JP2001026888A - 金属体の表面クリーニング装置 - Google Patents

金属体の表面クリーニング装置

Info

Publication number
JP2001026888A
JP2001026888A JP11200669A JP20066999A JP2001026888A JP 2001026888 A JP2001026888 A JP 2001026888A JP 11200669 A JP11200669 A JP 11200669A JP 20066999 A JP20066999 A JP 20066999A JP 2001026888 A JP2001026888 A JP 2001026888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal body
steel plate
electrode
gas
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11200669A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kono
隆之 河野
Katsu Kodama
児玉  克
Hozumi Goda
穂積 郷田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP11200669A priority Critical patent/JP2001026888A/ja
Publication of JP2001026888A publication Critical patent/JP2001026888A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板などの金属体の表面の錆や塗料などのク
リーニングを簡単に行うことができる金属体の表面クリ
ーニング装置を提供すること。 【解決手段】 クリーニング装置1はキャスター14で
鋼板10上に設置する。電極12と鋼板10の間隔Tへ
ガスを供給しながら電極12に電圧を印加すると、ガス
は電離してイオンとなり、鋼板10の表面に強く衝突し
て錆や塗料を飛散させて除去する。磁石6の磁界と電極
12から鋼板10へ流れる電流によって生じる磁気力に
より、プラズマ状態は鋼板10上を運動しながら発生
し、これにより鋼板10の一定箇所が過度に加熱される
のを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板の錆落としや
塗料除去などに用いる金属体の表面クリーニング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば船舶の建造時や保守時などにおい
て、鋼板表面の錆を落としたり、あるいは鋼板の表面に
塗装された塗料を除去することが行われる。従来、この
ような鋼板表面のクリーニングは、作業者がグラインダ
ーを手に保持し、砥石を鋼板表面にこすりつけることに
より行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法は作業者にとってきわめて重労働であって作業能
率もあがらず、また砥石の擦過音にも悩まされるなどの
問題があった。
【0004】したがって本発明は、鋼板などの金属体の
表面クリーニングを簡単に行うことができる金属体の表
面クリーニング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の金属体の表面ク
リーニング装置は、金属体の表面に間隔をおいて配置さ
れる電極と、この間隔へ向ってガスを供給するガス供給
手段と、金属体と電極に電位差を付与することにより前
記ガスを電離させて電離した活性物質を金属体表面に衝
突させる電位差付与手段とを備えたものである。
【0006】
【作用】上記構成において、電極と金属体の間隔へ向っ
てガスを流しながら電極と金属体に電位差を付与する
と、ガス分子は電離してプラズマ状態となり、これによ
り生じたイオンなどの活性物質は金属体の表面に強く衝
突して表面の錆や塗料を除去する。
【0007】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1の金属体の表面クリーニング装置の斜視
図、図2は同断面図、図3は同部分断面図である。
【0008】図1〜図3において、金属体のクリーニン
グ装置1は、絶縁材から成る筒形のケース2の内部に、
以下に述べる要素を組み付けて構成されている。3はケ
ース2の中央に直立して設けられた管状体であり、その
中部にはパイプ4が挿入されている。管状体3の下端部
は拡大部3aになっており、拡大部3a内には詰物5を
介してリング状の磁石6が装着されている。この磁石6
は永久磁石である。パイプ4の上端部から供給された水
などの冷媒は拡大部3a内を通過し、管状体3の上部に
設けられた排出部7から排出される。磁石6はこの冷媒
により冷却される。図3に示す実線矢印aは冷媒の流れ
を示している。
【0009】図3において、管状体3の下部にはフラン
ジ11が装着されており、フランジ11には円筒状の電
極12が装着されている。電極12の下端部は先鋭にな
っている。図2および図3において、管状体3の上部に
は端子13が装着されており、端子13は制御部20に
コード21で接続されている。したがって電極12に
は、制御部20から電圧が印加される。
【0010】図2および図3において、ケース2にはキ
ャスター14が複数個設けられている。キャスター14
は鋼板10に接地し、金属体としての鋼板10上を転動
する。キャスター14が鋼板10に接地した状態で、電
極12と鋼板10の間には所定の間隔Tが確保される。
すなわちキャスター14は、電極12と鋼板10の間隔
Tを一定に保つ間隔確保手段であり、またこの間隔Tを
保ちながら、クリーニング装置1を鋼板10の表面上を
移動させる移動手段となっている。この間隔Tは、代表
的には1mm程度である。制御部20と鋼板10はコー
ド22で接続されており、鋼板10は0ボルトに保持さ
れる。なお鋼板10はアースしてもよい。
【0011】制御部20にはチューブ23,24が接続
されている。一方のチューブ23は上記パイプ4に冷媒
を供給する。また他方のチューブ24はケース2の側部
に設けられた吸入部15に接続されており、ケース2内
の通路16を通り、電極12と鋼板10の間隔Tへ向っ
てガスを供給する。図3に示す破線矢印bはガスの流れ
を示している。制御部20には、ガスボンベ(図外)な
どのガス供給手段からチューブ25を通してガスが供給
される。このガスとしては、例えばアルゴンガスであ
る。図3において、Kは鋼板10の表面の錆あるいは塗
料である。以上のように制御部20は、鋼板10と電極
12の間に電位差を付与する電位差付与手段、および間
隔Tへガスを供給するガス供給手段を兼務している。
【0012】この金属体の表面クリーニング装置は上記
のような構成より成り、次に動作を説明する。図3に示
すように、クリーニング装置1を鋼板10上に設置し、
制御部20からガスをケース2内へ供給し、電極12と
鋼板10の間隔Tへ送り込む。このとき電極12には電
圧が印加されており、電極12と鋼板10の間には電位
差が生じている。したがってこの電位差のためにガスは
電離してプラズマ状態となり、Ar+ などの活性物質で
あるイオンのアークとなって、0電位の鋼板10の表面
に強く吹き付けられて錆あるいは塗料Kを飛散させて除
去する。
【0013】またこのとき、電極12から鋼板10へ流
れる電流と磁石6の磁界のために、フレミング左手の法
則による磁気力が生じる。この磁気力のために、プラズ
マ状態のアークは円筒状の電極12の円周方向(図1の
矢印A)に回転しながら鋼板10に吹き付けられる。ま
たこのとき、クリーニング装置1は作業者の手作業ある
いは図外の動力手段により鋼板10上を移動しながらク
リーニングを行う。
【0014】クリーニング時には、磁石6は高温に発熱
するので、パイプ4から送られる冷媒により冷却する。
すなわち管状体3、パイプ4などは磁石6および磁石6
付近の冷却手段となっている。
【0015】またクリーニング中に上記アークにより鋼
板10の一定箇所が過度に加熱されると、鋼板10の材
質は劣化し、あるいは溶融するおそれがある。そこで上
記磁気力によりアークを鋼板10に対して矢印A方向に
連続的に運動させることにより、鋼板10の一定箇所が
アークで過度に加熱されないようにし、これにより上記
材質の劣化や溶融が生じないようにする。すなわち磁石
6は、プラズマ状態のアークの運動手段となっている。
【0016】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2の金属体の表面クリーニング装置の部分断面図で
ある。本形態2では、ケース2を覆う外筒17を設け、
外筒17にキャスター14を装着している。これ以外の
構成は実施の形態1と同じである。
【0017】ケース2と外筒17の間は通路18になっ
ており、上記クリーニングにより飛散した錆や塗料の屑
はこの通路18を通ってクリーニング装置から排出され
る(破線矢印c)。本形態2では、望ましくは、通路1
8を吸引手段(図外)に接続し、錆や塗料の屑を所定の
場所に回収する。
【0018】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3の金属体の表面クリーニング装置の部分断面図で
ある。上記形態1,2では、電極12は高温度に加熱さ
れて材質が劣化するおそれがあり、したがって電極12
はタングステンなどの耐熱性の大きい素材で形成するこ
とが望ましい。しかしながらタングステンなどはきわめ
て高価である。そこで本実施の形態3では、電極の冷却
手段を設け、これにより電極を銅などの安価な材料で形
成できるようにしたものである。
【0019】図5において、31は直立した第1のパイ
プ、32は第1のパイプ31に挿入された第2のパイプ
である。第1のパイプ31の下部にはケーシング33が
装着されており、ケーシング33内に磁石34が収納さ
れている。第1のパイプ31はホルダー35に挿入され
ている。第1のパイプ31はネジ40でホルダー35に
装着されている。ホルダー35にはリング状の基体36
が装着されており、基体36の下端部にはリング状の電
極37が装着されている。基体36や電極37は、鋼や
銅などの安価な素材から成っている。電極37は中空で
あり、下端部は先鋭になっている。
【0020】基体36および電極37には冷媒の通路と
しての小パイプ38が挿入されている。39は全体を覆
う外筒であり、ネジ40によりホルダー35に装着され
ている。また外筒39の下部外周には、これを周回する
小パイプ41が装着されており、小パイプ41にも冷媒
が流される。小パイプ38,41は電極37の冷却手段
となっている。
【0021】本形態3の動作は形態1,2と同様であっ
て、電極37と鋼板10の間隔Tへ送られてくるガスを
電離させてプラズマ状態とし、これにより生じたイオン
を鋼板10の表面に衝突させて錆や塗料を除去する。勿
論、この場合も、電極37から鋼板10へ流れる電流や
磁石34の磁界により、プラズマ状態は連続的に運動し
ながらクリーニングを行う。また磁石34や電極37の
下端部付近に発生する高熱は冷媒により冷却されるの
で、電極37は銅などの耐熱性の小さい安価な材料で形
成できる。
【0022】以上のように本発明は様々な設計変更が可
能であって、例えば磁石としては電磁石を用いることも
でき、また磁石や電極を冷却する冷却手段も上記管状体
3、パイプ4,31,32,38,41以外にも様々な
設計変更が可能であり、またクリーニング対象となる金
属体も鋼板に限定されないものであり、ガスもクリーニ
ング対象となる金属体の種類に応じてヘリウムや酸素な
ども使用できる。また自動溶接装置と同様の自走手段を
備えることにより、金属体の表面を自走させながらクリ
ーニングを自動的に行うこともできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鋼
板などの金属体表面の錆や塗料を作業性よくきれいにク
リーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の金属体の表面クリーニ
ング装置の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の金属体の表面クリーニ
ング装置の断面図
【図3】本発明の実施の形態1の金属体の表面クリーニ
ング装置の部分断面図
【図4】本発明の実施の形態2の金属体の表面クリーニ
ング装置の部分断面図
【図5】本発明の実施の形態3の金属体の表面クリーニ
ング装置の部分断面図
【符号の説明】
1 クリーニング装置 6,34 磁石 10 鋼板 12,37 電極 14 キャスター 20 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA31 AB51 BB89 BC01 BC08 4K053 PA02 PA13 QA01 QA06 SA02 XA50 4K057 DA01 DB02 DB15 DB20 DD01 DE14 DN10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属体の表面に間隔をおいて配置される
    電極と、この間隔へ向ってガスを供給するガス供給手段
    と、金属体と電極に電位差を付与することにより前記ガ
    スを電離させてプラズマ状態となった活性物質を金属体
    表面に衝突させる電位差付与手段とを備えたことを特徴
    とする金属体の表面クリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記間隔を一定に保ちながら前記金属体
    上を移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の金属体の表面クリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段が、前記金属体上を転動す
    るキャスターであることを特徴とする請求項2記載の金
    属体の表面クリーニング装置。
  4. 【請求項4】 磁石を備え、この磁石の磁界と前記電極
    と前記金属体の間を流れる電流によって生じる磁気力に
    より、前記プラズマ状態のアークを前記金属体に対して
    相対的に運動させながら発生させるようにしたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属体の表面
    クリーニング装置。
JP11200669A 1999-07-14 1999-07-14 金属体の表面クリーニング装置 Withdrawn JP2001026888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11200669A JP2001026888A (ja) 1999-07-14 1999-07-14 金属体の表面クリーニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11200669A JP2001026888A (ja) 1999-07-14 1999-07-14 金属体の表面クリーニング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001026888A true JP2001026888A (ja) 2001-01-30

Family

ID=16428275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11200669A Withdrawn JP2001026888A (ja) 1999-07-14 1999-07-14 金属体の表面クリーニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001026888A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040023398A (ko) * 2002-09-11 2004-03-18 현대모비스 주식회사 이동식 탈지장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040023398A (ko) * 2002-09-11 2004-03-18 현대모비스 주식회사 이동식 탈지장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040075060A1 (en) Method of cleaning ion source, and corresponding apparatus/system
JP2007335249A (ja) 放電装置及び空気浄化装置
JP2001026888A (ja) 金属体の表面クリーニング装置
JPH05131365A (ja) 砥石車の目立て方法および装置
JP2005002454A (ja) 偏向磁場型真空アーク蒸着装置
JP2006102651A (ja) 空気浄化装置
JP2989570B2 (ja) ワイヤを陰極清掃するための装置
JPH10166156A (ja) プラズマ切断装置
JP2008173618A (ja) オイルミスト捕集装置
CN114646117B (zh) 空气净化装置及其控制方法
EP0468110B1 (en) Electric arc treatment of parts
US7329826B2 (en) Nozzle assembly for welding torch
JP2002075589A (ja) 静電気除去装置
JPH07256462A (ja) ガスアーク溶接装置の溶接部の構造
EP0725424A1 (en) Arc-type evaporator
US10350652B2 (en) Methods and systems for plasma cleaning a container using a magnet
JP3930662B2 (ja) ワークの清浄方法及びその装置
JP4348148B2 (ja) プラズマ処理装置
CA2351486A1 (en) Improved welding apparatus and method
JPH10125276A (ja) 液体クロマトグラフ質量分析計
JPH0523859A (ja) プラズマ切断装置とそのプラズマ切断用トーチ
JP2004330403A (ja) 放電加工用電極と放電加工方法。
JPS6346196Y2 (ja)
JPH08250056A (ja) イオン発生装置およびこのイオン発生装置を用いた洗浄装置
KR20050120744A (ko) 송풍형 이온발생장치의 일체형 챔버와 챔버의 탈부착방식구조

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003