JP2001029915A - ダイオキシン類の低減剤及びそれを用いるダイオキン類の低減方法 - Google Patents

ダイオキシン類の低減剤及びそれを用いるダイオキン類の低減方法

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JP2001029915A
JP2001029915A JP20911699A JP20911699A JP2001029915A JP 2001029915 A JP2001029915 A JP 2001029915A JP 20911699 A JP20911699 A JP 20911699A JP 20911699 A JP20911699 A JP 20911699A JP 2001029915 A JP2001029915 A JP 2001029915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農薬、土壌、焼却灰などダイオキシン類を含
む各種物質からダイオキシン類を簡単に低減できる、新
規にして有効なダイオキシン類の低減剤とその使用方法
を提供する。特に、有機廃棄物を焼却したときに生ずる
焼却灰中のダイオキシン類含量を大幅に低減するのに適
したダイオキシン類の低減剤とその使用方法を提供する
ものである。 【解決手段】至適温度を85℃以上とする好気性超高温
菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を有効成分
とするダイオキシン類の低減剤。又はこれらを添加した
有機物原料を通気発酵させて製した好気性発酵完熟肥料
からなるダイオキシン類の低減剤。これらのダイオキシ
ン類の低減剤を添加した有機物原料と、ダイオキシン類
を含む被処理物質とを混合又は接触させて通気発酵を行
ない、被処理物質のダイオキシン類の含量を低減させる
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイオキシン類を
含む被処理物質からダイオキシン類の含量を低減させる
ことができるダイオキシン類の低減剤及びそれを使用し
て被処理物質からダイオキシン類の含量を低減させる方
法に関する。
【0002】ダイオキシン類は、ガンや奇形、免疫不全
などの原因物質とされていて、ダイオキシン類による環
境汚染は、健康に関わる重要な社会問題としてクローズ
アップされている。ダイオキシン類は、難分解性の有機
塩素系化合物であり、ポリ塩化ジベンゾ・パラ・ダイオ
キシン類〔PCDDs〕の総称である。ダイオキシン類
は、化学物質の中では最も毒性が高く、なかでも、2,
3,7,8−四塩化ダイオキシン〔TCDDs〕の毒性
は、きわめて高いことが知られている。
【0003】ダイオキシン類は、自動車の排気ガスや紙
パルプの塩素漂白処理過程、農薬の合成過程などにおい
ても生成するが、主として、産業廃棄物の焼却によって
発生する。その場合、発生したダイオキシン類の一部は
焼却炉の煙突から煙に付着して大気中へ放出され、一部
は焼却灰の中に残存するが、ダイオキシン類はきわめて
分解しにくい性質であるため、焼却炉の稼働に伴って、
各地の大気中や水中や広範な土壌環境からダイオキシン
類が検出されることになり、その発生の抑止と発生量の
低減対策如何は、いまや重要な社会問題とされている。
また過去に生じた焼却灰にはダイオキシン類が多量に含
まれているので棄て場がなく、いたずらに放置され、又
は倉庫などに密閉保管されており、その処置を如何する
かも大きな問題である。
【0004】
【従来の技術】従来から、ダイオキシン類の抑止・低減
策として、いくつかの方法が提案されている。例えば、
焼却炉の煙に付着して拡散するダイオキシン類を抑制す
る方策としては、焼却炉の適正負荷運転、すなわち安定
した良好な燃焼の継続が必要であるとされ、一般的に
は、 800℃以上で24時間連続焼却がよいとされている
が、必ずしも厳守されていない。現在は24時間連続し
て運転できない焼却炉は順次廃止されて、ダイオキシン
類を抑制可能な連続炉に統合されつつあり、また排ガス
処理として、バグフィルタなどを取り付けて、ダイオキ
シン類を捕捉・除去する方法が実施されている。さら
に、産業廃棄物の焼却によって生ずる焼却灰のダイオキ
シン含量の低減策についても、種々研究がなされている
が、前記のとおり、ダイオキシン類は難分解性の有機塩
素系化合物であるため、光分解法、超臨界処理法などの
物理化学的手法による分解法が研究されており、その一
部は実施されている。最近では、微生物を用いて廃棄物
を分解する方法が提案されて、特開平6-319532、同6-31
9533、同8-229385、同9-224657、同10-256895 、同11-1
14373 などとして公開されている。しかしながら、決定
的に有効な手法はまだ見いだされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、本発明は、農薬、土壌、焼却灰などダイオキシン類
を含む各種物質からダイオキシン類を簡単に低減でき
る、新規にして有効なダイオキシン類の低減剤とその使
用方法を提供するものである。また本発明は、有機廃棄
物を焼却したときに生ずる焼却灰中のダイオキシン類含
量を大幅に低減するのに適したダイオキシン類の低減剤
とその使用方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載する発明は、至適温
度を85℃以上とする好気性超高温菌又はその混合菌体
もしくはこれらの培養物を有効成分とするダイオキシン
類の低減剤である。
【0007】また、本発明のうち請求項2に記載する発
明は、請求項1に記載の好気性超高温菌又はその混合菌
体もしくはこれらの培養物を添加した有機物原料を通気
発酵させて製した好気性発酵完熟肥料からなるダイオキ
シン類の低減剤である。
【0008】また、本発明のうち請求項3に記載する発
明は、工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託してい
る受託番号 FERMP-15085、 FERMP-15086、 FERMP-1508
7、 FERMP-15536、 FERMP-15537、 FERMP-15538、 FERM
P-15539、 FERMP-15540、 FERMP-15541、及び FERMP-15
542よりなる群から選択された少なくとも1種の好気性
超高温菌又はその混合菌体もしくこれらの培養物を有効
成分とするダイオキシン類の低減剤である。
【0009】また、本発明のうち請求項4に記載する発
明は、請求項3に記載の少なくとも1種の好気性超高温
菌又はその混合菌体もしくこれらの培養物を添加した有
機物原料を通気発酵させて製した好気性発酵完熟肥料か
らなるダイオキシン類の低減剤である。
【0010】さらに本発明のうち請求項5に記載する発
明は、請求項1から4のいずれかに記載のダイオキシン
類の低減剤を添加した有機物原料と、ダイオキシン類を
含む被処理物質とを混合又は接触させて通気発酵を行な
い、被処理物質のダイオキシン類含量を低減させること
を特徴とするダイオキシン類の低減方法である。
【0011】さらに本発明のうち請求項6に記載する発
明は、請求項5に記載の被処理物質が、有機廃棄物を焼
却した焼却灰であるダイオキシン類の低減方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るダイオキシン
類の低減剤及びそれを用いるダイオキシン類の低減方法
について、詳細に説明する。尚、本発明の全説明におい
て、「%」や「部」の表示は、特に断らない限り、それ
ぞれ「重量%」、「重量部」を表す。
【0013】まず、本発明において、ダイオキシン類の
低減剤の有効成分とする好気性超高温菌及びその混合菌
体について説明する。本発明に係るダイオキシン類の低
減剤は、至適温度を85℃以上となる好気性超高温菌又
はその混合菌体もしくはこれらの培養物を有効成分とす
る。至適温度を85℃以上とする好気性超高温菌という
のは、活動に最適な温度帯が85℃以上である好気性超
高温菌のことをいい、本発明では、そのような超高温菌
であれば、菌種を問わず使用できる。また好気性超高温
菌そのものの他、その2種以上の混合菌体もしくはこれ
らの菌体の培養物を使用することでもさしつかえない。
尚、本発明においては、好気性菌が発酵活動をなし得る
温度帯に応じて、55℃未満で活動するものを中温菌、
55℃以上75℃未満で活動するものを高温菌、75℃
以上で活動するものを超高温菌と称する。本発明のダイ
オキシン類の低減剤は、至適温度を85℃以上とする好
気性超高温菌か又はその超高温菌を少なくとも1種以上
含む混合菌体もしくはそのの培養物である必要があり、
超高温菌であっても嫌気性のものや84℃未満の超高温
菌、高温菌、中温菌、又はこれらの混合菌体を使用して
も、所期の効果を上げることはできない。
【0014】本発明において、至適温度を85℃以上と
する好気性超高温菌の中でも特に好適に使用できる菌
は、本発明者らが鹿児島県姶良郡牧園町の霧島火山帯の
土壌から見いだして特許出願中であり (特開平9-5908
1)、バチルス属、ミクロコッカス属又は放線菌に属し、
現在工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託している
受託番号 FERMP-15085、 FERMP-15086、 FERMP-15087、
FERMP-15536、 FERMP-15537、 FERMP-15538、 FERMP-1
5539、 FERMP-15540、 FERMP-15541、及び FERMP-15542
よりなる群から選択された菌体のうち少なくとも1種の
好気性超高温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養
物である。
【0015】本発明に使用する好気性超高温菌又はその
混合菌体の培養物は、例えば以下のようにして製造す
る。すなわち、85℃以上を至適温度とする任意の好気
性超高温菌を含む土壌を採取して、これに蔗糖溶液等を
加えて高温下で通気しながら発酵させて菌体を培養し、
このものを有機廃棄物等の有機物原料、例えば生汚泥と
混合して高温下でさらに通気しながら発酵させて、好気
性超高温菌の培養物とする。本発明では、この好気性超
高温菌の培養物をダイオキシン類の低減剤の有効成分と
してそのまま用いてもよいが、通常この培養物は好気性
発酵肥料の原料に添加して使用されるので、本発明にお
いても、上記のようにして製した好気性超高温菌の培養
物を発酵槽内の有機物原料、例えば、生汚泥などの有機
廃棄物に添加して、空気を送り込んで通気発酵を進行さ
せ、好気性発酵完熟肥料を製造することができ、そのよ
うにした場合には、その好気性発酵完熟肥料は、本発明
に係るダイオキシン類の低減剤そのものとしても、また
本発明に係るダイオキシン類の低減剤の有効成分として
も使用できる。
【0016】本発明に係るダイオキシン類の低減剤とし
て好適に使用できる好気性発酵完熟肥料の製造例につい
て詳しく説明する。まず、有機物原料、例えば生汚泥に
前記のような好気性超高温菌又はその混合菌体の培養物
を高温下で混合する。混合比率は、有機物原料70〜8
0部に対して超高温菌の培養物20〜30部が好まし
い。この混合物を発酵槽に入れて空気を吹き込みながら
通気発酵を行なう。このようにすると、最初は常温であ
った混合物が1日ないし数日後には85℃以上の温度と
なる。この温度に2〜5日間放置して発酵を継続させた
後切り返しを行なう。以後はこの放置発酵と切り返しを
3〜5回繰り返して行ない、およそ20〜50日間、好
気性発酵を続けると、全体がさらさらした乾燥状態のも
のとなる。この乾燥物を、所要により篩い分けして、好
気性発酵完熟肥料として製了する。このものは、茶色の
顆粒状ないし粉末状を呈しており、このまま有用な有機
肥料として使用できる。
【0017】上記のようにして製した本発明に係るダイ
オキシン類の低減剤すなわち好気性発酵完熟肥料は、超
高温菌の菌体を約10億も含んでいるので、本発明にお
いては、超高温菌の培養物として反復使用できる。すな
わち、本発明における好気性発酵完熟肥料は、同じ発酵
槽で前回に製造した好気性発酵完熟肥料を「好気性超高
温菌の培養物」として使用することによって、同じ発酵
槽の中で繰り返し製造を続けることができる。この場
合、好気性発酵の開始に必要な有機物原料の水分含量は
35%から75%程度、好ましくは40%から70%程
度であるから、例えば、本発明により製了した完熟状態
の好気性発酵肥料を好気性超高温菌の培養物として30
部使用する場合その水分含量は30%程度であるから、
有機物原料として各種活性汚泥に発生した濃縮汚泥や脱
水パンケーキを70部添加すると、発酵開始に必要な水
分状態を得ることができる。
【0018】すなわち、製了した完熟状態の好気性発酵
肥料を発酵槽から取り出して包装等の次工程に移す際
に、その一部を好気性超高温菌の培養物として発酵槽内
に残留させ、その上に主原料である有機廃棄物等の有機
物原料を投入して次回の原料を構成し、この原料構成に
よる発酵を繰り返し行なうことができ、そのようにした
場合には、各回の発酵によって得られる好気性発酵完熟
肥料は、本発明のダイオキシン類の低減剤としてそのま
ま使用できるとともに、本発明のダイオキシン類の低減
剤の有効成分としても使用できる。
【0019】本発明においては、ダイオキシン類の低減
剤すなわち好気性発酵完熟肥料を製造するための有機物
原料として、どのような有機物でも使用できるが、省資
源の見地から、主として有機廃棄物を使用するのが好ま
しい。本発明でいう有機廃棄物とは、わら、落ち葉、
糠、籾殻、樹皮、切端材、おが屑、皮等の植物廃棄物、
家畜類や家禽類の糞尿、動物の屍体とその臓物、血液、
羽毛、魚介類とその臓物等の動物廃棄物、し尿、各種の
汚泥、下水のスラッジ、都市ごみ、食用廃油、食品廃棄
物等の生活廃棄物ないし産業廃棄物の他、通常の堆肥や
有機質肥料の原料となるもの及び有機質肥料の原料とし
て処理できる全ての有機性物質を含む。本発明では、有
機物原料として、下水汚泥などを主原料とすることがで
きるが、上記の有機廃棄物の1種又は2種以上を組み合
せて使用してさしつかえない。
【0020】本発明に係るダイオキシン類の低減剤すな
わち好気性発酵完熟肥料の製造に使用する発酵槽は、屋
根を有する建屋の中に1槽又は複数の槽として設けられ
る場合が多い。この場合の発酵槽は「発酵ヤード」等と
称されるものも含み、通常の堆肥生産の場合と同様にコ
ンクリート等の仕切り壁によって、例えば1区画を幅5
m×長さ15m×高さ3m程度の、有機物原料を内部に
堆積させ発酵させるのに適当な容積に区画したものが好
ましい。発酵槽の下部には、外気を取り入れるための送
風管を1本又は複数本敷設する。具体的には、空気噴出
孔を下向きに貫設させた送風管を、発酵槽の床面の近傍
に敷設するか又は発酵槽の床面に凹所を設け、その凹所
内に敷設するとよい。送風管は複数本を並列に敷設して
もよく、また発酵槽の床面又は凹所の床面にそって縦横
に組み合わせて敷設してもよい。
【0021】好気性発酵完熟肥料の製造に使用する空気
供給手段は、例えば送風機と送風管及びその両者の間を
連結するダクトで構成され、送風機は外部から空気を取
り込んでこれをダクトを通して送風管に送り込み、送風
管の空気噴出孔から有機物原料内へ噴出させる。尚、送
風機と送風管の間に空気加熱機やサーモスタットを設置
して、送風機が取り込んだ空気を加熱して所定の高温空
気とし、これを有機物原料に供給するようにしてもよ
い。好気性発酵完熟肥料の製造においては、有機物原料
の性状によっては常時連続的に通気する必要はなく、間
歇的に通気するようにして差し支えない。
【0022】本発明では、上記のようにして製した好気
性超高温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物の
有効成分をダイオキシン類の低減剤として使用する。好
気性超高温菌又はその混合菌体の培養物としては、上記
のようにして製した好気性発酵完熟肥料を用いることが
できる。さらに、上記のようにして製した好気性発酵完
熟肥料は、ダイオキシン類の低減剤そのものとすること
もできる。
【0023】次に、本発明に係るダイオキシン類の低減
剤の使用方法、すなわち本発明に係るダイオキシン類の
低減剤を用いて、ダイオキシン類を含む被処理物質から
ダイオキシン類の含量を低減させる方法について説明す
る。本発明に係るダイオキシン類の低減剤は、ダイオキ
シン類を含む被処理物質として、農薬、除草剤、農作
物、化学品、土壌、焼却灰などあらゆる種類のものに使
用できるが、最も効果的な使用例は、有機廃棄物などを
焼却した後に生ずる焼却灰に用いてそのダイオキシン濃
度を大幅に低減させることである。すなわち、本発明に
係るダイオキシン類の低減剤及びその使用方法によれ
ば、被処理物質が焼却灰の場合、1回の処理につきダイ
オキシン含量の平均減少率は25〜35%程度である。
また、この処理を長時間又は繰り返し行なうことによっ
て、ダイオキシン類の減少率をさらに大幅に向上させる
ことができる。
【0024】本発明においては、ダイオキシン類の低減
剤を添加した有機物原料と被処理物質とを混合するか又
は両者を接触させて、その中に空気を送り込み、通気発
酵を継続させることによって、被処理物質に含まれてい
るダイオキシン類の含量を低減させる。ダイオキシン類
の低減剤を添加した有機物原料と被処理物質とを混合す
るとは、文字どおり、両者を混合させ、かつダイオキシ
ン類の低減剤の中に生息している超高温菌が被処理物質
に対して自由に活動できる状態にすることをいう。また
ダイオキシン類の低減剤を添加した有機物原料と被処理
物質を接触させるとは、ダイオキシン類の低減剤を添加
した有機物原料の上に被処理物質を載置するとか又はダ
イオキシン類の低減剤を添加した有機物原料の中被処理
物質を埋設させるとかの適宜の方法によって、両者を接
触させ、かつダイオキシン類の低減剤の中に生息してい
る超高温菌が被処理物質に対して自由に活動できる状態
にすることをいう。
【0025】
【試験例1】《焼却灰の処理試験》 <試験方法> 微生物のみが通過できる、孔径25μm のナイロンメッシ
ュを張った厚さ 1mmの正方形の容器(縦12.5mm×横12.5
mm)に産業廃棄物の焼却灰を封入し、この容器を固液分
離する前の下水道汚泥に浸漬し、引き上げて、そのまま
公共下水汚泥の脱水ケーキと返送汚泥コンポスト(下記
の種菌を含む)との混合物の中に埋め込んだ。この混合
物に空気を送り込みながら、この状態で45日間放置し
た。焼却灰は、試験の前(NO.1焼却灰)と試験の後(N
O.2焼却灰)について、株式会社関西総合環境センター
(大阪市中央区)に依頼して、それぞれダイオキシン類
の濃度を測定し、表1と表2の結果を得た。 <種菌の調整>鹿児島県姶良郡牧園町の霧島火山帯の硫
黄地帯の37〜40℃の土壌とその付近の水田の青苔が生育
している土壌とを混合し、これに蔗糖を 500〜1000倍量
の水に溶解した蔗糖水溶液を土壌混合物 1m3当り 3〜4L
加え、40〜60℃で30〜50日間放置して培養した。この培
養物をいくつかのロットに分けて生汚泥と混合し、空気
を吹き込みながら通気発酵を行ない、85℃以上の発酵温
度が得られたロットを種菌(好気性超高温菌の培養物)
とした。
【0026】
【表1】 《試験前における焼却灰のダイオキシン類の濃度》 検体名:NO.1焼却灰 分類:灰 試料量:14.841 g 実測濃度(ng/g) 毒性等量(ng-TEQ/g) <ダイオキシン> 2,3,7,8-T4CDD 0.035 ×1 0.035 T4CDDs 2.5 ─── 1,2,3,7,8-P5CDD 0.10 ×0.5 0.052 P5CDDs 2.8 ─── 1,2,3,4,7,8-H6CDD 0.088 ×0.1 0.0088 1,2,3,6,7,8-H6CDD 0.13 0.013 1,2,3,7,8,9-H6CDD 0.10 0.010 H6CDDs 3.1 ─── 1,2,3,4,6,7,8-H7CDD 0.57 ×0.01 0.0057 H7CDDs 1.4 ─── O8CDD 1.1 ×0.001 0.0011 PCDDs 合計 11 0.13 <ジベンゾフラン> 2,3,7,8-T4CDF 0.16 ×0.1 0.016 T4CDFs 8.7 ─── 1,2,3,7,8-P5CDF 0.49 ×0.05 0.025 2,3,4,7,8-P5CDF 0.51 ×0.5 0.25 P5CDFs 7.0 ─── 1,2,3,4,7,8-H6CDF 0.48 ×0.1 0.048 1,2,3,6,7,8-H6CDF 0.42 0.042 1,2,3,7,8,9-H6CDF 0.11 0.011 2,3,4,6,7,8-H6CDF 0.57 0.057 H6CDFs 5.3 ─── 1,2,3,4,6,7,8-H7CDF 1.8 ×0.01 0.018 1,2,3,4,7,8,9-H7CDF 0.11 0.0011 H7CDFs 2.7 ─── O8CDF 0.40 ×0.001 0.00040 PCDFs 合計 24 0.35 <(PCDDs+PCDFs) 合計 35 0.48 >
【0027】
【表2】 《試験後における焼却灰のダイオキシン類の濃度》 検体名:NO.2焼却灰 分類:灰 試料量:14.519 g 実測濃度(ng/g) 毒性等量(ng-TEQ/g) <ダイオキシン> 2,3,7,8-T4CDD 0.022 ×1 0.022 T4CDDs 1.6 ─── 1,2,3,7,8-P5CDD 0.079 ×0.5 0.022 P5CDDs 2.2 ─── 1,2,3,4,7,8-H6CDD 0.067 ×0.1 0.0067 1,2,3,6,7,8-H6CDD 0.096 0.0096 1,2,3,7,8,9-H6CDD 0.096 0.0096 H6CDDs 2.6 ─── 1,2,3,4,6,7,8-H7CDD 0.49 ×0.01 0.0049 H7CDDs 1.1 ─── O8CDD 0.95 ×0.001 0.00095 PCDDs 合計 8.5 0.094 <ジベンゾフラン> 2,3,7,8-T4CDF 0.10 ×0.1 0.010 T4CDFs 5.5 ─── 1,2,3,7,8-P5CDF 0.35 ×0.05 0.018 2,3,4,7,8-P5CDF 0.38 ×0.5 0.19 P5CDFs 5.1 ─── 1,2,3,4,7,8-H6CDF 0.39 ×0.1 0.039 1,2,3,6,7,8-H6CDF 0.33 0.033 1,2,3,7,8,9-H6CDF 0.066 0.0066 2,3,4,6,7,8-H6CDF 0.48 0.48 H6CDFs 4.1 ─── 1,2,3,4,6,7,8-H7CDF 1.3 ×0.01 0.013 1,2,3,4,7,8,9-H7CDF 0.080 0.00080 H7CDFs 2.1 ─── O8CDF 0.26 ×0.001 0.00026 PCDFs 合計 17 0.27 <(PCDDs+PCDFs) 合計 26 0.36 >
【0028】《表1と表2の注釈》 1.単位の「ng/g」は乾燥重量当り。 2.毒性等量係数は、国際毒性等価係数(WHO/ICPS,1988)
を適用。 3.毒性等量とは、毒性等価係数を用いて、2,3,7,8-T4C
DD の毒性に換算したもの。 5.数値を記入していないのは定量下限値未満を表す。 6.表示は原則として2桁とするが、合計の算出には丸
めを行なっていない数値を用いているため、表示上の数
値を合計しても一致しない場合がある。 7. 計量の方法は「ダイオキシン類標準測定分析マニュ
アル(平成9年1月:厚生省生活衛生局水道環境部環境
整備課)」による。
【0029】《表1と表2の所見》0.48ng-TEQ/gであっ
た焼却灰のダイオキシン濃度が、コンポスト中で45日間
経過させることで、0.36ng-TEQ/gとなった。したがっ
て、本処理によって、ダイオキシン類の濃度が25%減
少させることができる。特に本処理によって、最も毒性
が強いとされている2,3,7,8−T4 CDD(四塩
化ダイオキシン)の濃度が、0.035ng-TEQ/g から0.022n
g-TEQ/g と33%も低減していることは注目に値する。
【0030】
【実施例1】《焼却灰の処理方法の一例》試験例1にお
いて調整した種菌の培養物30部を85℃の温度を維持
しつつ生汚泥70部に添加して混合し、通気手段を備え
た発酵槽に投入した。この混合物に空気を吹き込んで通
気発酵を開始させ、温度が低下したらショベルローダを
使用して切り返しを行なって発酵を継続させ、発酵開始
後45日目に、さらさらした乾燥状態の好気性発酵完熟
肥料を得た。得られた完熟肥料の約3分の2量を発酵槽
から取り出して有機肥料製品とし、残りは発酵槽内に残
留させ、製品として取り出したのと等量のし尿パンケー
キを添加混合して発酵を再開し、2回目の好気性発酵完
熟肥料を製した。同様にして3回目の発酵を開始する前
に、完熟肥料の残留物とし尿パンケーキの混合物にくぼ
みを作っておいて、このくぼみの上に産業廃棄物の焼却
灰(ダイオキシン濃度0.50ng-TEQ/g)を投入した。その
焼却灰の表面にも完熟肥料を被せた。このような状態に
して、空気を送り込み、発酵を開始させた。切り返しは
行わずに、静置状態のまま30日間経過した後、表面に
被せた完熟肥料を除き、焼却灰を取り出してダイオキシ
ン農度を測定したところ、0.45ng-TEQ/gであった。処理
後の焼却灰は、肥料として安心して再使用することがで
きた。
【0031】
【実施例2】《焼却灰の処理装置の一例》図1は、被処
理物質のダイオキシン類含量を低減させる処理装置の一
例の概念図である。図1において、Aは有機物原料とし
ての都市下水汚泥であり、Xはその脱水タンクで、下部
にモーターで開閉するダンパーMxを有している。また
Yは被処理物質としての焼却灰Bの集積タンク、Zは実
施例1で使用した種菌の培養物Cの集積タンクであり、
それぞれ下部にモーターで開閉するダンパーMy、Mz
を有している。脱水タンクXに集められた下水汚泥A中
の水分は脱水機aによって脱水され排水管bを通して除
去される。濃縮された下水汚泥Aは適量ごとにダンパー
Mxを開いて配管Eに投下し、回転している混合押出機
Dによって配管E中を進行させる。集積タンクY、同Z
中の焼却灰Bと種菌の培養物Cもそれぞれ適量ごとにダ
ンパーMy、Mzを開いて配管Eに投下され、混合押出
機Dによって配管Eを進行する。すなわち、配管E中に
おいて下水汚泥Xと焼却灰Bと種菌の培養物Cとが適量
ごとに十分に混合されて混合物Qとなる。混合物Qは、
ダンパーF1 、F2 を有する開口K1 、K2 から仕切り
壁O1 、O2 、O3 によって区画されている2基の発酵
槽にそれぞれ上方から投入され、堆積する。各発酵槽の
床面Nの下には、それぞれ通気口S1 、S2 が設けてあ
り、通気口S1 、S2 は床下に埋設してある送気管Rに
連通している。送気管Rには空気ブロアJと空気加熱機
I、同吸熱機Gが付設されている。空気加熱機Iと同吸
熱機Gは冷媒配管L1 、同L2 によって連結されてい
る。尚、HPはヒートポンプ、Hは吸熱機Gのドレン抜
きバルブである。したがって、ブロアJによって取り込
まれた空気は適宜の温度に加熱され、送気管Rを介して
通気口S1 、同S2 から各発酵槽内に送り込まれる。
各発酵槽内には、発酵が終了した完熟肥料Pの一部を
残留させてあるので、混合物Qはその上へ投入され山積
み状態となって堆積する。適量の混合物Qが投入された
らダンパーMx、My、Mzを閉めて混合物Qの投入を
中止し、適宜の温度に加熱した空気を送気管Rを介して
通気口S1 、S2から各発酵槽内に送り込む。空気は、
発酵槽の通気口S1 、同S2 から各完熟肥料Pを通して
混合物Qにも送られ、完熟肥料P中の超高温菌と混合物
Q中の種菌(超高温菌)が働いて、発酵が開始される。
通常のとおり、切り返しを行ないながら発酵を続ける
と、混合物Qと完熟肥料Pは混合され、良質の好気性発
酵完熟肥料として仕上げることができる。尚、各発酵槽
は、1基ごとに発酵開始時期をずらして発酵を行なう
と、全体として連続的に処理を続けることができる。
【0032】
【発明の効果】以上、詳しく説明のとおり、本発明に係
るダイオキシン類の低減剤及びそれを用いるダイオキシ
ン類の低減方法は、きわめて簡単に、被処理物質のダイ
オキシン類の含量を1回の処理によって25〜35%程
度も減少させることができる。特に本発明によれば、最
も毒性の高い2,3,7,8−四塩化ダイオキシン〔T
CDDs〕の含量を30%以上も減少させることができ
る。したがって、本発明に係るダイオキシン類の低減剤
とその使用方法によって、例えば、焼却灰を処理するこ
とにより、焼却灰のダイオキシン類の含量を大幅に低減
させることができるので、処理後の焼却灰は、安心して
廃棄するか又は再使用できる。このように本発明は、難
分解性のダイオキシン類を簡単な方法によって容易に減
少させることができるので、生活不安の根源であるダイ
オキシン問題を解決することができ、国民の健康維持の
上から、すこぶる有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】被処理物質のダイオキシン類を低減させる処理
装置の一例の概念図である。
【符号の説明】
A 下水汚泥(有機物原料) a 脱水機 B 焼却灰(被処理物質) b 排水管 C 種菌の培養物 D 混合押出機 E 配管 F1 開口K1 のダンパー F2 開口K2 のダンパー G 空気吸熱機 H ドレン抜きバルブ HP ヒートポンプ I 空気加熱機 J 空気ブロア K1 開口 K2 開口 L1 冷媒配管 L2 冷媒配管 Mx 脱水タンクXのダンパー My 集積タンクYのダンパー Mz 集積タンクZのダンパー N 発酵槽の床 O1 発酵槽の仕切り壁 O2 発酵槽の仕切り壁 O3 発酵槽の仕切り壁 P 残留完熟肥料 Q 混合物 R 送気管 S1 発酵槽の通気口 S2 発酵槽の通気口 X 下水汚泥A(有機物原料)の脱水タンク Y 焼却灰B(被処理物質)の集積タンク Z 種菌の培養物Cの集積タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/00 C12N 1/00 S C12M 1/00 H // C12M 1/00 B09B 3/00 ZABE (C12N 1/00 C12R 1:01) Fターム(参考) 2E191 BA12 BD20 4B029 AA03 BB02 BB03 CC03 CC07 EA04 EA14 EA16 EA18 4B065 AA01X AC02 BA22 CA49 CA55 CA56 4D004 AA02 AA41 AA46 AB07 BA04 CA19 CC07 CC08 DA03 DA06 4H061 AA02 AA04 CC31 CC32 CC36 CC38 CC39 CC42 CC47 CC51 CC55 EE66 GG49 HH41 LL02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 至適温度を85℃以上とする好気性超高
    温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を有効成
    分とするダイオキシン類の低減剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の好気性超高温菌又はそ
    の混合菌体もしくはこれらの培養物を添加した有機物原
    料を通気発酵させて製した好気性発酵完熟肥料からなる
    ダイオキシン類の低減剤。
  3. 【請求項3】 工業技術院生命工学工業技術研究所に寄
    託している受託番号 FERMP-15085、 FERMP-15086、 FER
    MP-15087、 FERMP-15536、 FERMP-15537、 FERMP-1553
    8、 FERMP-15539、 FERMP-15540、 FERMP-15541、及び
    FERMP-15542よりなる群から選択された少なくとも1種
    の好気性超高温菌又はその混合菌体もしくこれらの培養
    物を有効成分とするダイオキシン類の低減剤。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の少なくとも1種の好気
    性超高温菌又はその混合菌体もしくこれらの培養物を添
    加した有機物原料を通気発酵させて製した好気性発酵完
    熟肥料からなるダイオキシン類の低減剤。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のダイ
    オキシン類の低減剤を添加した有機物原料と、ダイオキ
    シン類を含む被処理物質とを混合又は接触させて通気発
    酵を行ない、被処理物質のダイオキシン類含量を低減さ
    せることを特徴とするダイオキシン類の低減方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の被処理物質が、有機廃
    棄物を焼却した焼却灰であるダイオキシン類の低減方
    法。
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