JP2001021468A - 血液塗抹標本の染色方法および染色装置 - Google Patents

血液塗抹標本の染色方法および染色装置

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JP2001021468A
JP2001021468A JP11195362A JP19536299A JP2001021468A JP 2001021468 A JP2001021468 A JP 2001021468A JP 11195362 A JP11195362 A JP 11195362A JP 19536299 A JP19536299 A JP 19536299A JP 2001021468 A JP2001021468 A JP 2001021468A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液塗抹標本の安定した染色が行なわれるよ
うにすること。 【解決手段】 塗抹ユニット11でスライドガラスに試
料血液を塗抹し、第1乾燥ユニット12で乾燥させ、固
定ユニット13で固定液槽内の固定液に浸漬し、第1お
よび第2染色ユニット14、15それぞれの染色液槽内
の染色液に浸漬し、洗浄ユニット16の洗浄液槽内の洗
浄液に浸漬し、第2乾燥ユニット17で乾燥させる血液
塗抹標本の染色工程において、第1乾燥ユニット11に
おける乾燥時間とその乾燥温度、固定液槽内の浸漬時
間、固定液槽内の固定液の量、固定液の汚れ度、染色液
槽内の浸漬時間、染色液槽内の染色液の量、染色液槽内
の染色液の濃度、洗浄液槽内の洗浄液のPH、洗浄液の
汚れ度、第2乾燥ユニット17における乾燥時間とその
乾燥温度の管理を行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液塗抹標本の染
色方法および染色装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や研究所では、血液を顕微鏡観察す
るために、スライドガラスに血液を塗抹し、これを染色
した血液塗抹標本を用いる。より良い観察を行なうため
には、血液は適切に染色されていなければならない。
【0003】しかし、従来の染色工程は、管理されてお
らず、温度や液の量など染色の条件がそのときどきで異
なり、安定した染色結果を得ることはできなかった。こ
のため試料血液中の細胞の大きさ、核の大きさ、色合い
が染色によって大きく異なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の血
液塗抹標本の染色は、その工程が管理されていなかった
ため、染色によって観察結果が大きく異なるという欠点
があった。
【0005】本発明は、このような従来の欠点を解決す
るためになされたものである。本発明の目的は、血液塗
抹標本の安定した染色が行なわれるようにすることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、スライドガ
ラスに試料血液を塗抹し、乾燥させ、固定液槽内の固定
液に浸漬し、染色液槽内の染色液に浸漬し、洗浄液槽内
の洗浄液に浸漬し、乾燥させる血液塗抹標本の染色処理
において、塗抹後の乾燥における乾燥時間、その乾燥温
度、固定液の浸漬時間、固定液槽内の固定液の量、固定
液の汚れ度、染色液の浸漬時間、染色液槽内の染色液の
量、染色液槽内の染色液の濃度、洗浄液のPH、洗浄液
の汚れ度、洗浄後の乾燥における乾燥時間およびその乾
燥温度の管理のうち少なくとも1つを行なうようにし
た。このように染色工程が管理されると安定した染色処
理が行なわれる。
【0007】前記最初の乾燥における乾燥設定時間は1
分以上15分未満の時間とし、その乾燥設定温度は35
度以上42度までの温度とすれば好適な染色結果が得ら
れる。
【0008】前記固定液はメタノールとし、その固定液
の浸漬設定時間は、10〜30秒の間の時間とすれば好
適な染色結果が得られる。
【0009】前記固定液の汚れ度、前記染色液の濃度ま
たは前記洗浄液の汚れ度の管理において、それぞれの液
の吸光度を検出するならば、正確に汚れや濃度を検出す
ることができる。
【0010】前記染色はライト染色であり、染色液槽は
ライト液の原液を収容する第1の槽と、ライト液の希釈
液を収容する第2の槽から成り、それぞれの槽での浸漬
時間を管理する場合、設定時間は、前記第1の槽では2
分以上とし、前記第2の槽では約5分とする。これによ
り好適なライト染色が行なわれる。
【0011】前記染色はメイギュルンワルドギムザ染色
としても良い。
【0012】前記後の乾燥における乾燥時間と乾燥時間
が管理される場合、設定時間は約5分とし、設定温度は
約37度とすれば好適な染色結果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の染色装置を
説明する。図1はその全体構成を示す図である。以下に
各部を説明する。
【0014】搬送部10は、各所に搬送アームを備え、
各ユニット間および各ユニットにおいてスライドガラス
を搬送するものである。
【0015】塗抹ユニット11は、試料血液をスライド
ガラスに塗抹するユニットである。第1乾燥ユニット1
2は、スライドガラスに塗抹された血液を乾燥させるユ
ニットである。図2に、塗抹ユニット11と第1乾燥ユ
ニット12の構成を具体的に示す。塗抹ユニット11
は、容器3に収容された血液2を吸引し、これをスライ
ドガラス1上に滴下する滴下装置41と、引きガラス4
3と、引きガラス43を移動させる引きガラス移動装置
44を備えている。第1乾燥ユニット12は、37度の
恒温板45と、ファン46と、第1乾燥ユニット12内
の温度を検出する温度センサー21を備えている。ここ
で搬送部10は、スライドガラス1を搬送する搬送アー
ム42を備えている。
【0016】図1に示す固定ユニット13は、血液2を
スライドガラス1に固定するユニットであり、第1染色
ユニット14は、第1染色液による染色処理を行なうユ
ニットであり、第2染色ユニット15は、第2染色液に
よる染色処理を行なうユニットであり、洗浄ユニット1
6は、洗浄液による洗浄を行なうユニットであり、第2
乾燥ユニット17は、洗浄ユニット16による洗浄後、
乾燥処理を行なうユニットである。図3に、これらのユ
ニットから成る装置の具体例を示す。図3を参照して各
ユニットを説明する。
【0017】固定ユニット13は固定液を収容する固定
液槽51を備え、固定液の量を検出する液面センサ22
と、固定液の汚れを検出する吸光度センサ23を備えて
いる。固定液にはメタノールが用いられている。吸光度
センサ23は例えば、発光素子と受光素子を備え、測定
対象の液を透過した発光素子からの光を受光素子が受け
取り、その出力信号の強弱により液の吸光度を検出する
ものである。
【0018】第1染色ユニット14は第1染色液槽52
を備えている。第1染色槽52にはライト液の原液が収
容され、液面センサ24が設けられている。
【0019】第2染色ユニット15は第2染色液槽53
を備えている。第2染色槽53にはライト液の希釈液が
収容され、その液の濃度を検出するための吸光度センサ
26と、その液の量を検出する液面センサ25を備えて
いる。
【0020】洗浄ユニット16は洗浄液槽54を備えて
いる。ここで、洗浄液槽54には洗浄液として蒸留水と
リン酸緩衝液の混合液が収容され、その洗浄液のPHを
検出するPHセンサ27と、洗浄液の汚れを検出する吸
光度センサ28とを備えている。
【0021】第2乾燥ユニット17は、37度の温風フ
ァン55と、このユニット内の温度を検出する温度セン
サー29を備えている。
【0022】図1に示した制御部31は、搬送部10、
塗抹ユニット11、第1乾燥ユニット12および第2乾
燥ユニット17を制御するものである。また制御部31
には、上記の各センサ21〜29が接続されており、こ
れらの検出した値が1つでも異常値になると、アラーム
発生部32から、いずれが異常となったかを示すアラー
ムを発生させるようになっている。制御部31、搬送部
10、アラーム発生部32およびセンサ21〜29が管
理手段を構成する。
【0023】次にこのように構成された装置の動作を図
4のフローチャートを参照して説明する。
【0024】まずステップS1では、血液2をスライド
ガラス1に塗抹する。具体的には次のようになる。塗抹
ユニット11において、操作者が、容器3に収容された
試料血液2と、ライドガラス1とを所定位置にセットす
ると、滴下装置41は試料血液2をスライドガラス1に
滴下する。次に搬送アーム42は、血液2を滴下された
スライドガラス1を所定の位置に設置する。そこで引き
ガラス43は血液2を引き延ばす(図2中の括弧内参
照)。
【0025】次のステップS2では、スライドガラス1
に塗抹された血液2を乾燥させる。具体的には次のよう
になる。搬送アーム42は、血液2を塗抹されたスライ
ドガラス1(以下、説明を簡単にするため標本Aと称す
る)を第1乾燥ユニット12に搬送し、37度の恒温板
45に載置し、1分経過後、恒温板45から降ろす。次
にファン46を動作開始とし、標本Aを送風により乾燥
させる。
【0026】ここで、恒温板45に載置する時間と恒温
板45の温度について説明する。夏場の湿度の高い時期
や冬場の寒いときには乾燥するまでに時間がかかること
がある。しかし、温度37度で1分間の乾燥でそのよう
な状況にも対応できる。35度以上42度までの範囲
で、1分以上15分未満であれば問題はない。35度以
下であれば1分での乾燥が不十分になる可能性があり、
42度以上であれば血球が壊れたり、青っぽくなるので
良くない。また、乾燥時間を15分以上にすれば染め上
がりの色合いがばらつく原因となるので良くない。
【0027】次のステップS3では、スライドガラス1
に塗抹された血液2をメタノール固定する。すなわち、
固定ユニット13において、標本Aを、固定液槽51の
固定液に浸漬する。この浸漬時間は20秒が最適である
が、10秒から30分の間であれば特に問題はない。な
お、このステップ以降は図3に示すような搬送アーム5
8により複数の標本Aを一括して搬送する。
【0028】次のステップS4では、第1の染色処理を
行なう。すなわち、第1染色ユニット14において、標
本Aを第1染色液槽52の染色液に2分間浸漬する。
【0029】次のステップS5では、第2の染色処理を
行なう。すなわち、第2染色ユニット15において、標
本Aを第2染色液槽53の染色液に5分間浸漬する。
【0030】上記のように第1染色ユニット14および
第2染色ユニット15において、それぞれ浸漬時間を2
分、5分としたが、これらは第1染色液槽52、第2染
色液槽53の各溶液の濃度に対応して決定される。本例
では第1染色液は100%のメタノールにライト色素が
入ったライト原液であり、第2染色液はPH7.0のリ
ン酸緩衝液にライト原液を10%の割合で加えたもので
ある。この場合、第1染色液槽52の浸漬時間を2分以
上とすることにより、第2染色液槽53での染色におけ
る染め上がり濃淡について個体差によるムラなどの影響
がなくなる。第2染色液槽53の浸漬時間は長いほど染
まりが濃くなるものであり、浸漬時間は所望の濃淡に染
色されるように実施者により決定される。なお、約5分
の染まりが最も美しい。
【0031】次のステップS6では、標本Aの洗浄を行
なう。すなわち、洗浄ユニット16において、標本Aを
洗浄液槽54の洗浄液に浸漬する。この洗浄液として蒸
留水に10%の割合でリン酸緩衝液を加えたものを用い
ている。ここでリン酸緩衝液とは、リン酸水素2Na、
リン酸2水素Kの水溶液である。上記第2染色液に用い
るリン酸緩衝液も同様である。
【0032】次のステップS7では、標本Aを乾燥させ
る。すなわち、標本Aを、第2乾燥ユニット17に搬送
し、温風ファン55により乾燥させる。ここで温風は約
37度、乾燥時間は約5分が最適である。
【0033】以上の処理の過程において、制御部31は
各センサ21〜28から送出される信号を監視してお
り、それらの信号値が各設定値から外れるとそれぞれの
異常の旨を示す信号をアラーム発生部32に送出する。
すなわち、第1乾燥ユニット12の乾燥温度が設定温度
から外れた場合、固定ユニット13の固定液の量が設定
量から外れた場合、固定ユニット13の固定液の吸光度
が設定吸光度から外れた場合、第1染色ユニット14の
第1染色液の量が設定量から外れた場合、第2染色ユニ
ット15の第2染色液の吸光度(濃度)が設定吸光度か
ら外れた場合、第2染色ユニット15の第2染色液の量
が設定量から外れた場合、洗浄ユニット16の洗浄液の
PHが設定PH値から外れた場合、洗浄ユニット16の
洗浄液の吸光度が設定吸光度から外れた場合、第2乾燥
ユニット17の乾燥温度が設定乾燥温度から外れた場
合、の各場合に、アラーム発生部32からそれぞれの旨
を示すアラームを発生させる。
【0034】操作者はアラームが発生した場合、それぞ
れに応じた処理を行なう。上記センサ22〜28により
検出される、液量、濃度、PH、吸光度のいずれかが異
常であれば、異常が検出された全液を取り替えるように
する。各液についての管理について以下に述べる。
【0035】メタノール固定液については、液の汚れを
管理する。ここでは固定液が次の槽へ持ち込まれるため
液量が減る。この液量が設定値以下となると液面センサ
22でこれを検出し、汚れが生じていると見做してアラ
ームを発生させ、操作者に報知する。また、何枚もの標
本Aを処理することにより固定液が汚れてくるとそれを
吸光度センサ23で監視し、透過率が設定値まで下がっ
てきたとき、固定液が汚れたとしてアラームを発生さ
せ、操作者に報知する。
【0036】第1染色液については、液量を管理する。
この液は次の槽へ持ち込まれるためと、この液の溶媒が
100%メタノールであり揮発性が高いため、長時間使
用していると大幅に減少する。これを液面センサ24で
検出し、設定値以下となったとき、アラームを発生さ
せ、操作者に報知する。
【0037】第2染色液については、濃度と液量を管理
する。この液は前の槽からの持ち込みで濃度が変化する
ので、それを吸光度センサ26によって検出する。そし
て濃度が設定値を超えたときにアラームを発生させ、操
作者に報知する。また、次の槽への持ち込みにより液量
が設定量より減ると液面センサ26によりそれを検出し
てアラームを発生させ、操作者に報知する。
【0038】洗浄液については、PHと汚れを管理す
る。PHを管理するのは次の理由による。染色にはPH
が大きく影響する(PH6.4〜7.0が至適とされて
いる)が、洗浄液のPHによっても色合いが変化する。
蒸留水のPHはあまり安定していない。そこで蒸留水に
緩衝液を加えることで蒸留水のPHを安定させて、染め
上がりが一定になるようにした。PHはPHセンサ27
により検出する。また染色液を洗い流す液であるので、
長時間使用すると汚れて色が付く。これを吸光度センサ
28で検出し、吸光度が設定値を超えるとアラームを発
生させ、操作者に報知する。
【0039】第1の乾燥ユニット12、第2の乾燥ユニ
ット17のそれぞれにおいて乾燥温度が異常となる場合
には、操作者はその異常原因を除く作業を行なう。
【0040】上記の実施の形態では、ライト液による染
色を行なった。この染色処理は他の染色方法によっても
良い。例えば、メイギュルンワルドギムザ染色法では、
染色処理のユニットは図5に示すようになる。すなわち
染色液は3種類となり、染色液槽は、メイギュルンワル
ド原液が収容された第1染色液槽61と、10%メイギ
ュルンワルド液が収容された第2染色液槽62と、3%
ギムザ液が収容された第3染色液槽63とから成る。本
例では第2染色液槽62と第3染色液槽63にそれぞれ
液の吸光度を検出する吸光度センサ71、72を設け、
これによって各液の濃度を検出するようにしている。ま
た、第1染色液槽61、第2染色液槽62および第3染
色液槽63の各槽に液面を検出する液面センサ73、7
4、75を設け、これによって各液の量を検出するよう
にしている。他の構成は上述した実施の形態と同じであ
る。
【0041】なお、上記の実施の形態において、塗抹ユ
ニット11は図6に示すように、遠心回転装置81を用
いて塗抹するものであっても良い。他の構成は上述した
実施の形態と同じである。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、染色処理において処理
の条件を管理するので、安定した染色処理が施された血
液塗抹標本を得ることができる。このため血液中の細胞
の大きさ、核の大きさ、色合いが染色によって大きく異
なることがなくなり、正確な診断を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の標本染色装置の全体構成を示す図。
【図2】図1に示した塗抹ユニットおよび第1乾燥ユニ
ットの構成を示す図。
【図3】図1に示した固定ユニット、第1および第2染
色ユニット、洗浄ユニットおよび第2乾燥ユニットから
なる装置を示す図。
【図4】図1に示した標本染色装置による染色処理のフ
ローを示す図。
【図5】メイギュルンワルドギムザ染色法を用いた場合
の本発明装置を説明する図。
【図6】塗抹ユニットの他の例を示す図。
【符号の説明】
10 搬送部 11 塗抹ユニット 12 第1乾燥ユニット 13 固定ユニット 14 第1染色ユニット 15 第2染色ユニット 16 洗浄ユニット 17 第2乾燥ユニット 21〜29 センサ 31 制御部 32 アラーム発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/28 V J L Fターム(参考) 2G045 AA02 AA24 BA14 BB14 BB21 BB23 BB25 BB48 BB50 BB51 CA25 DB03 FA11 GC10 HA02 HA14 HA16 JA05

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドガラスに試料血液を塗抹する第
    1のステップ、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を乾燥さ
    せる第2のステップ、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を固定液
    槽内の固定液に浸漬する第3のステップ、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を染色液
    槽内の染色液に浸漬する第4のステップ、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を洗浄液
    槽内の洗浄液に浸漬する第5のステップ、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を乾燥さ
    せる第6のステップ、の各処理を順次行なう血液塗抹標
    本の染色方法において、 前記第2のステップにおける乾燥時間および乾燥温度、 前記第3のステップにおける浸漬時間、 前記固定液槽内の固定液の量、 前記固定液の汚れ度、 前記第4のステップにおける浸漬時間、 前記染色液槽内の染色液の量、 前記染色液の濃度、 前記洗浄液のPH、 前記洗浄液の汚れ度、 前記第6のステップにおける乾燥時間および乾燥温度、
    の管理のうち少なくとも1つを行なうことを特徴とする
    血液塗抹標本の染色方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のステップにおける乾燥時間と
    乾燥温度を管理する場合、設定乾燥時間を1分以上15
    分未満の時間とし、設定乾燥温度を35度以上42度ま
    での温度とすることを特徴とする請求項1記載の血液塗
    抹標本の染色方法。
  3. 【請求項3】 前記固定液はメタノールであることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の血液塗抹標本
    の染色方法。
  4. 【請求項4】 前記第3のステップにおいて浸漬時間を
    管理する場合、その設定時間は、10〜30秒の間の時
    間とすることを特徴とする請求項3記載の血液塗抹標本
    の染色方法。
  5. 【請求項5】 前記固定液の汚れ度を管理する場合、そ
    の管理は前記固定液の吸光度に基づいて行なうことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の血液
    塗抹標本の染色方法。
  6. 【請求項6】 前記染色液の濃度を管理する場合、その
    管理は染色液の吸光度に基づいて行なうことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の血液塗抹標
    本の染色方法。
  7. 【請求項7】 前記第4のステップにおける染色はライ
    ト染色であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の
    いずれかに記載の血液塗抹標本の染色方法。
  8. 【請求項8】 染色液槽はライト液の原液が収容される
    第1の槽と、ライト液の希釈液が収容される第2の槽か
    ら成ることを特徴とする請求項7記載の血液塗抹標本の
    染色方法。
  9. 【請求項9】 前記第4のステップにおける浸漬時間を
    管理する場合、その設定時間を、前記第1の槽では2分
    以上とすることを特徴とする請求項8に記載の血液塗抹
    標本の染色方法。
  10. 【請求項10】 前記第4のステップにおける浸漬時間
    を管理する場合、前記第2の槽における設定浸漬時間を
    約5分間とすることを特徴とする請求項9に記載の血液
    塗抹標本の染色方法。
  11. 【請求項11】 前記第4のステップにおける染色はメ
    イギュルンワルドギムザ染色であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項6のいずれかに記載の血液塗抹標本の
    染色方法。
  12. 【請求項12】 前記洗浄液の汚れ度を管理する場合、
    その管理は前記洗浄液の吸光度に基づいて行なうことを
    特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の
    血液塗抹標本の染色方法。
  13. 【請求項13】 前記第6のステップにおける乾燥時間
    と乾燥温度を管理する場合、設定乾燥時間を約5分と
    し、設定乾燥温度を約37度とすることを特徴とする請
    求項1乃至請求項12のいずれかに記載の血液塗抹標本
    の染色方法。
  14. 【請求項14】 スライドガラスに試料血液を塗抹する
    塗抹手段と、 前記塗抹手段により前記スライドガラスに塗抹された試
    料血液を乾燥させる第1の乾燥手段と、 前記スライドガラスに塗抹された試料血液を固定液槽内
    の固定液に浸漬する固定手段と、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を染色液
    槽内の染色液に浸漬する染色手段と、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を洗浄液
    槽内の洗浄液に浸漬する洗浄手段と、 前記スライドガラスに塗抹された前記試料血液を乾燥さ
    せる第2の乾燥手段と、を有する血液塗抹標本の染色装
    置において、 前記第1の乾燥手段における乾燥時間および乾燥温度、 前記固定液槽内の浸漬時間、 前記固定液槽内の固定液の量、 前記固定液槽内の固定液の汚れ度、 前記染色液槽内の浸漬時間、 前記染色液槽内の染色液の量、 前記染色液槽内の染色液の濃度、 前記洗浄液槽内の洗浄液のPH、 前記洗浄液槽内の洗浄液の汚れ度、 前記第2の乾燥手段における乾燥時間および乾燥温度、
    の管理のうち少なくとも1つを行なうための管理手段を
    有することを特徴とする血液塗抹標本の染色装置。
  15. 【請求項15】 第1の乾燥手段の乾燥時間と乾燥温度
    を管理する場合、その設定時間は、1分以上15分未満
    の時間であり、その設定温度は、35度以上42度まで
    の間の温度であることを特徴とする請求項14記載の血
    液塗抹標本の染色装置。
  16. 【請求項16】 前記固定液はメタノールであることを
    特徴とする請求項14または請求項15のいずれかにに
    記載の血液塗抹標本の染色装置。
  17. 【請求項17】 前記固定液槽内の浸漬時間を管理する
    場合、その設定時間は、10〜30秒の間の時間である
    ことを特徴とする請求項16記載の血液塗抹標本の染色
    装置。
  18. 【請求項18】 前記固定液の汚れ度を管理する場合、
    その管理は前記固定液の吸光度に基づいて行なうもので
    あることを特徴とする請求項14乃至請求項17のいず
    れかに記載の血液塗抹標本の染色装置。
  19. 【請求項19】 前記染色液の濃度を管理する場合、そ
    の管理は染色液の吸光度に基づいて行なうことを特徴と
    する請求項14乃至請求項18のいずれかに記載の血液
    塗抹標本の染色装置。
  20. 【請求項20】 前記染色液はライト染色液であること
    を特徴とする請求項14乃至請求項19のいずれかに記
    載の血液塗抹標本の染色装置。
  21. 【請求項21】 染色液槽はライト液の原液が収容され
    る第1の槽と、ライト液の希釈液が収容される2の槽か
    ら成ることを特徴とする請求項20記載の血液塗抹標本
    の染色装置。
  22. 【請求項22】 前記染色液の浸漬時間を管理する場
    合、その設定時間を、前記第1の槽では2分以上とする
    ことを特徴とする請求項21に記載の血液塗抹標本の染
    色装置。
  23. 【請求項23】 前記染色液の浸漬時間を管理する場
    合、前記第2の槽における設定浸漬時間を約5分間とす
    ることを特徴とする請求項22に記載の血液塗抹標本の
    染色装置。
  24. 【請求項24】 前記染色液はメイギュルンワルドギム
    ザ染色を行なうための染色液であることを特徴とする請
    求項14乃至請求項19のいずれかに記載の血液塗抹標
    本の染色装置。
  25. 【請求項25】 前記洗浄液の汚れ度を管理する場合、
    その管理は前記洗浄液の吸光度に基づいて行なうことを
    特徴とする請求項14乃至請求項24のいずれかに記載
    の血液塗抹標本の染色装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の乾燥手段の乾燥時間と乾燥
    温度を管理する場合、その設定乾燥時間を約5分とし、
    その設定乾燥温度を約37度とすることを特徴とする請
    求項14乃至請求項25のいずれかに記載の血液塗抹標
    本の染色装置。
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