JP2001021006A - ベルトの接合構造 - Google Patents

ベルトの接合構造

Info

Publication number
JP2001021006A
JP2001021006A JP11191762A JP19176299A JP2001021006A JP 2001021006 A JP2001021006 A JP 2001021006A JP 11191762 A JP11191762 A JP 11191762A JP 19176299 A JP19176299 A JP 19176299A JP 2001021006 A JP2001021006 A JP 2001021006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
rubber
joining structure
canvas
cord
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11191762A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Imai
篤志 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP11191762A priority Critical patent/JP2001021006A/ja
Publication of JP2001021006A publication Critical patent/JP2001021006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムに局部的に大きなせん断応力が発生する
のを防止することにより、ゴムの疲労強度を向上させ、
ベルトの強度及び耐久性を高める。 【解決手段】 スチールコード2を挾む上下の面に補強
帯4を配設し、ゴム3を再加硫することにより、ベルト
1の端面同士を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンベヤベ
ルト等の平ベルトの端面同士の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンベヤベルトは、1本又は複数本の平
ベルトの端面同士を接合して無端ベルト状とされ、フレ
ームに装着した複数のローラに掛け回して使用される。
【0003】このようなベルトの端面同士の従来の接合
構造としては、例えば図5及び図6に示すようなものが
ある。これは、互いに対向させたベルト(1)の端面(1a)
(1a)より、ほぼ等しい長さの複数のスチールコード(2)
を延出させ、それらの各コード(2)を、一方の端面(1a)
から延出してきたスチールコード(2)の側方に、他方の
端面から延出してきたスチールコード(2)がベルト(1)
の幅方向に等間隔をもって隣接するように交互に並列さ
せたのち、各スチールコード(2)間の隙間にゴム(3)を
挟み込んで、再加硫することにより、ベルト(1)の端面
同士を接合したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなコンベヤ
ベルトにおいて、ベルトの強度及び耐久性は、スチール
コード(2)が不連続となる接合部の構造に左右され、接
合部の強度を高めることが、ベルト全体の強度及び耐久
性の向上につながる。
【0005】上記従来の接合構造のように、ベルト(1)
の端面から延出する複数のスチールコード(2)同士を、
ベルト(1)の幅方向に等間隔をもって隣接するように交
互に並列したものにおいては、隣接するコード(2)に反
対方向の引張り荷重が加わった際、その周りのゴム(3)
の境界面には、図7の模式図で示すように、ベルト(1)
の幅方向において最大で、厚さ方向において最小となる
せん断応力が作用することとなるが、端面より延出させ
たコード(2)同士を隣接するように並列させたことによ
り、この最大せん断応力は比較的小さく、ゴム(3)の疲
労強度をかなり向上させることができる。
【0006】しかし、例えば高負荷用のベルトコンベヤ
に用いられるコンベヤベルト等においては、上述のよう
な接合構造では、必要充分な強度及び耐久性は得られな
いので、ゴムの疲労強度をより一層向上させる必要があ
る。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、ゴムに局部的に大きなせん断応力が発生するのを防
止することにより、ゴムの疲労強度を向上させて、ベル
トの強度及び耐久性を一層高めうるようにしたベルトの
接合構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 互いに対向させたベルトの端面より複数のコード
を延出させ、それらを、ベルトの一方の端面から延出し
てきたコードの側方に、他方の端面から延出してきたコ
ードがベルトの幅方向に間隔を設けて隣接するようにし
て並列させるとともに、前記間隔内に挟み込んだゴムを
再加硫することにより、ベルトの端面同士を接合するよ
うにしたベルトの接合構造において、前記コードを挟む
上下いずれか一方の面に、補強帯を配設する。
【0009】(2) 上記(1)項において、補強帯を、コ
ードの上下を挟むようにして配設する。
【0010】(3) 上記(1)または(2)項において、コ
ードをスチールコードとする。
【0011】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、補強帯を、化学繊維よりなる帆布とする。
【0012】(5) 上記(4)項において、帆布を、ポリ
エステル系、ポリアミド系、アラミド系繊維のいずれか
1種又は複数種により織られたものとする。
【0013】(6) 上記(4)または(5)項において、帆
布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸と長さ方向を向く
横糸とにより織られた2軸織り帆布とする。
【0014】(7) 上記(4)または(5)項において、帆
布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸と長さ方向を向く
横糸、及びそれらとほぼ45°の角度で交差する傾斜糸
により織られた4軸織り帆布とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明を、上述
した従来例と同様のコンベヤベルトに適用した例を示す
もので、互いに対向させたベルト(1)の端面(1a)から
は、従来と同様、等しい長さの複数のスチールコード
(2)が延出され、それらの各コード(2)は、一方の端面
(1a)から延出してきたコード(2)の側方に、他方の端面
(1a)より延出してきたコード(2)がベルト(1)の幅方向
に等間隔をもって隣接するように並列されている。
【0016】各スチールコード(2)を挟む上下の面に
は、補強帯(4)が、各コード(2)の上下の面と近接又は
接触するようにして配設されている。補強帯(4)として
は、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維(例えばナ
イロン)、アラミド系繊維(商品名ケブラー)等よりなる
帆布が適している。
【0017】上記実施形態の帆布は、ベルト(1)の幅方
向を向く縦糸と、同じく長さ方向を向く横糸とを十字形
をなすように緻密に平織りされた2軸織り帆布としてあ
る。なお、図示は省略するが、縦糸と横糸とをほぼ45
°に交差させた2軸織り帆布を用いてもよい。
【0018】ベルト(1)の端面同士を接合するには、上
下の補強帯(4)(4)間における各スチールコード(2)の
間の隙間、及び上下の補強帯(4)の上下の面にゴム(3)
を配設したのち、これを再加硫する。このようにして接
合した後に、スチールコード(2)は、上下の補強帯(4)
により挟まれた状態で固定される。
【0019】このように、スチールコード(2)の上下の
面に補強帯(4)を設けると、隣接するスチールコード
(2)に反対方向の引張り荷重が加わった際において、そ
の周りのゴム(3)の境界面に作用するせん断応力は、上
下の補強帯(4)がゴム(3)の伸びを拘束することによ
り、図3に示すように、特に、ベルト(1)の幅方向に作
用する最大せん断応力が従来よりも小さくなり、コード
(2)の周囲のゴム(3)に作用する応力が概ね平均化され
る。その結果、ゴム(3)に応力集中部の生じるのがなく
なり、その疲労強度が増大して、接合部の強度及び耐久
性が高まる。
【0020】本願の発明者は、補強帯(4)のない従来の
ものと、補強帯(4)を用いた上記実施形態の接合構造と
において、引張り荷重に対するゴムの変位量(伸び)とせ
ん断応力の分布状態の比較試験を行った。その結果、上
記作用効果を裏付けるデータが得られ、接合部の強度が
大幅に向上することを確認している。
【0021】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。上記実施形態では、補強帯(4)を、スチール
コード(2)の上下部に設けているが、例えば比較的軽負
荷用のベルト(1)の際には、上下いずれか一方のみとす
ることもある。
【0022】補強帯(4)は、上記2軸織り帆布に代え
て、図4に拡大して示すような4軸織り帆布、すなわ
ち、縦糸と横糸、及びそれらとほぼ45°の傾斜角度で
交差する傾斜糸により緻密に織られた帆布を用いてもよ
い。このようにすると、ゴム(3)の伸びの拘束力が大き
くなる。
【0023】スチールコード(2)の代わりに、合成繊維
(例えばポリエステル系、ポリアミド系、アラミド系)よ
りなるコードを用いることもある。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、補強帯
が、各コード間のゴムの伸びを拘束することにより、コ
ードの周囲のゴムに作用するせん断応力が平均化される
ので、ゴムの疲労強度が向上して、ベルト接合部の強度
及び耐久性が高まる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、ゴムの伸び
が上下2枚の補強帯により拘束されるので、ゴムに作用
するせん断応力はより平均化され、ベルト接合部の強度
及び耐久性は一層高まる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、コードの引
張強度が大となるので、ゴムに作用するせん断応力を小
としうる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、引張強度が
大で、かつ経時変化も小さいため、ベルトの耐久性が向
上する。
【0028】請求項5記載の発明によれば、いずれの繊
維も引張強度が極めて大きいため、ゴムの疲労強度は大
幅に向上する。
【0029】請求項6記載の発明によれば、帆布の縦糸
により、ゴムのベルト幅方向の伸びを抑制し、かつ横糸
により、ゴムのベルト長手方向の伸びを抑制し、ゴム全
体の伸びを確実に抑制することができる。
【0030】請求項7記載の発明によれば、傾斜糸によ
り、縦糸と横糸とにより対処しきれないゴムの伸びを抑
制できるとともに、縦糸と横糸とを補強することができ
るので、ゴムの伸びの拘束力はさらに大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるベルト接合部の一
部切欠横断平面図である。
【図2】同じく、図1のII−II線の縦断側面図である。
【図3】同じく、スチールコードの周囲のゴムに作用す
るせん断応力の大きさを示す模式図である。
【図4】同じく、補強帯である帆布の他の実施形態を示
す拡大平面図である。
【図5】従来のベルトの接合部の横断平面図である。
【図6】同じく、図5のVI−VI線の縦断側面図である。
【図7】同じく、スチールコードの周囲のゴムに作用す
るせん断応力の大きさを示す模式図である。
【符号の説明】
(1)ベルト (1a)端面 (2)スチールコード (3)ゴム (4)補強帯

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向させたベルトの端面より複数
    のコードを延出させ、それらを、ベルトの一方の端面か
    ら延出してきたコードの側方に、他方の端面から延出し
    てきたコードがベルトの幅方向に間隔を設けて隣接する
    ようにして並列させるとともに、前記間隔内に挟み込ん
    だゴムを再加硫することにより、ベルトの端面同士を接
    合するようにしたベルトの接合構造において、前記コー
    ドを挟む上下いずれか一方の面に、補強帯を配設したこ
    とを特徴とするベルトの接合構造。
  2. 【請求項2】 補強帯を、コードの上下を挟むようにし
    て配設した請求項1記載のベルトの接合構造。
  3. 【請求項3】 コードをスチールコードとした請求項1
    または2記載のベルトの接合構造。
  4. 【請求項4】 補強帯を、化学繊維よりなる帆布とした
    請求項1〜3のいずれかに記載のベルトの接合構造。
  5. 【請求項5】 帆布を、ポリエステル系、ポリアミド
    系、アラミド系繊維のいずれか1種又は複数種により織
    られたものとした請求項4記載のベルトの接合構造。
  6. 【請求項6】 帆布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸
    と長さ方向を向く横糸とにより織られた2軸織り帆布と
    した請求項4または5記載のベルトの接合構造。
  7. 【請求項7】 帆布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸
    と長さ方向を向く横糸、及びそれらとほぼ45°の角度
    で交差する傾斜糸により織られた4軸織り帆布とした請
    求項4または5記載のベルトの接合構造。
JP11191762A 1999-07-06 1999-07-06 ベルトの接合構造 Pending JP2001021006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11191762A JP2001021006A (ja) 1999-07-06 1999-07-06 ベルトの接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11191762A JP2001021006A (ja) 1999-07-06 1999-07-06 ベルトの接合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001021006A true JP2001021006A (ja) 2001-01-26

Family

ID=16280100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11191762A Pending JP2001021006A (ja) 1999-07-06 1999-07-06 ベルトの接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001021006A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014100263A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Fujii Denko Co Ltd 安全帯用伸縮式蛇腹状ランヤード
US11022197B2 (en) 2018-10-11 2021-06-01 Flexible Steel Lacing Company Fastener for cable conveyor belt

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014100263A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Fujii Denko Co Ltd 安全帯用伸縮式蛇腹状ランヤード
US11022197B2 (en) 2018-10-11 2021-06-01 Flexible Steel Lacing Company Fastener for cable conveyor belt
US11713796B2 (en) 2018-10-11 2023-08-01 Flexible Steel Lacing Company Fastener for cable conveyor belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4957199A (en) Conveyor belt
KR970008883B1 (ko) 이송 벨트
CN1034409C (zh) 带有增强箍的织造提升带
US8252411B2 (en) Joint configuration for a load bearing assembly
CZ293453B6 (cs) Spojitý pás
US8616813B2 (en) Strap for a vehicle side curtain or load restraint
KR930021381A (ko) 압축 담요를 형성하는 무단 벨트형 요소
US11647696B2 (en) Belt as continuous traction means for conveyor belts of baling presses or bale wrappers
JP2001021006A (ja) ベルトの接合構造
US6624098B1 (en) Sailcloth having improved stability
JPH109344A (ja) 背面帆布付きvリブドベルト
JP2516423B2 (ja) コンベヤベルト
JP2000001206A (ja) コンベヤベルト
US3346441A (en) Air-inflated structures
EP1175358B1 (en) Conveyor belting with reinforcing fabric formed from three interlaced layers
JP4076445B2 (ja) 補強用ベルト構造体
JPH0643186Y2 (ja) 直進性搬送用ベルト
Ko et al. Development of multi-bar weft-insert warp knit glass fabrics for industrial applications
JPH0899704A (ja) 紙葉類搬送用薄型平ベルト
JPH01150532A (ja) 多軸方向に補強された補強芯地を有する加工製品
JPH06345230A (ja) コンベヤベルト
JP2506042B2 (ja) シ―ト繋縛用織物
JPH01294112A (ja) 無方向性コンベアベルト
GB2245525A (en) Sheet reinforcing material
JPWO2003016181A1 (ja) 布補強コンベヤベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929