JP2001028865A - 減速機付電動機 - Google Patents
減速機付電動機Info
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- JP2001028865A JP2001028865A JP11200074A JP20007499A JP2001028865A JP 2001028865 A JP2001028865 A JP 2001028865A JP 11200074 A JP11200074 A JP 11200074A JP 20007499 A JP20007499 A JP 20007499A JP 2001028865 A JP2001028865 A JP 2001028865A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、回転が伝達される側からの
力により出力側の回転軸が逆転することを防止し、且つ
正常動作中の回転伝達効率を高く維持することができる
減速機付電動機を提供することにある。 【解決手段】 本発明の減速機付電動機は、回転が伝達
される側のウォームホイール6に、出力側のウォームが
モータ出力軸3に取着され、このモータ軸3の端面に、
軸受装置10が当接して配設される。軸受装置10は、
ワンウエイクラッチ12と、このワンウエイクラッチ1
2と係合するロータ11と、を備え、このワンウエイク
ラッチ12は、モータ出力軸3からのスラスト荷重を受
けないときに回転方向を規制するように構成した。
力により出力側の回転軸が逆転することを防止し、且つ
正常動作中の回転伝達効率を高く維持することができる
減速機付電動機を提供することにある。 【解決手段】 本発明の減速機付電動機は、回転が伝達
される側のウォームホイール6に、出力側のウォームが
モータ出力軸3に取着され、このモータ軸3の端面に、
軸受装置10が当接して配設される。軸受装置10は、
ワンウエイクラッチ12と、このワンウエイクラッチ1
2と係合するロータ11と、を備え、このワンウエイク
ラッチ12は、モータ出力軸3からのスラスト荷重を受
けないときに回転方向を規制するように構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は減速機付電動機に係り、
例えば自動車のウインド昇降用の減速機付電動機に関す
るものである。
例えば自動車のウインド昇降用の減速機付電動機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のパワーウインドにおい
て、ウインド昇降用の回転伝達機構である回転軸の回転
をウォーム及びウォームホイールを介して減速して伝達
するようなウォーム装置において、回転が伝達される側
(即ち出力側)からの外力により回転軸(出力軸側)が
逆転するのを防止するには、主に、ウォーム及びウォー
ムホイールの減速比により生じるトルクや回転軸の軸受
け摩擦を利用する技術、さらに回転軸がモータ軸である
場合には、そのモータの空転トルクにより外力に対抗す
る技術等が採用されていた。
て、ウインド昇降用の回転伝達機構である回転軸の回転
をウォーム及びウォームホイールを介して減速して伝達
するようなウォーム装置において、回転が伝達される側
(即ち出力側)からの外力により回転軸(出力軸側)が
逆転するのを防止するには、主に、ウォーム及びウォー
ムホイールの減速比により生じるトルクや回転軸の軸受
け摩擦を利用する技術、さらに回転軸がモータ軸である
場合には、そのモータの空転トルクにより外力に対抗す
る技術等が採用されていた。
【0003】ところで、自動車のパワーウインド昇降装
置を例にすると、ウインド昇降用モータの出力トルクの
軽減やパワーウインドモータの高効率化のために、軸受
け損失やモータの空転トルクを小さくすると、モータ出
力によらないで、ウインドガラスを押し下げることによ
り、ウインドガラスが容易に昇降してしまうという不都
合が生じてしまう。
置を例にすると、ウインド昇降用モータの出力トルクの
軽減やパワーウインドモータの高効率化のために、軸受
け損失やモータの空転トルクを小さくすると、モータ出
力によらないで、ウインドガラスを押し下げることによ
り、ウインドガラスが容易に昇降してしまうという不都
合が生じてしまう。
【0004】そこで、ウォームホイール側の軸に取着し
たホイールに、弦巻ばね状の逆転ストッパを設ける技術
や、回転軸或はモータ軸のスラスト受けとして比較的摩
擦係数が大きい樹脂等を用いることによって、ウインド
ガラスを引き上げ或は押し下げる等して回転軸或はモー
タ軸にスラスト荷重がかかるときに、この回転軸或はモ
ータ軸の逆転をスラスト受けとの摩擦で防ぐ技術が採用
されていた。
たホイールに、弦巻ばね状の逆転ストッパを設ける技術
や、回転軸或はモータ軸のスラスト受けとして比較的摩
擦係数が大きい樹脂等を用いることによって、ウインド
ガラスを引き上げ或は押し下げる等して回転軸或はモー
タ軸にスラスト荷重がかかるときに、この回転軸或はモ
ータ軸の逆転をスラスト受けとの摩擦で防ぐ技術が採用
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た逆転ストッパを用いる技術では、逆転ストッパが減速
後の軸に設けられるため大きな力が掛かり、これに耐え
られるように装置を大型化したり、重量化しなければな
らないという不具合があった。
た逆転ストッパを用いる技術では、逆転ストッパが減速
後の軸に設けられるため大きな力が掛かり、これに耐え
られるように装置を大型化したり、重量化しなければな
らないという不具合があった。
【0006】また、スラスト受けとの摩擦を用いる技術
では、正常な動作中にも回転軸或はモータ軸とスラスト
受けとの間に摩擦力が生じてしまい、動作効率が低下し
てしまうという不具合があった。
では、正常な動作中にも回転軸或はモータ軸とスラスト
受けとの間に摩擦力が生じてしまい、動作効率が低下し
てしまうという不具合があった。
【0007】本発明の目的は、簡単な構成により、回転
が伝達される側からの力により出力側の回転軸が逆転す
ることを防止し、且つ正常動作中の回転伝達効率を高く
維持することができる減速機付電動機を提供することに
ある。
が伝達される側からの力により出力側の回転軸が逆転す
ることを防止し、且つ正常動作中の回転伝達効率を高く
維持することができる減速機付電動機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
被駆動対象と連結され正逆転する出力側歯車と、該出力
側歯車に回転力を伝達するモータ側歯車と、該モータ側
歯車が取着されたモータ出力軸と、該モータ出力軸を正
逆回転駆動するモータ本体と、を備えた減速機付電動機
において、前記モータ出力軸は、モータ駆動による正回
転に対して一端方向に移動し逆回転に対して他端方向に
移動するよう配置され、モータ出力軸の正回転を規制す
る前記モータ出力軸の前記他端側に設けられたワンウェ
イクラッチと、前記モータ出力軸が被駆動対象側から出
力側歯車を正転させる外力を受けて前記他端方向へ移動
することにより前記モータ出力軸と前記ワンウェイクラ
ッチを連係して前記モータ出力軸の前記正回転を阻止す
る連係手段と、を有することを特徴とする。
被駆動対象と連結され正逆転する出力側歯車と、該出力
側歯車に回転力を伝達するモータ側歯車と、該モータ側
歯車が取着されたモータ出力軸と、該モータ出力軸を正
逆回転駆動するモータ本体と、を備えた減速機付電動機
において、前記モータ出力軸は、モータ駆動による正回
転に対して一端方向に移動し逆回転に対して他端方向に
移動するよう配置され、モータ出力軸の正回転を規制す
る前記モータ出力軸の前記他端側に設けられたワンウェ
イクラッチと、前記モータ出力軸が被駆動対象側から出
力側歯車を正転させる外力を受けて前記他端方向へ移動
することにより前記モータ出力軸と前記ワンウェイクラ
ッチを連係して前記モータ出力軸の前記正回転を阻止す
る連係手段と、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、被駆動対象と連結
され正逆転する出力側歯車と、該出力側歯車に回転力を
伝達するモータ側歯車と、該モータ側歯車が取着された
モータ出力軸と、該モータ出力軸を正逆回転駆動するモ
ータ本体と、を備えた減速機付電動機において、前記モ
ータ出力軸は、モータ駆動による正回転に対して一端方
向に移動し逆回転に対して他端方向に移動するよう配置
され、前記モータ出力軸の他端方向には、モータ出力軸
の正回転を規制するワンウェイクラッチに保持されたロ
ータを備えた軸受装置が配設され、前記被駆動対象側か
らの正転の外力を受けた際に前記モータ出力軸は他端方
向に移動し前記モータ出力軸の端部が前記ワンウェイク
ラッチのロータに圧接することを特徴とする。
され正逆転する出力側歯車と、該出力側歯車に回転力を
伝達するモータ側歯車と、該モータ側歯車が取着された
モータ出力軸と、該モータ出力軸を正逆回転駆動するモ
ータ本体と、を備えた減速機付電動機において、前記モ
ータ出力軸は、モータ駆動による正回転に対して一端方
向に移動し逆回転に対して他端方向に移動するよう配置
され、前記モータ出力軸の他端方向には、モータ出力軸
の正回転を規制するワンウェイクラッチに保持されたロ
ータを備えた軸受装置が配設され、前記被駆動対象側か
らの正転の外力を受けた際に前記モータ出力軸は他端方
向に移動し前記モータ出力軸の端部が前記ワンウェイク
ラッチのロータに圧接することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、被駆動対象と連結され正逆転する出
力側歯車と、該出力側歯車に回転力を伝達するモータ側
歯車と、該モータ側歯車が取着されたモータ出力軸と、
該モータ出力軸を正逆回転駆動させるモータ本体と、を
備えた減速機付電動機において、前記モータ出力軸は、
モータ駆動による正回転に対して一端方向に移動し逆回
転に対して他端方向に移動するよう配置され、モータ出
力軸の正回転を規制する前記モータ出力軸の前記他端側
に設けられたワンウェイクラッチと、前記モータ出力軸
が被駆動対象側から出力側歯車を正転させる外力を受け
て前記他端方向へ移動することにより前記モータ出力軸
と前記ワンウェイクラッチを連係して前記モータ出力軸
の前記正回転を阻止する連係手段と、を有する構成とし
ているので、例えばパワーウインドにおいてモータによ
ってウインドガラスを開ける場合のように、モータ出力
軸のスラスト荷重がモータ本体側にかかるような回転出
力のときは、モータ出力軸端部の軸受装置側へスラスト
荷重がかからない。このため、ワンウエイクラッチによ
って回転方向を規制されていても、モータ出力軸と軸受
装置の間において摩擦損失は生じない。
力側歯車と、該出力側歯車に回転力を伝達するモータ側
歯車と、該モータ側歯車が取着されたモータ出力軸と、
該モータ出力軸を正逆回転駆動させるモータ本体と、を
備えた減速機付電動機において、前記モータ出力軸は、
モータ駆動による正回転に対して一端方向に移動し逆回
転に対して他端方向に移動するよう配置され、モータ出
力軸の正回転を規制する前記モータ出力軸の前記他端側
に設けられたワンウェイクラッチと、前記モータ出力軸
が被駆動対象側から出力側歯車を正転させる外力を受け
て前記他端方向へ移動することにより前記モータ出力軸
と前記ワンウェイクラッチを連係して前記モータ出力軸
の前記正回転を阻止する連係手段と、を有する構成とし
ているので、例えばパワーウインドにおいてモータによ
ってウインドガラスを開ける場合のように、モータ出力
軸のスラスト荷重がモータ本体側にかかるような回転出
力のときは、モータ出力軸端部の軸受装置側へスラスト
荷重がかからない。このため、ワンウエイクラッチによ
って回転方向を規制されていても、モータ出力軸と軸受
装置の間において摩擦損失は生じない。
【0011】また、モータ出力軸を逆回転させる場合、
例えば前記と逆に、パワーウインドにおいてモータによ
ってウインドガラスを閉めると、モータ出力軸には、軸
受装置側へスラスト荷重が掛かり、モータ出力軸は軸受
装置へ圧接されるが、このときには、ワンウエイクラッ
チによって回転方向が規制されていない(即ち回転が許
容されている)ので、モータ出力軸は回転する。
例えば前記と逆に、パワーウインドにおいてモータによ
ってウインドガラスを閉めると、モータ出力軸には、軸
受装置側へスラスト荷重が掛かり、モータ出力軸は軸受
装置へ圧接されるが、このときには、ワンウエイクラッ
チによって回転方向が規制されていない(即ち回転が許
容されている)ので、モータ出力軸は回転する。
【0012】一方、例えばパワーウインドにおいて手で
ウインドガラスを開ける場合のように、モータを駆動し
てモータ出力軸を回転しない場合、つまり外力により被
駆動対象側(ウォームホイール側)からウォーム(即ち
モータ出力軸)を回転するときには、前記と逆に、モー
タ出力軸から軸受装置側へスラスト荷重が掛かり、モー
タ出力軸は軸受装置側へ圧接される。このとき軸受装置
のワンウエイクラッチによって回転方向を規制されてお
り、モータ出力軸と軸受装置の間において摩擦が生じ
て、モータ出力軸は回転しない。
ウインドガラスを開ける場合のように、モータを駆動し
てモータ出力軸を回転しない場合、つまり外力により被
駆動対象側(ウォームホイール側)からウォーム(即ち
モータ出力軸)を回転するときには、前記と逆に、モー
タ出力軸から軸受装置側へスラスト荷重が掛かり、モー
タ出力軸は軸受装置側へ圧接される。このとき軸受装置
のワンウエイクラッチによって回転方向を規制されてお
り、モータ出力軸と軸受装置の間において摩擦が生じ
て、モータ出力軸は回転しない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。図1は本発明に係る減速
機付電動機の一例を示す模式図、図2は図1におけるX
−X線断面図、図3は図1の減速機付電動機を採用した
自動車のウインド昇降装置の一例を示す概略構成図、図
4は減速機付電動機の一部切欠した要部断面説明図であ
る。なお本例において、図1の正回転方向としての矢印
A方向の回転の場合に、ウインドガラスが開くように構
成されているものとして説明する。
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。図1は本発明に係る減速
機付電動機の一例を示す模式図、図2は図1におけるX
−X線断面図、図3は図1の減速機付電動機を採用した
自動車のウインド昇降装置の一例を示す概略構成図、図
4は減速機付電動機の一部切欠した要部断面説明図であ
る。なお本例において、図1の正回転方向としての矢印
A方向の回転の場合に、ウインドガラスが開くように構
成されているものとして説明する。
【0014】図3における全体符号20で示すウインド
昇降装置は、自動車のドアの内部に収容されるものであ
り、例えばドア内側に設けられたスイッチ(図示せず)
の操作により回転駆動されるモータ2、該モータ2の回
転力を減速させるための減速装置4、減速装置4の出力
ピニオン(図示せず)と噛合する扇形ギヤ部21、扇形
ギヤ部21と一体となり不図示の固定ベースの軸(図示
せず)を中心とする主アーム22、補助アーム23、ガ
ラスホルダー24等を備えている。
昇降装置は、自動車のドアの内部に収容されるものであ
り、例えばドア内側に設けられたスイッチ(図示せず)
の操作により回転駆動されるモータ2、該モータ2の回
転力を減速させるための減速装置4、減速装置4の出力
ピニオン(図示せず)と噛合する扇形ギヤ部21、扇形
ギヤ部21と一体となり不図示の固定ベースの軸(図示
せず)を中心とする主アーム22、補助アーム23、ガ
ラスホルダー24等を備えている。
【0015】そしてウインドガラスを開閉するには、操
作用スイッチ,リミットスイッチ(いずれも図示せず)
等を経てモータ2に電流が流れ、モータ2が回転する
と、減速装置4,扇形ギヤ部21を経て主アーム22が
上昇(或は下降)する。ウインドガラスが上昇して上限
(或は下限)までくると、リミットスイッチを開(閉)
してモータ2の回転を停止する。
作用スイッチ,リミットスイッチ(いずれも図示せず)
等を経てモータ2に電流が流れ、モータ2が回転する
と、減速装置4,扇形ギヤ部21を経て主アーム22が
上昇(或は下降)する。ウインドガラスが上昇して上限
(或は下限)までくると、リミットスイッチを開(閉)
してモータ2の回転を停止する。
【0016】図4は減速機付電動機の一部切欠した要部
断面説明図であり、この図4で示すように、減速機付電
動機は、モータ2は一方側に延出するモータ出力軸3を
備えており、モータ出力軸3の端部には軸受装置10が
配設されている。そして軸受装置10とモータ2との間
のモータ出力軸3には、減速装置4の一部を構成するウ
ォーム5がモータ出力軸3と一体に取着されており、こ
のウォーム5には、減速装置4の一部を構成するウォー
ムホイール6が噛合している。
断面説明図であり、この図4で示すように、減速機付電
動機は、モータ2は一方側に延出するモータ出力軸3を
備えており、モータ出力軸3の端部には軸受装置10が
配設されている。そして軸受装置10とモータ2との間
のモータ出力軸3には、減速装置4の一部を構成するウ
ォーム5がモータ出力軸3と一体に取着されており、こ
のウォーム5には、減速装置4の一部を構成するウォー
ムホイール6が噛合している。
【0017】このウォームホイール6には、図1で示す
ような出力軸6aが取着されており、この出力軸6aに
は、図3で示すように扇形ギヤ部21と噛合する出力ピ
ニオンが取着されている。また、モータ出力軸3の端部
には、後述するロータ11の嵌合溝11aに嵌合可能な
円錐状の嵌合部材3aが取着されている。
ような出力軸6aが取着されており、この出力軸6aに
は、図3で示すように扇形ギヤ部21と噛合する出力ピ
ニオンが取着されている。また、モータ出力軸3の端部
には、後述するロータ11の嵌合溝11aに嵌合可能な
円錐状の嵌合部材3aが取着されている。
【0018】上記軸受装置10は、図1に示すように、
円筒状のロータ11と、このロータ11が嵌挿されるワ
ンウエイクラッチ12とを備えている。ロータ11は、
樹脂製からなり、モータ出力軸3側の端面側に円錐状の
嵌合溝11aが形成され、他方の端面に半球状の転がり
溝11bが形成されている。
円筒状のロータ11と、このロータ11が嵌挿されるワ
ンウエイクラッチ12とを備えている。ロータ11は、
樹脂製からなり、モータ出力軸3側の端面側に円錐状の
嵌合溝11aが形成され、他方の端面に半球状の転がり
溝11bが形成されている。
【0019】ワンウエイクラッチ12は、クラッチハウ
ジング13と、保持部14と、クラッチローラ15と、
コイルばね16と、を構成要素としており、本例のクラ
ッチハウジング13の保持部には、図2に示すように、
転がり面14a及びストッパ面14bが複数箇所(図示
例では説明上4箇所)形成されており、各保持部14内
には、円筒状のクラッチローラ15と、ストッパ面14
bに突設されてクラッチローラ15の周面をストッパ面
14b側から付勢するコイルばね16とが配設されてい
る。
ジング13と、保持部14と、クラッチローラ15と、
コイルばね16と、を構成要素としており、本例のクラ
ッチハウジング13の保持部には、図2に示すように、
転がり面14a及びストッパ面14bが複数箇所(図示
例では説明上4箇所)形成されており、各保持部14内
には、円筒状のクラッチローラ15と、ストッパ面14
bに突設されてクラッチローラ15の周面をストッパ面
14b側から付勢するコイルばね16とが配設されてい
る。
【0020】そして、本例の軸受装置10を構成するワ
ンウエイクラッチ12は、前記ロータ11が図1のA方
向に回転するのを規制するように配設されている。な
お、図1中符号17は、クラッチハウジング13内に収
容され、ロータ11の転がり溝11bに当接するボール
ベアリング17である。
ンウエイクラッチ12は、前記ロータ11が図1のA方
向に回転するのを規制するように配設されている。な
お、図1中符号17は、クラッチハウジング13内に収
容され、ロータ11の転がり溝11bに当接するボール
ベアリング17である。
【0021】次に、上記構成による本例の減速機付電動
機の動作について説明する。先ずモータ2を駆動してウ
インドガラスを開く場合について説明すると、図1にお
いて、図示しない電源によりモータ2を駆動させモータ
出力軸3が矢印A方向に回転すると、ウォームホイール
6が矢印E方向に回転し、このウォームホイール6の回
転が、扇形ギヤ部21を介して主アーム22に伝わり、
ガラスホルダー24が降下してウインドガラスが開く。
機の動作について説明する。先ずモータ2を駆動してウ
インドガラスを開く場合について説明すると、図1にお
いて、図示しない電源によりモータ2を駆動させモータ
出力軸3が矢印A方向に回転すると、ウォームホイール
6が矢印E方向に回転し、このウォームホイール6の回
転が、扇形ギヤ部21を介して主アーム22に伝わり、
ガラスホルダー24が降下してウインドガラスが開く。
【0022】このとき、モータ出力軸3が矢印A方向に
回転し、ウォームホイール6が矢印E方向に回転するこ
とにより、ウォーム5及びモータ出力軸3は矢印C方
向、即ち軸受装置10におけるロータ11の嵌合溝11
aから、モータ出力軸3における嵌合部材3aが離れよ
うとする方向へのスラスト荷重をウォームホイール6か
ら受け、嵌合部材3aはロータ11の嵌合溝11aに僅
かに当接するか或は離間する。このため、ロータ11は
モータ出力軸3と協働して回転せず、ワンウェイクラッ
チ12の干渉を受けずにモータ出力軸3が回転する。
回転し、ウォームホイール6が矢印E方向に回転するこ
とにより、ウォーム5及びモータ出力軸3は矢印C方
向、即ち軸受装置10におけるロータ11の嵌合溝11
aから、モータ出力軸3における嵌合部材3aが離れよ
うとする方向へのスラスト荷重をウォームホイール6か
ら受け、嵌合部材3aはロータ11の嵌合溝11aに僅
かに当接するか或は離間する。このため、ロータ11は
モータ出力軸3と協働して回転せず、ワンウェイクラッ
チ12の干渉を受けずにモータ出力軸3が回転する。
【0023】つまり、モータ出力軸3側からスラスト荷
重がモータ2側に掛かるような回転出力のときは、モー
タ出力軸3のスラスト荷重は軸受装置10のロータ11
側に掛からずに、モータ出力軸3の端部(嵌合部材)3
aとロータ11とは、スラスト荷重による圧接がされな
い状態となる。このため、軸受装置10のロータ11が
ワンウエイクラッチ12によって回転方向を規制されて
いても、モータ出力軸3と軸受装置10のロータ11間
において摩擦損失は生じない。
重がモータ2側に掛かるような回転出力のときは、モー
タ出力軸3のスラスト荷重は軸受装置10のロータ11
側に掛からずに、モータ出力軸3の端部(嵌合部材)3
aとロータ11とは、スラスト荷重による圧接がされな
い状態となる。このため、軸受装置10のロータ11が
ワンウエイクラッチ12によって回転方向を規制されて
いても、モータ出力軸3と軸受装置10のロータ11間
において摩擦損失は生じない。
【0024】また図1において、モータ2の駆動により
モータ出力軸3が逆回転方向としての矢印B方向に回転
すると、ウォームホイール6が逆転方向としての矢印F
方向に回転し、このウォームホイール6の回転が扇形ギ
ヤ部21を介して主アーム22に伝わり、ガラスホルダ
ー24が降下してウインドが閉じる。
モータ出力軸3が逆回転方向としての矢印B方向に回転
すると、ウォームホイール6が逆転方向としての矢印F
方向に回転し、このウォームホイール6の回転が扇形ギ
ヤ部21を介して主アーム22に伝わり、ガラスホルダ
ー24が降下してウインドが閉じる。
【0025】このとき、モータ出力軸3が矢印B方向に
回転し、ウォームホイール6が矢印F方向に回転するこ
とにより、ウォーム5乃至モータ出力軸3は他端方向と
しての矢印D方向、即ち軸受装置10におけるロータ1
1の嵌合溝11aに、モータ出力軸3における嵌合部材
3aが接触しようとする方向へのスラスト荷重をウォー
ムホイール6から受け、嵌合部材3aがロータ11の嵌
合溝11aに当接し密着する。
回転し、ウォームホイール6が矢印F方向に回転するこ
とにより、ウォーム5乃至モータ出力軸3は他端方向と
しての矢印D方向、即ち軸受装置10におけるロータ1
1の嵌合溝11aに、モータ出力軸3における嵌合部材
3aが接触しようとする方向へのスラスト荷重をウォー
ムホイール6から受け、嵌合部材3aがロータ11の嵌
合溝11aに当接し密着する。
【0026】そして、ロータ11はモータ出力軸3と協
働して矢印B方向に回転する。つまり、矢印B方向の回
転においては、図2で示すように、クラッチローラ15
がロータ11に摺接しながらコイルばね16の付勢力に
抗してストッパ面14b側に移動するので、ロータ11
はワンウェイクラッチ12の干渉を受けずにモータ出力
軸3と協働して回転する。
働して矢印B方向に回転する。つまり、矢印B方向の回
転においては、図2で示すように、クラッチローラ15
がロータ11に摺接しながらコイルばね16の付勢力に
抗してストッパ面14b側に移動するので、ロータ11
はワンウェイクラッチ12の干渉を受けずにモータ出力
軸3と協働して回転する。
【0027】このようにモータ出力軸3は、軸受装置1
0のロータ11側へスラスト荷重が掛かりモータ出力軸
3は軸受装置10のロータ11へ圧接されるが、このと
きには、ワンウエイクラッチ12の回転方向が許容され
ているので、モータ出力軸3と軸受装置10のロータ1
1は一体となって回転する。
0のロータ11側へスラスト荷重が掛かりモータ出力軸
3は軸受装置10のロータ11へ圧接されるが、このと
きには、ワンウエイクラッチ12の回転方向が許容され
ているので、モータ出力軸3と軸受装置10のロータ1
1は一体となって回転する。
【0028】一方、パワーウインドにおいて、手で窓を
開ける場合のように、モータ2を駆動せずに、モータ出
力軸3を回転するような力がウォームホイール6側から
加わる場合、つまりウォームホイール6側からウォーム
5(即ちモータ出力軸3)を回転するときには、ウォー
ムホイール6が正転方向としての矢印E方向へ回ること
となるが、このときはスラスト荷重の向きが前記と逆に
なるために、モータ出力軸3から軸受装置10のロータ
11側へ矢印D方向へのスラスト荷重が掛かり、モータ
出力軸3は軸受装置10のロータ11へ圧接される。
開ける場合のように、モータ2を駆動せずに、モータ出
力軸3を回転するような力がウォームホイール6側から
加わる場合、つまりウォームホイール6側からウォーム
5(即ちモータ出力軸3)を回転するときには、ウォー
ムホイール6が正転方向としての矢印E方向へ回ること
となるが、このときはスラスト荷重の向きが前記と逆に
なるために、モータ出力軸3から軸受装置10のロータ
11側へ矢印D方向へのスラスト荷重が掛かり、モータ
出力軸3は軸受装置10のロータ11へ圧接される。
【0029】要するに、モータ出力軸3のスラスト荷重
は軸受装置10のロータ11側に掛かって、モータ出力
軸3の嵌合部材3aとロータ11とはスラスト荷重によ
る圧接がされた状態となり、軸受装置10のロータ11
がワンウエイクラッチ12によって回転方向を規制され
ているため、モータ出力軸3と軸受装置10のロータ1
1間において摩擦が生じて、ウォーム減速比と共に、モ
ータ出力軸3は回転しない。
は軸受装置10のロータ11側に掛かって、モータ出力
軸3の嵌合部材3aとロータ11とはスラスト荷重によ
る圧接がされた状態となり、軸受装置10のロータ11
がワンウエイクラッチ12によって回転方向を規制され
ているため、モータ出力軸3と軸受装置10のロータ1
1間において摩擦が生じて、ウォーム減速比と共に、モ
ータ出力軸3は回転しない。
【0030】つまり、ウォームホイール6側からウォー
ム5側への回転伝達は、図2に示すように、クラッチロ
ーラ15がロータ11に摺接しながら転がり面14a側
に移動し、この転がり面14aとロータ11の周面との
間にクラッチローラ15が挟まれてロータ11がロック
される。よって、ロータ11がワンウェイクラッチ12
の干渉を受けて回転不能となり、このロータ11の嵌合
溝11aに嵌合部材3aが圧接された状態のモータ出力
軸3は、ウォーム減速比と共に、モータ出力軸3とロー
タ11間の摩擦によって回転不能となり、ウォームホイ
ール6に加わる外力によりモータ出力軸3が逆転するこ
とが防止される。
ム5側への回転伝達は、図2に示すように、クラッチロ
ーラ15がロータ11に摺接しながら転がり面14a側
に移動し、この転がり面14aとロータ11の周面との
間にクラッチローラ15が挟まれてロータ11がロック
される。よって、ロータ11がワンウェイクラッチ12
の干渉を受けて回転不能となり、このロータ11の嵌合
溝11aに嵌合部材3aが圧接された状態のモータ出力
軸3は、ウォーム減速比と共に、モータ出力軸3とロー
タ11間の摩擦によって回転不能となり、ウォームホイ
ール6に加わる外力によりモータ出力軸3が逆転するこ
とが防止される。
【0031】図5及び図6は、本発明の他の実施例を示
すものである。本例では、モータ2の両側からモータ出
力軸31a,31bを延出して、モータ出力軸31a,
31bの両端部に、軸受装置10を配置したものであ
る。このとき、図5中、左側の軸受装置10を構成する
ワンウエイクラッチと、右側の軸受装置10を構成する
ワンウエイクラッチとは、回転規制する方向を逆に構成
する。なお本例においては軸受装置10をモータの出力
軸31a,31bの両端部側に設けた以外は、前記図1
乃至図4で示す実施例と同じであるので、前記実施例と
同一要素には同一符号を付してその説明を省略する。
すものである。本例では、モータ2の両側からモータ出
力軸31a,31bを延出して、モータ出力軸31a,
31bの両端部に、軸受装置10を配置したものであ
る。このとき、図5中、左側の軸受装置10を構成する
ワンウエイクラッチと、右側の軸受装置10を構成する
ワンウエイクラッチとは、回転規制する方向を逆に構成
する。なお本例においては軸受装置10をモータの出力
軸31a,31bの両端部側に設けた以外は、前記図1
乃至図4で示す実施例と同じであるので、前記実施例と
同一要素には同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】本例の構成において、図5の左側の軸受装
置10の作用は前記図1の実施例と同様であるが、モー
タ出力軸31aが矢印A方向に回転して前記実施例と同
様に、一端方向としての矢印C方向にスラスト荷重が掛
かるとき、モータ出力軸31bは、図5中右側の軸受装
置10におけるロータ11の嵌合溝11aにスラスト荷
重がかかり、モータ出力軸31bの嵌合部材3aが右側
ロータ11の嵌合溝11aに当接し密着する。このとき
右側の軸受装置10は矢印B方向の回転のときに回転規
制されて、A方向では回転規制されていないので、モー
タ出力軸31bがスラスト荷重を受けて右側の軸受装置
10へ圧接されても影響はない。
置10の作用は前記図1の実施例と同様であるが、モー
タ出力軸31aが矢印A方向に回転して前記実施例と同
様に、一端方向としての矢印C方向にスラスト荷重が掛
かるとき、モータ出力軸31bは、図5中右側の軸受装
置10におけるロータ11の嵌合溝11aにスラスト荷
重がかかり、モータ出力軸31bの嵌合部材3aが右側
ロータ11の嵌合溝11aに当接し密着する。このとき
右側の軸受装置10は矢印B方向の回転のときに回転規
制されて、A方向では回転規制されていないので、モー
タ出力軸31bがスラスト荷重を受けて右側の軸受装置
10へ圧接されても影響はない。
【0033】また、モータ出力軸31aが矢印B方向に
回転して前記実施例と同様に、矢印D方向にスラスト荷
重が掛かるとき、モータ出力軸31bは、図5中右側の
軸受装置10と反対側にスラスト荷重がかかり、モータ
出力軸31bの嵌合部材3aは右側ロータ11の嵌合溝
11aと僅かに当接するか或は離間する。このため、図
5の右側ロータ11はモータ出力軸31bと協働して回
転せず、モータ出力軸31bはワンウエイクラッチ12
の干渉を受けずに回転する。
回転して前記実施例と同様に、矢印D方向にスラスト荷
重が掛かるとき、モータ出力軸31bは、図5中右側の
軸受装置10と反対側にスラスト荷重がかかり、モータ
出力軸31bの嵌合部材3aは右側ロータ11の嵌合溝
11aと僅かに当接するか或は離間する。このため、図
5の右側ロータ11はモータ出力軸31bと協働して回
転せず、モータ出力軸31bはワンウエイクラッチ12
の干渉を受けずに回転する。
【0034】一方、モータ2の出力以外で、窓を閉める
場合のような力がウォームホイール6側から加わる場
合、つまりウォームホイール6側からウォーム5(即ち
モータ出力軸31a,31b)を回転するときには、ウ
ォームホイール6が矢印F方向へ回ることとなるが、こ
のときはスラスト荷重の向きが前記と逆になるために、
モータ出力軸31bから右側の軸受装置10のロータ1
1側へ矢印C方向のスラスト荷重が掛かり、モータ出力
軸31bは右側の軸受装置10のロータ11へ圧接され
る。
場合のような力がウォームホイール6側から加わる場
合、つまりウォームホイール6側からウォーム5(即ち
モータ出力軸31a,31b)を回転するときには、ウ
ォームホイール6が矢印F方向へ回ることとなるが、こ
のときはスラスト荷重の向きが前記と逆になるために、
モータ出力軸31bから右側の軸受装置10のロータ1
1側へ矢印C方向のスラスト荷重が掛かり、モータ出力
軸31bは右側の軸受装置10のロータ11へ圧接され
る。
【0035】要するに、モータ出力軸31bのスラスト
荷重は右側の軸受装置10のロータ11側に掛かって、
モータ出力軸31bの嵌合部材3aとロータ11とはス
ラスト荷重による圧接がされた状態となり、右側の軸受
装置10のロータ11がワンウエイクラッチ12によっ
て回転方向を規制されているため、モータ出力軸31b
と右側の軸受装置10のロータ11間において摩擦が生
じて、ウォーム減速比と共に、モータ出力軸31は回転
しない。
荷重は右側の軸受装置10のロータ11側に掛かって、
モータ出力軸31bの嵌合部材3aとロータ11とはス
ラスト荷重による圧接がされた状態となり、右側の軸受
装置10のロータ11がワンウエイクラッチ12によっ
て回転方向を規制されているため、モータ出力軸31b
と右側の軸受装置10のロータ11間において摩擦が生
じて、ウォーム減速比と共に、モータ出力軸31は回転
しない。
【0036】なお本例ではモータを用いたウインド昇降
装置の例によって説明したが、手動ハンドルの操作によ
ってウインドの開閉を行うウインド昇降装置や、パワー
シートモータ等の正逆回転するモータにも好適に用いら
れるものである。また前記各実施例においては、ロータ
11に円錐状の嵌合溝11aを形成し、この嵌合溝11
aとモータ出力軸31bの嵌合部材3aとが係合した例
を示したが、これらの当接面は互いに平面で形成しても
よい。
装置の例によって説明したが、手動ハンドルの操作によ
ってウインドの開閉を行うウインド昇降装置や、パワー
シートモータ等の正逆回転するモータにも好適に用いら
れるものである。また前記各実施例においては、ロータ
11に円錐状の嵌合溝11aを形成し、この嵌合溝11
aとモータ出力軸31bの嵌合部材3aとが係合した例
を示したが、これらの当接面は互いに平面で形成しても
よい。
【0037】以上のように、本例によれば、軸受装置を
モータ出力軸の端部に配設するだけであるので、コンパ
クトで簡略な構成とすることができ、また、正常動作中
にはワンウエイクラッチがモータ出力軸の回転に干渉し
ないので、正常動作中の回転伝達効率を低下させること
なくモータ出力軸の逆転を防止することができる。
モータ出力軸の端部に配設するだけであるので、コンパ
クトで簡略な構成とすることができ、また、正常動作中
にはワンウエイクラッチがモータ出力軸の回転に干渉し
ないので、正常動作中の回転伝達効率を低下させること
なくモータ出力軸の逆転を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の減速機付電動機によれば、モー
タ出力軸の正回転を規制する前記モータ出力軸の他端側
に設けられたワンウェイクラッチと、モータ出力軸が被
駆動対象側から出力側歯車を正転させる外力を受けて他
端方向へ移動することによりモータ出力軸とワンウェイ
クラッチを連係してモータ出力軸の正回転を阻止する連
係手段と、を有する構成としているので、例えばパワー
ウインドにおいてモータによってウインドガラスを開け
る場合のように、モータ出力軸のスラスト荷重がモータ
本体側にかかるような回転出力のときは、モータ出力軸
端部の軸受装置側へスラスト荷重がかからない。このた
め、ワンウエイクラッチによって回転方向を規制されて
いても、モータ出力軸と軸受装置の間において摩擦損失
は生じない。
タ出力軸の正回転を規制する前記モータ出力軸の他端側
に設けられたワンウェイクラッチと、モータ出力軸が被
駆動対象側から出力側歯車を正転させる外力を受けて他
端方向へ移動することによりモータ出力軸とワンウェイ
クラッチを連係してモータ出力軸の正回転を阻止する連
係手段と、を有する構成としているので、例えばパワー
ウインドにおいてモータによってウインドガラスを開け
る場合のように、モータ出力軸のスラスト荷重がモータ
本体側にかかるような回転出力のときは、モータ出力軸
端部の軸受装置側へスラスト荷重がかからない。このた
め、ワンウエイクラッチによって回転方向を規制されて
いても、モータ出力軸と軸受装置の間において摩擦損失
は生じない。
【0039】また、モータ出力軸を逆回転させる場合、
例えば前記と逆に、パワーウインドにおいてモータによ
ってウインドガラスを閉めると、モータ出力軸には、軸
受装置側へスラスト荷重が掛かり、モータ出力軸は軸受
装置へ圧接されるが、このときには、ワンウエイクラッ
チによって回転方向が規制されていない(即ち回転が許
容されている)ので、モータ出力軸は回転する。
例えば前記と逆に、パワーウインドにおいてモータによ
ってウインドガラスを閉めると、モータ出力軸には、軸
受装置側へスラスト荷重が掛かり、モータ出力軸は軸受
装置へ圧接されるが、このときには、ワンウエイクラッ
チによって回転方向が規制されていない(即ち回転が許
容されている)ので、モータ出力軸は回転する。
【0040】一方、例えばパワーウインドにおいて手で
ウインドガラスを開ける場合のように、モータを駆動し
てモータ出力軸を回転しない場合、つまり外力により被
駆動対象側(ウォームホイール側)からウォーム(即ち
モータ出力軸)を回転するときには、前記と逆に、モー
タ出力軸から軸受装置側へスラスト荷重が掛かり、モー
タ出力軸は軸受装置側へ圧接される。このとき軸受装置
のワンウエイクラッチによって回転方向を規制されてお
り、モータ出力軸と軸受装置の間において摩擦が生じ
て、モータ出力軸は回転しない。
ウインドガラスを開ける場合のように、モータを駆動し
てモータ出力軸を回転しない場合、つまり外力により被
駆動対象側(ウォームホイール側)からウォーム(即ち
モータ出力軸)を回転するときには、前記と逆に、モー
タ出力軸から軸受装置側へスラスト荷重が掛かり、モー
タ出力軸は軸受装置側へ圧接される。このとき軸受装置
のワンウエイクラッチによって回転方向を規制されてお
り、モータ出力軸と軸受装置の間において摩擦が生じ
て、モータ出力軸は回転しない。
【0041】このように、本発明の減速機付電動機によ
れば、簡単な構成により、回転が伝達される側からの力
により出力側の回転軸が逆転することを防止できるもの
であり、一方向回転のみならず両方向回転のモータの逆
転も防止でき、且つ正常動作中の回転伝達効率を高く維
持することができる。
れば、簡単な構成により、回転が伝達される側からの力
により出力側の回転軸が逆転することを防止できるもの
であり、一方向回転のみならず両方向回転のモータの逆
転も防止でき、且つ正常動作中の回転伝達効率を高く維
持することができる。
【図1】本発明に係る減速機付電動機の一例を示す模式
図である。
図である。
【図2】図1におけるX−X線断面図である。
【図3】図1の減速機付電動機を採用した自動車のウイ
ンド昇降装置の一例を示す概略構成図である。
ンド昇降装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】減速機付電動機の一部切欠した要部断面説明図
である。
である。
【図5】他の実施例を示す図1と同様な模式図である。
【図6】図5におけるY−Y線断面図である。
2 モータ 3,31a,31b モータ出力軸(回転軸) 4 ウォーム減速装置 5 ウォーム 6 ウォームホイール 6a 出力側(出力軸) 10 軸受 11 ロータ 12 ワンウエイクラッチ 20 ウインド昇降装置
Claims (2)
- 【請求項1】 被駆動対象と連結され正逆転する出力側
歯車と、該出力側歯車に回転力を伝達するモータ側歯車
と、該モータ側歯車が取着されたモータ出力軸と、該モ
ータ出力軸を正逆回転駆動させるモータ本体と、を備え
た減速機付電動機において、 前記モータ出力軸は、モータ駆動による正回転に対して
一端方向に移動し逆回転に対して他端方向に移動するよ
う配置され、 モータ出力軸の正回転を規制する前記モータ出力軸の前
記他端側に設けられたワンウェイクラッチと、 前記モータ出力軸が被駆動対象側から出力側歯車を正転
させる外力を受けて前記他端方向へ移動することにより
前記モータ出力軸と前記ワンウェイクラッチを連係して
前記モータ出力軸の前記正回転を阻止する連係手段と、 を有することを特徴とする減速機付電動機。 - 【請求項2】 被駆動対象と連結され正逆転する出力側
歯車と、該出力側歯車に回転力を伝達するモータ側歯車
と、該モータ側歯車が取着されたモータ出力軸と、該モ
ータ出力軸を正逆回転駆動するモータ本体と、を備えた
減速機付電動機において、 前記モータ出力軸は、モータ駆動による正回転に対して
一端方向に移動し逆回転に対して他端方向に移動するよ
う配置され、 前記モータ出力軸の他端方向には、モータ出力軸の正回
転を規制するワンウェイクラッチに保持されたロータを
備えた軸受装置が配設され、 前記被駆動対象側からの正転の外力を受けた際に前記モ
ータ出力軸は他端方向に移動し前記モータ出力軸の端部
が前記ワンウェイクラッチのロータに圧接することを特
徴とする減速機付電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20007499A JP3385237B2 (ja) | 1992-03-06 | 1999-07-14 | 減速機付電動機 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2040392U JPH0571507U (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 逆転防止軸受装置 |
JP20007499A JP3385237B2 (ja) | 1992-03-06 | 1999-07-14 | 減速機付電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028865A true JP2001028865A (ja) | 2001-01-30 |
JP3385237B2 JP3385237B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=26357354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20007499A Expired - Fee Related JP3385237B2 (ja) | 1992-03-06 | 1999-07-14 | 減速機付電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385237B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1369291A1 (en) * | 2002-06-03 | 2003-12-10 | Ntn Corporation | Position adjusting system for a seat of a vehicle |
KR101251871B1 (ko) | 2012-12-01 | 2013-04-10 | 박준우 | 절연부 또는 원웨이 베어링을 갖는 자동 창문 개폐 장치 |
CN107676445A (zh) * | 2017-09-09 | 2018-02-09 | 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 | 一种电动推杆 |
-
1999
- 1999-07-14 JP JP20007499A patent/JP3385237B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1369291A1 (en) * | 2002-06-03 | 2003-12-10 | Ntn Corporation | Position adjusting system for a seat of a vehicle |
KR101251871B1 (ko) | 2012-12-01 | 2013-04-10 | 박준우 | 절연부 또는 원웨이 베어링을 갖는 자동 창문 개폐 장치 |
CN107676445A (zh) * | 2017-09-09 | 2018-02-09 | 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 | 一种电动推杆 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3385237B2 (ja) | 2003-03-10 |
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