JP2001021941A - カメラのバッテリーチェック装置および調整装置 - Google Patents

カメラのバッテリーチェック装置および調整装置

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JP2001021941A
JP2001021941A JP11196505A JP19650599A JP2001021941A JP 2001021941 A JP2001021941 A JP 2001021941A JP 11196505 A JP11196505 A JP 11196505A JP 19650599 A JP19650599 A JP 19650599A JP 2001021941 A JP2001021941 A JP 2001021941A
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load
camera
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battery check
circuit
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Katsutoshi Nishiuchi
勝敏 西内
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度なバッテリーロックレベルの設定を行
い、電池容量を効率良く使用することを可能にするバッ
テリーチェック装置およびその調整装置を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のカメラ1のバッテリーチェック
装置は、例えばカメラ内回路に電力を供給する電源11
と、このカメラ内回路により制御されこの電源11から
の電力により駆動されるアクチュエータなどの実負荷手
段14と、同じくこのカメラ内回路により可変制御され
電源11からの電力で駆動される仮想負荷手段13と、
この仮想負荷手段13の電流値(Id)がアクチュエータ
などの消費電流(It)に対してほぼ等しくなるように設
定する仮想負荷可変手段12と、この仮想負荷可変手段
12の設定値を記憶する記憶手段15とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の電子機
器用のバッテリーチェックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器に内蔵された乾電池
か畜電池(以下「電池」又は「バッテリー」と総称す
る)の残量を正確に認識してその電池容量のすべてを有
効に利用するためのバッテリーチェック技術が種々開発
されてきた。基本的に、電池の開放電圧を測定するだけ
では正しい電圧値が得られない故に、ある負荷条件を与
えた際にどれだけ電圧が降下するかを評価することで正
確に電圧や電池残量のチェックを行うことができる。
【0003】近年、電池で駆動する例えばカメラのバッ
テリーチェックを行う場合、そのカメラに内蔵され実負
荷(例えば、モータ又はプランジャ)を作動させ利用し
て、電圧測定を行う方式がよく知られている。ただしこ
の様なバッテリーチェックを行うと、実負荷のインピー
ダンスは一定であり、電子機器の電源としての例えば電
池の電圧が降下すると実負荷への通電電流は少なくなる
ので、この通電によるその電池電圧の降下量は、電池電
圧が低いほど少なくなる。
【0004】そこで近年のバッテリーチェックに関する
技術のうちで、例えば特開平9−145806号公報に
教示されたものには、アクチュエータやマグネットなど
の実負荷を稼動させることでバッテリーチェックを行う
ものである。このようなチェックの際、電池残量の認識
は観測した電圧値をあらかじめ設定されている複数段階
に電圧分割された基準電圧情報と比較しその基準電圧情
報は、低電圧側の電圧分割幅を低くして行っている。こ
れにより、アクチュエータなどへのパルス通電を禁止し
DC通電のON/OFFを行ったときの電圧差の発生を
防いで比較的安定なバッテリーチェックを行うという技
術がある。
【0005】このほかに、多くの電力を必要とするモー
タやマグネット等を駆動して用いる代りに比較的消費電
力の少ないダミーロード(測定専用の負荷条件)を利用
し、ダミーロードと実負荷の電圧降下の差をあらかじめ
記憶しておき、バッテリーチエックの為の判定値の切り
換えを行う技術もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如きの従来技術のうち、特開平9−145806号公報
でも、実負荷が動作可能となる電池電圧との関係はサン
プルデータによるあくまでも見込み値のために、測定誤
差などのバラツキ(差、比率)を見込んでいわゆる「バ
ッテリーロックレベル」を設定しなくてはならない。よ
って、電池容量をより正確に評価して効率良く使用する
ことができ難いという不具合がある。
【0007】そこで本発明の目的は、高精度なバッテリ
ーロックレベルの設定を行い、電池容量の効率的な使用
を可能とするバッテリーチェック装置およびその調整装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の現状に鑑
みて成されたものであり、上記課題を解決し目的を達成
するため、本発明では次のような手段を講じている。第
1の発明によれば、カメラ内回路に電力を供給する電源
と、このカメラ内回路により制御され、その電源からの
電力により駆動される実負荷手段と、このカメラ内回路
により可変制御されその電源からの電力により駆動され
る仮想負荷手段と、この仮想負荷手段の電流値が上記実
負荷手段の消費電流に対してほぼ等しくなるように設定
する仮想負荷可変手段と、この仮想負荷可変手段の設定
値を記憶する記憶手段とを備えたようなバッテリーチェ
ック装置を提案する。
【0009】一方、第2の発明によれば、カメラ内回路
に電力を供給する電源と、このカメラ内回路により制御
されその電源からの電力により駆動されるアクチュエー
タ手段と、このカメラ内回路により可変制御されその電
源からの電力により駆動される仮想負荷手段と、このア
クチュエータ手段とその仮想負荷手段とに流れる負荷電
流を検出する検出手段と、この仮想負荷手段の電流値が
そのアクチュエータ手段の消費電流に対してほぼ等しく
なるように設定する仮想負荷可変手段と、この仮想負荷
可変手段の設定値を記憶する記憶手段とを備え、上記仮
想負荷可変手段は、上記アクチュエータ手段の電流値と
仮想負荷手段の電流値との関係を上記記憶手段に記憶さ
せることを特徴とするカメラの調整装置を提案する。そ
して、その電源の電圧値を変更する電圧可変手段と、上
記アクチュエータ手段の動作状態を検出する動作検出手
段とを更に備え、上記アクチュエータ手段の動作下限電
圧値を上記記憶手段に記憶させることを特徴とする、上
記第2の発明に記載の調整装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、複数の実施形態を挙げて
本発明の要旨について詳しく説明する。 (第1実施形態例)図1には、本発明の第1実施形態例
としてバッテリーチェック装置10の機能的な構成の概
要を示す。尚ここでは、このバッテリーチェック装置1
0が電子機器の一つであるカメラ用に内蔵された一例と
してあげる。
【0011】バッテリーチェック装置10を内蔵するカ
メラ1は次のように構成されている。すなわち、このカ
メラ内の各種回路(以下「カメラ内回路」と称する)に
電力を供給する電源11が、バッテリーチェック装置1
0と共通に1つ設けられている。またこのバッテリーチ
ェック装置10は、このカメラ内回路により制御されそ
の電源11からの電力により駆動される実負荷手段14
と、この実負荷手段14を電気的に変化させるような仮
想的に負荷として働く仮想負荷可変手段12と、この仮
想負荷可変手段12によってその供給される負荷電流
(Id)が可変される仮想負荷手段13と、固有な所定の
負荷を有する実負荷手段14と、上記の仮想負荷可変手
段12の設定値を記憶できる記憶手段15とを更に備え
ている。
【0012】すなわち、本発明に係わるカメラ1のバッ
テリーチェック装置10は、例えばカメラ内回路に必要
な電力を供給する電源11の残量をチェックするための
装置であり、このカメラ内の所定回路により制御されこ
の電源11からの電力によって駆動される例えばアクチ
ュエータなどの実負荷手段14を利用して、その稼動時
の電流値がモニタされるようになっている。尚、この実
負荷手段14としては、例えばカメラ用のモータか又は
プランジャが採用され得る。
【0013】更にこのバッテリーチェック装置10は同
じように、このカメラ内回路により可変制御され電源1
1からの電力で駆動される仮想負荷手段13と、この仮
想負荷手段13の電流値(Id)がアクチュエータなどの
消費電流(It)に対してほぼ等しくなるように設定する
ため、例えばコンバータなどで成る仮想負荷可変手段1
2と、この仮想負荷可変手段12の設定値を記憶するメ
モリなどの記憶手段15とを備えている。
【0014】上述の構成は所定の電気回路によって実現
する。詳しい実際の電気回路においては、上記仮想負荷
可変手段12は例えばD/A回路(D/Aコンバータ)
であり、また仮想負荷手段13は所定のカメラ内回路で
ある例えば定電流回路が採用され、これにより可変制御
されてその電源11からの電力によって適宜駆動され
る。また記憶手段15としては、電気的に書き換えが可
能な不揮発性メモリなどの例えばEEPROMが採用さ
れ得る。
【0015】ここで、バッテリーチェック装置10の主
要な構成要素とその機能をみると、このバッテリーチェ
ック装置10は、電子機器である処のカメラ用に設けら
れた例えばアクチュエータ(実負荷手段14)をこのチ
ェック装置10の為にカメラ本体と兼用して備えている
と言える。また、例えば着脱可能なバッテリー(電源1
1)により駆動され、バッテリーチェック時に作動し、
負荷条件が可変なダミーロード手段(即ち仮想負荷手段
13)と、このダミーロード手段の負荷条件(即ち「ダ
ミー負荷条件」)が、実負荷である上記アクチュエータ
の負荷条件(即ち「実負荷条件」)とほぼ等しくなるよ
うに変化させて設定するための仮想負荷可変手段12
と、この可変手段12により設定された情報を記憶する
不揮発性メモリとを備えていることを一つの特徴として
いる。
【0016】次に、上述の如き構成を成す本発明のバッ
テリーチェック装置10の動作の特徴を簡単に説明する
と、この装置10においては、実負荷手段14に流れる
電流Itと、仮想負荷手段13に流れる電流Idの関係
を明確にする為に、仮想負荷可変手段12の設定値を変
化させるように制御され、このときの仮想負荷可変手段
12の設定値を記憶手段15に記憶させるように制御さ
れている。
【0017】詳しくは、仮想負荷可変手段12は上記の
仮想負荷手段13の電流値Idが上記実負荷手段14の
消費電流Itに対してほぼ等しくなるよう変化して設定
する為に設けられている。そして、仮想負荷手段13の
電流値Idを可変するこの仮想負荷可変手段12を用い
て、その実負荷手段14に流れる電流値Itと等しくな
る様に設定し、そのときの値(It=Id)を記憶手段
15に送って一時的に記憶しておく。そして、その個々
のカメラの運用時における電池残量の表示警告等の際の
正確な評価を与えるためなどに使われる。
【0018】(回路構成1)以下、前述したバッテリー
チェック装置10の実際の回路について説明する。図2
には第1実施形態例としてのバッテリーチェック装置1
0の回路構成を示している。チェック対象である処のバ
ッテリーとしての電源11は、この場合一電子機器であ
るカメラ内に内蔵された以下に説明する各回路(電気要
素(21〜31))にそれぞれ必要となる電力を供給する
ため電気的に接続されている。
【0019】仮想負荷可変手段12の規準電圧を入力す
るD/Aコンバータ21は通常、入力信号をデジタルか
らアナログに変換するための変換回路を形成している。
また、OPアンプ22、トランジスタ23および抵抗2
4により仮想負荷手段13の定電流回路(第1の定電流
回路)を形成しており、OPアンプ22がその信号を増
幅して続くトランジスタ23に供給し、抵抗24を介し
て定電流Idを得るように構成されている。
【0020】実負荷手段14には例えばフィルム給送用
のモータ(実負荷と称す)25を兼用し、これを短時間だ
け駆動して極少量の電力消費だけを、このバッテリーチ
ェックに利用される。尚,この実負荷としてこのような
モータの他に、プランジャやマグネットなどのうちの少
なくとも一つを利用してもよい。ここでは、上記モータ
25とトランジスタ26と抵抗27とOPアンプ28と
基準電圧源29とで、この実負荷のための定電流回路
(第2の定電流回路)を形成し、定電流Itを流すよう
に構成されている。この実負荷であるモータ25を経由
した定電流Itは、トランジスタ26および抵抗27を
経由し、OPアンプ28で増幅して続くトランジスタ2
6に供給し、抵抗27を介して定電流Itを得るように
構成されている。
【0021】CPU30は、このバッテリーチェック装
置内のそれぞれの回路に接続して、それら回路を統括的
に制御するものであり、上記基準電圧源29もまたこの
CPU30に接続されて適宜制御される。EEPROM
31は記憶手段15としてCPU30とも接続され、メ
モリ中にそのときの電流値(It=Id)を一時的に記
憶する。電流検出回路35は仮想負荷手段13、もしく
は実負荷25に流れる電流を検出してそのデータをCP
U30へ出力する、例えば電流計センサなどである。
【0022】(動作原理1)以下に、実負荷手段14
(即ちモータなどの実負荷25)に流れる電流Itと仮
想負荷手段13に流れる電流Idを同一にする方法をさ
らに詳しく説明する。先ずCPU30より、基準電圧源
29に信号を出力する信号を出力する。この基準電圧源
29の信号より実負荷25に定電流Itが流れる(尚、
定電流回路に関しては公知技術である故、説明は省略す
る)。この電流値Itを電流検出回路35が検出し、C
PU30へ出力する。その後は実負荷25への電力を遮
断(OFF)してこの実負荷(モータ)を停止する。
【0023】次に、CPU30より、D/Aコンバータ
21(仮想負荷可変手段12)に信号を出力する信号を出
力する。この信号より定電流回路(仮想負荷手段13)に
定電流Idが流れる。この時、CPU30から、D/A
コンバータ21への信号変化させてD/Aコンバータ2
1の出力を変化させる。この信号により定電流回路(仮
想負荷手段13)に流れる定電流Idが変化する。この
電流値Idを電流検出回路35が検出し、CPU30へ
出力する。上記の動作を繰り返して、電流値がIt=I
dとなる様にD/Aコンバータ21の出力を制御する。
そしてこの時のD/Aコンバータ21のデータ(電流値
等)をCPU30を介してEEPROM31に記憶させ
る。
【0024】(作用効果1)このように、第1実施形態
例のバッテリーチェック装置10では、仮想負荷(ダミ
ーロード)の電流値と、実負荷の電流値を同一値にした
ところで、この値を記憶しておくことを特徴とする。こ
の本実施形態例のバッテリーチェック装置10によれ
ば、電子機器ごとに個々のバラツキがある実負荷のバラ
ツキは相殺されるので、従来技術で行ったような個々の
バラツキを考慮したうえでの「バッテリーロックレベ
ル」の複雑な設定をする必要は無くなる。
【0025】よって、簡単に高精度なバッテリーロック
レベルの設定を行うことが可能となる。その結果、電池
容量を効率良く使用でき得るバッテリーチェック装置を
含むバッテリーチェックシステムを提供することが可能
となる。
【0026】(変形例1)この第1実施形態例は次のよ
うにも変形実施することができる。例えば、上記説明で
は2つの電流値の関係がIt=Idであるとしたが、こ
の条件に限らず、これらの電流値IItとIdの関係が
明確になる様な状態に条件設定すればよく、このように
変形実施したバッテリーチェック装置によっても、前述
したと同等の効果が期待できる。
【0027】(第2実施形態例)本発明の第2実施形態
例は、前述した第1実施形態例及びその変形例の機能的
な構成概要とは実質的に等価であるので省略し、実際の
回路構成から説明する。 (回路構成2)図3には、本発明の第2実施形態例とし
てのバッテリーチェック装置10の実際の回路構成を回
路図で示している。この第2実施形態例としての一つの
回路例によれば、ここで使用される電源は可変電源であ
り、電源電圧を任意に変化させる事ができる電源(以
下、可変電源11′と称する)として各回路に所定の電
力を供給するように接続されている。
【0028】この供給電力を用いて仮想負荷可変手段1
2として規準電圧を入力し作動するD/Aコンバータ2
1が接続されている。また、このD/Aコンバータ21
の出力に接続して、前述した第1実施形態例と同様な回
路構成、即ちOPアンプ22、トランジスタ23および
抵抗24により構成された1つの定電流回路(第1の定
電流回路)が構成され、定電流Idを得るようになって
いる。
【0029】一方、モータ等の実負荷25のためバッフ
ァとしてトランジスタ26に接続されたプリドライブ回
路36がCPU30との間に設けられている。そして、
実負荷25を駆動することができる。
【0030】また、可変電源11′が供給する電力に基
づき駆動する実負荷25には、この実負荷25が確かに
動作したかどうかを検出するための実負荷動作検出手段
37が接続されている。この実負荷動作検出手段37に
は、モータなどの回転運動を検知できるセンサなどが用
いられる。
【0031】CPU30にはさらに、電圧値を検出して
通知できる電圧検出回路32と、この回路32に付随し
て設けられた所定の抵抗33,34が二つ、図示の如く
に接続されいる。これら電圧検出回路32及び抵抗3
3,34で成る回路により、可変電源11′の電圧レベ
ルを検出してその値をCPU30へ通知入力するように
構成されている。
【0032】また、電流検出回路35は、前述した仮想
負荷手段13もしくは実負荷手段14に流れる電流を所
定の時期とタイミングで検出し、その検出データをCP
U30へ出力できるような例えば電流計センサなどが用
いられる。
【0033】(動作原理2)続いて、実負荷手段14に
流れる電流値Itと仮想負荷手段13に流れる電流Id
を同一にして、更にその時の電源電圧をも記憶手段15
に記憶する制御動作について説明する。
【0034】先ずCPU30からの指令により、バッフ
ァ36を介在させ実負荷25であるモータを駆動するた
めの電流値Itを流す。この電流値Itは、電流センサ
などを含む電流検出回路35が検出して、この値をCP
U30へ通知出力される。このとき、可変電源11′の
電圧を変化させて、実負荷25の最低動作電圧を検出す
る。このために、可変電源11′の電圧を分圧している
抵抗33,34と、電圧検出回路32を経由して上記可
変電源11′の電圧を検出し、得られたこの電圧値をC
PU30へ通知のために最低動作電圧として入力する。
【0035】実負荷25が実際に動作(即ちこの場合は
回転動作)したかどうかは、実負荷動作検出手段37に
より検出される。次に、実負荷25の最低動作電圧Vt
のデータとこの時の電流値ItをCPU30を介してE
EPROM31に記憶する。そして、実負荷25への通
電を遮断(OFF)する。
【0036】続いて、可変電源11′の電圧を上記実負
荷25の最低動作電圧のデータと同一になるように設定
する。CPU30からD/Aコンバータ21に所定信号
を出力すると、この信号により仮想負荷手段である定電
流回路に定電流Idが流れる。この時、CPU30から
D/Aコンバータ21への信号を変化させることでD/
Aコンバータ21の出力を変化させる。この信号によ
り、その仮想負荷手段に流れる定電流の値Idが変化す
る。そしてこの電流値Idを電流検出回路35で検出し
て、CPU30へ通知出力する。
【0037】上記の動作を繰り返して行い、電流値It
=Idが成り立つようにD/Aコンバータ21の出力を
変化させる。そしてこの時のD/Aコンバータ21の出
力データをCPU30を経由してEEPROM31に一
時記憶させる。
【0038】ここで図4には、電子機器(カメラ1)の
バッテリーチェック装置10に接続された調整装置40
の接続状態を例示する。この接続図は、第1及び第2実
施形態例に係わるカメラ1などが内蔵するバッテリーチ
ェック装置10とこの装置を適宜に調整するために接続
された調整装置40の必須構成を概略的に示している。
【0039】この調整装置40には、カメラ1側のCP
U30に着脱自在なI/O41と、この調整装置用の制
御手段としてのCPU42が接続されて設けられてお
り、このI/O41を介して、カメラ1側の電子機器用
の制御手段としてのCPU30との間で双方向に通信が
でき、逐次的に連絡しあうことが可能になっている。
【0040】一方、調整装置40の内部に設けられたC
PU42は、この調整装置40を適宜に制御するもので
あり、通信インターフェースを構成する上記I/O41
を経由して得られたカメラ1側のCPU30との相互通
信に基づいて、内蔵されたバッテリーチェック装置10
の適宜な調整を行える。
【0041】尚、バッテリーチェック装置10の必須要
素であるCPU30とEEPROM31の他の構成要素
(不図示)は、それらを詳しく例示した図2及び図3の
内容と同一で等価なので、ここではその説明を省略す
る。
【0042】次に、上述の如き構成の基において、実際
のカメラ1などの電子機器に接続され得るバッテリーチ
ェック用のこの調整装置40を利用した調整方法を図2
の回路図と合わせて図5のフローチャートに沿って具体
的に説明する。図5に例示のフローチャートは、本第2
実施形態例に係わるカメラ用のバッテリーチェック装置
10の動作および調整手順を示している。尚このフロー
チャートでは、調整装置40のCPU42より制御し、
I/O41を経由してカメラ1のCPU30を動作させ
るものとする。
【0043】「バッテリーチェック調整」過程(S5
1)をスタートすると、まず最初に、可変電源11′を
所定の初期値(電流・電圧)を発揮する初期状態に設定
する(S52)。実負荷25に動作させるため通電状態
(ON状態)にして、以下の各ステップを行う(S5
3)。すなわち、ステップS54においては、前述の様
にいわゆる「逐次変換」を繰り返しながら逐次的な変換
を実行する(S54)。尚、ここで実負荷25が動作し
たか否かは、実負荷動作検出手段37にて検出する。そ
して、一連の逐次変換が終了すれば、次のステップS5
5に移行する。
【0044】ステップS55では、実負荷25の動作限
界電圧に可変電源11′の電圧を設定する(即ち、設定
する電圧値=Vtとする)(S55)。電流検出回路3
5にて、実負荷25に流れる電流値Itを検出する(S
56)。上記設定値としての電圧値Vt及び電流値It
を対応させてCPU30を介してEEPROM31に記
憶させる(S57)。その後、通電を遮断して実負荷4
3の動きを停止させる(S58)。
【0045】ステップS59では、D/Aコンバータ2
1を初期値に設定する(S59)。ここで、仮想負荷手
段(13)を動作ONにする(S60)。ステップS6
1において、電流検出回路35にて、電流値Idを検出
する(S61)。
【0046】上記ステッブS57にて予め記憶させてい
た電流値Itを、EEPROM31から呼び出す(S6
2)。そして、電流値Idと電流値Itが等しいか否か
を判断する(S63)。もし等しくなければ、D/Aコ
ンバータ21の設定を変化させ(S64)、上記ステッ
プS61に戻ってこのいわゆる「逐次変換」を等しくな
る(Id=It)まで繰り返す。もし等しくなったら、
この時のD/Aコンバータ21の値(ここでは電圧Vd
とする)をEEPROM31に、CPU30を介して記
憶させる(S65)。
【0047】最後に、仮想負荷手段の動作をOFF状態
にし(S66)、そして、この一連のバッテリーチェッ
クの為の調整過程を終了する(S67)。
【0048】以上の手順によって、実負荷の最低動作電
圧Vt及びこの時の実負荷に流れる電流値Itと、上記
実負荷の最低動作電圧Vt時の仮想負荷手段の電流値I
dを実負荷に流れる電流値Itと等しくなる最低動作電
圧に関するデータVdが、そのカメラ1固有のデータと
してメモリに記憶されたことになる。
【0049】(作用効果2)このように、第2実施形態
例のバッテリーチェック装置10では、前述した第1実
施形態例が電流値のみを扱ったのに比べて、更にその時
(電流値It=Id)の電圧値(最低動作電圧Vd)も
また同様にEEPROM31に記憶させる方式を採用し
ている。この結果、この第2実施形態例によれば、さら
に厳密な設定が可能なバッテリーチェック装置を提供す
ることができる。
【0050】また、このようなバッテリーチェック装置
10を内蔵するカメラなどの電子機器のために利用可能
で、上述のような調整手順でそのバッテリーチェックシ
ステムを適宜に調整できる調整装置40も提供すること
ができる。
【0051】(変形例2)上述した第2実施形態例のバ
ッテリーチェック装置10では、電流値がIt=Idと
設定されるとして説明してきたが、この条件式に限ら
ず、電流値Itおよび電流値Idの関係が明確になる様
にすればよいことは勿論である。よって、その変形実施
によっても前述同等の効果が期待できる。
【0052】(その他の変形例)このほかにも、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であ
る。
【0053】以上、実施形態例に基づき説明したが、本
明細書中には次の発明が含まれる。 (1) 所定のア
クチュエータを備え、充電または着脱可能なバッテリー
により駆動される電子機器において、バッテリーチェッ
ク動作時に作動し、負荷条件が可変なダミーロード手段
と、このダミーロード手段の負荷条件が、上記アクチュ
エータ手段の負荷条件とほぼ等しくなるように設定する
負荷設定手段と、この負荷設定手段により設定された情
報を記憶する記憶手段とを具備して成ることを特徴とす
るバッテリーチェック装置を提供できる。
【0054】(2) 上記アクチュエータ手段は、モー
タ、プランジャ、マグネットのうち少なくとも1つを含
むことを特徴とする(1)に記載のバッテリーチェック
装置である。
【0055】(3) 上記記憶手段は、電気的に書き換
え可能な不揮発性メモリであることを特徴とする(1)
に記載のバッテリーチェック装置である。
【0056】(4) 上記ダミーロード手段は仮想負荷
手段であり、所定の仮想負荷可変手段であるD/Aコン
バータによって負荷条件が変化されることを特徴とする
(1)に記載のバッテリーチェック装置である。
【0057】(5) 上記仮想負荷手段は、上記仮想負
荷可変手段に制御され得る定電流回路から成ることを特
徴とする(1)に記載のバッテリーチェック装置であ
る。
【0058】(6) 電子機器に内蔵された電源の残量
をチェックするバッテリーチェック装置において、この
電子機器に備わるアクチュエータ(実負荷)と所定のダ
ミー負荷(仮想負荷)とに関する負荷条件を合致させて
設定し、そのときの合致条件を不揮発性メモリに記憶す
るように制御を行うことを特徴とするバッテリーチェッ
ク装置を提供できる。
【0059】(7) 上記合致条件は、上記アクチュエ
ータ(実負荷)を流れる電流値と、上記ダミー負荷(仮
想負荷)を流れる電流値とが等しいときの当該電流値ま
たは実負荷の最低動作電圧値のうち少なくとも1つであ
ることを特徴とする(6)に記載のバッテリーチェック
装置である。
【0060】(8) 電子機器毎に所定のダミーロード
(仮想負荷)に通電する電流値を変化させて、その機器
内の実負荷と同一条件になるように設定した値をメモリ
(EEPROM)に一時記憶させることを特徴とする
(6)に記載のバッテリーチェック装置である。
【0061】(9) 上記不揮発性メモリは、実負荷の
最低動作電圧(Vt)及びこの時の実負荷に流れる電流値
(It)と、上記実負荷の最低動作電圧(Vt)時の仮想負
荷手段の電流値(Id)を実負荷に流れる電流値(It)と
等しくなる最低動作電圧に関するデータ(Vd)を、当該
の電子機器の固有データとして記憶することを特徴とす
る(6)に記載のバッテリーチェック装置である。
【0062】(10) バッテリーチェック装置を内蔵
する電子機器に選択的に接続可能な調整装置であって、
当該バッテリーチェック装置が有するバッテリーチェッ
クシステムを所望する状態に調整できるような調整装置
を提供する。
【0063】(11) 上記バッテリーチェック装置と
は、逐次に相互通信が可能なI/Oインタフェースを介
して確認しながら初期値や各種設定値を調整できること
を特徴とする(10)に記載の調整装置である。
【0064】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、高
精度なバッテリーロックレベルの設定を行い、電池容量
を効率良く使用することのできる例えばカメラなどの電
子機器のためのバッテリーチェック装置およびその調整
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のバッテリーチェック装置の機
能的な構成の概要を示す構成図。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態例としてのバッ
テリーチェック装置の実際の回路構成を示す回路図。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態例としてのバッ
テリーチェック装置の実際の回路構成を示す回路図。
【図4】図4は、第1、第2実施形態例に係わる電子機
器内に内蔵されるバッテリーチェック装置とその調整装
置を示す接続構成図。
【図5】図5は、本発明に係わるバッテリーチェックシ
ステムの動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…カメラ(電子機器装置)、 10…バッテリーチェック装置、 11…電源、 11'…可変電源(電圧可変手段)、 12…仮想負荷可変手段、 13…仮想負荷手段(ダミーロード手段)、 14…実負荷手段(アクチュエータ手段)、 15…記憶手段(メモリ)、 21…D/Aコンバータ(変換回路)、 22…OPアンプ(第1定電流回路用)、 23…トランジスタ(第1定電流回路用)、 24…抵抗(第1定電流回路用)、 25…実負荷(アクチュエータ)、 26…トランジスタ(第2定電流回路用)、 27…抵抗(第2定電流回路用)、 28…OPアンプ(第2定電流回路用)、 29…基準電圧源、 30…CPU(電子機器用制御手段)、 31…メモリ(EEPROM)、 32…電圧検出回路、 33,34…抵抗、 35…電流検出回路(電流計センサ)、 36…プリドライブ回路(バッファ)、 37…実負荷動作検出手段(動作検出手段)、 40…調整装置、 41…I/O(通信入出力インターフェース)、 42…CPU(調整装置用制御手段)。 S51〜S67…バッテリーチェック調整の処理ステッ
プ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ内回路に電力を供給する電源と、 前記カメラ内回路により制御され、前記電源からの電力
    により駆動される実負荷手段と、 前記カメラ内回路により可変制御され、前記電源からの
    電力により駆動される仮想負荷手段と、 前記仮想負荷手段の電流値が前記実負荷手段の消費電流
    に対してほぼ等しくなるように設定する仮想負荷可変手
    段と、 前記仮想負荷可変手段の設定値を記憶する記憶手段と、
    を具備したことを特徴とするカメラのバッテリーチェッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 カメラ内回路に電力を供給する電源と、前記 カメラ内回路により制御され、前記電源からの電力
    により駆動されるアクチュエータ手段と、 前記カメラ内回路により可変制御され、前記電源からの
    電力により駆動される仮想負荷手段と、 前記アクチュエータ手段と前記仮想負荷手段とに流れる
    負荷電流を検出する検出手段と、 前記仮想負荷手段の電流値が前記アクチュエータ手段の
    消費電流に対してほぼ等しくなるように設定する仮想負
    荷可変手段と、 前記仮想負荷可変手段の設定値を記憶する記憶手段と、 を具備し、 前記仮想負荷可変手段は、前記アクチュエータ手段の電
    流値と前記仮想負荷手段の電流値との関係を前記記憶手
    段に記憶させることを特徴とするカメラの調整装置。
  3. 【請求項3】 前記電源の電圧値を変更する電圧可変手
    段と、 前記アクチュエータ手段の動作状態を検出する動作検出
    手段と、 をさらに備え、 前記アクチュエータ手段の動作下限電圧値を前記記憶手
    段に記憶させることを特徴とする、請求項2に記載のカ
    メラの調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009033754A (ja) * 2002-08-28 2009-02-12 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体集積回路装置、および半導体集積回路装置の調整方法
JP2011248425A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Hochiki Corp 警報器

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