JP2001023907A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JP2001023907A
JP2001023907A JP19306099A JP19306099A JP2001023907A JP 2001023907 A JP2001023907 A JP 2001023907A JP 19306099 A JP19306099 A JP 19306099A JP 19306099 A JP19306099 A JP 19306099A JP 2001023907 A JP2001023907 A JP 2001023907A
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film forming
film
substrate
glass substrate
forming apparatus
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JP19306099A
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English (en)
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Hiroomi Miyahara
弘臣 宮原
Yoshimichi Yonekura
義道 米倉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まりの低下を抑制すること。 【解決手段】 この成膜装置100は、透明導電膜を形
成する常圧熱CVD装置であって、異なる原料ガスを導
入する第1から第3の成膜室1〜3を連設した構成であ
る。第1から第3の成膜室1〜3の隔壁51、52に
は、ガラス基板101を搬送する通し穴(搬送口)42
が設けてある。ベルトコンベア4にはヒーター44を備
えたトレイ43が設けてある。ガラス基板101は、ト
レイ43上に載置されて成膜室1〜3間を搬送される。
この成膜装置100では、通し穴42を通じてガラス基
板101を成膜室1から成膜室2に搬送するから、成膜
中のガラス基板101を外部の空気中に曝すことがな
い。このため、空気中のパーティクルに起因する欠陥を
減少できるから、それだけ歩留まりが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原料ガスを加熱
した基板上で化学反応させて当該基板表面に薄膜を形成
するもので、かかる薄膜形成において歩留まりの低下を
抑制し、製造効率を向上できる成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、LSI用薄膜の大部分はCVD
(Chemical Vapor Deposition )法により形成されてい
る。CVD法は、原料ガスをチャンバー内に送り込み、
触媒反応を利用してガラス基板上に薄膜を堆積させる方
法である。このCVD法は、熱エネルギーを利用する熱
CVD、プラズムエネルギーを利用するプラズムCV
D、光エネルギーを利用する光CVDに大別することが
できる。また、前記熱CVDは、減圧状態で成長を行う
減圧CVDと、大気圧で成長を行う常圧CVDに分ける
ことができる。減圧CVDは、膜圧分布の均一性やステ
ップカバレッジが良いなどの利点を有する。
【0003】さらに、CVD装置には、基板ウェハを一
枚ずつ処理する枚葉式と、複数枚のウェハを一度に処理
するバッチ式とがある。CVD装置は、低温、低圧で薄
膜を形成でき、気体の成分を変えることで異なる物質の
薄膜を形成できる点に特徴があるが、一度に異なる成分
の多層膜を形成したり、大量生産するのが難しいという
欠点があり、現在ではこれら欠点を解消するための工夫
がいろいろと試みられている。
【0004】図6は、従来の成膜装置による成膜工程を
示す説明図である。基板上に異なる物質の多層膜を蒸着
するには、当該膜の数に応じた複数の成膜装置500を
用いる必要がある。これら各成膜装置500は、減圧状
態となるチャンバー501と、ガラス基板101を載せ
るトレイ502と、トレイ502に内蔵したヒーター5
03と、原料ガスを送り出すガスノズル504と、排気
ポンプ505とから構成されている。また、第1の成膜
装置500aから第3の成膜装置500cの間には、当
該成膜装置間でガラス基板101を搬送するアームロボ
ットやコンベア(図示省略)が設置され、連続的な成膜
を可能にしている。
【0005】つぎに、具体的な動作を説明する。まず、
第1の成膜装置500aにおいてそのチャンバー501
内を減圧した状態でガスノズル504から原料ガスを導
入し、ヒーター503によりガラス基板101を加熱す
ると、基板表面で化学反応が起り、当該ガラス基板10
1上にSiO2 膜が堆積する。つぎに、一旦、チャンバ
ー501内を減圧してから当該ガラス基板101を第2
の成膜装置500bまで搬送する。
【0006】続いて、第2の成膜装置500bのチャン
バー501内を減圧すると共に原料ガスを導入し、ガラ
ス基板101を加熱すると、前記SiO2 膜上に酸化錫
(SnO2 )膜が堆積する。同様に、第3の成膜装置5
00cにおいても、チャンバー501内を減圧すると共
に原料ガスを導入し、ガラス基板101を加熱すると、
その表面で化学反応が起こり酸化亜鉛(ZnO)膜が堆
積する。このようにすれば、ガラス基板101上に、S
iO2 層、SnO2 層およびZnO層からなる多層膜を
形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の成膜装置500では、ガラス基板101が各成膜装
置500a〜500cの間を移動することになるため、
空気中のパーティクルがガラス基板101の表面に付着
して膜に欠陥を生じさせ、歩留まりが低下するという問
題点があった。また、上記従来の成膜装置500では、
それぞれの成膜装置500a〜500cにてガス圧力の
操作条件が異なると共に真空引きと大気開放の動作を頻
繁に行う必要があるため、製造効率が低下するという問
題点があった。
【0008】また、現在、常圧CVD装置により多層膜
を連続的に堆積するものはみられないため上記従来例に
て減圧CVD装置を例示したが、PSG(Phosphor Sil
icate Glass )などの常圧CVDを適用すべき膜を歩留
まりの良い状態で効率的に生産できる成膜装置があれ
ば、大変有用である。
【0009】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、歩留まりの低下を抑制し、製造効率を向上でき
る成膜装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる成膜装置は、CVD法の実施に
用いる複数の成膜室を連設し、これら成膜室の境界とな
る隔壁に基板を搬送するための搬送口を設けると共に当
該搬送口を通じて前記基板の搬送を行う基板搬送機構を
設けたものである。
【0011】複数の成膜室を連設して当該成膜室の隔壁
に搬送口を設け、前記搬送口を通じ、基板を外部に取り
出すことなく隣接する成膜室に搬送する。この搬送に
は、基板搬送機構を用いる。各成膜室では、それぞれ異
なる物質を堆積するようにしても、同じ物質を堆積する
ようにしてもよい。かかる構成によれば、成膜中の基板
を外部の空気に曝すことがないので、パーティクルに起
因する欠陥を減少させることができる。このため、歩留
まりを向上させることができる。
【0012】なお、この発明の成膜装置は常圧CVD法
に適するが、各成膜室の減圧が可能であれば減圧CVD
法にも適用可能である。たとえば、搬送口を機械的なシ
ャッターで閉じるようにすれば各成膜室を減圧すること
ができる。また、基板搬送機構には、たとえばベルトコ
ンベアや搬送ロボットなどを用いることができる。
【0013】また、請求項2にかかる成膜装置は、上記
成膜装置において、さらに、前記搬送口に成膜室内の原
料ガスが漏洩しないように遮断する気体流のシャッター
を設けたものである。
【0014】異なる物質を基板上に堆積する場合、原料
ガスが隣接する成膜室に漏洩しないように遮断しておく
必要がある。その一方、成膜室間の移動はスムーズに行
えるようにするのが好ましい。そこで、この発明では、
気体流によりシャッターを構成することで搬送口から原
料ガスが漏洩するのを防止すると共に、機械的な開閉動
作を必要とせずそのまま基板を搬送できるようにした。
なお、前記気体としては、たとえば不活性ガスを用いる
のが好ましい。
【0015】また、請求項3にかかる成膜装置は、上記
成膜装置において、さらに、前記成膜室の前段または後
段に、成膜以外の前処理を行う前処理装置または後処理
を行う後処理装置を連設し、前記成膜室と前処理装置ま
たは後処理装置との境界となる隔壁に基板を搬送する搬
送口を設け、当該搬送口を通じて基板を搬送するように
したものである。
【0016】また、上記構成は成膜室のみならず、他の
装置との間にも適用することができる。具体的には、成
膜以外の前処理装置や後処理装置と連設して、基板が外
部の空気に曝されるのを防止する。前処理装置は、たと
えば洗浄装置や乾燥装置であり、後処理装置は、たとえ
ばスクライビング装置である。このようにすれば、空気
中のパーティクルに起因する欠陥をさらに減少させるこ
とができるので、歩留まりを大幅に向上させることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる成膜装置
の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0018】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1にかかる成膜装置を示す構成図である。この成膜
装置100は、ガラス基板101上に成分の異なる3層
の薄膜を連続的に堆積するものであり、異なる原料ガス
を導入する第1から第3の成膜室1〜3を連設した構成
である。この成膜装置100は、透明導電膜を形成する
常圧熱CVD装置であり、第1の成膜室1ではSiO2
膜を堆積し、第2の成膜室2ではSnO2 膜を堆積し、
第3の成膜室3ではZnO膜を堆積する。
【0019】前記各成膜室1〜3には、ガラス基板10
1に原料ガスを供給するガスノズル11、21、31が
設けられている。また、この成膜装置100には、各成
膜室1〜3を貫通してベルトコンベア4が設けられてい
る。図2は、成膜室1〜3の隔壁付近を示す斜視説明図
である。同図に示すように、成膜室1〜3間の隔壁51
には当該ベルトコンベア4のベルト41が通過する矩形
状の通し穴(搬送口)42が設けられている。また、ベ
ルト41は梯子形状になっているが、後述する不活性ガ
スによるシャッターの機能を阻害しない構造であれば、
これに限定されない。たとえば目の大きいネット形状や
格子形状であっても良い。
【0020】また、ガラス基板101は、ベルト41に
設けたトレイ43上により支持される。また、トレイ4
3には、ガラス基板101を加熱するヒーター44が内
蔵されている。なお、ベルトコンベア4はサーボモータ
により駆動され、成膜装置100の制御部により制御さ
れる(図示省略)。また、ガラス基板101の加熱に
は、ヒーター44(抵抗)の他に赤外線ランプや高周波
コイルなどを用いることができる。
【0021】各成膜室1〜3の隔壁51、52の上方に
は、不活性ガスを噴き出す噴出ノズル12、22、32
が設けられている。ノズル先端の噴出口は、流速を増す
ために内部で絞られ、その断面形状は矩形状になってい
る。この噴出ノズル12、22、32から不活性ガスG
を噴き出すことにより前記隔壁51、52の通し穴(搬
送口)42を遮断し、隣接する成膜室1〜3内の原料ガ
スが漏洩するのを防止する。また、ガラス基板101の
搬送時に機械的開閉をすることなく、そのまま搬送する
ことができるため、成膜作業をスムーズに行える。
【0022】また、隔壁51、52の下方には、排気ノ
ズル13、23、33が設けられている。原料ガスの供
給と共に未反応ガスや二次生成物の排気を行うため、通
常の常圧CVD装置には排気ノズル13、23、33が
設けられているが、この排気ノズル13、23、33を
噴出ノズル12、22、32の下方に設置することによ
り、不活性ガスの室内拡散を抑制しシャッター効果を高
めることができる。なお、同図では噴出ノズル12、2
2、32と排気ノズル13、23、33を縦方向に配置
したが、これらを横方向に配置することもできる(図示
省略)。
【0023】つぎに、この成膜装置100の動作につい
て説明する。第1の成膜室1には、主な原料ガスとし
て、不活性ガスで希釈したシランガス(SiH4 )と酸
素ガス(O2 )とが供給される。ガラス基板101は、
ベルトコンベア4により搬送され、ガスノズル11の下
方を通過する。このとき、熱CVD反応が起こり当該ガ
ラス基板101上にSiO2 膜が堆積する。ここで、第
1の成膜室1と第2の成膜室2の境界および外部との境
界では、噴出ノズル12から噴き出す不活性ガスGのシ
ャッターによる遮断が行われている。このため、第1の
成膜室1から原料ガスが漏洩するのを抑止できると共
に、ガラス基板101が外部の空気に曝されるのを防止
することができる。
【0024】第2の成膜室2には、主な原料ガスとし
て、不活性ガスで希釈した四塩化錫(SnCl4 )と水
蒸気(H2 O)が供給される。ガラス基板101は、不
活性ガスGで形成した気体のシャッターを通過して、第
1の成膜室1から第2の成膜室2まで搬送される。ガラ
ス基板101がガスノズル21の下方を通過するとき、
熱CVD反応が起きて当該ガラス基板101上のSiO
2 膜上にSnO2 膜が堆積する。また、上記と同様に、
第1の成膜室1と第2の成膜室2の境界、第2の成膜室
2と第3の成膜室3の境界、および外部との境界では、
噴出ノズル12、22、32から噴き出す不活性ガスG
のシャッターによる遮断が行われている。このため、第
2の成膜室2から原料ガスが漏洩するのを抑止できると
共に、ガラス基板101が外部の空気に曝されるのを防
止することができる。
【0025】第3の成膜室3には、主な原料ガスとし
て、不活性ガスで希釈したジエチル亜鉛(Zn(C2
5 2 )と水蒸気(H2 O)とが供給される。ガラス基
板101は、不活性ガスGで形成した気体のシャッター
を通過して、第2の成膜室2から第3の成膜室3まで搬
送される。ガラス基板101がガスノズル31の下方を
通過するとき、熱CVD反応が起きて当該ガラス基板1
01上のSnO2 膜上にZnO膜が堆積する。また、上
記と同様に、第2の成膜室2と第3の成膜室3の境界お
よび外部との境界は、噴出ノズル22、32から噴き出
す不活性ガスGのシャッターによる遮断が行われてい
る。このため、第3の成膜室3から原料ガスが漏洩する
のを抑止できると共に、ガラス基板101が外部の空気
に曝されるのを防止することができる。以上の工程を経
ることで、前記ガラス基板101上にSiO2 膜、Sn
2 膜、ZnO膜からなる多層の透明導電膜が形成され
る。
【0026】以上、この成膜装置100によれば、通し
穴(搬送口)42を通じてガラス基板101を直接隣り
の成膜室1から成膜室2及び成膜室2から成膜室3に搬
送するようにしたから、成膜中のガラス基板101を外
部の空気中に曝すことがない。このため、ゴミやチリそ
の他のパーティクルなどに起因する欠陥を減少できるか
ら、それだけ歩留まりが向上する。また、不活性ガスG
によるシャッターを設けたので、ガラス基板101をそ
のまま搬送することができる。このため、成膜作業がス
ムーズになって製造効率が向上する。
【0027】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2にかかる成膜装置を示す構成図である。ウェハを
洗浄した後、外部を通って成膜装置に搬入すると、空気
中のパーティクルなどによる汚染が問題になる。そこ
で、この実施の形態2にかかる成膜装置200では、実
施の形態1の成膜装置100にガラス基板洗浄装置6お
よび乾燥装置7を直結して外部の空気に曝さないように
した。なお、ここでは実施の形態1と同一の構成要素に
ついては同一の符号を付するものとし、その説明を省略
する。
【0028】ガラス基板洗浄装置6は、ガラス基板10
1を洗浄するブラシ61を備えている。ガラス基板10
1を洗浄するのは、基板表面に微粒子や有機物などがあ
ると酸化膜の品質が劣化するからである。半導体プロセ
スにおける汚染の大半は微粒子汚染といわれており、こ
の微粒子汚染に起因して絶縁膜耐圧不良などの欠陥が現
れることが多い。このブラシ・スクラブ洗浄は、純水を
用いつつガラス基板に対してブラシを直接接触させ、微
粒子を除去する洗浄法であって、微粒子を有効に排除す
るのに有効である。ただし、このような物理洗浄は、基
板表面にダメージを与えるおそれがあるため、ブラシ接
触圧には注意を要する。また、非接触の高圧ジェット洗
浄や超音波洗浄を用いるようにしても良い(図示省
略)。
【0029】さらに、図示しないが、通常のウエット洗
浄、たとえばイオン水洗浄やオゾン水洗浄などを用いる
こともできる。イオン水洗浄は、純水に僅かな電解質を
加え、電気分解によるpHと酸化還元電位をコントロー
ルしたイオン水を用いて洗浄を行う技術である。また、
オゾン水洗浄は、オゾンガスを溶解した純水を用い、オ
ゾンの酸化作用によりガラス基板用の有機物を分解する
技術である。さらに、ウエット洗浄装置に代えてドライ
洗浄装置を追加することもできる。
【0030】前記乾燥装置7は、洗浄によってガラス基
板101上に付着した水分を蒸発させるものである。乾
燥装置7は、ヒーター71およびファン72から構成さ
れている。また、ガラス基板洗浄装置6および乾燥装置
7には、第1の成膜装置1から第3の成膜装置3に渡っ
て設けたベルトコンベア4が通っている。
【0031】つぎに、この成膜装置200の動作を説明
する。ガラス基板101は、ベルトコンベア4によって
ガラス基板洗浄装置6内に搬入され、ブラシ61によっ
て表面洗浄される。これにより、基板表面の微粒子や有
機物が除去される。その後、ガラス基板101は、通し
穴(搬送口)42を通って乾燥装置7まで搬送される。
ガラス基板101に付着した水分は、乾燥装置7におい
て蒸発する。洗浄・乾燥が済んだガラス基板101は、
第1の成膜装置1、第2の成膜装置2、および第3の成
膜装置3の順に搬送され、当該過程で基板表面にSiO
2 膜、SnO2膜およびZnO膜が堆積する。これによ
り、ガラス基板101上に多層の透明導電膜を成膜する
ことができる。なお、第1の成膜装置1と乾燥装置7と
の境界は、不活性ガスGのシャッターで隔絶してある。
【0032】以上、この成膜装置200によれば、ガラ
ス基板101を洗浄するガラス基板洗浄装置6および乾
燥装置7を連設したので、当該ガラス基板101を外部
の空気に曝すことなく、洗浄から成膜工程までを連続的
に行うことが可能になる。このため、微粒子やパーティ
クルなどによるガラス基板101の汚染がさらに防止さ
れるから、それだけ歩留まりが向上し、欠陥の少ない透
明導電膜を成膜することができる。さらに、ガラス基板
101の搬送工程を簡略化することができるから、製造
効率を向上できる。
【0033】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3にかかる成膜装置を示す構成図である。この実施
の形態3にかかる成膜装置300は、実施の形態1にか
かる成膜装置の最終段にレーザースクライビング装置8
を直結した構成である。なお、ここでは実施の形態1と
同一の構成要素については同一の符号を付するものと
し、その説明を省略する。
【0034】レーザースクライビング装置8は、第1か
ら第3の成膜室1〜3にてSiO2膜、SnO2 膜およ
びZnO膜を順次堆積して透明導電膜を形成した後、レ
ーザー照射部81からレーザービームBを照射して当該
透明導電膜を分割し、太陽電池の電極としての加工処理
を施すものである。このように、ガラス基板101を外
部に出すことなくスクライビング工程に移行するように
すれば、空気中のパーティクルなどによる汚染を防止す
ることができる。このため、歩留まりが良くなり、欠陥
を少なくすることができる。また、ガラス基板101の
搬送工程を簡略化することができるから、製造効率を向
上することができる。
【0035】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4にかかる成膜装置を示す構成図である。この実施
の形態4にかかる成膜装置400は、実施の形態1の成
膜装置100における第2の成膜室2を3段階に分けた
点に特徴がある。その他の構成は実施の形態1と同様で
あるから説明を省略する。
【0036】太陽電池に用いる3層の透明導電膜は、中
間のSnO2 膜が最も厚い構造になる。このため、この
成膜装置400では、第2の成膜室2を3段階にして膜
圧を稼ぐようにしている。各成膜室2a〜2cは、他の
成膜室1、3と同様の構造であり、それぞれがガスノズ
ル21a〜21c、噴出ノズル22a〜22cおよび排
気ノズル23a〜23cなどを有する。同様に、ベルト
コンベア4も三つの成膜室2a〜2cの隔壁53に設け
た通し穴(搬送口)42を貫通しており、それぞれの境
界には不活性ガスGによるシャッターが形成されてい
る。
【0037】なお、前記SnO2 膜だけではなく、Zn
O膜を堆積する第3の成膜室3を多段階に分けるように
しても良い。かかる構成によれば、上記実施の形態1〜
3と同様の効果が得られると共に特定の膜を厚くするこ
とができる。また、ガス圧力などの条件が同一の場合に
は、三つの成膜室2a〜2cをシャッターで遮断する必
要がないので、隔壁53の噴出ノズル22a〜22cお
よび排気ノズル23a〜23cは不要である。
【0038】実施の形態5.なお、変形例として上記不
活性ガスGによるシャッターの代わりに板状部材からな
るシャッターを用いるようにしても良い(図示省略)。
この場合、シャッターは各成膜室1〜3内部または外部
に設けたアクチュエータにより駆動するようにし、隔壁
51、52との接触面にはシールを施すようにする。か
かる構成によれば、常圧CVD法のみならず減圧CVD
法にも適用することができる。なお、減圧CVD装置と
して用いる場合、真空引きと開放の作業が必要になる
が、各成膜室1〜3間を移動する際に外部の空気中に曝
されることがないため、空気中のパーティクルなどに起
因する欠陥が減少して、歩留まりが向上する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の成膜装
置(請求項1)によれば、連設した複数の成膜室の境界
となる隔壁に基板を搬送するための搬送口を設け、この
搬送口を通じて基板の搬送を行うようにしたので、成膜
中の基板を外部の空気に曝すことがない。このため、パ
ーティクルに起因する欠陥が減少するから、歩留まりを
向上させることができる。
【0040】つぎに、この発明の成膜装置(請求項2)
によれば、搬送口に成膜室内の原料ガスが漏洩しないよ
うに遮断する気体流のシャッターを設けたので、原料ガ
スを漏洩することなく、基板をスムーズに搬送できる。
このため、成膜作業をスムーズに行えるから、製造効率
が向上する。
【0041】つぎに、この発明の成膜装置(請求項3)
によれば、成膜以外の前処理装置や後処理装置と連設し
て、基板が外部の空気に曝されるのを防止するようにし
たので、パーティクルに起因する欠陥をさらに減少させ
ることができる。このため、歩留まりを大幅に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる成膜装置を示
す構成図である。
【図2】図1に示した成膜室の隔壁付近を示す斜視説明
図である。
【図3】この発明の実施の形態2にかかる成膜装置を示
す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態3にかかる成膜装置を示
す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4にかかる成膜装置を示
す構成図である。
【図6】従来の成膜装置による成膜工程を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
100〜400 成膜装置 101 ガラス基板 1 第1の成膜室 2 第2の成膜室 3 第3の成膜室 11、21、31 ガスノズル 12、22、32 噴出ノズル 13、23、33 排気ノズル 4 ベルトコンベア 41 ベルト 42 搬送口 43 トレイ 44 ヒーター 51、52 隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/68 H01L 21/68 A Fターム(参考) 4K030 AA06 AA11 AA14 BA44 BA45 BA47 BB12 CA06 DA01 DA08 FA10 GA12 GA14 JA09 KA08 KA10 5F031 CA02 GA51 MA28 NA09 5F045 AA03 AB31 AB32 AC01 AC03 AC09 AC11 AE29 AF07 BB08 BB15 DA52 DP03 DP23 DQ15 EB08 EB11 EE14 EF02 EF20 EK03 EK08 EK11 EN05 HA01 HA18 HA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CVD法の実施に用いる複数の成膜室を
    連設し、これら成膜室の境界となる隔壁に基板を搬送す
    るための搬送口を設けると共に当該搬送口を通じて前記
    基板の搬送を行う基板搬送機構を設けたことを特徴とす
    る成膜装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記搬送口に成膜室内の原料ガ
    スが漏洩しないように遮断する気体流のシャッターを設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記成膜室の前段または後段
    に、成膜以外の前処理を行う前処理装置または後処理を
    行う後処理装置を連設し、前記成膜室と前処理装置また
    は後処理装置との境界となる隔壁に基板を搬送する搬送
    口を設け、当該搬送口を通じて前記基板を搬送するよう
    にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜
    装置。
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