JP2001031703A - アルキル化シクロデキストリン誘導体の製造方法 - Google Patents
アルキル化シクロデキストリン誘導体の製造方法Info
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- JP2001031703A JP2001031703A JP2000196980A JP2000196980A JP2001031703A JP 2001031703 A JP2001031703 A JP 2001031703A JP 2000196980 A JP2000196980 A JP 2000196980A JP 2000196980 A JP2000196980 A JP 2000196980A JP 2001031703 A JP2001031703 A JP 2001031703A
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- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B37/00—Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
- C08B37/0006—Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
- C08B37/0009—Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
- C08B37/0012—Cyclodextrin [CD], e.g. cycle with 6 units (alpha), with 7 units (beta) and with 8 units (gamma), large-ring cyclodextrin or cycloamylose with 9 units or more; Derivatives thereof
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルキル化シクロデキストリン誘導体を連続
的に経済的に製造する。 【解決手段】 適当な塩基中のα−、β−および/また
はγ−シクロデキストリンと適当なO−アルキル化剤と
を反応させ、その際、まずα−、β−および/またはγ
−シクロデキストリンを塩基の水溶液中に溶解させて、
25〜75%w/wの濃度にする際に、1モルのシクロ
デキストリンあたり1〜5モルの塩基を使用し、引き続
き同時にか、または任意の順序で分けるか、または連続
的に1モルのシクロデキストリンあたり10〜250モ
ルのO−アルキル化剤ならびに1モルのシクロデキスト
リンあたり10〜30モルの最高塩基濃度まで適当な塩
基を添加する方法において、該方法を10バール(絶
対)より高い圧力および5時間未満の反応時間で実施す
る。
的に経済的に製造する。 【解決手段】 適当な塩基中のα−、β−および/また
はγ−シクロデキストリンと適当なO−アルキル化剤と
を反応させ、その際、まずα−、β−および/またはγ
−シクロデキストリンを塩基の水溶液中に溶解させて、
25〜75%w/wの濃度にする際に、1モルのシクロ
デキストリンあたり1〜5モルの塩基を使用し、引き続
き同時にか、または任意の順序で分けるか、または連続
的に1モルのシクロデキストリンあたり10〜250モ
ルのO−アルキル化剤ならびに1モルのシクロデキスト
リンあたり10〜30モルの最高塩基濃度まで適当な塩
基を添加する方法において、該方法を10バール(絶
対)より高い圧力および5時間未満の反応時間で実施す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルキル化シクロデ
キストリン誘導体の製造方法に関する。
キストリン誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロデキストリンは、6、7または8
α(1−4)結合した無水糖単位から構成されている環
式のオリゴ糖である。酵素的なデンプンの変換によって
製造されるα−、β−またはγ−シクロデキストリンは
それらの空洞の直径において区別され、かつ一般に種々
の大きさの多数の疎水性ゲスト分子の包接に適してい
る。特にβ−シクロデキストリンは溶解度が低いため
(25℃の水中に1.8%w/v)使用が制限される。
α(1−4)結合した無水糖単位から構成されている環
式のオリゴ糖である。酵素的なデンプンの変換によって
製造されるα−、β−またはγ−シクロデキストリンは
それらの空洞の直径において区別され、かつ一般に種々
の大きさの多数の疎水性ゲスト分子の包接に適してい
る。特にβ−シクロデキストリンは溶解度が低いため
(25℃の水中に1.8%w/v)使用が制限される。
【0003】溶解度を高めるための慣用の方法は、シク
ロデキストリンの遊離ヒドロキシル基の化学的誘導体化
である。個々の無水糖単位に2位、3位および/または
6位で適当な置換基を挿入することができる。特に、シ
クロデキストリンのメチル化によって、水と同様に有機
溶剤中でも良好な溶解度を有する生成物がもたらされ
る。
ロデキストリンの遊離ヒドロキシル基の化学的誘導体化
である。個々の無水糖単位に2位、3位および/または
6位で適当な置換基を挿入することができる。特に、シ
クロデキストリンのメチル化によって、水と同様に有機
溶剤中でも良好な溶解度を有する生成物がもたらされ
る。
【0004】アルキル化シクロデキストリン誘導体を製
造するための一連の種々の方法が既に知られている。E
P646602A1号(US5710268号に相当す
る)はそれに関する公知技術を詳述しており、かつそれ
自体も費用的には有利であるが、段階的な作業、いわゆ
るバッチ法で実施されることは不利であるアルキル化シ
クロデキストリン誘導体の製造方法を開示している。
造するための一連の種々の方法が既に知られている。E
P646602A1号(US5710268号に相当す
る)はそれに関する公知技術を詳述しており、かつそれ
自体も費用的には有利であるが、段階的な作業、いわゆ
るバッチ法で実施されることは不利であるアルキル化シ
クロデキストリン誘導体の製造方法を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、有利
にはアルキル化シクロデキストリン誘導体の連続的製造
に適当な、アルキル化シクロデキストリン誘導体の経済
的な製造方法を提供することである。
にはアルキル化シクロデキストリン誘導体の連続的製造
に適当な、アルキル化シクロデキストリン誘導体の経済
的な製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、適当な塩基
中のα−、β−および/またはγ−シクロデキストリン
と適当なO−アルキル化剤とを反応させ、その際、まず
α−、β−および/またはγ−シクロデキストリンを塩
基の水溶液中に溶解させて、25〜75%w/wの濃度
にする際に、1モルのシクロデキストリンあたり1〜5
モルの塩基を使用し、引き続き同時にか、または任意の
順序で分けるか、または連続的に1モルのシクロデキス
トリンあたり10〜250モルのO−アルキル化剤なら
びに1モルのシクロデキストリンあたり10〜30モル
の最高塩基濃度まで適当な塩基を添加する方法におい
て、該方法を10バール(絶対)より高い圧力および5
時間未満の反応時間で実施する方法によって解決され
る。
中のα−、β−および/またはγ−シクロデキストリン
と適当なO−アルキル化剤とを反応させ、その際、まず
α−、β−および/またはγ−シクロデキストリンを塩
基の水溶液中に溶解させて、25〜75%w/wの濃度
にする際に、1モルのシクロデキストリンあたり1〜5
モルの塩基を使用し、引き続き同時にか、または任意の
順序で分けるか、または連続的に1モルのシクロデキス
トリンあたり10〜250モルのO−アルキル化剤なら
びに1モルのシクロデキストリンあたり10〜30モル
の最高塩基濃度まで適当な塩基を添加する方法におい
て、該方法を10バール(絶対)より高い圧力および5
時間未満の反応時間で実施する方法によって解決され
る。
【0007】更に、付加的にジメチルエーテルを添加し
てもよい。
てもよい。
【0008】有利には、その他のプロセス成分およびそ
のパラメーターはEP−A646602号の記述に相当
する。
のパラメーターはEP−A646602号の記述に相当
する。
【0009】本発明による方法において、市販されてい
るようなα−、β−および/またはγ−シクロデキスト
リンを使用できる。しかしながら同様に、シクロデキス
トリンを自体公知の方法、例えばシクロデキストリング
リコシルトランスフェラーゼ(CGTase E.C.2.4.1.19)
によるデンプンの酵素的変換によって製造してもよい。
るようなα−、β−および/またはγ−シクロデキスト
リンを使用できる。しかしながら同様に、シクロデキス
トリンを自体公知の方法、例えばシクロデキストリング
リコシルトランスフェラーゼ(CGTase E.C.2.4.1.19)
によるデンプンの酵素的変換によって製造してもよい。
【0010】適当な塩基は、例えばアルカリ金属水酸化
物、アルカリ土類金属水酸化物またはその混合物であ
る。有利にはアルカリ金属水酸化物が適当である。
物、アルカリ土類金属水酸化物またはその混合物であ
る。有利にはアルカリ金属水酸化物が適当である。
【0011】アルカリ金属水酸化物としては、有利には
水酸化カリウムおよび/または水酸化ナトリウム、特に
有利には水酸化ナトリウムが使用される。
水酸化カリウムおよび/または水酸化ナトリウム、特に
有利には水酸化ナトリウムが使用される。
【0012】O−アルキル化剤としては、有利にはC1
〜C2−アルキルクロリド、C1〜C6−アルキルブロミ
ド、C1〜C6−アルキルヨージド、ジアルキルスルフェ
ート、α−クロロカルボン酸およびその塩、エピクロロ
ヒドリンならびに一般式: Cl−CH2−C(OH)H−CH2−R1 [式中、R1はN+R2 3、SO3 -であり、かつR2はC1〜
C3−アルキル基である]の化合物が適当である。
〜C2−アルキルクロリド、C1〜C6−アルキルブロミ
ド、C1〜C6−アルキルヨージド、ジアルキルスルフェ
ート、α−クロロカルボン酸およびその塩、エピクロロ
ヒドリンならびに一般式: Cl−CH2−C(OH)H−CH2−R1 [式中、R1はN+R2 3、SO3 -であり、かつR2はC1〜
C3−アルキル基である]の化合物が適当である。
【0013】有利には塩化メチル、硫酸ジメチル、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロリド、クロロ酢酸およびそのNa−塩、エピクロ
ロヒドリンが適当である。
クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロリド、クロロ酢酸およびそのNa−塩、エピクロ
ロヒドリンが適当である。
【0014】特に有利には、塩化メチル、エピクロロヒ
ドリン、クロロ酢酸のナトリウム塩が適当である。
ドリン、クロロ酢酸のナトリウム塩が適当である。
【0015】有利にはシクロデキストリン1モルあた
り、適当な塩基17〜21モルならびにO−アルキル化
剤17〜21モルまたはO−アルキル化剤200〜25
0モルおよびジメチルエーテル220〜275モルが使
用される。
り、適当な塩基17〜21モルならびにO−アルキル化
剤17〜21モルまたはO−アルキル化剤200〜25
0モルおよびジメチルエーテル220〜275モルが使
用される。
【0016】有利にはシクロデキストリンの全量を、5
〜20%(w/w)、有利には8〜12%(w/w)の
濃度および1モルのシクロデキストリンあたり1〜5モ
ル、有利には2〜3モルの使用塩基量の前記の塩の水溶
液中に溶解させる。
〜20%(w/w)、有利には8〜12%(w/w)の
濃度および1モルのシクロデキストリンあたり1〜5モ
ル、有利には2〜3モルの使用塩基量の前記の塩の水溶
液中に溶解させる。
【0017】塩基の残余量を引き続き、有利には同時に
O−アルキル化剤と配合する。O−アルキル化剤と塩基
との配合は分けて実施するか、または連続的に実施し、
その際、連続的配合が有利である。
O−アルキル化剤と配合する。O−アルキル化剤と塩基
との配合は分けて実施するか、または連続的に実施し、
その際、連続的配合が有利である。
【0018】有利には同時にO−アルキル化剤と配合さ
れる塩基を、有利には水溶液として添加する。有利には
20〜60%の濃度の水溶液が使用される。特に50%
の水溶液(w/w)が適当である。
れる塩基を、有利には水溶液として添加する。有利には
20〜60%の濃度の水溶液が使用される。特に50%
の水溶液(w/w)が適当である。
【0019】過剰のO−アルキル化剤は、反応完了後に
自体公知の方法、例えば真空の適用(10〜100mm
H2O)によって容易に除去できる。
自体公知の方法、例えば真空の適用(10〜100mm
H2O)によって容易に除去できる。
【0020】該反応を、シクロデキストリンの溶解後
に、有利には50〜100℃、特に有利には60〜85
℃の温度で、かつ10バールより大、特に11〜25バ
ールの圧力で実施する。反応時間は温度および圧力に依
存する。反応時間は5時間未満である。通常、反応は約
1時間後に終結させる。
に、有利には50〜100℃、特に有利には60〜85
℃の温度で、かつ10バールより大、特に11〜25バ
ールの圧力で実施する。反応時間は温度および圧力に依
存する。反応時間は5時間未満である。通常、反応は約
1時間後に終結させる。
【0021】反応終結後に、該溶液を必要に応じて酸の
添加によって中和する。このためには、特に鉱酸、殊に
リン酸、硫酸または/および塩酸が適当である。濃度2
0〜37%(w/w)を有する塩酸が特に適当である。
添加によって中和する。このためには、特に鉱酸、殊に
リン酸、硫酸または/および塩酸が適当である。濃度2
0〜37%(w/w)を有する塩酸が特に適当である。
【0022】引き続き、場合により反応バッチの中和後
に、得られたアルキル化シクロデキストリン誘導体を反
応バッチから自体公知の方法で分離することができる。
に、得られたアルキル化シクロデキストリン誘導体を反
応バッチから自体公知の方法で分離することができる。
【0023】本発明による方法はEP646602号か
ら知られている方法と比べて、連続的に実施できるとい
う利点を有している。本発明による反応圧力の上昇によ
って、より多くのO−アルキル化剤が水に溶解し、それ
によって出発材料濃度の結果として反応速度が増加す
る。それとともに、より短い反応器−滞留時間が、ひい
てはより高い生産能力がもたらされる。該方法を連続作
業において経済的に実現することができる。
ら知られている方法と比べて、連続的に実施できるとい
う利点を有している。本発明による反応圧力の上昇によ
って、より多くのO−アルキル化剤が水に溶解し、それ
によって出発材料濃度の結果として反応速度が増加す
る。それとともに、より短い反応器−滞留時間が、ひい
てはより高い生産能力がもたらされる。該方法を連続作
業において経済的に実現することができる。
【0024】得られた無機塩のシクロデキストリン誘導
体の分離を自体公知の方法で実施する。公知法の例は、
イオン交換クロマトグラフィー(例えばUS47646
04号参照)、塩化メチレンもしくはクロロホルムのよ
うな有機溶剤での抽出または限外濾過である。
体の分離を自体公知の方法で実施する。公知法の例は、
イオン交換クロマトグラフィー(例えばUS47646
04号参照)、塩化メチレンもしくはクロロホルムのよ
うな有機溶剤での抽出または限外濾過である。
【0025】シクロデキストリン誘導体の更なる精製
を、所望であれば自体公知の方法、例えば活性炭での脱
色、活性炭、シリカゲル、水酸化アルミニウム上での吸
着クロマトグラフィーによって実施する。
を、所望であれば自体公知の方法、例えば活性炭での脱
色、活性炭、シリカゲル、水酸化アルミニウム上での吸
着クロマトグラフィーによって実施する。
【0026】本発明による方法後に得られるシクロデキ
ストリン誘導体はシクロデキストリンおよびシクロデキ
ストリン誘導体の全ての公知の使用のために適当であ
る。本発明によるメチル化されたシクロデキストリン誘
導体は、特に −例えばステロイドのような難水溶性の化合物の可溶化
のため、 −医薬品、化粧品および農業化学製品における配合助剤
として、 −耐光性物質または酸化防止物質の安定化のため、 −任意の表面の脱脂および浄化のため、 −特に親油性媒体からの物質の分離および抽出の際の有
機溶剤の代用のため、 −製紙工業、皮革工業およびテキスタイル工業におけ
る、特に被覆および/または接着の際の助剤として、 −相間移動触媒として、 −ならびに矯味剤および矯香剤のために適当である。
ストリン誘導体はシクロデキストリンおよびシクロデキ
ストリン誘導体の全ての公知の使用のために適当であ
る。本発明によるメチル化されたシクロデキストリン誘
導体は、特に −例えばステロイドのような難水溶性の化合物の可溶化
のため、 −医薬品、化粧品および農業化学製品における配合助剤
として、 −耐光性物質または酸化防止物質の安定化のため、 −任意の表面の脱脂および浄化のため、 −特に親油性媒体からの物質の分離および抽出の際の有
機溶剤の代用のため、 −製紙工業、皮革工業およびテキスタイル工業におけ
る、特に被覆および/または接着の際の助剤として、 −相間移動触媒として、 −ならびに矯味剤および矯香剤のために適当である。
【0027】以下の実施例を本発明の更なる説明に使用
する。
する。
【0028】
【実施例】例1 メチル−β−シクロデキストリンの製造 耐圧性の100l管型容器中で、湿ったβ−シクロデキ
ストリン(9%水、10モル)(ワッカーヒェミー社で
BETA W7の名称で市販されている;81737ミ
ュンヘン)12.5kgを10%の苛性ソーダ水溶液1
0kg中に溶解させる。反応混合物を85℃で加熱し、
かつ塩化メチル9.9kgを約20バールの圧力下に1
時間かけて連続的に配量添加する。同時に、1時間の間
に、50%の苛性ソーダ溶液13gを添加する。1.5
時間後に、15%(w/w)の塩酸で中和し、かつ混合
物を放圧する。相分離後に有機相を分離し、かつ常圧下
で溶剤を留去させる。
ストリン(9%水、10モル)(ワッカーヒェミー社で
BETA W7の名称で市販されている;81737ミ
ュンヘン)12.5kgを10%の苛性ソーダ水溶液1
0kg中に溶解させる。反応混合物を85℃で加熱し、
かつ塩化メチル9.9kgを約20バールの圧力下に1
時間かけて連続的に配量添加する。同時に、1時間の間
に、50%の苛性ソーダ溶液13gを添加する。1.5
時間後に、15%(w/w)の塩酸で中和し、かつ混合
物を放圧する。相分離後に有機相を分離し、かつ常圧下
で溶剤を留去させる。
【0029】収量:約12kgのメチル−β−シクロデ
キストリン 例2 メチル−γ−シクロデキストリンの製造 メチル−γ−シクロデキストリンを、例1に記載したよ
うに製造する。その際、β−シクロデキストリンの代わ
りにγ−シクロデキストリン(ワッカーヒェミー社でG
AMMA W8の名称で市販されている;81737ミ
ュンヘン)を使用し、かつ反応を温度60℃で実施す
る。
キストリン 例2 メチル−γ−シクロデキストリンの製造 メチル−γ−シクロデキストリンを、例1に記載したよ
うに製造する。その際、β−シクロデキストリンの代わ
りにγ−シクロデキストリン(ワッカーヒェミー社でG
AMMA W8の名称で市販されている;81737ミ
ュンヘン)を使用し、かつ反応を温度60℃で実施す
る。
【0030】収量:約11kgのメチル−γ−シクロデ
キストリン 例3 メチル−α−シクロデキストリンの製造 メチル−α−シクロデキストリンを、例1に記載したよ
うに製造する。その際、β−シクロデキストリンの代わ
りにα−シクロデキストリン(ワッカーヒェミー社でA
LPHA W6の名称で市販されている;81737ミ
ュンヘン)を使用し、かつ反応を温度70℃で実施す
る。
キストリン 例3 メチル−α−シクロデキストリンの製造 メチル−α−シクロデキストリンを、例1に記載したよ
うに製造する。その際、β−シクロデキストリンの代わ
りにα−シクロデキストリン(ワッカーヒェミー社でA
LPHA W6の名称で市販されている;81737ミ
ュンヘン)を使用し、かつ反応を温度70℃で実施す
る。
【0031】収量:約12kgのメチル−α−シクロデ
キストリン 例4 メチル−α/β/γ−CDの製造 該製造を例1のように湿ったシクロデキストリン(9%
水)2kgを10%の苛性ソーダ水溶液1.63kg中
に溶解して実施する。反応混合物を70℃/85℃/6
0℃に加熱し、かつ塩化メチル20kgおよびジメチル
エーテル20kgを約20バールの圧力下で1時間かけ
て連続的に添加する。同時に、1時間の間に、50%の
苛性ソーダ溶液2kgを添加する。1.5時間後に32
%(w/w)の塩酸を使用して中和し、かつ混合物を放
圧する。相分離後に有機層を分離し、かつ溶剤を常圧下
で留去する。
キストリン 例4 メチル−α/β/γ−CDの製造 該製造を例1のように湿ったシクロデキストリン(9%
水)2kgを10%の苛性ソーダ水溶液1.63kg中
に溶解して実施する。反応混合物を70℃/85℃/6
0℃に加熱し、かつ塩化メチル20kgおよびジメチル
エーテル20kgを約20バールの圧力下で1時間かけ
て連続的に添加する。同時に、1時間の間に、50%の
苛性ソーダ溶液2kgを添加する。1.5時間後に32
%(w/w)の塩酸を使用して中和し、かつ混合物を放
圧する。相分離後に有機層を分離し、かつ溶剤を常圧下
で留去する。
【0032】例5 メチル−β−CDの連続的製造 充填によって管型容器中で、β−シクロデキストリンを
例1のように溶解させる。1時間ごとに、溶液2kgと
塩化メチル1kgとを混合し、かつ85℃および20バ
ールで十分な長さの管型反応器中にポンプ導入する。分
割された長さにわたって多数の添加位置があり、それら
を介して連続的に苛性ソーダ溶液1.2kgを供給す
る。反応器の後に、連続的に塩酸を配量添加し、かつ管
型容器中で放圧する。蒸気噴射またはジャケットヒータ
ーによって過剰の塩化メチルを除去する。相分離後に、
更なる後処理を実施する。
例1のように溶解させる。1時間ごとに、溶液2kgと
塩化メチル1kgとを混合し、かつ85℃および20バ
ールで十分な長さの管型反応器中にポンプ導入する。分
割された長さにわたって多数の添加位置があり、それら
を介して連続的に苛性ソーダ溶液1.2kgを供給す
る。反応器の後に、連続的に塩酸を配量添加し、かつ管
型容器中で放圧する。蒸気噴射またはジャケットヒータ
ーによって過剰の塩化メチルを除去する。相分離後に、
更なる後処理を実施する。
【0033】実施例に記載したように、α−シクロデキ
ストリンおよびγ−シクロデキストリンを相応の温度で
加工することもできる。
ストリンおよびγ−シクロデキストリンを相応の温度で
加工することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュテファン ノイマン アメリカ合衆国 アイオワ オタムワ フ ァーニー ブールヴァード 616 (72)発明者 ルートヴィヒ マイアー ドイツ連邦共和国 エッゲンフェルデン ポストファッハ 11 31
Claims (7)
- 【請求項1】 適当な塩基中のα−シクロデキストリ
ン、β−シクロデキストリンおよび/またはγ−シクロ
デキストリンと適当なO−アルキル化剤とを反応させ、
その際、まずα−シクロデキストリン、β−シクロデキ
ストリンおよび/またはγ−シクロデキストリンを塩基
の水溶液中に溶解させて、25〜75%w/wの濃度に
する際に、1モルのシクロデキストリンあたり1〜5モ
ルの塩基を使用し、引き続き同時にか、または任意の順
序で分けてか、または連続的に、1モルのシクロデキス
トリンあたり10〜250モルのO−アルキル化剤なら
びに1モルのシクロデキストリンあたり10〜30モル
の最大塩基濃度まで適当な塩基を添加する、アルキル化
シクロデキストリン誘導体を製造するための方法におい
て、該方法を10バール(絶対)より高い圧力下および
5時間未満の反応時間で実施することを特徴とするアル
キル化シクロデキストリン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 11〜25バールの圧力で実施する、請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 付加的にジメチルエーテルを添加する、
請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 50〜100℃の温度でシクロデキスト
リンを溶解させた後に実施する、請求項1から3までの
いずれか1項記載の方法。 - 【請求項5】 塩基として、アルカリ金属水酸化物、ア
ルカリ土類金属水酸化物またはその混合物を使用する、
請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 O−アルキル化剤を、C1〜C2−アルキ
ルクロリド、C1〜C6−アルキルブロミド、C1〜C6−
アルキルヨージド、ジアルキルスルフェート、α−クロ
ロカルボン酸およびその塩、エピクロロヒドリンおよび
一般式: Cl−CH2−C(OH)H−CH2−R1 [式中、R1はN+R2 3、SO3 -を意味し、かつR2はC1
〜C3−アルキル基である]の化合物の群から選択す
る、請求項1から5までのいずれか1記載の方法。 - 【請求項7】 連続的作業で実施する、請求項1から6
までのいずれか1項記載の方法。
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