JP2001029474A - 加温加湿吸入器 - Google Patents

加温加湿吸入器

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JP2001029474A
JP2001029474A JP11206826A JP20682699A JP2001029474A JP 2001029474 A JP2001029474 A JP 2001029474A JP 11206826 A JP11206826 A JP 11206826A JP 20682699 A JP20682699 A JP 20682699A JP 2001029474 A JP2001029474 A JP 2001029474A
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JP
Japan
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ptc heater
water
inhaler
oxygen
heating
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Withdrawn
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JP11206826A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Shiokawa
隆喜 塩川
Shigeki Sei
茂樹 静
Takashi Kaimoto
隆 貝本
Kazuo Ariki
一夫 有木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Tungsten Co Ltd
Central Uni Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tungsten Co Ltd
Central Uni Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水温の立ち上がりが速く、過昇することがな
い、コンパクトな加温加湿吸入器を提供する。 【解決手段】 容器13内に酸素導入管4の先端から導
入した酸素を水8を介してバブリングさせ、加湿酸素取
出口により取り出された加湿酸素を、外部の酸素マスク
によって患者に吸入させる構成の吸入器において、前記
容器13内の水8を加熱する熱源をPTCヒータ1とし
た加温加湿吸入器。PTCヒータを直接水中に投入して
加熱する構成とする。PTCヒータのキュリー点は20
〜100℃とする。PTCヒータの周囲の水がなくなっ
たときに発熱体の出力が減少することを検知値として利
用することができる。水中でPTCヒータを作動させた
ときの最大電流と定常電流の比率は1.5〜20倍の範
囲とする。PTCヒータを二重防水構造としたり、PT
Cヒータに漏洩検知用の端子を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や救急車等
で、呼吸疾患の患者の酸素吸入器の加温加湿装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、呼吸疾患の患者に対して、酸
素吸入器が使用されている。しかしながら、タンクやボ
ンベ等の酸素は、湿度が0%に近く、患者の喉、粘膜等
が乾燥しすぎて悪影響があるため、そのまま吸入するこ
とはほとんどなく、図1に示すような加湿吸入器が用い
られている。
【0003】すなわち、図1に示すように、容器13内
に、酸素導入ホース5から送られてきた酸素を導入し、
酸素導入管4を通して水8に気泡3を発生させてバブリ
ングし、加湿酸素取出口6により取り出された加湿酸素
を、酸素マスク7によって患者に吸入させるものであ
る。ところが、このままであると加湿が充分でないた
め、水を電気ヒータ等で加熱して、水温を上昇させるこ
とで、湿度を高めるということが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から行われている
この方法によれば、湿度を充分に高める能力はあるもの
の、電気ヒータを用いているため水温の立ち上がりが遅
いといったことや、酸素の温度が上がりすぎ、患者の喉
が低温やけどをするといった問題があった。また、長時
間使用すると水がなくなり、空焚きとなって非常に危険
であるが、介護する人が気づかないこともある。
【0005】さらに、これらの問題点を解決するために
温度制御装置等を付加しようとすると、制御装置等が大
掛かりになり、コスト的にも高価になることがあった。
【0006】そこで本発明は、水温の立ち上がりが速
く、過昇することがない、コンパクトな加温加湿吸入器
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の加温加湿吸入器は、容器内に酸素導入管の
先端から導入した酸素を水を介してバブリングさせ、加
湿酸素取出口により取り出された加湿酸素を、外部の酸
素マスクによって患者に吸入させる構成の吸入器におい
て、前記容器内の水を加熱する熱源をPTCヒータとし
たものである。
【0008】この加温加湿吸入器は、次のような構成と
することができる。 (1)PTCヒータを直接水中に投入して加熱する構成
とする。 (2)PTCヒータのキュリー点を20〜100℃とす
る。 (3)PTCヒータの周囲の水がなくなったときに発熱
体の出力が減少することを検知値として利用する。 (4)水中でPTCヒータを作動させたときの最大電流
と定常電流の比率を1.5〜20倍の範囲とする。 (5)PTCヒータを二重防水構造とする。 (6)PTCヒータに漏洩検知用の端子を設ける。 (7)PTCヒータ全体を二重防水構造とし、漏洩検知
用の端子は一重防水層と二重防水層の間に設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】PTCヒータの自己温度制御機能
は、図2に示す温度−抵抗特性で示されるように、周囲
の温度が高くなると抵抗が大きくなる性質により、出力
を自動的に制御する機能を有するため、水がある場合に
は出力を上昇させ、水がなくなると出力を抑制する作用
を利用したものである。
【0010】そこで、図3に示すように吸入器の容器1
3にPTCヒータユニット1を投入し、リード線2に電
源を接続して水8を加熱する。この加熱により、酸素導
入管4から導入されて水8内で気泡3となった酸素の湿
度が飽和状態に近くなり、充分に加湿される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
4は本発明のPTCヒータユニット1の第1実施例の外
観を示す斜視図である。PTCヒータユニット1の内部
には、PTCヒータ素子が絶縁状態で埋設されており、
リード線2が引き出されている。
【0012】本実施例では、図3に示すように、ポリカ
ーボネート容器13内に水8を入れ、図4に示すような
PTCヒータユニット1を直接投入後、温度湿度計を取
り付け、酸素の気泡3を発生させ、湿度・温度・水温の
変化を測定した。
【0013】図5に示すように、時間経過とともに最初
のわずか数分で湿度は95%に到達し、高湿状態が維持
された。また、水温や容器13内の温度は各々40℃、
37℃以下になり、加湿能力は維持されたまま、安全性
は確保された。
【0014】以上は実施の一例を示したが、ヒータユニ
ットの形状は図4のような角形だけでなく、図6ように
円筒形にすることにより酸素導入管4に取り付けること
ができ、形状の違和感をなくし、安定した固定となる。
また、円筒形にすることで、発熱表面積が増加し、効率
がよくなる。
【0015】一方、PTCヒータは図7に示すように放
熱係数により、その出力(電流)が変化し、放熱係数が
高いとき、すなわちPTCヒータユニット1が水中に投
入されているときの出力に対して、PTCヒータユニッ
ト1が水中から出たときの出力は小さくなる。よって、
この出力を検知することで、警報器等を作動させ、加湿
吸入器内の空焚きを警告させることができる。
【0016】本発明のPTCヒータユニット1は、常時
水中で使用されるため、漏電・感電等に対する重大事故
を防止し、充分に安全性を考慮する必要がある。
【0017】図8は別のPTCヒータユニットの構造断
面図であるが、二重防水構造になっており、ホルダー1
1やケース12に損傷が発生しても、端子10で漏洩電
流を検知し、安全性を確保できるようになっている。図
中、9はPTCヒータ素子、15は電極板である。図9
は別の実施例を示すものであり、絶縁ケース12にセラ
ミックヒータ素子9を埋め込み、絶縁板14でカバーを
したものである。
【0018】また、円筒形にした場合は、図10のよう
に、絶縁体のホルダー11内に複数のセラミックヒータ
素子9を埋め込み、端子10を設けた構造とすることが
できる。
【0019】また、感電に関する事故を排除したい場合
には、PTCヒータ素子の製造条件を変更して、数十ボ
ルトの条件下で使用できるようにしてもよい。
【0020】PTCヒータのキュリー点については、使
用される環境温度20℃よりも高くしないと充分に加温
する能力がない。また、容器13は破損を防止するため
に合成樹脂が使用されるが、加熱温度が100℃よりも
高いと耐熱性に対して問題が生じることがある。そこ
で、キュリー点が20〜100℃のPTCヒータを使用
することとする。
【0021】また、最大電流と定常電流の比率について
は、1.5倍以上ないと検知を行う際にその値の検出が
困難となる。またあまりこの値を大きくすると電気容量
の設定に配慮が必要となり、設置費用がコスト過大とな
ることがある。そこで、水中でPTCヒータを作動させ
たときの最大電流と定常電流の比率を1.5〜20倍の
範囲とする。
【0022】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、PT
Cヒータの自己温度制御機能により、周囲の温度によっ
て出力を自動的に制御するため、水がある場合には出力
を上昇させ、水がなくなると出力を抑制する作用があ
る。したがって、酸素の温度が上がりすぎ、患者が低温
やけどする心配がない。さらにPTCヒータは突入電流
が生じるため、水温の立ち上がりを速くすることができ
る。また、その出力差により水がなくなったときの検知
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 酸素吸入器の構成および使用方法を示す斜視
図である。
【図2】 PTCヒータの温度−抵抗特性を示すグラフ
である。
【図3】 本発明の加温加湿吸入器の特徴を示す概略図
である。
【図4】 本発明のPTCヒータユニットの一例を示す
斜視図である。
【図5】 本発明のPTCヒータユニットの各特性値の
時間経過を示すグラフである。
【図6】 本発明のPTCヒータユニットの他の例を示
す斜視図である。
【図7】 本発明におけるPTCヒータユニットにおけ
る水がなくなったときの出力の変化を示すグラフであ
る。
【図8】 絶縁機能を向上させたPTCヒータユニット
の構造の一例を示す斜視図である。
【図9】 絶縁機能を向上させたPTCヒータユニット
の構造の他の例を示す斜視図である。
【図10】 絶縁機能を向上させたPTCヒータユニッ
トの構造のさらに他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 PTCヒータユニット、2 リード線、3 気泡、
4 酸素導入管、5 酸素導入ホース、6 加湿酸素取
出口、7 酸素マスク、8 水、9 PTCヒータ素
子、10 端子、11 ホルダー、12 ケース、13
容器、14 絶縁板、15 電極板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 静 茂樹 北九州市小倉南区舞ケ丘5丁目1番1号 株式会社セントラルユニ内 (72)発明者 貝本 隆 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内 (72)発明者 有木 一夫 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に酸素導入管の先端から導入した
    酸素を水を介してバブリングさせ、加湿酸素取出口によ
    り取り出された加湿酸素を、外部の酸素マスクによって
    患者に吸入させる構成の吸入器において、前記容器内の
    水を加熱する熱源をPTCヒータとしたことを特徴とす
    る加温加湿吸入器。
  2. 【請求項2】 PTCヒータを直接水中に投入して加熱
    する構成としたことを特徴とする請求項1記載の加温加
    湿吸入器。
  3. 【請求項3】 PTCヒータのキュリー点は20〜10
    0℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    加温加湿吸入器。
  4. 【請求項4】 PTCヒータの周囲の水がなくなったと
    きに発熱体の出力が減少することを検知値として利用す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記
    載の加温加湿吸入器。
  5. 【請求項5】 水中でPTCヒータを作動させたときの
    最大電流と定常電流の比率は1.5〜20倍の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記
    載の加温加湿吸入器。
  6. 【請求項6】 PTCヒータが二重防水構造になってい
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記
    載の加温加湿吸入器。
  7. 【請求項7】 PTCヒータに漏洩検知用の端子を設け
    たことを特徴とする請求項1から6のいずれかの項に記
    載の加温加湿吸入器。
  8. 【請求項8】 PTCヒータ全体は二重防水構造になっ
    ており、漏洩検知用の端子は一重防水層と二重防水層の
    間に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の
    加温加湿吸入器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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