JP2001023241A - 光記録媒体およびその製造方法と、光記録装置 - Google Patents
光記録媒体およびその製造方法と、光記録装置Info
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- JP2001023241A JP2001023241A JP11196742A JP19674299A JP2001023241A JP 2001023241 A JP2001023241 A JP 2001023241A JP 11196742 A JP11196742 A JP 11196742A JP 19674299 A JP19674299 A JP 19674299A JP 2001023241 A JP2001023241 A JP 2001023241A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】再生信号強度が高く、表面に損傷を受けにくい
ニアフィールド用の光記録媒体およびその製造方法と、
その光記録媒体を含む光記録装置を提供する。 【解決手段】基板11と、基板上に形成された反射膜1
2と、反射膜上に形成された記録層14と、記録層上に
形成された第1の保護層15とを有し、光学系から第1
の保護層が形成された側を介して記録層に光を照射して
情報の記録・再生を行う光記録媒体であって、第1の保
護層上に表面保護層16が形成され、表面保護層と光学
系との間隔は近接場であり、表面保護層は、前記間隔の
変動に伴う再生信号強度の変化を緩和する所定の屈折率
および膜厚を有し、好適には膜厚100nm以上のシリ
コン酸化膜である光記録媒体およびその製造方法と、そ
の光記録媒体を有する光記録装置。
ニアフィールド用の光記録媒体およびその製造方法と、
その光記録媒体を含む光記録装置を提供する。 【解決手段】基板11と、基板上に形成された反射膜1
2と、反射膜上に形成された記録層14と、記録層上に
形成された第1の保護層15とを有し、光学系から第1
の保護層が形成された側を介して記録層に光を照射して
情報の記録・再生を行う光記録媒体であって、第1の保
護層上に表面保護層16が形成され、表面保護層と光学
系との間隔は近接場であり、表面保護層は、前記間隔の
変動に伴う再生信号強度の変化を緩和する所定の屈折率
および膜厚を有し、好適には膜厚100nm以上のシリ
コン酸化膜である光記録媒体およびその製造方法と、そ
の光記録媒体を有する光記録装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体および
その製造方法と光記録装置に関し、特に、ニアフィール
ドで用いられる光記録媒体であって、光記録媒体と光学
系との間隔の変動に伴う再生信号強度の低減が防止さ
れ、かつ、光学系との衝突による損傷が防止された光記
録媒体およびその製造方法、およびその光記録媒体を含
む光記録装置に関する。
その製造方法と光記録装置に関し、特に、ニアフィール
ドで用いられる光記録媒体であって、光記録媒体と光学
系との間隔の変動に伴う再生信号強度の低減が防止さ
れ、かつ、光学系との衝突による損傷が防止された光記
録媒体およびその製造方法、およびその光記録媒体を含
む光記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク等の磁気記録媒体
は、良好な信号特性を得るために、記録・再生を行うヘ
ッドとディスク等の媒体とを極めて近接させた状態で用
いられていた。それに対して、相変化型光ディスクや光
磁気ディスク等の光記録媒体は、記録・再生を行う光学
系あるいはヘッドと記録媒体とが一定の距離で離れた状
態で用いられてきた。しかしながら近年、光記録媒体に
適用される装置において、光学系の開口数(NA)を上
げることによりディスクの記録密度を高める目的で、光
学系あるいはヘッドとディスクを例えば200nm以下
に近接させた(近接場あるいはニアフィールド)方式が
採用されるようになってきている。
は、良好な信号特性を得るために、記録・再生を行うヘ
ッドとディスク等の媒体とを極めて近接させた状態で用
いられていた。それに対して、相変化型光ディスクや光
磁気ディスク等の光記録媒体は、記録・再生を行う光学
系あるいはヘッドと記録媒体とが一定の距離で離れた状
態で用いられてきた。しかしながら近年、光記録媒体に
適用される装置において、光学系の開口数(NA)を上
げることによりディスクの記録密度を高める目的で、光
学系あるいはヘッドとディスクを例えば200nm以下
に近接させた(近接場あるいはニアフィールド)方式が
採用されるようになってきている。
【0003】ニアフィールドで用いられる光記録媒体用
装置としては例えば、スライダー上にレンズが搭載され
た構造を特徴とする光ハードディスクや、レンズが電磁
アクチュエータにより可動となっている光ディスク装置
等がある。これらの装置において、記録・再生を行うた
めの光は、少なくとも対物レンズとソリッドイマージョ
ンレンズ(SIL)を含む複数のレンズから構成される
光学系によって記録媒体上に照射される。これにより、
1を超えるNAが得られている。
装置としては例えば、スライダー上にレンズが搭載され
た構造を特徴とする光ハードディスクや、レンズが電磁
アクチュエータにより可動となっている光ディスク装置
等がある。これらの装置において、記録・再生を行うた
めの光は、少なくとも対物レンズとソリッドイマージョ
ンレンズ(SIL)を含む複数のレンズから構成される
光学系によって記録媒体上に照射される。これにより、
1を超えるNAが得られている。
【0004】図4に、ハードディスクの概略図を示す。
ディスク101は基板102上に記録層103と潤滑膜
104とが積層された構造となっている。記録層103
の磁化を変化させる記録・再生用ヘッド105はスライ
ダー106に搭載されてディスク面方向に移動可能とな
っている。潤滑膜104はヘッド105とディスク10
1の磨耗を防止する目的で設けられる。潤滑膜104を
形成するには、例えばフッ素化合物を塗布する。光ディ
スクの場合、記録層上に形成される層には光学的条件の
検討が必要となるが、ハードディスクの潤滑膜104は
光学的条件を考慮する必要がないため、比較的容易に形
成することが可能である。
ディスク101は基板102上に記録層103と潤滑膜
104とが積層された構造となっている。記録層103
の磁化を変化させる記録・再生用ヘッド105はスライ
ダー106に搭載されてディスク面方向に移動可能とな
っている。潤滑膜104はヘッド105とディスク10
1の磨耗を防止する目的で設けられる。潤滑膜104を
形成するには、例えばフッ素化合物を塗布する。光ディ
スクの場合、記録層上に形成される層には光学的条件の
検討が必要となるが、ハードディスクの潤滑膜104は
光学的条件を考慮する必要がないため、比較的容易に形
成することが可能である。
【0005】図5に、光学系あるいはヘッドとディスク
との距離が大きい従来の光ディスク(ファーフィールド
の光ディスク)の概略図を示す。図5の光ディスクは、
例えば相変化型光ディスクや光磁気ディスクであり、基
板201上に誘電体保護層202、記録層203、誘電
体保護層204、反射膜205および樹脂性保護層20
6が順次積層された構造となっている。相変化型光ディ
スクの場合、記録層203には光照射によって相変化す
る材料が用いられる。光磁気ディスクの場合、記録層2
03には光照射および磁場によって磁化の状態が変化す
る材料が用いられる。
との距離が大きい従来の光ディスク(ファーフィールド
の光ディスク)の概略図を示す。図5の光ディスクは、
例えば相変化型光ディスクや光磁気ディスクであり、基
板201上に誘電体保護層202、記録層203、誘電
体保護層204、反射膜205および樹脂性保護層20
6が順次積層された構造となっている。相変化型光ディ
スクの場合、記録層203には光照射によって相変化す
る材料が用いられる。光磁気ディスクの場合、記録層2
03には光照射および磁場によって磁化の状態が変化す
る材料が用いられる。
【0006】図5に示す光ディスクは、記録層203の
両面が誘電体保護層202、204により保護され、さ
らにそれらの表面が基板201あるいは樹脂性保護層2
06により保護されている。レンズ207とディスクと
の距離はハードディスクの場合よりもはるかに大きく、
レンズ207(あるいはヘッド)とディスクとの摩擦あ
るいは衝突への対策となる膜は、通常望ましくはあるが
必須ではない。
両面が誘電体保護層202、204により保護され、さ
らにそれらの表面が基板201あるいは樹脂性保護層2
06により保護されている。レンズ207とディスクと
の距離はハードディスクの場合よりもはるかに大きく、
レンズ207(あるいはヘッド)とディスクとの摩擦あ
るいは衝突への対策となる膜は、通常望ましくはあるが
必須ではない。
【0007】図6に、ニアフィールドで用いられる光デ
ィスクの断面図を示す。基板301上に反射膜302、
第2の誘電体層303、記録層304および第1の誘電
体層305が順次積層された構造となっている。図5に
示す光ディスクの場合、光透過性の基板201が形成さ
れた側から光が照射されるが、図6に示すニアフィール
ド用の光ディスクの場合、第1の誘電体層305が形成
された側から光が照射される。これにより、高NA化に
伴うコマ収差の増大が緩和されている。図6の光ディス
クにおいて、第1の誘電体層305、記録層304、第
2の誘電体層303および反射膜302の4層は、ディ
スク面に対して垂直に入射する光に対して良好な信号特
性が得られるように最適化された設計となっている。
ィスクの断面図を示す。基板301上に反射膜302、
第2の誘電体層303、記録層304および第1の誘電
体層305が順次積層された構造となっている。図5に
示す光ディスクの場合、光透過性の基板201が形成さ
れた側から光が照射されるが、図6に示すニアフィール
ド用の光ディスクの場合、第1の誘電体層305が形成
された側から光が照射される。これにより、高NA化に
伴うコマ収差の増大が緩和されている。図6の光ディス
クにおいて、第1の誘電体層305、記録層304、第
2の誘電体層303および反射膜302の4層は、ディ
スク面に対して垂直に入射する光に対して良好な信号特
性が得られるように最適化された設計となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、前述したような
ヘッドとディスクとの距離が小さいニアフィールドの光
ディスク装置の場合には、レンズ等の光学系(あるいは
ヘッド)とディスクとが衝突する危険性が非常に高くな
る。しかしながら、ハードディスクの潤滑膜104に用
いられるような潤滑性物質を光ディスク表面に、光学的
条件を満たすように均一に塗布して薄膜を形成するのは
非常に困難である。また、ニアフィールドの構成とした
場合、ハードディスクの潤滑膜104に用いられるフッ
素系材料では屈折率が低すぎて使用できず、他に適切な
材料が少ないという問題もある。
ヘッドとディスクとの距離が小さいニアフィールドの光
ディスク装置の場合には、レンズ等の光学系(あるいは
ヘッド)とディスクとが衝突する危険性が非常に高くな
る。しかしながら、ハードディスクの潤滑膜104に用
いられるような潤滑性物質を光ディスク表面に、光学的
条件を満たすように均一に塗布して薄膜を形成するのは
非常に困難である。また、ニアフィールドの構成とした
場合、ハードディスクの潤滑膜104に用いられるフッ
素系材料では屈折率が低すぎて使用できず、他に適切な
材料が少ないという問題もある。
【0009】また、レンズ表面にARコートが施されて
いる場合、一度衝突してレンズ側のARコートが損傷す
ると、記録・再生時に常時、損傷に起因した影響が及ぼ
される。すなわち、装置全体の光学特性に変化をきたす
ことになる。しかしながら、ARコートの材料として、
衝突による損傷を受けにくい適切なコーティング材料を
選択するのは困難となっている。
いる場合、一度衝突してレンズ側のARコートが損傷す
ると、記録・再生時に常時、損傷に起因した影響が及ぼ
される。すなわち、装置全体の光学特性に変化をきたす
ことになる。しかしながら、ARコートの材料として、
衝突による損傷を受けにくい適切なコーティング材料を
選択するのは困難となっている。
【0010】さらに、上記のニアフィールド用の光ディ
スクには、レンズとディスク表面との間隔(以下、tと
する。)が微妙に変動すると、光学特性が大きく変化す
るという問題がある。図6に示す従来構成のニアフィー
ルド用の相変化型光ディスクにおいて、レンズとディス
ク表面との間の空気層を屈折率n=1、厚さtの薄膜と
見なし、n=1.8の光学部品(レンズ)から様々な入
射角でディスクへ光が入射する場合(これは、NAが上
がることに相当する。)の再生信号強度を計算した。計
算は、空気層の厚さtが0nm、50nm、100n
m、150nmの場合についてそれぞれ行った。この計
算結果、すなわち再生信号の空間周波数依存性を図7に
示す。縦軸の再生信号レベルはMTF(modulat
ion transferfunction)に相当す
る値であり、再生信号強度を規格化して表したものであ
る。
スクには、レンズとディスク表面との間隔(以下、tと
する。)が微妙に変動すると、光学特性が大きく変化す
るという問題がある。図6に示す従来構成のニアフィー
ルド用の相変化型光ディスクにおいて、レンズとディス
ク表面との間の空気層を屈折率n=1、厚さtの薄膜と
見なし、n=1.8の光学部品(レンズ)から様々な入
射角でディスクへ光が入射する場合(これは、NAが上
がることに相当する。)の再生信号強度を計算した。計
算は、空気層の厚さtが0nm、50nm、100n
m、150nmの場合についてそれぞれ行った。この計
算結果、すなわち再生信号の空間周波数依存性を図7に
示す。縦軸の再生信号レベルはMTF(modulat
ion transferfunction)に相当す
る値であり、再生信号強度を規格化して表したものであ
る。
【0011】図7に示すように、空気層の厚さtが増加
すると、再生信号レベルは急激に減少する。したがっ
て、再生信号レベルを高くするためには、レンズとディ
スクとの距離tを小さくする必要がある。レンズとディ
スクが非常に接近した記録再生方式を用いると、レンズ
がディスク表面に衝突して記録層を損傷させやすい。し
かしながら、図6に示すような従来構造によれば、ディ
スクの最表層には例えばZnS−SiO2 やSiN等の
薄膜である第1の誘電体層305が形成される。したが
って、レンズとディスクとが衝突した場合には、第1の
誘電体層305とその下層の記録層304が容易に損傷
を受けやすい。
すると、再生信号レベルは急激に減少する。したがっ
て、再生信号レベルを高くするためには、レンズとディ
スクとの距離tを小さくする必要がある。レンズとディ
スクが非常に接近した記録再生方式を用いると、レンズ
がディスク表面に衝突して記録層を損傷させやすい。し
かしながら、図6に示すような従来構造によれば、ディ
スクの最表層には例えばZnS−SiO2 やSiN等の
薄膜である第1の誘電体層305が形成される。したが
って、レンズとディスクとが衝突した場合には、第1の
誘電体層305とその下層の記録層304が容易に損傷
を受けやすい。
【0012】また、レンズとディスクが従来になく近接
するため、ディスク表面に凸状の欠陥が存在する場合に
は、凸状部分がレンズに接触してレンズ表面を損傷させ
やすいという問題もある。これを防ぐため、ディスク表
面に研磨を行って表面性の改善を図ろうとしても、記録
層304上に形成された第1の誘電体層305が極めて
薄いため、研磨により記録層304が破壊される可能性
が高い。
するため、ディスク表面に凸状の欠陥が存在する場合に
は、凸状部分がレンズに接触してレンズ表面を損傷させ
やすいという問題もある。これを防ぐため、ディスク表
面に研磨を行って表面性の改善を図ろうとしても、記録
層304上に形成された第1の誘電体層305が極めて
薄いため、研磨により記録層304が破壊される可能性
が高い。
【0013】さらに、記録層304上に極めて薄い第1
の誘電体層305のみが形成されている場合には、ディ
スク表面で局所的な光吸収が起こりやすい。記録再生時
にレーザ光によるアブレーションが起こると、ディスク
が損傷したり、ディスク材料がレンズ表面に付着してレ
ンズが汚染されたりする。
の誘電体層305のみが形成されている場合には、ディ
スク表面で局所的な光吸収が起こりやすい。記録再生時
にレーザ光によるアブレーションが起こると、ディスク
が損傷したり、ディスク材料がレンズ表面に付着してレ
ンズが汚染されたりする。
【0014】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、ニアフィールドで用い
られる光記録媒体であって、光記録媒体と光学系との間
隔の変動に伴う再生信号強度の低減が防止された光記録
媒体と、それを含む光記録装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、ニアフィールドで用いられる光
記録媒体であって、光学系との衝突による損傷が防止さ
れた光記録媒体と、それを含む光記録装置を提供するこ
とを目的とする。さらに、本発明は上記のような光記録
媒体を簡略な工程で製造することができる光記録媒体の
製造方法を提供することを目的とする。
のであり、したがって本発明は、ニアフィールドで用い
られる光記録媒体であって、光記録媒体と光学系との間
隔の変動に伴う再生信号強度の低減が防止された光記録
媒体と、それを含む光記録装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、ニアフィールドで用いられる光
記録媒体であって、光学系との衝突による損傷が防止さ
れた光記録媒体と、それを含む光記録装置を提供するこ
とを目的とする。さらに、本発明は上記のような光記録
媒体を簡略な工程で製造することができる光記録媒体の
製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の光記録媒体は、基板と、前記基板上に形成
された記録層と、前記記録層上に形成された第1の保護
層とを有し、光学系から、前記第1の保護層が形成され
た側を介して前記記録層に光を照射し、情報の記録およ
び再生の少なくとも一方を行う光記録媒体であって、前
記第1の保護層上に表面保護層が形成され、前記表面保
護層と前記光学系との間隔は近接場であり、前記表面保
護層は、前記間隔の変動に伴う再生信号強度の変化を緩
和する、所定の屈折率および膜厚を有することを特徴と
する。
め、本発明の光記録媒体は、基板と、前記基板上に形成
された記録層と、前記記録層上に形成された第1の保護
層とを有し、光学系から、前記第1の保護層が形成され
た側を介して前記記録層に光を照射し、情報の記録およ
び再生の少なくとも一方を行う光記録媒体であって、前
記第1の保護層上に表面保護層が形成され、前記表面保
護層と前記光学系との間隔は近接場であり、前記表面保
護層は、前記間隔の変動に伴う再生信号強度の変化を緩
和する、所定の屈折率および膜厚を有することを特徴と
する。
【0016】本発明の光記録媒体は、好適には、前記表
面保護層は研磨可能な表面硬度を有することを特徴とす
る。本発明の光記録媒体は、さらに好適には、前記表面
保護層はシリコン酸化膜からなることを特徴とする。本
発明の光記録媒体は、さらに好適には、前記シリコン酸
化膜の膜厚はほぼ100nm以上であることを特徴とす
る。また、本発明の光記録媒体は、好適には、前記表面
保護層の表面は平滑化され、前記光学系を損傷させる凸
状の欠陥がないことを特徴とする。
面保護層は研磨可能な表面硬度を有することを特徴とす
る。本発明の光記録媒体は、さらに好適には、前記表面
保護層はシリコン酸化膜からなることを特徴とする。本
発明の光記録媒体は、さらに好適には、前記シリコン酸
化膜の膜厚はほぼ100nm以上であることを特徴とす
る。また、本発明の光記録媒体は、好適には、前記表面
保護層の表面は平滑化され、前記光学系を損傷させる凸
状の欠陥がないことを特徴とする。
【0017】本発明の光記録媒体は、好適には、前記基
板と前記記録層との層間に前記光を反射する金属または
半金属からなる層が形成されていることを特徴とする。
本発明の光記録媒体は、好適には、前記基板と前記記録
層との層間に第2の保護層を有することを特徴とする。
本発明の光記録媒体は、好適には、前記記録層は前記光
の照射により相変化現象を起こし複素屈折率が変化する
材料からなることを特徴とする。あるいは、本発明の光
記録媒体は、好適には、前記記録層は前記光の照射を用
いて磁化状態を変化させ、これを偏光状態の変化として
検出することが可能である材料からなることを特徴とす
る。あるいは、本発明の光記録媒体は、好適には、前記
記録層は前記光の照射により再生光の波長に対する複素
屈折率や形状が変化する有機色素材料からなることを特
徴とする。あるいは、本発明の光記録媒体は、好適に
は、前記記録層は前記基板表面に形成されたピットであ
り、前記光記録媒体は再生専用の光記録媒体であること
を特徴とする。
板と前記記録層との層間に前記光を反射する金属または
半金属からなる層が形成されていることを特徴とする。
本発明の光記録媒体は、好適には、前記基板と前記記録
層との層間に第2の保護層を有することを特徴とする。
本発明の光記録媒体は、好適には、前記記録層は前記光
の照射により相変化現象を起こし複素屈折率が変化する
材料からなることを特徴とする。あるいは、本発明の光
記録媒体は、好適には、前記記録層は前記光の照射を用
いて磁化状態を変化させ、これを偏光状態の変化として
検出することが可能である材料からなることを特徴とす
る。あるいは、本発明の光記録媒体は、好適には、前記
記録層は前記光の照射により再生光の波長に対する複素
屈折率や形状が変化する有機色素材料からなることを特
徴とする。あるいは、本発明の光記録媒体は、好適に
は、前記記録層は前記基板表面に形成されたピットであ
り、前記光記録媒体は再生専用の光記録媒体であること
を特徴とする。
【0018】これにより、光記録媒体の表面に垂直に入
射しない光に対しても、結合効率を高めることができ
る。すなわち、広範囲の入射角の光に対して、MTFを
向上させることができる。したがって、高NA化された
光学系からの光に対して、高いMTFが得られる。ま
た、光学系と光記録媒体との間隔が増加するとMTFは
減少するが、本発明の光記録媒体によれば、MTFの低
減を抑制することができる。これにより、光学系と光記
録媒体との距離をある程度大きくすることも可能とな
り、光学系と光記録媒体との接触や衝突を防止すること
ができる。
射しない光に対しても、結合効率を高めることができ
る。すなわち、広範囲の入射角の光に対して、MTFを
向上させることができる。したがって、高NA化された
光学系からの光に対して、高いMTFが得られる。ま
た、光学系と光記録媒体との間隔が増加するとMTFは
減少するが、本発明の光記録媒体によれば、MTFの低
減を抑制することができる。これにより、光学系と光記
録媒体との距離をある程度大きくすることも可能とな
り、光学系と光記録媒体との接触や衝突を防止すること
ができる。
【0019】上記の目的を達成するため、本発明の光記
録媒体の製造方法は、光学系から光を照射して情報の記
録および再生の少なくとも一方を行う光記録媒体の製造
方法であって、基板上に記録層を形成する工程と、前記
記録層上に第1の保護層を形成する工程と、前記第1の
保護層上に、前記光学系との間隔が近接場であり、前記
間隔の変動に伴う再生信号強度の変化を緩和する、所定
の屈折率および膜厚を有する表面保護層を形成する工程
と、前記表面保護層の表面を研磨して平坦化させる工程
とを有することを特徴とする。
録媒体の製造方法は、光学系から光を照射して情報の記
録および再生の少なくとも一方を行う光記録媒体の製造
方法であって、基板上に記録層を形成する工程と、前記
記録層上に第1の保護層を形成する工程と、前記第1の
保護層上に、前記光学系との間隔が近接場であり、前記
間隔の変動に伴う再生信号強度の変化を緩和する、所定
の屈折率および膜厚を有する表面保護層を形成する工程
と、前記表面保護層の表面を研磨して平坦化させる工程
とを有することを特徴とする。
【0020】本発明の光記録媒体の製造方法は、好適に
は、前記記録層、前記第1の保護層および前記表面保護
層を形成する工程は、スパッタリングによる成膜工程で
あることを特徴とする。本発明の光記録媒体の製造方法
は、好適には、前記研磨工程は凸状部分を除去するフラ
イングテープポリッシュ(FTP)工程であることを特
徴とする。
は、前記記録層、前記第1の保護層および前記表面保護
層を形成する工程は、スパッタリングによる成膜工程で
あることを特徴とする。本発明の光記録媒体の製造方法
は、好適には、前記研磨工程は凸状部分を除去するフラ
イングテープポリッシュ(FTP)工程であることを特
徴とする。
【0021】これにより、表面が平坦な表面保護層を簡
略な工程で形成することができる。各層の成膜工程をス
パッタリングとすることにより、各層の形成を連続的に
行うことが可能であり、また、均一な膜厚で各層を成膜
することができる。表面保護層の研磨をFTP工程とす
ることにより、短時間で研磨を行うことが可能である。
以上のように、本発明の光記録媒体の製造方法によれ
ば、再生信号強度が高く、表面に損傷を受けにくいニア
フィールド用の光記録媒体を、簡略な工程で形成するこ
とができる。
略な工程で形成することができる。各層の成膜工程をス
パッタリングとすることにより、各層の形成を連続的に
行うことが可能であり、また、均一な膜厚で各層を成膜
することができる。表面保護層の研磨をFTP工程とす
ることにより、短時間で研磨を行うことが可能である。
以上のように、本発明の光記録媒体の製造方法によれ
ば、再生信号強度が高く、表面に損傷を受けにくいニア
フィールド用の光記録媒体を、簡略な工程で形成するこ
とができる。
【0022】上記の目的を達成するため、本発明の光記
録装置は、光源と、光記録媒体と、前記光記録媒体との
間隔が近接場であり、前記光源からの光を前記光記録媒
体に照射する光学系とを有する光記録装置であって、前
記光記録媒体は、基板と、前記基板上に形成された記録
層と、前記記録層上に形成された第1の保護層と、前記
第1の保護層上に形成された表面保護層とを有し、前記
光学系から、前記表面保護層が形成された側を介して前
記記録層に光を照射して、情報の記録および再生の少な
くとも一方が行われ、前記表面保護層は、前記間隔の変
動に伴う再生信号強度の変化を緩和する所定の屈折率お
よび膜厚を有することを特徴とする。
録装置は、光源と、光記録媒体と、前記光記録媒体との
間隔が近接場であり、前記光源からの光を前記光記録媒
体に照射する光学系とを有する光記録装置であって、前
記光記録媒体は、基板と、前記基板上に形成された記録
層と、前記記録層上に形成された第1の保護層と、前記
第1の保護層上に形成された表面保護層とを有し、前記
光学系から、前記表面保護層が形成された側を介して前
記記録層に光を照射して、情報の記録および再生の少な
くとも一方が行われ、前記表面保護層は、前記間隔の変
動に伴う再生信号強度の変化を緩和する所定の屈折率お
よび膜厚を有することを特徴とする。
【0023】本発明の光記録装置は、好適には、前記表
面保護層は研磨可能な表面硬度を有することを特徴とす
る。本発明の光記録装置は、さらに好適には、前記表面
保護層はシリコン酸化膜からなることを特徴とする。本
発明の光記録装置は、さらに好適には、前記シリコン酸
化膜の膜厚はほぼ100nm以上であることを特徴とす
る。また、本発明の光記録装置は、好適には、前記表面
保護層の表面は平滑化され、前記光学系を損傷させる凸
状の欠陥がないことを特徴とする。
面保護層は研磨可能な表面硬度を有することを特徴とす
る。本発明の光記録装置は、さらに好適には、前記表面
保護層はシリコン酸化膜からなることを特徴とする。本
発明の光記録装置は、さらに好適には、前記シリコン酸
化膜の膜厚はほぼ100nm以上であることを特徴とす
る。また、本発明の光記録装置は、好適には、前記表面
保護層の表面は平滑化され、前記光学系を損傷させる凸
状の欠陥がないことを特徴とする。
【0024】本発明の光記録装置は、好適には、前記基
板と前記記録層との層間に前記光を反射する金属または
半金属からなる層が形成されていることを特徴とする。
本発明の光記録装置は、好適には、前記基板と前記記録
層との層間に第2の保護層を有することを特徴とする。
本発明の光記録装置は好適には、前記記録層は前記光の
照射により相変化現象を起こし複素屈折率が変化する材
料からなることを特徴とする。あるいは、本発明の光記
録装置は好適には、前記記録層は前記光の照射を用いて
磁化状態を変化させ、これを偏光状態の変化として検出
することが可能である材料からなることを特徴とする。
あるいは、本発明の光記録装置は好適には、前記記録層
は前記光の照射により再生光の波長に対する複素屈折率
や形状が変化する有機色素材料からなることを特徴とす
る。あるいは、本発明の光記録装置は好適には、前記記
録層は前記基板表面に形成されたピットであり、前記光
記録媒体は再生専用の光記録媒体であることを特徴とす
る。
板と前記記録層との層間に前記光を反射する金属または
半金属からなる層が形成されていることを特徴とする。
本発明の光記録装置は、好適には、前記基板と前記記録
層との層間に第2の保護層を有することを特徴とする。
本発明の光記録装置は好適には、前記記録層は前記光の
照射により相変化現象を起こし複素屈折率が変化する材
料からなることを特徴とする。あるいは、本発明の光記
録装置は好適には、前記記録層は前記光の照射を用いて
磁化状態を変化させ、これを偏光状態の変化として検出
することが可能である材料からなることを特徴とする。
あるいは、本発明の光記録装置は好適には、前記記録層
は前記光の照射により再生光の波長に対する複素屈折率
や形状が変化する有機色素材料からなることを特徴とす
る。あるいは、本発明の光記録装置は好適には、前記記
録層は前記基板表面に形成されたピットであり、前記光
記録媒体は再生専用の光記録媒体であることを特徴とす
る。
【0025】これにより、光記録媒体の表面に垂直に入
射しない光に対しても結合効率を高め、広範囲の入射角
の光に対してMTFを向上させることができる。したが
って、高NA化された光学系からの光に対して、高いM
TFが得られる。また、光学系と光記録媒体との間隔が
増加するとMTFは減少するが、本発明の光記録装置に
よれば、MTFの低減を抑制することができる。これに
より、光学系と光記録媒体との距離をある程度大きくす
ることも可能となり、光学系と光記録媒体との接触や衝
突を防止することができる。したがって、光記録装置の
長期的な信頼性を向上させることができる。
射しない光に対しても結合効率を高め、広範囲の入射角
の光に対してMTFを向上させることができる。したが
って、高NA化された光学系からの光に対して、高いM
TFが得られる。また、光学系と光記録媒体との間隔が
増加するとMTFは減少するが、本発明の光記録装置に
よれば、MTFの低減を抑制することができる。これに
より、光学系と光記録媒体との距離をある程度大きくす
ることも可能となり、光学系と光記録媒体との接触や衝
突を防止することができる。したがって、光記録装置の
長期的な信頼性を向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の光記録媒体およ
びその製造方法と、光記録装置の実施の形態について、
図面を参照して説明する。 (実施形態1)図1に、本実施形態の光記録媒体と光学
部品(レンズ)との配置を示す。図1に示すように、光
ディスク1には基板2上に記録層を含む積層膜3が形成
されており、光ディスク1の積層膜3側に、SIL4が
配置される。積層膜3の表面とSIL4との距離tは極
めて小さく、通常200nm以下である。SIL4には
対物レンズ(不図示)により集光された光が入射するた
め、高いNAとなる。また、θは光ディスク1に照射さ
れる光の入射角を示す。
びその製造方法と、光記録装置の実施の形態について、
図面を参照して説明する。 (実施形態1)図1に、本実施形態の光記録媒体と光学
部品(レンズ)との配置を示す。図1に示すように、光
ディスク1には基板2上に記録層を含む積層膜3が形成
されており、光ディスク1の積層膜3側に、SIL4が
配置される。積層膜3の表面とSIL4との距離tは極
めて小さく、通常200nm以下である。SIL4には
対物レンズ(不図示)により集光された光が入射するた
め、高いNAとなる。また、θは光ディスク1に照射さ
れる光の入射角を示す。
【0027】図2に本実施形態の光記録媒体の断面図を
示す。本実施形態は、波長650nmの光に対して用い
られる相変化型光ディスクとする。図2に示す光ディス
クは、基板11上に反射膜12、第2の誘電体層13、
記録層14および第1の誘電体層15が順次積層され、
さらに、その上層に第3の誘電体層(表面保護層)16
であるSiO2 層が形成された構造となっている。
示す。本実施形態は、波長650nmの光に対して用い
られる相変化型光ディスクとする。図2に示す光ディス
クは、基板11上に反射膜12、第2の誘電体層13、
記録層14および第1の誘電体層15が順次積層され、
さらに、その上層に第3の誘電体層(表面保護層)16
であるSiO2 層が形成された構造となっている。
【0028】本実施形態の光ディスクには、第3の誘電
体層16が形成された側からレーザ光が照射される。レ
ーザ光はビーム径の中心を通る線(ビームウエスト)が
ディスク面に対して垂直となるように光ディスクに入射
する。図2の光ディスクにおいて、第3の誘電体層1
6、第1の誘電体層15、記録層14、第2の誘電体層
13および反射膜12の5層は、ディスク面に対して垂
直に入射する光(垂直入射成分)のエンハンス条件を満
たしており、垂直入射成分に対するコントラストが高く
なるように最適化された設計となっている。
体層16が形成された側からレーザ光が照射される。レ
ーザ光はビーム径の中心を通る線(ビームウエスト)が
ディスク面に対して垂直となるように光ディスクに入射
する。図2の光ディスクにおいて、第3の誘電体層1
6、第1の誘電体層15、記録層14、第2の誘電体層
13および反射膜12の5層は、ディスク面に対して垂
直に入射する光(垂直入射成分)のエンハンス条件を満
たしており、垂直入射成分に対するコントラストが高く
なるように最適化された設計となっている。
【0029】基板11としては、例えばポリカーボネー
ト(PC)やポリメチルメタクリレート(PMMA)等
のアクリル系樹脂からなるプラスチック基板や、ガラス
基板等が用いられる。基板11上の反射膜12として
は、例えばAl膜またはAl合金膜が用いられる。反射
膜12の膜厚は例えば50〜200nm程度とする。反
射膜12は、光ディスクに入射した光を反射するのみで
なく、記録層14からの熱拡散を促進させる機能も有す
る。光吸収により記録層14の温度は上昇するが、反射
膜12は通常、金属膜からなるため熱伝導率が高く、一
種のヒートシンクとして作用する。反射膜12の材料と
しては、所定の反射率と熱伝導率を有する材料であれ
ば、金属以外に半金属、金属または半金属の化合物、半
導体およびその化合物を用いることもできる。反射膜1
2上の第2の誘電体層13としては、例えば屈折率n=
2.16、膜厚40nmのZnS−SiO2 層が用いら
れる。第2の誘電体層13は相変化する記録層14の保
護層として機能する。第2の誘電体層13は、例えば光
ディスクに書き換えを行わない場合等には、必ずしも形
成しなくてもよい。
ト(PC)やポリメチルメタクリレート(PMMA)等
のアクリル系樹脂からなるプラスチック基板や、ガラス
基板等が用いられる。基板11上の反射膜12として
は、例えばAl膜またはAl合金膜が用いられる。反射
膜12の膜厚は例えば50〜200nm程度とする。反
射膜12は、光ディスクに入射した光を反射するのみで
なく、記録層14からの熱拡散を促進させる機能も有す
る。光吸収により記録層14の温度は上昇するが、反射
膜12は通常、金属膜からなるため熱伝導率が高く、一
種のヒートシンクとして作用する。反射膜12の材料と
しては、所定の反射率と熱伝導率を有する材料であれ
ば、金属以外に半金属、金属または半金属の化合物、半
導体およびその化合物を用いることもできる。反射膜1
2上の第2の誘電体層13としては、例えば屈折率n=
2.16、膜厚40nmのZnS−SiO2 層が用いら
れる。第2の誘電体層13は相変化する記録層14の保
護層として機能する。第2の誘電体層13は、例えば光
ディスクに書き換えを行わない場合等には、必ずしも形
成しなくてもよい。
【0030】第2の誘電体層13上の記録層14として
は、例えば屈折率n=3.9、消衰係数k=3.5、膜
厚20nmのGe−Sb−Te層が用いられる。記録層
14にはレーザ照射により結晶とアモルファスの間を可
逆的に相変化する材料が用いられる。例えば、カルコゲ
ンあるいはカルコゲン化合物、具体的にはTe、Se、
Ge−Sb−Te、Ge−Te Sb−Te、In−S
b−Te、Ag−In−Sb−Te、Au−In−Sb
−Te、Ge−Sb−Te−Se、In−Sb−Se、
Bi−Te、Bi−Se、Sb−Se、Sb−Te、G
e−Sb−Te−Bi、Ge−Sb−Te−Co、Ge
−Sb−Te−Au、Zn−Ge−In−Sb−Teを
含む系、あるいはこれらの系に窒素、酸素等のガス添加
物を導入したりPdを添加した系等を挙げることができ
る。
は、例えば屈折率n=3.9、消衰係数k=3.5、膜
厚20nmのGe−Sb−Te層が用いられる。記録層
14にはレーザ照射により結晶とアモルファスの間を可
逆的に相変化する材料が用いられる。例えば、カルコゲ
ンあるいはカルコゲン化合物、具体的にはTe、Se、
Ge−Sb−Te、Ge−Te Sb−Te、In−S
b−Te、Ag−In−Sb−Te、Au−In−Sb
−Te、Ge−Sb−Te−Se、In−Sb−Se、
Bi−Te、Bi−Se、Sb−Se、Sb−Te、G
e−Sb−Te−Bi、Ge−Sb−Te−Co、Ge
−Sb−Te−Au、Zn−Ge−In−Sb−Teを
含む系、あるいはこれらの系に窒素、酸素等のガス添加
物を導入したりPdを添加した系等を挙げることができ
る。
【0031】記録層14上の第1の誘電体層15として
は、例えば屈折率n=2.16、膜厚100nmのZn
S−SiO2 層が用いられる。第1の誘電体層15は相
変化する記録層14の保護層として機能する。第2の誘
電体層15上の第3の誘電体層16としては、例えば屈
折率n=1.47、膜厚277nmのSiO2 層が用い
られる。
は、例えば屈折率n=2.16、膜厚100nmのZn
S−SiO2 層が用いられる。第1の誘電体層15は相
変化する記録層14の保護層として機能する。第2の誘
電体層15上の第3の誘電体層16としては、例えば屈
折率n=1.47、膜厚277nmのSiO2 層が用い
られる。
【0032】光ディスクの最表層に有機材料からなる層
を形成する場合、研磨を行うのに十分な表面硬度が得ら
れないため、成膜時に凸状の欠陥が発生すると、欠陥を
解消して表面を平坦化することができない。それに対し
て、本実施形態の光ディスクによれば最表層にSiO2
からなる第3の誘電体層16が形成されるため、表面を
研磨して平坦化することができる。また、第3の誘電体
層16の膜厚を例えば100nm以上とすることによ
り、研磨の加工精度の余裕(マージン)を大きくするこ
とができる。すなわち、膜厚が数10nm程度である薄
膜を研磨する場合のように、研磨の不均一性に起因した
下地の損傷等を防止することができる。
を形成する場合、研磨を行うのに十分な表面硬度が得ら
れないため、成膜時に凸状の欠陥が発生すると、欠陥を
解消して表面を平坦化することができない。それに対し
て、本実施形態の光ディスクによれば最表層にSiO2
からなる第3の誘電体層16が形成されるため、表面を
研磨して平坦化することができる。また、第3の誘電体
層16の膜厚を例えば100nm以上とすることによ
り、研磨の加工精度の余裕(マージン)を大きくするこ
とができる。すなわち、膜厚が数10nm程度である薄
膜を研磨する場合のように、研磨の不均一性に起因した
下地の損傷等を防止することができる。
【0033】上記の本実施形態の光記録媒体の膜構成に
よれば、ディスクの最表層がSiO2 の厚膜により被覆
されているため硬度が高く、ヘッドあるいは光学系とデ
ィスクとが衝突した場合にも光ディスクの記録層が損傷
を受けにくい。また、本実施形態の光記録媒体によれ
ば、多重干渉を利用したエンハンス条件が満たされてい
るため、最表層に第3の誘電体層を形成しても光ディス
クの光学的特性は劣化しない。さらに、本実施形態の光
記録媒体によれば、表面に研磨を行うことが可能である
ため、比較的容易に表面を平坦化することができる。ま
た、本実施形態の光記録媒体を光源およびニアフィール
ド用の高NA化された光学系と組み合わせることによ
り、本発明の光記録装置を構成することができる。
よれば、ディスクの最表層がSiO2 の厚膜により被覆
されているため硬度が高く、ヘッドあるいは光学系とデ
ィスクとが衝突した場合にも光ディスクの記録層が損傷
を受けにくい。また、本実施形態の光記録媒体によれ
ば、多重干渉を利用したエンハンス条件が満たされてい
るため、最表層に第3の誘電体層を形成しても光ディス
クの光学的特性は劣化しない。さらに、本実施形態の光
記録媒体によれば、表面に研磨を行うことが可能である
ため、比較的容易に表面を平坦化することができる。ま
た、本実施形態の光記録媒体を光源およびニアフィール
ド用の高NA化された光学系と組み合わせることによ
り、本発明の光記録装置を構成することができる。
【0034】(実施形態2)上記の実施形態1の相変化
型光ディスクにおいて、レンズとディスク表面との間の
空気層を屈折率n=1、厚さtの薄膜と見なし、n=
1.8の光学部品(レンズ)から様々な入射角でディス
クへ光が入射する場合(これは、NAが上がることに相
当する。)の再生信号強度を計算した。計算は、空気層
の厚さtが0nm、50nm、100nm、150nm
の場合についてそれぞれ行った。この計算結果、すなわ
ち再生信号の空間周波数依存性を図3に示す。縦軸の再
生信号レベルはMTFに相当する値であり、再生信号強
度を規格化して表したものである。
型光ディスクにおいて、レンズとディスク表面との間の
空気層を屈折率n=1、厚さtの薄膜と見なし、n=
1.8の光学部品(レンズ)から様々な入射角でディス
クへ光が入射する場合(これは、NAが上がることに相
当する。)の再生信号強度を計算した。計算は、空気層
の厚さtが0nm、50nm、100nm、150nm
の場合についてそれぞれ行った。この計算結果、すなわ
ち再生信号の空間周波数依存性を図3に示す。縦軸の再
生信号レベルはMTFに相当する値であり、再生信号強
度を規格化して表したものである。
【0035】図3に示すように、空気層の厚さtが増加
すると、再生信号レベルは減少するが、図4に示す従来
の膜構成の場合と比較すると、再生信号レベルの減少は
抑制されていることがわかる。特に、t=100nm、
150nmの場合には再生信号レベルが顕著に改善され
る。したがって、良好な再生信号レベルが得られる空気
層tの範囲、すなわちディスクと光学系との距離の許容
範囲が拡大される。
すると、再生信号レベルは減少するが、図4に示す従来
の膜構成の場合と比較すると、再生信号レベルの減少は
抑制されていることがわかる。特に、t=100nm、
150nmの場合には再生信号レベルが顕著に改善され
る。したがって、良好な再生信号レベルが得られる空気
層tの範囲、すなわちディスクと光学系との距離の許容
範囲が拡大される。
【0036】これにより、例えばディスク回転中に光学
系とディスク表面との間隔tが微妙に変動した場合に
も、光学特性の大きな変化は抑制される。また、従来の
膜構成の光ディスクに比較して、光学系との距離tをあ
る程度大きくしても良好な再生信号が得られるため、光
学系とディスクとの距離を極力小さくする必要がなく、
光学系とディスクとの接触や衝突を防止することができ
る。
系とディスク表面との間隔tが微妙に変動した場合に
も、光学特性の大きな変化は抑制される。また、従来の
膜構成の光ディスクに比較して、光学系との距離tをあ
る程度大きくしても良好な再生信号が得られるため、光
学系とディスクとの距離を極力小さくする必要がなく、
光学系とディスクとの接触や衝突を防止することができ
る。
【0037】(実施形態3)上記の本実施形態の光記録
媒体の製造方法について、以下に説明する。光ディスク
の基板11として多用されるプラスチック基板は、加熱
溶融された樹脂を高速で射出し、スタンパのついた金型
に充填した後、冷却することにより形成される。基板1
1の表面に、例えばスパッタリングにより反射膜12を
形成する。このスパッタリングは例えばイオンビームス
パッタリングとする。反射膜12を成膜後、第2の誘電
体層13であるZnS−SiO2 層、記録層14である
Ge−Sb−Te層、および第1の誘電体層15である
ZnS−SiO2 層を順次、スパッタリングにより形成
する。
媒体の製造方法について、以下に説明する。光ディスク
の基板11として多用されるプラスチック基板は、加熱
溶融された樹脂を高速で射出し、スタンパのついた金型
に充填した後、冷却することにより形成される。基板1
1の表面に、例えばスパッタリングにより反射膜12を
形成する。このスパッタリングは例えばイオンビームス
パッタリングとする。反射膜12を成膜後、第2の誘電
体層13であるZnS−SiO2 層、記録層14である
Ge−Sb−Te層、および第1の誘電体層15である
ZnS−SiO2 層を順次、スパッタリングにより形成
する。
【0038】その上層に、SiO2 等の無機材料からな
る第3の誘電体層16を例えばスパッタリングにより形
成する。上記のように形成された第3の誘電体層16は
無機材料からなるため、例えば紫外線硬化樹脂等の有機
材料の場合と異なり、表面に研磨を行うことが可能であ
る。
る第3の誘電体層16を例えばスパッタリングにより形
成する。上記のように形成された第3の誘電体層16は
無機材料からなるため、例えば紫外線硬化樹脂等の有機
材料の場合と異なり、表面に研磨を行うことが可能であ
る。
【0039】第3の誘電体層16の成膜をスパッタリン
グにより行う場合、異常放電等によって凸状欠陥が発生
する場合がある。上記のような凸状の欠陥を有する表面
に、例えばFTP(flying tape poli
shing)研磨を行うことにより、凸状部分を除去し
て表面を平坦化することができる。
グにより行う場合、異常放電等によって凸状欠陥が発生
する場合がある。上記のような凸状の欠陥を有する表面
に、例えばFTP(flying tape poli
shing)研磨を行うことにより、凸状部分を除去し
て表面を平坦化することができる。
【0040】上記の本実施形態の光記録媒体の製造方法
によれば、第3の誘電体層の成膜および研磨工程を従来
の製造方法に追加するのみで、光学系あるいはヘッドと
の衝突が起こった場合にも、ディスク表面に損傷が生じ
ない光ディスクを製造することができる。また、本実施
形態の光記録媒体の製造方法によれば、FTP研磨を行
うことにより、ディスク表面を短時間で平坦化すること
ができる。したがって、光学系あるいはヘッドに損傷を
与えにくい光ディスクを簡略な工程かつ短時間で製造す
ることができる。
によれば、第3の誘電体層の成膜および研磨工程を従来
の製造方法に追加するのみで、光学系あるいはヘッドと
の衝突が起こった場合にも、ディスク表面に損傷が生じ
ない光ディスクを製造することができる。また、本実施
形態の光記録媒体の製造方法によれば、FTP研磨を行
うことにより、ディスク表面を短時間で平坦化すること
ができる。したがって、光学系あるいはヘッドに損傷を
与えにくい光ディスクを簡略な工程かつ短時間で製造す
ることができる。
【0041】本発明の光記録媒体およびその製造方法
と、光記録装置の実施形態は、上記の説明に限定されな
い。例えば、光記録媒体の記録層として、レーザ照射に
より磁化の状態が変化する材料、例えばTbFeCoの
アモルファス合金等をスパッタリングにより成膜するこ
とにより、本発明を光磁気ディスクに適用することもで
きる。その他、記録層に色素を用いた光ディスクに本発
明を適用することもできる。また、本発明の光記録媒体
は、書き換え可能、再生専用のいずれの場合であっても
よい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々
の変更が可能である。
と、光記録装置の実施形態は、上記の説明に限定されな
い。例えば、光記録媒体の記録層として、レーザ照射に
より磁化の状態が変化する材料、例えばTbFeCoの
アモルファス合金等をスパッタリングにより成膜するこ
とにより、本発明を光磁気ディスクに適用することもで
きる。その他、記録層に色素を用いた光ディスクに本発
明を適用することもできる。また、本発明の光記録媒体
は、書き換え可能、再生専用のいずれの場合であっても
よい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々
の変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明の光記録媒体および光記録装置に
よれば、光記録媒体と光学系との間隔の変動に伴う再生
信号強度の低減を防止することができる。また、本発明
の光記録媒体および光記録装置によれば、ニアフィール
ド用の光記録媒体と光学系が接触または衝突し、光記録
媒体が損傷を受けるのを防止することができる。本発明
の光記録媒体の製造方法によれば、再生信号強度が高
く、表面に損傷を受けにくいニアフィールド用の光記録
媒体を、簡略な工程で形成することができる。
よれば、光記録媒体と光学系との間隔の変動に伴う再生
信号強度の低減を防止することができる。また、本発明
の光記録媒体および光記録装置によれば、ニアフィール
ド用の光記録媒体と光学系が接触または衝突し、光記録
媒体が損傷を受けるのを防止することができる。本発明
の光記録媒体の製造方法によれば、再生信号強度が高
く、表面に損傷を受けにくいニアフィールド用の光記録
媒体を、簡略な工程で形成することができる。
【図1】本発明の実施形態1〜3に係る光記録媒体と光
学系との配置を表す概略図である。
学系との配置を表す概略図である。
【図2】本発明の実施形態1〜3に係る光記録媒体の構
成図である。
成図である。
【図3】本発明の実施形態3に係る光記録媒体の特性を
表す図であり、再生信号レベルの空間周波数依存性を示
す。
表す図であり、再生信号レベルの空間周波数依存性を示
す。
【図4】従来の磁気記録装置(ハードディスク)の概略
図である。
図である。
【図5】従来の、ディスクと光学系が十分に離れた状態
で用いられる光記録媒体の断面図である。
で用いられる光記録媒体の断面図である。
【図6】従来のニアフィールド用の光記録媒体の断面図
である。
である。
【図7】従来のニアフィールド用の光記録媒体の特性を
表す図であり、再生信号レベルの空間周波数依存性を示
す。
表す図であり、再生信号レベルの空間周波数依存性を示
す。
1…光ディスク、2、11、102、201、301…
基板、3…積層膜、4…SIL、12、205、302
…反射膜、13、303…第2の誘電体層、14、10
3、203、304…記録層、15、305…第1の誘
電体層、16…第3の誘電体層(表面保護層)、101
…ディスク、104…潤滑膜、105…記録・再生ヘッ
ド、106…スライダー、202、204…誘電体保護
層、206…樹脂性保護層、207…レンズ、208…
無反射コート(ARコート)。
基板、3…積層膜、4…SIL、12、205、302
…反射膜、13、303…第2の誘電体層、14、10
3、203、304…記録層、15、305…第1の誘
電体層、16…第3の誘電体層(表面保護層)、101
…ディスク、104…潤滑膜、105…記録・再生ヘッ
ド、106…スライダー、202、204…誘電体保護
層、206…樹脂性保護層、207…レンズ、208…
無反射コート(ARコート)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 531 G11B 11/105 531D 531P 531A 546 546B 546F 546G 566 566C (72)発明者 市村 功 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大里 潔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 斉藤 公博 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JA04 JB16 JB18 JB26 JC05 LA13 LA14 LB07 LC13 MA15 5D075 AA03 EE03 FG04 GG03 GG06 GG16
Claims (25)
- 【請求項1】基板と、前記基板上に形成された記録層
と、前記記録層上に形成された第1の保護層とを有し、 光学系から、前記第1の保護層が形成された側を介して
前記記録層に光を照射し、情報の記録および再生の少な
くとも一方を行う光記録媒体であって、 前記第1の保護層上に表面保護層が形成され、 前記表面保護層と前記光学系との間隔は近接場であり、 前記表面保護層は、前記間隔の変動に伴う再生信号強度
の変化を緩和する、所定の屈折率および膜厚を有する光
記録媒体。 - 【請求項2】前記表面保護層は、研磨可能な表面硬度を
有する請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項3】前記表面保護層はシリコン酸化膜からなる
請求項2記載の光記録媒体。 - 【請求項4】前記シリコン酸化膜の膜厚はほぼ100n
m以上である請求項3記載の光記録媒体。 - 【請求項5】前記表面保護層の表面は平滑化され、前記
光学系を損傷させる凸状の欠陥がない請求項1記載の光
記録媒体。 - 【請求項6】前記基板と前記記録層との層間に前記光を
反射する金属または半金属からなる層が形成されている
請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項7】前記基板と前記記録層との層間に第2の保
護層を有する請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項8】前記記録層は、前記光の照射により相変化
現象を起こし複素屈折率が変化する材料からなる請求項
1記載の光記録媒体。 - 【請求項9】前記記録層は、前記光の照射を用いて磁化
状態を変化させ、これを偏光状態の変化として検出する
ことが可能である材料からなる請求項1記載の光記録媒
体。 - 【請求項10】前記記録層は、前記光の照射により再生
波長に対する複素屈折率や形状が変化する有機色素材料
からなる請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項11】前記記録層は前記基板表面に形成された
ピットであり、前記光記録媒体は再生専用の光記録媒体
である請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項12】光学系から光を照射して情報の記録およ
び再生の少なくとも一方を行う光記録媒体の製造方法で
あって、 基板上に記録層を形成する工程と、 前記記録層上に第1の保護層を形成する工程と、 前記第1の保護層上に、前記光学系との間隔が近接場で
あり、前記間隔の変動に伴う再生信号強度の変化を緩和
する、所定の屈折率および膜厚を有する表面保護層を形
成する工程と、 前記表面保護層の表面を研磨して平坦化させる工程とを
有する光記録媒体の製造方法。 - 【請求項13】前記記録層、前記第1の保護層および前
記表面保護層を形成する工程は、スパッタリングによる
成膜工程である請求項12記載の光記録媒体の製造方
法。 - 【請求項14】前記研磨工程は凸状部分を除去するフラ
イングテープポリッシュ(FTP)工程である請求項1
4記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項15】光源と、光記録媒体と、前記光記録媒体
との間隔が近接場であり、前記光源からの光を前記光記
録媒体に照射する光学系とを有する光記録装置であっ
て、 前記光記録媒体は、基板と、前記基板上に形成された記
録層と、前記記録層上に形成された第1の保護層と、前
記第1の保護層上に形成された表面保護層とを有し、 前記光学系から、前記表面保護層が形成された側を介し
て前記記録層に光を照射して、情報の記録および再生が
行われ、 前記表面保護層は、前記間隔の変動に伴う再生信号強度
の変化を緩和する所定の屈折率および膜厚を有する光記
録装置。 - 【請求項16】前記表面保護層は、研磨可能な表面硬度
を有する請求項15記載の光記録装置。 - 【請求項17】前記表面保護層はシリコン酸化膜からな
る請求項16記載の光記録装置。 - 【請求項18】前記シリコン酸化膜の膜厚はほぼ100
nm以上である請求項17記載の光記録装置。 - 【請求項19】前記表面保護層の表面は平滑化され、前
記光学系を損傷させる凸状の欠陥がない請求項15記載
の光記録装置。 - 【請求項20】前記基板と前記記録層との層間に前記光
を反射する金属または半金属からなる層が形成されてい
る請求項15記載の光記録装置。 - 【請求項21】前記基板と前記記録層との層間に第2の
保護層を有する請求項15記載の光記録装置。 - 【請求項22】前記記録層は、前記光の照射により相変
化現象を起こし複素屈折率が変化する材料からなる請求
項15記載の光記録装置。 - 【請求項23】前記記録層は、前記光の照射を用いて磁
化状態を変化させ、これを偏光状態の変化として検出す
ることが可能である材料からなる請求項15記載の光記
録装置。 - 【請求項24】前記記録層は、前記光の照射により再生
光の波長に対する複素屈折率や形状が変化する有機色素
材料からなる請求項15記載の光記録装置。 - 【請求項25】前記記録層は前記基板表面に形成された
ピットであり、前記光記録媒体は再生専用の光記録媒体
である請求項15記載の光記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11196742A JP2001023241A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 光記録媒体およびその製造方法と、光記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11196742A JP2001023241A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 光記録媒体およびその製造方法と、光記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001023241A true JP2001023241A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16362858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11196742A Pending JP2001023241A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 光記録媒体およびその製造方法と、光記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001023241A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007534101A (ja) * | 2004-04-20 | 2007-11-22 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光データ記憶システム及び光学記録及び/または読出し方法 |
CN100399441C (zh) * | 2005-05-12 | 2008-07-02 | 索尼株式会社 | 光学记录介质以及光学记录再生方法 |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP11196742A patent/JP2001023241A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007534101A (ja) * | 2004-04-20 | 2007-11-22 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光データ記憶システム及び光学記録及び/または読出し方法 |
CN100399441C (zh) * | 2005-05-12 | 2008-07-02 | 索尼株式会社 | 光学记录介质以及光学记录再生方法 |
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