JP2001030246A - 熱可塑性発泡樹脂の減容装置 - Google Patents

熱可塑性発泡樹脂の減容装置

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JP2001030246A
JP2001030246A JP11208197A JP20819799A JP2001030246A JP 2001030246 A JP2001030246 A JP 2001030246A JP 11208197 A JP11208197 A JP 11208197A JP 20819799 A JP20819799 A JP 20819799A JP 2001030246 A JP2001030246 A JP 2001030246A
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foamed resin
thermoplastic foamed
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chamber
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Takumi Sato
卓巳 佐藤
Mitsuo Masunari
光夫 増成
Kenzo Asano
賢造 浅野
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Sun S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性発泡樹脂を溶解減容化するための加
熱水蒸気が確実にしかも短時間で得られ、温度調節も容
易に行うことが可能な装置を提供すること。 【解決手段】 熱可塑性発泡樹脂を内部に収容する収容
室と、高温低圧の加熱水蒸気を発生させる加熱水蒸気発
生装置と、発生した加熱水蒸気を前記収容室内に導く加
熱水蒸気供給経路とを備え、加熱水蒸気発生装置が、水
蒸気発生装置と、該水蒸気発生装置にて発生した水蒸気
を加熱する燃焼バーナーと、該燃焼バーナーによって加
熱される燃焼室と、該燃焼室内に供給される空気を導く
空気供給管と、前記水蒸気発生装置にて発生した水蒸気
を導く水蒸気供給管と、前記空気供給管から燃焼室内に
空気を導入する旋回器と、前記水蒸気供給管からの水蒸
気を燃焼室内に導く導入口と、前記燃焼室内に水を噴霧
するための噴霧装置とからなることを特徴とする熱可塑
性発泡樹脂の減容装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性発泡樹脂の
減容装置に係り、その目的は熱可塑性発泡樹脂を溶解減
容化するための加熱水蒸気が確実にしかも短時間で得ら
れ、温度調節も容易に行うことが可能な熱可塑性発泡樹
脂の減容装置を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性発泡樹脂の一種である発泡ポリ
スチレンは、多孔質であるため軽量で断熱性や緩衝性に
優れており、しかも低価格であることから、家電製品や
AV機器の梱包材やガラス製品等の緩衝材、或いは食品
用のトレーや魚箱等の保温容器や保冷容器として幅広く
使用されている。ところが、使用済の発泡ポリスチレン
は嵩高であって土壌中に埋めても分解しないため、その
まま廃棄しようとすると廃棄場所の確保が困難であり、
また焼却しようとすると燃焼温度が高いために焼却炉の
寿命を縮めてしまうという問題があった。
【0003】このような実情に鑑みて、本発明者らは既
に特願平10−297397号において発泡ポリスチレ
ンを減容化する技術を提案している。この技術は、熱可
塑性発泡樹脂を槽内に収容して密閉した後、収容された
熱可塑性発泡樹脂に対して温度150℃以上、圧力10
kg/cm2 以下の加熱水蒸気を接触させることにより
熱可塑性発泡樹脂を溶解して減容化するものであり、従
来の減容方法と異なり安全且つ経済的に発泡ポリスチレ
ンを減容化することができる極めて優れた技術であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術は蒸気ボイラーで発生した水蒸気をバーナー等の加熱
手段で加熱して加熱水蒸気を得るように構成されている
ため、蒸気ボイラーが故障した場合には加熱水蒸気を発
生させることができず、減容装置自体が使用できなくな
るという問題があった。また、蒸気ボイラーを始動させ
てから水蒸気が得られるまでには若干の時間を要するた
めに減容装置が使用可能となるまでの立ち上がりに時間
がかかり、さらには加熱水蒸気の温度調節が難しいとい
う問題もあった。本発明者らは、かかる問題を解決する
ために鋭意研究を続け、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
熱可塑性発泡樹脂を内部に収容する収容室と、高温低圧
の加熱水蒸気を発生させる加熱水蒸気発生装置と、発生
した加熱水蒸気を前記収容室内に導く加熱水蒸気供給経
路とを備えてなる熱可塑性発泡樹脂の減容装置であっ
て、前記加熱水蒸気発生装置が、水蒸気発生装置と、該
水蒸気発生装置にて発生した水蒸気を加熱する燃焼バー
ナーと、該燃焼バーナーによって加熱される燃焼室と、
該燃焼室内に供給される空気を導く空気供給管と、前記
水蒸気発生装置にて発生した水蒸気を導く水蒸気供給管
と、前記空気供給管から燃焼室内に空気を導入する旋回
器と、前記水蒸気供給管からの水蒸気を燃焼室内に導く
導入口と、前記燃焼室内に水を噴霧するための噴霧装置
とからなることを特徴とする熱可塑性発泡樹脂の減容装
置に関する。
【0006】請求項2に係る発明は、熱可塑性発泡樹脂
を内部に収容する収容室と、高温低圧の加熱水蒸気を発
生させる加熱水蒸気発生装置と、発生した加熱水蒸気を
前記収容室内に導く加熱水蒸気供給経路とを備えてなる
熱可塑性発泡樹脂の減容装置であって、前記加熱水蒸気
発生装置が、水蒸気発生装置と、該水蒸気発生装置にて
発生した水蒸気を加熱する燃焼バーナーと、該燃焼バー
ナーによって加熱される燃焼室と、該燃焼室内に供給さ
れる空気を導く空気供給管と、前記水蒸気発生装置にて
発生した水蒸気を導く水蒸気供給管と、前記空気供給管
から燃焼室内に空気を導入する旋回器と、前記水蒸気供
給管からの水蒸気を燃焼室内に導く導入口と、前記空気
供給管内に水を噴霧するための噴霧装置とからなること
を特徴とする熱可塑性発泡樹脂の減容装置に関する。
【0007】請求項3に係る発明は、前記加熱水蒸気供
給経路が収容室の下部に開口してなることを特徴とする
請求項1又は2記載の熱可塑性発泡樹脂の減容装置に関
する。請求項4に係る発明は、前記収容室内の排ガスを
排出する排気口が設けられ、該排気口に水洗式の排ガス
洗浄装置が連通連結されてなることを特徴とする請求項
1乃至3いずれかに記載の熱可塑性発泡樹脂の減容装置
に関する。請求項5に係る発明は、前記排ガス洗浄装置
に活性炭を備えた排水処理装置が連通連結されてなるこ
とを特徴とする請求項4記載の熱可塑性発泡樹脂の減容
装置に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱可塑性発泡
樹脂の減容装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る熱可塑性発泡樹脂の減容装置(以
下、単に減容装置と称す)の好適な実施形態を示す概略
構成図である。本発明に係る減容装置は、熱可塑性発泡
樹脂(H)を投入する投入部(1)と、投入された熱可
塑性発泡樹脂を内部に収容する収容室(2)と、高温低
圧の加熱水蒸気を発生させる加熱水蒸気発生装置(3)
と、発生した加熱水蒸気を収容室(2)内に導く加熱水
蒸気供給経路(4)とを備えている。尚、本明細書にお
いて高温低圧の加熱水蒸気とは、温度230〜350
℃、圧力1kg/cm2 以下の水蒸気のことをいう。
【0009】投入部(1)は、図示例では上方向に開く
開閉扉とされており、この開閉扉を持ち上げて収容室
(2)内部に熱可塑性発泡樹脂を投入すると自動的に閉
じるように構成されている。尚、本発明において投入部
(1)の構成は特に限定されず、例えばスライド式や観
音開きの扉としてもよいし、或いは熱可塑性発泡樹脂を
ベルトコンベア上に載せて収容室(2)内に投入する構
成としてもよい。
【0010】収容室(2)は、投入された熱可塑性発泡
樹脂を収容して内部で減容化するための区画であり、そ
の下部には加熱水蒸気供給経路(4)と連通する吐出口
(21)が、上部には収容室内の排ガスを排出する排気
口(5)と連通する排出口(22)がそれぞれ形成され
ている。収容室(2)の底部にはスクリュー押出機
(6)が配設されており、収容室(2)内で溶解減容化
した減容化物はこのスクリュー押出機(6)によって外
部に押し出される。収容室(2)の底面は斜め下向きに
傾斜する傾斜面とされており、この底面の下方には該傾
斜面に沿う形状で加熱水蒸気供給経路(4)が形成され
ている。
【0011】加熱水蒸気発生装置(3)は温度230〜
350℃、圧力1kg/cm2 以下の加熱水蒸気を発生
させて、この加熱水蒸気を加熱水蒸気供給経路(4)を
介して処理室(2)内に供給するものであり、本発明は
この加熱水蒸気発生装置(3)の構成に大きな特徴を有
するものである。図2は加熱水蒸気発生装置(3)の構
造を示す概略構成図であり、加熱水蒸気発生装置(3)
は、水蒸気発生装置(図示せず)と、水蒸気発生装置に
て発生した水蒸気を加熱する燃焼バーナー(31)と、
燃焼バーナーに燃料を供給する燃料供給管(32)と、
燃焼バーナーによって加熱される円筒状の燃焼室(3
3)と、燃焼室内に供給される空気を導く空気供給管
(34)と、燃焼室内に供給される水蒸気を導く水蒸気
供給管(35)と、空気供給管(34)から燃焼室内に
空気を導入する旋回器(36)と、水蒸気供給管(3
5)からの水蒸気を燃焼室内に導く導入口(37)と、
燃焼室内に水を噴霧するための噴霧装置(38)とから
構成される。
【0012】水蒸気供給管(35)は、燃焼室(33)
の外壁との間に空間をもって燃焼室を覆うように設けら
れている。そして、燃焼室(33)の外壁には全周にわ
たって複数個の導入口(37)が形成されており、水蒸
気供給管(35)に導入された水蒸気は前記空間を通っ
てこれらの導入口(37)から燃焼室(33)内に供給
される。燃焼室(33)の後方には空気供給管(34)
が接続され、燃焼室(33)の入口には燃焼バーナー
(31)及び旋回器(36)が配設されている。そし
て、空気供給管(34)に導入された空気は旋回器(3
6)を通過して旋回流となって燃焼室(33)内に供給
される。
【0013】水蒸気供給管(35)には、水蒸気を発生
させるための水蒸気発生装置(図示せず)が連結されて
いる。水蒸気発生装置としては、プロパンガスや灯油を
燃料とする貫流ボイラーを使用することができるが、特
にこれらに限定されるものではない。
【0014】噴霧装置(38)は、燃焼室(33)内に
設けられた噴霧ノズル(3a)と、水道管(図示せず)
から噴霧ノズル(3a)へと水を導く導水管(3b)
と、導水管(3b)の中途部に設けられた高圧ポンプ
(図示せず)及びバルブ(3c)とから構成され、導水
管(3b)に供給された水は、ポンプの駆動によって高
圧水となって噴霧ノズル(3a)から燃焼室(33)内
に霧状に噴出される。
【0015】本発明に係る減容装置において使用される
加熱水蒸気発生装置(3)の特徴は、従来のものと異な
り2通りの方法で加熱水蒸気を発生させることができる
点にある。第一の方法は、燃料供給管(32)から供給
される燃料と、旋回器(36)を通過した空気とを燃焼
室(33)内において混合しつつ燃焼バーナー(31)
にて燃焼ガスを生成し、次に水蒸気発生装置にて発生し
た水蒸気を水蒸気供給管(35)を介して導入口(3
7)から燃焼室(33)内に供給することにより水蒸気
を加熱して高温水蒸気を得る方法である。第二の方法
は、燃料供給管(32)から供給される燃料と、旋回器
(36)を通過した空気とを燃焼室(33)内において
混合しつつ燃焼バーナー(31)にて燃焼ガスを生成
し、次に導水管(3b)に供給された水を噴霧ノズル
(3a)から燃焼室(33)内に噴霧することによって
蒸発させて高温水蒸気を得る方法である。これら2つの
方法は、後記するように適宜使い分けられる。
【0016】図3は本発明に係る減容装置において使用
される加熱水蒸気発生装置(3)の別の実施形態を示す
概略構成図である。本実施形態に係る加熱水蒸気発生装
置(3)は、噴霧装置(38)の噴霧ノズル(3a)が
燃焼室(33)内ではなく空気供給管(34)内に設け
られている点において図2示のものと異なっており、他
の構成は同じである。すなわち、この加熱水蒸気発生装
置(3)の噴霧装置(38)は、空気供給管(34)内
に設けられた噴霧ノズル(3a)と、水道管(図示せ
ず)から噴霧ノズル(3a)へと水を導く導水管(3
b)と、導水管(3b)の中途部に設けられた高圧ポン
プ(図示せず)及びバルブ(3c)とから構成され、導
水管(3b)に供給された水は、ポンプの駆動によって
高圧水となって噴霧ノズル(3a)から燃焼室(33)
内に霧状に噴出される。そして、空気供給管(34)内
に噴霧された水は、空気と混合した状態で旋回器(3
6)を通って霧状に燃焼室(33)内に導入される。
【0017】本実施形態の加熱水蒸気発生装置(3)も
以下に示す2通りの方法で加熱水蒸気を発生させること
ができ、これら2つの方法は後記するように適宜使い分
けられる。第一の方法は、燃料供給管(32)から供給
される燃料と、旋回器(36)を通過した空気とを燃焼
室(33)内において混合しつつ燃焼バーナー(31)
にて燃焼ガスを生成し、次に水蒸気発生装置にて発生し
た水蒸気を水蒸気供給管(35)を介して導入口(3
7)から燃焼室(33)内に供給することにより水蒸気
を加熱して高温水蒸気を得る方法である。第二の方法
は、燃料供給管(32)から供給される燃料と、旋回器
(36)を通過した空気と霧水との混合気体を、燃焼室
(33)内にて燃焼バーナー(31)により加熱し、霧
水を蒸発させて高温水蒸気を得る方法である。
【0018】収容室(2)内の排ガスを排出する排気口
(5)には、水洗式の排ガス洗浄装置(7)が連通連結
されており、排気口(5)と排ガス洗浄装置(7)との
連絡通路の中途部には吸引ファン(9)が配設されてい
る。また、前記連絡通路の吸引ファン(9)へ至る前の
部分(吸引ファンよりも上流側部分)には吸気口(1
0)が設けられており、この吸気口(10)から外気を
取り入れ可能に構成されている。このように、排ガス洗
浄装置(7)との連絡通路の中途部に吸気口(10)を
設けて外気を取り入れることにより、排ガス洗浄装置
(7)に導入されるガスが冷却されるので、排ガス洗浄
装置(7)からの白煙の発生を防止することができる。
排ガス洗浄装置(7)は、天井部に排気口(77)を備
えた処理室(71)の内部に、下向きに開放された洗浄
室(72)が設けられた構造となっており、洗浄室(7
2)の上部には洗浄水を噴霧する噴霧ノズル(73)が
配設され、その下方には排気口(5)と連通連結する導
入パイプ(74)が下向きに開口して配設されている。
また、処理室(71)の下部には循環ポンプ(75)が
連結されており、噴霧ノズル(73)から噴霧されて処
理室(71)の底部に溜まった洗浄水は循環ポンプ(7
5)によって再び噴霧ノズル(73)へと送られるよう
に構成されている。尚、洗浄水内に脱臭剤を配合する構
成も好ましく採用できる。
【0019】収容室(2)の排気口(5)から排出され
た排ガスは、導入パイプ(74)を通って洗浄室(7
2)内に導かれ、噴霧ノズル(73)から噴霧される洗
浄水によって洗浄された後、処理室(71)と洗浄室
(72)の間の空間を通って排気口(77)から排出さ
れる。また、処理室(71)の下方所定位置には、一定
量以上溜まった洗浄水を取り出すための取り出し口(7
6)が設けられており、この取り出し口(76)は排水
処理装置(8)と連通連結されている。
【0020】排水処理装置(8)は、排ガス洗浄装置
(7)から取り出された排水を浄化するためのものであ
り、排ガス洗浄装置(7)から取り出された排水を活性
炭により吸着濾過した後、外部へと排出する。
【0021】以下、上記構成からなる減容装置の作用に
ついて説明する。先ず、発泡ポリスチレン、発泡ポリエ
チレン、発泡ポリプロピレン等からなる熱可塑性発泡樹
脂を投入部(1)から処理室(2)内部に投入する。次
いで、加熱水蒸気発生装置(3)において発生した温度
230〜350℃、圧力1kg/cm2 以下の高温低圧
の加熱水蒸気を加熱水蒸気供給経路(4)を通して吐出
口(21)から収容室(2)の内部に導入する。収容室
(2)内に収容された熱可塑性発泡樹脂は、導入された
加熱水蒸気と接触することによって、溶解減容化して収
容室(2)の底部へと落下する。このとき、吐出口(2
1)が収容室(2)の下部に設けられていることによ
り、加熱水蒸気は収容室(2)内を下から上へと吹き上
がる。そのため、収容室内全体が加熱水蒸気に満たされ
た不活性の高温雰囲気となり、熱可塑性発泡樹脂の減容
化が効率的に行われる。収容室(2)の底部へと落下し
た減容化物は、スクリュー押出機(6)によって外部に
押し出される。
【0022】収容室(2)内で発生した排ガスは、排出
口(22)を通って排気口(5)から排出され、吸引フ
ァン(9)の駆動によって吸気口(10)から取り入れ
られた外気と混合冷却された後、導入パイプ(74)を
通って排ガス洗浄装置(7)内の洗浄室(72)に導か
れる。そして、洗浄水によってガス中に含まれる煤塵等
の不純物が除去された後、排気口(77)から排出され
る。そして、排ガスの洗浄に使用された洗浄水は、排水
処理装置(8)の活性炭により吸着濾過された後に外部
へと排出される。
【0023】本発明に係る減容装置は、上記した熱可塑
性発泡樹脂の減容化工程において、加熱水蒸気を得るた
めの2つの方法を適宜使い分けることができる。この2
つの方法は上記した第一及び第二の方法であり、減容装
置の通常運転時には第一の方法、即ち水蒸気発生装置に
て発生した水蒸気を水蒸気供給管(35)を介して導入
口(37)から燃焼室(33)内に供給することにより
水蒸気を加熱して高温水蒸気を得る方法を使用すればよ
い。
【0024】ところが、蒸気ボイラー等の水蒸気発生装
置が故障等により使用できなくなった場合、第一の方法
では加熱水蒸気を発生させることができないため、この
場合には第二の方法に切り換えることにより、減容装置
が使用不可能になるのを防ぐことができる。また、蒸気
ボイラーを始動させてから水蒸気が得られるまでには若
干の時間を要するため、蒸気ボイラーが完全に立ち上が
るまでの初期駆動時には、第二の方法を使用することに
よって、減容装置が使用可能になるまでの時間を短縮す
ることができる。また、第一の方法による通常運転時に
第二の方法を併用することによって、加熱水蒸気の温度
調節を行うことも可能であり、さらには導水管(3b)
から供給される水に消臭剤を混合することによって、熱
可塑性発泡樹脂の溶解に伴って発生する悪臭を防止する
ことも可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る熱可
塑性発泡樹脂の減容装置は、高温低圧の加熱水蒸気を使
用するため、溶剤や高温高圧の水蒸気を使用する方法に
比べて安全且つ衛生的に悪臭を発生させることなく熱可
塑性発泡樹脂を減容化することが可能で、魚箱等の大型
の発泡樹脂製品でも粉砕せずにそのまま投入して減容化
することができる。また、加熱水蒸気発生装置におい
て、2通りの方法で加熱水蒸気を発生させることができ
るので、蒸気ボイラー等の水蒸気発生装置が故障等によ
り使用できなくなった場合でも加熱水蒸気を得ることが
でき、減容装置の立ち上がりまでの時間を短縮すること
も可能である。さらに、2つの方法を併用することによ
り、加熱水蒸気の温度調節を容易に行うことができ、消
臭剤を含んだ水を噴霧装置に供給することにより熱可塑
性発泡樹脂の溶解に伴って発生する悪臭を防止すること
も可能となる。
【0026】また、加熱水蒸気供給経路が収容室の下部
に開口していることにより、加熱水蒸気が収容室内を下
から上へと吹き上がり、収容室内全体が加熱水蒸気に満
たされた不活性の高温雰囲気となるので、熱可塑性発泡
樹脂の減容化を効率的に行うことができる。さらに、収
容室内の排ガスを排出する排気口が設けられ、該排気口
に水洗式の排ガス洗浄装置が連通連結されていることに
より、熱可塑性発泡樹脂を溶解した後の排ガス中に含ま
れる不純物を除去することができる。また、排ガス洗浄
装置に活性炭を備えた排水処理装置が連通連結されてい
ることにより、排ガス洗浄装置で使用された洗浄水を浄
化して外部に排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱可塑性発泡樹脂の減容装置の好
適な実施形態を示す概略構成図である。
【図2】加熱水蒸気発生装置の構造を示す概略構成図で
ある。
【図3】加熱水蒸気発生装置の別の実施形態を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
2 収容室 3 加熱水蒸気発生装置 31 燃焼バーナー 32 燃料供給管 33 燃焼室 34 空気供給管 35 水蒸気供給管 36 旋回器 37 導入口 38 噴霧装置 4 加熱水蒸気供給経路 8 排水処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 25:00 105:04 Fターム(参考) 4D002 AB02 AC10 BA02 BA14 CA01 DA35 EA05 4D024 AA04 BA02 4F301 AA13 AA14 AA15 AC11 AC12 AD01 AD02 BA02 BA21 BA29 BE05 BF17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性発泡樹脂を内部に収容する収容
    室と、高温低圧の加熱水蒸気を発生させる加熱水蒸気発
    生装置と、発生した加熱水蒸気を前記収容室内に導く加
    熱水蒸気供給経路とを備えてなる熱可塑性発泡樹脂の減
    容装置であって、前記加熱水蒸気発生装置が、水蒸気発
    生装置と、該水蒸気発生装置にて発生した水蒸気を加熱
    する燃焼バーナーと、該燃焼バーナーによって加熱され
    る燃焼室と、該燃焼室内に供給される空気を導く空気供
    給管と、前記水蒸気発生装置にて発生した水蒸気を導く
    水蒸気供給管と、前記空気供給管から燃焼室内に空気を
    導入する旋回器と、前記水蒸気供給管からの水蒸気を燃
    焼室内に導く導入口と、前記燃焼室内に水を噴霧するた
    めの噴霧装置とからなることを特徴とする熱可塑性発泡
    樹脂の減容装置。
  2. 【請求項2】 熱可塑性発泡樹脂を内部に収容する収容
    室と、高温低圧の加熱水蒸気を発生させる加熱水蒸気発
    生装置と、発生した加熱水蒸気を前記収容室内に導く加
    熱水蒸気供給経路とを備えてなる熱可塑性発泡樹脂の減
    容装置であって、前記加熱水蒸気発生装置が、水蒸気発
    生装置と、該水蒸気発生装置にて発生した水蒸気を加熱
    する燃焼バーナーと、該燃焼バーナーによって加熱され
    る燃焼室と、該燃焼室内に供給される空気を導く空気供
    給管と、前記水蒸気発生装置にて発生した水蒸気を導く
    水蒸気供給管と、前記空気供給管から燃焼室内に空気を
    導入する旋回器と、前記水蒸気供給管からの水蒸気を燃
    焼室内に導く導入口と、前記空気供給管内に水を噴霧す
    るための噴霧装置とからなることを特徴とする熱可塑性
    発泡樹脂の減容装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱水蒸気供給経路が収容室の下部
    に開口してなることを特徴とする請求項1又は2記載の
    熱可塑性発泡樹脂の減容装置。
  4. 【請求項4】 前記収容室内の排ガスを排出する排気口
    が設けられ、該排気口に水洗式の排ガス洗浄装置が連通
    連結されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれ
    かに記載の熱可塑性発泡樹脂の減容装置。
  5. 【請求項5】 前記排ガス洗浄装置に活性炭を備えた排
    水処理装置が連通連結されてなることを特徴とする請求
    項4記載の熱可塑性発泡樹脂の減容装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱水蒸気が、温度230〜350
    ℃、圧力1kg/cm2 以下の水蒸気であることを特徴
    とする請求項1乃至5いずれかに記載の熱可塑性発泡樹
    脂の減容装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010158853A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Ishikawa Shoji:Kk 減容加工装置及び減容加工方法

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