JP2001023674A - りん酸型燃料電池発電設備 - Google Patents

りん酸型燃料電池発電設備

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JP2001023674A
JP2001023674A JP11192520A JP19252099A JP2001023674A JP 2001023674 A JP2001023674 A JP 2001023674A JP 11192520 A JP11192520 A JP 11192520A JP 19252099 A JP19252099 A JP 19252099A JP 2001023674 A JP2001023674 A JP 2001023674A
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gas
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Susumu Takeshige
晋 竹重
Kiyoshi Tsuru
潔 都留
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
    • Y02P20/129Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原材料に含まれる窒素により改質器で生成し
たアンモニアを効率的に除去する。 【解決手段】 燃料ガス中に含まれているアンモニアを
除去するために、燃料電池7上流にアンモニア除去装置
を設け、このアンモニア除去装置は、燃料ガスの温度を
下げると共に電池空気の予熱を行なう電池空気予熱器1
5と、燃料ガスの温度を下げるための冷却熱交換器16
と、アンモニア吸着触媒が充填されたアンモニア吸収塔
14とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、りん酸型燃料電
池発電設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のりん酸型燃料電池発電設備
を示す構成図であり、図において、31は都市ガスや天
然ガスなどの原燃料中の硫黄分を水素を用いて除去する
脱硫器である。そしてこの脱硫器31内には、上流側に
水添脱硫触媒、下流側に高温吸着触媒が充填されてい
る。32は原燃料を脱硫器31の動作温度まで昇温する
原燃料予熱器、33はスチームを供給する水蒸気分離
器、34は原燃料とスチームの混合流体を反応させて水
素を含む改質ガスを生成する改質器、35は原燃料とス
チームの混合流体を予熱する原料予熱器、36は改質器
34を出た改質ガス中の一酸化炭素を水素に変換するC
O変成器、37はCO変成器36を出た改質ガス中の水
素と空気中の酸素を反応させて発電する燃料電池で、3
7aは改質ガスを供給する燃料極、37bは空気を供給
する空気極、37cは発電時の発熱を逃す冷却器であ
る。
【0003】38はCO変成器36を出た改質ガスの一
部を脱硫器31の上流にリサイクルするための水添用リ
サイクルガスラインであり、39はこのリサイクルガス
ライン38を開閉するための遮断弁である。40は水蒸
気分離器33より供給されるスチームを用いて原燃料を
吸引し、スチームと混合するスチームエゼクタ、41は
プラント昇温用の窒素の供給口、42はメインバーナの
安定性を確保するためのパイロットバーナ燃料のライ
ン、43は改質器37の昇温のために使用するバーナ燃
料のラインである。
【0004】次に動作について説明する。都市ガスや天
然ガスからなる原燃料は、原燃料予熱器32によって水
素添加(以下水添と略す)され、脱硫反応に適した温度
(300℃〜400℃)まで昇温された後、脱硫器31
に供給される。脱硫器31は水添反応型の水添脱硫触媒
と吸着型の高温吸着触媒の2種類の触媒から構成されて
いる。水添脱硫触媒で有機硫黄分を水素と反応させ、硫
化水素に変換する。高温吸着触媒は、主に酸化亜鉛で構
成されており、硫化水素を硫化亜鉛とすることにより除
去する。
【0005】硫黄分は下流の改質器34内の改質触媒を
被毒し、反応活性を下げるために脱硫器31で除去す
る。脱硫された原燃料は、水蒸気分離器33より供給さ
れるスチームの駆動力により、スチームエゼクタ40に
より吸引され、スチームと混合されて、原料予熱器35
で改質反応に適した温度まで昇温された後、改質器34
に供給される。改質器34で改質反応により生成された
改質ガスは、原料予熱器35と原燃料予熱器32で冷却
された後、CO変成器36に供給される。CO変成器3
6で改質ガス中の一酸化炭素が水素に変化された後、燃
料電池37の燃料極37aに供給され、ここで空気極3
7bに供給された空気中の酸素と反応して発電が起こ
る。
【0006】CO変成器36を出た改質ガスの一部は、
スチームエゼクタ40により吸引されて、水添用リサイ
クルガスライン38を通じて脱硫器31の上流にリサイ
クルされる。脱硫器31の水添反応に必要な水素は、原
燃料の5%程度の水素濃度とするのが一般的であり、そ
れに近い濃度となるようにリサイクルする流量が設定さ
れる。
【0007】原燃料に汚泥消化ガスや食品工場における
排水消化ガスなどを用いる場合、原燃料中には窒素やア
ンモニアが含まれていることが多い。原燃料中に含まれ
る窒素は、下記(a)式に示すように改質器34で生成
した水素と反応し、アンモニアを生成する。原燃料ガス
中に含まれている窒素濃度数%に対してアンモニア生成
濃度は数十ppm程度である。
【0008】 N2+3H2→2NH3 ・・・(a)式
【0009】アンモニアが燃料電池に供給されると、燃
料極37a,空気極37bに存在する電解質であるりん
酸と反応してりん酸アンモニウムを生成する。このりん
酸アンモニウムの生成に電解質であるりん酸が消費され
るために、燃料電池37中のりん酸が不足することとな
り、燃料電池37の電圧低下が生じる。従って、起動、
停止、連続運転中に安定してアンモニアを除去するアン
モニア除去の機能を持った装置を追加する必要がある。
【0010】燃料ガス中のアンモニア除去方法として、
噴霧式吸収装置(シャワー方式)などの従来例があるが、
吸収液(酸性洗浄液、水など)がアンモニアに汚染され、
汚染された吸収液を連続的に処理することが困難であっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のりん酸型燃料電
池発電設備は以上のように構成されているので、天然ガ
スや都市ガスからなる原燃料には、窒素やアンモニアが
含まれていないが、常時数%の窒素と数十ppmのアン
モニアを含む汚泥消化ガスなどを原燃料とすると、アン
モニアによる電池の一次被毒により、電池の特性が低下
するという問題点があった。又、燃料ガス中のアンモニ
アを除去するために噴霧式吸収装置を用いると、汚染さ
れた吸収液を連続的に処理することが困難であった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、原燃料に含まれる窒素により改
質器で生成したアンモニアを効率的に除去し、アンモニ
ア除去装置のコンパクト化、または、アンモニア除去の
信頼性を向上させることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るりん酸型燃料電池発電設備は、原燃料中の硫黄分を除
去する脱硫器と、スチームと原燃料を混合した混合ガス
から改質ガスを生成する改質器と、改質ガスを変成ガス
に変成するCO変成器と、変成ガスを燃料ガスとして発
電する燃料電池とからなるものであって、更に燃料電池
上流側に燃料ガスの温度を下げると共に電池空気の予熱
を行なう電池空気予熱器と、燃料ガスの温度を下げるた
めの冷却熱交換器と、燃料ガス中に含まれるアンモニア
を除去するためのアンモニア吸収塔とを備えたものであ
る。
【0014】この発明の請求項2に係るりん酸型燃料電
池発電設備は、冷却熱交換器に用いる冷却水流量を調節
するための冷却水流量調節弁を設けたものである。
【0015】この発明の請求項3に係るりん酸型燃料電
池発電設備は、電池空気予熱器の上流側と冷却熱交換器
の下流側との間に燃料ガスバイパスラインをつないだも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施形態を図について説明する。図1はこの発明の実
施の形態1によるりん酸型燃料電池発電設備を示す構成
図であり、図において、1は都市ガスや天然ガスなどの
原燃料中の硫黄分を水素を用いて除去する脱硫器であ
る。そしてこの脱硫器1内には、上流側に水添脱硫触
媒、下流側に高温吸着触媒が充填されている。2は原燃
料を脱硫器1の動作温度まで昇温する原燃料予熱器、3
はスチームを供給する水蒸気分離器、4は原燃料とスチ
ームの混合流体を反応させて水素を含む改質ガスを生成
する改質器、5は原燃料とスチームの混合流体を予熱す
る原料予熱器、6は改質器4を出た改質ガス中の一酸化
炭素を水素に変換するCO変成器、7はCO変成器6を
出た改質ガス中の水素と空気中の酸素を反応させて発電
する燃料電池で、7aは改質ガスを供給する燃料極、7
bは空気を供給する空気極、7cは発電時の発熱を逃す
冷却器である。
【0017】8はCO変成器6を出た改質ガスの一部を
脱硫器1の上流にリサイクルするための水添用リサイク
ルガスラインであり、9はこのリサイクルガスライン8
を開閉するための遮断弁である。10は水蒸気分離器3
より供給されるスチームを用いて原燃料を吸引し、スチ
ームと混合するスチームエゼクタ、11はプラント昇温
用の窒素の供給口、12はメインバーナの安定性を確保
するためのパイロットバーナ燃料のライン、13は改質
器7の昇温のために使用するバーナ燃料のラインであ
る。
【0018】更に14はアンモニア吸収塔であり、この
アンモニア吸収塔14にはアンモニア等の塩基性ガスを
吸収する特殊活性炭などのアンモニア吸着触媒が充填さ
れている。一般にこの触媒の使用条件は、触媒温度10
0℃程度以下であり、また触媒層での水分の凝縮は避け
ることが望ましく、温度が低い方が吸着特性は良いとさ
れている。15は燃料ガスの温度を下げ、同時に電池空
気の予熱を行うための電池空気予熱器、16は燃料ガス
の温度を下げるための冷却熱交換器、17は冷却熱交換
器16に使用する冷却水ライン、18は冷却水により回
収された熱を利用する低位排熱回収設備である。
【0019】次に動作について説明する。汚泥消化ガス
のように窒素、アンモニアを含んだ原燃料を供給し、改
質器4でアンモニアがppmオーダで生成した場合にお
いても、アンモニアを含んだ200℃程度の燃料ガスは
CO変成器6を出て、まず電池空気予熱器15によって
100℃程度まで降温される。100℃程度まで降温さ
れた燃料ガスは、冷却熱交換器16に導入され、冷却水
などの冷却水により、アンモニア吸着触媒の使用可能な
温度までさらに降温される。燃料ガスには30%程度の
水蒸気が含まれていて飽和蒸気温度は71℃程度なの
で、アンモニア吸収塔14内で凝縮させないようにする
ことも考慮すると、アンモニア吸収塔14には75〜1
00℃程度の燃料ガスが供給されるようにする。
【0020】アンモニア吸収塔14に供給された燃料ガ
スはアンモニアを1ppm以下まで除去する。アンモニ
アを除去した燃料ガスは電池燃料極7aに供給される。
電池空気予熱器15では燃料ガスを冷却するのと同時に
電池に導入される空気の予熱も行っている。予熱された
空気を電池空気極7bに供給するので、電池冷却器7c
による高位排熱回収量の大幅な低下はなくなる。さら
に、冷却熱交換器16に導入する冷却水を低位排熱回収
設備18で熱回収すれば、排熱回収量は保持できる。
【0021】以上のように本実施形態におけるりん酸型
燃料電池発電設備においては、アンモニアが含まれてい
る200℃程度の燃料ガスは電池空気予熱器15、冷却
熱交換器16によりアンモニア吸着触媒の使用可能な温
度(最高温度100℃程度)であり、かつアンモニア吸
収塔14で燃料ガスが凝縮しない温度範囲まで降温され
る。そして、燃料ガス中に含まれているアンモニアは、
アンモニア吸着触媒により1ppm以下まで除去され、
アンモニア吸着触媒でアンモニアが除去された燃料ガス
が燃料電池7に供給される。
【0022】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2によるりん酸型燃料電池発電設備を示す構成図であ
り、図において、19は冷却水流量調節弁であり、冷却
熱交換器16の冷却水ライン17に設置されている。2
0はアンモニア吸収塔入口温度センサであり、アンモニ
ア吸収塔14の入口に設置されている。
【0023】次に動作について説明する。汚泥消化ガス
のように窒素、アンモニアを含んだ原燃料を供給し、改
質器4でアンモニアがppmオーダで生成した場合にお
いても、電池空気予熱器15,冷却熱交換器16,アン
モニア吸収塔14を用いることで、排熱回収量の大幅な
低下なく、アンモニアを除去した燃料ガスを電池燃料極
7aに供給することが可能なのは上記実施の形態1の場
合と同じである。
【0024】本実施形態の場合、アンモニア吸収塔入口
温度センサ20を設けることにより、アンモニア吸収塔
14の入口の燃料ガス温度を監視し、冷却水流量調整弁
19を制御することで、プラントの起動・停止・負荷変
動などのプラントが安定していない状態でも、アンモニ
ア吸収塔14に供給される燃料ガス温度をアンモニア吸
着触媒の使用条件の温度範囲になるようにすることがで
きる。
【0025】これは、アンモニア吸着触媒の劣化、およ
び一時的にアンモニアがアンモニア吸収塔14の下流へ
漏れることを防止できる。また、冷却水流量調節弁19
の調整により、冷却水の昇温温度を低位排熱回収設備1
8で利用し易い50〜60℃に制御することができる。
【0026】本実施形態におけるりん酸型燃料電池発電
設備では、アンモニアが含まれている200℃程度の燃
料ガスは、電池空気予熱器15,冷却熱交換器16によ
りアンモニア吸着触媒の使用可能な温度(最高温度10
0℃程度)であり、かつアンモニア吸収塔14で燃料ガ
スが凝縮しない温度範囲まで降温される。そして更に冷
却熱交換器16の冷却水系内に設けられた冷却水流量調
整弁19を用いて冷却水流量を調整することで、冷却熱
交換器16出口の燃料ガス温度を制御し、また燃料ガス
流量が変動する場合でも、冷却水の昇温温度を制御でき
る。
【0027】そして燃料ガス中に含まれているアンモニ
アは、アンモニア吸着触媒により1ppm以下まで除去
され、アンモニア吸着触媒でアンモニアが除去された燃
料ガスは燃料電池7に供給される。
【0028】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3によるりん酸型燃料電池発電設備を示す構成図であ
り、図において、21は燃料ガスバイパスラインであ
る。冷却熱交換器16によって冷却された燃料ガスに燃
料ガスバイパスライン21を介して高温の燃料ガスを混
合させることで、アンモニア吸着触媒の使用条件の温度
範囲でしかも凝縮しにくい乾いた燃料ガス(飽和蒸気圧
の低い燃料ガス)をアンモニア吸収塔14に供給するこ
とができる。これは、アンモニア吸着触媒の劣化、およ
び一時的にアンモニアがアンモニア吸収塔14の下流へ
漏れることを防止することができる。又、燃料ガスバイ
パスライン21には、燃料ガスバイパス流量を調節する
ための調整弁を設けてもよい。
【0029】次に動作について説明する。汚泥消化ガス
のように、窒素、アンモニアを含んだ原燃料を供給し、
改質器4でアンモニアがppmオーダで生成した場合に
おいても、電池空気予熱器15,冷却熱交換器16,ア
ンモニア吸収塔14を用いることで、排熱回収量の大幅
な低下なく、アンモニアを除去した燃料ガスを電池燃料
極7aに供給することが可能なのは上記実施の形態1の
場合と同じである。
【0030】本実施形態の場合、冷却熱交換器16で燃
料ガスを50℃程度まで凝縮させ降温させる。冷却され
た燃料ガスは飽和蒸気状態であるので、このままアンモ
ニア吸収塔14に供給すると凝縮が生じ、アンモニア吸
着触媒が劣化する。この凝縮を防ぐために、電池空気予
熱器15の上流から分岐した燃料ガスバイパスライン2
1から200℃の燃料ガスを混合させ、飽和蒸気状態の
燃料ガスを昇温させることで、乾いた燃料ガスをアンモ
ニア吸収塔14に供給する。
【0031】例えば、360Nm3/h、200℃、水分3
0%の燃料ガスの場合、60Nm3/hを燃料ガスバイパス
ライン21に、残りの300Nm3/hを電池空気予熱器1
5に分配し、冷却熱交換器16で50℃まで冷却する
と、冷却熱交換器16で50kg/hの凝縮水が発生し、2
40Nm3/h、50℃、12%の飽和蒸気状態の燃料ガス
となる。この飽和蒸気状態の燃料ガスに燃料ガスバイパ
スライン21を介して60Nm3/h、200℃、水分30
%の燃料ガスを混合させると、300Nm3/h、80℃、
水分16%の燃料ガスとなる。
【0032】80℃の飽和蒸気分圧は47%であり、飽
和蒸気圧の低い燃料ガスをアンモニア吸収塔14に供給
できる。因みに実施の形態1の場合、冷却熱交換器16
で80℃まで冷却した場合、80℃の飽和蒸気分圧47
%に対し、燃料ガスの水分30%である。本実施形態で
は、より凝縮し難い燃料ガスを供給でき、冷却熱交換器
16の下流に再加熱の熱交換器などを設置することなど
の大幅な機器追加もなく、低コストで実施可能である。
【0033】以上のように本実施形態におけるりん酸型
燃料電池発電設備では、アンモニアが含まれている20
0℃程度の燃料ガスは、電池空気予熱器15,冷却熱交
換器16により燃料ガスを50℃まで凝縮させ降温す
る。50℃に降温した飽和蒸気の燃料ガスに電池空気予
熱器15の上流で分岐させた200℃の燃料ガスを混合
させ、アンモニア吸収塔14での水分が凝縮しにくい燃
料ガスをアンモニア吸収塔14に供給することができ
る。
【0034】燃料ガス中に含まれているアンモニアは、
アンモニア吸着触媒により1ppm以下まで除去され
る。アンモニア吸着触媒でアンモニアが除去された燃料
ガスは、再生熱交換器により昇温されて燃料電池にて供
給される。
【0035】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るりん酸型燃料
電池発電設備によれば、原燃料中の硫黄分を除去する脱
硫器と、スチームと原燃料を混合した混合ガスから改質
ガスを生成する改質器と、改質ガスを変成ガスに変成す
るCO変成器と、変成ガスを燃料ガスとして発電する燃
料電池とからなるものであって、燃料電池上流側に燃料
ガスの温度を下げると共に電池空気の予熱を行なう電池
空気予熱器と、燃料ガスの温度を下げるための冷却熱交
換器と、燃料ガス中に含まれるアンモニアを除去するた
めのアンモニア吸収塔とを備えたので、改質器で生成し
たアンモニアを効率的に除去できる。
【0036】この発明の請求項2に係るりん酸型燃料電
池発電設備によれば、冷却熱交換器に用いる冷却水流量
を調節するための冷却水流量調節弁を設けたので、プラ
ントが安定していない状態でも、アンモニア吸収塔に供
給される燃料ガス温度をアンモニア吸着触媒の使用条件
の温度範囲になるようにすることができる。
【0037】この発明の請求項3に係るりん酸型燃料電
池発電設備によれば、電池空気予熱器の上流側と冷却熱
交換器の下流側との間に燃料ガスバイパスラインをつな
いだので、より凝縮し難い燃料ガスを供給することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるりん酸型燃料
電池発電設備を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるりん酸型燃料
電池発電設備を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるりん酸型燃料
電池発電設備を示す構成図である。
【図4】 従来のりん酸型燃料電池発電設備を示す構成
図である。
【符号の説明】
1 脱硫器、4 改質器、6 CO変成器、7 燃料電
池、14 アンモニア吸収塔、15 電池空気予熱器、
16 冷却熱交換器、19 冷却水流量調節弁、21
燃料ガスバイパスライン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原燃料中の硫黄分を除去する脱硫器と、
    スチームと原燃料を混合した混合ガスから改質ガスを生
    成する改質器と、上記改質ガスを変成ガスに変成するC
    O変成器と、上記変成ガスを燃料ガスとして発電する燃
    料電池とからなるりん酸型燃料電池発電設備において、
    上記燃料電池上流側に上記燃料ガスの温度を下げると共
    に電池空気の予熱を行なう電池空気予熱器と、上記燃料
    ガスの温度を下げるための冷却熱交換器と、上記燃料ガ
    ス中に含まれるアンモニアを除去するためのアンモニア
    吸収塔とを備えたことを特徴とするりん酸型燃料電池発
    電設備。
  2. 【請求項2】 冷却熱交換器に用いる冷却水流量を調節
    するための冷却水流量調節弁を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のりん酸型燃料電池発電設備。
  3. 【請求項3】 電池空気予熱器の上流側と冷却熱交換器
    の下流側との間に燃料ガスバイパスラインをつないだこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のりん酸型燃
    料電池発電設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009281427A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Tokyo Gas Co Ltd 消化ガス貯蔵供給装置及びその運転方法
WO2011064951A1 (ja) * 2009-11-24 2011-06-03 パナソニック株式会社 直接酸化型燃料電池システム
JP5341254B2 (ja) * 2010-06-15 2013-11-13 パナソニック株式会社 燃料電池システムの運転方法

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