JP2001021906A - 液晶素子 - Google Patents

液晶素子

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JP2001021906A
JP2001021906A JP11198201A JP19820199A JP2001021906A JP 2001021906 A JP2001021906 A JP 2001021906A JP 11198201 A JP11198201 A JP 11198201A JP 19820199 A JP19820199 A JP 19820199A JP 2001021906 A JP2001021906 A JP 2001021906A
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JP
Japan
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liquid crystal
electrode
region
etching
impurity ions
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JP11198201A
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English (en)
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Seiji Kamei
誠司 亀井
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング時における絶縁膜の一部領域の選
択比を向上させる。 【解決手段】 形成すべきコンタクト孔に対応した領域
8に不純物イオン7を注入して、該領域8のエッチング
レートを高め、この領域8を選択的にエッチング除去し
て、該領域8にコンタクト孔を形成する。これにより領
域8だけを選択的にエッチングできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜に電極用孔
を形成するようにして製造する液晶素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図26従来技術のラウンドエッチを用い
たコンタクト孔のプロセスフローの断面図である。同図
において、1は半導体基板、2はフィールド酸化膜、3
は多結晶シリコン電極、4は絶縁膜、6はレジスト、6
は開口部、7は段差部、8はコンタクト孔、9は金属電
極、である。
【0003】従来におけるMOSトランジスタの一般的
なホールと呼ばれるコンタクト孔のプロセスは半導体基
板1にウエル領域等を形成し、SiN膜等を堆積させ、
パターニングで前記SiN膜の一部を除去し、熱酸化法
等でフィールド酸化膜2を形成する。次にゲート酸化膜
を熱酸化法等で形成し、LP−CVD法等で、多結晶シ
リコン等を堆積させ、不純物を導入し、前記多結晶シリ
コンの抵抗を下げ、フォトリソグラフィ工程でパターニ
ング、エッチング処理を施し、多結晶シリコン電極3を
形成する。その後、自己整合方式で高濃度不純物をイオ
ン注入法で前記ウエル領域内に導入し、熱処理を加え、
ソース領域、ドレイン領域を形成する。次にCVD法等
でBPSG膜等の絶縁膜4を堆積させ、熱処理によりリ
フローさせる。次にフォトリソグラフィ工程のパターニ
ングを行い、レジスト5による開口部6パターンを形成
し、(図26(a))例えばBHF10:1程度の溶液
によるウェットエッチング処理を30秒程度行い、段差
部7を形成する(同図(b))。
【0004】引続きドライエッチ処理を連続的に行い、
コンタクト孔8を形成する(同図(c))。その後PV
D法で金属膜を堆積させ、再度パターニング、エッチン
グ処理にて金属電極9を形成していた(同図(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例における方法、即ち半導体装置や表示装置の製造方
法で用いられていた金属配線の為のコンタクト孔の形成
方法では、微細化が進むにつれて、金属配線技術の中で
必須技術であるバリアメタルを堆積させることが非常に
難しくなっている。その対策として、コンタクト孔のラ
ウンドエッチ等があるが、設計ルールが0.8μm以下
の微細プロセスにおいてウェットエッチを用いると、コ
ンタクト孔上部の寸法が設計値以上に大きくなり、隣接
するコンタクト孔とショートする、といった不良が発生
し易いという問題があった。
【0006】又、コンタクト孔の開口部寸法が非常に大
きくなることによるショート等の不良を回避する為、必
要以上にコンタクト孔の間隔を取らざるを得ず、集積度
の高い回路の設計がし難い、という問題があった。
【0007】又、ウェットエッチは非常に簡便なプロセ
スであるが、ウェットエッチを用いる限り、絶縁膜等は
等方性エッチングされる為、微細化プロセスに不向きで
ある、という問題があった。
【0008】又、ラウンドエッチに見られるようなウェ
ット&ドライエッチを用いる場合は特に、エッチングの
選択比が非常に重要であるが、例えば同様な性質を持つ
絶縁膜を局部的にエッチレートを速くする事が出来な
い、という問題があった。
【0009】又、厚膜のドライエッチングを行う際はレ
ジストも厚く塗布する必要があり、段差が非常に大きく
なる、例えばスルーホール工程などでのパターニングで
はレジスト厚も大きくする必要がある為、解像度の高い
露光に制約が生じ、より大きなスルーホール径となって
しまう、という問題があった。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、エッチング時に
おける絶縁膜の一部の選択比を向上させるようにして製
造する液晶素子を提供することを目的とする。
【0011】また好ましくは、エッチング時に絶縁膜の
一部の選択比を制御可能で、或いは開口部寸法を自由に
制御させることができ、或いは段差上部と段差下部の絶
縁膜のエッチングを同時に行うことができ、或いはエッ
チング時に絶縁膜の一部の選択比を制御すると同時に開
口部寸法も制御し、バリアメタルの埋め込み性を向上さ
せ、反射電極の効率や多層金属配線の信頼性を高め、歩
留りを向上させることのできる液晶素子を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、形成すべき電極用孔に対応した領域に不純
物イオンを注入して、該領域のエッチングレートを高
め、前記領域を選択的にエッチング除去して、該領域に
電極用孔を形成するようにして製造したことを特徴とす
る。
【0013】また、形成すべき電極用孔に対応したレジ
ストパターンを絶縁膜上に形成しておき、該レジストパ
ターンが形成された絶縁膜に不純物イオンを導入するこ
とにより、前記形成すべき電極用孔に対応した領域に前
記不純物イオンを注入することを特徴とする。
【0014】また、前記不純物イオンの注入深さを制御
することにより、前記領域における被エッチング深さを
制御することを特徴とする。
【0015】また、前記不純物イオンの注入個数を制御
することにより、前記領域における被エッチング速度を
制御することを特徴とする。
【0016】また、前記不純物イオンの注入深さは10
Å以上であることを特徴とする。或いは、前記不純物イ
オンの注入個数は1E10cm-2以上であることを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の各実
施例により説明する。
【0018】<実施例1>本実施例1は、本発明による
液晶素子の製造例である。図1及び図2は実施例1を説
明する図である。同図はMOSトランジスタを製造する
プロセスフローの断面図である。図1及び図2におい
て、1は半導体基板、2はフィールド酸化膜、3は多結
晶シリコン電極、4は絶縁膜、5はレジスト、6は開口
部、7は不純物イオン、8は注入領域、9は段差部、1
0はコンタクト孔、11は金属電極、である。
【0019】まず、液晶素子の一部であるMOSトラン
ジスタの製造について説明する。
【0020】(A)基板工程の製造フロー ウエル領域の形成(図1(a)を参照) 不純物濃度が1E14〜1E15cm-2の半導体基板1
に熱酸化法にて不図示の熱酸化膜(パッド酸化膜)を形
成し、その上にLP−CVD法にて不図示のSiN膜を
堆積させる。本実施例では熱酸化膜を350Å、SiN
膜を2000Å堆積している。
【0021】次に、フォトリソグラフィ工程のパターニ
ング、エッチング処理にてSiN膜の一部を除去し、イ
オン注入法にてP(リン)を注入し、引き続いて熱処理
を加え不図示のウエル領域を形成する。本実施例ではイ
オン注入により形成される不純物領域の濃度が1E15
〜1E17cm-2になる様にP(リン)を1.8E12
cm-2注入し、熱処理を1000℃、60分、N2 /O
2 雰囲気で施している。さらに、本実施例では前記Si
N膜を全面除去した後、B(ホウ素)をイオン注入した
後熱処理を加え、異なった導伝性を持つウエル領域(図
示せず)を形成しており、不純物濃度は前記ウエル領域
と同じ程度に形成されている。
【0022】フィールド酸化膜の形成(図1(a)を
参照) 次にLP−CVD法にて不図示のSiN膜を再度堆積さ
せ、フォトリソグラフィ工程にてパターニングを行い、
前記SiN膜の一部を除去し、熱酸化法にて熱酸化膜を
形成する。本実施例においては前記SiN膜厚は150
0Å、熱酸化膜厚は8000Åである。続いて、前記S
iN膜を全て除去し、フィールド酸化膜2を形成する。
【0023】ゲート電極の形成(図1(a)参照) 次に熱酸化法にて不図示のゲート酸化膜を形成し、しき
い値調整用の不純物をイオン注入法で導入する。本実施
例ではゲート酸化膜厚は350Åで、不純物はB(ホウ
素)を4E11cm-2、40KeVの条件で前記ゲート
酸化膜下に注入している。
【0024】次にLP−CVD法にて多結晶Siを前記
ゲート酸化膜上に堆積させ、全面に不純物を注入し、熱
処理を加えた後、パターニング法にて多結晶シリコン電
極3(ゲート電極)を形成する。本実施例では多結晶S
iを4400Å堆積させた後にP(リン)を1.5E1
6cm-2、70KeVで注入し、950℃、30分、N
2 雰囲気で熱処理した後にパターニング、エッチング
し、多結晶シリコン電極3を形成している。
【0025】ここで多結晶シリコン電極3にはW、Co
といった高融点金属と多結晶Siとの組み合わせ構造を
とることも可能である。さらに本実施例ではゲート酸化
膜の耐圧を向上させる為に熱酸化法で前記多結晶シリコ
ン電極3上に熱酸化膜を350Å形成している。
【0026】次にレジストパターニング法にて前記多結
晶シリコン電極3の周辺のレジストを開口し、不純物を
注入する。ここで不純物は前記ウエル領域と反対の導伝
性を持つものを注入し、熱処理を加える。本実施例では
前記ウエル領域がP型に対しP(リン)が熱処理後に1
〜8E17cm-2の表面濃度を持つ様に形成している。
この領域は電界緩和層となり、MOSトランジスタの耐
圧を向上させるものである。さらに本実施例ではN型の
ウエル領域に対してはB(ホウ素)をイオン注入し、表
面濃度が1E16〜1E17cm-2になる様に熱処理を
加え、電界緩和層を形成している。
【0027】ソース・ドレインの形成(図1(b)参
照) 次に、レジストパターンニング法にて前記ゲート電極3
の周辺のレジストを開口し、前記P型のウエル領域にN
型不純物を導入し、レジストを除去した後に再度パター
ニングを行い、今度は前記N型のウエル領域上のゲート
電極3周辺のレジストを開口し、前記N型のウエル領域
内にP型の不純物を導入する。本実施例においてはN型
不純物はP(リン)を5E15cm-2、95KeVの条
件で注入し、P型不純物はBF2を3E15cm-2、1
00KeVの条件で注入している。レジストを除去した
後、熱処理をN2 雰囲気で1000℃、10分加え、不
純物を拡散させる事により、前記P型、N型のウエル領
域にソース領域、ドレイン領域を形成する。
【0028】本実施例では前記ソース領域、ドレイン領
域はレジストパターニングによりオフセットをもたせて
いる。オフセット量は0.5〜2.0μmが好適であ
る。オフセットをもたせる方法としては前記多結晶シリ
コン電極3の両脇にサイドスペーサを設け、高濃度不純
物を導入してもよい。
【0029】層間絶縁膜の形成(図1(b)参照) 次に、CVD法にて層間絶縁膜である絶縁膜4を堆積す
る。本実施例では常圧TEOSCVD法にてBPSG膜
を堆積しているが、他のCVD法による絶縁膜や複数の
絶縁膜を組み合せて堆積させても良い。
【0030】(B)配線工程の製造フロー コンタクト孔の形成(図1(b)〜図2(e)を参
照) 続いて、N2 雰囲気にて1000℃、5分の熱処理を加
え、前記BPSG膜4(絶縁膜4)をリフローする。次
に、フォトリソグラフィ工程にてパターニングを行い、
前記多結晶シリコン電極3の上部に開口部6を形成する
(図1(b)参照)。
【0031】その後、不純物イオン7を全面にドーピン
グし、注入領域8を形成する(図1(c)参照)。本実
施例では不純物のドーピングにはイオン注入法を用い、
Arイオンを3E15cm-2、200KeV注入し、深
さ約2400Åの注入領域を形成させている。
【0032】引続き、BHFを用いたウェットエッチ処
理を行う。本実施例ではBHF3:1の溶液にて15秒
のエッチング処理を行い、段差部9を形成した(図2
(d)参照)。この段差部9の深さ及び横方向の広がり
は不純物イオンのドーピング量、加速エネルギー、BH
Fの濃度、エッチング時間で簡単に制御可能である。ウ
ェットエッチ処理後に純水リンス、乾燥を行い、120
℃、3分の加熱を加える。
【0033】引続き、ドライエッチ処理を行いコンタク
ト孔10を形成する。以上のコンタクトの開口方法によ
り、前記ソース領域、ドレイン領域上のコンタクト孔も
開口させる(図2(e)参照)。
【0034】配線・電極の形成(図2(f)を参照) レジスト除去後、PVD法により、配線、電極用の金属
膜を堆積させる。本実施例ではTiとTiNからなるバ
リアメタルを堆積させた、熱処理を加えた後Al−Si
とTiNを連続成膜しているが、Al−Si−Cu、A
l−Cu、Al−Cu−Ti等の材料を使うことも可能
である。次に、フォトリソグラフィ工程にて金属電極1
1を形成する。本実施例では配線間隔は1μmである
が、0.5〜5μmでもよい。
【0035】層間絶縁膜の形成(図示省略) P−CVDにて第1層間絶縁膜を堆積する。本実施例で
はP−CVD法にてP−SiO膜を4000Å堆積させ
ているが、P−SiN、P−SiON、P−TEOS法
の絶縁膜でも可能である。次に、回転塗布法にて第1無
機SOG膜を塗布する。本実施例では無機SOG膜を2
200Å塗布して形成している。
【0036】その後、400℃、30分の熱処理を加
え、続けてP−CVD法にて第2層間絶縁膜を堆積させ
る。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を40
00Å堆積させているが、P−SiN、P−SiON、
及び複数の絶縁膜の組合せやP−TEOS法の絶縁膜で
も可能である。
【0037】スルーホール・電極の形成(図示省略) その後、フォトリソグラフィ工程にて前記層間絶縁膜に
第1金属配線と導通させる為に必要なスルーホールをド
ライエッチ法にて開口させた後、PVD法にて導電膜を
堆積し、さらにその上部に反射電極用金属を堆積する。
本実施例では導電膜はTi/TiNをPVD法にて連続
堆積して膜厚は1000Åで、反射電極用金属にはAL
−Siを1.4μm堆積している。勿論、反射電極用金
属にALを用いたAlリフロー法を施した後CMP処理
し、反射電極を形成することも可能である。
【0038】本実施例における反射電極形成の為のCM
P条件として、ウェハ回転数が30rpm、テーブル回
転数が31回転、荷重が300gf/cm、スラリー流
量が75ml/minで、4000Å研磨している。
【0039】以上の工程によりMOSトランジスタが完
成した。このMOSトランジスタを用いて液晶素子を製
造するには、以上の工程に続いて、透明電極を持つ対向
基板を前記反射電極上部に形成して液晶を注入する(図
示省略)。本実施例において、液晶はTN液晶を用いて
いるが、PN液晶やVA液晶を用いてもよい。以上によ
り液晶素子が完成する。
【0040】本実施例1における技術的効果は、コンタ
クト孔10の開口部の間口の広さと深さが高精度に制御
可能となるため、バリアメタルの埋め込み性が向上する
と共に、金属配線上部の段差も改善され、信頼性の高い
多層金属配線の形成や、反射率の高い反射電極の形成が
可能となる。さらに、不純物イオン7を必要な部分8に
ドーピングし、ウェットエッチとドライエッチを組み合
せて用いることで、エッチング時の選択比を飛躍的に高
くすることが出来る。さらに、不純物イオン7のドーピ
ング量で、エッチング時における被エッチング膜の選択
比を自由に制御出来る。さらに、被エッチング領域の間
口も拡大される為、エッチング能力も向上し、集積度の
高い半導体素子や高画素密度の液晶素子の形成が可能と
なり、性能や歩留りを向上させることが可能となる。
【0041】<実施例2>本実施例2は、上記実施例1
とは異なる方法により液晶素子を製造する例である。図
3及び図4は実施例2を説明する図である。同図はMO
Sトランジスタを製造するプロセスフローの断面図であ
る。図3及び図4において、1は半導体基板、4は絶縁
膜、11は金属電極、54は層間絶縁膜、55は遮光金
属膜、56は絶縁膜、57は絶縁膜、58はレジスト、
59は不純物イオン、60は注入領域、61は開口部、
62はレジスト、63は分離絶縁層、64はスルーホー
ル、65は反射電極、である。
【0042】まず、MOSトランジスタを製造する。こ
の製造工程に関しては上記実施例1の(A)基板工程の
製造フロー、及び(B)配線工程の製造フローのうち
〜の工程を同様にして行い、(B)配線工程の製造フ
ローのうちスルーホール・電極の形成を別の方法によ
り行う。但し実施例1では、(B)配線工程の製造フロ
ーのコンタクト孔の形成において、不純物イオン7を
ドーピングする方法を採用しているが、本実施例2では
この方法を採用するかどうかは任意である。なお、
(B)配線工程の製造フローの層間絶縁膜の形成にお
いて形成した層間絶縁膜は図3及び図4の符号54で示
している。以下、本実施例2について、実施例1とは異
なるスルーホール・電極の形成の工程を説明する。
【0043】上記の工程の後、図3(a)に示すよう
に、層間絶縁膜54上に遮光金属膜55を堆積させる。
本実施例ではPVD法にてTiを3000Å堆積させて
いるが、遮光性の高い金属であれば良い。引続き、フォ
トリソグラフィ工程を行い、前記遮光金属膜55のパタ
ーニング、エッチング処理を行う。
【0044】その後、絶縁膜56を堆積させる。本実施
例ではP−CVD法にてP−SiN膜を2500Å堆積
している(図3(a)を参照)。
【0045】その後、絶縁膜57を堆積させる。ここで
は絶縁膜57はP−CVD法により、P−SiO膜を1
0000Å堆積している。その後、フォトリソグラフィ
工程にてレジスト58によるパターニングを形成する。
引続き、不純物イオン59を前記絶縁膜57に導入す
る。本実施例では不純物イオン59のドーピング方法に
はイオン注入法を用い、Arイオンを5E15cm-2
400KeVの条件で注入し、注入領域60を形成す
る。この時、前記レジスト58は不純物イオンのマスク
効果を確実にする為の条件を選択する必要がある。本実
施例ではレジスト膜厚は1.5μmに設定している(図
3(b)を参照)。
【0046】その後、BHFを用いたウェットエッチ処
理を行う。本実施例ではBHF3:1の溶液にて30秒
のエッチング処理を行い、開口部61を形成した(図3
(c)を参照)。この段差部の深さ、及び横方向の広が
りは不純物イオン59のドーピング量、加速エネルギ
ー、BHFの濃度、エッチング時間で簡単に制御可能で
ある。ウェットエッチ処理後に純水リンス、乾燥を行
い、120℃、3分の加熱を加える。
【0047】引続き、前記レジスト58を除去し、再度
フォトリソグラフィ工程にてレジスト62によるパター
ンを形成する(図4(e)を参照)。
【0048】その後、ドライエッチ処理を用いて、前記
絶縁膜57をエッチングする。本実施例で用いたエッチ
ング条件は、圧力が1000mTorr、印加電力が7
50W、ガス種としてCF4が100sccm、CHF
3が20sccm、Arが800sccmに設定し、9
0秒間エッチング処理を加える。この条件でドライエッ
チングを行うと、エッチングガス種がBHFを用いたウ
ェットエッチングにて形成された前記開口部61を通し
て前記層間絶縁膜54に到達し、前記絶縁膜57と前記
層間絶縁膜54を同時にエッチングする。その後、レジ
スト62を除去すると、分離絶縁層63とスルーホール
64が同時に形成される(図4(f)を参照)。
【0049】次にPVD法にて導電膜を堆積し、さらに
その上部に反射電極用金属を堆積する。本実施例では導
電膜はTi/TiNをPVD法にて連続堆積して膜厚は
1000Åで、反射電極用金属にはAL−Siを1.4
μm堆積している。勿論Pure−Alを用いてAlリ
フローを施すことも可能である。次にCMP処理を行
う。その後、フォトリソグラフィー工程にてパターニン
グ、エッチング処理を行い、画素反射電極65を形成す
る(図4(g)を参照)。CMP条件として、ウェハ回
転数が30rpm、テーブル回転数が31回転、荷重が
300gf/cmスラリー流量が75ml/minで、
4000Å研磨している。
【0050】以上のようにMOSトランジスタを完成さ
せた後、透明電極を持つ対向基板(図示せず)を前記反
射電極65上部に形成して液晶を注入する。本実施例に
おいて、液晶はTN液晶を用いているが、PN液晶やV
A液晶を用いてもよい。以上により液晶素子は完成す
る。
【0051】本実施例2における技術的効果は、不純物
イオン59を必要な部分にドーピングし、ウェットエッ
チとドライエッチを組み合せて用いる事で、エッチング
時の選択比を飛躍的に高くすることが出来る。さらに、
不純物イオン59のドーピング量で、エッチング時にお
ける被エッチング膜の選択比を自由に制御出来る。
【0052】さらに、複数の種顛の絶縁膜を堆積してい
てもエッチング時の選択比を飛躍的に高く出来るため、
パターニングによりウェットエッチとドライエッチを組
み合わせて用いることにより上層の絶縁膜57と下層の
絶縁膜54を同時に除去することが出来る。
【0053】さらに、被エッチング領域の間口も拡大さ
れる為、エッチング能力も向上し、集積度の高い半導体
装置や高画素密度の表示装置の形成が可能となり、性能
や歩留りを向上させる事が可能となる。
【0054】<実施例3>本実施例3では本発明のを適
用した液晶パネル(液晶素子)を有する液晶表示装置に
ついて説明する。
【0055】(i)液晶表示装置全体について 図5〜図7に投写型液晶表示装置光学系の構成図を示
す。図5は上面図、図6は正面図、図7は側面図であ
る。同図において71は投影レンズ、72はマイクロレ
ンズ付液晶パネル、73は偏光ビームスプリッター(P
BS)、40はR(赤色光)反射ダイクロイックミラ
ー、41はB/G(青色&緑色光)反射ダイクロイック
ミラー、42はB(青色光)反射ダイクロイックミラ
ー、43は全色光を反射する高反射ミラー、50はフレ
ネルレンズ、51は凸レンズ、76はロッド型インテグ
レーター、77は楕円リフレクター、78はメタルハラ
イド、UHP等のアークランプである。
【0056】ここで、R(赤色光)反射ダイクロイック
ミラー40、B/G(青色&緑色光)反射ダイクロイッ
クミラー41、B(青色光)反射ダイクロイックミラー
42はそれぞれ図8の(a)(b)(c)に示したよう
な分光反射特性を有している。そしてこれらのダイクロ
イックミラーは高反射ミラー43とともに図9の斜視図
に示したように3次元的に配置されており、後述するよ
うに白色照明光をRGBに色分解するとともに液晶パネ
ル72に対して各原色光が3次元的に異なる方向から該
液晶パネル72を照明するようにしている。
【0057】ここで、光束の進行過程に従って説明する
と、まずランプ78からの出射光束は白色光であり、楕
円リフレクター77によりその前方のインテグレーター
76の入り口に集光され、このインテグレーター76内
を反射を繰り返しながら進行するにつれて光束の空間的
強度分布が均一化される。そしてインテグレーター76
を出射した光束は凸レンズ51とフレネルレンズ50と
によりz軸−方向(正面図である図6基準)に平行光束
化され、まずB反射ダイクロイックミラー42に至る。
【0058】このB反射ダイクロイックミラー42では
B光(青色光)のみが反射されz軸−方向つまり下側
(図6基準)にz軸に対して所定の角度でR反射ダイク
ロイックミラー40に向かう。一方、B光以外の色光
(R/G光)はこのB反射ダイクロイックミラー42を
通過し、高反射ミラー43により直角にz軸−方向(下
側)に反射されやはりR反射ダイクロイックミラー40
に向かう。ここでB反射ダイクロイックミラー42と高
反射ミラー43は共に上面図である図5を基にして言え
ば、インテグレーター76からの光束(x軸−方向)を
z軸−方向(yz面内チルト)でy軸+方向に進み、P
BS73を通じて偏光化された後、該液晶パネル72を
このy軸に対する角度を入射角(yz面方向)として照
明する。また、前述と同様にRGB各色光の液晶パネル
72上の照明範囲を一致させるため、各色光の主光線は
液晶パネル72上で交差するようにB/G反射ダイクロ
イックミラー41とR反射ダイクロイックミラー40の
シフト量およびチルト量が選択されている。さらに、図
8に示したようにB/G反射ダイクロイックミラー41
のカット波長は570nm、R反射ダイクロイックミラ
ー40のカット波長は600nmであるから、不要な橙
色光はB/G反射ダイクロイックミラー41を透過して
捨てられる。これにより最適な色バランスを得ることが
できる。
【0059】そして後述するように液晶パネル72にて
各RGB光は反射&偏光変調され、PBS73に戻り、
PBS73のPBS面73aにてx軸+方向に反射する
光束が画像光となり、投影レンズ71を通じて、スクリ
ーン(不図示)に拡大投影される。
【0060】ところで、図11に示すように、液晶パネ
ル72を照明する各RGB光は入射角が異なるため、そ
こから反射されてくる各RGB光もその出射角を異にし
ている。図11は液晶パネル72の拡大断面模式図(図
7のyz面に対応)である。同図で、21はマイクロレ
ンズ基板、22はマイクロレンズ、23はシートガラ
ス、24は透明対向電極、25は液晶層、26は画素電
極、27はアクティブマトリックス駆動回路部、28は
シリコン半導体基板である。
【0061】一方、投影レンズ71としては液晶パネル
72から出射される各RGB光を全て取り込むに十分な
大きさのレンズ径及び開口のものを用いている。ただ
し、投影レンズ71に入射する光束の傾きは、各色光が
マイクロレンズを2回通過することにより平行化され、
液晶パネル72への入射光の傾きを維持している。とこ
ろが図13に示す従来のマイクロレンズ付透過型液晶パ
ネル(図11で、86はマイクロレンズ、87は液晶
層、88は画素電極である)では、液晶パネルを出射し
た光束はマイクロレンズ86の集光作用分も加わってよ
り大きく広がってしまうので、この光束を取り込むため
の投影レンズはさらに大きな開口数が求められ、高価な
レンズとなっていた。しかし、本例では液晶パネル72
からの光束の広がりはこのように比較的小さくなるの
で、より小さな開口数の投影レンズ71でもスクリーン
上で十分に明るい投影画像を得ることができ、より安価
な投影レンズ71を用いることが可能になる。
【0062】次に、図12〜図14に本例での色分解色
合成原理説明図を示す。ここで図12は液晶パネル72
の上面模式図、図13、図14はそれぞれ該液晶パネル
72の上面模式図に村するA−A’(x方向)断面模式
図、B−B’(z方向)断面模式図である。このうち図
14はyz断面を表す上記図10に対応するものであ
り、各マイクロレンズ22に入射するG光とR光の入出
射の様子を表している。これから判るように各G画素電
極は各マイクロレンズ22中心の真下に配置され、各R
画素電極は各マイクロレンズ22間境界の真下に配置さ
れている。従ってR光の入射角はそのtanθが画素ピ
ッチ(B&R画素)とマイクロレンズ・画素電極間距離
の比に等しくなるように設定するのが好ましい。一方、
図13は該液晶パネル72のxy断面に対応するもので
ある。このxy断面についてはB画素電極とG画素電極
とが図14と同様に交互に配置されており、やはり各G
画素電極は各マイクロレンズ中心の真下に配置され、各
B画素電極は各マイクロレンズ間境界の真下に配置され
ている。ところで該液晶パネル72を照明するB光につ
いては、前述したようにPBS73による偏光化後、図
中断面(xy面)の斜め方向から入射してくるため、R
光の場合と全く同様に各マイクロレンズ22から入射し
たB光線は図13のように出射する。
【0063】このように、本実施例3の液晶パネル72
においては、1つの絵素を構成するRGB画素ユニット
について、各原色照明光の入射照明位置は異なるもの
の、それらの出射については同じマイクロレンズから行
われる。そしてこのことはその他の全ての絵素(RGB
画素ユニット)についても成り立っている。
【0064】従って、図15に示すように本液晶パネル
72からの全出射光をPBS73および投影レンズ71
を通じてスクリーン79に投写するに際して、液晶パネ
ル72内のマイクロレンズ22の位置がスクリーン79
上に結像投影されるように光学調整すると、その投影画
像は図16に示すようなマイクロレンズ22の格子内に
各絵素を構成する該RGB画素ユニットからの出射光が
混色した状態つまり同画素混色した状態の絵素Qを構成
単位としたものとなる。これにより、いわゆるRGBモ
ザイクが無い質感の高い良好なカラー画像表示が可能と
なる。
【0065】(ii)シリコン半導体基板28及びアクテ
ィブマトリックス駆動回路部27についてシリコン半導
体基板28及びアクティブマトリックス駆動回路部27
の部分は既に説明した実施例1、2で説明したMOSト
ランジスタに相当する部分である。上記駆動回路部27
の一部が図17に示されている。
【0066】28はp型半導体からなるシリコン半導体
基板、26、26’は画素電極、102はp型ウエル、
102’はn型ウエル、103、103’はドレイン領
域、105、105’はソース領域、106はフィール
ド酸化膜、108、108’、109は絶縁層、110
はデータ配線につながるソース電極、111は画素電極
につながるドレイン電極、117、117’は高濃度不
純物領域、301はコンタクト孔、302はスルーホー
ルである。
【0067】コンタクト孔301の形成は、上述した各
実施例のように不純物イオンの注入層を設け、それをエ
ッチング処理して行った。本実施例においては、レジス
トパターンにより0.8μmの開口部を形成し、絶縁膜
中に不純物イオンを導入している。不純物イオンの導入
にはイオン注入法により、Arイオンを5E15c
-2、35KeVの条件で用いている。その後BHF
3:1の溶液によるウェットエッチング処理の後、連続
してドライエッチ処理を施してコンタクト孔301を形
成している。
【0068】107、107’は、表示領域、周辺領域
を覆う遮光層であり、Ti,TiN,W,Mo等が適し
ている。図17からわかるように、上記遮光層は、表示
領域では、画素電極とソース電極との接続部を除いて覆
っているが、周辺領域では、一部映像信号線、クロック
線等、配線容量が重くなる領域では、上記遮光層を除
き、上記遮光層が除かれた部分は照明光の光が混入し、
回路の誤動作を起こす場合は画素電極層を覆う設計にな
っており、高速信号が転送可能な工夫が為されている。
【0069】なお、アクティブマトリックス駆動回路部
27は上記実施例2と同じ方法により製造したものとす
る。
【0070】図18は、このような液晶パネル72のア
クティブマトリックス駆動部27の回路図である。図1
8において、121は水平シフトレジスタ、122は垂
直シフトレジスタ、123はnチャネルMOSFET、
124はpチャネルMOSFET、125は保持容量、
126は液晶画素容量、127は信号転送スイッチ、1
28はリセットスイッチ、129はリセットパルス入力
端子、130はリセット電源端子、131はRGB映像
信号入力端子である。
【0071】なお図17において、シリコン半導体基板
28はp型になっているが、これをn型としてもよい。
この場合、ウエル領域102、102’は反対の導電型
にする。また、p型、n型のウエル領域102及び10
2’は、半導体基板28よりも高濃度に不純物が注入さ
れていることが望ましく、半導体基板28の不純物濃度
が1014〜1015(cm-3)のとき、ウエル領領域10
2、102’の不純物濃度は1015〜1017(cm-3
が望ましい。
【0072】ソース電極110は、表示用信号が送られ
てくるデータ配線に、ドレイン電極111は画素電極2
6に接続する。これらの電極110、111には、通常
Al、AISi、AlSiCu、AIGeCu、AIC
u配線を用いる、。これらの電極110、111の下部
に、TiとTiNからなるバリアメタル層を用いると、
コンタクトが安定に実現できる。またコンタクト抵抗も
低減できる。
【0073】画素電極26、26’は、表面が平坦で、
高反射材が望ましく、通常の配線用金属であるAl,A
lSi,AlSiCu,AlGeCu,AlC以外にC
r,Au,Agなどの材料を使用することが可能であ
る。また、平坦性や向上のため、下地絶縁層や画素電極
26の表面をケミカルメカニカルポリッシング(CM
P)法によって処理するとよい。
【0074】図18に示す保持容量125は、図17に
示す画素電極26と対向透明電極24(図10を参照)
の間の信号を保持するための容量である。ウエル領域1
02には基板電位を印加する。
【0075】また以上述べたようなアクティブマトリッ
クス駆動回路部27は各画素電極26の下に存在するた
め、図18の回路図上では絵素を構成する各RGB画素
は単純に横並びに描かれているが、各画素FETのドレ
インは図19に示したような2次元的配列の各RGB画
素電極26に接続している。
【0076】図20は、シール構造と、パネル構造との
関係を説明するための摸式的平面図である。この図20
において、151はシール材、152は電極パッド、1
53は、クロックバッファー回路、154は、アンプで
ある。このアンプは、パネル電気検査時の出力アンプと
して使用するものである。155は、対向基板の電位を
とるAgペースト部156は、表示領域157は、SR
等の周辺駆動回路部である。
【0077】図20からわかるように、シールの内部に
も、外部にも、トータルチップサイズが小さくなるよう
に、回路が設けられている。本実施例では、パッドの引
き出しをパネルの片辺側の1つに集中させているが、長
辺側でも良く、又、一辺でなく、多辺からの取り出しも
高速クロックを取り扱う時に有効である。
【0078】今回、ローディング効果を抑えるため、徐
々に圧力を下げていくと、1torr以下になるとロー
ディング効果がかなり抑制され、かつCHF3をゼロに
し、CF4のみによるエッチングが有効であることを見
出した。
【0079】さらに、画素電極領域は、ほとんどレジス
トが存在せず、周辺部はレジストで占められている。構
造体を形成するのは難しく、構造として、画素電極と同
等の形状を表示領域の周辺部まで設ける事が有効である
ことがわかった。
【0080】本構造にすることにより、従来あった表示
部と周辺部もしくはシール部との段差もなくなり、ギャ
ップ精度が高くなり、面内均一圧が高くなるだけでな
く、注入時のムラもへり、高品位の画質が歩留りよくで
きる効果が得られた。
【0081】ところで、本投写型液晶表示装置の駆動回
路系についてその全体ブロック図を図21に示す。ここ
で910はパネルドライバーであり、RGB映像信号を
極性反転しかつ所定の電圧増幅をした液晶駆動信号を形
成するとともに、対向電極24駆動信号、各種タイミン
グ信号等を形成している。912はインターフェースで
あり、各種映像及び制御伝送信号を標準映像信号等にデ
コードしている。911はデコーダーであり、インター
フェース912からの標準映像信号をRGB原色映像信
号及び同期信号にデコードしている。914はバラスト
であり、アークランプ78を駆動点灯する。915は電
源回路であり、各回路ブロックに対して電源を供給して
いる。913は不図示の繰作部を内在したコントローラ
ーであり、上記各回路ブロックを総合的にコントロール
するものである。このように本投写型液晶表示装置は、
その駆動回路系は単板式プロジェクターとしては極一般
的なものであり、特に駆動回路系に負担を掛けることな
く、前述したようなRGBモザイクの無い良好な質感の
カラー画像を表示することができるものである。
【0082】ところで図22に本発明における液晶パネ
ルの別形態の部分拡大上面図を示す。ここではマイクロ
レンズ22の中心真下位置にB画素を配列し、それに対
し左右方向にG画素が交互に並ぶように、上下方向にR
画素が交互に並ぶ用に配列している。このように配列し
ても、絵素を構成するRGB画素ユニットからの反射光
が1つの共通マイクロレンズから出射するように、B光
を垂直入射、R/G光を斜め入射(同角度異方向)とす
ることにより、前例と全く同様な効果を得ることができ
る。また、さらにマイクロレンズ22の中心真下位置に
R画素を配列しその他の色画素を左右または上下方向に
R画素に対して交互に並ぶようにしても良い。
【0083】<実施例4>図23に本発明による液晶パ
ネルの別の一例を示す。同図は本液晶パネル720の部
分拡大断面図である。前述の実施例3での液晶パネル7
2との相違点を述べると、まず対向ガラス基板としてシ
ートガラス723を用いており、マイクロレンズ220
についてはシートガラス723上に熱可塑性樹脂を用い
たいわゆるリフロー法により形成している。さらに、非
画素部にスペーサー柱251を感光性樹脂のフォトリソ
グラフィーにて形成している。該液晶パネル720の部
分上面図を図24に示す。
【0084】この図から判るようにスペーサー柱251
は所定の画素のピッチでマイクロレンズ220の角隅部
の非画素領域に形成されている。このスペーサー柱25
1を通るA−A’断面図を図25に示す。このスペーサ
ー柱251の形成密度については10〜100画素ピッ
チでマトリックス状に設けるのが好ましく、シートガラ
ス723の平面性と液晶の注入性というスペーサー柱数
に対して相反するパラメーターを共に満足するように設
定する必要がある。また本例では金属膜パターンによる
遮光層221を設けており、各マイクロレンズ境界部分
からの漏れ光の進入を防止している。これにより、この
ような漏れ光による投影画像の彩度低下(各原色画像光
の混色による)やコントラスト低下が防止される。
【0085】従って本液晶パネル720を用いて前例の
如く投写型表示装置を構成することにより、さらにメリ
ハリのある良好な画質が得られるようになる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絶縁膜においては不純物イオンが注入され領域のエッチ
ングレート(選択比)が向上される。これにより該領域
が選択的にエッチング除去されることが可能になる。
【0087】また、レジストパターンが形成された絶縁
膜中に不純物イオンを導入し、BHF等のウェットエッ
チなどでエッチングを行っても、パターン開口部周辺の
寸法は必要以上に大きくならず、不純物イオンを注入し
た領域だけを選択的にエッチング除去することが可能に
なる。
【0088】さらに、不純物イオンの個数を制御するこ
とにより、被エッチング領域の選択比を制御することが
可能になる。
【0089】さらに、本発明によれば、レジストパター
ンが形成された複数層の絶縁膜の一部領域に不純物イオ
ンを注入し、BHF等のウェットエッチなどを用いるこ
とで、不純物イオンの注入領域だけを選択的にエッチン
グし、その後再度レジストパターンを形成、エッチング
することで、複数層にわたり堆積された絶縁膜の上層と
下層の一部(段差上部と段差下部)を同時にエッチング
することも可能になる。
【0090】さらに、被エッチング領域の開口寸法も制
御性良く拡大されるため、エッチング能力も向上し、バ
リアメタルの埋め込み性が向上し、反射電極の効率や多
層金属配線の信頼性も向上し、集積度の高い半導体装置
や高画素密度の液晶素子が可能となり、性能や歩留りを
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るプロセスフローの断面図。
【図2】実施例1に係るプロセスフローの断面図。
【図3】実施例2に係るプロセスフローの断面図。
【図4】実施例2に係るプロセスフローの断面図。
【図5】実施例3に係る投写型液晶装置光学系を示す全
体構成図であり上面図。
【図6】図5の投写型液晶装置光学系を示す正面図。
【図7】図5の投写型液晶装置光学系を示す側面図。
【図8】ダイクロイックミラーの分光反射特性図。
【図9】色分解照明部の斜視図。
【図10】液晶パネルを示す断面図。
【図11】従来のマイクロレンズ付透過型液晶パネルの
部分拡大断面図。
【図12】液晶パネルでの色分解色合成原理説明図。
【図13】液晶パネルでの色分解色合成原理説明図。
【図14】液晶パネルでの色分解色合成原理説明図。
【図15】投写型液晶装置の投影光学系を示す部分構成
図。
【図16】投写型液晶装置でのスクリーン上投影像の部
分拡大図。
【図17】液晶パネルにおけるアクティブマトリックス
駆動回路部の模式断面図。
【図18】液晶パネルにおけるアクティブマトリックス
駆動部の回路図。
【図19】液晶パネルでの部分拡大上面図。
【図20】液晶パネルの模式的全体平面図。
【図21】液晶パネル周辺駆動回路(別形態)の模式的
ブロック図。
【図22】液晶パネルの別形態の部分拡大上面図。
【図23】実施例4における液晶パネルを示す部分拡大
断面図。
【図24】液晶パネルでの色分解色合成原理説明図。
【図25】液晶パネルでの色分解色合成原理説明図。
【図26】従来例によるコンタクト孔の形成方法を示し
たプロセスフローの断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィールド酸化膜 3 多結晶シリコン電極 4 絶縁膜 5 レジスト 6 開口部 7 不純物イオン 8 注入領域 9 段差部 10 コンタクト孔 11 金属電極 54 層間絶縁膜 55 遮光金属膜 57 絶縁膜 58 レジスト 59 不純物イオン 60 注入領域 61 開口部 62 レジスト 63 分離絶縁層 64 スルーホール 65 反射電極 71 投影レンズ 72、720 マイクロレンズ付液晶パネル 21 マイクロレンズガラス基板 22 マイクロレンズ(インデックス分布式) 220 マイクロレンズ(リフロー熱ダレ式) 221 遮光マスク 23、723 シートガラス 24 対向透明電極 25 液晶層 251 スペーサー柱 252 周辺シール部 26 画素電極 27 アクティブマトリックス駆動回路部 28 シリコン半導体基板 29 基本絵素単位 73 偏光ビームスプリッター(PBS) 40 R反射ダイクロイックミラー 41 B/G反射ダイクロイックミラー 42 B反射ダイクロイックミラー 43 高反射ミラー 50 フレネルレンズ(第2コンデンサーレンズ) 51 第1コンデンサーレンズ 76 ロッド型インテグレータ 77 楕円リフレクター 78 アークランプ 79 スクリーン 910 パネルドライバー 911 デコーダー 912 インターフェース回路 913 コントローラ 914 バラスト(アークランプ点灯回路) 915 電源回路 86 マイクロレンズ(従来例) 88 透過型液晶画素(従来例) 102、102’ p型ウエル、n型ウエル 103、103’ ドレイン領域 105、105’ ソース領域 106 フィールド酸化膜 107 遮光層 108、109 絶縁層 110 ソース電極 111 ドレイン電極 117、117’ 高濃度不純物領域 119 表示領域 301 コンタクト孔 302 スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 HB04X HC01 HC05 HC11 HC12 HC19 KA05 LA04 LA12 LA15 LA16 LA20 2H092 GA29 HA04 HA06 JA24 JA46 JB57 KB25 MA13 MA17 MA18 MA19 MA27 NA16 NA29 PA06 PA08 PA09 PA11 PA12 PA13 QA07 RA05 4M104 BB01 BB14 BB39 CC01 DD11 DD12 DD16 DD19 EE15 GG20 5F004 AA03 AA12 DB00 DB06 DB07 EA10 EA15 EA29 EB01 EB02 EB03 FA02 5F033 HH09 HH10 HH18 HH33 JJ01 JJ09 JJ10 JJ18 JJ33 KK04 KK15 KK19 LL04 MM05 NN06 NN07 PP09 PP14 QQ09 QQ11 QQ19 QQ34 QQ37 QQ48 QQ59 QQ60 QQ61 QQ65 RR04 RR06 RR08 RR15 SS04 SS11 SS15 VV00 WW01 WW04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成すべき電極用孔に対応した領域に不
    純物イオンを注入して、該領域のエッチングレートを高
    め、 前記領域を選択的にエッチング除去して、該領域に電極
    用孔を形成するようにして製造した、ことを特徴とする
    液晶素子。
  2. 【請求項2】 形成すべき電極用孔に対応したレジスト
    パターンを絶縁膜上に形成しておき、該レジストパター
    ンが形成された絶縁膜に不純物イオンを導入することに
    より、前記形成すべき電極用孔に対応した領域に前記不
    純物イオンを注入する、ことを特徴とする請求項1記載
    の液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記不純物イオンの注入深さを制御する
    ことにより、前記領域における被エッチング深さを制御
    する、ことを特徴とする請求項1記載の液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記不純物イオンの注入個数を制御する
    ことにより、前記領域における被エッチング速度を制御
    する、ことを特徴とする請求項1記載の液晶素子。
  5. 【請求項5】 前記不純物イオンの注入深さは10Å以
    上である、ことを特徴とする請求項1乃至4記載の液晶
    素子。
  6. 【請求項6】 前記不純物イオンの注入個数は1E10
    cm-2以上である、ことを特徴とする請求項1乃至4記
    載の液晶素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004319814A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Renesas Technology Corp 半導体装置及びその製造方法

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