JP2001025674A - 破砕機用ハンマ - Google Patents

破砕機用ハンマ

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JP2001025674A
JP2001025674A JP11199636A JP19963699A JP2001025674A JP 2001025674 A JP2001025674 A JP 2001025674A JP 11199636 A JP11199636 A JP 11199636A JP 19963699 A JP19963699 A JP 19963699A JP 2001025674 A JP2001025674 A JP 2001025674A
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hammer
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crusher
chip
chips
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Tsutomu Fukuda
努 福田
Toshihiko Kanayama
利彦 金山
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破砕機において回転させられることにより処
理物を打撃して破砕するハンマにあって、処理物の打撃
によるハンマ本体の摩耗を十分に抑える一方で、この打
撃の際の衝撃による振動や騒音の発生が少なく、また欠
けや亀裂が生じるのを防ぐことができ、さらには比較的
低コストのハンマを提供する。 【解決手段】 鋼材や鋳鉄等の高靱性材料よりなるハン
マ本体2の表面に、このハンマ本体2よりも高硬度の超
硬合金、ハイス鋼、セラミックス、サーメット等の硬質
材料よりなるチップ4…を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物等の処理物
を破砕する破砕機に用いられ、回転することによりこの
処理物を打撃して細かく破砕する破砕機用ハンマ(以
下、ハンマと称する。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築廃材のような産業廃棄物や、廃家電
や粗大ゴミ等の家庭からの廃棄物は、従来より破砕機に
よって細かく破砕された後、埋め立てられたり、一部が
分別されて再利用されたりしている。ここで、このよう
な破砕機としては、例えば外周部にハンマが揺動自在に
取り付けられたロータと、このロータに対向する衝撃板
とを破砕室内に設け、ロータを回転しつつホッパから破
砕室内に処理物を投入して上記ハンマにより打撃すると
ともに、処理物を上記衝撃板に衝突させ、さらにこの衝
突板とハンマとの間で処理物を摺り潰すようにして粉砕
する形式のものが例えば特開平9−66243号公報な
どにおいて提案されている。そして、このような破砕機
に用いられるハンマとしては、処理物を打撃する際の衝
撃や破砕室内における処理物との擦過による破損や摩耗
を防ぐため、そのハンマ本体が鋳鉄等の鋳物や鋼材によ
り形成されたものが一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような廃棄物には多種多様の材料が混在しており、中
には鋳鉄や鋼材よりも高硬度の材質も含まれているた
め、このような処理物の破砕を行ううちには、ハンマ本
体に摩耗が生じてしまうことは避けられない。特に最近
では、産業界で用いられる素材の高機能化によって強度
の高い合金等が廃棄物に混入することも多くなってきて
おり、これに伴い上記ハンマ本体の摩耗も一段と激しく
なってしまって頻繁にその交換を行わなければならず、
この交換作業に多くの時間と労力とが費やされて作業者
への負担が大きくなるという問題が生じている。また、
このようなハンマ本体の摩耗が進行すると、このハンマ
本体と破砕室内の衝撃板との間隔も当初の大きさより大
きくなって適正な間隔が維持できなくなり、ハンマと衝
撃板との間で処理物を確実に摺り潰して破砕することが
できなくなる可能性が生じる。
【0004】その一方で、このようなハンマ本体の摩耗
を抑えるために、上述した鋳鉄や鋼材のような材質に代
えて、ハンマ本体を例えば超硬合金等のようなより高硬
度の材質によって形成することも考えられるが、このよ
うな硬質材料は処理物を打撃する際の衝撃による振動や
騒音が大きく、周囲の環境に悪影響を及ぼしてしまうと
いう問題がある。また、かかる硬質材料は、高硬度であ
る反面、靱性に乏しく、打撃によって過大な衝撃が作用
した場合には摩耗ではなく欠けや亀裂が生じてしまって
その時点で交換を余儀なくされるという問題もあり、さ
らには鋳鉄や鋼材に比べて甚だコスト高となるという問
題もある。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、破砕機において回転させられることにより処理
物を打撃して破砕するハンマにあって、処理物の打撃に
よるハンマ本体の摩耗を十分に抑える一方で、この打撃
の際の衝撃による振動や騒音の発生が少なく、また欠け
や亀裂が生じるのを防ぐことができ、さらには比較的低
コストのハンマを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、高靱性材料
よりなるハンマ本体の表面に、このハンマ本体よりも高
硬度の硬質材料よりなるチップを取り付けたことを特徴
とする。従って、このようなハンマによれば、ハンマ本
体の表面に設けられた硬質材料製のチップによってハン
マ本体の摩耗が防止される一方、処理物を打撃するとき
の衝撃は靱性の高いハンマ本体によって吸収することが
できるため、振動や騒音、あるいは欠けや亀裂の発生を
抑えることができる。
【0007】ここで、上記ハンマ本体は鋳鉄または鋼材
により形成されるのが望ましく、また上記チップは、超
硬合金、ハイス鋼、セラミックス、およびサーメットと
いった硬質焼結体のうち少なくとも一種により形成され
るのが望ましい。また、このチップを、上記ハンマ本体
の表面から凸曲面をなして突出させるようにした場合に
は、処理物のチップへの衝突や擦過による接触は点接触
となるので、集中的な衝撃を処理物に与えることができ
てより効率的な破砕を促すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の第1
の実施形態のハンマ1を示すものである。このハンマ1
においてハンマ本体2は、超硬合金等の硬質材料よりも
高い靱性を有する鋳鉄または鋼材といった高靱性材料に
より形成されていて、その外周には複数(本実施形態で
は6つ)の凸部3…が周方向に等間隔に形成されるとと
もに中央部には当該ハンマを破砕機のロータに取り付け
るための取付孔2Aが形成された概略歯車形のリング状
をなしている。ここで、上記凸部3は、図1に示すよう
にハンマ本体1の中心軸線(取付孔2Aの中心線)O方
向視において、その周方向外側を向く両側面3A,3A
同士が軸線Oに対する径方向外周側に一定幅で延びるよ
うに形成され、またその外周面3Bは軸線Oを中心とし
た円弧よりも曲率半径の大きな円弧面状とされている。
さらに、この凸部3の軸線O方向両側を向く側面3C,
3Cは図2に示すように外周側に向かうに従い互いに接
近する傾斜面状とされている。
【0009】そして、本実施形態では、これらの凸部3
の上記周方向を向く両側面3A,3Aの外周側、すなわ
ち周方向に隣接する凸部3,3の間に画成されるV字状
の凹部の互いに対向する壁面の外周側の部分に、ハンマ
本体2を形成する材質よりも高硬度の硬質材料よりなる
チップ4が多数植設されて取り付けられている。ここ
で、これらのチップ4…は、本実施形態ではハンマ本体
2を形成する鋳鉄や鋼材に対して高硬度の超硬合金、ハ
イス鋼、セラミックス、サーメットなどの材質によって
形成されており、その硬度はHRA80〜95程度の範
囲に設定されている。なお、これらのチップ4…は、そ
のすべてが同一の上記材質によって形成されていてもよ
く、また一部が上記材質のうち一種によって形成される
とともに、残りが他の種の材質によって形成されていて
もよい。
【0010】また、本実施形態においてチップ4は円柱
状に形成されるとともにその先端が半球状に形成されて
おり、この半球状の先端部を上記側面3Aから突出させ
てハンマ本体1に植設されている。なお、このようにチ
ップ4を側面3Aに植設するには、図1に示すように側
面3Aにチップ4の円柱状部分を嵌挿可能な断面円形の
凹部5を形成しておいて、この凹部5にチップ4を焼き
バメ、冷やしバメ、圧入、ろう付け、または接着したり
することによって取り付けるようにすればよい。さらに
本実施形態ではこれらのチップ4…は、各側面3Aにお
いて周方向からみた場合に図2に示すように軸線O方向
に向けて等間隔かつ外周側と内周側とに交互に配置され
て2列の千鳥状をなすように配列されている。
【0011】このように構成されたハンマ1は、例えば
図3に示すような破砕機11の破砕室12内に設置され
るロータ13に複数個取り付けられ、廃棄物等の処理物
の破砕に使用される。ここで、この破砕機11は上記特
開平9−66243号公報に記載されたいわゆる縦型破
砕機であって、すなわち破砕室12内に垂直縦向きに配
設された回転軸14に一体回転可能に複数枚の板状部材
15…が間隔をあけて互いに平行に取り付けられて上記
ロータ13が構成され、このロータ13外周の上記板状
部材15…間に支持軸16…が上記回転軸14と平行に
取り付けられて、これらの支持軸16…に上記ハンマ1
がその取付孔2Aを嵌挿させてそれぞれ回転自在に取り
付けられている。従って、各ハンマ1は、その中心軸線
Oが上記回転軸14と平行に垂直縦向きとされるととも
に、チップ4…が植設されたハンマ本体2の凸部3の側
面3Aを横向きにして配設され、この凸部3が上記板状
部材15よりも外周側に突出するように取り付けられ
る。
【0012】しかるに、廃棄物等の処理物は、このよう
に構成された破砕機11の破砕室12内にその上部のホ
ッパ17から投入されて、回転軸14回りに回転される
ロータ13の外周に取り付けられて自らも支持軸16回
りに回転自在とされた上記ハンマ1…に打撃されるとと
もに、この打撃によって跳ね飛ばされて破砕室12内壁
の衝撃板18に衝突させられ、その衝撃により細かく破
砕される。また、破砕室12の下部においては、回転す
るハンマ1と衝撃板18との間で処理物が摺り潰される
ようにしても破砕される。なお、こうして破砕された処
理物は、破砕室12の下部に設けられた排出口19から
排出される。
【0013】しかして、このような破砕機11に上記構
成のハンマ1を用いた場合には、高靱性材料よりなるハ
ンマ本体2に取り付けられた多数の硬質材料製のチップ
4…により、処理物を打撃した際の衝突や処理物の擦過
によるハンマ本体2の摩耗を抑制してその寿命の延長を
図ることができ、たとえ高強度の合金等が処理物中に含
まれていたりしても、かかる摩耗によってハンマ1の交
換頻度が増大するのを防いで、効率的かつ経済的な破砕
作業を促すことが可能となる。また、これに加えて、上
述のように上記衝撃板18とハンマ1との間で処理物を
摺り潰して破砕するような場合でも、このようにハンマ
本体2の摩耗が抑制されることにより、衝撃板18との
間の間隔を長期に渡って適正な大きさに保つことがで
き、これらハンマ1と衝撃板18との間で処理物を確実
に所望の大きさに破砕することが可能となる。
【0014】その一方で、このチップ4…は、高靱性材
料よりなるハンマ本体2に植設されて支持されているの
で、処理物との衝突によって上記チップ4が受ける衝撃
は靱性の高いハンマ本体2によって吸収されて緩和され
てしまう。このため、上記構成のハンマ1によれば、こ
の衝撃による振動や騒音の発生を大幅に低減することが
できて、周囲の環境への影響を抑えることが可能となる
とともに、かかる衝撃によって硬質材料製のチップ4に
欠けや亀裂が生じたりするのも防ぐことができ、ハンマ
1の寿命の一層の延長を図って当該破砕機の一層のメン
テナンスフリー化を促すことができる。さらには、ハン
マ1全体を高硬度の硬質材料によって形成したりするの
に比べ、より低廉な破砕機を提供することができるとい
う利点も得られる。
【0015】ここで、このハンマ本体2を形成する材質
としては、チップ4を形成する硬質材料よりも高靱性で
あればよいのであるが、このハンマ本体2が軟質であり
すぎると、ハンマ1が処理物を打撃する際や処理物が擦
過した際に僅かでもハンマ本体2に摺接するとハンマ本
体2が大きく摩耗してしまい、短期間でチップ4の脱落
を招いたりするおそれがある。従って、このハンマ本体
2の材質としては、高靱性ではあるものの、ある程度の
硬度は備えているものが望ましく、これに衝撃の吸収性
やコストも考慮すると、上述したような鋼材や鋳鉄など
の鋳物によって形成されるのが望ましい。
【0016】また、これに対して上記チップ4を形成す
る材質としては、逆にハンマ本体2よりも高硬度で耐摩
耗性が高ければよいのであるが、かといって例えばCB
Nやダイヤモンド焼結体のような超高硬度焼結体を用い
たのでは、きわめてコスト高となって経済的ではない。
従って、このチップ4についても、上記実施形態のよう
に超硬合金、ハイス鋼、セラミックス、およびサーメッ
トのうち少なくとも一種により形成されるのが望まし
い。なお、これらのような焼結体よりなる硬質材料は摩
擦係数が比較的小さいため、処理物の擦過や衝突の際の
摩擦熱の発生を抑えることができるとともに、比重も比
較的小さいために軽量なハンマ1を提供することができ
るという利点も有する。
【0017】さらに、本実施形態ではこのチップ4…
が、その凸半球面状に形成された先端部をハンマ本体2
の表面から突出させて植設されており、これによりチッ
プ4への処理物の衝突や擦過による接触は点接触となる
一方、ハンマ本体2への接触は面接触となる。このた
め、打撃によって処理物がチップ4に衝突した際には衝
撃を集中的に処理物に与えることができて、より効率的
な処理物の破砕を促すことができる。なお、本実施形態
ではこのように先端部が半球状に形成された円柱状のチ
ップ4をハンマ本体2に植設するようにしているが、例
えば円柱状のチップを横向きにしてその周面がハンマ本
体表面に突出するように埋め込んだり、あるいは球状ま
たは半球状等のチップをその球面がハンマ本体表面に突
出するように埋め込んだりして取り付けるようにしても
よい。
【0018】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施形態のハンマ21を示すものであって、以下に説明す
る第3〜第7の実施形態も含めて第1の実施形態と共通
する部分には同一の符号を配して説明を省略する。すな
わち、この第2の実施形態のハンマ21では、そのハン
マ本体22の外周に形成された凸部3…の上記側面3
A,3Aと外周面3Bとが交差する角部が、これら側面
3Aと外周面3Bとに鈍角に交差するように面取りされ
ており、こうして形成された面取り面3Dにチップ4…
が千鳥状に植設されて取り付けられている。従って、こ
のような第2の実施形態のハンマ21によれば、特にこ
のハンマ本体22の凸部3の側面3Aと外周面3Bとの
角部が処理物への打撃によって欠けたりするのを防止す
ることができ、一層の寿命の延長を図ることが可能とな
る。
【0019】また、図6ないし図9の(イ)〜(ハ)の
各図に示す第3〜第6の実施形態および変形例のハンマ
31〜61では、鋼材または鋳鉄等の高靱性材料よりな
るそのハンマ本体32〜62が第1、第2の実施形態の
ように歯車状を呈することなく、少なくともその一端部
に取付孔2Aが形成されるとともに、他端部はこの他端
側に向けて漸次幅広となるように形成されている。この
うち、図6に示す第3の実施形態およびその変形例のハ
ンマ31では、そのハンマ本体32が、ハンマ本体32
の一端側(図において下側)外周が半円状をなしてい
て、その内側に同心状に上記取付孔2Aが形成されると
ともに、これよりも他端側(図において上側)は一定幅
で延びた後、その両側面32A,32Aが凹曲面をなし
つつ上記取付孔2Aの中心軸線Oを中心とした周方向に
互いに離間して拡幅し、さらにこの他端側の外周面32
Bが上記軸線Oを略中心とした円弧状をなす、概略銀杏
の葉形の平板状に形成されている。
【0020】そして、この図6の(イ)に示す第3の実
施形態のハンマ31においては、ハンマ本体32の上記
両側面32A,32Aの上記軸線Oに対する外周側に、
超硬合金、ハイス鋼、セラミックス、およびサーメット
のうち少なくとも一種により形成されたハンマ本体32
よりも高硬度の硬質材料よりなるチップ4…が植設され
ている。また、図6(ロ)に示す第3の実施形態の変形
例では、ハンマ本体32の上記外周面32Bにチップ4
…が植設されており、さらに図6(ハ)に示す変形例で
はこの外周面32Bと上記両側面32A,32Aの外周
側との双方にチップ4…が植設されている。
【0021】また、図7、図8にそれぞれ示す第4、第
5の実施形態およびその変形例のハンマ41,51で
は、そのハンマ本体42,52が、上記一端側から他端
側の両側面42A,52Aまでは第3の実施形態のハン
マ本体32と同様の形状に形成されている。そして、第
4の実施形態では取付孔2Aの中心軸線Oに対する他端
側の外周面42Aに、その周方向中央部が平坦とされた
上で外周側に方形に突出する凸部43が形成され、また
第5の実施形態では円弧状をなす外周面52Bの周方向
中央部にU字状をなす凹部53が形成されており、各図
(イ)に示すハンマ41,51では上記両側面42A,
52Aの外周側にチップ4…が、各図(ロ)に示す変形
例では外周面42B,52Bにチップ4…が、各図
(ハ)に示す変形例では両側面42A,52Aと外周面
42B,52Bとにチップ4…がそれぞれ植設されてい
る。ただし、図7(ロ)、(ハ)に示す変形例のハンマ
41ではチップ4…は外周面42Bの平坦に切り欠かれ
た部分や凸部43上にも外周側に突出するように植設さ
れているが、図8(ロ)、(ハ)に示す変形例のハンマ
51では、凹部53にチップ4は設けられてはいない。
【0022】さらに、図9に示す第6の実施形態および
その変形例のハンマ61では、そのハンマ本体62が、
両端部に取付孔2A,2Aを備えるとともに両側面62
A,62Aがその全長に亙って凹円弧状をなすように形
成される一方、各取付孔2A,2Aに対するそれぞれ他
端側の外周面62B,62Bは凸円弧状をなすように形
成された、概略分銅形の平板状に形成されている。そし
て、図9(イ)に示す実施形態のハンマ61では上記両
側面62A,62Aの両端側にチップ4…が植設され、
図9(ロ)に示す変形例では両外周面62B,62Bの
全長に亙ってチップ4…が植設され、図9(ハ)に示す
変形例では両側面62A,62Aの両端側と両外周面6
2B,62Bの全長に亙ってチップ4が植設されてい
る。
【0023】さらにまた、図10に示す第7の実施形態
およびその変形例のハンマ71では、ハンマ本体72が
第1の実施形態と同様に概略歯車型のリング状をなして
おり、図10(イ)に示す第7の実施形態ではこのハン
マ本体72の外周に形成される各凸部3…の両側面3
A,3Aの全面にチップ4…が、図10(ロ)に示す変
形例では各凸部3…の外周面3Bの全面にチップ4…
が、図10(ハ)に示す変形例では各凸部3…の両側面
3A,3Aおよび外周面3Bのそれぞれ全面にチップ4
…が植設されている。ただし、これら第7の実施形態お
よびその変形例ではハンマ本体72の外周に8つの凸部
3…が周方向に等間隔に形成されている。
【0024】このように構成された第2〜第7の実施形
態およびその変形例のハンマ21〜71も、上記第1の
実施形態と同様にその取付孔2Aを図3に示したような
破砕機11のロータ13の支持軸16に嵌挿させて回転
自在に取り付けられ、ロータ13の回転によって処理物
の破砕に使用されて、やはり第1の実施形態と同様の効
果を奏する。なお、このうちハンマ本体62に一対の取
付孔2A,2Aが形成された第6の実施形態およびその
変形例のハンマ61では、その一方の取付孔2Aが支持
軸16に嵌挿されてハンマ本体62がこの取付孔2Aの
中心軸線O回りに回転自在に支持される。
【0025】また、上記第1〜第7の実施形態およびそ
の変形例ではチップ4が凸曲面をなしてハンマ本体2〜
72の表面から突出するように形成されているが、正方
形等の四角形や三角形の平板状、または円板状、あるい
は角柱状のチップをハンマ本体の表面に面一となるよう
に取り付けてもよい。例えば、図11ないし図13は、
図1および図2に示した第1の実施形態のハンマ1の変
形例を示すものであって、このうち図11に示す変形例
では、ハンマ本体2の凸部3の側面3A,3A,3C,
3Cと外周面3Bとの4つの交差稜線部分に断面L字状
をなす凹部3E…が形成され、これらの凹部3E…に、
超硬合金、ハイス鋼、セラミックス、およびサーメット
のうち少なくとも一種により形成された断面略正方形の
四角柱状のチップ81…が適宜組み合わされてろう付け
により接合されて取り付けられている。さらに、これら
のチップ81…の表面は、凸部3の上記側面3A,3C
および外周面3Bに面一となるように形成されている。
【0026】さらにまた、図12に示す変形例では、上
記凹部3E…が図11に示す変形例よりもハンマ本体2
の内周側に大きく延びるように形成されており、これら
の凹部3E…に、やはり超硬合金、ハイス鋼、セラミッ
クス、およびサーメットのうち少なくとも一種により形
成された略四角形平板状のチップ82…が適宜組み合わ
されてろう付けにより接合され、かつその表面が側面3
A,3Cおよび外周面3Bに面一となるように取り付け
られている。また、図13に示す変形例では、凸部3の
側面3A,3Aと外周面3Bとのそれぞれの交差稜線部
からハンマ本体2の内周側に向けて互いに接近するよう
に斜めに断面「コ」字状の凹溝3F,3Fが形成され、
これらの凹溝3F,3Fに、超硬合金、ハイス鋼、セラ
ミックス、およびサーメットのうち少なくとも一種によ
り形成された断面偏五角形の平板状をなすチップ83,
83が、その表面を側面3A,3Cおよび外周面3Bに
面一として埋め込まれて取り付けられている。なお、こ
の図13に示す変形例では、チップ83はろう付けや接
着等によって凹溝3Fに接合されていてもよいし、上記
チップ4…と同様に焼きバメ、冷やしバメ、圧入等によ
って取り付けられていてもよい。
【0027】ところで、これらの変形例のように角柱状
や多角形の平板状のチップ81〜83や、円板状あるい
は上述のように円柱状のチップを取り付ける場合におい
ては、これらチップとして金属加工用の加工工具の廃材
などを用いることができる。すなわち、本発明において
チップを形成する超硬合金、ハイス鋼、セラミックス、
およびサーメット等といった硬質材料は、高硬度である
ために金属材料の切削加工等を行う加工工具の材料とし
て多用されており、例えばかかる硬質材料よりなるドリ
ルやバイト、あるいはこのような加工工具の工具本体に
着脱可能に装着されてその切刃を構成するスローアウェ
イチップなどはよく知られている。ところが、このよう
な加工工具の製造工程において品質検査などで不適とさ
れたものは、特に上述のような焼結体製である場合に素
材から製造し直すといったことはできないため、通常は
廃材として廃棄処分される。
【0028】そこで、このような不良品や、あるいは使
用済み工具など加工工具の廃材を上記破砕機用ハンマの
チップとして利用すれば、廃棄される資源の有効利用を
図って一層安価な側板を提供することが可能となる。例
えば、ドリルは通常その外形が略円柱状をなしており、
従って硬質材料よりなるドリルの廃材をそのまま、もし
くは適当な大きさに切断するなどして加工することによ
り、硬質材料よりなる円柱状または円板状のチップとし
て上述のようにハンマ本体表面に取り付けることが可能
となる。
【0029】また、工作機械の刃物台に保持されるバイ
トのシャンクは通常断面方形の棒状をなしているので、
硬質材料製のバイトの廃材のシャンク部分は、これをそ
のまま、あるいは適当な大きさに切断したり組み合わせ
たりすることにより、図11に示した変形例の上記チッ
プ81として使用することが可能である。さらに、硬質
材料よりなるスローアウェイチップには正方形等の四角
形や三角形平板状のもの、あるいは円板状のものが多用
されており、かかるスローアウェイチップの廃材はその
まま上記チップとして使用できる。例えば、正方形平板
状のスローアウェイチップの廃材は、そのまま、あるい
は適当な大きさに組み合わせたりすることにより、図1
2に示した変形例のチップ82として使用可能である
し、長方形平板状のスローアウェイチップは、その断面
を偏五角形状に整形したりすることによって図13に示
した変形例のチップ83として使用可能である。また、
このような一定形状のチップを取り付けるほかに、不定
形状の多数のチップを成形してハンマ本体2〜72の表
面にろう付けしたり、あるいはかかるチップにハンマ本
体2〜72を鋳込むようにしてその表面にチップが植設
されるようにしたりしてもよい。
【0030】一方、図3においては、上記第1の実施形
態のハンマ1を初め、上述のような各実施形態や変形例
のハンマ21〜71を縦型の破砕機11に取り付けた場
合について説明したが、例えばこれらを図14に示すよ
うないわゆる横型の破砕機91に適用するようにしても
よい。すなわち、この横型破砕機91においては、その
破砕室92内にロータ93がその回転軸94を水平にし
て設けられるとともに、このロータ93の外周には複数
の上記ハンマ1〜71(図示の例では第3の実施形態の
ハンマ31)が支持軸95を介して回転自在に取り付け
られており、ロータ93と一体にハンマ1〜71が回転
軸94回りに回転しながら支持軸95を中心に回転し、
破砕室92上部のホッパ96から投入された処理物を打
撃して破砕する。また、破砕室92内には、ハンマ1〜
71の回転軸94回りの最大回転軌跡Lとの間に適当な
間隔をあけて、ロータ93の回転方向Rに対向するよう
に衝撃板97が立設されており、ハンマ1〜71によっ
て打撃されて飛び散った処理物がこの衝撃板97に衝突
して砕かれるとともに、この衝撃板97とハンマ1〜7
1との間で摺り潰されるようにして、さらに細かく破砕
されるようになされている。
【0031】なお、この図14に示す横型破砕機91や
図3に示した縦型破砕機11のように破砕室12,92
内に投入された処理物をハンマ1〜71によって打撃し
て破砕するとともに、破砕されて飛び散った処理物を衝
撃板18,97に衝突させたり、この衝撃板18,97
とハンマ1〜71との間で摺り潰したりしてさらに細か
く破砕するような場合には、この衝撃板18,97やそ
の他の破砕室12,92の内壁、あるいは破砕室12,
92への処理物の投入口となるホッパ17,96といっ
た破砕機の各種側板として、鋼材や鋳鉄等の高靱性材料
よりなる側板本体の表面に、超硬合金、ハイス鋼、セラ
ミックス、およびサーメット等といった側板本体よりも
高硬度の硬質材料を取り付けた破砕機用側板を使用する
ようにしてもよく、これにより、処理物の衝突や擦過に
よる側板本体の摩耗は硬質のチップによって防ぐことが
できる一方、衝突の際の衝撃は高靱性の側板本体によっ
て吸収して振動や騒音を抑えることができて、破砕機全
体としての寿命の一層の延長を図るとともに周囲の環境
に悪影響が及ぶのをさらに確実に防止することが可能と
なる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高靱性材料よりなるハンマ本体に硬質材料よりなるチッ
プを取り付けることにより、たとえ高強度の合金等が処
理物中に含まれていても、かかる処理物を打撃した際の
ハンマ本体の摩耗を硬質のチップによって抑えてその寿
命を延長し、ハンマの交換頻度を低減して効率的かつ経
済的な破砕を図ることができる一方、処理物が硬質材料
よりなるチップに衝突した際の衝撃は高靱性材料よりな
るハンマ本体で吸収することができ、振動や騒音の発生
を抑えて周囲の環境への悪影響を防止するとともに、高
靱性材料よりなるハンマ本体に欠けや亀裂が生じるのを
防いで一層の長寿命化を促し、さらにはより低廉なハン
マを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のハンマ1を示す側
面図である。
【図2】 図1に示すハンマ1の一部破断正面図であ
る。
【図3】 本発明に係わる縦型破砕機11の断面図であ
る。
【図4】 本発明の第2の実施形態のハンマ21を示す
側面図である。
【図5】 図4に示すハンマ21の一部破断正面図であ
る。
【図6】 (イ)本発明の第3の実施形態のハンマ31
を示す側面図、(ロ)、(ハ)その変形例の側面図であ
る。
【図7】 (イ)本発明の第4の実施形態のハンマ41
を示す側面図、(ロ)、(ハ)その変形例の側面図であ
る。
【図8】 (イ)本発明の第5の実施形態のハンマ51
を示す側面図、(ロ)、(ハ)その変形例の側面図であ
る。
【図9】 (イ)本発明の第6の実施形態のハンマ61
を示す側面図、(ロ)、(ハ)その変形例の側面図であ
る。
【図10】 (イ)本発明の第7の実施形態のハンマ7
1を示す側面図、(ロ)、(ハ)その変形例の側面図で
ある。
【図11】 図1および図2に示した第1の実施形態の
ハンマ1の変形例を示す凸部3の斜視図である。
【図12】 図1および図2に示した第1の実施形態の
ハンマ1の変形例を示す凸部3の斜視図である。
【図13】 図1および図2に示した第1の実施形態の
ハンマ1の変形例を示す凸部3の斜視図である。
【図14】 本発明に係わる横型破砕機91の断面図で
ある。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61,71 ハンマ 2,22,32,42,52,62,72 ハンマ本体 3 凸部 4,81,82,83 チップ 11,91 破砕機 12,92 破砕室 13,93 ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D065 AA16 BB03 BB05 BB11 EB20 EC03 EC05 EC09 ED06 ED16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するハンマによって処理物を打撃し
    て破砕する破砕機に用いられる破砕機用ハンマであっ
    て、高靱性材料よりなるハンマ本体の表面に、このハン
    マ本体よりも高硬度の硬質材料よりなるチップが取り付
    けられていることを特徴とする破砕機用ハンマ。
  2. 【請求項2】 上記ハンマ本体は鋼材または鋳鉄により
    形成されるとともに、上記チップは、超硬合金、ハイス
    鋼、セラミックス、およびサーメットのうち少なくとも
    一種により形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の破砕機用ハンマ。
  3. 【請求項3】 上記チップは、上記ハンマ本体の表面か
    ら凸曲面をなして突出させられていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の破砕機用ハンマ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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