JP2000288293A - ドライクリーニング用乾燥機爆発防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、クリーニング用乾燥機の機内の酸
素を二酸化炭素に置きかえることにより引火、爆発を防
ぐ装置に関するものである。 【解決手段】乾燥機に（１）活性炭加熱室、（２）酸化
室、（３）ファンを外付けで設け乾燥機内の空気を循環
させて、酸素を二酸化炭素に置きかえる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ドライクリーニ
ング用乾燥機内の酸素を他の気体に換えることによって
引火、爆発を防ぐ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の乾燥機は機内で、前工程（洗浄工
程）での有機溶剤が残った洗濯物が擦れ合う、洗濯物の
金具やライターが、機内の金属ドラムに接触する等によ
り火花が発生し、洗濯水である有機溶剤の蒸気に引火、
爆発する危険があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって、各メーカ
ーとも、ドラム、本体にアースを付けるなど対策を講じ
てきたが、ドラム内から完全にアースを取ることは困難
であり、現在までは、機内の酸素を他の気体に置き換
え、有機溶剤の引火範囲にならないように注意するとい
う方法が取られている。これまでに、窒素ガス混入法と
スチーム混入法が考えられているが、窒素ガス混入法で
は、窒素ガス製造装置が高価であり、一方、スチーム混
入法ではスチーム自体が水であり、乾燥に反する操作
で、十分な量の供給ができない。この発明はこれらの問
題を解決しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】いま、その構造を説明す
ると、 （イ）機内の空気を一旦外へ取りだし、その酸素を熱し
た活性炭を通すことにより二酸化炭素、又は一酸化炭素
に変える。更に、有害な一酸化炭素を酸化触媒により二
酸化炭素にし、再度機内へ戻す。 （ロ）機内の空気から蒸発した溶剤を回収するため、お
よび乾燥を促進するために、機内の空気を一旦取り出し
冷却と加熱を行い、機内に戻す配管の途中に（イ）を行
う装置を設ける。 以上のように装置する。

【０００５】

【発明の実施の形態】乾燥機の外に別の装置を設け、そ
こにドラム内の空気を通すことにより、酸素のみを二酸
化炭素に置きかえる。

【０００６】

【発明の効果】乾燥機内の酸素を、二酸化炭素に置きか
えるため、酸素減少効果と二酸化炭素の燃焼抑制効果に
より、従来の方法より安価に引火、爆発を防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明の使用斜視図

【符号の説明】

１は活性炭加熱室 ２は酸化室 ３はファン ４は吸入配管 ５は吐出配管 ６はフィルター ７は風道 ８は開閉扉 ９はヒーター １０はクーラー １１は送風機

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）機内の空気を一旦外へ取りだし、そ
   の酸素を熱した活性炭または可燃固形物を通すことによ
   り二酸化炭素又は一酸化炭素に変える。 （ロ）更に、有害な一酸化炭素を酸化触媒により二酸化
   炭素にし、再度機内へ戻す。 以上の如く構成された乾燥機内の酸素の一部又は全量を
   他の気体に置きかえる装置。
2. 【請求項２】機内の空気から蒸発した溶剤を回収するた
   めと乾燥を促進するために、機内の空気を一旦取り出し
   冷却と加熱を行い、機内に戻す配管を設け、その配管の
   途中に請求項１の装置を設けた装置。