JP2001031620A - 光学活性な2−アセチル−p−メンタ−6−エン及びそれを有効成分とする香料 - Google Patents

光学活性な2−アセチル−p−メンタ−6−エン及びそれを有効成分とする香料

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JP2001031620A
JP2001031620A JP20871499A JP20871499A JP2001031620A JP 2001031620 A JP2001031620 A JP 2001031620A JP 20871499 A JP20871499 A JP 20871499A JP 20871499 A JP20871499 A JP 20871499A JP 2001031620 A JP2001031620 A JP 2001031620A
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ene
acetyl
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fragrance
menth
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JP20871499A
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Kenichi Yamamoto
憲一 山本
Hiroyuki Matsuda
洋幸 松田
Tetsuo Yamazaki
哲郎 山崎
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/45Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by condensation
    • C07C45/46Friedel-Crafts reactions

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Abstract

(57)【要約】 【課題】シトラス系香気を有する化合物及び該化合物を
有効成分とする香料を提供する。 【解決手段】式(1) 【化1】 で表わされる(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エン。該化合物を有孔成分とする香料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シトラス様香気を
有する光学活性な2−アセチル−p−メンタ−6−エン
を含有する香料に関する。特に本発明は、香粧品の附香
に用いられるシトラス様香気を有する光学活性な2−ア
セチル−p−メンタ−6−エンを含有する香料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種香粧品類、その他保健衛生材
料等の多様化に伴い、これらに用いる香料として従来に
ない新しい要望が高まり、嗜好性の高いユニ−クな香気
を有した香料物質の開発が要求されてきている。特に香
料の中でも最も需要の多い物の一つでシトラス系香料組
成物に関して、新しい香料素材の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の要望を満足するシトラス系香気を有する化合物及び該
化合物を有効成分とする香料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な状況にあって、
本発明者らは、2−アセチル−p−メンタ−6−エンの
各種光学活性異性体を合成し、それぞれの香質、調合素
材としての可能性等について検討を行った結果、式
(1)
【化3】 で表わされる(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エンが他の異性体が有していないグレープフル
ーツやマンダリンを想起させる、嗜好性の高いグリーン
シトラス様の香気を有することを見出し、本発明を完成
した。
【0005】すなわち、本発明は、つぎの各発明を包含
する。 1.式(1)で表わされる(2R,4S)−2−アセチ
ル−p−メンタ−6−エン。
【化4】
【0006】2.前記式(1)で表わされる(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンを有効成分
とする含有する香料。 3.(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−
エンを50重量%以上含有する2−アセチル−p−メン
タ−6−エンからなる香料。
【0007】4.(2R,4S)−2−アセチル−p−
メンタ−6−エンを50重量%以上含有する2−アセチ
ル−p−メンタ−6−エンを0.01〜50重量%含有
する香料組成物。 5.(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−
エンを50重量%以上含有する2−アセチル−p−メン
タ−6−エンを0.01〜50重量%含有するシトラス
系香料組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】2−アセチル−p−メンタ−6−
エンは、(R)−(+)−リモネンを水素添加し、
(+)−1−p−メンテンとし、次いでアセチル化する
ことにより得られる(−)−体が知られている〔米国特
許3,007,967号明細書、油化学,第46巻, 5
82頁, (1997)〕。しかしながら米国特許3,0
07,967号明細書においては、香質について報告さ
れておらず、また油化学, 第46巻, 582頁, (19
97)においては、(+)−1−p−メンテンより合成
されたトランスとシスの混合物の(−)−体がフローラ
ル調の香気を有することが報告されているが、個々を単
離し、香質を明らかにしたという報告はされていない。
ましてや(S)−(−)−リモネンから合成される本発
明の光学活性体の2−アセチル−p−メンタ−6−エン
の立体化学、純度、物性および香質については何ら記載
されていない。
【0009】2−アセチル−p−メンタ−6−エンは、
分子内に2つの不斉炭素を有しているため、光学異性体
を含めて計4種の異性体が存在するが、それぞれの異性
体を分離したとの報告はないし、それらの香質について
も知られていない。さらに、それらの光学活性体を個々
に合成したという報告もなく、もちろん各光学活性体の
個々の香料として使用しているという報告もない。
【0010】本発明の(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンは、従来公知の方法〔例えば、米
国特許3,007,967号明細書、油化学, 第46
巻, 582頁, (1997)〕の方法に準じて製造する
ことができる。例えば、公知の方法(米国特許3,00
7,967号明細書)に記載されている製造法で、原料
を(R)−(+)−リモネンより得られる(+)−1−
p−メンタンから、光学対掌体の(S)−(−)−リモ
ネンより得られる(−)−1−p−メンタンとすること
により(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6
−エンと(2S,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンの混合物として得られる。この混合物をリサイ
クル分取液体クロマトグラフィー等により分離すること
により、(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エン(30〜80%ee)を得、ついで光学活性な
保持層を有するリサイクル液体クロマトグラフィー等に
より分離することにより、光学的に純粋な(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンを得ること
ができる。
【0011】リサイクル分取液体クロマトグラフィーの
カラムにはInertosil ODS−3(ジーエル
サイエンス社製)、Shim−pack HRC−OD
S(島津製作所社製)、Develosil ODS
(野村化学社製)、その他の逆層性の分取液体クロマト
グラフィーカラム等を用いることにより可能であるが、
何らこれらに限定されるものではない。光学活性な保持
層を有するリサイクル分取液体クロマトグラフィーのカ
ラムには、CHIRALCEL ODや(ダイセル化学
工業株式会社製)、Sumichiralr OA−2
000(住友分析センター社製)、その他の光学活性な
保持層を有する液体クロマトグラフィーカラム等を用い
ることにより可能であるが、何らこれらに限定されるも
のではない。
【0012】すなわち、(S)−(−)−リモネン(8
0%ee、アセデサ社製)に対し1〜10重量%のラネ
ーニッケル等の触媒を用いて、エキソオレフィンを水素
化することにより、(4S)−(−)−1−p−メンテ
ンとする。ついで、これを、塩化亜鉛存在下で無水酢酸
と反応させアセチル化することにより、光学純度が30
〜80%eeである(2R,4S)−2−アセチル−p
−メンタ−6−エンと(2S,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンの2:1〜4:1の混合物が得ら
れる。
【0013】得られた光学純度が30〜80%eeであ
る(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エ
ンと(2S,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−
エンの2:1〜4:1の混合物を、分離カラムとしてI
nertosil ODS−3(ジーエルサイエンス社
製)を、検出器として可視・紫外線検出器を備えた液体
クロマトグラフ装置を用い、溶出液としてメタノールを
用いて、(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エン(30〜80%ee)と(2S,4S)−2−
アセチル−p−メンタ−6−エン(30〜80%ee)
をそれぞれ分取する。溶出液は、これ以外にも、単一溶
媒としてエタノール、アセトニトリル、混合溶媒として
メタノール/水=99/1、アセトニトリル/水=99
/1、等、有機溶媒単独、有機溶媒と水との組み合わせ
た物などを用いることが可能であるが、これらに何ら限
定されるものではない。
【0014】得られた(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エン(30〜80%ee)を、分離カ
ラムとしてCHIRALCEL OD(ダイセル化学工
業株式会社製)を、検出器として、可視・紫外線検出器
を備えた液体クロマトグラフ装置で、溶出液としてヘキ
サン/エタノール=99.5/0.5を用いて、2種の
光学活性体(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ
−6−エン及び(2S,4R)−2−アセチル−p−メ
ンタ−6−エンをそれぞれ分取する。溶出液は、これ以
外にもヘキサン/イソプロパノール=98/2、ヘキサ
ン/メタノール=99.5/0.5、等、炭化水素系の
溶媒と極性溶媒との組み合わせた物を用いることが可能
であるが、これらに何ら限定されるものではない。同様
な方法で、(R)−(+)−リモネンから2−アセチル
−p−メンタ−6−エンの4 種の異性体の内、(2S,
4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン及び(2
R,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンを得
ることができる。
【0015】このようにして得られた4種の光学活性な
2−アセチル−p−メンタ−6−エンの内、(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンが特にグレ
ープフルーツやマンダリンを連想させるスイート感を特
徴とするグリーンシトラス様香気を有しているのに対
し、その鏡像体である(2S,4R)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンは、フローラルで嫌な木様の香気
を有しており香料的価値に乏しく、香料として使用に適
さない。また、(2S,4S)−2−アセチル−p−メ
ンタ−6−エンと(2R,4R)−2−アセチル−p−
メンタ−6−エンは、嫌な木様の香気を有しており香料
的価値に乏しく、香料として使用に適さない。
【0016】香気の閾値測定の結果、本発明化合物であ
る(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エ
ンは、その鏡像体である(2S,4R)−2−アセチル
−p−メンタ−6−エンと比べて閾値が20分の1であ
り、香質及び香気強度の両面において、香料的価値が非
常に高いことが明らかである(表1、表2、表3及び表
4参照)。
【0017】本発明における香料とは、一種類の化学構
造からなる純粋な香料物質、或いはその香料物質の製造
工程で生成する構造異性体や副生成物を含有した香料物
性混合物で、調合工程において一つの独立した香料素材
として使用される単品香料を意味する。また、香料組成
物とは、それら香料の一種以上を調合することで得られ
る香料混合物を意味する。
【0018】本発明の(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンは、グリーンシトラス様で、グレ
ープフルーツやマンダリンを連想させるスイート感が特
徴で、より新鮮で、嗜好性が高く香気付与効果に優れて
おり、石鹸等の基材臭などのマスキング力も強く、非常
に有用な香料素材であるから、これを配合することによ
り拡散性が強い新鮮な嗜好性の高い香気付与剤或いは香
気改良剤等の香料組成物を提供することができる。
【0019】本発明の(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンは、嗜好性の高いシトラス様香気
を有しており、また、本発明では、(2R,4S)−2
−アセチル−p−メンタ−6−エンに前記した他の立体
異性な2−アセチル−p−メンタ−6−エン類を共存さ
たものを香気成分としてしていてもよい。その場合は本
発明の(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6
−エンが50重量%以上とすることが好ましい。更に、
本発明では(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ
−6−エン単独、或いは他の立体異性な2−アセチル−
p−メンタ−6−エンを共存させたものに、通常使用さ
れている香料成分をさらに含有する香料成分として使用
できる。
【0020】ここで通常使用される香料成分は、広い範
囲の香料が使用でき、例えば、Arctander
S., ”Perfume and Flavor C
hemicals”,published by th
e auther,Montclair,N.J.
(U.S.A),1969年に記載されるような成分を
使用することができる。代表的なものとして、α−ピネ
ン、リモネン、メントール、cis−3−ヘキセノー
ル、フェニルエチルアルコール、スチラリルアルコー
ル、オイゲノール、ローズオキサイド、リナロール、ベ
ンズアルデヒド、ムスコンなどである。
【0021】本発明の(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンの香料組成物への配合量は、その
調合香料の種類や目的により異なるが、組成物中におい
て、0.01〜50重量%、特に0.1〜20重量%と
なる配合量が好ましい。本発明の(2R,4S)−2−
アセチル−p−メンタ−6−エン単独或いは該化合物を
含む香料組成物をシャンプー、リンス類などの香料調合
品に添加すると、拡散性、保留性を高め、且つグリーン
シトラス様香気を付与し、更に、新鮮な、嗜好性の高い
香気を賦与することができる。
【0022】本発明の香料又は香料組成物は、香料成分
として、香粧品類、保健衛生材料、医薬品、雑貨などに
好適に使用することができる。すなわち、シャンプー、
リンス類、香水、コロン類、ヘヤートニック、ヘアーク
リーム類、ポマード、毛髪用化粧料基材、その他化粧料
基材や化粧料洗剤、室内芳香剤、石鹸、皿洗い洗剤、洗
濯用洗剤、ソフトナー類、消毒用洗剤類、防臭洗剤類、
ファーニチアケアー、消毒剤、殺菌剤、忌避剤、漂白
剤、その他の各種保健衛生用洗剤類、歯磨、マウスウォ
ッシュ、トイレットペーパー、医薬品の服用を容易にす
るための賦香剤等、に使用し、それらの商品価値を高め
ることができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらによってなんら限定されるもので
はなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させ
てもよい。なお、各実施例において物性の測定に用いた
装置は次の通りである。
【0024】 リサイクル分取高速液体クロマトグラフィー ポンプ:PU 615(ジーエルサイエンス社製) カラム:Inertsil ODS−3(ジーエルサイ
エンス社製) 検出器:L−7400 UV Detector(日立
製作所社製) 自動切換バルブ(ジーエルサイエンス社製) リサイクル分取液体クロマトグラフィー ポンプ:PU 615(ジーエルサイエンス社製) カラム:CHIRALCEL OD(ダイセル化学工業
株式会社製) 検出器:L−7400 UV Detector(日立
製作所社製) 自動切換バルブ(ジーエルサイエンス社製)
【0025】ガスクロマトグラフィー 機器:GC 353(ジーエルサイエンス社製)及びH
EWLETT PACKARD 5890(ヒューレッ
トパッカード社製) プロトン核磁気共鳴スペクトル(1 H−NMR) 機器:AMX−400(400MHz)(ブルカ−社
製) 内部標準物質:テトラメチルシラン(重クロロホルム
中)13 C核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR) 機器:AMX−400(100MHz)(ブルカ−社
製) 内部標準物質:テトラメチルシラン(重クロロホルム
中)
【0026】赤外吸収スペクトル(IR) 機器:IR−810型(日本分光工業株式会社製) 測定法:フィルム 旋光度 機器:DIP−370(日本分光社製) 質量分析スペクトル 機器:M−80B(日立製作所社製)
【0027】合成例1 (S)−(−)−リモネンから(2R,4S)−2−ア
セチル−p−メンタ−6−エンの合成 (1)(4S)−(−)−p−メンタ−1−エンの合成 圧力計、温度計と撹拌装置を備えた500mLのステン
レス製オ−トクレ−ブに、10mLのエタノ−ルで3回
洗浄したラネ−ニッケル触媒10.0gと(S)−
(−)−リモネン(80%ee;アセデサ社製)200
gを入れ、水素置換後、温度50℃、水素圧35kg/
cm2 で4時間水素添加を行った。反応終了後、室温ま
で冷却し触媒を除去することにより(4S)−(−)−
p−メンタ−1−エンを200g得た。ガスクロマトグ
ラフィ−〔カラム:CP−WAX25m × 0.25
mm(I.D.) × 0.2μm(ジーエルサイエン
ス社製)、測定温度:60〜92℃(4℃/分で昇
温)〕を用いた分析により化学純度を測定したところ9
2%であった。
【0028】(4S)−p−メンタ−1−エンのスペク
トルデ−タ [α] D 20 -75° (neat)1 H NMR (400 MHz, CDCl3, δ) : 5.37 (1H, m), 2.03〜
1.88 (3H, m), 1.80〜1.65 (2H, m), 1.62 (3H, brs),
1.45 (1H, m), 1.29〜1.17 (2H, m), 0.90〜0.86 (6H,
m)
【0029】(2)(2R,4S)−2−アセチル−p
−メンタ−6−エンの合成 温度計と撹拌装置を付けた1Lの4口丸底フラスコに
(4S)−(−)−p−メンタ−1−エン200g
(1.45mol)と塩化亜鉛79.0g(0.58m
ol)を仕込み、窒素気流下撹拌しながら、温度15℃
〜20℃で無水酢酸443.9g(4.35mol)を
20分で滴下する。その後更に4時間撹拌する。反応終
了後、別の容器に移し、飽和炭酸ナトリウム水溶液80
0mLを加える。有機層と水層とを分離した後、更に水
層からヘキサン600mLを用いて生成物を2回抽出し
た後、有機層と合わせる。これを水500mL、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液300mL、水500mL、及
び飽和食塩水300mLにて各々2回洗浄後、ヘキサン
を減圧留去し、濃縮液269.7gを得た。これをヘリ
パック(No.2,10cm)を充填した蒸留器で蒸留
を行い(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6
−エンと(2S,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンの74:26の混合物を180g〔 [α] D 20
+86.1°(c=1.10, EtOH)、沸点=67〜70℃/2mm
Hg〕を得た。ガスクロマトグラフィ−〔カラム:Ne
utrabond−1 30m×0.25mm(I.
D.)× 0.4μm(ジーエルサイエンス社製)、温
度条件:100〜220℃(10℃で昇温)〕を用いた
分析により(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ
−6−エンの化学純度を測定したところ69%であっ
た。
【0030】(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エンと(2S,4S)−2−アセチル−p−メ
ンタ−6−エンの74:26の混合物の内100mg
を、分離カラムにInertsil ODS−3〔20
mm×250mm(ジーエルサイエンス社製)〕を、可
視・紫外線検出器を検出器としたリサイクル分取液体ク
ロマトグラフィー装置を用い、溶出液としてメタノール
により20mL/分の流速で12回リサイクルを行い、
保持時間91分で光学純度60%eeの(2R,4S)
−2−アセチル−p−メンタ−6−エン70mg、及び
保持時間95分で光学純度60%eeの(2S,4S)
−2−アセチル−p−メンタ−6−エン20mgをそれ
ぞれ分離し、得た。
【0031】更に、光学純度60%eeの(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンの内30m
gを、分離カラムにCHIRALCEL OD(20m
m×250mm(ダイセル化学工業株式会社製)の光学
活性カラムを、可視・紫外線検出器を検出器としたリサ
イクル分取液体クロマトグラフィー装置を用い、溶出液
としてヘキサン/エタノール=99.5/0.5により
6mL/分の流速で9回リサイクルを行い、保持時間1
75分で(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エン20mg、及び保持時間183分で(2S,4
R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン5mgをそ
れぞれ分離し、得ることができた。
【0032】(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エンのスペクトルデ−タ 光学純度99%ee〔ガスクロマトグラフィ−機種:H
EWLETT PACKARD 5890、カラム:キ
ラルデックスG−TA 30m × 0.25mm
(I.D.) × 0.125μm(アステック社
製)、測定温度:60℃〜130℃(1℃/分で昇
温)〕 [α] D 20 +280 ° (c=1.63, EtOH) MS (EI) m/z : 180 (6), 137 (50), 95 (25), 93 (20),
81 (100), 69 (15),43(25) IR: 1715 cm -1 (C=O)1 H NMR (400 MHz, CDCl3, δ) : 5.63(1H, br. s), 3.0
6(1H, d, J= 6.7 Hz),2.18(3H, d, J=0.4 Hz),2.09(1H,
br. d, J=16Hz), 1.94(1H, dm, J=13Hz),1.71(1H, m),
1.63(3H, br. s), 1.52 (1H, ddd, J=6.8, 12.4, 13.3
Hz), 1.43 (1H,dq, J=6.7, 6.7Hz),1.28(1H, m), 0.86
(3H, d, J=6.7Hz),0.84(3H, d, J=6.7Hz)13 C NMR (100 MHz, CDCl3,δ) : 210.64(s), 130.61
(s), 125.28 (d), 54.02(d), 35.66(d), 31.85(d), 29.
26(t), 28.85(t), 28.71 (q), 22.91 (q), 19.82(q), 1
9.38 (q)
【0033】(2S,4R)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エンのスペクトルデ−タ 光学純度98%ee〔ガスクロマトグラフィ−機種:H
EWLETT PACKARD 5890、カラム:キ
ラルデックスG−TA 30m×0.25mm(I.
D.)×0.125μm(アステック社製)、測定温
度:60℃〜130℃(1℃/分で昇温)〕 [α] D 20 -290 ° (c=1.06, EtOH)
【0034】(2S,4S)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エンのスペクトルデ−タ 光学純度60%ee〔ガスクロマトグラフィ−機種:H
EWLETT PACKARD 5890、カラム:キ
ラルデックスG−TA 30m×0.25mm(I.
D.)×0.125μm(アステック社製)、測定温
度:60℃〜130℃(1℃/分で昇温)〕
【0035】[α] D 20 -59° (c=0.50, EtOH) MS (EI) m/z : 180 (6), 137 (65), 95 (50), 93 (40),
81 (100), 69 (27),43 (45) IR: 1715 cm -1 (C=O)1 H NMR (400 MHz, CDCl3,δ) : 5.63 (1H, br. s), 3.1
5 (1H, m), 2.12 (3H,d, J=0.4 Hz), 2.04(1H, br. d,
J = 16 Hz), 1.93(1H, m), 1.80(1H, m), 1.58(3H, dq,
J=1.2, 1.3 Hz), 1.50(1H, m), 1.31(1H, m), 1.25(1
H, q, J=12 Hz),0.89 (3H, d, J=6.7Hz), 0.88 (3H, d,
J=6.7Hz)13 C NMR (100 MHz, CDCl3,δ) : 212.17(s), 130.51
(s), 125.85 (d), 56.49(d), 39.35(d), 32.35(d), 30.
38(t), 28.92(t), 27.23 (q), 21.20 (q), 19.83(q), 1
9.48 (q)
【0036】合成例2 (R)−(+)−リモネンから(2S,4R)−2−ア
セチル−p−メンタ−6−エンの合成 (1)(4R)−(+)−p−メンタ−1−エンの合成 圧力計、温度計と撹拌装置を備えた500mLのステン
レス製オ−トクレ−ブに、10mLのエタノ−ルで3回
洗浄したラネ−ニッケル触媒10.0gと(R)−
(+)−リモネン(98%ee;高砂香料工業株式会社
製)を200g入れ、水素置換後、温度50℃、水素圧
35kg/cm2で4時間水素添加を行った。反応終了
後、室温まで冷却し触媒を除去することにより(4R)
−(+)−p−メンタ−1−エン200gを得た。ガス
クロマトグラフィ−〔カラム:CP−WAX 25m×
0.25mm(I.D.)×0.2μm(ジーエルサイ
エンス社製)、測定温度:60〜92℃(4℃/分で昇
温)〕を用いた分析により化学純度を測定したところ9
2%であった。 (4R)−p−メンタ−1−エンのスペクトルデ−タ [α] D 20 +85° (neat)
【0037】(2)(2S,4R)−2−アセチル−p
−メンタ−6−エンの合成 温度計と撹拌装置を付けた1Lの4口丸底フラスコに
(4R)−(+)−p−メンタ−1−エン200g
(1.45mol)と塩化亜鉛79.0g(0.580
mol)を仕込み、窒素気流下撹拌しながら、温度15
℃〜20℃で無水酢酸443.9g(4.35mol)
を20分で滴下する。その後更に4時間撹拌する。反応
終了後、別の容器に移し、飽和炭酸ナトリウム水溶液8
00mLを加える。有機層と水層とを分離した後、更に
水層からヘキサン600mLを用いて生成物を2回抽出
した後、有機層と合わせる。これを水500mL、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液300mL、水500mL、
及び飽和食塩水300mLにて各々2回洗浄後、ヘキサ
ンを減圧留去し、濃縮液269.7gを得た。これをヘ
リパック(No.2,10cm)を充填した蒸留器で蒸
留を行い(2S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンと(2R,4R)−2−アセチル−p−メンタ
−6−エンの74:26の混合物を180g〔 [α] D
20 -86°(c=1.1, EtOH) 、沸点=67〜70℃/2mm
Hg〕得た。ガスクロマトグラフィ−〔カラム:Neu
trabond−1 30m×0.25mm(I.
D.)×0.4μm(ジーエルサネンス社製)、温度条
件:100〜220℃(10℃で昇温)〕を用いた分析
により(2S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6
−エンの化学純度を測定したところ67%であった。
【0038】(2S,4R)−2−アセチル−p−メン
タ−6−エンと(2R,4R)−2−アセチル−p−メ
ンタ−6−エンの74:26の混合物の内100mg
を、分離カラムにIntersil ODS−3〔20
mm×250mm(ジーエルサネンス社製)〕を、可視
・紫外線検出器を検出器としたリサイクル分取液体クロ
マトグラフィー装置を用い、溶出液としてメタノールに
より20mL/分の流速で12回リサイクルを行い、保
持時間91分で光学純度60%eeの(2S,4R)−
2−アセチル−p−メンタ−6−エン70mg、及び保
持時間95分で光学純度60%eeの(2R,4R)−
2−アセチル−p−メンタ−6−エン20mgをそれぞ
れ分離し、得た。
【0039】更に、光学純度60%eeの(2S,4
R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンの内30m
gを、分離カラムにCHIRALCEL OD(20m
m×250mm(ダイセル化学工業株式会社製))の光
学活性カラムを、可視・紫外線検出器を検出器としたリ
サイクル分取液体クロマトグラフィー装置を用い、溶出
液としてヘキサン/エタノール=99.5/0.5によ
り6mL/分の流速で9回リサイクルを行い、保持時間
183分で(2S,4R)−2−アセチル−p−メンタ
−6−エン20mg、及び保持時間175分で(2R,
4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン5mgを
それぞれ分離し、得ることができた。
【0040】実施例1 (香気質の評価) 合成例1及び合成例2で得られた各種光学活性な2−ア
セチル−p−メンタ−6−エンについてそれぞれの香気
質の評価を行った。各々の匂い紙上に約5mgの試料を
付与し、7人の専門パネラーにより行った評価結果を表
1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】その結果、表1に示したように、本発明の
(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン
のみが特異的に、グレープフルーツやマンダリンを連想
させるスイート感が特徴のグリーンシトラス様香気を有
していることが明らかになった。それらに比べ、(2
S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンは、
フローラルで嫌な木様の香気を伴うものであり、鏡像体
間で顕著な香質の差を有していた。さらに、(2S,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン及び(2
R,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンは、
共にグリーン様で嫌な木様の香気を有していた。なお、
公知〔油化学,第46巻,582頁(1997)〕の
(−)−2−アセチル−p−メンタ6−エンは、フロー
ラル調の香気を有しており、(2R,4S)−2−アセ
チル−p−メンタ−6−エンとは顕著な硬質の差を有し
ていた。以上より、2−アセチルp−メンタ−6−エン
の光学異性体を含めた4種の異性体の中で、(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンが特に、グ
レープフルーツやマンダリンを連想させるスイート感が
特徴のグリーンシトラス様香気を有していることが明ら
かになった。
【0043】実施例2 (閾値の測定) 合成例1及び合成例2の方法によって得られた(2R,
4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンと(2
S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンにつ
いてそれぞれ閾値を求めた。(2R,4S)−2−アセ
チル−p−メンタ−6−エンと(2S,4R)−2−ア
セチル−p−メンタ−6−エンの各種濃度のエタノール
溶液を調整し、その溶液10マイクロリットルを20ミ
リリットルの蒸留水に賦香したものを閾値測定用サンプ
ルとし、10マイクロリットルのエタノールを20ミリ
リットルの蒸留水に加えたものを標準物として、標準物
二点及びサンプル一点の三点の中で香気を有するものを
選び出す三点法を用いて実施した。専門パネラー16名
により評価を行い、16名中、9名が正解し得る最も低
い濃度を閾値とした。
【0044】
【表2】
【0045】その結果、表2に示したように、(2R,
4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンは0.1
ppmの濃度の閾値を有していた。それに比べ、(2
S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンは
2.0ppmであり、(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンに対して実に20倍の濃厚溶液で
しか香気を発現せず、鏡像体間で顕著な閾値の差を有し
ていた。
【0046】実施例3 (存在量と香質強度) 本発明の(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンの立体異性体混合物中での存在量と有効な香質
強度との関係を、実施例1と同様な官能方法で、5人の
専門パネラーにより評価を行なった。比較コントロール
として、(2S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンを用いた。このものに、本発明の化合物である
(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン
を添加し、50重量%、65重量%、80重量%含有し
た試料を調整して存在量と香質強度を評価した結果を表
3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】評価基準 +++ :5人のパネラー中全員が香料的価値があると認め
た ++ :5人のパネラー中4人が香料的価値があると認め
た + :5人のパネラー中2人が香料的価値があると認め
た - :5人のパネラーとも香料的価値を認めなかった その結果、表3に示したように、(2R,4S)−2−
アセチル−p−メンタ−6−エンの存在量が50%以上
でグレープフルーツやマンダリンを連想させるスイート
感が特徴のグリーンシトラス様香気が十分に認められ、
(2S,4R)−2−アセチル−p−メンタ−6−エン
が100重量%に比べて、十分顕著な差が認められた。
【0049】実施例4 (存在量と香質強度) 本発明の(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンの立体異性体混合物中での存在量と有効な香質
強度との関係を、実施例1と同様な官能方法で、5 人の
専門パネラーにより評価を行なった。比較コントロール
として、従来公知〔油化学, 第46巻, 582頁, (1
997)〕の製法で得た(−)−2−アセチル−p−メ
ンタ−6−エンを調整した。このものに、本発明化合物
である(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6
−エンを添加し、50重量%、65重量%、80重量%
含有した試料を調整して存在量と香質強度を評価した結
果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】評価基準 +++ :5人のパネラー中全員が香料的価値があると認め
た ++ :5人のパネラー中4人が香料的価値があると認め
た +- :5人のパネラー中1人が香料的価値があると認め
た その結果、表4に示したように、(2R,4S)−2−
アセチル−p−メンタ−6−エンの存在量が50%以上
でグレープフルーツやマンダリンを連想させるスイート
感が特徴のグリーンシトラス様香気が十分に認められ、
(−)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンが100
重量%に比べて、十分顕著な差が認められた。
【0052】実施例5 (アップル様フレグランス用香
料組成物の製造) 下記表5の処方で調整したフレグランス用香料組成物9
00重量部に、合成例1で得られた(2R,4S)−2
−アセチル−p−メンタ−6−エン20重量部を加え、
その効果を五人の専門パネラーで比較検討した。その結
果、全員が(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ
−6−エンを使用することによりシトラス様の香気を付
与することができ、香質並びに強度的にも優れていると
答えた。
【0053】
【表5】
【0054】上記アップル様の香料組成物に光学活性な
2−アセチル−p−メンタ−6−エンの中で(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンを使用する
ことにより、甘さのナチュラル感が増し、嗜好性の高い
完熟感が付与できた。(2R,4S)−2−アセチル−
p−メンタ−6−エンはアップル様香料のアクセント素
材として非常に有用である。この香料組成物は、トイレ
タリー製品やその他の香粧品向けの香料に効果的に使用
できた。
【0055】実施例6 (シトラス様フレグランス用香
料組成物) 下記の処方で調整したフレグランス用香料組成物900
重量部に、合成例1で得られた(2R,4S)−2−ア
セチル−p−メンタ−6−エン10重量部を加え、その
効果を五人の専門パネラーで比較検討した。その結果、
全員が(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6
−エンを使用することによりシトラス様の香気を付与す
ることができ、香質並びに強度的にも優れていると答え
た。
【0056】
【表6】
【0057】上記シトラス様の香料組成物に光学活性な
2−アセチル−p−メンタ−6−エンの中で(2R,4
S)−2−アセチル−p−メンタ−6−エンを使用する
ことにより、シトラス感にグレープフルーツ様の複雑感
が付与され、かつ嗜好性の高い甘さを出すことが出来
た。(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−6−
エンはシトラス様香料のアクセント素材として非常に有
用である。この香料組成物は、さまざまなシトラス、グ
リーン、フローラル、フルーツ用品向けの香料に効果的
に使用できた。
【0058】
【発明の効果】本発明は、(2R,4S)−2−アセチ
ル−p−メンタ−6−エンを有効成分とする新規な香料
を提供するものである。(2R,4S)−2−アセチル
−p−メンタ−6−エンは香料としての性質に優れ、こ
れにより(2R,4S)−2−アセチル−p−メンタ−
6−エンを有効成分とする香料は、各種香粧品類、保健
衛生材料、医薬等の広い分野に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07M 7:00 (72)発明者 山崎 哲郎 神奈川県平塚市西八幡一丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AB14 AC83 BJ10 BR20 FC22 4H059 BA23 BB13 BB19 BB45 DA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 で表わされる(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
    タ−6−エン。
  2. 【請求項2】式(1) 【化2】 で表わされる(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
    タ−6−エンを有効成分として含有する香料。
  3. 【請求項3】(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
    タ−6−エンを50重量%以上含有する2−アセチル−
    p−メンタ−6−エンからなる香料。
  4. 【請求項4】(2R,4S)−2−アセチル−p−メン
    タ−6−エンを50重量%以上含有する2−アセチル−
    p−メンタ−6−エンを0.01〜50重量%含有する
    香料組成物。
  5. 【請求項5】前記香料組成物は、シトラス系香料組成物
    であることを特徴とする、請求項4記載の香料組成物。
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