないときには、その編
み針に対応する可動シンカーが押え位置に下降されたま
まとなる。
【0008】
【解決しようとする課題】上記のことから、従来技術で
は、例えば、特定の編み針を1以上のコースにわたって
ウエルト状態におくとき、その編み針がウエルト状態に
おかれたコース分に相当する数の編み糸が対応する可動
シンカーの先端に溜まり、編み地が盛り上がる。また、
編み糸が可動シンカーの先端に当接しているから、その
特定の編み針が編成動作を再開しても、対応する可動シ
ンカーがその先端に溜まっている編み糸により前進を妨
げられ、糸切れが生じるおそれがある。これらの結果、
従来技術では安定な編成が行われない。
【0009】それゆえに、キャリッジレス式横編み機に
おいては、編成動作をともなわない(編成動作を必要と
しない)編み針に対応する可動シンカーの先端に編み糸
が溜まることを防止して、安定な編成を行わせることが
重要である。
【0010】
【解決手段、作用、効果】本発明は、上記課題を解決す
るために、編み針毎に設けられた針移動手段による編み
針の進退運動を編み針毎に設けられた可動シンカーに伝
達して、その可動シンカーを編み地を押える押え位置と
編み地を解放する解放位置との間で移動させると共に、
編み針が基準位置(編み針が一編成動作後に待機する位
置)のとき対応する可動シンカーを押え位置に維持可能
の横編み機における可動シンカーの駆動方法を提供す
る。
【0011】本発明は、また、上記課題を解決するため
に、編み針毎に設けられたアクチュエータによる編み針
の進退運動を編み針毎に設けられた可動シンカーに伝達
して、その可動シンカーを編み地を押える押え位置と編
み地を解放する解放位置との間で移動させると共に、編
み針が基準位置のとき対応する可動シンカーを押え位置
に維持可能の横編み機を提供する。
【0012】本発明に係る可動シンカー駆動方法は、編
成領域に位置しておりかつ編み地編成中に一時的に編成
動作を必要としない編み針を基準位置から進退させて、
対応する可動シンカーを押え位置から一旦解放位置に変
位させた後、押え位置に戻す。
【0013】本発明に係る横編み機は、編成動作を行う
編み針の駆動制御に用いる複数の第1の針移動パター
ン、編成領域に位置しておりかつ編み地編成中に一時的
に編成動作を必要としない編み針を当該コースの編成に
際して基準位置から進退させて、編み針の駆動制御に用
いる1以上の第2の針移動パターン、及び、前記第1及
び第2の針移動パターンをコース毎及び編み針毎に指定
する情報とを記憶しているメモリと、前記メモリに記憶
されている前記第1及び第2の針移動パターン及び前記
情報を基に前記アクチュエータを制御する制御手段であ
って編成を行う編み針を前記第1の針移動パターンに基
づいて駆動し、編成動作を必要としない編み針を前記第
2の針移動パターンに基づいて駆動する制御手段とを含
む。第2の針移動パターンは、編み針を基準位置から進
退させて、対応する可動シンカーを押え位置から一旦解
放位置に変位させた後、押え位置に戻す。
【0014】前記編成動作を必要としない編み針に対応
する可動シンカーが押え位置から解放位置に変位される
と、編み糸は、その可動シンカーの下側に回り込み、そ
の可動シンカーが解放位置から押え位置に戻されること
により、その可動シンカーにより押え込まれる。それゆ
えに、編成動作をともなわない編み針に対応する可動シ
ンカーの先端に編み糸が溜まることが防止されて、安定
な編成が行われる。
【0015】前記可動シンカーをシンカー移動手段を介
して押え位置へ付勢する弾性部材を前記横編み機に可動
シンカー毎に配置し、前記可動シンカーを、対応する編
み針が所定位置まで後退したとき、アクチュエータに連
結された針移動手段に対するシンカー移動手段の係合が
外れて前記弾性部材の弾性力により押え位置へ変位させ
ることができる。
【0016】詳細には、横編み機は、前記アクチュエー
タによる駆動力を前記編み針に伝達すべく編み針毎に配
置された針移動手段と、該針移動手段による駆動力を運
動伝達機構によって前記可動シンカーに伝達すべく可動
シンカー毎に配置されたシンカー移動手段とを含み、編
み針が所定位置まで後退したとき、前記運動伝達機構は
係合を外すことにより運動伝達状態を解除し、前記係合
が外れたとき、前記シンカー移動手段は前記可動シンカ
ーを弾性力により押え位置へ変位させる弾性部材を備え
ることができる。
【0017】上記の代わりに、例えば、特開平6−10
247号公報に示されるように、編み針毎に設けられた
針移動手段と、可動シンカー毎に設けられたシンカー移
動手段と、前記針移動手段の進退運動を前記シンカー移
動手段に伝達すべく前記針移動手段及び前記シンカー移
動手段を摩擦係合により相互に連結する運動伝達手段と
を前記横編み機に配置し、前記可動シンカーをこれに対
応する前記針移動手段及び前記シンカー移動手段の摩擦
係合により進退させてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】編み針の進退運動によって駆動さ
れる可動シンカーの一例を以下に説明する。
【0019】図1から図4を参照するに、横編み機10
は、前進及び後退可能に針床12に並列的に配置された
複数の編み針14と、編み針14に個々に対応されて配
置された複数の可動シンカー16と、編み針14を往復
移動させるべく編み針14に個々に対応されて針床に配
置された針移動手段としての複数の針移動機構18と、
針移動機構18の駆動力を可動シンカー16に伝達すべ
く可動シンカー16に個々に対応されて針床12に配置
されたシンカー移動手段としての複数のシンカー移動機
構20と、編み針14及び可動シンカー16に個々に対
応されて針床12に並列的に配置された固定シンカー2
2(図2参照)とを含む。
【0020】図には、1つの針床12を示しているにす
ぎないが、実際には、一対の針床12が横編み機の歯口
部を形成するように、前後方向に間隔をおいて山形(す
なわち、八の字状)に配置されている。各針床12は、
編み地の幅方向へ伸びている。しかし、本発明は、1つ
の針床を有する横編み機にも適用することができる。編
み地の幅方向は、編み針14の配列方向と同じであり、
図1において紙面に垂直の方向である。
【0021】針床12は、その長手方向(図1におい
て、紙面に垂直の方向)へ移動可能に横編み機のフレー
ムに支持されており、また図示しない針床駆動機構によ
り針床12の長手方向へ相対的に移動される。同じ針床
12に配置された編み針14、可動シンカー16、針移
動機構18、シンカー移動機構20及び固定シンカー2
2は、互いに対応されている。
【0022】編み針14は、ベラ(すなわち、ラッチ)
を有するベラ針であり、図2においては理解を容易にす
るためにベラを省略している。編み針14は、針床12
の幅方向に伸びるように針床12の長手方向に間隔をお
いて針床12に並列的に配置されており、また編み針毎
に設けられたリニアモータのようなアクチュエータ(針
駆動源)により針移動機構18を介して所定の針移動パ
ターンで編み針14の長手方向へ往復移動(進退)され
る。
【0023】針移動パターンは、編み針をカムにより往
復移動させるキャリッジ式の横編み機において、カムパ
ターン、カム線図等と称されているものと同様に、編み
針の動き量(編み針の進退位置=編み針位置であり、以
下単に「編み針位置」という。)を縦軸にし、時間、給
糸口の移動量(給糸口位置)、それらの組み合わせ等を
横軸にした線図として表される。
【0024】針移動パターンは、平編み、ゴム編み、タ
ック編み、目移し等の編成の種類、編み目の大きさ、編
み糸の太さ等、いわゆる編み組織により異なり、また編
み針14の進退位置の制御に用いられる。それゆえに、
針移動パターンは、位置制御パターン、編成パターン等
とも称されている。
【0025】針移動パターンの一例を図5、図6及び図
14に示す。図5及び図6に示す針移動パターンは、1
つの編み針に関し給糸口66を左方から右方へ移動させ
たときの給糸口位置と編み針位置との関係を示す。これ
に対し、図14は1つの編み針に関し給糸口を右方から
左方へ移動させたときの給糸口位置とその給糸口位置に
対応する編み針位置との関係を示す。
【0026】図5は、通常の編み目を形成する編み針を
進退させるニット用針移動パターン1aと、編成を行わ
ない編み針を編み糸の押え込みのために進退させる2種
類の糸押え用針移動パターン2a,2bと、タック用針
移動パターン2cと、従来のウエルト用針移動パターン
2dとを、それぞれ、編み針位置を縦軸とし、給糸口位
置を横軸として示す。
【0027】上記のように針移動パターンは、給糸口位
置、詳細には給糸口の走行位置に関連して設定されてい
るから、給糸口の走行方向に配列した阿複数の編み針
(…、N1…N16、…)をそれぞれ同様の針移動パタ
ーン、例えばニット用針移動パターンに基づいて進退運
動させると、それらの編み針は、図14に示すように、
用いられる針移動パターンと同様の形状を描く。
【0028】図6は目移しをするときに用いる2種類の
針移動パターン3a、3bを、編み針位置を縦軸とし、
給糸口位置を横軸として示す。針移動パターン3aは編
み目を移す側(サーブ側=トランスファ側)の編み針の
ためのサーブ用針移動パターンであり、針移動パターン
3bは編み目を受ける側(レシーブ側)の編み針を進退
させるためのレシーブ用針移動パターンである。
【0029】図5は、一般的なニット用針移動パターン
1aと、一般的なタック用針移動パターン2cと、ルー
プを形成しない従来のウエルト用針移動パターン2dと
を、それぞれ、編み針位置を縦軸とし、給糸口位置を横
軸として示す。
【0030】針移動パターン1aを用いると、編み針1
4は、進退開始位置A1から最前進位置A2に前進さ
れ、次いで編み糸の供給を受ける一時停止位置A3に後
退され、次いで度目を形成するための最後退位置A4に
後退され、その後次のコースの編成のために待機する待
機位置A5にわずかに前進される。編み針14は、一時
停止位置A3から最後退位置A4に後退される途中の係
止位置Pにおいて編み糸を係止する。
【0031】それらの図から明らかなように、針移動パ
ターンの、歯口原点に対する位置A1,A2,A3,A
4又はA5の位置、編み針の移動速度及び加速度等は互
いに異なる。この理由は、1つの編み地の編成に複数の
編み組織を適用する場合に、編み組織に応じた最適の針
移動パターンを用いることができるようにすることにあ
る。
【0032】進退開始位置A1と待機位置A5とは、同
じであってもよいし、異なっていてもよい。本発明でい
う基準位置は、待機位置A5に相当する。以下の説明で
は、進退開始位置A1と待機位置A5とが同じであるも
のとする。最前進位置A1は図1(A)に示す編み針の
位置に対応し、進退開始位置A2及び待機位置A5は図
1(B)に示す編み針の位置に対応する。
【0033】針移動パターン2a及び2bを用いると、
編み針14は、進退開始位置A1から一時停止位置A3
よりやや後退した位置B1に前進され、次いで係止位置
Pより低い位置B2に後退され、次いで針移動パターン
1aと同様に最後退位置A4に後退され、その後待機位
置A5にわずかに前進される。
【0034】位置B1は、その編み針に係止している編
み目がベラ抜けしない位置であり、係止位置Pより高
い。位置B2は、係止位置Pと位置A1及びA5との間
に位置に設定されている。位置B1は、針移動パターン
2a及び2bのいずれも、針移動パターン1aに基づい
て移動される編み針が一時停止位置A3に達する時期よ
りも前に編み針が位置Bから後退し始めるように設定さ
れている。より好ましくは、針移動パターン1aに基づ
いて移動される編み針が一時停止位置A3に達する時期
と同じに又はそれより前に編み針が位置B2に達するよ
うに設定されている。
【0035】針移動パターン3aを用いると、編み針1
4は、進退開始位置A1から第1の目移し位置B3に前
進され、次いで第1の目移し位置B3よりやや低い位置
B4に後退され、次いで第2の目移し位置B5に前進さ
れ、次いで待機位置A5に後退される。第1及び第2の
目移し位置B3及びB5は、同じ位置であってもよい
し、異なる位置であってもよい。
【0036】針移動パターン3bを用いると、編み針1
4は、進退開始位置A1から係止位置Pより高い位置B
6に前進され、次いで位置B6よりやや低い位置B7に
後退され、次いで位置B8に前進され、次いで針移動パ
ターン1aと同様に最後退位置A4に後退され、その後
待機位置A5にわずかに前進される。針移動パターン3
a及び3bは、針移動パターン3bによる編み針が位置
B7に待機する期間に、針移動パターン3aによる編み
針が位置B5から待機位置A5に後退されるまでの期間
を含むように、設定されている。
【0037】タック用針移動パターン2cは、編み針を
位置A2まで進出させることなく編み目がベラ抜けしな
い程度の位置、すなわち、位置A2と位置A3との間の
位置C1にまで進出させて、位置A3に又はそれよりわ
ずかに後退した位置に一時停止することを除いて、ニッ
ト用針移動パターン1aと同じであることを表す。
【0038】ウエルト用針移動パターン2dは、編み針
を待機位置A1又はA5に維持することを表す。しか
し、本発明においては、多くの場合、ウエルト用針移動
パターン2dの代わりに糸押え用針移動パターン2a又
は2bが用いられる。
【0039】ニット用針移動パターン1aやタック用針
移動パターンのように、編み針の進退時に給糸口の移動
をともなう針移動パターンは、給糸口の実際の走行位置
に関連して設定される。しかし、目移し用の針移動パタ
ーン3a,3b等、編み針の進退時に給糸口の移動をと
もなわない針移動パターンは、給糸口の仮想的な走行位
置に関連して設定される。
【0040】各可動シンカー16は、図1に示すように
編み地を押える押え位置と、図3(C)並びに図4
(A)及び図4(B)に示すように編み地を解放する解
放位置とに変位可能であり、対応する編み針が上記のい
ずれかの針移動パターンに基づいて移動されることによ
り押え位置と解放位置とに変位される。
【0041】各可動シンカー16は、編み地を押える押
え部16a及び駆動装置10に嵌合される嵌合部16b
をそれぞれ前端及び後端に有しており、また編み地の幅
方向へ伸びる枢軸ピン24により針床12に枢軸運動可
能に組み付けられている。枢軸ピン24は、複数の可動
シンカー16、この好ましくは同じ針床に配置された全
ての可動シンカー16で共通に利用することができる。
【0042】各針移動機構18は、編み針14の長手方
向へ伸びる板状のジャック26を含み、また針用ジャッ
ク26を図示しないアクチュエータにより往復移動させ
て、編み針14をその長手方向へ往復移動させる。ジャ
ック26は、針床12に編み針14の移動方向へ往復移
動可能に配置されており、また図示しない連結部材によ
り後端部においてアクチュエータに連結されている。
【0043】シンカー移動機構20は、可動シンカー1
6を押え位置及び解放位置に選択的に変位させる板状の
シンカー移動部材すなわちシンカー用ジャック30と、
可動シンカー16を押え位置に維持するばね力をジャッ
ク30に作用させる弾性体32と、ジャック30の最前
進位置を規制する前進位置ストッパ34と、ジャック3
0の最後退位置を規制する後退位置ストッパ36と、ジ
ャック30がその後端を中心として角度的に回転するこ
とを後退位置ストッパ36と共同して防止する板状の台
38とを含む。
【0044】シンカー用ジャック30及び弾性体32
は、編み針14毎に設けられる。これに対し、ストッパ
34,36及び台38は、複数の編み針14、この好ま
しくは同じ針床に配置された全ての編み針14で共通に
利用され、また針床12の長手方向へ伸びる状態に針床
12に組み付けられている。
【0045】シンカー用ジャック30は、帯状のジャッ
ク主体部40と、該ジャック主体部の長手方向中間部か
ら後方へ伸びる板状の補助部すなわち腕部42とを備え
る。ジャック主体部40と腕部42とは、後方に開口す
る切欠部44を共同して形成する。
【0046】シンカー用ジャック30は、また、可動シ
ンカー16の嵌合部16bを受け入れる凹所46をジャ
ック主体部40の前端に有し、前進位置ストッパ34に
当接する第1のストッパ部48をジャック主体部40の
前部中間に有し、凹所50をジャック主体部40の後端
部に有し、ジャック主体部40の後端からさらに後方へ
伸び次いで台38に向けて伸びる延長部52を後端に有
する。凹所50の奥面は、後退位置ストッパ36に当接
する第2のストッパ部として作用する。
【0047】針移動機構18の往復運動は、運動伝達機
構により対応するシンカー用ジャック30に伝達され
る。そのような運動伝達機構は、針用ジャック26に形
成された第1の係合部54と、シンカー用ジャック30
に形成された第2の係合部56と、ジャック30の凹所
50に形成された第1のカム面58と、第1のカム面5
8に当接可能の当接部60と、ジャック30に形成され
た第2及び第3のカム面62及び64とを備える。
【0048】第1の係合部54は、切欠部44に移動可
能に受け入れられるように針用ジャック26の側面から
シンカー用ジャック30の側へそのジャック30の厚さ
方向へ伸びており、また前側をテーパー状の傾斜面とさ
れたホームベース状の断面形状を有する。
【0049】第2の係合部56は、ジャック主体部40
の切欠部の側にあって切欠部44の後端部に対応する箇
所に突出して形成されている。第2の係合部56は、ま
た、前側面がジャック30の移動方向と直交し、後側面
がジャック30の移動方向に対して角度を有する直角三
角形の形状を有する。
【0050】第1及び第2の係合部54,56は、ジャ
ック26の後退途中において互いに係合する位置に形成
されている。第2の係合部56の前側面はジャック26
の後退運動をジャック30に伝達するために第1の係合
部54が実際に当接する箇所として作用する。
【0051】第1のカム面58は、その後端側の部位ほ
ど台38側となる傾斜面である。当接部60は後退位置
ストッパ36の台38側の前縁であり、第2のカム面6
2は腕部42の切欠部44側に形成された弧面であり、
第3のカム面64は後方側の部位ほどジャック主体部4
0から離れる傾斜面である。当接部60は、第1のカム
面58との係合を滑らかにするために弧状に面取りされ
た弧面とされている。
【0052】第2の係合部56及び第2のカム面62
は、切欠部44の後端部に対応する箇所に形成されてい
る。第2のカム面62は、後に説明するように、針用ジ
ャック26の後退時に、第1及び第2の係合部54,5
6の係合が解除される直前から解除直後を含む所定期間
の間可動シンカー16を解放位置に維持する保持用カム
面として作用する。第3のカム面64は、切欠部44の
開口部を形成する。
【0053】図1(A)は編み針14が最前進位置に移
動された状態を示し、図1(B)は編み針14が待機位
置に移動された状態を示す。編み針14が待機位置に位
置するとき、第1の係合部54はその前側の傾斜面を第
3のカム面64に当接させており、弾性体32の付勢に
よって第1のストッパ部48は前進位置ストッパ34に
当接しており、可動シンカー16は押え位置に変位され
ている。
【0054】編み針14がアクチュエータにより図5に
示す針移動パターン1aにより移動される場合、編み針
14は、先ず、図1(B)に示す進退開始位置A1か
ら、図1(A)に示す最前進位置A2に移動される。
【0055】編み針14が位置A1から位置A2に移動
される間、シンカー用ジャック30の前進が阻止されて
いるにもかかわらず、第1の係合部54が針用ジャック
26の前進にともなって前進されるから、第1の係合部
54はジャック主体部40と第3のカム面64とにより
切欠部44の開放端部を押し広げる形で切欠部44内に
移動する。
【0056】上記の間、可動シンカー16は、押え位置
に維持されている。また、切欠部44の開放端部を押し
広げる力は、第1の係合部54の前側面及び第3のカム
面64がいずれも傾斜面であるから、小さくてよい。
【0057】次いで、編み針14は最前進位置A2から
最後退位置A4を経て待機位置A5に移動される。この
間の、編み針14、可動シンカー16及びジャック2
6,30の状態を図3(A),(B)及び(C)並びに
図4(A),(B)及び(C)に示す。
【0058】以下、図1、図3、図4及び図5を参照し
て、編み針14が最前進位置A2から最後退位置A4に
後退されるときの、編み針14、可動シンカー16、針
用ジャック26及びシンカー用ジャック30の動作を説
明する。
【0059】なお、図5において、符号1A,1B,3
A,3B,3C,4A,4B及び4Cは、それぞれ、図
1(A)、図1(B)、図3(A)、図3(B)、図3
(C)、図4(A)、図4(B)及び図4(C)に示す
状態のときの編み針14の位置を示す。
【0060】先ず図3(A)に示すように、第1の係合
部54が第2の係合部56に係合するまで、編み針14
及び針用ジャック26が後退される。このとき、編み針
14は、係止位置Pに達している。
【0061】次いで、図3(B)に示すように後退位置
ストッパ36の当接部60が第1のカム面58に当接し
た後、図3(C)に示すように凹所50の奥面がストッ
パ36に当接するまで、シンカー用ジャック30が針用
ジャック26とともに弾性体32の付勢力に抗して後退
される。この間、可動シンカー16は待機位置に向けて
変位される。
【0062】シンカー用ジャック30の後退時、当接部
60が第1のカム面58に当接した後、ストッパ36が
凹所50の奥面に当接するまでの間、ジャック主体部4
0の後端部は当接部60により台38側へ押される。こ
れにより、腕部42が弾性変形してジャック主体部40
の後端部は当接部60により台38側へ変位されるか
ら、第1及び第2の係合部54及び56の係合が解除さ
れ、切欠部44の開放端側が広げられる。
【0063】上記のようにジャック主体部40を押すこ
とにより第1及び第2の係合部54及び56の係合を解
除するに必要な力は、そのようにジャック主体部40を
押すことなく第1及び第2の係合部54及び56の係合
を解除するに必要な力に比べ、著しく小さい。
【0064】凹所50の奥面がストッパ36に当接する
と、シンカー用ジャック30の後退が阻止されるが、編
み針14及び針用ジャック26はさらに後退される。こ
の状態において、可動シンカー16は解放位置に後退さ
れて、編み地を完全に解放する。ジャック主体部40が
台30側へ押し下げられることにより第1及び第2の係
合部54及び56の係合が解除される直前から第1の係
合部54の上部が第2のカム面62に当接する。
【0065】第1の係合部54は、針用ジャック26の
さらなる後退により、図4(A)及び(B)に示すよう
に第1の係合部54が第2のカム面62に当接した状態
で第2のカム面62と第2の係合部56との間を移動す
る。このときの第1の係合部54と第2のカム面62と
の摩擦係合力は弾性体32の付勢力より大きく、したが
ってシンカー用ジャック30は前進方向への移動を阻止
され、可動シンカー16は解放位置に維持される。
【0066】第1の係合部54と第2のカム面62との
当接が解除されると、シンカー用ジャック30は図4
(C)に示すように弾性体32の付勢力により最前進位
置に移動される。これにより、可動シンカー16は再び
押え位置に変位される。
【0067】上記の結果、第1及び第2の係合部54及
び56の係合が解除された後、編み針14が可動シンカ
ー16による編み地押えの適正な位置に後退されるま
で、可動シンカー16は解放位置に維持される。この期
間は、第2のカム面62の大きさ(長さ)により決定さ
れる。
【0068】その後、編み針14及び針用ジャック26
は、度目を形成する最後退位置に移動された後、わずか
に前進されて、図1(B)に示す待機位置に戻される。
針用ジャック26が最後退位置から待機位置に戻される
とき、第1の係合部54もわずかに前進されて、最終的
に前側の傾斜面を第3のカム面64に当接させる。
【0069】上記のように、シンカー移動機構20によ
れば、第1及び第2の係合部54,56の係合を小さい
力で解除することができるにもかかわらず、可動シンカ
ー16を待機位置に向けて確実に変位させることがで
き、その結果大型の針駆動源を用いることなく、可動シ
ンカーを確実に後退させることができる。
【0070】特に、上記実施例では、第1及び第2の係
合部54,56は、互いに対向する面を針移動手段の運
動方向に直交する方向に形成している。これにより、第
1及び第2の係合部54,56の間に生じる押圧力が両
者の係合を解除する方向に両者を変位させる力として作
用しないから、両者の係合が安定して維持され、もって
可動シンカーを待機位置に確実に変位させることができ
る。
【0071】ニットを形成する編み針を上記のように針
移動パターン1aに基づいて移動させるとき、ニットを
形成する編み針と同じ針床に配置された他の編み針であ
って編み地の編成領域に位置する他の編み針、例えば、
ニットを形成する編み針の近傍、特に隣りに配置された
他の編み針は、図5に示す針移動パターン2a又は2b
により移動される。
【0072】第1及び第2の係合部54,56の形状を
上記実施例と逆にしてもよい。この場合、例えば、切欠
部44をジャック30に形成する代わりに、切欠部44
と逆に開放する切欠部と、第3のカム面64とをジャッ
ク26に形成すればよい。この場合、第2のカム面62
をジャック26に形成することができる。
【0073】第1のカム面58を針床12の側に形成
し、当接部60をシンカー移動手段の側に形成してもよ
い。第1及び第2の係合部54,56の係合が解除され
た時点で可動シンカー16が押え位置に移動する物で足
りるならば、第2のカム面62を設けなくてもよい。ま
た、後退位置ストッパ36を実施例よりも後退した位置
に設け、編み針14が最後退位置に達したときに、スト
ッパ36が凹所50の奥面に当接するように可動シンカ
ー16の回動量を大きく設定しても第2のカム面を省略
することができる。第3のカム面64は、設けてもよい
し、設けなくてもよい。
【0074】次に、図7に示す編み地を編成する実施例
について説明する。図7に示す編み地は、給糸口66を
移動させて、前針床(又は、後針床)の複数の編み針N
1,N2,N3,N4,N5…に編み糸68を供給しつ
つ、それらの編み針により編成される。図7に示す編み
地において、編み針N3は、コースC2からコースC4
の間編み目を形成しない。
【0075】コースC1を編成するとき、全ての編み針
がニット用針移動パターン1aに基づいて往復移動され
る。これにより、コースC1の編み糸D1が各編み針に
より引き込まれて、コースC1の編み目が各編み針によ
り形成される。
【0076】次いで、コースC2,C3及びC4を編成
するときは、いずれも、編み針N1,N2,N4,N5
…が後述する横編み機の制御装置によりニット用針移動
パターン1aに基づいて往復移動されると共に、編み針
N3が糸押え用針移動パターン2aに基づいて往復移動
される。これにより、コースC2の編み糸D2が編み針
N3以外に各編み針により引き込まれて、コースC2の
編み目が形成される。
【0077】図5の針移動パターンは1a,2a,2
b,及び2Cは、いずれも同一の編み針について示され
ている。編み針N1,N2,N3,N4及びN5は、そ
れぞれの配置位置が給糸口の走行方向に異なっているか
ら、仮に、編み針N3に対応する糸押え用針移動パター
ンを図5における糸押えパターン2aとすれば、図5に
おける各ニット用針移動パターンは、図5におけるニッ
ト用針移動パターン1aを編み針N3と各編み針の配置
位置の相違長さだけそれぞれ左右方向にずらすことによ
り示すことができる。例えば、編み針N2に対応するニ
ット用針移動パターンは、図5のニット用針移動パター
ン1aを編み針N3との距離だけ図中左方に移動させて
ニット用針移動パターン1a’として示される。
【0078】コースC2を編成するとき、編み針N3が
位置B1から位置B2へ後退されると、対応する可動シ
ンカー16は押え位置から図3(C)に示すように解放
位置に変位される。編み針N3に対応する可動シンカー
16が解放位置に維持される間に、編み針N2及びN4
は編み糸を引き込む。これにより、編み糸D2は上記可
動シンカー16の押え部16aの下側に位置する。
【0079】その後、編み針N3は、位置B2から位置
B4に後退した後、位置A5に移動する。編み針N3が
位置A4まで後退したときに、編み針N3に対応する可
動シンカー16は、図4(C)に示すように押え位置に
変位され、以後押え位置に維持される。これにより、編
み糸D2は、図1(B)に示すように編み針の裏側に低
く押さえ込まれる。もちろん、編み針N1,N2,N4
及びN5に対応する各可動シンカー16は、編み針N
1,N2,N4及びN5のニット用針移動パターン1a
に基づく往復運動によって、押え位置から待機位置へ一
旦変位され、次いで押え位置に戻されるから、編み糸D
2を同様に押え込む。
【0080】コースC3及びC4の編み糸D3及びD4
も、コースC2の編み糸D2と同様に、可動シンカー1
6により低く押え込まれる。
【0081】上記の結果、コースC2からコースC5の
編み糸が図1(B)に符号Dxで示すように編み針N3
に対応する可動シンカー16の押え部16aの先端に当
接して、その位置に溜まる、という従来技術の課題は解
消される。その結果、次のコースC6の編成時に編み針
N3を再度針移動パターン1aに基づいて移動させて
も、糸切れが生じるおそれがなく、安定な編成が行われ
る。
【0082】図8に示す実施例について説明する。図8
は、編み糸68a,68bを用いたジャカード編み地を
編成する場合を示す。すなわち、コースC1における給
糸口66aの走行時に編み針N1,N4,N7…により
ニットを形成し、コースC2における給糸口66bの走
行時に編み針N2,N3,N5,N6…によりニットを
形成する実施例を示す。
【0083】先ず図8(A)に示すように、給糸口66
aが左方から右方へ移動される間に、ニットを形成する
編み針N1,N4,N7…がニット用針移動パターン1
aに基づいて移動されると共に、このコースにおいて編
成動作を必要としない他の編み針N2,N3,N5,N
6…が糸押え用針移動パターン2a又は2bに基づいて
移動される。これにより、コースC1の編み糸は、図7
に示す編み地のコースC2からC4を編成する場合と同
様に、編み針N2,N3,N5,N6…に対応する可動
シンカー16によりそれらの編み針の裏側に低く押え込
まれる。
【0084】次いで図8(B)に示すように、給糸口6
6aが停止された状態で、ニットを形成する編み針N
2,N3,N5,N6…がニット用針移動パターン1a
に基づいて移動されると共に、このコースにおいて編成
動作を必要としない他の編み針N1,N4,N7…が糸
押え用針移動パターン2a又は2bに基づいて移動され
る。これにより、コースC2の編み糸は、編み針N2,
N3,N5,N6…に対応する複数の可動シンカー16
だけでなく、編み針N1,N4,N7…に対応する複数
の可動シンカー16により編み針N1,N2,N3…の
裏側に低く押えられる。
【0085】図8においては、前針床FBの編み針を編
成に用いているが、後針床RBの編み針を編成に用いて
もよい。図7及び図8に示す実施例は、いずれも、編成
領域に位置する編み針であって、あるコースにおいて該
編み針の両側にある編み針がニットといった編み目を形
成する間、編成動作を必要としない編み針に対し、当該
コースの編成に際して編み針を基準位置から進退させ、
対応する可動シンカーを押え位置から一旦解放位置に変
位させた後、押え位置に戻している。
【0086】次に、図9に示す実施例について説明す
る。図9は、同図(A)に示すように後針床RBの編み
針n1,n2,n3,n4…の編み目を、同図(C)に
示すように前針床FBの対応する編み針N1,N2,N
3,N4…に目移しする実施例である。
【0087】先ず、後針床RBの編み針n1,n3,n
5…がサーブ用針移動パターン3aにより進退されると
共に、前針床FBの対応する編み針N1,N3,N5…
がレシーブ用針移動パターン3bにより進退される。こ
れにより、後針床RBの編み針n1,n3,n5…の編
み目が前針床FBの編み針N1,N3,N5…に目移し
される。
【0088】次いで、後針床RBの編み針n2,n4,
n6…がサーブ用針移動パターン3aにより進退される
と共に、前針床FBの対応する編み針N2,N4,N6
…がレシーブ用針移動パターン3bにより進退される。
これにより、後針床RBの編み針n2,n4,n6…の
編み目が前針床FBの編み針N2,N4,N6…に目移
しされる。
【0089】編み針n2,n4,n6…の編み目が編み
針N2,N4,N6…に目移しされるとき、前針床FB
の編み針N1,N3,N5…が糸押え用針移動パターン
2a又は2bにより移動される。これにより、それらの
編み針N1,N3,N5…に対応する可動シンカー16
が押え位置から解放位置へ一旦変位された後、再度押え
位置に変位されるから、目移しされた編み目をつなぐ糸
部分がそれらの可動シンカー16により編み針N1,N
3,N5…の裏側に低く押え込まれる。
【0090】上記のように、図9に示す実施例は、一方
の針床上の編み針(詳細には、編み針N1,N3,N
5,N7)が保持する編み目に連なる他方の針床上の編
み目を一方の針床上の編み針(詳細には、編み針N2,
N4,N6)に目移しする際、前記一方の針床上の編み
針を基準位置から進退させ、対応する可動シンカーを押
え位置から一旦解放位置へ変位させた後、押え位置に戻
している。
【0091】次に、図10に示す実施例について説明す
る。図10は、目移し動作を利用して、前針床FBの編
み針N3,N4の編み目と編み針N5,N6の編み目と
を相互に移し替える実施例である。
【0092】先ず、前針床FBの編み針N3,N4,N
5,N6がサーブ用針移動パターン3aに基づいて進退
されると共に、後針床RBの対応する編み針n3,n
4,n5,n6がレシーブ用針移動パターン3bに基づ
いて進退される。これにより、編み針N3,N4,N
5,N6の編み目が図10(B)に示すように後針床R
Bの対応する編み針n3,n4,n5,n6に目移しさ
れる。
【0093】次いで、図10(C)に示すように後針床
RBが2針分だけ左方へラッキングされた後、図10
(D)に示すように後針床RBの編み針n5,n6がサ
ーブ用針移動パターン3aに基づいて進退されると共
に、前針床FBの編み針N3,N4がレシーブ用の針移
動パターン3bに基づいて進退される。これにより、編
み針n5,n6の編み目が前針床FBの編み針N3,N
4に目移しされる。
【0094】この2回目の目移し時、編み針N5,N6
が糸押え用針移動パターン2a又は2bに基づいて進退
される。これにより、編み針N5,N6に対応する可動
シンカー16が押え位置から解放位置へ一旦変位された
後、再度押え位置に変位されるから、目移しされた編み
目をつなぐ糸部分がそれらの可動シンカー16により編
み針N5,N6の裏側に低く押え込まれる。
【0095】次いで、図10(E)に示すように、後針
床RBが4針分だけ右方へラッキングされた後、後針床
RBの編み針n3,n4がサーブ用針移動パターン3a
に基づいて進退されると共に、前針床FBの編み針N
5,N6がレシーブ用針移動パターン3bに基づいて進
退される。これにより、編み針n3,n4の編み目が前
針床の編み針N5,N6に目移しされる。
【0096】この目移し時にも、少なくとも編み針N4
が糸押え用針移動パターン2a又は2bに基づいて進退
される。これにより、編み針N4に対応する可動シンカ
ー16が押え位置から解放位置へ一旦変位された後、再
度押え位置に変位されるから、目移しされた編み目をつ
なぐ糸部分がそれらの可動シンカー16により編み針N
3,N4の裏側に低く押え込まれる。
【0097】次に、図11から図15を参照して、横編
み機10用の制御装置の一実施例を説明する。
【0098】図11及び図12を参照するに、横編み機
の制御装置110は、給糸口66を往復移動させる複数
の給糸口駆動装置114と、編み針14を往復移動させ
る複数の編み針駆動装置118と、複数の給糸口制御回
路120と、複数の編み針制御回路122と、主制御回
路124とを含む。
【0099】各給糸口駆動装置114は、給糸口66に
対応されており、対応する給糸口66を往復移動させ
る。このため、横編み機に備えられた給糸口66の数と
同数の給糸口駆動装置114が編み機に設けられてい
る。給糸口駆動装置114は、複数のグループに分けら
れており、またグループ毎に共通の給糸口制御回路12
0に接続されている。
【0100】各編み針駆動装置118は、編み針14に
対応されており、対応する編み針14を往復移動させ
る。このため、横編み機に備えられた編み針14の数と
同数の編み針駆動装置118が編み機に設けられてい
る。編み針駆動装置118は、複数のグループに分けら
れており、またグループ毎に共通の編み針制御回路12
2に接続されている。
【0101】各給糸口66は、複数のプーリ126にか
けられた無端ベルト128に取り付けられており、無端
ベルト128がアクチュエータ130により移動される
ことにより左右方向へ往復移動される。アクチュエータ
130はサーボモータのような回転式の電動機であり、
その変位量(回転量)はロータリーエンコーダのような
回転式の位置センサ132により検出される。位置セン
サ132は、アクチュエータ130が所定角度回転する
たびに、パルス信号を出力する。
【0102】各編み針14は、リニアモータのような直
線移動式のアクチュエータ134により往復移動(進
退)される。アクチュエータ134の変位量(移動量)
は、リニアエンコーダのような直線式の位置センサ13
6により検出される。位置センサ136は、アクチュエ
ータ134の可動子が所定量移動するたびに、パルス信
号を出力する。
【0103】アクチュエータ130として、リニアモー
タのような直線移動式のものを用いてもよい。また、ア
クチュエータ134として、サーボモータのような回転
式のものを用いて、その回転運動を直線運動に変換する
ようにしてもよい。
【0104】各給糸口駆動装置114は、給糸口制御回
路120から出力される制御信号S1を信号発生器13
8に受け、駆動信号S2を信号発生器138からドライ
バ140に出力する。制御信号S1は、駆動信号S2のパ
ルス幅(すなわち、デューティ比)を特定する信号であ
る。
【0105】各信号発生器138は、一定周波数のパル
ス信号を制御信号S1によりパルス幅変調したPWM信
号を駆動信号S2としてドライバ140に出力する。こ
れにより、ドライバ140は、駆動信号S2が入力する
たびにそのパルス幅に対応する時間の間アクチュエータ
130に通電する。
【0106】各給糸口駆動装置114は、また、位置セ
ンサ132からのパルス信号をアップダウンカウンタ1
42に受け、カウンタ142の計数値を周期的に読み出
して記憶器144に一時的に記憶する。カウンタ142
は、アクチュエータ130が正転していると位置センサ
132からのパルス信号をアップ状態で計数し、逆転し
ているとパルス信号をダウン状態で計数する。
【0107】記憶器144に記憶されたデータは、対応
するアクチュエータ130及び給糸口66の現在位置S
4として制御回路120に周期的に読み取られる。しか
し、カウンタ142が所定の値、例えば歯口の位置(歯
口原点)に対応する値に歩進するたびに、記憶器144
の記憶内容を更新するようにしてもよい。
【0108】各編み針駆動装置118は、直線移動式の
アクチュエータ134を駆動させる点で給糸口駆動装置
114と相違する点を除いて、給糸口駆動装置114と
同様に構成されており、同様に作用する。したがって、
各編み針駆動装置118は、制御回路122からの制御
信号を受けて一定周波数のパルス信号のパルス幅を変調
したPWM信号を駆動信号として出力する信号発生器
と、駆動信号を受けてアクチュエータ134を駆動する
ドライバと、位置センサ136からのパルス信号を計数
するアップダウンカウンタと、このカウンタの計数値を
編み針の現在位置として記憶する記憶器とを備える。
【0109】各制御回路120は、制御信号S1を発生
する比較演算器146と、主制御回路124から供給さ
れる各給糸口駆動装置114に対応する複数の目標位置
S5を一時的に記憶する記憶器148とを備える。目標
位置S5は、対応するアクチュエータ130及び給糸口
66をその原点位置すなわち移動基準位置から変位させ
るべき位置(走行位置)を表す。
【0110】比較演算器146は、対応する記憶器14
8に記憶されている複数の目標位置S5から所定の給糸
口駆動装置114の目標位置S5を読み込むと共に、所
定の給糸口駆動装置114の記憶器144に記憶されて
いる現在位置S4を読み込み、読み込んだ目標位置S5と
現在位置S4とを比較し、両者の偏差に対応するデュー
ティ比を算出し、そのデューティ比を意味する制御信号
S1を対応する給糸口駆動装置114の信号発生器13
8に供給する。これらの処理は、給糸口毎にかつ周期的
に実行される。記憶器148内のデータは、目標位置S
5が主制御回路124から供給されるたびに更新され
る。
【0111】各制御回路122も、制御回路120と同
様に構成されており、同様に作用する。したがって、各
制御回路122は、制御回路120と同様に、主制御回
路124から供給される編み針駆動装置118のための
目標位置を一時的に記憶する記憶器と、この記憶器に記
憶された目標位置及び対応する編み針駆動装置118の
記憶器に記憶されている現在位置とを用いて制御信号を
発生する比較演算器とを備える。制御回路122におけ
る目標位置は、対応するアクチュエータ134及び編み
針14を歯口位置から変位させるべき位置(進退位置)
を表す。
【0112】主制御回路124は、横編み機全体を制御
する編み機制御部150と、フロッピーディスク152
に書き込まれている編成データすなわち編成情報を読み
込んで編み機制御部150に入力するディスクドライブ
154と、編み機制御部150に対して各種のデータの
受け渡しをする制御演算器156と、それぞれが編み組
織に対応された複数の針移動パターンが記憶された記憶
器158とを備える。
【0113】針移動パターンは編み組織により異なるか
ら、編み組織に応じた複数の針移動パターンが予め設定
され、針移動パターンを特定するパターン番号(WP番
号=WPNo)を付けられて図15に示すように、表の
形で記憶器158に記憶されている。各針移動パターン
は、給糸口の位置に対する歯口原点からの編み針位置、
すなわち編み針の進退位置(mm)を表す2値情報とし
て設定されて記憶されている。
【0114】編成情報は、針移動パターンを特定するコ
ード(パターン番号)を編み針毎及びコース毎に含んで
いるとともに、編成に用いる給糸口とその移動方向とを
特定するコード(キャリア番号)をコース毎に含んでい
る。編成情報として、図15に示すデータを用いること
ができる。それらのデータは、2進コードとしてフロッ
ピーディスク152に予め記憶されている。
【0115】図15に示す編成情報は、用いる給糸口を
特定する給糸口番号(キャリアNo)と針移動パターン
(WP)を特定するパターン番号(WPNo)とをコー
ス毎及び編み針毎の表にしたデータ(コース毎のキャリ
アNo及びWPNoデータ)である。
【0116】図15は、図7に示す編み地の編成に用い
るデータの一例を示す。図15において、WP番号#1
は図5に示すニット用針移動パターン1aを表し、WP
番号#5は図5に示す糸押え用針移動パターン2aを表
す。
【0117】図13は、また、編み糸68と、その編み
糸68を供給する給糸口66と、給糸口66を支持する
キャリア172を案内するガイド174と、複数の固定
シンカー76と、複数の編み針N1〜N16との関係を示
す。各給糸口66は、編み機の左端又は右端の給糸口原
点位置(移動基準位置)から右方又は左方へ移動される
が、図13では給糸口66は右方へ移動している。
【0118】各針移動パターンは、給糸口の移動可能範
囲より狭い一定範囲内における一定距離毎の給糸口位置
(例えば、一定範囲の基端位置から距離毎の給糸口位
置、又は、一定範囲内における編み針から一定距離毎の
給糸口位置)に対する編み針位置として記憶することが
好ましい。
【0119】上記のようにすれば、針移動パターンを連
続的な曲線として記憶させる場合に比べ、針移動パター
ンの記憶に必要な記憶部の容量が小さくてよい。また、
各針移動パターンを多くの編み針で共通に使用すること
ができる。
【0120】編み機制御部150は、ディスクドライブ
154から供給される編成情報を内部メモりに格納して
おき、その編成情報を基に、給糸口駆動装置114及び
編み針駆動装置118以外の駆動装置を制御する。編み
機制御部150は、また、給糸口毎及び編み針毎の針移
動パターンを含む編成情報をコース毎に読み出して制御
演算器156に供給する。
【0121】制御演算器156は、編み機制御部150
から供給される編成情報を基に、各編み針に対応した針
移動パターンをコース毎に読み出し、読み出した針移動
パターンから給糸口位置X(移動基準位置からの距離)
を算出し、算出した給糸口位置Xと決定した針移動パタ
ーンとから編み針の目標位置を求め、求めた目標位置を
所定の編み針制御回路122の記憶器に供給する。
【0122】演算制御器156は、読み出した針移動パ
ターンがサーブ用針移動パターン又はレシーブ用針移動
パターンである場合、給糸口を仮想的に走行させて給糸
口の仮想的位置を算出し、これに基づいて編み針の目標
位置を求める。
【0123】制御演算器156は、給糸口位置が図14
におけるX0に達したときから、記憶器158からの針
移動パターンの読み出しを開始して、上記処理を実行す
る。そのような処理は、コース毎及び編み針毎に周期的
(例えば、1m秒毎)に実行される。
【0124】上記の結果、制御回路122の記憶器内の
データが周期的に更新されるから、以後は、新たなデュ
ーティ比が比較演算器で算出され、新たな制御信号が対
応する制御回路122の比較演算器から対応する駆動装
置118の信号発生器に出力され、新たな駆動信号が対
応する駆動装置118のドライバに供給される。これに
より、各編み針は給糸口の移動に同期して進退される。
【0125】制御演算器156は、また、給糸口の位置
制御をする。このため、制御演算器156は、給糸口の
移動開始からの経過時間とその給糸口の設定速度(例え
ば、毎秒70cm)との積を給糸口の目標位置として算
出し、算出した目標位置を制御回路120の記憶器14
8に供給する。
【0126】制御回路120の比較演算器146は、駆
動装置114の記憶器144に入力されている給糸口の
現在位置(給糸口位置X)と比較してデューティ比を算
出し、算出したデューティ比に対応した制御信号を駆動
装置114に出力する。この処理も、コース毎及び給糸
口毎に周期的(例えば、1m秒毎)に実行される。
【0127】上記の結果、前記処理が実行されるたび
に、新たな駆動信号が各制御回路120から対応する駆
動装置114に供給され、対応する給糸口は往復移動さ
れる。
【0128】次に、制御演算器156における編み針の
目標位置の算出方法を編み針N16の場合について代表し
て説明する。
【0129】図14に示すように、各針移動パターンが
給糸口の移動可能範囲より狭い一定範囲X0〜XT内に
おける一定距離ΔXS(例えば、1mm)毎の給糸口位
置に対する編み針位置として設定されたものとし、編み
針N16の場合、給糸口の移動基準位置から編み針N16の配
置位置までの距離がXN16であるものとし、給糸口と編
み針N16との距離がL0になったとき、編み針N16が移動
を開始するものとすると、編み針N16の目標位置は制御
演算器156により以下のように算出され、出力され
る。
【0130】制御演算器156は、先ず新たなコースの
編成開始に際し、編成情報を基に記憶器158からその
コースに関する各編み針に対応する針移動パターンを読
出す。
【0131】次いで、例えば編み針N16に対応する針移
動パターンについては、編み針N16用の針移動パターン
における横軸の原点(X0)に対応する給糸口位置すな
わちオフセット量を求め、その針移動パターンにおける
横軸の座標値X0を編み針N16の座標値(XN16−L0−X
1)に補正した後、給糸口位置が(XN16−L0)になる
までは編み針N16の進退開始位置A1を目標位置として
出力する。なお、L0−X1を係数αとしてもよい。
【0132】給糸口位置が(XN16−L0)を越えると、
制御演算器156は、編み針N16を位置A2へ進出させ
るべく、位置A1より大きい値を目標値として出力す
る。その後、制御演算器156は、算出した給糸口位置
と、横軸座標値を補正後の針移動パターンとに応じて編
み針用の所定の目標位置を出力する。
【0133】本発明は、上記実施例に限定されず、本発
明の趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る横編み機の一実施例を示す編み針
近傍の断面図であって、(A)は編み針を最前進位置に
移動させた状態を示す図、(B)は編み針を待機位置に
移動させた状態を示す図
【図2】編み針の先端部近傍の平面図
【図3】編み機及び駆動装置の動作を説明するための工
程を示す図
【図4】図3に示す工程に続く編み機及び駆動装置の動
作を説明するための工程を示す図
【図5】針移動パターンの例を示す図
【図6】他の針移動パターンの例を示す図
【図7】編成方法の第1の実施例を説明するための図
【図8】編成方法の第2の実施例を説明するための図
【図9】編成方法の第3の実施例を説明するための図
【図10】編成方法の第4の実施例を説明するための図
【図11】横編み機の制御装置の一実施例を示す電気回
路のブロック図
【図12】図12に示す制御装置のより詳細な電気回路
のブロック図
【図13】針移動パターンに対する編み針の進出位置及
び給糸口の走行位置の関係を示す図
【図14】針移動パターンに対する編み針の進出位置及
び給糸口の走行位置の関係を示す図
【図15】コース毎の給糸口番号と編み針毎の針移動パ
ターンとを組み合わせた編成データの一実施例を示す図
【符号の説明】
10 横編み機 12 針床 14 編み針 16 可動シンカー 18 針移動機構 20 シンカー移動機構 22 可動シンカー 26 編み針用のジャック 30 可動シンカー用のジャック 32 弾性体 34,36 ストッパ 38 台 40 ジャック主体部 42 上部 44 切欠部 54,56 第1及び第2の係合部 58,62,64 カム面 60 当接部 66 給糸口 110 制御装置 152 フロッピーディスク 130,134 アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編み針毎に設けられたアクチュエータに
    よる編み針の進退運動を編み針毎に設けられた可動シン
    カーに伝達して、その可動シンカーを編み地を押える押
    え位置と編み地を解放する解放位置との間で移動させる
    と共に、編み針が基準位置のとき対応する可動シンカー
    を押え位置に維持可能の横編み機における可動シンカー
    の駆動方法であって、 編成領域に位置しており、編み地編成中に一時的に編成
    動作を必要としない編み針を当該コースの編成に際して
    基準位置から進退させて、対応する可動シンカーを押え
    位置から一旦解放位置に変位させた後、押え位置に戻す
    ことを含む、横編み機における可動シンカーの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記横編み機は前記可動シンカーをシン
    カー移動手段を介して押え位置へ付勢する弾性部材を可
    動シンカー毎に備えており、前記可動シンカーは、対応
    する編み針が所定位置まで後退したとき、アクチュエー
    タに連結された針移動手段に対するシンカー移動手段の
    係合が外れて前記弾性部材の弾性力により押え位置へ変
    位される、請求項1に記載の駆動方法。
  3. 【請求項3】 編み針毎に設けられたアクチュエータに
    よる編み針の進退運動を編み針毎に設けられた可動シン
    カーに伝達して、その可動シンカーを編み地を押える押
    え位置と編み地を解放する解放位置との間で移動させる
    と共に、編み針が基準位置のとき対応する可動シンカー
    を押え位置に維持可能の横編み機であって、 編成動作を行う編み針の駆動制御に用いる複数の第1の
    針移動パターンと、編成領域に位置しており、編み地編
    成中に一時的に編成動作を必要としない編み針を当該コ
    ースの編成に際して基準位置から進退させて、編み針の
    駆動制御に用いる1以上の第2の針移動パターンであっ
    て編み針を基準位置から進退させて、対応する可動シン
    カーを押え位置から一旦解放位置に変位させた後、押え
    位置に戻す1以上の第2の針移動パターンと、前記第1
    及び第2の針移動パターンをコース毎及び編み針毎に指
    定する情報とを記憶しているメモリと、 前記メモリに記憶されている前記第1及び第2の針移動
    パターン及び前記情報を基に前記アクチュエータを制御
    する制御手段であって編成動作を行う編み針を前記第1
    の針移動パターンに基づいて駆動し、編成動作を必要と
    しない編み針を前記第2の針移動パターンに基づいて駆
    動する制御手段とを含む、編み機。
  4. 【請求項4】 さらに、前記アクチュエータによる駆動
    力を前記編み針に伝達すべく編み針毎に配置された針移
    動手段と、該針移動手段による駆動力を前記可動シンカ
    ーに伝達すべく可動シンカー毎に配置されたシンカー移
    動手段であって編み針が所定位置まで後退したとき、編
    み針に対する係合が外れるシンカー移動手段とを含み、
    前記シンカー移動手段は、前記針移動手段に対する係合
    が外れたとき、前記可動シンカーを弾性力により押え位
    置へ変位させる弾性部材を備える、請求項3に記載の横
    編み機。
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