JP2001021006A - ベルトの接合構造 - Google Patents
ベルトの接合構造Info
- Publication number
- JP2001021006A JP2001021006A JP11191762A JP19176299A JP2001021006A JP 2001021006 A JP2001021006 A JP 2001021006A JP 11191762 A JP11191762 A JP 11191762A JP 19176299 A JP19176299 A JP 19176299A JP 2001021006 A JP2001021006 A JP 2001021006A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- rubber
- joining structure
- canvas
- cord
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Belt Conveyors (AREA)
Abstract
のを防止することにより、ゴムの疲労強度を向上させ、
ベルトの強度及び耐久性を高める。 【解決手段】 スチールコード2を挾む上下の面に補強
帯4を配設し、ゴム3を再加硫することにより、ベルト
1の端面同士を接合する。
Description
ルト等の平ベルトの端面同士の接合構造に関する。
ベルトの端面同士を接合して無端ベルト状とされ、フレ
ームに装着した複数のローラに掛け回して使用される。
構造としては、例えば図5及び図6に示すようなものが
ある。これは、互いに対向させたベルト(1)の端面(1a)
(1a)より、ほぼ等しい長さの複数のスチールコード(2)
を延出させ、それらの各コード(2)を、一方の端面(1a)
から延出してきたスチールコード(2)の側方に、他方の
端面から延出してきたスチールコード(2)がベルト(1)
の幅方向に等間隔をもって隣接するように交互に並列さ
せたのち、各スチールコード(2)間の隙間にゴム(3)を
挟み込んで、再加硫することにより、ベルト(1)の端面
同士を接合したものである。
ベルトにおいて、ベルトの強度及び耐久性は、スチール
コード(2)が不連続となる接合部の構造に左右され、接
合部の強度を高めることが、ベルト全体の強度及び耐久
性の向上につながる。
の端面から延出する複数のスチールコード(2)同士を、
ベルト(1)の幅方向に等間隔をもって隣接するように交
互に並列したものにおいては、隣接するコード(2)に反
対方向の引張り荷重が加わった際、その周りのゴム(3)
の境界面には、図7の模式図で示すように、ベルト(1)
の幅方向において最大で、厚さ方向において最小となる
せん断応力が作用することとなるが、端面より延出させ
たコード(2)同士を隣接するように並列させたことによ
り、この最大せん断応力は比較的小さく、ゴム(3)の疲
労強度をかなり向上させることができる。
に用いられるコンベヤベルト等においては、上述のよう
な接合構造では、必要充分な強度及び耐久性は得られな
いので、ゴムの疲労強度をより一層向上させる必要があ
る。
で、ゴムに局部的に大きなせん断応力が発生するのを防
止することにより、ゴムの疲労強度を向上させて、ベル
トの強度及び耐久性を一層高めうるようにしたベルトの
接合構造を提供することを目的としている。
題は、次のようにして解決される。 (1) 互いに対向させたベルトの端面より複数のコード
を延出させ、それらを、ベルトの一方の端面から延出し
てきたコードの側方に、他方の端面から延出してきたコ
ードがベルトの幅方向に間隔を設けて隣接するようにし
て並列させるとともに、前記間隔内に挟み込んだゴムを
再加硫することにより、ベルトの端面同士を接合するよ
うにしたベルトの接合構造において、前記コードを挟む
上下いずれか一方の面に、補強帯を配設する。
ードの上下を挟むようにして配設する。
ードをスチールコードとする。
て、補強帯を、化学繊維よりなる帆布とする。
エステル系、ポリアミド系、アラミド系繊維のいずれか
1種又は複数種により織られたものとする。
布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸と長さ方向を向く
横糸とにより織られた2軸織り帆布とする。
布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸と長さ方向を向く
横糸、及びそれらとほぼ45°の角度で交差する傾斜糸
により織られた4軸織り帆布とする。
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明を、上述
した従来例と同様のコンベヤベルトに適用した例を示す
もので、互いに対向させたベルト(1)の端面(1a)から
は、従来と同様、等しい長さの複数のスチールコード
(2)が延出され、それらの各コード(2)は、一方の端面
(1a)から延出してきたコード(2)の側方に、他方の端面
(1a)より延出してきたコード(2)がベルト(1)の幅方向
に等間隔をもって隣接するように並列されている。
は、補強帯(4)が、各コード(2)の上下の面と近接又は
接触するようにして配設されている。補強帯(4)として
は、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維(例えばナ
イロン)、アラミド系繊維(商品名ケブラー)等よりなる
帆布が適している。
向を向く縦糸と、同じく長さ方向を向く横糸とを十字形
をなすように緻密に平織りされた2軸織り帆布としてあ
る。なお、図示は省略するが、縦糸と横糸とをほぼ45
°に交差させた2軸織り帆布を用いてもよい。
下の補強帯(4)(4)間における各スチールコード(2)の
間の隙間、及び上下の補強帯(4)の上下の面にゴム(3)
を配設したのち、これを再加硫する。このようにして接
合した後に、スチールコード(2)は、上下の補強帯(4)
により挟まれた状態で固定される。
面に補強帯(4)を設けると、隣接するスチールコード
(2)に反対方向の引張り荷重が加わった際において、そ
の周りのゴム(3)の境界面に作用するせん断応力は、上
下の補強帯(4)がゴム(3)の伸びを拘束することによ
り、図3に示すように、特に、ベルト(1)の幅方向に作
用する最大せん断応力が従来よりも小さくなり、コード
(2)の周囲のゴム(3)に作用する応力が概ね平均化され
る。その結果、ゴム(3)に応力集中部の生じるのがなく
なり、その疲労強度が増大して、接合部の強度及び耐久
性が高まる。
ものと、補強帯(4)を用いた上記実施形態の接合構造と
において、引張り荷重に対するゴムの変位量(伸び)とせ
ん断応力の分布状態の比較試験を行った。その結果、上
記作用効果を裏付けるデータが得られ、接合部の強度が
大幅に向上することを確認している。
ではない。上記実施形態では、補強帯(4)を、スチール
コード(2)の上下部に設けているが、例えば比較的軽負
荷用のベルト(1)の際には、上下いずれか一方のみとす
ることもある。
て、図4に拡大して示すような4軸織り帆布、すなわ
ち、縦糸と横糸、及びそれらとほぼ45°の傾斜角度で
交差する傾斜糸により緻密に織られた帆布を用いてもよ
い。このようにすると、ゴム(3)の伸びの拘束力が大き
くなる。
(例えばポリエステル系、ポリアミド系、アラミド系)よ
りなるコードを用いることもある。
が、各コード間のゴムの伸びを拘束することにより、コ
ードの周囲のゴムに作用するせん断応力が平均化される
ので、ゴムの疲労強度が向上して、ベルト接合部の強度
及び耐久性が高まる。
が上下2枚の補強帯により拘束されるので、ゴムに作用
するせん断応力はより平均化され、ベルト接合部の強度
及び耐久性は一層高まる。
張強度が大となるので、ゴムに作用するせん断応力を小
としうる。
大で、かつ経時変化も小さいため、ベルトの耐久性が向
上する。
維も引張強度が極めて大きいため、ゴムの疲労強度は大
幅に向上する。
により、ゴムのベルト幅方向の伸びを抑制し、かつ横糸
により、ゴムのベルト長手方向の伸びを抑制し、ゴム全
体の伸びを確実に抑制することができる。
り、縦糸と横糸とにより対処しきれないゴムの伸びを抑
制できるとともに、縦糸と横糸とを補強することができ
るので、ゴムの伸びの拘束力はさらに大きくなる。
部切欠横断平面図である。
るせん断応力の大きさを示す模式図である。
す拡大平面図である。
るせん断応力の大きさを示す模式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 互いに対向させたベルトの端面より複数
のコードを延出させ、それらを、ベルトの一方の端面か
ら延出してきたコードの側方に、他方の端面から延出し
てきたコードがベルトの幅方向に間隔を設けて隣接する
ようにして並列させるとともに、前記間隔内に挟み込ん
だゴムを再加硫することにより、ベルトの端面同士を接
合するようにしたベルトの接合構造において、前記コー
ドを挟む上下いずれか一方の面に、補強帯を配設したこ
とを特徴とするベルトの接合構造。 - 【請求項2】 補強帯を、コードの上下を挟むようにし
て配設した請求項1記載のベルトの接合構造。 - 【請求項3】 コードをスチールコードとした請求項1
または2記載のベルトの接合構造。 - 【請求項4】 補強帯を、化学繊維よりなる帆布とした
請求項1〜3のいずれかに記載のベルトの接合構造。 - 【請求項5】 帆布を、ポリエステル系、ポリアミド
系、アラミド系繊維のいずれか1種又は複数種により織
られたものとした請求項4記載のベルトの接合構造。 - 【請求項6】 帆布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸
と長さ方向を向く横糸とにより織られた2軸織り帆布と
した請求項4または5記載のベルトの接合構造。 - 【請求項7】 帆布を、ベルトのほぼ幅方向を向く縦糸
と長さ方向を向く横糸、及びそれらとほぼ45°の角度
で交差する傾斜糸により織られた4軸織り帆布とした請
求項4または5記載のベルトの接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191762A JP2001021006A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ベルトの接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191762A JP2001021006A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ベルトの接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001021006A true JP2001021006A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16280100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11191762A Pending JP2001021006A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ベルトの接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001021006A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100263A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-06-05 | Fujii Denko Co Ltd | 安全帯用伸縮式蛇腹状ランヤード |
US11022197B2 (en) | 2018-10-11 | 2021-06-01 | Flexible Steel Lacing Company | Fastener for cable conveyor belt |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP11191762A patent/JP2001021006A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100263A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-06-05 | Fujii Denko Co Ltd | 安全帯用伸縮式蛇腹状ランヤード |
US11022197B2 (en) | 2018-10-11 | 2021-06-01 | Flexible Steel Lacing Company | Fastener for cable conveyor belt |
US11713796B2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-01 | Flexible Steel Lacing Company | Fastener for cable conveyor belt |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4957199A (en) | Conveyor belt | |
KR970008883B1 (ko) | 이송 벨트 | |
CN1034409C (zh) | 带有增强箍的织造提升带 | |
US8252411B2 (en) | Joint configuration for a load bearing assembly | |
CZ293453B6 (cs) | Spojitý pás | |
US8616813B2 (en) | Strap for a vehicle side curtain or load restraint | |
KR930021381A (ko) | 압축 담요를 형성하는 무단 벨트형 요소 | |
US11647696B2 (en) | Belt as continuous traction means for conveyor belts of baling presses or bale wrappers | |
JP2001021006A (ja) | ベルトの接合構造 | |
US6624098B1 (en) | Sailcloth having improved stability | |
JPH109344A (ja) | 背面帆布付きvリブドベルト | |
JP2516423B2 (ja) | コンベヤベルト | |
JP2000001206A (ja) | コンベヤベルト | |
US3346441A (en) | Air-inflated structures | |
EP1175358B1 (en) | Conveyor belting with reinforcing fabric formed from three interlaced layers | |
JP4076445B2 (ja) | 補強用ベルト構造体 | |
JPH0643186Y2 (ja) | 直進性搬送用ベルト | |
Ko et al. | Development of multi-bar weft-insert warp knit glass fabrics for industrial applications | |
JPH0899704A (ja) | 紙葉類搬送用薄型平ベルト | |
JPH01150532A (ja) | 多軸方向に補強された補強芯地を有する加工製品 | |
JPH06345230A (ja) | コンベヤベルト | |
JP2506042B2 (ja) | シ―ト繋縛用織物 | |
JPH01294112A (ja) | 無方向性コンベアベルト | |
GB2245525A (en) | Sheet reinforcing material | |
JPWO2003016181A1 (ja) | 布補強コンベヤベルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090403 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090929 |