JP2001025293A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP2001025293A
JP2001025293A JP11196725A JP19672599A JP2001025293A JP 2001025293 A JP2001025293 A JP 2001025293A JP 11196725 A JP11196725 A JP 11196725A JP 19672599 A JP19672599 A JP 19672599A JP 2001025293 A JP2001025293 A JP 2001025293A
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Hisashi Hirayama
永 平山
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流容量の小さい電源で複数の電動機を駆動
する場合において、後に電源を投入される電動機の駆動
遅れを短縮し得、かつ、複数の電動機の駆動に要する総
時間を短縮し得る電動機制御装置を提供する。 【解決手段】 複数の電動機91〜9nは、共通の電源
1により駆動される。制御部2は、複数の電動機91〜
9nのうち、少なくとも1つの電動機91に電源1を投
入したとき、電源1を投入した電動機91に流れる電流
i1を検出し、電源1を投入した電動機91に流れる電
流i1がピークを過ぎてからほぼゼロになる前の期間T
1内に、他の電動機92に電源1を投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動機に電源を投入したとき、
電動機に大きな突入電流が流れる。従って、複数の電動
機を共通の電源で駆動する場合、複数の電動機に同時に
電源を投入すると、電源は、それぞれの電動機に同時に
突入電流を供給しなければならない。このため、電動機
に供給される電流が、電源の許容電流を越える恐れがあ
る。
【0003】かかる問題を解決するため、従来の駆動方
式では、複数の電動機のうち、少なくとも1つの電動機
に電源を投入する。そして、電源を投入した電動機の駆
動が終了し、この電動機の電流がゼロになったときに、
他の電動機に電源を投入する。このような駆動方式によ
れば、先に電源を投入される電動機の突入電流と、後に
電源を投入される電動機の突入電流とが時間的に重なる
ことはない。従って、電動機に流れる電流を電源の許容
電流以下に抑えることができる。
【0004】しかしながら、複数の電動機のうち、先に
電源を投入した電動機の駆動が終了したときに、他の電
動機に電源を投入するので、後に電源を投入される電動
機の駆動が大幅に遅れてしまう。
【0005】しかも、先に電源を投入した電動機の駆動
が終了したときに、他の電動機に電源を投入するので、
それぞれの電動機の駆動時間が加算される。この結果、
複数の電動機の駆動に要する総時間が長くなり、電動機
によって駆動される負荷の運転効率の向上、及び、迅速
な起動に限界を生じる。
【0006】電動機の具体的な利用分野として、例え
ば、鉄道分野では、複数の転てつ機に対応して複数の電
動機を設け、それぞれの電動機が対応する転てつ機を駆
動する。これらの電動機に従来の駆動方式を適用した場
合、1つの転てつ機の駆動が終了したときに、他の転て
つ機の駆動を開始することになる。従って、それぞれの
転てつ機の駆動時間が加算され、進路設定に要する時間
が長くなる。このため、高密度の列車運転に対応できな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電流
容量の小さい電源で複数の電動機を駆動し得る電動機制
御装置を提供することである。
【0008】本発明のもう1つの課題は、電流容量の小
さい電源で複数の電動機を駆動する場合において、後に
電源を投入される電動機の駆動遅れを短縮し得る電動機
制御装置を提供することである。
【0009】本発明の更にもう1つの課題は、電流容量
の小さい電源で複数の電動機を駆動する場合において、
複数の電動機の駆動に要する総時間を短縮し得る電動機
制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る電動機制御装置は、複数の電動機
と、制御部とを含む。前記複数の電動機は、共通の電源
により駆動される。
【0011】前記制御部は、前記複数の電動機のうち、
少なくとも1つの電動機に前記電源を投入したとき、前
記少なくとも1つの電動機に流れる電流を検出し、前記
少なくとも1つの電動機に流れる電流がピークを過ぎて
からほぼゼロになる前の期間内に、他の電動機に前記電
源を投入する。
【0012】上述した本発明に係る電動機制御装置にお
いて、複数の電動機は、共通の電源により駆動される。
通常、電源には電流容量が定められており、電源は許容
電流より大きな電流を供給することができない。
【0013】制御部は、複数の電動機のうち、少なくと
も1つの電動機に電源を投入したとき、電源を投入した
電動機に流れる電流を検出する。一般に、電動機に電源
を投入したとき、電動機に突入電流が流れる。突入電流
は、ゼロから急激に増大し、ピークに達する。ピークに
達すると、突入電流は急激に減衰する。突入電流の終了
後、電動機の電流は定常値になる。電動機の駆動が終了
すると、電動機の電流は定常値からゼロになる。
【0014】本発明の制御部は、複数の電動機のうち、
少なくとも1つの電動機に電源を投入したとき、電源を
投入した電動機の電流がピークを過ぎてからほぼゼロに
なる前の期間内に、他の電動機に電源を投入する。かか
る駆動方式によれば、先に電源を投入される電動機の電
流ピークと、後に電源を投入される電動機の電流ピーク
とが時間的に重なることはない。従って、電流容量の小
さい電源で複数の電動機を駆動できる。
【0015】既に述べたように、従来の駆動方式では、
複数の電動機のうち、少なくとも1つの電動機に電源を
投入する。そして、電源を投入した電動機の駆動が終了
し、この電動機の電流がゼロになったときに、他の電動
機に電源を投入する。この結果、複数の電動機のうち、
後に電源を投入される電動機の駆動が大幅に遅れてしま
う。
【0016】これに対し、本発明では、電源を投入した
電動機に流れる電流がピークを過ぎてからほぼゼロにな
る前の期間内に、他の電動機に電源を投入する。従っ
て、複数の電動機のうち、後に電源を投入される電動機
の駆動遅れが短縮される。
【0017】しかも、複数の電動機のうち、先に電源を
投入される電動機の駆動時間と、後に電源を投入される
電動機の駆動時間とが重なるようになるから、複数の電
動機の駆動に要する総時間が短縮される。
【0018】電動機の具体的な利用分野として、例え
ば、鉄道分野では、複数の転てつ機に対応して複数の電
動機を設け、それぞれの電動機が対応する転てつ機を駆
動する。これらの電動機の駆動に本発明の駆動方式を適
用した場合、1つの転てつ機の駆動中に、他の転てつ機
の駆動を開始することになる。従って、進路設定に要す
る時間が短縮され、高密度の列車運転に対応できるよう
になる。
【0019】好ましい実施形態において、制御部は、複
数の電動機のうち、少なくとも1つの電動機に電源を投
入したとき、電源を投入した電動機に流れる突入電流が
終了した直後に、他の電動機に電源を投入する。この駆
動方式によれば、先に電源を投入される電動機の突入電
流と、後に電源を投入される電動機の突入電流とが、時
間的に重なることはない。従って、電動機に供給される
電流を電源の許容電流以下に確実に抑えることができ
る。
【0020】本発明の他の特徴及びそれによる作用効果
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面
は単なる一例を示すに過ぎない。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電動機制御
装置の構成を概略的に示す図である。図示のように、本
発明に係る電動機制御装置は、複数の電動機91〜9n
と、制御部2とを含む。複数nの電動機91〜9nは、
共通の電源1により駆動される。
【0022】電動機91〜9nは、交流電動機や直流電
動機等である。電源1は、交流電源や直流電源等であ
る。実施例では、共通の電源1として単数の電源を用い
ているが、実施例と異なり、直並列接続された複数の電
源を共通の電源として用いてもよい。
【0023】電動機91〜9nのそれぞれには電流i1
〜inが流れる。実施例では、電動機91〜9nは、ほ
ぼ同じ突入電流特性及び定常電流特性を有する。電動機
91は、電源1により駆動されたとき、電流i1のピー
ク値p1が15アンペアであり、電流i1の定常値q1
が5アンペアである。同様にして、電動機92も、電源
1により駆動されたとき、電流i2のピーク値p2が1
5アンペアであり、電流i2の定常値q2が5アンペア
である。他の電動機93〜9nについても同様である。
【0024】制御部2は、複数の電動機91〜9nのう
ち、少なくとも1つの電動機に電源1を投入したとき、
電源1を投入した電動機に流れる電流を検出する。更
に、制御部2は、電源1を投入した電動機に流れる電流
がピークを過ぎてからほぼゼロになる前の期間内に、他
の電動機に電源1を投入する。図示の制御部2は、電源
1から電流i0が供給される。制御部2が電動機91に
電源1を投入すると、電流i1が制御部2から電動機9
1に流れる。他の電動機92〜9nについても同様であ
る。
【0025】実施例の制御部2は、電流検出手段とし
て、電流検出素子81〜8nを含む。電流検出素子81
〜8nは、それぞれ、電動機91〜9nに流れる電流i
1〜inを検出して電流検出信号S1〜Snを出力す
る。制御部2は、電流検出素子81〜8nからの電流検
出信号S1〜Snに基づいて、電動機91〜9nの電流
i1〜inを検出する。
【0026】図2は、本発明における電源投入動作を示
している。図2(a1)は電動機91に流れる電流i1
の波形図、図2(a2)は電動機92に流れる電流i2
の波形図、図2(b)は電源1から制御部2に供給され
る電流i0の波形図である。これらの図では、電流の大
きさの時間的変化が電流の波形として示されている。横
軸は時間を示し、共通である。縦軸は電流の大きさを示
す。図2を参照しながら、上述の制御部2の動作を説明
する。
【0027】図2(a1)に示すように、制御部2は、
複数の電動機91〜9nのうち、少なくとも1つの電動
機91に電源1をt1時に投入したとき、電源1を投入
した電動機91に流れる電流i1を検出する。電動機9
1の電流i1は、t5時にピーク値p1に達する。ピー
ク値p1に達した後、電動機91の電流i1は、ピーク
値p1から減少してt9時に定常値q1になる。定常値
q1になった後、電動機91の駆動が終了し、電動機9
1の電流i1は、t11時に定常値q1からほぼゼロに
なる。
【0028】図2(a1)及び(a2)に示すように、
制御部2は、電源1を投入した電動機91に流れる電流
i1が、t5時にピークを過ぎてからt11時にほぼゼ
ロになる前の期間T1内に、他の電動機92に電源1を
投入する。制御部2が他の電動機92に電源1を投入す
る時刻をt2時とすれば、t2時は上述の期間T1に含
まれる。電動機92に電源1を投入した後、電動機92
の駆動が終了し、電動機92の電流i2は、t12時に
ほぼゼロになる。
【0029】図2に示した例では、制御部2は、電源1
を投入した電動機91に流れる突入電流が終了した直後
に、他の電動機92に電源1を投入する。この動作例を
詳しく説明すれば、他の電動機92に電源1を投入する
t2時は、電動機91の電流i1がピーク値p1から減
少して定常値q1になったt9時の直後に設定されてい
る。
【0030】図2に示すように、電動機91の駆動時間
T01は、電動機91に電源1を投入したt1時から、
電動機91の電流i1がほぼゼロになったt11時まで
の期間で与えられる。電動機92の駆動時間T02につ
いても同様である。複数の電動機91、92の駆動に要
する総時間T00は、電動機91に電源1を投入したt
1時から、電動機92の電流i2がほぼゼロになったt
12時までの期間で与えられる。
【0031】本発明の制御部2は、複数の電動機91〜
9nのうち、少なくとも1つの電動機に電源1を投入し
たとき、他の電動機に電源1を投入するとは限らない。
例えば、他の電動機に対する電源投入が不要ならば、制
御部2は他の電動機に電源1を投入しなくてよい。
【0032】上述した制御部2は、デジタル回路、アナ
ログ回路、シーケンス回路若しくはマイクロプロセッサ
又はこれらの組み合わせにより構成され得る。
【0033】次に、上述した本発明に係る電動機制御装
置の作用及び効果を説明する。
【0034】複数の電動機91〜9nは、共通の電源1
により駆動される。通常、電源には電流容量が定められ
ており、電源は許容電流より大きな電流を供給すること
ができない。電源1の許容電流をicで表す。
【0035】以下、図2に示すように、制御部2が電動
機91に電源1を投入したときを説明する。上述したよ
うに、制御部2は、複数の電動機91〜9nのうち、少
なくとも1つの電動機91に電源1を投入したとき、電
源1を投入した電動機91に流れる電流i1を検出す
る。電動機91の電流i1は、具体的には、電流検出素
子81(図1参照)によって検出される。
【0036】一般に、電動機に電源を投入したとき、電
動機に突入電流が流れる。突入電流は、ゼロから急激に
増大し、ピークに達する。ピークに達すると、突入電流
は急激に減少し、終了する。突入電流の終了後、電動機
の電流は定常値になる。電動機の駆動が終了すると、電
動機の電流は定常値からゼロになる。
【0037】本発明の制御部2は、複数の電動機91〜
9nのうち、少なくとも1つの電動機91に電源1を投
入したとき、電源1を投入した電動機91の電流i1が
ピークを過ぎてからほぼゼロになる前の期間T1内に、
他の電動機92に電源1を投入する。
【0038】かかる駆動方式によれば、先に電源1を投
入される電動機91の電流ピークと、後に電源1を投入
される電動機92の電流ピークとが時間的に重なること
はない。従って、電流容量の小さい電源1で複数の電動
機91、92を駆動できる。例えば、図2(b)に示す
ように、電源1の供給する電流i0が許容電流icを越
えないように、複数の電動機91、92を駆動できる。
図2に示した例では、許容電流icは20アンペア以上
なら問題ない。
【0039】既に述べたように、従来の駆動方式では、
複数の電動機のうち、少なくとも1つの電動機に電源を
投入する。そして、電源を投入した電動機の駆動が終了
し、この電動機の電流がゼロになったときに、他の電動
機に電源を投入する。この結果、複数の電動機のうち、
後に電源を投入される電動機の駆動が大幅に遅れてしま
う。
【0040】これに対し、本発明では、電源1を投入し
た電動機91に流れる電流i1がピークを過ぎてからほ
ぼゼロになる前の期間T1内に、他の電動機92に電源
1を投入する。従って、複数の電動機91、92のう
ち、後に電源1を投入される電動機92の駆動遅れが短
縮される。
【0041】しかも、複数の電動機91、92のうち、
先に電源1を投入される電動機91の駆動時間T01
と、後に電源1を投入される電動機92の駆動時間T0
2とが重なるようになるから、複数の電動機91、92
の駆動に要する総時間T00が短縮される。
【0042】図2に示した例では、制御部2は、複数の
電動機91〜9nのうち、少なくとも1つの電動機91
に電源1を投入したとき、電源1を投入した電動機91
に流れる突入電流が終了した直後に、他の電動機92に
電源1を投入する。この駆動方式によれば、先に電源1
を投入される電動機91の突入電流と、後に電源1を投
入される電動機92の突入電流とが、時間的に重なるこ
とはない。従って、電源1の供給する電流i0を電源1
の許容電流ic以下に確実に抑えることができる。
【0043】図3は、本発明における電源投入動作の別
の例を示している。図3(c1)は電動機91に流れる
電流i1の波形図、図3(c2)は電動機92に流れる
電流i2の波形図、図3(d)は電源1から制御部2に
供給される電流i0の波形図である。先の図2に示した
例と同様に、図3に示した例においても、制御部2は、
電源1を投入した電動機91に流れる電流i1がピーク
を過ぎてからほぼゼロになる前の期間T1内に、他の電
動機92に電源1を投入する。
【0044】図3に示した例の特徴を述べる。制御部2
が他の電動機92に電源1を投入する時刻t2は、電動
機91の電流i1がピーク値p1に達した時刻t5の直
後に設定されている。このような動作を採用しても、図
3(d)に示すように、電源1の供給する電流i0が許
容電流icを越えないように、複数の電動機91、92
を駆動できる。図3に示した例では、許容電流icは2
0アンペア以上なら問題ない。
【0045】図4は、本発明における電源投入動作の更
に別の例を示している。図4(e1)は電動機91に流
れる電流i1の波形図、図4(e2)は電動機92に流
れる電流i2の波形図、図4(e3)は電動機93に流
れる電流i3の波形図、図4(e4)は電動機94に流
れる電流i4の波形図である。図4(f)は電源1から
制御部2に供給される電流i0の波形図である。先の図
2に示した例との対比において、図4に示した例は、制
御部が、複数の電動機のうち、少なくとも2つの電動機
に電源を投入したときにおける動作の一例である。
【0046】図4(e1)、(e2)に示すように、制
御部2は、複数の電動機91〜9nのうち、少なくとも
2つの電動機91、92に電源1を投入したとき、これ
らの電動機91、92のうち、電動機91に流れる電流
i1を検出し、電動機92に流れる電流i2を検出す
る。更に、制御部2は、上述の電動機91、92のう
ち、電動機91に流れる電流i1がピークを過ぎてから
ほぼゼロになる前の期間T1内に、他の電動機93に電
源1を投入し、電動機92に流れる電流i2がピークを
過ぎてからほぼゼロになる前の期間T2内に、更に他の
電動機94に電源1を投入する。図4に示した例によっ
ても、先の図2に示した例と同様な作用及び効果が得ら
れる。図4に示した例では、許容電流icは40アンペ
ア以上なら問題ない。
【0047】図5は、本発明に係る電動機制御装置にお
いて別の実施例の構成を概略的に示す図である。図にお
いて、図1に示された構成部分と同一の構成部分につい
ては、同一の参照符号を付してある。図5の実施例は、
鉄道技術分野において、複数の転てつ機を制御するのに
適用した例である。
【0048】まず、図5の実施例において、図1の実施
例と同様な構成部分を説明する。複数の電動機91〜9
5は、共通の電源1により駆動される。制御部2は、複
数の電動機91〜95のうち、少なくとも1つの電動機
に電源1を投入したとき、電源1を投入した電動機に流
れる電流を検出し、電源1を投入した電動機の電流がピ
ークを過ぎてからほぼゼロになる前の期間内に、他の電
動機に電源1を投入する。具体的には、制御部2は、電
源1を投入した電動機に流れる突入電流が終了した直後
に、他の電動機に電源1を投入する。従って、図5の実
施例においても、上述した図1の実施例と同様な作用及
び効果が得られる。
【0049】次に、図5の実施例の特徴を述べる。図示
の電源1は交流電源であり、図示の電動機91〜95は
交流誘導電動機である。複数の電動機91〜95は、複
数の転てつ機71〜75に対応して備えられる。例え
ば、電動機91は転てつ機71に対応している。電動機
91〜95は、それぞれ、対応する転てつ機71〜75
を駆動する。具体的には、電動機91〜95は、それぞ
れ、対応する転てつ機71〜75の開通方向を定位また
は反位に切り替える。
【0050】転てつ機71〜75は、それぞれ、自己の
開通方向に基づいた開通信号U1〜U5を制御部2に出
力する。転てつ機71〜75のうち転てつ機71を代表
的に説明する。転てつ機71は、定位方向に開通した状
態では「定位」の開通信号U1を出力し、反位方向に開
通した状態では「反位」の開通信号U1を出力する。他
の転てつ機72〜75についても同様である。
【0051】次に、図5に示した電動機制御装置の、転
てつ機に対する制御を説明する。例えば、転てつ機71
が定位方向に開通した状態から、転てつ機71を反位方
向に開通させるとき、制御部2は、転てつ機71に対応
する電動機91に電源1を投入する。このように電動機
91が駆動されると、転てつ機71は定位から反位への
転換動作を開始し、その後、転てつ機71は反位方向に
開通する。転てつ機71は、反位方向に開通すると、
「反位」の開通信号U1を制御部2に出力する。制御部
2は、転てつ機71から「反位」の開通信号U1が入力
されると、電動機91への電源1の供給を停止する。こ
れにより、電動機91の駆動が終了する。
【0052】図5に示すように、鉄道分野では、複数の
転てつ機71〜75に対応して複数の電動機91〜95
を設け、それぞれの電動機91〜95が、対応する転て
つ機71〜75を駆動する。これらの電動機91〜95
の駆動に本発明の駆動方式を適用した場合、1つの転て
つ機の駆動中に、他の転てつ機の駆動を開始することに
なる。例えば、図2に示した電源投入動作を行うと、1
つの転てつ機71の駆動中に、他の転てつ機72の駆動
を開始することになる。従って、進路設定に要する時間
が短縮され、高密度の列車運転に対応できるようにな
る。
【0053】図6〜図11は、図5に示した電動機制御
装置の具体的な構成を説明する図である。
【0054】図6は、電動機91〜95及び転てつ機7
1〜75を示している。転てつ機71が定位にある場
合、定位リレー1NKが励磁され、それ以外の状態では
無励磁となる。転てつ機71が反位にある場合、反位リ
レー1RKが励磁され、それ以外の状態では反位リレー
1RKは無励磁となる。これらの定位リレー1NK及び
反位リレー1RKは、上述の開通信号U1に対応する。
他の転てつ機72〜75については、同様であるので説
明を省略する。
【0055】図7は、転てつ指示回路を示している。転
てつ指示回路3は、転てつ機71を定位方向に開通させ
るとき、定位転換リレー1Nを励磁する。転てつ指示回
路3は、転てつ機71を反位方向に開通させるとき、反
位転換リレー1Rを励磁する。他の転てつ機72〜75
についても同様であるので説明を省略する。
【0056】図8〜図10は、シーケンス回路図であ
る。図8〜図10において、参照符号B、Cは、直流電
源の正極、共通極である。
【0057】まず、図8に示したシーケンス回路の構成
を説明する。回路111〜115は、それぞれ、電動機
91〜95の制御に直接に関与する。
【0058】回路111〜115のうち、回路111の
構成を説明する。回路111は、接点1WLRと、回路
211と、回路221と、投入条件リレー1WCとを含
む。接点1WLRは、転てつ機71の転換動作が禁止さ
れた状態では落下して開いており、転てつ機71の転換
動作が許可された状態では扛上して閉じている接点(扛
上接点)である。
【0059】次に、回路211の構成を説明する。接点
1N1は、図7の定位転換リレー1Nの扛上接点であ
る。接点1NK1は、図6の定位リレー1NKの落下接
点である。これらの接点1N1及び1NK1は、互いに
直列に接続されている。接点1R1は、図7の反位転換
リレー1Rの扛上接点である。接点1RK1は、図6の
定位リレー1RKの落下接点である。これらの接点1R
1及び1RK1は、互いに直列に接続されている。
【0060】接点1R1及び接点1RK1の直列回路
と、接点1N1及び接点1NK1の直列回路とは、互い
に並列に接続されて回路211を構成している。
【0061】次に、回路221の構成を説明する。接点
1MC1は、電動機91が駆動された状態では扛上して
開いており、電動機91が駆動されていない状態では落
下して閉じている接点(落下接点)である。接点1ED
1は、電動機91が駆動された後、電動機91の突入電
流が終了したとき、一時的に扛上して開き、電動機91
がそれ以外の状態では、落下して閉じている接点(落下
接点)である。接点1WC1は、投入条件リレー1WC
の扛上接点である。接点1ED1及び接点1WC1は、
互いに直列に接続されている。接点1ED1及び接点1
WC1の直列回路と、接点1MC1とは、互いに並列に
接続されて回路221を構成している。
【0062】接点1WLRと、回路211と、回路22
1と、投入条件リレー1WCとは、互いに直列に接続さ
れて直列回路を構成し、この直列回路が正極B及び共通
極Cの間に接続されている。投入条件リレー1WCは、
上述した接点1WC1を制御する。接点1WC1は、投
入条件リレー1WCに導かれている。
【0063】他の回路112〜115の構成について
は、上述した回路111の構成と同様であるので説明を
省略する。
【0064】次に、図9に示したシーケンス回路の構成
を説明する。回路121〜125は、それぞれ、電動機
91〜95の制御に直接に関与する。回路121〜12
5の構成を順次に説明する。
【0065】まず、回路121の構成を説明する。回路
121は、接点1WC2と、投入許可リレー1WCPと
を含む。接点1WC2は、投入条件リレー1WCの扛上
接点である。接点1WC2と、投入許可リレー1WCP
とは、互いに直列に接続されて直列回路を構成し、この
直列回路が正極B及び共通極Cの間に接続されている。
【0066】次に、回路122の構成を説明する。回路
122の構成は、上述した回路121の構成と同様であ
る。回路122は、接点2WC2と、投入許可リレー2
WCPとを含む。接点2WC2は、投入条件リレー2W
Cの扛上接点である。接点2WC2と、投入許可リレー
2WCPとは、互いに直列に接続されて直列回路を構成
し、この直列回路が正極B及び共通極Cの間に接続され
ている。
【0067】次に、回路123の構成を説明する。回路
123は、投入条件回路233と、接点3WC2と、投
入許可リレー3WCPとを含む。まず、投入条件回路2
33の構成を説明する。
【0068】接点1WC3は、投入条件リレー1WCの
落下接点である。接点2WC3は、投入条件リレー2W
Cの落下接点である。接点1WC3及び接点2WC3
は、互いに並列に接続されて回路233を構成してい
る。
【0069】接点3WC2は、投入条件リレー3WCの
扛上接点である。回路233と、接点3WC2と、投入
許可リレー3WCPとは、互いに直列に接続されて直列
回路を構成し、この直列回路が正極B及び共通極Cの間
に接続されている。
【0070】次に、回路124の構成を説明する。回路
124は、回路234と、接点4WC2と、投入許可リ
レー4WCPとを含む。まず、回路234の構成を説明
する。
【0071】接点1WC4、1WC5は、それぞれ、投
入条件リレー1WCの落下接点である。接点2WC4、
2WC5は、それぞれ、投入条件リレー2WCの落下接
点である。接点3WC3、3WC4は、それぞれ、投入
条件リレー3WCの落下接点である。接点1WC4及び
2WC4は、互いに直列に接続されている。接点2WC
5及び3WC3は、互いに直列に接続されている。接点
3WC4及び1WC5は、互いに直列に接続されてい
る。接点1WC4及び2WC4の直列回路と、接点2W
C5及び3WC3の直列回路と、接点3WC4及び1W
C5の直列回路とは、互いに並列に接続されて投入条件
回路234を構成している。
【0072】接点4WC2は、投入条件リレー4WCの
扛上接点である。投入条件回路234と、接点4WC2
と、投入許可リレー4WCPとは、互いに直列に接続さ
れて直列回路を構成し、この直列回路が正極B及び共通
極Cの間に接続されている。
【0073】次に、回路125の構成を説明する。回路
125は、投入条件回路235と、接点5WC2と、投
入許可リレー5WCPとを含む。まず、投入条件回路2
35の構成を説明する。
【0074】接点1WC6〜1WC8は、それぞれ、投
入条件リレー1WCの落下接点である。接点2WC6〜
2WC8は、それぞれ、投入条件リレー2WCの落下接
点である。接点3WC5〜3WC7は、それぞれ、投入
条件リレー3WCの落下接点である。接点4WC3〜4
WC5は、それぞれ、投入条件リレー4WCの落下接点
である。接点1WC6、2WC6及び3WC5は、互い
に直列に接続されている。接点2WC7、3WC6及び
4WC3は、互いに直列に接続されている。接点3WC
7、4WC4及び1WC7は、互いに直列に接続されて
いる。接点4WC5、1WC8及び2WC8は、互いに
直列に接続されている。接点1WC6、2WC6及び3
WC5の直列回路と、接点2WC7、3WC6及び4W
C3の直列回路と、接点3WC7、4WC4及び1WC
7の直列回路と、接点4WC5、1WC8及び2WC8
の直列回路とは、互いに並列に接続されて投入条件回路
235を構成している。
【0075】接点5WC2は、投入条件リレー5WCの
扛上接点である。投入条件回路235と、接点5WC2
と、投入許可リレー5WCPとは、互いに直列に接続さ
れて直列回路を構成し、この直列回路が正極B及び共通
極Cの間に接続されている。
【0076】次に、図10に示したシーケンス回路の構
成を説明する。回路131〜135は、それぞれ、電動
機91〜95の制御に直接に関与する。
【0077】回路131〜135のうち、回路131の
構成を説明する。回路131は、回路241と、回路2
51と、駆動リレー1MCとを含む。
【0078】まず、回路241の構成を説明する。接点
1N2は、上述の接点1N1と同じ動作を行う接点であ
る。すなわち、接点1N2は、図7の定位転換リレー1
Nの扛上接点である。接点1NK2、1NK3は、それ
ぞれ、上述の接点1NK1と同じ動作を行う接点であ
る。すなわち、接点1NK2、1NK3は、図6の定位
リレー1NKの落下接点である。
【0079】接点1R2は、上述の接点1R1と同じ動
作を行う接点である。すなわち、接点1R2は、図7の
反位転換リレー1Rの扛上接点である。接点1RK2、
1RK3は、それぞれ、上述の接点1RK1と同じ動作
を行う接点である。すなわち、接点1RK2、1RK3
は、図6の反位リレー1RKの落下接点である。
【0080】接点1N2及び1NK2は、互いに直列に
接続されている。接点1R2及び1RK2は、互いに直
列に接続されている。接点1NK3及び1RK3は、互
いに直列に接続されている。接点1N2及び1NK2の
直列回路と、接点1R2及び1RK2の直列回路と、接
点1NK3及び1RK3の直列回路とは、互いに並列に
接続されて回路241を構成している。
【0081】次に、回路251の構成を説明する。接点
1WCP1は、上述の投入許可リレー1WCPの扛上接
点である。接点1MC2は、電動機91が駆動された状
態では扛上して閉じており、電動機91が駆動されてい
ない状態では落下して開いている接点(扛上接点)であ
る。接点1WCP1と、接点1MC2とは、互いに並列
に接続されて回路251を構成している。
【0082】回路241と、回路251と、駆動リレー
1MCとは、互いに直列に接続されて直列回路を構成
し、この直列回路が正極B及び共通極Cの間に接続され
ている。駆動リレー1MCは、上述した接点1MC1、
1MC2を制御する。接点1MC2は、駆動リレー1M
Cに導かれている。
【0083】他の回路132〜135の構成について
は、上述した回路131の構成と同様であるので説明を
省略する。
【0084】図11は、複数の電動機91〜95を駆動
する駆動回路を示している。電動機91〜95のうち、
電動機91の駆動に関係する回路を説明する。接点1M
C3と、電流検出素子81と、電動機91とは、直列に
接続されて直列回路を構成し、この直列回路が電源1の
両端の間に接続されている。接点1MC3は、駆動リレ
ー1MCの扛上接点である。
【0085】電流検出素子81は、電動機91に流れる
電流i1を検出して電流検出信号S1を出力する。この
電流検出信号S1は、突入電流終了検出回路61に供給
される。突入電流終了検出回路61は、供給された電流
検出信号S1に基づいて電動機91の突入電流の終了を
検出する。突入電流終了検出回路61は、電動機91の
突入電流の終了を検出したとき、突入電流終了リレー1
EDを励磁する。
【0086】電動機91は、回路要素として、接点1N
3と、接点1R3と、コンデンサC1と、2つのコイル
L11、L12とを含む。接点1N3は、図7の定位転
換リレー1Nの扛上接点である。接点1R3は、図7の
反位転換リレー1Rの扛上接点である。
【0087】接点1N3を閉じ、かつ、接点1R3を開
いたとき、電動機91は、転てつ機71を定位方向に開
通させる向きに、回転する。一方、接点1N3を開き、
かつ、接点1R3を閉じたとき、電動機91は、転てつ
機71を反位方向に開通させる向きに、回転する。この
ような電動機の回転動作は転てつ機の技術分野で周知で
ある。
【0088】他の電動機92〜95については、上述し
た電動機91と同様であるので説明を省略する。
【0089】次に、上述した電動機制御装置の構成にお
ける動作を説明する。
【0090】まず、電動機91、92に対応する転てつ
機71、72を反位方向に開通させる場合を説明する。
ただし、電動機91、92は駆動されておらず、転てつ
機71、72は定位方向に開通した状態であるとする。
【0091】転てつ機71が定位方向に開通した状態な
ので、図6の反位リレー1RKが無励磁である。転てつ
機72が定位方向に開通した状態なので、図6の反位リ
レー2RKが無励磁である。
【0092】ここで、転てつ機71を反位方向に開通さ
せるには、図7の反位転換リレー1Rを励磁する。転て
つ機72を反位方向に開通させるには、図7の反位転換
リレー2Rを励磁する。
【0093】<反位転換リレー1Rの励磁によるシーケ
ンス動作>反位転換リレー1Rが励磁されると、図8の
回路111では、接点1R1が閉成する。ここで、反位
リレー1RKが無励磁なので、接点1RK1が閉じてい
る。更に、電動機91がまだ駆動されていないので、接
点1MC1が閉じている。従って、接点1R1が閉成す
ると、励磁電流が接点1R1、1RK1及び1MC1を
経由して投入条件リレー1WCに流れ、投入条件リレー
1WCが励磁される。
【0094】投入条件リレー1WCが励磁されると、図
8の回路111では、接点1WC1が閉成する。この接
点1WC1は、投入条件リレー1WCに導かれている。
しかも、電動機91にはまだ突入電流が流れていないの
で、接点1ED1が閉じている。従って、投入条件リレ
ー1WCが励磁されると、励磁電流は、接点1ED1及
び1WC1を経由して投入条件リレー1WCに流れるこ
とが可能になる。このため、投入条件リレー1WCの励
磁状態が自己保持される。
【0095】しかも、上述のように投入条件リレー1W
Cが励磁されると、図9の回路121では、接点1WC
2が閉成する。接点1WC2が閉成すると、励磁電流が
接点1WC2を経由して投入許可リレー1WCPに流
れ、投入許可リレー1WCPが励磁される。
【0096】投入許可リレー1WCPが励磁されると、
図10の回路131では、接点1WCP1が閉成する。
ここで、反位転換リレー1Rが励磁されているので、接
点1R2は閉じている。更に、反位リレー1RKが無励
磁なので、接点1RK1は閉じている。従って、扛上接
点1WCPが閉成すると、励磁電流が接点1WCP1を
経由して駆動リレー1MCに流れ、駆動リレー1MCが
励磁される。
【0097】駆動リレー1MCが励磁されると、図11
の回路では、接点1MC3が閉成する。これにより、電
動機91に電源1が投入される。電動機91において、
接点1N3は、図7の定位転換リレー1Nが無励磁なの
で、開いている。接点1R3は、反位転換リレー1Rの
励磁により閉じている。従って、電動機91は、転てつ
機71を反位方向に開通させるように、回転動作を行
う。
【0098】しかも、上述のように駆動リレー1MCが
励磁されると、図8の回路111では、接点1MC1が
開成する。従って、駆動リレー1MCが励磁された後、
投入条件リレー1WCの励磁電流は、接点1MC1を経
由せずに、接点1ED1及び1WC1を経由して投入条
件リレー1WCに流れるようになる。
【0099】しかも、上述のように駆動リレー1MCが
励磁されると、図10の回路131では、接点1MC2
が閉成する。この接点1MC2は、駆動リレー1MCに
導かれている。従って、駆動リレー1MCが励磁される
と、励磁電流が接点1MC2を経由して駆動リレー1M
Cに流れることが可能になる。このため、駆動リレー1
MCの励磁状態が自己保持される。
【0100】以上のように、反位転換リレー1Rを励磁
すると、回路111の投入条件リレー1WCが励磁され
る。投入条件リレー1WCが励磁されると、回路121
の投入許可リレー1WCPが励磁される。投入許可リレ
ー1WCPが励磁されると、回路131の駆動リレー1
MCが励磁される。駆動リレー1MCが励磁されると、
図11の回路の接点1MC3が閉成する。接点1MC3
が閉成すると、電動機91に電源1が投入され、電動機
91に突入電流が流れる。
【0101】<電動機91に流れる突入電流の終了によ
るシーケンス動作>図11の回路において、電動機91
に流れる突入電流が終了したとき、突入電流終了検出回
路61は、突入電流終了リレー1EDを励磁する。突入
電流終了リレー1EDが励磁されると、図8の回路11
1では、接点1ED1が開成する。しかも、上述のよう
に接点1MC1も既に開いている。従って、接点1ED
1が開成すると、投入条件リレー1WCへの励磁電流の
供給が停止し、投入条件リレー1WCが無励磁となる。
以上のように、電動機91に流れる突入電流が終了する
と、投入条件リレー1WCは励磁状態から無励磁とな
る。
【0102】<転てつ機71の反位への転換動作>上述
のように電動機91に電源1が投入されると、電動機9
1は転てつ機71に動力を出力し、転てつ機71は反位
への転換動作を開始する。その後、転てつ機71は、反
位方向に開通する。
【0103】<転てつ機71が反位方向に開通したこと
によるシーケンス動作>転てつ機71が反位方向に開通
すると、反位リレー1RKが励磁される。反位リレー1
RKが励磁されると、図10の回路131では、接点1
RK2が開成する。接点1RK2が開成すると、駆動リ
レー1MCへの励磁電流の供給が停止し、駆動リレー1
MCが励磁状態から無励磁となる。駆動リレー1MCが
無励磁となると、図11の回路では、接点1MC3が開
成する。これにより、電動機91への電源1の供給が停
止し、電動機91の駆動が終了する。
【0104】<反位転換リレー2Rの励磁によるシーケ
ンス動作>反位転換リレー2Rを励磁すると、回路11
2の投入条件リレー2WCが励磁される。投入条件リレ
ー2WCが励磁されると、回路122の投入許可リレー
2WCPが励磁される。投入許可リレー2WCPが励磁
されると、回路132の駆動リレー2MCが励磁され
る。駆動リレー2MCが励磁されると、図11の回路の
接点2MC3が閉成する。接点2MC3が閉成すると、
電動機92に電源1が投入され、電動機92に突入電流
が流れる。
【0105】<本発明における電源投入動作の特徴>電
動機91、92に電源1を投入したとき、電動機91、
92にはそれぞれ突入電流が流れる。このとき、電動機
94に対応する転てつ機74を反位方向に開通させる場
合を説明する。ただし、電動機94は駆動されておら
ず、電動機94に対応する転てつ機74は、定位方向に
開通した状態であるとする。
【0106】転てつ機74を反位方向に開通させるに
は、反位転換リレー4Rを励磁する。反位転換リレー4
Rが励磁されると、図8の回路114では、投入条件リ
レー4WCが励磁される。
【0107】投入条件リレー4WCが励磁されると、図
9の回路124では、接点4WC2が閉成する。電動機
91に突入電流が流れているとき、投入条件リレー1W
Cはまだ励磁されており、接点1WC4、1WC5は開
いている。同様にして、電動機92に突入電流が流れて
いるとき、投入条件リレー2WCはまだ励磁されてお
り、接点2WC4、2WC5は開いている。従って、接
点1WC4及び2WC4の直列回路と、接点2WC5及
び3WC3の直列回路と、接点3WC4及び1WC5の
直列回路とは、何れも開いているので、投入条件回路2
34は開いている。従って、接点4WC2が閉成して
も、投入許可リレー4WCPへの励磁電流は流れず、投
入許可リレー4WCPは無励磁のままである。
【0108】ここで、電動機91、92の突入電流のう
ち、電動機91の突入電流が先に終了した場合を説明す
る。電動機91の突入電流が終了すると、上述のように
投入条件リレー1WCが無励磁となる。投入条件リレー
1WCが無励磁となると、接点1WC5が閉成する。こ
れにより、接点3WC4及び1WC5の直列回路が閉じ
るので、投入条件回路234は閉じる。従って、接点4
WC2が閉じていれば、励磁電流が投入条件回路234
及び接点4WC2を経由して投入許可リレー4WCPに
流れ、投入許可リレー4WCPが励磁される。
【0109】投入許可リレー4WCPが励磁されると、
回路134の駆動リレー4MCが励磁される。駆動リレ
ー4MCが励磁されると、図11の回路の接点4MC3
が閉成する。接点4MC3が閉成すると、電動機94に
電源1が投入される。以上説明したように、電動機91
に流れる突入電流が終了した直後に、電動機94に電源
1が投入される。
【0110】電動機91、92の突入電流のうち、電動
機92の突入電流が先に終了したときも同様であるので
説明を省略する。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)電流容量の小さい電源で複数の電動機を駆動し得
る電動機制御装置を提供することができる。 (b)電流容量の小さい電源で複数の電動機を駆動する
場合において、後に電源を投入される電動機の駆動遅れ
を短縮し得る電動機制御装置を提供することができる。 (c)電流容量の小さい電源で複数の電動機を駆動する
場合において、複数の電動機の駆動に要する総時間を短
縮し得る電動機制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動機制御装置の構成を概略的に
示す図である。
【図2】本発明における電源投入動作を示す図である。
【図3】本発明における電源投入動作の別の例を示す図
である。
【図4】本発明における電源投入動作の更に別の例を示
す図である。
【図5】本発明に係る電動機制御装置において別の実施
例の構成を概略的に示す図である。
【図6】図5に示した電動機制御装置の具体的な構成を
説明する1つの図である。
【図7】図5に示した電動機制御装置の具体的な構成を
説明するもう1つの図である。
【図8】図5に示した電動機制御装置の具体的な構成を
説明するもう1つの図である。
【図9】図5に示した電動機制御装置の具体的な構成を
説明するもう1つの図である。
【図10】図5に示した電動機制御装置の具体的な構成
を説明するもう1つの図である。
【図11】図5に示した電動機制御装置の具体的な構成
を説明するもう1つの図である。
【符号の説明】
1 電源 2 制御部 91〜9n 電動機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電動機と、制御部とを含む電動機
    制御装置であって、 前記複数の電動機は、共通の電源により駆動され、 前記制御部は、 前記複数の電動機のうち、少なくとも1つの電動機に前
    記電源を投入したとき、 前記少なくとも1つの電動機に流れる電流を検出し、 前記少なくとも1つの電動機に流れる電流がピークを過
    ぎてからほぼゼロになる前の期間内に、他の電動機に前
    記電源を投入する電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電動機制御装置で
    あって、 前記制御部は、 前記少なくとも1つの電動機に流れる突入電流が終了し
    た直後に、他の電動機に前記電源を投入する電動機制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された電動機制御装置で
    あって、 前記制御部は、 前記複数の電動機のうち、少なくとも2つの電動機に前
    記電源を投入したとき、 前記少なくとも2つの電動機に流れる電流を検出し、 前記少なくとも2つの電動機に流れる電流がピークを過
    ぎてからほぼゼロになる前の期間内に、他の電動機に前
    記電源を投入する電動機制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された電
    動機制御装置であって、 前記複数の電動機は、複数の転てつ機に対応して備えら
    れる 電動機制御装置。
  5. 【請求項5】 制御部を含み、複数の電動機を制御する
    電動機制御装置であって、 前記複数の電動機は、共通の電源により駆動され、 前記制御部は、 前記複数の電動機のうち、少なくとも1つの電動機に前
    記電源を投入したとき、 前記少なくとも1つの電動機に流れる電流を検出し、 前記少なくとも1つの電動機に流れる電流がピークを過
    ぎてからほぼゼロになる前の期間内に、他の電動機に前
    記電源を投入する電動機制御装置。
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