JP2001021160A - 床暖房ユニット - Google Patents

床暖房ユニット

Info

Publication number
JP2001021160A
JP2001021160A JP11228795A JP22879599A JP2001021160A JP 2001021160 A JP2001021160 A JP 2001021160A JP 11228795 A JP11228795 A JP 11228795A JP 22879599 A JP22879599 A JP 22879599A JP 2001021160 A JP2001021160 A JP 2001021160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
air
air port
window
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11228795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3852045B2 (ja
Inventor
Toshio Horikawa
俊雄 堀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAKKOSHA KK
Original Assignee
HAKKOSHA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAKKOSHA KK filed Critical HAKKOSHA KK
Priority to JP22879599A priority Critical patent/JP3852045B2/ja
Publication of JP2001021160A publication Critical patent/JP2001021160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3852045B2 publication Critical patent/JP3852045B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制的な空気の流れでより早く室温上昇を計
り、温風を所望方向に向けたり、掃除や暖房不用時に開
口を閉鎖する床暖房ユニットを提供する。 【解決手段】 根太上に荒床板を敷き込み、その上に適
当間隔に床暖根太3を取り付け、この間に断熱板を敷き
込み、断熱板上に温水管4を蛇行状に適数本配管し、こ
れらの温水管を包み込むように、アルミ薄板等の放熱板
で覆い、この両端を床暖根太寸法内で下方へ折り曲げ、
温水管と断熱板間に差し込んで伝熱板を形成し、木質フ
ロア1を床暖根太上3に固定して、この空気層5を窓に
対抗するように配設し、窓11の直下部位に、上記空気
層と連通する吐き出し(吸い込み)空気口9を設け、こ
の空気口に対峙した部位の木質フロアの端面に吸い込み
(吐き出し)空気口10を設け、上記各空気口に風向き
偏向翼か又は開口閉鎖蓋かに変更自在とし、又は空気口
の近傍に芳香剤や消臭剤等を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等に提供され
ている、空気層付き床暖房ユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来木質フロアの温水式床暖房ユニット
は、種々提案されている、例えば特公平7−18558
号公報のようにパネルベースにU字状溝と、このU字状
溝のパネルベースの端部に切り欠き部とを設けて温水管
の配管を確実に容易にしようとするものである。しか
し、これらのものは木質の床鳴り、床浮き、キシミ音、
反り、変形等の不具合現象を起こしていた。また、特開
平11−6629号公報のように床下空間内には、土間
上に断熱材が敷設され、この断熱材の上面に蛇行した熱
交換パイプを打設され、さらに畜熱用コンクリートで覆
われ、床下空間内に給気フアンで送風して暖気を暖気グ
リルで各部屋に送りヒーティングシステムであり、この
ものでは畜熱用コンクリートで熱交換パイプが覆われ熱
交換効率が悪く、また送風用のフアンが必要であり各部
屋を暖めんとするもので熱源が大型となりフアン代や燃
料費用がかさみ維持費か大変である、また、このものは
ボイラーからの熱交換パイプ(温水管)で、床下のコン
クリート及び空気を暖め壁面パイプ及び各所の暖気グリ
ルで1階や2階の居室を順次暖めて排気するもので高気
密、高断熱構造の家屋に限られる、又、各室を均一な室
温に保つには均一な空気の流れを必要とするため、その
ような建物に限定され、高気密、高断熱構造であっても
全てには対応できない、更に、給気フアンで強制的に空
気を送る必要もあるし、窓下のコールドドラフトの対応
もないので、各室の窓の有無で室温差が生ずる、更に
又、室内個々の遮音もできないし、発生した臭気が全室
に伝達されてしまう。さらに、特開平10−54576
号公報や特開平9−310872号公報のように室内に
取り付けたエアコンを利用して床暖房をせんとするもの
もあるが、このものは空調機に余計な負荷が必要である
と共に、床の暖たたまりが遅いものであり、また特開平
10−54576号公報のように空調機の温調空気の分
流や部分的な床暖房をせんとするものである。さらに
は、特開平7−229629号公報のもは表面板とこの
表面板の下面に互いに平行な複数本の横桟を介して対向
させた断熱板とで床を構成し、これらの両板と2本の横
桟とで囲まれた空間を温風通路とし、さらに断熱板の両
側辺部に部屋の全長に亘って断熱材よりなる凹溝を設け
て、一方の凹溝の一端から供給した温風を各温風通路に
通し、他方の凹溝の他端から排出せんとするものであ
り、このものでは部屋の床暖房が不均一となるか、よほ
ど容量の大きな温風の供給が必要となるし、又、このも
のは床下外で温風を発生させ、それをパイプで床下へ強
制的にファンで温風を送り込み反対壁面下より排気さ
せ、その空気を温風発生源へともどすものであり、上述
と同様強制循環ファン(動力)を必要とする、更に、各
室のもどり空気も混合する。さらには、特開昭63−2
73737号公報のように床下空間を仕切板で囲い、パ
イプで熱風を吹き込み、窓側等壁面に床下空間と床上室
内とを連通させて、不要部分の暖房をなくし窓の結露防
止をさせたり、特開平5−141708号公報のように
窓やその周辺部位を二重にし、空調エアを供給して外気
の影響を遮断するようにしたり、特開昭60−1383
37号公報のように窓の下端部近傍に暖房器具を配置す
ると共に、この暖房器具の温風吹出口よりも室内側にカ
ーテンの下端部が位置するように前記カーテンを配置
し、温風吹出口からの吹出温風により室内を暖房するも
のであるが、強制循環ファン(動力)を必要としたり、
暖房器具を窓の近くに設置したりしているもので、上述
な種々な欠点を有するものであるし、室の一部の暖房で
あり、窓や周辺を二重にする必要があり、構造が複雑で
コストも高くなる。
【0003】本発明者は、先に暖房用木質系パネルユニ
ットとして特開平3−291426号公報、また、木質
の床鳴り、床浮き、キシミ音、反り、変形等の不都合を
解決せんとして特開平6−74472号公報や登録実用
新案第3000557号公報を提案した。このものは、
木質フロアと断熱板と床暖根太と間に各空気層を形成
し、この空気層内に配設された温水管をアルミ薄板等の
放熱板で包み込んで伝熱部と放熱部とを設けたもので、
本発明は、このような空気層をさらに積極的に利用する
ことである。そして、一般に住宅等に提供されている暖
房機器は、ファンコイルユニットでもパネルヒータにし
ても、窓下部位に設置するのが理想であるとされてい
る。それは、ガラス窓からのコールドドラフト(冷たい
ガラス窓で冷やされた室内空気の発生現象)による空気
を加温するため暖房機器を窓下部位に設置して快適な暖
房空間にするためである。このことに着目してより早く
室温上昇を計れることを見出したものである。本発明は
コールドドラフト現象を逆利用して、窓下空気と床暖房
空気層温度差により対流速度が可変になることができ
る。即ち、室温が20度C程度の場合、空気層温度は3
0〜35度Cなので、外気温が下がれば下がるほど窓下
空気温度も下がるので、そのぶん対流速度が活発になる
し、外気温が上がれは対流速度が緩慢になる。従来技術
に見られるような強制ファン(動力)を使用しないで、
窓下空気温度により対流速度早めたり、緩慢にしたりが
可能な構造である。又、日照により窓下空気が逆に暖め
られ空気層温度30〜35度Cになれば、対流は停止も
するし、窓下空気がそれ以上に上昇すれば、逆対流作用
となり、コールドドラフト時の吸い込み空気口が吐き出
し空気口となり、日が差し込まない寒い部屋部位を早く
暖めんとする働きをするように変わる。このように、窓
下空気温度の状態により、対流速度を変えたり、停止さ
せたり、逆流させたりすることにより、より早く、より
快適な室内暖房環境を創出できると共に、この創出(空
気の対流)には動力を使用しないので、より省エネ構造
の床暖房ユニットを提供できることを見出だした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、第1に、木質
フロアと断熱板と床暖根太と間に各空気層を形成し、こ
の空気層内に配設された温水管をアルミ薄板等の放熱板
で包み込んで伝熱部と放熱部とを形成し、この各空気層
を外壁に面する窓に対抗するように配設すると共に、上
記木質フロアの端面で外壁に面する窓の直下部位に、上
記空気層と連通する空気口と、この空気口に対峙した部
位の木質フロアの端面に空気口とを設けたことにより、
木質の床鳴り、床浮き、キシミ音、反り、変形等の不都
合を解決すると共に、ガラス窓からのコールドドラフト
現象を利用して、窓下空気温度の状態により、対流速度
を変えたり、停止させたり、逆流させたりすることによ
り、より早く、できると共に、この創出(空気の対流)
には動力を使用しない、より省エネ構造の床暖房ユニッ
トを提供すること。第2に、第1の課題に加えて、蛇行
状に適数本配管されたU字状の連結管を吐き出し頻度が
より多い窓の直下部位の空気口側に設けたことにより、
上記空気層内で熱交換がU字状の連結管でさらに促進さ
れ、他の部位より強く暖められた温風を吐き出させて、
より早く室温上昇を計った床暖房ユニットを提供するこ
と。第3に、第1又は第2の課題に加えて、各空気口に
風向き偏向翼と又は開口閉鎖蓋とに変更自在としたこと
により、温風を所望方向に向けたり、掃除や暖房不用時
に開口を閉鎖できるので塵等の侵入を防止することがで
きる床暖房ユニットを提供すること。第4に、第1乃至
第3のいずれかの課題に加えて、より快適な室内暖房環
境を創出するために、芳香剤や消臭剤等を各空気口の内
外の近傍に取り付けることで、室内の暖房時の循環され
る空気で自然浴したり、匂いを消したり、清浄にした
り、好みの芳香を漂わせて、より快適な生活環境とする
ことができる床暖房ユニットを提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1に、住宅の床下地材
を構成する根太上に荒床板を敷き込み、その上に適当間
隔に床暖根太を取り付け、その床暖根太間に断熱板を敷
き込み、この断熱板上に温水管を蛇行状に適数本配管
し、各断熱板上のこれらの温水管を包み込むように、ア
ルミ薄板等の放熱板で覆い、このアルミ薄板等の放熱板
の両端を床暖根太寸法内で下方へ折り曲げ、その放熱板
の両端を温水管と断熱板間に差し込んで伝熱板を形成
し、この放熱板の上面部位が木質フロアの下面と接する
ように木質フロアを床暖根太上に固定して、木質フロア
と断熱板と床暖根太と間の各空気層を外壁に面する窓に
対抗するように配設すると共に、上記木質フロアの端面
で外壁に面する窓の直下部位に、上記空気層と連通する
空気口と、この空気口に対峙した部位の木質フロアの端
面に空気口とを設けたことを特徴とする床暖房ユニット
である。第2に、上記蛇行状に適数本配管されたU字状
の連結管を窓の直下部位の空気口側に設けたことを特徴
とする請求項1に記載の床暖房ユニットである。第3
に、上記各空気口に風向き偏向翼と又は開口閉鎖蓋とに
変更自在としたことを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の床暖房ユニットである。第4に、上記各空気口
の近傍に芳香剤や消臭剤等を取り付けたことを特徴とす
る請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床暖房
ユニットである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の床暖房ユニットに
ついて、実施例に基ずいて説明する。図1は、本発明の
要部の一部を展開した図であり、このものは図2に示す
ように本発明の要部の一部であり木質フロア1の一部を
とり外した組み立て平面図と、図3に示すように本発明
の床暖房ユニットを窓11付壁面に取り付け床暖房ユニ
ットの一部をとり外した概念図とに基ずいて説明する
と、適当間隔に床暖根太3、3′、…を荒床板8上に釘
等で固定し、この床暖根太3、3′、…間に木質系の断
熱板7を敷き、その上に温水管4、4′を蛇行状に配管
し、好ましくは床暖根太間に温水管が2本となるように
し、この蛇行状の配管上よりアルミ薄板等の放熱板2で
覆い、放熱板2の両端面を下方に折り曲げ、さらに上記
断熱板7と温水管4、4′との間に挟み込んで伝熱板
6,6を延設し、伝熱板6,6と放熱板2とを一体に構
成する。さらに、床暖根太3、3′、…上に木質フロア
1を釘等で固定すると図2、図3に示すような空気層5
付きの床暖房ユニットとなるのである。このような木質
フロアと断熱板と床暖根太との間の空気層5付きの床暖
房ユニットに、図3乃至図5に示すように、外壁に取り
付けられた窓11の下の床部位に金属性、合成樹脂製、
木製等の風向き偏向翼12、例えば床ガラリー、風量調
節付の床ガラリー、固定された風向き翼を所望方向にセ
ットしたり、調節できる風向き翼等(以下、「風向き偏
向翼」という)と又は開口閉鎖蓋とに変更自在で取り付
け自在とした吐き出し(或いは吸い込みとなる)空気口
9と、窓11と反対壁面直下の床部位に金属性、合成樹
脂製、木製等の風向き偏向翼と又は開口閉鎖(風量調節
付が開口閉鎖式の床ガラリーの場合は不要である)とに
変更自在で取り付け自在とした吸い込み(或いは吐き出
しにもなる)空気口10とを取り付けた床暖房ユニット
である。このように木質フロアと断熱板間の空気層を外
壁に面する窓に対抗(略直角)するように配設すると、
木質フロアの端面で外壁に面する窓の直下部位に、上記
空気層と連通する吐き出し空気口を設けるとともに、こ
の空気口に対峙した部位の木質フロア1の端面に吸い込
み空気口を設けたことにより、窓11下の周辺の床上空
気がコールドドラフトにより冷やされるので、空気層と
連通する吐き出し空気口9から活発に暖められた空気が
上昇し、吐き出し空気口9より空気層で加温された空気
が窓11下に向かって上昇しやすく、その上昇した空気
はコールドドラフトの影響を受けない対抗した部位の吸
い込み空気口10より吸い込まれ、より活発な対流が発
生し、図5に示すように暖房空間に対流作用がおこなわ
れる。そして、窓下空気温度により対流速度早めたり、
緩慢にしたりが可能な構造であり、又、日照により窓下
空気が逆に暖められ空気層温度になれば、対流は停止も
するし、窓下空気がそれ以上に上昇すれば、逆対流作用
となり、コールドドラフト時の吸い込み空気口が吐き出
し空気口となり、日が差し込まない寒い部屋部位を早く
暖めんとする働きをするように変わる。このように、窓
下空気温度の状態により、対流速度を変えたり、停止さ
せたり、逆流させたりする。さらに、上記各空気口に風
向き偏向翼12と又は開口閉鎖蓋とに変更自在としたの
で、温風を所望方向に向けたり、掃除や暖房不用時に開
口を閉鎖できるので塵等の侵入を防止できるのである。
【0007】他の実施例として、適当間隔に床暖根太
3、3′、…を荒床板8上に釘等で固定し、この床暖根
太3、3′、…間に木質系の断熱板7を敷き、その上に
温水管4、4′を蛇行状に配管し、この蛇行状に適数本
(好ましくは2本)配管されたU字状の連結管を窓の直
下部位の空気口側に設けた、この蛇行状の配管上よりア
ルミ薄板等の放熱板2で覆い、放熱板2の両端面を下方
に折り曲げ、さらに上記断熱板7と温水管4、4′との
間に挟み込んで伝熱板6,6を延設し、伝熱板6,6と
放熱板2とを一体に構成する。さらに、床暖根太3、
3′、…上に木質フロア1を釘等で固定すると図2、図
3に示すような床暖房ユニットとなるのである。このよ
うに、蛇行状に適数本(好ましくは2本)配管されたU
字状の連結管を吐き出し頻度がより多い窓の直下部位の
空気口側に設けたことにより、上記空気層内で熱交換が
U字状の連結管でさらに促進され、他の部位より強く暖
められた温風を吐き出させて、より早く室温上昇を計っ
た床暖房ユニットである。
【0008】さらに、釘等で固定された荒床板、床暖根
太、木質フロアを全て含水の少ない、しかも同質材の板
で構成すれば、湿度や温度変化による変形等しにくいと
同時に、その中に形成される断面矩形の空気層内の放熱
部材である温水管、放熱板、伝熱板等は伸縮自在に配設
されているので、前記同質材の板には熱のみの伝達とな
り、さらに変形しにくい構造となっている。さらには、
他の実施例として、図5、図6に示すように、より快適
な室内暖房環境を創出するために、芳香剤や消臭剤等を
各空気口の内外の近傍に取り付ける、これらの消臭剤等
が粒状の場合は図5に示すように各空気口の内側(図示
していないが布袋詰めや孔付き容器に入れて空気口の外
の近傍に置いてもよい)の近傍13に布袋詰めや孔付き
容器に入れて取り付けたり、練り状、液体や吸湿・防カ
ビ等の塩化カルシュウム、森林浴剤、木炭や竹炭等の場
合は収納する例えば凹状のスペース14を図6に示すよ
うに、空気口9(10)の下部に付設するとよい。これ
らに使用できる剤として、香料、植物抽出物、両性界面
活性系消臭剤、非イオン、陰イオン、色素等で構成され
る消臭剤や、香料、植物精油、非イオン系界面活性剤、
防腐剤、色素等で構成されるたばこの煙り等の脱臭剤、
塩カルシュウム等で構成される吸湿・防カビ効果のある
消臭剤や、更には森林浴剤、木炭や竹炭等(これらの剤
に限定されるものではなく、他の種々な吸着材等のもの
でもよい)(以下、単に「芳香剤や消臭剤等」という)
を配設すれば快適な室内暖房環境がさらに快適な室内環
境が得られる。特に最近の住宅は省エネ目的のため高気
密化傾向なので、上述の種々な剤の商品需要が高まって
いるのに鑑み、その新たな利用を提案するもので、本発
明の対流作用を行う床暖房システムに上述の剤を組み込
むことで、より積極的効果が得られるし、本剤を設置す
る空気口は上述のように温水管4、4′の配管上よりア
ルミ薄板等の放熱板2で覆い、放熱板2の両端面を下方
に折り曲げだ部位の空気層温度は30〜35度Cで空気
口ではさらに低くなり室温の20度C程度の略常温程度
なので安全でもある。また、設置する場所を図5、図6
に示すように床下内にすれば、幼児等の目に触れない場
所となり更に安全である、さらに、これらの剤は数ヵ月
の消耗品であり交換が必要なので、空気口はドライバー
等で簡単に取り外し可能な構造にすればよい。なお、好
ましくは主に空気の吐き出しとなる空気口に森林浴剤や
香料を置き、主に吸い込みとなる空気口には消臭剤や木
炭や竹炭等を置くとよい。
【0009】次ぎに、動作について説明すると、図3、
図4に示すように、木質フロアと断熱板と床暖根太との
間の空気層内に配設された温水管をアルミ薄板等の放熱
板で包みこまれ伝熱部と放熱部とが形成され、このよう
な各空気層を外壁に面する窓に対抗するように配設し、
この木質フロアの端面で外壁に面する窓の直下部位に、
上記空気層と連通する吐き出し空気口を設けるととも
に、この空気口に対峙した部位の木質フロア1の端面に
吸い込み空気口を設けたことにより、木質の床鳴り、床
浮き、キシミ音、反り、変形等の不都合を解決すると共
に、窓11下の周辺の床上空気がコールドドラフトによ
り冷やされると、空気層と連通する吐き出し空気口9か
ら活発に暖められた空気が上昇するので、吐き出し空気
口9より空気層で加温された空気が窓11下に向かって
上昇しやすく、その上昇した空気はコールドドラフトの
影響を受けない対抗した部位の吸い込み空気口10より
吸い込まれ、より活発な対流が発生し、図5に示すよう
に暖房空間に対流作用がおこなわれる。このように、本
発明の床暖房は、本来の木質フロアからの輻射暖房に加
えて、窓下のコールドドラフトによる冷気を積極的に加
温できるので、より快適な暖房空間になるとともに、冷
気を加温する対流作用により、暖房開始時の室内温度上
昇が早められるので、省エネ対策ともなる。さらに窓下
空気温度により対流速度早めたり、緩慢にしたりが可能
な構造であり、又、日照により窓下空気が逆に暖められ
空気層温度になれば、対流は停止もするし、窓下空気が
それ以上に上昇すれば、逆対流作用となり、コールドド
ラフト時の吸い込み空気口が吐き出し空気口となり、日
が差し込まない寒い部屋部位を早く暖めんとする働きを
するように変わる。このように、窓下空気温度の状態に
より、対流速度を変えたり、停止させたり、逆流させた
りすることにより、より早く、より快適な室内暖房環境
を創出できると共に、この創出(空気の対流)には動力
を使用しないでできる。さらには、芳香剤や消臭剤等を
各空気口の内外の近傍に取り付けることで、室内の暖房
時の循環される空気で自然浴したり、清浄にしたり、匂
いを消したり、または好みの芳香を漂わせて、より快適
な生活環境とすることができる。
【0010】
【発明の効果】第1に、木質フロアと断熱板間と床暖根
太と間の空気層を外壁に面する窓に対抗するように配設
すると共に、上記木質フロアの端面で外壁に面する窓の
直下部位に、上記空気層と連通する空気口と、この空気
口に対峙した部位の木質フロアの端面に空気口とを設け
たことにより、木質の床鳴り、床浮き、キシミ音、反
り、変形等の不都合を解決すると共に、ガラス窓からの
コールドドラフト現象を利用して、窓下空気温度の状態
により、対流速度を変えたり、停止させたり、逆流させ
たりすることにより、より早く、より快適な室内暖房環
境を創出できると共に、この創出(空気の対流)には動
力を使用しないので、より省エネ構造であり、かつ、床
材に不都合を起こさず、放熱と伝熱とで効率をよくし、
かつ安価な床暖房ユニットである。第2に、第1の効果
に加えて、木質フロアと断熱板間との空気層内に蛇行状
な適数本配管されたU字状の連結管を、吐き出し頻度が
より多い窓の直下部位の空気口側に設けたことにより、
上記空気層内で熱交換がU字状の連結管でさらに促進さ
れ、他の部位より強く暖められた温風を吐き出させて、
より早く室温上昇を計った床暖房ユニットである。第3
に、第1又は第2の効果に加えて、各空気口に風向き偏
向翼と又は開口閉鎖蓋とに変更自在としたことにより、
温風を所望方向に向けたり、掃除や暖房不用時に開口を
閉鎖できるので塵等の侵入を防止することができる床暖
房ユニットである。第4に、第1乃至第3のいずれかの
効果に加えて、より快適な室内暖房環境を創出するため
に、芳香剤や消臭剤等を各空気口の内外の近傍に取り付
けることで、室内の暖房時の循環される空気で自然浴し
たり、清浄にしたり、匂いを消したり、または好みの芳
香を漂わせてより快適な生活環境とすることができる
し、消臭、脱臭、吸湿、防カビ、芳香等が可能にした、
しかも安価で安全な床暖房ユニットである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床暖房ユニットの要部の一部の展開し
た展開図である。
【図2】本発明の床暖房ユニットの要部の一部を削除し
た概念図である。
【図3】本発明の床暖房ユニットを窓11付壁面に取り
付け一部を削除した概念図である。
【図4】本発明の床暖房ユニットを窓11付壁面に取り
付けた平面図である。
【図5】本発明の床暖房ユニットの作用を説明する断面
図である。
【図6】本発明による他の実施例の床暖房ユニットの要
部の断面図である。
【符号の説明】
1 木質フロア 2 放熱板 3、3′、… 床暖根太 4、4′ 温水管 5 空気層 6 伝熱板 7 断熱板 8 荒床板 9、10 空気口 11 窓 12 偏向翼 13 空気口の近傍 14 スペース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅の床下地材を構成する根太上に荒床板
    を敷き込み、その上に適当間隔に床暖根太を取り付け、
    その床暖根太間に断熱板を敷き込み、この断熱板上に温
    水管を蛇行状に適数本配管し、各断熱板上のこれらの温
    水管を包み込むように、アルミ薄板等の放熱板で覆い、
    このアルミ薄板等の放熱板の両端を床暖根太寸法内で下
    方へ折り曲げ、その放熱板の両端を温水管と断熱板間に
    差し込んで伝熱板を形成し、この放熱板の上面部位が木
    質フロアの下面と接するように木質フロアを床暖根太上
    に固定して、木質フロアと断熱板と床暖根太と間の各空
    気層を外壁に面する窓に対抗するように配設すると共
    に、上記木質フロアの端面で外壁に面する窓の直下部位
    に、上記空気層と連通する空気口と、この空気口に対峙
    した部位の木質フロアの端面にも空気口とを設けたこと
    を特徴とする床暖房ユニット。
  2. 【請求項2】上記蛇行状に適数本配管されたU字状の連
    結管を窓の直下部位の空気口側に設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の床暖房ユニット。
  3. 【請求項3】上記各空気口に風向き偏向翼と又は開口閉
    鎖蓋とに変更自在としたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の床暖房ユニット。
  4. 【請求項4】上記各空気口の近傍に芳香剤や消臭剤等を
    取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の床暖房ユニット。
JP22879599A 1999-07-09 1999-07-09 床暖房ユニット Expired - Lifetime JP3852045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22879599A JP3852045B2 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 床暖房ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22879599A JP3852045B2 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 床暖房ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001021160A true JP2001021160A (ja) 2001-01-26
JP3852045B2 JP3852045B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=16881983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22879599A Expired - Lifetime JP3852045B2 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 床暖房ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3852045B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2370049A (en) * 2000-12-13 2002-06-19 Yorkshire Building Services Under floor heating
JP2008209026A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Sumitomo Forestry Co Ltd 暖房装置
KR101260809B1 (ko) 2010-10-28 2013-05-09 이재천 에너지 효율을 높인 바닥구조
WO2021091395A1 (en) * 2019-11-05 2021-05-14 Selvaag Gruppen As A device for heating a room using underfloor heating

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2370049A (en) * 2000-12-13 2002-06-19 Yorkshire Building Services Under floor heating
GB2370049B (en) * 2000-12-13 2004-06-09 Yorkshire Building Services Flooring construction
JP2008209026A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Sumitomo Forestry Co Ltd 暖房装置
KR101260809B1 (ko) 2010-10-28 2013-05-09 이재천 에너지 효율을 높인 바닥구조
WO2021091395A1 (en) * 2019-11-05 2021-05-14 Selvaag Gruppen As A device for heating a room using underfloor heating
GB2605031A (en) * 2019-11-05 2022-09-21 Ogs Seed As A device for heating a room using underfloor heating
GB2605031B (en) * 2019-11-05 2023-12-06 Ogs Seed As A room using underfloor heating

Also Published As

Publication number Publication date
JP3852045B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10739025B1 (en) Air cooling system for a building structure
JP3585826B2 (ja) 省エネルギー住宅及びそれにおける床暖房装置の形成方法
US11821651B1 (en) Air cooling system for a building structure
JP2008134032A (ja) 空気調和システム
TW201944009A (zh) 外氣空調機及換氣系統
JPS63271045A (ja) 建物室内への給気装置
JP2002180558A (ja) 建 物
JP6208194B2 (ja) 空調換気システム
JP4524348B1 (ja) 省エネルギー換気システム
JP2001021160A (ja) 床暖房ユニット
JP2000310032A (ja) 床放射式空調システム
JP2001311232A (ja) 温湿度調整機能付き住宅
JP2005201601A (ja) 建物の暖房システム。
JP2007163023A (ja) 家屋の構造を伴う暖房装置および冷房装置
JP6692991B2 (ja) 輻射冷暖房型建築物
JP3123276U (ja) 住宅構造
JP7287683B2 (ja) 家屋
JP2008075921A (ja) 調湿暖房装置及びそれを用いた空間構造
JP2005163482A (ja) 建物の換気システム
JPH11264201A (ja) 建物の換気構造
JPH08285328A (ja) 空気循環建物
JPH1144435A (ja) 空気循環式空調型床暖房システムハウス
JPH094083A (ja) 家屋の構造を利用した暖房システム
JPH08285324A (ja) 空調システム
JP3189532U (ja) 建物の遮熱および断熱システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3852045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term