JP2001026692A - 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体

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JP2001026692A
JP2001026692A JP2000119612A JP2000119612A JP2001026692A JP 2001026692 A JP2001026692 A JP 2001026692A JP 2000119612 A JP2000119612 A JP 2000119612A JP 2000119612 A JP2000119612 A JP 2000119612A JP 2001026692 A JP2001026692 A JP 2001026692A
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cyclic olefin
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olefin
formula
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JP2000119612A
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Toshiyuki Hirose
敏行 広瀬
Yozo Yamamoto
陽造 山本
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリップ性が改良され、透明性、表面光沢に
優れた環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体の
提供。 【解決手段】 特定構造の環状オレフィンから導かれる
炭素原子数が2〜20のα-オレフィン・環状オレフィ
ンランダム共重合体(a−1)、環状オレフィンの開環
(共)重合体もしくはその水素添加物(a−2)、およ
び(a−1)または(a−2)のグラフト変性物(a−
3)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の環状オレ
フィン系樹脂、または、この環状オレフィン系樹脂と
(b)ポリオレフィンとからなる樹脂組成物と、アミド
系化合物とからなる環状オレフィン系樹脂組成物。この
環状オレフィン系樹脂組成物を用いて、医療容器、食品
容器、包装等に好適に用いることができる成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状オレフィン系樹脂
を含む環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体に
関する。さらに詳しくは、容器、包装等の用途に適した
環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】環状オレフィン系樹脂は、透明性、防湿
性に優れ、容器、包装等の用途に適している。しかし、
環状オレフィン系樹脂同士の摩擦係数が大きく、容器生
産ラインでの傷つき、フィルム巻き取り時の巻き取り不
良を来す場合があった。これらの問題を解決するため
に、スリップ剤やアンチブロッキング剤として一般的に
使われている添加剤を配合することが考えられるが、環
状オレフィン系樹脂成形体の表面光沢、透明性を阻害せ
ずにスリップ性を改良できる添加剤は、従来知られてい
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スリ
ップ性が改良され、透明性、表面光沢に優れた環状オレ
フィン系樹脂組成物およびその成形体を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる環状オレ
フィン系樹脂組成物は、
【0005】(A) (a−1)下記式 (1)または (2)で表される環状オ
レフィンと炭素原子数が2〜20のα-オレフィンとの
共重合体からなるα-オレフィン・環状オレフィンラン
ダム共重合体、(a−2)下記式 (1)または (2)で
表される環状オレフィンの開環(共)重合体もしくはそ
の水素添加物、および(a−3)前記α-オレフィン・
環状オレフィンランダム共重合体(a−1)または環状
オレフィンの開環(共)重合体もしくはその水素添加物
(a−2)のグラフト変性物よりなる群から選ばれる少
なくとも1種の環状オレフィン系樹脂(A1)、または
該環状オレフィン系樹脂(A1)と(b)ポリオレフィ
ンとからなる樹脂組成物(A2)と、(B)アミド系化
合物よりなる環状オレフィン系樹脂組成物である。
【0006】
【化3】 (式 (1)において、nは0または1であり、mは0ま
たは正の整数であり、qは0または1であり、R1〜R
18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に、水素原
子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ば
れる原子または基を表し、R15〜R18は、互いに結合し
て単環または多環を形成していてもよく、かつこの単環
または多環は二重結合を有していてもよく、またR15
16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成
していてもよい。ここでqが0の場合には、それぞれの
結合手が結合して5員環を形成する。)
【0007】
【化4】 (式(2)において、mは0または正の整数であり、h
は0または正の整数であり、jおよびkは0、1または
2であり、R7〜R15およびR17〜R18は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりな
る群から選ばれる原子または基を表し、R19〜R27は、
それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基
およびアルコキシ基からなる群から選ばれる原子または
基を表す。)
【0008】環状オレフィン系樹脂組成物を構成するア
ミド系化合物がオレイン酸アミドである組成物は、本発
明の好ましい態様である。
【0009】また、本発明によれば、前記環状オレフィ
ン系樹脂組成物を用いて形成される成形体が提供され
る。
【0010】さらにまた、本発明では、前記成形体がシ
ート状またはフィルム状であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる環状オレ
フィン系樹脂組成物およびその成形体について具体的に
説明する。本発明に係わる環状オレフィン系樹脂組成物
は、(A)環状オレフィン系樹脂またはそれよりなる樹
脂組成物と(B)アミド系化合物とからなる。
【0012】(A)環状オレフィン系樹脂(A1)、お
よび環状オレフィン系樹脂(A1)とポリオレフィンよ
りなる樹脂組成物(A2) 最初に、環状オレフィン系樹脂(A1)、およびこの環
状オレフィン系樹脂とポリオレフィンとからなる樹脂組
成物(A2)について説明する。
【0013】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
(A1)としては、(a−1)炭素原子数が2〜20の
α-オレフィンと前記式(1)または(2)で表される
環状オレフィンとのランダム共重合体、(a−2)式
(1)または(2)で表される環状オレフィンの開環
(共)重合体またはその水素化物、あるいは(a−3)
上記(a−1)または(a−2)のグラフト変性物から
選ばれた少なくとも1種を挙げることができる。
【0014】本発明で好ましく用いられる環状オレフィ
ン系樹脂(A1)は、サーマル・メカニカル・アナライ
ザーで測定した軟化温度(TMA)が、通常は60℃以
上であり、好ましくは70〜210℃、さらに好ましく
は80〜180℃である。なお軟化温度(TMA)は、
シート上に直径1.0mmの石英製針を載せ、荷重49g
をかけ、5℃/分の速度で昇温させたときに、針がシー
トに0.635mm侵入した温度である。
【0015】本発明の環状オレフィン系樹脂(A1)の
135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]は、通
常は0.01〜10dl/gであり、好ましくは0.0
5〜2.0dl/g、さらに好ましくは0.4〜1.2
dl/gである。またこの環状オレフィン系樹脂(A
1)の、ガラス転移温度(Tg)は、通常50℃以上、
好ましくは60〜200℃であり、X線回折法によって
測定した結晶化度は、通常0〜20%、好ましくは0〜
2%である。
【0016】ここで、前記炭素原子数が2〜20のα-
オレフィンについて説明する。α-オレフィンとして
は、直鎖状でも分岐状でもよく、エチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、
1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセ
ン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどの炭素原子数が
2〜20の直鎖状α-オレフィン;3-メチル-1-ブテン、
3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル
-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキ
セン、3-エチル-1-ヘキセンなどの炭素原子数が4〜2
0の分岐状α-オレフィンなどが挙げられる。これらの
なかでは、炭素原子数が2〜8の直鎖状α-オレフィン
が好ましく、炭素原子数が2〜4の直鎖状α-オレフィ
ンがより好ましい。なかでもエチレンが特に好ましい。
【0017】次に上記した環状オレフィンについて説明
する。本発明の環状オレフィンは、前記式(1)または
(2)で表される化合物である。
【0018】前記式(1)において、nは0または1で
あり、mは0または正の整数である。また、R1〜R18
ならびにRa、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子
または基を表す。ここで、ハロゲン原子は、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。
【0019】炭化水素基としては、炭素原子数1〜20
のアルキル基、炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキ
ル基、炭素原子数3〜15のシクロアルキル基および炭
素数6〜20の芳香族炭化水素基などを挙げることがで
きる。
【0020】より具体的には、アルキル基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基
およびオクタデシル基などを挙げることができ、ハロゲ
ン化アルキル基としては、上記のようなアルキル基を形
成している水素原子の少なくとも一部がフッ素原子、塩
素原子、臭素原子またはヨウ素原子で置換された基を挙
げることができ,シクロアルキル基としては、シクロヘ
キシル基などを挙げることができ、芳香族炭化水素基と
しては、フェニル基およびナフチル基などを挙げること
ができる。
【0021】さらに前記式(1)において、R15とR16
とが、R17とR18とが、R15とR17とが、R16とR18
が、R15とR18とが、あるいはR16とR17とがそれぞれ
結合して(互いに共同して)、単環または多環を形成し
ていてもよく、しかもこのようにして形成された単環ま
たは多環が二重結合を有していてもよい。ここで形成さ
れる単環または多環としては、具体的に以下のようなも
のを挙げることができる。
【0022】
【化5】
【0023】上記例示において、1または2の番号を付
した炭素原子は、式(1)においてそれぞれR
15(R16)またはR17(R18)が結合している炭素原子
を表す。また、R15とR16とで、またはR17とR18とで
アルキリデン基を形成していてもよい。このようなアル
キリデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリデ
ン基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例と
しては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプロ
ピリデン基などを挙げることができる。
【0024】前記式(1)の中で好ましい環状オレフィ
ンとして、下記式(1−1)で表される環状オレフィン
を挙げることができる。
【化6】 上記式(1−1)において、n、m、R1〜R18は式
(1)と同じ意味を表す。
【0025】前記式(2)において、mは0または正の
整数であり、hは0または正の整数であり、jおよびk
は0、1または2である。また、R7〜R15およびR17
〜R1 8は式(1)と同じものを表す。さらに、R19〜R
27はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水
素基およびアルコキシ基からなる群から選ばれる原子ま
たは基を表す。
【0026】ここでハロゲン原子は、前記式(1)にお
けるハロゲン原子と同じである。また式(2)のR19
27の炭化水素基としては、炭素原子数1〜20のアル
キル基、炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、
炭素原子数3〜15のシクロアルキル基および炭素原子
数6〜20の芳香族炭化水素基などを挙げることができ
る。より具体的には、アルキル基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基およびオ
クタデシル基などを挙げることができ、ハロゲン化アル
キル基としては、上記のようなアルキル基を形成してい
る水素原子の少なくとも一部がフッ素原子、塩素原子、
臭素原子またはヨウ素原子で置換された基を挙げること
ができる。
【0027】シクロアルキル基としては、シクロヘキシ
ル基などを挙げることができ、芳香族炭化水素基として
は、アリール基およびアラルキル基などを挙げることが
でき、具体的には、フェニル基、トリル基、ナフチル
基、ベンジル基およびフェニルエチル基などを挙げるこ
とができる。アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基およびプロポキシ基などを挙げることができる。
【0028】ここで、R17およびR18が結合している炭
素原子と、R21が結合している炭素原子またはR19が結
合している炭素原子とは直接あるいは炭素原子数1〜3
のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち、上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合し
ている場合には、R17およびR21で表される基が、また
は、R18およびR19で表される基が互いに共同して、メ
チレン基(−CH2−)、エチレン基(−CH2CH
2−)またはトリメチレン基(−CH2CH2CH2−)の
内のいずれかのアルキレン基を形成している。
【0029】さらに、j=k=0のとき、R23とR20
たはR23とR27とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。この場合の単環または多
環の芳香族環の例としては、j=k=0のときR23とR
20がさらに芳香族環を形成している以下に記載する基な
どを挙げることができる。
【化7】 上記式において、hは式(2)におけるhと同じ意味を
表す。
【0030】上記のような式(1)または(2)で表さ
れる環状オレフィンとしては、具体的には、ビシクロ
[2.2.1)ヘプト-2-エン誘導体、テトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]-3-ドデセン誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]-4-ヘプタデセン誘導体、オク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.
012,17]-5-ドコセン誘導体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.
02,7.09,14]-4-ヘキサデセン誘導体、ヘプタシクロ-5-
エイコセン誘導体、ヘプタシクロ-5-ヘンエイコセン誘
導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリ
シクロ[4.4.0.12,5]-3-ウンデセン誘導体、ペンタシク
ロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]-4-ペンタデセン誘導体、ペ
ンタシクロペンタデカジエン誘導体、ペンタシクロ[7.
4.0.12,5.19,12.08,13]-3-ペンタデセン誘導体、ヘプタ
シクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]-4-エ
イコセン誘導体、ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.1
15,18.03,8.02,10.012,21.014,19]-5-ペンタコセン誘導
体、ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]-3-ヘキサ
デセン誘導体、ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]-5-ヘンエイコセン誘導体、ノナシ
クロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.02,11.04,9.013,22.
015,20]-5-ヘキサコセン誘導体、1,4-メタノ-1,4,4a,9a
-テトラヒドロフルオレン誘導体、1,4-メタノ-1,4,4a,
5,10,10a-ヘキサヒドロアントラセン誘導体、およびシ
クロペンタジエン-アセナフチレン付加物などを挙げる
ことができる。
【0031】以下に前記のような式(1)または(2)で
表される環状オレフィンのより具体的な例を示す。
【0032】
【化8】 などのビシクロ[2.2.1]ヘプトー2―エン誘導体;
【0033】
【化9】
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】
【化13】 などのテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
誘導体;
【0038】
【化14】 などのヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−
4−ヘプタデセン誘導体;
【0039】
【化15】 などのオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン誘導体;
【0040】
【化16】 などのペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘ
キサデセン誘導体;
【0041】
【化17】 などのヘプタシクロ−5−エイコセン誘導体またはヘプ
タシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体;
【0042】
【化18】 などのトリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン誘導体;
【0043】
【化19】 などのトリシクロ[4.4.0.12,5]−3−ウンデセン誘導
体;
【0044】
【化20】 などのペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペ
ンタデセン誘導体;
【0045】ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−
4−ペンタデカジエン
【化21】 などのジエン誘導体;
【0046】
【化22】 などのペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペ
ンタデセン誘導体;
【0047】
【化23】 などのヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.0
11,16]−4−エイコセン誘導体;
【0048】
【化24】 などのノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.03,8.0
2,10.012,21.014,19]−5−ペンタコセン誘導体;
【0049】
【化25】 などのペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘ
キサデセン誘導体;
【0050】
【化26】 などのヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ヘンエイコセン誘導体;
【0051】ノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.
02,11.04,9.013,22.015,20]―6―ヘキサコセン
【化27】 などのノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.02,11.
04,9.013,22.015,20]―6―ヘキサコセン誘導体;
【0052】そしてさらには、
【化28】
【0053】
【化29】
【0054】
【化30】
【0055】
【化31】
【0056】
【化32】
【0057】上記のような式 (1)または (2)で表さ
れる環状オレフィンは、シクロペンタジエン類と対応す
る構造を有するオレフィン類とのディールス・アルダー
反応により製造することができる。これらの環状オレフ
ィンは、単独であるいは2種以上組み合わせて用いるこ
とができる。
【0058】本発明で用いられる(a−1)〜(a−
3)の環状オレフィン系樹脂は、上記のような式 (1)
または (2)で表される環状オレフィンを用いて、例え
ば特開昭60−168708号公報、特開昭61−12
0816号公報、特開昭61−115912号公報、特
開昭61−115916号公報、特開昭61−2713
08号公報、特開昭61−272216号公報、特開昭
62−252406号公報、特開昭62−252407
号公報、特開昭64−106号公報、特開平1−156
308号公報および特開平1−197511号公報など
に記載された方法に従い、適宜条件を選択することによ
り製造することができる。
【0059】(a−1)α-オレフィン・環状オレフィ
ンランダム共重合体 本発明の(a−1)α-オレフィン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体は、通常、α-オレフィンから誘導され
る構成単位を30〜90モル%、好ましくは40〜80
モル%の量で、環状オレフィンから誘導される構成単位
を10〜70モル%、好ましくは20〜60モル%の量
で含有している。なお、α-オレフィン組成および環状
オレフィン組成は13C−NMRによって測定される。
【0060】本発明において特に好ましく使用されるの
は、エチレンから誘導される構成単位と、前記した環状
オレフィンから誘導される構成単位とからなるエチレン
・環状オレフィンランダム共重合体である。
【0061】(a−1)α-オレフィン・環状オレフィ
ンランダム共重合体においては、上記のようなα-オレ
フィンから誘導される構成単位と環状オレフィンから誘
導される構成単位とが、ランダムに配列して結合し、実
質的に線状構造を有していることが好ましい。この共重
合体が実質的に線状であって、実質的にゲル状架橋構造
を有していないことは、この共重合体が有機溶媒に溶解
し、不溶分を含まないことにより確認することができ
る。たとえば後述するようにして極限粘度[η]を測定
する際に、この共重合体が135℃、デカリンに完全に
溶解することにより確認することができる。
【0062】本発明で用いられる(a−1)α-オレフ
ィン・環状オレフィンランダム共重合体において、前記
式 (1)または (2)で表される環状オレフィンから誘
導される構成単位の少なくとも一部は、それぞれ下記構
造式 (1−a)または (2−a)で示される構造を有し
ていると考えられる。また、式 (1−1)で表される環
状オレフィンの少なくとも一部は下記構造式 (1−1−
a)で表される構造を有していると考えられる。
【0063】
【化33】 上記式 (1−a)、 (1−1−a)において、n、m、
q、R1〜R18ならびにRa、Rbは式 (1)と同じもの
を表す。式 (2−a)において、m、h、j、k、R7
〜R15およびR17〜R27は式 (2)と同じ意味を表す。
【0064】また本発明で用いられる(a−1)α-オ
レフィン・環状オレフィンランダム共重合体は、本発明
の目的を損なわない範囲で必要に応じて他の共重合可能
なモノマーから誘導される構成単位を含有していてもよ
い。このような他のモノマーとしては、上記のような炭
素数2〜20のα-オレフィンまたは環状オレフィン以
外のオレフィンや、ノルボルネン類、非共役ジエン類な
どを挙げることができる。
【0065】具体的には、シクロブテン、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-
メチルシクロヘキセン、2-(2-メチルブチル)-1-シク
ロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ
-4,7-メタノ-1H-インデンなどのシクロオレフィン;2-
ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボルネン、5-エチル-2-
ノルボルネン、5-イソプロピル-2-ノルボルネン、5-n-ブ
チル-2-ノルボルネン、5-イソブチル-2-ノルボルネン、
5,6-ジメチル-2-ノルボルネン、5-クロロ-2-ノルボルネ
ン、5-フルオロ-2-ノルボルネンなどのノルボルネン
類;1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5
-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,7-オクタジエン、ジシク
ロペンタジエン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-ビ
ニル-2-ノルボルネンなどの非共役ジエン類;等を挙げ
ることができる。
【0066】これらの他のモノマーは、単独であるいは
2種以上組み合わせて用いることができる。 (a−1)α-オレフィン・環状オレフィンランダム共
重合体において、上記のような他のモノマーから誘導さ
れる構成単位は、通常20モル%以下、好ましくは10
モル%以下の量で含有されていてもよい。
【0067】本発明で用いられる(a−1)α-オレフ
ィン・環状オレフィンランダム共重合体は、炭素数2〜
20のα-オレフィンと式 (1)または (2)で表され
る環状オレフィンとを用いて、前記公報に開示された製
造方法により製造することができる。これらのうちで
も、この共重合を炭化水素溶媒中で行い、触媒としてこ
の炭化水素溶媒に可溶性のバナジウム化合物および有機
アルミニウム化合物から形成されるバナジウム系触媒、
チタン化合物および有機アルミニウム化合物から形成さ
れるチタン系触媒、または少なくとも2個の共役シクロ
アルカジエニル基が低級アルキレン基を介して結合した
多座配位性化合物を配位子とするジルコニウム錯体およ
びアルミノオキサンから形成されるジルコニウム系触媒
を用いて(a−1)α-オレフィン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体を製造することが好ましい。
【0068】(a−2)環状オレフィンの開環(共)重
合体もしくはその水素添加物 本発明で用いられる(a−2)における環状オレフィン
の開環(共)重合体は、前記式 (1)または (2)で表
される環状オレフィンから誘導される構成単位からな
り、この構成単位の少なくとも一部は、下記式 (1−
b)または (2−b)で表される構造を有していると考
えられる。また、式 (1−1)で表される環状オレフィ
ンの少なくとも一部は次式 (1−1−b)で表される構
造を有していると考えられる。
【0069】
【化34】 上記式 (1−b)、 (1−1−b)において、n、m、
q、R1〜R18ならびにRa、Rbは式 (1)と同じもの
を表す。式 (2−b)において、m、h、j、k、R7
〜R15およびR17〜R27は式 (2)と同じものを表す。
【0070】上記環状オレフィン系開環(共)重合体
は、前記環状オレフィンを必須成分とするものである
が、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて他
の共重合可能な不飽和単量体成分を含有していてもよ
い。任意に共重合されていてもよい不飽和単量体として
は、例えば下記式 (3)で表される環状オレフィンなど
を挙げることができる。
【0071】
【化35】 上記式 (3)中、R28およびR29は、水素原子、炭化水
素基またはハロゲン原子であって、それぞれ同一でも異
なっていてもよい。また、tは2以上の整数であって、
28およびR29が複数回繰り返される場合には、これら
はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
【0072】前記式 (3)で示されるモノマー成分とし
ては、例えばシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロノネ
ン、シクロデセン、メチルシクロペンテン、メチルシク
ロヘキセン、メチルシクロヘプテン、メチルシクロオク
テン、メチルシクロノネン、メチルシクロデセン、エチ
ルシクロペンテン、エチルシクロブテン、エチルシクロ
オクテン、ジメチルシクロペンテン、ジメチルシクロヘ
キセン、ジメチルシクロヘプテン、ジメチルシクロオク
テン、トリメチルシクロデセン、2-(2-メチルブチル)
-1-シクロヘキセンなどを挙げることができる。
【0073】前記式 (3)以外に任意に共重合されても
よい不飽和単量体としては、具体的には2,3,3a,7a-テト
ラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン、3a,5,6,7a-テトラ
ヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン等の環状オレフィンを
挙げることができる。このような任意に共重合されても
よい不飽和単量体は単独で、または組合せて使用するこ
とができ、通常、環状オレフィン系開環(共)重合体
(a−2)100モル%に対して50モル%未満の量で
用いられる。
【0074】このような開環(共)重合体は、前記公報
に開示された製造方法により製造することができる。具
体的には、前記式 (1)または (2)で表される環状オ
レフィンを開環重合触媒の存在下に、重合または共重合
させることにより製造することができる。このような開
環重合触媒としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、オスミウム、イリジウムまたは白金などから選ばれ
る金属のハロゲン化物、硝酸塩またはアセチルアセトン
化合物と、還元剤とからなる触媒、あるいは、チタン、
パラジウム、ジルコニウムまたはモリブテンなどから選
ばれる金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン化合
物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いる
ことができる。
【0075】本発明で用いられる(a−2)における開
環(共)重合体の水素化物は、上記のようにして得られ
る(a−2)開環(共)重合体を、従来公知の水素添加
触媒の存在下に水素化して得られる。この開環(共)重
合体の水素化物において、式 (1)または (2)で表さ
れる環状オレフィンから誘導される構成単位のうち、少
なくとも一部は下記式 (1−c)または (2−c)で表
される構造を有していると考えられる。また、式 (1−
1)で表される環状オレフィンの少なくとも一部は、次
式 (1−1−c)で表される構造を有していると考えら
れる。
【0076】
【化36】 上記式 (1−c)、 (1−1−c)において、n、m、
q、R1〜R18ならびにRa、Rbは式 (1)と同じもの
を表す。式 (2−c)において、m、h、j、k、R7
〜R15およびR17〜R27は式 (2)と同じものを表す。
【0077】(a−3)上記(a−1)または(a−
2)のグラフト変性物 本発明で用いられる(a−3)のグラフト変性物は、上
記のような(a−1)α-オレフィン・環状オレフィン
ランダム共重合体、または(a−2)環状オレフィンの
開環(共)重合体もしくはその水素化物の一部を、変性
剤でグラフト変性して得られる。
【0078】変性剤としては、無水マレイン酸などの不
飽和カルボン酸、これらの酸無水物または不飽和カルボ
ン酸のアルキルエステル等の誘導体などを挙げることが
できる。本発明で用いられる(a−3)グラフト変性物
において、変性剤から誘導される構成単位の含有率は、
通常10モル%以下である。
【0079】このような(a−3)グラフト変性物は、
所望の変性率になるように、(a−1)α-オレフィン
・環状オレフィンランダム共重合体または(a−2)環
状オレフィンの開環(共)重合体もしくはその水素化物
に、変性剤を配合してグラフト重合させ製造することも
できるし、予め高変性率の変性物を調製し、次いでこの
変性物と未変性の環状オレフィン系樹脂とを混合するこ
とにより製造することもできる。
【0080】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
(A1)は、上記のような(a−1)、(a−2)およ
び(a−3)からなる群から選ばれ、これらを2種以上
組み合わせたものであってもよい。本発明では、環状オ
レフィン系樹脂(A1)として、これらのうちでも、
(a−1)α-オレフィン・環状オレフィンランダム共
重合体が好ましく用いられる。
【0081】次に、本発明で用いられる環状オレフィン
系樹脂(A1)とポリオレフィン(b)とからなる環状
オレフィン系樹脂組成物(A2)について説明する。環
状オレフィン系樹脂組成物(A2)を構成する環状オレ
フィン系樹脂(A1)については、前述したとおりであ
る。
【0082】(b)ポリオレフィン 本発明で用いられる(b)ポリオレフィンとしては、通
常は炭素数2〜20のα-オレフィンの(共)重合体が
使用される。具体的にはこの炭素数2〜20のα-オレ
フィンの例としては、エチレン、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセンおよび1-エイコセンなどを挙げることができる。
【0083】本発明で使用される(b)ポリオレフィン
は、上記のようなα-オレフィンの単独重合体であって
もよいし、また2種以上のα-オレフィンの共重合体で
あってもよい。さらに、この(b)ポリオレフィンに
は、このポリオレフィンの特性を損なわない範囲内で、
この上記のようなα-オレフィンに、ノルボルネン類、
非共役ジエン類などの他の単量体が共重合していてもよ
い。
【0084】こうした他の単量体の例としては、シクロ
ブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4-ジメチ
ルシクロペンテン、3-メチルシクロヘキセン、2-(2-メ
チルブチル)-1-シクロヘキセン、シクロオクテンおよ
び3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンな
どのシクロオレフィン;2-ノルボルネン、5-メチル-2-
ノルボルネン、5-エチル-2-ノルボルネン、5-イソプロピ
ル-2-ノルボルネン、5-n-ブチル-2-ノルボルネン、5-イ
ソブチル-2-ノルボルネン、5,6-ジメチル-2-ノルボルネ
ン、5-クロロ-2-ノルボルネンおよび5-フルオロ-2-ノル
ボルネンなどのノルボルネン類;1,4-ヘキサジエン、4-
メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエ
ン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5-エチ
リデン-2-ノルボルネンおよび5-ビニル-2-ノルボルネン
などの非共役ジエン類;等を挙げることができる。
【0085】これらの他のモノマーは、単独であるいは
2種以上組み合わせて用いることができる。特に本発明
では、この(b)ポリオレフィンが、ポリエチレンおよ
び/またはポリプロピレンであることが好ましい。
(b)ポリオレフィンがポリエチレンである場合に、こ
のポリエチレンはエチレンの単独重合体であってもよい
し、エチレンと他のα-オレフィンとの共重合体であっ
てもよい。
【0086】(b)ポリオレフィンが、例えば、ポリエ
チレンである場合、エチレンの単独重合体、またはエチ
レン含有量が60モル%以上、好ましくは70モル%以
上のエチレンと他のα-オレフィンとの共重合体であっ
て、密度が0.830g/cm3以上、好ましくは0.8
7〜0.94g/cm3、190℃のメルトフローレート
が0.01〜100g/10分、好ましくは0.03〜
50g/10分、ビカット軟化点が50〜140℃、好
ましくは80〜130℃の範囲にあるものを使用するの
が望ましい。
【0087】エチレンと共重合する他のα-オレフィン
としては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エ
チル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-
ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ンなどの炭素数3〜14、好ましくは3〜10のものを
挙げることができる。
【0088】また、(b)ポリオレフィンが、例えば、
ポリプロピレンである場合に、このポリプロピレンはプ
ロピレンの単独重合体であってもよいし、プロピレンと
他のα-オレフィンとの共重合体であってもよい。
(b)ポリオレフィンがポリプロピレンである場合、プ
ロピレンの単独重合体、またはプロピレン含有量が70
モル%以上、好ましくは80モル%以上のポリプロピレ
ンと他のα-オレフィンとの共重合体であって、密度が
0.85g/cm3以上、好ましくは0.89〜0.91g/
cm3、230℃のメルトフローレートが0.01〜100
g/10分、好ましくは0.05〜50g/10分、ビ
カット軟化点が100〜170℃、好ましくは110〜
160℃の範囲にあるものを使用するのが望ましい。
【0089】プロピレンと共重合する他のα-オレフィ
ンとしては、エチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エ
チル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-
ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ンなどの炭素数2〜14(プロピレンを除く)、好まし
くは2〜10(プロピレンを除く)のものを挙げること
ができる。
【0090】また、(b)ポリオレフィンはグラフト変
性物であってもよい。ここで使用される変性剤として
は、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸、これらの
酸無水物または不飽和カルボン酸のアルキルエステル等
の誘導体などを挙げることができる。(b)ポリオレフ
ィンがグラフト変性物である場合に、このポリオレフィ
ン(b)中における変性剤から誘導される構成単位の含
有率は、通常10モル%以下である。
【0091】このようなグラフト変性物は、所望の変性
率になるようにポリオレフィンに変性剤を配合してグラ
フト重合させ製造することもできるし、予め高変性率の
変性物を調製し、次いでこの変性物と未変性のポリオレ
フィンとを混合することにより製造することもできる。
【0092】樹脂組成物(A2)中に占める環状オレフ
ィン系樹脂(A1)の割合は、通常50重量%以上、好
ましくは60〜99重量%、ポリオレフィン(b)の割
合は、通常50重量%未満、好ましくは1〜40重量%
とするのが望ましい。
【0093】本発明で用いられる(A)環状オレフィン
系樹脂または環状オレフィン系樹脂組成物には、本発明
の目的を損なわない範囲で、前記(a−1)〜(a−
3)および(b)以外の他の成分として、衝撃強度を向
上させるためのゴム成分を配合したり、他の樹脂成分、
耐熱安定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、ス
リップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、核剤、滑
剤、特定波長の光だけを吸収する染料、顔料、天然油、
合成油、ワックスまたは可透光性の充填剤などを配合す
ることができる。これらの他の成分の配合量は、環状オ
レフィン系樹脂(A1)および他の成分の合計量、また
は環状オレフィン系樹脂(A1)、ポリオレフィン
(b)および他の成分の合計量に占める割合で、通常5
0重量%未満とするのが望ましい。
【0094】例えば、任意成分として配合される安定剤
として具体的には、テトラキス[メチレン-3(3,5-ジ-t
-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタ
ン、β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プ
ロピオン酸アルキルエステル、2,2'-オキサミドビス
[エチル-3(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]等のフェノール系酸化防止剤;ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12ーヒドロキシ
ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸カルシウムなどの脂
肪酸金属塩;多価アルコールの脂肪酸エステルなどを挙
げることができる。
【0095】これらは単独で配合してもよく、例えばテ
トラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタンとステアリン酸亜
鉛およびグリセリンモノステアレートとの組合せのよう
に組み合わせて使用することもできる。本発明では特
に、フェノール系酸化防止剤と多価アルコールの脂肪酸
エステルとを組合せて用いることが好ましく、このよう
な多価アルコールの脂肪酸エステルとしては3価以上の
多価アルコールのアルコール性水酸基の一部がエステル
化された多価アルコール脂肪酸エステルを挙げることが
できる。
【0096】このような多価アルコールの脂肪酸エステ
ルとしては、具体的にはグリセリンモノステアレート、
グリセリンモノラウレート、グリセリンモノミリステー
ト、グリセリンモノパルミテート、グリセリンジステア
レート、グリセリンジラウレート等のグリセリン脂肪酸
エステル;ペンタエリスリトールモノステアレート(pe
ntaerythritol monostearate)、ペンタエリスリトール
モノラウレート、ペンタエリスリトールジステアレー
ト、ペンタエリスリトールトリステアレート等のペンタ
エリスリトールの脂肪酸エステルなどを挙げることがで
きる。これらは単独で用いてもよく、相互間で組合せて
用いてもよい。
【0097】フェノール系酸化防止剤は、必須成分の合
計100重量%に対して10重量%未満、好ましくは5
重%部未満、さらに好ましくは2重量%未満の割合で用
いるのが望ましい。また多価アルコールの脂肪酸エステ
ルは、必須成分の合計100重量%に対して10重量%
未満、好ましくは5重量%未満の割合で用いるのが望ま
しい。
【0098】(B)アミド系化合物 次に本発明に用いるアミド系化合物について説明する。
本発明に用いられるアミド系化合物は、カルボン酸とア
ミン類との反応物であって、具体的には、ラウリン酸ア
ミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、
ベヘニン酸アミド、ケイ皮酸アミド、エチレンビスラウ
リルアミド、エチレンビスミリスチルアミド、エチレン
ビスパルミチルアミド、エチレンビスステアリルアミ
ド、メチレンビスラウリルアミド、メチレンビスミリス
チルアミド、メチレンビスパルミチルアミド、メチレン
ビスステアリルアミド等を例示することができる。
【0099】本発明の組成物は、(A)環状オレフィン
系樹脂またはそれよりなる樹脂組成物と(B)アミド系
化合物の合計100重量%に対し(B)アミド系化合物
を0.01〜10重量%、好ましくは、0.05〜5重
量%、さらに好ましくは、0.1〜3重量%配合するこ
とにより調製される。
【0100】(A)環状オレフィン系樹脂またはそれよ
りなる樹脂組成物と(B)アミド系化合物とから本発明
の環状オレフィン系樹脂組成物を製造するには従来から
公知の混合方法が採用できる。例えば、ヘンシェルミキ
サー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラー
ブレンダー等で混合後さらに一軸押出機、二軸押出機、
ニーダー、ロール等により溶融混練する方法などを挙げ
ることができる。
【0101】環状オレフィン系樹脂組成物よりなる成形
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、Tダイ押出成
形、射出成形、ダイレクトブロー成形、射出ブロー成
形、インフレーション成形、カレンダー成形、プレス成
形、真空成形、圧空成形、テンター法、チューブラー法
等の方法による一軸または二軸延伸成形など従来公知の
方法で成形することができる。また、上記の成形法によ
り得られた成形体は、容器、フィルム、シート、袋、箱
等の様々な形態で利用される。これら成形体の中でも、
特に、シートまたはフィルム状であることが好ましい。
【0102】本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、
他の材料と積層して用いることも可能である。積層の相
手としては、何ら制限はないが、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−
1、ポリ3−メチル−1−ブテンなど上記(b)に例示
されたポリオレフィン、EPR(エチレン・プロピレン
ゴム)、PER(プロピレン・エチレンゴム)、EBR
(エチレン・ブテンゴム)、PBR(プロピレン・ブテ
ンゴム)、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴ
ム)等のエチレンまたはプロピレンと他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体及びエチレンまたはプロピレン
と他のα−オレフィンと非共役ジエンとのランダム共重
合体、エチレンと(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸または(メタ)アクリル酸エステル誘導
体との高圧ラジカル共重合体及びその金属塩中和物、エ
チレンと酢酸ビニルのランダム共重合体、エチレンとビ
ニルアルコールの共重合体、SBS(スチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体)、SIS(スチレン
・イソプレン・スチレンブロック共重合体)、SEBS
(スチレン・エチレン・ブテン・スチレンブロック共重
合体)、SEPS(スチレン・エチレン・プロピレン・
スチレンブロック共重合体)等のスチレンと共役ジエン
とのブロック共重合体およびその水素添加物、Ny6
(ナイロンー6)、Ny66(ナイロンー66)等のポ
リアミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、P
EN(ポリエチレンナフタレート)、PBT(ポリブチ
レンテレフタレート)等のポリエステル、ポリカーボネ
ート、PPO(ポリフェニレンオキサイド)、ポリアセ
タール等のエンジニアリングプラスチック、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン含有樹脂、ア
ルミニウム、金、チタン、二酸化珪素、窒化珪素などの
無機物、紙、セロファンなどを例示することができる。
これらの中では、ポリオレフィンが好ましく用いられ
る。
【0103】上記の積層体は、前記(A)環状オレフィ
ン系樹脂またはそれよりなる樹脂組成物と前記(B)ア
ミド系化合物よりなる組成物より形成される層を少なく
とも1層含む積層体であり、積層の組み合わせは、任意
である。
【0104】このような積層体において、(A)環状オ
レフィン系樹脂またはそれよりなる樹脂組成物層と、他
の層の厚さは、積層体の用途等を考慮して適宜設定する
ことができるが、通常の場合、(A)環状オレフィン系
樹脂またはそれよりなる樹脂組成物層の厚さは1μm〜
10mmの範囲内にあり、他層の厚さは1μm〜10mmの
範囲内にある。そして、本発明の積層体全体の厚さは、
この積層体の用途、積層される層の数等によって異なる
が、通常は、2μm〜20mmの範囲内にある。
【0105】上記のような環状オレフィン系樹脂または
それよりなる樹脂組成物(A)層と他の成分よりなる層
とは、例えば、多層Tダイ法、多層インフレーション
法、押出ラミネーション法等の共押出成形法、多層ブロ
ー法、多層射出ブロー法、ドライラミネーション法、蒸
着、2色成形法、サンドイッチ成形法、スタンピング成
形法、プレス法など、一般的な多層積層体の成形法を採
用して積層することができる。また、テンター法、チュ
ーブラー法等の方法による一軸または二軸延伸も可能で
ある。
【0106】本発明の成形体は、表面のスリップ性に優
れている。また、防湿性に優れており、食品や薬品の成
分を吸着しにくく、保香性に優れ、成形体からの溶出物
が少ない。また、シート、フィルム状とした成形体は、
手切れ性、ヒートシール性およびデッドホールド性に優
れ、さらに真空または圧空成形性にも優れている。さら
延伸したシートまたはフィルムは、強度、収縮特性に優
れている。
【0107】具体的な用途としては、薬剤、食品、日用
品、雑貨等の容器、包装など、任意のものを挙げること
ができる。例えば、食品用ブリスターパック;キャンデ
ィー等の手ひねり包装;あられ、ポテトチップなどのス
ナック菓子の包装;ストレッチ包装用フィルム;家庭用
ラップフィルム;シュリンクラベル;粘着ラベル;キャ
ップシール;イージーピールフィルム;テトラパック、
レトルトパック、牛乳パック等のパック;ゼリー、プリ
ンなどのカップ状の容器;これらカップ容器の蓋;薬ビ
ン、バイアルビン、輸液ボトル、輸液バッグ、PTP
(press through pack)、プレフィルドシリンジ、ディ
スポーザブルシリンジ等の医療容器;シャーレ、試験
管、分析セル等の理化学機器;化粧ビンなどを挙げるこ
とができる。
【0108】
【発明の効果】以上のように、本発明の組成物は、特定
の環状オレフィン系樹脂あるいはそれよりなる樹脂組成
物とアミド系化合物であるので、表面のスリップ性、防
湿性、透明性、耐熱性に優れた医療容器、食品容器、包
装等に好適に用いることのできる成形体が得られる。
【0109】
【実施例】次に本発明を実施例によってさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら制限さ
れるものではない。
【0110】測定法 TMA(軟化温度):シート上に直径1.0mmの石英製
針を載せ、荷重49gをかけ、5℃/分の速度で昇温さ
せたときに、針がシートに0.635mm侵入した時の温
【0111】Tg(ガラス転移温度):DSCを用い1
0℃/分の昇温速度で測定した。 MFR(メルトフローレート):ASTM D1238
に基づき260℃、2160gの条件で測定した。
【0112】表面光沢(グロス):ASTM D523
に基づき入射角60℃で測定した。
【0113】ヘイズ:ASTM D1003に基づき測
定した。
【0114】光線透過率: ASTM D1003に基
づき測定した。
【0115】静摩擦係数:120mm×120mmの大
きさに切り出したフィルムを、300mm×150mm
に切り出したフィルムの上に置き、その上に500gの
荷重を載せる。次に、引張試験器を用いて、シートをス
テンレス板に平行に200mm/分の速度で引っ張り、
力を測定し、次式を用いて結果を求めた。 静摩擦係数(μS)=静摩擦力(g)/荷重(g)
【0116】(実施例1)エチレンとテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]-3-ドデセンのランダム共重合体(以下
ETCD、TMA:80゜C、Tg:70゜C、MFR:1
4g/10分)99重量%とオレイン酸アミド1重量%
を混合し、シリンダーおよびダイを230゜Cに設定した
Tダイ成形機に供給して200μmの厚みのシートを作
成した。次いでこのシートをバッチ式延伸装置のクリッ
プに取り付け、85゜Cで2分間予熱した後、引張速度
0.5m/分で、縦2.5倍、横2.5倍の倍率に延伸
した。このフィルムを用いて表1の項目を評価した。そ
の結果を表1に示す。
【0117】(比較例1)実施例1でオレイン酸アミド
を加えずに、実施例1のETCD単体を用いた以外は、
すべて同じ操作を行い、同じ厚みのシートを得た。実施
例1と同じ項目を評価し、その結果を表1に示す。
【0118】(比較例2)実施例1でオレイン酸アミド
に代えて微粉シリカ(ミズカシルTM、P527、水澤化
学工業製、平均粒径1.6μm)1重量%を加えた以外
は、すべて実施例1と同じ方法でシートを作成した。実
施例1と同じ項目を評価し、その結果を表1に示す。
【0119】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES CEZ CEZ C08K 5/20 C08K 5/20 C08L 65/00 C08L 65/00 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15X AA39 AA39X AA76 AC12 AF27 BB06 BC01 4J002 BB002 BB032 BB041 BB042 BB122 BB141 BB142 BB171 BB172 BB191 BB192 BK001 EP016 EP026 FD030 FD070 FD176 GG01 GG02 4J026 AA64 BA24 BA25 BA26 BA35 4J100 AA01P AA15P AR05P AR09P BC08P BC12P CA01 CA04 DA37 DA44 JA58 JA59

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) (a−1)下記式 (1)または (2)で表される環状オ
    レフィンと炭素原子数が2〜20のα-オレフィンとの
    共重合体からなるα-オレフィン・環状オレフィンラン
    ダム共重合体、(a−2)下記式 (1)または (2)で
    表される環状オレフィンの開環(共)重合体もしくはそ
    の水素添加物、および(a−3)前記α-オレフィン・
    環状オレフィンランダム共重合体(a−1)または環状
    オレフィンの開環(共)重合体もしくはその水素添加物
    (a−2)のグラフト変性物よりなる群から選ばれる少
    なくとも1種の環状オレフィン系樹脂(A1)、または
    該環状オレフィン系樹脂(A1)と(b)ポリオレフィ
    ンとからなる樹脂組成物(A2)と、 (B)アミド系化合物よりなる環状オレフィン系樹脂組
    成物。 【化1】 (式 (1)において、nは0または1であり、mは0ま
    たは正の整数であり、qは0または1であり、R1〜R
    18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に、水素原
    子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ば
    れる原子または基を表し、R15〜R18は、互いに結合し
    て単環または多環を形成していてもよく、かつこの単環
    または多環は二重結合を有していてもよく、またR15
    16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成
    していてもよい。ここでqが0の場合には、それぞれの
    結合手が結合して5員環を形成する。) 【化2】 (式 (2)において、mは0または正の整数であり、h
    は0または正の整数であり、jおよびkは0、1または
    2であり、R7〜R15およびR17〜R18は、それぞれ独
    立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりな
    る群から選ばれる原子または基を表し、R19〜R27は、
    それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基
    およびアルコキシ基からなる群から選ばれる原子または
    基を表す。)
  2. 【請求項2】炭素原子数が2〜20のα-オレフィンと
    の共重合体からなるα-オレフィンがエチレンである請
    求項1に記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】アミド系化合物がオレイン酸アミドである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の環状オレフ
    ィン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の環状オ
    レフィン系樹脂組成物よりなる成形体。
  5. 【請求項5】成形体がシートまたはフィルム状であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008517079A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 トパース・アドヴァンスト・ポリマーズ・ゲーエムベーハー 欠陥数の少ないフィルムを製造するためのポリマーブレンド
JP2012052131A (ja) * 2004-10-18 2012-03-15 Topas Advanced Polymers Gmbh 欠陥数の少ないフィルムを製造するためのポリマーブレンド
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