JP2001026715A - 感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜 - Google Patents

感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜

Info

Publication number
JP2001026715A
JP2001026715A JP20350099A JP20350099A JP2001026715A JP 2001026715 A JP2001026715 A JP 2001026715A JP 20350099 A JP20350099 A JP 20350099A JP 20350099 A JP20350099 A JP 20350099A JP 2001026715 A JP2001026715 A JP 2001026715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polyimide
film
compound
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20350099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshige Okinoshima
弘茂 沖ノ島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP20350099A priority Critical patent/JP2001026715A/ja
Publication of JP2001026715A publication Critical patent/JP2001026715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に高純度で調製することができ、保存安定
性、感度が良好である被膜が得られる組成物を提供する
こと。 【解決手段】一般式(I): 【化1】 [式中、R1は水素原子又は非置換又は置換の1価炭化水
素基、R2は4価の芳香族有機基、Qは2価の有機基、
nは0〜100の整数、x/yはモル比で10/100〜100/0の
範囲]で表わされるポリイミド前駆重合体(A)と、ビ
スアジド化合物(B)とを含有してなる感光性ポリイミ
ド系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリイミド系感光
性樹脂組成物及びそれを硬化させることにより得られる
ポリイミド系被膜に関し、特に半導体素子用保護絶縁
膜、液晶表示素子用配向膜、多層プリント基盤用絶縁膜
等の形成に有用なポリイミド系感光性樹脂組成物及びこ
れら電子部品用保護膜として好適なポリイミド系被膜に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性感光材料として、ポリアミ
ック酸と重クロム酸塩とからなる材料(特公昭49−1
7374号公報)、ポリアミック酸のカルボキシル基に
エステル結合により感光基を導入したものからなる材料
(特開昭49−115541号公報、特開昭55−45
746号公報)、ポリアミック酸のカルボキシル基にア
ミド結合により感光基を導入したものからなる材料(特
開昭60−100143号公報)、ポリアミック酸のカ
ルボキシル基にシリルエステル結合により感光基を導入
したものからなる材料(特開昭62−275129号公
報)、ポリアミック酸と感光基を有するアミン化合物か
らなる材料(特開昭54−145794号公報)等が提
案されている。しかし、これらの材料は、イオン性不純
物の混入(特公昭49−17374号公報、特開昭49
−115541号公報)、現像時におけるフィルムの膨
潤(特開昭49−115541号公報、特開昭55−4
5746号公報、特開昭60−100143号公報)、
感度安定性(特開昭62−275129号公報、特開昭
54−145794号公報)などの点に未だ問題を有し
ている。
【0003】上記問題を改良するため、ベースポリマー
として主鎖が、シリルエステル化されたポリアミック酸
繰り返し単位と、両端にシリルエステル基を含有するポ
リイミド繰り返し単位とを特定の割合で含有するポリア
ミック酸・ポイイミド共重合体を含有するポジ型の感光
性樹脂組成物が報告されている(特許2787531
号)が、ベースポリマーが特殊な重合体であるためその
製造工程が複雑で安定した製造が困難であることが組成
物調製の点でも実用上大きな不利であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、これら従来技術の欠点を克服した感光性ポリイミド
系樹脂組成物を提供することである。特に、容易に高純
度で調製することができ、保存安定性、感度が良好であ
る被膜が得られる組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成する手段として、一般式(I):
【0006】
【化2】 [式中、R1は同一でも異なってもよく、水素原子又は炭
素原子数1〜10の非置換又は置換の1価炭化水素基、R
2は芳香族環を有する4価の有機基、Qは2価の有機基
であり、nは0〜100の整数であり、x及びyはx/yの
モル比が10/100〜100/0の範囲にある正の整数である]
で表わされるポリイミド前駆重合体(A)と、1分子内
にアジド基を2つ持つビスアジド化合物(B)とを含有
してなる感光性ポリイミド系樹脂組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】[ポリイミド前駆重合体(A)]
成分(A)として用いられる、ポリイミド前駆体である
重合体(即ち、ポリアミック酸重合体)は、前記一般式
(I)で示されるものである。
【0008】該一般式(I)において、R1は水素原子又
は炭素数1〜10の非置換又は置換の1価炭化水素基であ
り、好ましくは炭素数1〜10の非置換又は置換1価炭化
水素基であるが、このR1で表される炭素原子数1〜10
の非置換又は置換の1価炭化水素基としては、炭素原子
数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルケ
ニル基及び炭素原子数6〜10のアリール基、並びにこ
れらが有する水素原子の一部又は全部が塩素、フッ素、
臭素等のハロゲン原子等で置換された置換体が挙げられ
る。具体的には、置換又は非置換のアルキル基の例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシ
ル基、シクロヘキシル基、オクチル基、及びこれらの基
の水素原子の一部又は全部を塩素、フッ素、臭素等のハ
ロゲン原子で置換した、クロロメチル基、トリフルオロ
メチル基、ブロモエチル基、3,3,3-トリフルオロプロピ
ル基等のハロゲン置換アルキル基等を挙げることができ
る。置換又は非置換のアルケニル基の例としては、ビニ
ル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基及びこれら
の基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置換し
た基を挙げることができる。置換又は非置換のアリール
基の例としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、
ナフチル基及びこれらの基の水素原子の一部又は全部を
ハロゲン原子で置換した基等を挙げることができる。な
かでもR1として好ましいものは、メチル基、エチル
基、プロピル基、トリフルオロプロピル基、フェニル基
である。
【0009】一般式(I)において、nは0〜100の整数
であり、好ましくは0〜20の整数である。一般式
(I)において、R2は芳香族環を有する4価の有機基
である。これは原料として用いられる、後述の芳香族テ
トラカルボン酸二無水物から酸基の部分を除いた4価の
有機残基(即ち、芳香族テトラカルボン酸二無水物残
基)である。具体的には、例えばピロメリット酸二無水
物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7-ナフタリンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'-ジ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'-ジフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4-ジカルボキ
シフェニル)メタン二無水物、1,1-ビス(3,4-ジカルボ
キシフェニル)エタン二無水物及び2,2-ビス(3,4-ジカ
ルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2-ビス(3,4-
ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水
物などの芳香族テトラカルボン酸二無水物の4価の残基
が挙げられる。R2は使用目的に応じて一種単独でも2
種以上の組み合わせであってもよい。
【0010】一般式(I)において、Qは2価の有機基
であるが、原料として用いられる後述する有機ジアミン
から二つのアミノ基を除いて得られる残基(有機ジアミ
ン残基)に相当する。具体的には、例えばフェニレンジ
アミン、4,4'-ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミ
ノジフェニルプロパン、4,4'-メチレンジアニリン、ベ
ンジジン、4,4'-ジアミノジフェニルスルフィド、4,4'-
ジアミノジフェニルスルホン、4,4'-ジアミノジフェニ
ルエーテル、1,5-ジアミノナフタリン、3,3'-ジメチル
ベンジジン、及び2,2-ビス[4-(N-フェニルフタルイミ
ド-4-オキシ)フェニル]プロパン等の有機ジアミンの残
基、好ましくは芳香族環を1〜4個程度含有する芳香族
ジアミンの残基である。Qも、本発明の組成物の使用目
的に応じて一種単独でも2種以上の組み合わせであって
もよい。
【0011】一般式(I)において、x及びyは、x/y
のモル比が10/100〜100/0を満たす正の整数である。x
は通常1〜200の範囲、好ましくは2〜100の範囲の整数で
あり、yは通常0〜182の範囲、好ましくは1〜91の整数
であり、x+yは通常10〜200の整数、好ましくは20〜1
00の整数である。
【0012】一般式(I)で表されるポリイミド前駆重
合体(A)はブロック共重合体、ランダム共重合体のい
ずれでもよい。特に良好な感光特性、保存安定性、硬化
時の小さな膜減り、優れたフィルム物性を得るには、x
/yがモル比で20/100〜80/100の範囲であることが好ま
しく、より好ましくは30/100〜70/100の範囲である。
【0013】該ポリイミド前駆重合体(即ち、ポリアミ
ック酸重合体)(A)は、例えば特許2706998号
公報に記載の方法に準じて製造することができる。具体
的には、下記の一般式(II)で表されるジオルガノポリシ
ロキサンの両末端にシクロヘキセニル構造を有するテト
ラカルボン酸二無水物と、一般式(III)で表される芳香
族テトラカルボン酸二無水物と、一般式(IV)で表され
る有機ジアミン(好ましくは芳香族ジアミン)とを適当
な溶媒中で反応させることにより容易に合成することが
できる。この場合、通常、一般式(II)及び一般式(II
I)で表される二種のテトラカルボン酸二無水物の合計
モル数が一般式(IV)で表される有機ジアミンのモル数
とほぼ等しくなるように(例えば、一般式(IV)の有機
ジアミンのモル数に対する一般式(II)及び(III)で
示される二種のテトラカルボン酸二無水物の合計モル数
の比が、0.9〜1.1の範囲)設定することが好ましい。
【0014】
【化3】 [ここで、一般式(II)、(III)及び(IV)において、
1,R2,Q及びnは一般式(I)に関して定義した通
りである]。
【0015】該一般式(II)で表されるシロキサン系テ
トラカルボン酸二無水物の具体例としては例えば以下の
化合物を挙げることができる。
【0016】
【化4】 [上記各式において、nは0〜100の整数、好ましくは0〜
20の整数であり、p、qはそれぞれ、p≧1、q≧1、
p+q=2〜100、好ましくはp+q=2〜20を満足する
整数である。]
【0017】一般式(III)で表される芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物及び一般式(IV)で表される有機ジア
ミンの具体例は上述した通りである。これらのシロキサ
ン系テトラカルボン酸二無水物、芳香族テトラカルボン
酸二無水物及び有機ジアミンは、いずれも、一種単独で
も二種以上の組合わせでも使用することができる。
【0018】上記の反応用の有機溶媒としては、反応を
阻害しない限り任意の有機溶媒を使用することができる
が、特に好適にはN-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメ
チルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド等の極
性溶媒が使用される。
【0019】一般に反応は、有機ジアミン(IV)を上記
有機溶媒に溶解させ、これにシロキサン系テトラカルボ
ン酸二無水物(II)及びテトラカルボン酸二無水物(II
I)の所定量を徐々に加えることによって行われ、反応
温度は100℃以下、特に50℃以下の範囲とすることが
望ましい。反応温度が高くなり過ぎると一部にポリイミ
ド結合を生じる(即ちゲル化を生じる)という不都合を
発生する場合がある。従って反応中は、外部冷却により
反応系の温度制御を行うことが望ましい。
【0020】[ビスアジド化合物(B)]本発明におい
て成分(A)との組合せで使用されるビスアジド化合物
は、感光性成分であり、例えば、4,4'-ジアジドベンゾ
フェノン、4,4'-ジアジドジフェニルメタン、4,4'-ジア
ジドスチルベン、4,4'-ジアジドカルコン、4,4'-ジアジ
ドベンサルアセトン、2,6-ジ(4'-アジドベンサル)シ
クロヘキサノン、2,6-ジ(4'-ジアジドベンサル)-4-メ
チルシクロヘキサノン、6-アジド゛-2-(4'-アジドスチ
リル)ベンゾイミダゾール等を例示することができる。
中でも、2,6-ジ(4'-アジドベンサル)-4-メチルシクロ
ヘキサノンが好適である。
【0021】[組成物の調製]成分(A)と成分(B)
とを配合することにより得られる。通常、成分(A)10
0重量部あたり、成分(B)が0.5〜50重量部配合され、
特に2〜10重量部配合することが、得られる感度、組成
物の保存安定性、硬化により得られる硬化被膜の性能が
良好であるので好適である。
【0022】この感光性樹脂組成物には、必須ではない
が一般に適当な有機溶剤が配合され、溶液状態で使用さ
れ、基材に塗布される。ここで用いられる溶剤として
は、ポリイミド前駆体である成分(A)のポリイミド前
駆重合体を合成するために用いられる溶剤が好適に用い
られる。その具体例としては、N-メチル-2-ピロリド
ン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ヘ
キサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、1,4-
ジオキサン、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメ
チルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノ
ン、γ-ブチロラクトン、ブチルセロソルブアセテー
ト、トルエン、キシレン等が挙げることができ、これら
は一種単独でも二種以上を組み合わせても用いることが
できる。
【0023】本発明の感光性樹脂組成物を有機溶剤に溶
解した溶液は、例えばスピンコート、浸漬、印刷等の公
知の方法によりシリコンウエハー、金属板、ガラス板、
セラミックス基板等の基材上に塗布し、塗布後、乾燥器
あるいはホットプレート等の加熱手段を用い、30〜140
℃の温度で数分から数時間プリベークを行い、塗膜中の
溶剤を大部分除去することにより被膜を得ることができ
る。この被膜にマスクを介して可視光線、紫外線等の光
を数秒から数分間照射して選択的に露光し、次いで、露
光部を現像液で溶解除去することによりレリーフパター
ンを得ることができる。ここで、現像液としては、アル
カリ性水溶液、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム水溶液のようなものが好適に用いられる。
【0024】更に、現像により形成されたレリーフパタ
ーンの樹脂は、ポリイミドの前駆体の形であるため、こ
れを乾燥器、あるいは電気炉などの加熱手段により200
〜500℃、特に、250〜400℃の温度で数十分から数時間
加熱することにより、パターン化されたポリイミド被膜
を形成することができる。
【0025】本発明の感光性樹脂組成物は、容易にパタ
ーン形成ができ、また、その硬化後に形成される樹脂被
膜は、耐熱性、機械的特性、電気的特性に優れるため
に、電子部品用保護膜として好適に用いることができ
る。
【0026】この電子部品用保護膜は、例えば半導体装
置、具体的には、ダイオード、トランジスタ、I.C.、
L.S.I.などの半導体素子表面のジャンクションコー
ト膜、パッシベーション膜、バッファーコート膜、L.
S.I.等のα線遮閉膜、多層配線の層間絶縁膜、その他
にもプリントサーキットボードのコンフォーマルコー
ト、液晶表示素子の配向膜、イオン注入マスク等が挙げ
られ、幅広い範囲にわたり利用することができる。
【0027】
【実施例】[実施例1]温度計、撹拌機及び滴下ロート
を具備した200mlフラスコ内に、メチレンジアニリン
9.9g(50ミリモル)、N-メチル-2-ピロリドン 15gを
仕込み、撹拌混合し、更に、1,1,3,3-テトラメチル-1,3
-ビス-[4-(1,2,3,6-テトラヒドロ無水フタル酸)]ジシロ
キサン 6.51g(15ミリモル)、3,3',4,4'-ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物 11.3g(35ミリモル)及び
N-メチル-2-ピロリドン 66.8gを、反応温度を40℃以
下に維持しながら、約30分かけて添加した。添加後、室
温(25℃)で8時間熟成し、次いで1μミリポアフィル
ター(FALP)で行なった。(尚、上記反応は、空気中の
水分が混入しないように、全て乾燥N2気流中で行なっ
た。) 上記で得られた溶液20gに、2,6-ジ(4'-ジアジドベンサ
ル)-4-メチルシクロヘキサノン0.236gを添加溶解し組
成物を調製した。
【0028】この組成物をスピンコーターを用いてシリ
コンウエハーに塗布し、乾燥器中で80℃で0.5時間乾燥
した。得られた塗膜にストライブパターンを有するフォ
トマスクを密着させ、250Wの超高圧水銀灯からの紫外
線を20秒照射した。次に、2.4%水酸化テトラメチルア
ンモニウム水溶液で現像し、更に、純水でリンスし、得
られたライン・アンド・スペース・パターンの形状及び
最小の線幅を観測した。また、それらを、乾燥器中で15
0℃で1時間と350℃で0.5時間で硬化し、硬化前の膜厚
に対する硬化後の膜厚の比(残膜率=硬化後膜厚/硬化
前膜厚)を求めた。
【0029】得られたパターン形状は良好で線幅5μm
のライン・アンド・スペース・パターンを解像した。硬
化膜厚は5μm、残膜率0.70であった。また、上記のポ
リイミド系樹脂組成物は、5℃で3ヶ月間冷蔵保存した
後でも常温で測定した粘度に変化はほとんどなく、感光
特性、硬化膜特性を測定したところこれらの特性にも変
化が認められなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明のポリイミド系感光性樹脂組成物
は、従来の製品に比して次のような優れた効果を奏す
る。 1.用いられる重合体がシンプルな重合組成を有し、組
成物はシンプルな配合組成を有する。そのため高純度で
調製することができる。 2.調製が容易であり、しかも保存安定性に優れ、感度
が良好であり、現像後、後硬化時の膜減りが少なく、基
板への接着性に優れている。 3.ネガ型感光性組成物として光照射により容易に被膜
をパターン化することができ、各種電子部品の保護膜の
形成に好適である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、R1は同一でも異なってもよく、水素原子又は炭
    素原子数1〜10の非置換又は置換の1価炭化水素基、R
    2は芳香族環を有する4価の有機基、Qは2価の有機基
    であり、nは0〜100の整数であり、x及びyはx/yの
    モル比が10/100〜100/0の範囲にある正の整数である]
    で表わされるポリイミド前駆重合体(A)と、 1分子内にアジド基を2つ持つビスアジド化合物(B)
    とを含有してなる感光性ポリイミド系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ビスアジド化合物(B)はポリイミド前
    駆重合体(A)100重量部あたり、0.5〜50重量部の量で
    配合されている請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ビスアジド化合物(B)が、2,6-ジ(4'-
    アジドベンサル)-4-メチルシクロヘキサノンである請求
    項1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の組
    成物を硬化させてなる被膜。
JP20350099A 1999-07-16 1999-07-16 感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜 Pending JP2001026715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20350099A JP2001026715A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20350099A JP2001026715A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001026715A true JP2001026715A (ja) 2001-01-30

Family

ID=16475194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20350099A Pending JP2001026715A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001026715A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7481548B2 (ja) 樹脂組成物、及び硬化膜の製造方法
WO2007034604A1 (ja) ネガ型感光性樹脂組成物、パターン形成方法及び電子部品
US6001534A (en) Photosensitive resin composition
JP2006189788A (ja) ネガ型感光性樹脂組成物、パターン形成方法及び電子部品
JP2787531B2 (ja) 感光性樹脂組成物及び電子部品用保護膜
JP6935982B2 (ja) 樹脂組成物、硬化レリーフパターンの製造方法、及び半導体装置
KR100914064B1 (ko) 포지티브형 감광성 수지 조성물
JPWO2015011893A1 (ja) 樹脂組成物、それを用いたパターン形成方法及び電子部品
JP2606402B2 (ja) 硬化性樹脂及びその製造方法
TW200535168A (en) Precursor solution for polyimide/silica composite material, its manufacture method and polyimide/silica composite material having low volume shrinkage
US5587275A (en) Photosensitive resin composition and a process for forming a patterned polyimide film using the same
KR19980079775A (ko) 내열성 감광성 중합체조성물, 패턴의 제조법 및 반도체 장치
JP3064579B2 (ja) パターン形成方法
JPH06308730A (ja) 感光性ポリイミド前駆体組成物
JPH1192660A (ja) 感光性樹脂組成物
JP2674415B2 (ja) 感光性樹脂組成物及び電子部品用保護膜
US5573886A (en) Photosensitive resin composition comprising a polyimide precursor and method for making a polyimide film pattern from the same
US5914354A (en) Radiation-sensitive resin composition
JP2001026715A (ja) 感光性ポリイミド系樹脂組成物及びそれから得られる被膜
KR20100039009A (ko) 포지티브형 감광성 수지 조성물
JPH10195294A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3921734B2 (ja) 高解像度感光性ポリイミド前駆体組成物
JP2551214B2 (ja) 硬化性樹脂溶液組成物及びその製造方法並びに電子部品用保護膜
JP3461931B2 (ja) 耐熱性感光性重合体組成物及びレリーフパターンの製造法
WO2021225127A1 (ja) ポジ型感光性樹脂組成物、ドライフィルム、パターン塗膜及び電子部品