JP2001028720A - 字幕つきテレビ番組における字幕提示方法 - Google Patents

字幕つきテレビ番組における字幕提示方法

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JP2001028720A
JP2001028720A JP11199244A JP19924499A JP2001028720A JP 2001028720 A JP2001028720 A JP 2001028720A JP 11199244 A JP11199244 A JP 11199244A JP 19924499 A JP19924499 A JP 19924499A JP 2001028720 A JP2001028720 A JP 2001028720A
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subtitles
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television program
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JP11199244A
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Eiji Sawamura
英治 沢村
Terumasa Ebara
暉将 江原
Katsuhiko Shirai
克彦 白井
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Telecommunications Advancement Organization
Japan Broadcasting Corp
NHK Engineering System Inc
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Telecommunications Advancement Organization
NHK Engineering Services Inc
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視聴者にとって読みやすく、かつ理解しやす
い字幕提示形態を実現可能な字幕番組受信システムに適
用される字幕つきテレビ番組における字幕提示方法を提
供することを課題とする。 【解決手段】 テレビ映像を垂直及び水平方向に圧縮す
るとともに、この圧縮後の親映像を、垂直及び水平方向
に移動し、この圧縮及び移動により作成された、映像表
示画面11上における周辺領域のうち相互に隣接する3
辺にわたるアーチ型の空き領域を、アーチ型字幕表示領
域15として活用することで、このアーチ型字幕表示領
域15に一行の字幕を一括提示することにより、親映像
の圧縮率を可及的に抑制しながら、ある程度以上の文字
数をまとめた単位字幕を、文字数に応じた比較的長時間
にわたり一括提示するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば視聴者にと
って読みやすく、かつ理解しやすい字幕提示形態を実現
可能な字幕番組受信システムに適用される字幕つきテレ
ビ番組における字幕提示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現代は高度情報化社会と一般に言われて
いるが、聴覚障害者は健常者と比較して情報の入手が困
難な状況下におかれている。
【0003】すなわち、例えば、情報メディアとして広
く普及しているTV放送番組を例示して、日本国内の全
TV放送番組に対する字幕番組の割合に言及すると、欧
米では33〜70%に達しているのに対し、わずか10
%程度ときわめて低くおかれているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した現状を打破し
て映像及び/又は音声に対して字幕を合成した字幕番組
を広く一般に普及させることを企図して、本発明者ら
は、あらゆる観点から字幕番組関連技術について鋭意研
究を進めているところである。
【0005】さて、こうした字幕番組を広く一般に普及
させるにあたり、字幕が読みやすく、かつ理解しやすい
ものであることがきわめて重要である。
【0006】そこで、本発明者らは、視聴者にとっての
字幕番組の理想像を探るべく、種々の字幕提示形式に従
う字幕番組について、字幕の読み易さ、理解し易さ等の
観点から評価実験を行った。
【0007】この評価実験で顕著な高い評価結果が得ら
れたのは、親映像の縦横寸法を圧縮することで確保した
空き領域に、字幕を提示する字幕提示方法であった。
【0008】しかしながら、例え字幕つきテレビ番組と
はいえ、親映像の重要性はきわめて高いといった理由か
ら、親映像の寸法を安易に圧縮する事を懸念する意見も
みられた。これは、映像表示画面上に字幕表示領域を設
けるにしても、親映像の圧縮率を可及的に抑制すること
が好ましいことを示唆している。
【0009】さらに、上述した評価結果から、少ない文
字数の単位字幕を、文字数に応じた比較的短い時間だけ
提示したのでは、この単位字幕を視聴者が見逃してしま
うおそれがあることがわかった。これは、映像表示画面
上に字幕を提示するにあたり、ある程度以上の文字数と
なるひとかたまりの単位字幕を、文字数に応じた比較的
長時間にわたり一括提示するのが好ましいことを示唆し
ている。
【0010】そこで、本発明者らは、上述した評価結果
を踏まえて鋭意研究を進めた結果、親映像の圧縮率を可
及的に抑制しながら、ある程度以上の文字数となるひと
かたまりの単位字幕を、文字数に応じた比較的長時間に
わたり一括提示可能な新規な字幕提示方法を想到するに
至ったのである。
【0011】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、テレビ映像を垂直及び水平方向に圧縮する
とともに、この圧縮後の親映像を、垂直及び水平方向に
移動し、この圧縮及び移動により作成された、映像表示
画面上における周辺領域のうち相互に隣接する3辺にわ
たるアーチ型の空き領域を、アーチ型字幕表示領域とし
て活用することで、このアーチ型字幕表示領域に一行の
字幕を一括提示することにより、親映像の圧縮率を可及
的に抑制しながら、ある程度以上の文字数をまとめた単
位字幕を、文字数に応じた比較的長時間にわたり一括提
示し、これをもって、視聴者にとって読みやすく、かつ
理解しやすい字幕提示形態を実現可能な字幕番組受信シ
ステムなどに適用される字幕つきテレビ番組における字
幕提示方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、映像及び音声、並びにこれらと
の所定のタイミング情報が与えられた、提示すべき字幕
の基となる字幕文テキストを提示する際に用いられる字
幕つきテレビ番組における字幕提示方法であって、テレ
ビ映像を垂直及び水平方向に圧縮するとともに、この圧
縮後の親映像を、垂直及び水平方向に移動し、この圧縮
及び移動により作成された、映像表示画面上における周
辺領域のうち相互に隣接する3辺にわたるアーチ型の空
き領域を、アーチ型字幕表示領域として活用すること
で、このアーチ型字幕表示領域に一行の字幕を一括提示
することを要旨とする。
【0013】請求項1の発明によれば、映像表示画面上
における親映像表示領域の占有率を例えば75%以上等
の高い水準に維持しながら、全体として最大30文字程
度といった必要充分な文字数のアーチ型字幕を一括提示
することが可能となる結果として、親映像の圧縮率を可
及的に抑制すること、及びある程度以上の文字数をまと
めた単位字幕を文字数に応じた比較的長時間にわたり一
括提示すること、という相反する2つの要望を絶妙な平
衡感覚をもって満足させ、これをもって、視聴者にとっ
て読みやすく、かつ理解しやすい字幕提示形態を実現す
ることができる。
【0014】ところで、上述の如く作成された空き領域
を活用したアーチ型字幕表示領域15は、図1又は図2
に示すように、設計上の都合等を考慮して例えば基本的
に3つの領域に分割され、このうち少なくとも2つの単
位領域は、さらに複数の領域に分割され、都合5つの領
域に分割されている。これは、後述するWindows のAP
IのLOGFONT構造体宣言などと相まって、各表示
領域AR1,AR2,AR3,AR4,AR5毎に異な
ったパラメータの文字設定など、多彩な字幕提示が可能
となるからである。
【0015】一方で、本発明のようなアーチ型字幕提示
を採用し、かつ、全ての字幕を音声と映像に同期したタ
イミングで一括総入れ換えする一括総入れ換え形式を採
用した場合には、視聴者はアーチ型の軌跡をなぞるよう
な視線移動を強いられる結果として、字幕の読み易さ、
理解し易さの観点からあまり好ましいとは言えないおそ
れがある。
【0016】そこで、請求項2の発明は、請求項1に記
載の字幕つきテレビ番組における字幕提示方法であっ
て、前記アーチ型字幕表示領域を基本的に3つの領域に
分割し、当該各単位領域間にわたり字幕をスクロール転
換する如く表示することを要旨とする。
【0017】請求項2の発明によれば、アーチ型字幕表
示領域を基本的に3つの領域に分割し、当該各単位領域
間にわたり字幕をスクロール転換する如く表示するの
で、したがって、視聴者はアーチ型の軌跡をなぞるよう
な視線移動を強いられることなく、比較的少ない視線移
動をもって字幕内容を把握することができる結果とし
て、上述した如く多彩な字幕提示が可能となるのに加え
て、字幕の読み易さ、理解し易さの観点からも好ましい
字幕提示形態を具現化することができる。
【0018】さて、上述したアーチ型字幕表示領域を基
本的に3つの単位領域に分割するにあたり、どのような
分割比率を採用するかが問題となる。
【0019】そこで、請求項3の発明は、請求項2に記
載の字幕つきテレビ番組における字幕提示方法であっ
て、前記アーチ型字幕表示領域を3つの単位領域に分割
するにあたり、当該分割はほぼ均等に行われることを要
旨とする。
【0020】請求項3の発明によれば、アーチ型字幕表
示領域を3つの単位領域に分割するにあたり、当該分割
はほぼ均等に行われるので、したがって、スクロール転
換では必須となる各単位領域毎の音声と映像に対する字
幕提示タイミングの合わせ込みの容易化を期待すること
ができる。
【0021】ところで、本発明のようなアーチ型字幕提
示形態を採用する場合、各単位領域間の字幕のつながり
を良好に維持したいといった要望を生じる。
【0022】そこで、請求項4の発明は、請求項2又は
3のうちいずれか一項に記載の字幕つきテレビ番組にお
ける字幕提示方法であって、前記3つの単位領域のうち
少なくとも2つの単位領域は、さらに複数の領域に細分
化されることを要旨とする。
【0023】請求項4の発明によれば、3つの単位領域
のうち少なくとも2つの単位領域は、さらに複数の領域
に細分化されるので、したがって、例えばアーチ形状の
コーナー部分等に斜行した領域を派生させるように構成
すれば、各単位領域間の字幕がなす角度を円滑化するこ
とが可能となる結果として、各単位領域間の字幕のつな
がりを良好に維持したいといった要望を満足することが
できる。
【0024】さらに、請求項2に記載のスクロール転換
形式を採用した場合、図1又は図2に示すように、初回
の字幕提示フェーズにおいて第5の単位領域である第4
乃至第5の字幕表示領域AR4,AR5にわたり連続表
示されている提示単位字幕に注目したとき、この提示単
位字幕は、第3の単位領域AR3,第1の単位領域AR
1,AR2の順序で、予め設定されたスクロール転換速
度をもって複数の単位領域間を転換することになる。こ
のようなスクロール転換を前提とした字幕提示形態で
は、初回の字幕提示フェーズにおいて第1の単位領域A
R1,AR2に字幕を表示したのでは、第2の提示フェ
ーズにおいて第1の単位領域AR1,AR2に表示され
ていた字幕は消去されて次の字幕が表示されてしまい、
初回の字幕提示フェーズにおいて第1の単位領域AR
1,AR2に表示される字幕を見逃してしまうと、そこ
になにが表示されていたかを把握することは出来なくな
ってしまう。
【0025】そこで、請求項5の発明は、請求項2乃至
4のうちいずれか一項に記載の字幕つきテレビ番組にお
ける字幕提示方法であって、初回の提示フェーズでは、
前記スクロール転換において最下流に位置する前記単位
領域を空白化する一方、その他の単位領域に字幕を表示
することで、1回の提示フェーズでしか字幕が表示され
ない事態を可及的に回避することを要旨とする。
【0026】請求項5の発明によれば、初回の提示フェ
ーズでは、前記スクロール転換において最下流に位置す
る単位領域を空白化する一方、その他の単位領域に字幕
を表示することで、1回の提示フェーズでしか字幕が表
示されない事態を可及的に回避するので、したがって、
字幕の読み易さや理解し易さのさらなる促進を期待する
ことができる。
【0027】ところで、上述した評価実験の過程におい
て、表示行数、文字サイズ、文字装飾、字幕転換法など
基本的な字幕提示形式についても、各視聴者によって好
みの個人差が大きくあらわれ、評価者によっては特定の
字幕提示形式を強く推挙する傾向もみられた。
【0028】そこで、請求項6の発明は、請求項1乃至
5のうちいずれか一項に記載の字幕つきテレビ番組にお
ける字幕提示方法であって、前記アーチ型字幕表示領域
には、所望の提示形式に従って変換された字幕を表示可
能に構成したことを要旨とする。
【0029】請求項6の発明によれば、アーチ型字幕表
示領域には、所望の提示形式に従って変換された字幕を
表示可能に構成したので、したがって、広範な視聴者の
多様な好みに応じた柔軟な字幕提示形態を選択可能とな
る結果として、字幕番組を広く一般に普及させるといっ
た所期の目的達成を期待することができる。
【0030】また、請求項6に関連して、本発明に係る
アーチ型字幕提示形態において、字幕の読み易さ、理解
し易さ等の観点から好ましい提示形式を考えた場合、横
書き、縦書き、又は斜行書きが混在する字幕提示形態が
望ましいものと考えられるが、このような字幕提示形態
をどのようにして実現するかが問題となる。
【0031】そこで、請求項7の発明は、請求項6に記
載の字幕つきテレビ番組における字幕提示方法であっ
て、前記各表示領域毎に独自の提示形式に従う字幕を表
示可能に構成したことを要旨とする。
【0032】請求項7の発明によれば、各表示領域毎に
独自の提示形式に従う字幕を表示可能に構成したので、
したがって、横書き、縦書き、又は斜行書きが混在する
ような特殊な字幕提示形態にも対応可能となる結果とし
て、アーチ型字幕提示形態において、字幕の読み易さ、
理解し易さ等の観点から好ましい提示形式を実現するこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る字幕つきテ
レビ番組における字幕提示方法の一実施形態について、
図に基づいて詳細に説明する。
【0034】図1は、本発明に係る字幕つきテレビ番組
における字幕提示方法を用いた字幕提示イメージの一例
を示す図、図2は、映像表示画面上における親映像表示
領域及びアーチ型字幕表示領域のそれぞれの占有状態を
示す図、図3は、アーチ型字幕提示を実現するための処
理手順を示すフローチャート図、図4は、APIのLO
GFONT構造体宣言と、その構造体の初期値設定例を
示す図、図5は、図1に示す字幕提示イメージを実現す
るための、アーチ型字幕における5つの字幕表示領域の
それぞれの設定状況を表す図である。
【0035】さて、本実施形態の説明に先立って、以下
の説明で使用する用語の定義付けを行うと、本実施形態
の説明において、提示対象となる字幕文の全体集合を
「字幕文テキスト」と言い、字幕文テキストのうち、適
宜の句点で区切られたひとかたまりの字幕文の部分集合
を「単位字幕文」と言い、ディスプレイの映像表示画面
上において提示単位となる字幕を「提示単位字幕」と言
い、提示単位字幕に含まれる各行の個々の字幕を表現す
るとき、これを「提示単位字幕行」と言い、提示単位字
幕行のうちの任意の文字を表現するとき、これを「字幕
文字」と言うことにする。
【0036】既述したように、映像及び/又は音声に対
して字幕を合成した字幕番組を広く一般に普及させるこ
とを目的として、本発明者らは、あらゆる観点から字幕
番組関連技術について鋭意研究を進めているところであ
る。
【0037】さて、こうした字幕番組を広く一般に普及
させるにあたり、字幕が読みやすく、かつ理解しやすい
ものであることがきわめて重要である。
【0038】そこで、本発明者らは、視聴者にとっての
字幕番組の理想像を探るべく、種々の字幕提示形式に従
う字幕番組について、字幕の読みやすさ、理解しやすさ
などを評価項目として評価実験を行った。
【0039】この評価実験で顕著な高い評価結果が得ら
れたのは、映像の縦横寸法を圧縮するとともに、その位
置を移動することによって、映像表示画面上に字幕表示
領域を設け、その領域に字幕を提示する字幕提示方法で
あった。
【0040】しかしながら、例え字幕つきテレビ番組と
はいえ、親映像の重要性はきわめて高いといった理由か
ら、映像寸法を安易に圧縮する事を懸念する意見もみら
れた。これは、映像表示画面上に字幕表示領域を設ける
にしても、親映像の圧縮率を可及的に抑制するのが好ま
しいことを示唆している。
【0041】さらに、上述した評価結果から、少ない文
字数の単位字幕を、文字数に応じた比較的短い時間だけ
提示したのでは、この単位字幕を視聴者が見逃してしま
うおそれがあることがわかった。これは、映像表示画面
上に字幕を提示するにあたり、ある程度以上の文字数と
なるひとかたまりの単位字幕を、文字数に応じた比較的
長時間にわたり一括提示するのが好ましいことを示唆し
ている。
【0042】これについて詳しく述べると、字幕の読み
やすさ、理解しやすさの観点からは、一般に、ある程度
以上の文字数となるひとかたまりの単位字幕が映像表示
画面上に一括提示され、この一括提示が所要時間継続し
ているのが良いといわれるが、文字数や提示継続時間
は、提示単位字幕がどのように読まれるかと大きく関わ
る。
【0043】例えば聴覚障害者が字幕つきテレビ番組を
見る場合を想定すると、視覚を介して、映像情報と音声
情報とを交互に見ることになるので、本来字幕は間欠的
にしか見ることが出来ない。そのため、情報をより読み
やすく、理解しやすい字幕として提示することで、字幕
を見ている割合を出来るだけ少なくして、その分だけ映
像を多く見られるようにするのが望ましい。
【0044】この場合の字幕の見方は、字幕の提示形式
にも依存するが、例えば二行の提示単位字幕を一括入れ
換えする提示形式を例示し、提示される全字幕の捕捉を
試みた場合、一般的には、基準となる字幕文字(例え
ば、音声アナウンスの進行に対応する文字)を中心とし
て、先読み、後読みもしくはその両方を行うことにな
る。
【0045】先読み、後読みもしくはその両方を行うこ
とになる要因としては、映像の注視又はまばたきや脇見
などを含む字幕から目を離している見逃し動作時間が存
在するからであり、1回当たりの見逃し動作時間の長さ
は、経験的には0.5〜2秒間程度であると思われる。
【0046】ここで、字幕の提示速度を200文字/分
と想定すると、その最大時間である2秒間は約7文字に
相当し、このことから、1回の見逃し動作で7文字分の
字幕文字を見逃すおそれがあることがわかる。
【0047】このことから、基準となる字幕文字を中心
に連続した14文字が最低限の提示単位として必要であ
り、再び字幕に注視点が戻って字幕を読み取り、認識す
る分を前後各5〜7文字とすると、内容の連続した24
〜29文字程度の単位字幕を一括提示するのが望ましい
ことがわかる。ちなみに現行の字幕放送では、一行当た
り15文字を上限とした二行提示が多く、最大30文字
程度の単位字幕が映像表示画面上に一括提示されてい
る。
【0048】そこで、本発明者らは、上述した評価結果
を踏まえて鋭意研究を進めた結果、親映像の圧縮率を可
及的に抑制しながら、ある程度以上の文字数をまとめた
単位字幕を、文字数に応じた比較的長時間にわたり一括
提示可能な新規な字幕提示方法を想到するに至ったので
ある。
【0049】ところで、親映像の圧縮率を可及的に抑制
した状態下で字幕を提示するための一手法として、提示
単位字幕を一行化することが考えられるが、提示単位字
幕を単に一行化したのみでは、字幕表示領域に通常より
少し小さいサイズの字幕を表示する形態にも一定以上の
評価結果が得られていることを考慮したとしても、一行
あたりに収容可能な文字数は読み易さを維持する観点か
ら20文字程度が限度であり、内容の連続した24〜2
9文字程度の字幕を一括提示する形態が好ましいといっ
た知見に鑑みて、一括提示される文字数としては充分な
数とは言えない。
【0050】そこで、本発明に係る字幕つきテレビ番組
における字幕提示方法では、図1に示すように、テレビ
映像を垂直及び水平方向に圧縮するとともに、この圧縮
後の親映像を、垂直及び水平方向に移動し、この圧縮及
び移動により作成された、映像表示画面11上における
周辺領域のうち相互に隣接する3辺にわたるアーチ型の
空き領域を、アーチ型字幕表示領域15として活用する
ことで、このアーチ型字幕表示領域15に一行の字幕を
一括提示することにより、親映像の圧縮率を可及的に抑
制すること、及びある程度以上の文字数となるひとかた
まりの単位字幕を文字数に応じた比較的長時間にわたり
一括提示すること、という相反する2つの要望を絶妙な
平衡感覚をもって満足させ、これをもって、視聴者にと
って読みやすく、かつ理解しやすい字幕提示形態を実現
するようにしている。
【0051】具体的には、図1に示すように、まず、テ
レビ映像を垂直及び水平方向に圧縮するとともに、この
圧縮後の親映像を、垂直及び水平方向に、具体的には図
1中の垂直方向下部であって水平方向中央部に引き寄せ
るようにして移動することで、親映像を親映像表示領域
13に収容させる。すると、この圧縮及び移動によっ
て、映像表示画面11上における上側部及び左右側部に
は、アーチ型の空き領域15が作成されることになる。
そこで、この圧縮及び移動により作成されたアーチ型の
空き領域15を字幕表示領域として最大限に活用して、
ここに一行のアーチ型字幕を提示するのである。
【0052】なお、本発明は上述した実施形態の例に限
定されることなく、例えば、圧縮後の親映像を、図1中
の垂直方向上部であって水平方向中央部に引き寄せるよ
うにして移動する形態を採用することもできる。このよ
うにすれば、この圧縮及び移動によって、映像表示画面
11上における下側部及び左右側部には、アーチ型の空
き領域15が作成されることになる。そこで、この圧縮
及び移動により作成されたアーチ型の空き領域15を字
幕表示領域として最大限に活用して、ここに一行のアー
チ型字幕を提示することができる。また、上述と同様に
して、圧縮後の親映像を、図1中の垂直方向中央部であ
って水平方向左側部又は水平方向右側部に引き寄せるよ
うにして移動する形態を採用することもできることは言
うまでもない。ただし、圧縮後の親映像を、図1中の垂
直方向上部であって水平方向中央部、垂直方向中央部で
あって水平方向左側部又は水平方向右側部に引き寄せる
ようにして移動する形態を採用した場合には、アーチ型
字幕提示イメージは、倒立又は水平方向から視てアーチ
型を呈することとなるが、本発明で言うアーチ型字幕
は、上述した倒立又は水平方向から視てアーチ型を呈す
る形態を含む概念であることを付言しておく。
【0053】上述した実施形態によれば、映像表示画面
11上における親映像表示領域13の占有率を例えば7
5%以上等の高い水準に維持しながら、全体として最大
30文字程度といった必要充分な文字数のアーチ型字幕
を一括提示することが可能となる。
【0054】ところで、上述の如く作成された空き領域
を活用したアーチ型字幕表示領域15は、図2に示すよ
うに、設計上の都合等を考慮して例えば基本的に3つの
単位領域に分割され、そのうち少なくとも2つの単位領
域はさらに2つの領域に細分化されており、都合5つの
領域に分割されている。そこで、以下の説明において便
宜上、映像表示画面11上における左側部に生じた空き
領域を第1の字幕表示領域AR1と呼び、左上側隅部に
生じた空き領域を第2の字幕表示領域AR2と呼び、上
側中央部に生じた空き領域を第3の字幕表示領域AR3
と呼び、右上側隅部に生じた空き領域を第4の字幕表示
領域AR4と呼び、右側部に生じた空き領域を第5の字
幕表示領域AR5と呼ぶことにする。なお、上述の如く
定義した呼称以外に、説明の便宜上、第1及び第2の字
幕表示領域AR1,AR2を第1の単位領域と呼び、第
3の字幕表示領域AR3を第3の単位領域と呼び、第4
及び第5の字幕表示領域AR1,AR2を第5の単位領
域と呼ぶことがあることを付言しておく。
【0055】なお、図1、図2で示した親映像表示領域
13について、その上辺左右が丸みをもつように示した
が、これは、映像信号に特殊なゲート処理を行うことで
実現可能である。また、丸みを与えない表示領域13の
場合でも、第1乃至第5の各字幕表示領域AR1〜AR
5をキー合成する手法を適用すれば、この領域の映像は
抑圧され(この部分の映像の重要性は一般に低いので、
影響は少ない)、字幕と重ならないので簡便に実施可能
である。
【0056】このように、アーチ型字幕表示領域15を
基本的に3つの単位領域に分割し、このうち少なくとも
2つの単位領域をさらに2つの領域に細分化することで
都合5つの領域に分割したのは、次述するWindows のA
PIのLOGFONT構造体宣言などと相まって、各表
示領域AR1,AR2,AR3,AR4,AR5毎に異
なったパラメータの文字設定など、多彩な字幕提示が可
能となるからである。図5には、これらの文字表示領域
および表示文字の設定パラメータの具体例が示されてい
る。なお、数値は水平640ドット、垂直480ドット
のVGA画面に換算した値である。ただし、文字傾斜の
単位は「度」であり、表示文字数は全角文字数を基準と
した換算値である。
【0057】次に、図1に示す字幕提示イメージを実現
するための処理手順について、図3に示すフローチャー
ト図に従って説明する。なお、アーチ型の字幕提示イメ
ージを実現するにあたり、字幕枠の設定、タイミング制
御、字幕文テキストの設定等をVisual-Basicを用いて具
現化する一方、字幕文字のサイズ・フォント・回転等
を、マイクロソフト社のオペレーティングシステムであ
るWindows のAPI(Application Programming Interfa
ce) を用いて具現化した。また、本実施形態で説明に供
する字幕文テキストとして、「懸案解決を急ぐ橋本首相
は、昨日東欧四カ国との会談のため、成田空港から出発
した。」を例示して説明を行う。
【0058】ステップS1乃至S2において、Visual-B
asicを用いてこのような特殊な形態で文字情報を扱える
ようにするため、まず、Windows のAPIのLOGFO
NT構造体についての宣言を行うとともに(ステップS
1)、その構造体の初期値を設定する(ステップS
2)。この具体化例を図4に示したが、これにより、文
字の表示位置、文字サイズ、文字の傾斜などの各種パラ
メータを、Visual-Basicを用いて容易に設定できるよう
になる。
【0059】ステップS3乃至S5においては、字幕文
テキストの各文の例えばその文頭などには、前述のよう
に映像又は音声に対応するタイミング情報が付加されて
いるので、スタートタイマーを利用して該当するタイミ
ング情報を伴って字幕文テキストを取込み(ステップS
3,S4)、字幕のスクロール転換速度を設定する(ス
テップS5)。スクロール転換速度の設定方法として
は、文字種と文字数を考慮するのがより適当であるが、
ここでは簡単のために文字数のみを考慮し、一文字あた
りの転換速度は一定とした。
【0060】ステップS6乃至S7において、字幕文字
数をカウントする際に用いられる文字数カウンタiの値
を「−9」に設定し(ステップS6)、字幕文テキスト
のうち、「i」番目〜「i+30」番目までの文字デー
タを取り込む(ステップS7)。初回の字幕提示フェー
ズでは、ステップS7において、字幕文テキストのう
ち、「i=−9」番目〜「i+30=21」番目までの
文字データを取り込むことになる。このとき、「−9」
〜「0」番目までの文字は実体がないので空白とする。
【0061】ここで、ステップS6において、文字数カ
ウンタiの値を「−9」に初期設定したのは、初回の字
幕提示フェーズでは、第1の単位領域である第1及び第
2の字幕表示領域AR1,AR2を空白化する一方、第
3及び第5の単位領域である第3乃至第5の字幕表示領
域AR3,AR4,AR5に字幕を表示することで、字
幕の読み易さや理解し易さを促進する趣旨である。詳し
く述べると、本実施形態では、基本的に10文字から構
成される字幕を提示単位とした字幕提示形態を採用して
おり、初回の字幕提示フェーズにおいて第5の単位領域
である第4乃至第5の字幕表示領域AR4,AR5にわ
たり連続表示されている提示単位字幕に注目したとき、
この提示単位字幕は、第3の単位領域AR3,第1の単
位領域AR2,AR1の順序で、ステップS5で設定さ
れたスクロール転換速度をもって複数の単位領域間を転
換することになる。このようなスクロール転換を前提と
した字幕提示形態では、初回の字幕提示フェーズにおい
て第1の単位領域AR1,AR2に字幕を表示したので
は、第2の提示フェーズにおいて第1の単位領域AR
1,AR2に表示されていた字幕は消去されて次の字幕
が表示されてしまい、初回の字幕提示フェーズにおいて
第1の単位領域AR1,AR2に表示される字幕を見逃
してしまうと、そこになにが表示されていたかを把握す
ることは出来なくなってしまう。そこで、初回の字幕提
示フェーズでは、第1の単位領域AR1,AR2を空白
化する一方、その他の第3及び第5の単位領域AR3,
AR4,AR5には字幕を表示することで、字幕の読み
易さや理解し易さを促進するようにしている。
【0062】ステップS8において、ステップS7で取
り込まれた文字の有無に係る文字有無判定を行い、この
文字有無判定の結果、ステップS7で取り込まれた文字
が有るときにはステップS9へ進む一方、文字が無いと
きにはステップS14へ進む。
【0063】ステップS9乃至S10において、字幕表
示領域の識別コードを示す領域カウンタnの値として
1,2,3,4,5を各々設定し(ステップS9)、そ
の識別コード値に応じたパラメータ設定を図5に従って
それぞれ行うことで、各表示領域に表示すべき字幕の提
示形式を各々設定する(ステップS10)。例えばn=
2の場合には第2の字幕表示領域AR2を示し、この領
域AR2における文字フォントの種別、文字位置、文字
数、文字サイズ、又は文字傾斜などのパラメータ設定を
図5に従って行うことで、第2の字幕表示領域AR2に
表示すべき字幕の提示形式を設定することになる。この
ように、本実施形態では、各表示領域毎に独自の字幕提
示形式を採用可能に構成したので、したがって、広範な
視聴者の多様な好みに応じた柔軟な字幕提示形態を選択
可能となる結果として、字幕番組を広く一般に普及させ
るといった所期の目的達成を期待することができる。
【0064】ステップS11乃至S13において、各表
示領域に表示されていた字幕を消去し(ステップS1
1)、ステップS10で設定された提示形式に従う字幕
を各表示領域に表示し(ステップS12)、文字数カウ
ンタiの値を「10」だけインクリメント(ステップS
13)した後にステップS7へ戻り、以下の処理を繰り
返す。なお、第1、第3、第5の各単位領域で先頭に表
示する字幕文字は、字幕文テキストのうちi+(m−
1)*10番目の字幕文字である。ただし、mは各単位
領域毎に付される識別コードを表し、第1の単位領域に
は「1」が、第3の単位領域には「2」が、第5の単位
領域には「3」が、それぞれ単位領域識別コードとして
付与されているものとする。
【0065】したがって、初回の字幕提示フェーズで
は、AR1は「□□□□□□□(ただし、記号□は空白
文字を示す)」、AR2は「□□□」、AR3は「懸案
解決を急ぐ橋本首」、AR4は「相は、」、AR5は
「昨日東欧四カ国」となり、第2の提示フェーズでは、
AR1は「懸案解決を急ぐ」、AR2は「橋本首」、A
R3は「相は、昨日東欧四カ国」、AR4は「との
会」、AR5は「談のため、成田」となり、第3の提示
フェーズでは、AR1は「相は、昨日東欧」、AR2は
「四カ国」、AR3は「との会談のため、成田」、AR
4は「空港か」、AR5は「ら出発した。」となり、第
4の提示フェーズでは、AR1は「との会談のため」、
AR2は「、成田」、AR3は「空港から出発し
た。」、AR4は「□□□」、AR5は「□□□□□□
□」となり、第5の提示フェーズでは、AR1は「空港
から出発し」、AR2は「た。」、AR3は「□□□□
□□□□□□」、AR4は「□□□」、AR5は「□□
□□□□□」となる。
【0066】一方、ステップS8の文字有無判定の結
果、ステップS7で取り込まれた文字が無いときには、
ステップS14において、各表示領域に表示されていた
字幕を所定時間後消去して、字幕表示処理を終了する。
なお、ステップS14は第6の提示フェーズに該当する
ことになる。
【0067】このように、本実施形態に係る字幕提示方
法によれば、アーチ型字幕表示領域15を基本的に3つ
の単位領域に均等分割し、このうち少なくとも2つの単
位領域を2つの領域に細分化して、各単位領域間にわた
り字幕をスクロール転換する如く表示する構成を採用し
たので、したがって、限りある空き領域15を最大限に
活用して、可及的多数の文字数となる字幕を一括提示す
ることにより、親映像の圧縮率を可及的に抑制するこ
と、及びある程度以上の文字数となるひとかたまりの単
位字幕を文字数に応じた比較的長時間にわたり一括提示
すること、という相反する2つの要望を絶妙な平衡感覚
をもって満足させ、これをもって、視聴者にとって読み
やすく、かつ理解しやすい字幕提示形態を実現すること
ができる。
【0068】さらに、本実施形態に係る字幕提示方法に
よれば、初回の提示フェーズでは、スクロール転換にお
いて最下流に位置する第1の単位領域AR1,AR2を
空白化する一方、その他の第3及び第5の単位領域AR
3,AR4,AR5に字幕を表示することで、1回の提
示フェーズでしか字幕が表示されない事態を可及的に回
避するようにしたので、したがって、字幕の読み易さや
理解し易さを促進可能であるといった利点がある。
【0069】しかも、本実施形態に係る字幕提示方法に
よれば、アーチ型字幕表示領域には、所望の提示形式に
従って変換された字幕を表示可能に構成したので、した
がって、広範な視聴者の多様な好みに応じた柔軟な字幕
提示形態を選択可能となる結果として、字幕番組を広く
一般に普及させるといった所期の目的達成を期待するこ
とができる。
【0070】そして、本実施形態に係る字幕提示方法に
よれば、各表示領域毎に独自の提示形式に従う字幕を表
示可能に構成したので、したがって、横書き、縦書き、
又は斜行書きが混在するような特殊な字幕提示形態にも
対応可能となる結果として、アーチ型字幕提示形態にお
いて、字幕の読み易さ、理解し易さ等の観点から好まし
い提示形式を実現することができる。
【0071】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更
を加えることにより、その他の態様で実施可能である。
【0072】すなわち、例えば、本実施形態中、アーチ
型字幕表示領域15を基本的に3つの単位領域に均等分
割し、このうち少なくとも2つの単位領域をさらに複数
の領域に細分化することで、都合5つの領域に分割し、
当該各単位領域間にわたり字幕をスクロール転換する如
く表示する形態を例示して説明したが、本発明はこの形
態に限定されることなく、スクロール転換形式に代え
て、全ての字幕を音声と映像に同期したタイミングで一
括総入れ換えする一括総入れ換え形式をも採用可能であ
ることは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、親映像の圧縮率を可及的に抑制するこ
と、及びある程度以上の文字数をまとめた単位字幕を文
字数に応じた比較的長時間にわたり一括提示すること、
という相反する2つの要望を絶妙な平衡感覚をもって満
足させ、これをもって、視聴者にとって読みやすく、か
つ理解しやすい字幕提示形態を実現することができる。
【0074】また、請求項2の発明によれば、多彩な字
幕提示が可能となるのに加えて、字幕の読み易さ、理解
し易さの観点からも好ましい字幕提示形態を具現化する
ことができる。
【0075】さらに、請求項3の発明によれば、アーチ
型字幕表示領域を3つの単位領域に分割するにあたり、
当該分割はほぼ均等に行われるので、したがって、スク
ロール転換では必須となる各単位領域毎の音声と映像に
対する字幕提示タイミングの合わせ込みの容易化を期待
することができる。
【0076】しかも、請求項4の発明によれば、例えば
アーチ形状のコーナー部分等に斜行した領域を派生させ
るように構成すれば、各単位領域間の字幕がなす角度を
円滑化することが可能となる結果として、各単位領域間
の字幕のつながりを良好に維持したいといった要望を満
足することができる。
【0077】しかも、請求項5の発明によれば、初回の
提示フェーズでは、前記スクロール転換において最下流
に位置する単位領域を空白化する一方、その他の単位領
域に字幕を表示することで、1回の提示フェーズでしか
字幕が表示されない事態を可及的に回避するので、した
がって、字幕の読み易さや理解し易さのさらなる促進を
期待することができる。
【0078】また、請求項6の発明によれば、アーチ型
字幕表示領域には、所望の提示形式に従って変換された
字幕を表示可能に構成したので、したがって、広範な視
聴者の多様な好みに応じた柔軟な字幕提示形態を選択可
能となる結果として、字幕番組を広く一般に普及させる
といった所期の目的達成を期待することができる。
【0079】そして、請求項7の発明によれば、各表示
領域毎に独自の提示形式に従う字幕を表示可能に構成し
たので、したがって、横書き、縦書き、又は斜行書きが
混在するような特殊な字幕提示形態にも対応可能となる
結果として、アーチ型字幕提示形態において、字幕の読
み易さ、理解し易さ等の観点から好ましい提示形式を実
現することができるといったきわめて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る字幕つきテレビ番組にお
ける字幕提示方法を用いた字幕提示イメージの一例を示
す図である。
【図2】図2は、映像表示画面上における親映像表示領
域及びアーチ型字幕表示領域のそれぞれの占有状態を示
す図である。
【図3】図3は、アーチ型字幕提示を実現するための処
理手順を示すフローチャート図である。
【図4】図4は、APIのLOGFONT構造体宣言
と、その構造体の初期値設定例を示す図である。
【図5】図5は、図1に示す字幕提示イメージを実現す
るための、アーチ型字幕における5つの字幕表示領域の
それぞれの設定状況を表す図である。
【符号の説明】
11 映像表示画面 13 親映像表示領域 15 アーチ型字幕表示領域(アーチ型の空き領域) AR1〜AR5 第1乃至第5の字幕表示領域(第1、
第3、第5の単位領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢村 英治 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 江原 暉将 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 白井 克彦 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 Fターム(参考) 5C023 AA18 BA11 CA05 5C025 CA09 CB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像及び音声、並びにこれらとの所定の
    タイミング情報が与えられた、提示すべき字幕の基とな
    る字幕文テキストを提示する際に用いられる字幕つきテ
    レビ番組における字幕提示方法であって、 テレビ映像を垂直及び水平方向に圧縮するとともに、こ
    の圧縮後の親映像を、垂直及び水平方向に移動し、 この圧縮及び移動により作成された、映像表示画面上に
    おける周辺領域のうち相互に隣接する3辺にわたるアー
    チ型の空き領域を、アーチ型字幕表示領域として活用す
    ることで、このアーチ型字幕表示領域に一行の字幕を一
    括提示することを特徴とする字幕つきテレビ番組におけ
    る字幕提示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の字幕つきテレビ番組に
    おける字幕提示方法であって、 前記アーチ型字幕表示領域を基本的に3つの単位領域に
    分割し、当該各単位領域間にわたり字幕をスクロール転
    換する如く表示することを特徴とする字幕つきテレビ番
    組における字幕提示方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の字幕つきテレビ番組に
    おける字幕提示方法であって、 前記アーチ型字幕表示領域を3つの単位領域に分割する
    にあたり、当該分割はほぼ均等に行われることを特徴と
    する字幕つきテレビ番組における字幕提示方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3のうちいずれか一項に記
    載の字幕つきテレビ番組における字幕提示方法であっ
    て、 前記3つの単位領域のうち少なくとも2つの単位領域
    は、さらに複数の領域に細分化されることを特徴とする
    字幕つきテレビ番組における字幕提示方法。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のうちいずれか一項に記
    載の字幕つきテレビ番組における字幕提示方法であっ
    て、 初回の提示フェーズでは、前記スクロール転換において
    最下流に位置する前記単位領域を空白化する一方、その
    他の単位領域に字幕を表示することで、1回の提示フェ
    ーズでしか字幕が表示されない事態を可及的に回避する
    ことを特徴とする字幕つきテレビ番組における字幕提示
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記
    載の字幕つきテレビ番組における字幕提示方法であっ
    て、 前記アーチ型字幕表示領域には、所望の提示形式に従っ
    て変換された字幕を表示可能に構成したことを特徴とす
    る字幕つきテレビ番組における字幕提示方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の字幕つきテレビ番組に
    おける字幕提示方法であって、 前記各表示領域毎に独自の提示形式に従う字幕を表示可
    能に構成したことを特徴とする字幕つきテレビ番組にお
    ける字幕提示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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