JP2001020723A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 NO X 浄化装置及びNOX浄化方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貴金属とNO X 吸着境界温度が貴金属のNO X 浄化活性を示す温度域を超えないNO X 吸着成分とを担体上に担持した触媒を用い、排ガスが酸素過剰の雰囲気下で昇温時に触媒が作動する浄化装置であって、
浄化する排ガスの温度が昇温時であることを検出する排ガス昇温検出手段と、前記排ガス昇温検出手段で排ガスの温度が昇温時と検出された時に前記排ガスに間歇的に還元剤を添加する還元剤添加手段と、からなることを特徴とするNO X 浄化装置。
【請求項2】
前記貴金属としてPtを含み、排ガス温度が150〜300℃において前記還元剤添加手段が作動する請求項1に記載のNO X 浄化装置。
【請求項3】
前記貴金属としてRhを含み、排ガス温度が200〜450℃において前記還元剤添加手段が作動する請求項1に記載のNO X 浄化装置。
【請求項4】
前記貴金属としてPdを含み、排ガス温度が250〜550℃において前記還元剤添加手段が作動する請求項1に記載のNO X 浄化装置。
【請求項5】
前記担体は強酸性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がBa、Na、Li、Ca、Ce、Nd、Y及びMgのうち少なくとも一種を含む請求項2に記載のNO X 浄化装置。
【請求項6】
前記担体は強酸性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がCs、Rb、K、Ba、Na、Li及びCaのうち少なくとも一種を含む請求項3に記載のNO X 浄化装置。
【請求項7】
前記担体は強酸性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がCs、Rb及びKのうち少なくとも一種を含む請求項4に記載のNO X 浄化装置。
【請求項8】
前記強酸性担体はゼオライトである請求項5〜7のいずれかに記載のNO X 浄化装置。
【請求項9】
前記担体は酸性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がNd、Ce、Y、Mg、Zr、Al、Ta、La及びTiのうち少なくとも一種を含む請求項2に記載のNO X 浄化装置。
【請求項10】
前記担体は酸性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がBa、Na、Li、Ca、Nd、Ce、Y、Mg、Zr及びAlのうち少なくとも一種を含む請求項3に記載のNO X 浄化装置。
【請求項11】
前記担体は酸性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がBa、Na、Li及びCaのうち少なくとも一種を含む請求項4に記載のNO X 浄化装置。
【請求項12】
前記酸性担体はシリカである請求項9〜11のいずれかに記載のNO X 浄化装置。
【請求項13】
前記担体は両性−塩基性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がGa、Sn及びCuのうち少なくとも一種を含む請求項2に記載のNO X 浄化装置。
【請求項14】
前記担体は両性−塩基性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がCe、Nd、Y、Mg、Zr、Al、Ta、Ga、Fe及びSnのうち少なくとも一種を含む請求項3に記載のNO X 浄化装置。
【請求項15】
前記担体は両性−塩基性担体を含み、かつ前記NO X 吸着成分がBa、Na、Li、Ca、Ce、Nd、Y、Mg、Zr、Al、Ta及びGaのうち少なくとも一種を含む請求項4に記載のNO X 浄化装置。
請求項16
貴金属とNOX吸着境界温度が貴金属のNOX浄化活性を示す温度域を超えないNOX吸着成分とを担体上に担持した触媒を用い、排ガスが酸素過剰の雰囲気下で昇温時に触媒が作動する浄化方法であって、
浄化する排ガスの温度が昇温時であることを検出する排ガス昇温検出工程と、前記排ガス昇温検出工程で排ガスの温度が昇温時と検出された時に前記排ガスに間歇的に還元剤を添加する還元剤添加工程と、からなることを特徴とするNOX浄化方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】
本発明は、NO X 浄化装置とNOX浄化方法に関し、自動車などの排ガス中のNOXを効率よく浄化することに係るものである。
【従来の技術】
近年、環境保全の立場から、自動車への燃費低減の要求が高まっている。そこで、ガソリンリーンバーン車やディ−ゼル車により対応することが検討されているが、酸素過剰下でのNOX浄化が大きな課題となっている。
例えばWO93/07363(特再平5−807363)には、リーンバーンエンジンにおけるNOX浄化を向上させる手法が開示されている。これは、酸素過剰下でNOXを吸着し、ストイキ〜リッチで吸着NOXを還元することにより、高いNOX浄化能を発揮するものである。
上記の特許では吸着NOXには高温かつリッチ条件が必須である。したがってディゼールエンジンのように、排ガスが常に酸素過剰でありリッチ雰囲気にできない場合には、NOX還元が充分行われずNOX浄化活性が低下してしまう。
上記で開示された浄化触媒は、酸素過剰雰囲気でNOXを酸化ランタン、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸化物に吸着させ、脱離したNOXをストイキ〜リッチ条件下で白金により還元させる触媒であって、高いNOX浄化能を発揮するものである。
【発明が解決しようとする課題】
上記で開示されているNOX浄化用触媒は、ストイキ〜リッチで運転されない(つまり酸素過剰雰囲気下で運転される)ディーゼルエンジンなどでは、高いNOX浄化活性能が得られないという不具合を有している。
すなわち、上記で開示されているNOX浄化用触媒の作用は、酸化ランタン、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸化物に強く吸着したNOXを脱離させ、この脱離時に、リッチ条件においてNOXを還元させるものである。そして、このNOXの還元を十分におこなわせ、高いNOX浄化活性能を得るためには、高温(>350℃)で、しかもリッチ条件を必須要件とするものである。
したがって、ディーゼルエンジンなどのように、常に酸素過剰雰囲気でしかも低温(<350℃)の排ガス雰囲気では,NOXが十分還元されず、浄化活性が低下してしまうという不具合を有している。
本発明は、上記不具合を解消したNOX浄化方法を提供することを課題とし、特に酸素過剰雰囲気下で、しかも低温(<350℃)の排ガスであっても,NOXを十分に還元でき、排ガス中のNOXを効率よく除去できるNO X 浄化装置及びNOX浄化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明のNO X 浄化装置は、貴金属とNO X 吸着境界温度が貴金属のNO X 浄化活性を示す温度域を超えないNO X 吸着成分とを担体上に担持した触媒を用い、排ガスが酸素過剰の雰囲気下で昇温時に触媒が作動する浄化装置であって、
浄化する排ガスの温度が昇温時であることを検出する排ガス昇温検出手段と、排ガス昇温検出手段で排ガスの温度が昇温時と検出された時に排ガスに間歇的に還元剤を添加する還元剤添加手段と、からなることを特徴とする。
また本発明のNOX浄化方法は、貴金属とNOX吸着境界温度が貴金属のNOX浄化活性を示す温度域を超えないNOX吸着成分とを担体上に担持した触媒を用い、排ガスが酸素過剰の雰囲気下で昇温時に触媒が作動する浄化方法であって、
浄化する排ガスの温度が昇温時であることを検出する排ガス昇温検出工程と、排ガス昇温検出工程で排ガスの温度が昇温時と検出された時に排ガスに間歇的に還元剤を添加する還元剤添加工程と、からなることを特徴とする。
【発明の実施の形態】
本発明に係るNO X 浄化装置及びNOX浄化方法は、貴金属とNOX吸着境界温度が貴金属のNOX浄化活性を示す温度域を超えないNOX吸着能を有する成分を含有する触媒を用い、排ガスが酸素過剰の雰囲気下で昇温時に好適に適用できる。
すなわち、浄化する排ガスの温度が昇温時であることを検出する排ガス昇温検出手段と、前記排ガス昇温検出手段が排ガスの温度が昇温時と検出した時に前記排ガスに間歇的に還元剤を添加する還元剤添加手段と、からなる。
排ガス昇温検出工程では、排ガス昇温検出手段が浄化する排ガスの温度が昇温時であるがどうかを検出する。例えば、制御部に接続した温度センサを排ガス通路に配置して温度センサにより排ガスが昇温状態にあるかどうかを判定する。また、前記の温度センサの代わりにアクセルの踏み込み量を検出し、踏み込み量が時間と共に増加することで排ガスの昇温を検出してもよい。
還元剤を添加する工程では、排ガス昇温検出手段によって検出された排ガス温度が昇温状態であると判断された場合に、還元剤添加手段が排ガス中に還元剤を間歇的に添加して排ガス組成を間歇的に変化させて触媒に接触させる。
触媒上では排ガス中のNOXがNOX吸着能を有する成分に吸着され、間歇的に還元剤が添加された排ガスの還元組成により吸着されたNOXが吸着剤から脱離すると共に貴金属により浄化される。浄化反応を効率的に行うためには、NOX吸着能を有する成分のNOXの吸着・脱離境界温度が、貴金属によるNOX浄化活性温度域を超えないことが必要である。さらに、触媒の浄化雰囲気を還元性とすることで、NOXの吸着・脱離・浄化反応を活発に行わせて浄化することができる。
還元剤の添加は、前記排ガス昇温検出工程で検出された温度に基づき制御ユニットからの信号により還元剤インジェクターを通して間歇的に連続しておこなうことができる。
添加する還元剤として燃料などの炭化水素を周期的に添加して使用できる。また、他の変形例として還元剤のインジェクターの代わりにエンジンの燃料噴射弁を制御して燃料を還元剤として添加することもできる。
排ガス中のNOX浄化のメカニズムは以下のように考えられる。
すなわち、図1に示すように浄化触媒のNOX吸脱着特性は、図1の実線のベースエミッションに示すように横軸に沿って温度が上昇すると(右側に移動する)、先ずNOXの吸着域となり、さらに温度が上昇すると吸着・脱離境界点Aを経てNOXの脱離域となる。この脱離域が貴金属のNOX浄化活性温度域の範囲であれば脱離したNOXは還元浄化される。
上記の吸着・脱離境界点A以下の温度域、すなわち昇温状態であれば、還元剤が間歇的に添加されると触媒の作動浄化雰囲気が変動して、図1aの破線に示すようにNOXの脱離が可能となり、NOXの脱離温度が貴金属のNOX浄化活性温度域の範囲であれば脱離したNOXは還元浄化される。したがって、排ガスの昇温時に触媒上での浄化雰囲気を間歇的に還元剤を含むように変動させることでNOXの浄化量が増大し、浄化雰囲気を変動させない場合に比べNOXの浄化効率が一段と向上する。
ここでいう還元剤は、例えば所定温度で気体状となる炭化水素あるいは炭化水素燃料(CO、H2および含酸素有機物等)を使用することができる。
本発明で使用する触媒は、貴金属とNOX吸着能を有する成分とを含むものが利用できる。
貴金属としては白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウムなどを利用することができる。ただし、使用する金属の種類によってNOX浄化活性温度域が異なり、例えば白金触媒では150〜300℃、パラジウムでは200〜450℃、ロジウムでは250〜550℃、イリジウムでは300〜600℃、ルテニウムでは350〜650℃であることから、これと組み合わせて使用するNOX吸着能を有する成分は、前記した特定条件を満たすものを使用することが必要である。
貴金属の担持量としては、使用する貴金属の種類によって異なるが、一般に担体100g当たり0.1〜20gが望ましい。担持量が0.1gより少ないと、NOX浄化活性が十分でなく、一方、20gより多いと、活性はそれほど向上せず、経済的に効率が悪いので、いずれも好ましくない。より好ましくは1〜5gである。
NOX吸着能を有する成分としては、NOX吸着成分と無機金属酸化物担体との組み合わせを含む。この両者の組み合わせにより、NOX吸着・脱離境界温度が変化する。そのため、貴金属のNOX浄化活性温度域を超えないように選ぶことが必要である。
例えば、貴金属として白金を、無機金属酸化物担体として酸化珪素を使用する場合、前記の条件を満たすためには、NOX吸着成分としては、Nd、Ce、Y、Mg、Zr、Al、Ta、La、Tiなどが利用できる。
ただし、前記したように、NOX吸着成分と無機金属酸化物担体の組み合わせによりNOX吸着・脱離境界温度が変化するため、例えば、ゼオライトのような酸性の強い担体とアルカリ金属のように塩基性の強い成分とを組み合わせたNOX吸着成分であっても、前記した条件を満たす限り使用できる。
NOX吸着成分の担持量としては、使用するNO X 吸着成分および担体の種類によって異なるが、一般に、担体100g当たり0.05〜1.0モルが好ましい。担持量が0.05モルより少ないと、NOXの吸着量が少なくなり好ましくない。逆に1.0モルより多いと担体の細穴を閉塞して表面積が減少し活性が低下することとなるので好ましくない。より好ましくは0.1〜0.5モルである。
なお、NOX吸着成分は、金属酸化物として、または、金属単体として担持させることができる。その他、金属塩、例えば炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩などの化合物として使用することができる。
本発明で用いるNOX吸着能を有する成分のNOX吸着・脱離境界温度は、図1のA点で温度であり使用する上記化合物によって異なる。
貴金属とNO X 吸着成分との前記の条件を満たす組み合わせを、表1に示す。
【表1】
Figure 2001020723
上記の組み合わせにおいて、特に貴金属として白金を使用し、NO X 吸着成分として、Ce、Mg、Nd、Zr、La、Y、Al、TaまたはTi成分を用い、この両者をシリカ担体(酸性担体)に担持させた触媒が望ましい。これにより、酸素過剰雰囲気で運転されるディーゼルエンジンの排ガス中のNOXを効率よく浄化することができる。
【実施例】
以下、実施例により具体的に説明する。
(実施例1)
シリカ粉末100部に硝酸セリウム63部水240部を加え100℃で12時間加熱してセリウムをシリカ粉末に吸着させた後、600℃で3時間焼成して、シリカ粉末にセリウム酸化物を担持させた。
次にCeを担持したシリカ担体に貴金属として白金を担体120g当たり2g担持して触媒を作製した。
(実施例2)
NOX吸着成分としてMgを担持した以外は実施例1と同じ操作で作製した。
(実施例3)
NOX吸着成分としてZrを担持した以外は実施例1と同じ操作で作製した。
(比較例1)
実施例1と同じ触媒で作動雰囲気をプロピレン濃度を一定として評価した。平均濃度は実施例1と同じである。
(比較例2)
実施例2と同じ触媒で作動雰囲気をプロピレン濃度を一定として評価した。平均濃度は実施例2と同じである。
(比較例3)
実施例3と同じ触媒で作動雰囲気をプロピレン濃度を一定として評価した。平均濃度は実施例3と同じである。
(比較例4)
シリカ担体に貴金属として白金を担体120g当たり2g担持した触媒を用いた。
(比較例5)
NO X 吸着成分としてBaを担持したものを用いた他は実施例1と同じ条件で作製した。
(触媒のNOX吸脱着特性評価)
温度条件:昇温100〜500℃、30℃/min
入りガス(排ガス組成):NO:50ppm、H2O:2%、CO2:10%、O2:7.5%、N2:残部
排ガスを触媒層に導入する空間速度は、SV=10,000/hrで、触媒の試料形態として触媒粉末を840〜1680μmのペレットに成形し、NOX吸脱着特性の評価を行った。
評価結果を図2に示した。NOX吸着・脱離境界温度は、図2の◆で示した温度である。
図2に上記の実施例1、実施例2、実施例3、比較例4、比較例5の触媒のNOX吸着・脱離境界温度を示した。実施例はNOX吸着・脱離境界温度が150〜300℃の範囲にあるが、比較例4は、NOX吸着成分を含まないためNOXの脱離はない。比較例5のBaを吸着成分として用いた場合は吸着・脱離境界温度が350℃となっている。なお、白金のNOX浄化温度は150〜300℃の範囲である。
(NOX浄化特性評価)
上記で作製した各触媒を図4に示すエンジンの排ガス通路に設置しコントロールユニットに接続した還元剤添加インジェクターと温度センサを配置して浄化性能を評価した。
温度条件:昇温100〜600℃、100℃/min
入りガス(排ガス組成):NO:230ppm、プロピレン:1000ppmC、CO:150ppm、H2O:5%、炭酸ガス:6.7%、酸素:10%、窒素:バランス、SV=10,000/hr
なお、還元剤の添加は、入りガス(排ガス組成)作動雰囲気のプロピレンの濃度を間歇的に変動させた。すなわち、1.5秒間プロピレン濃度を0ppm、その後1.5秒間プロピレン濃度を2000ppmとする周期で繰り返した。
上記の実施例、比較例の各触媒を用いてNOXの浄化率を評価した結果を図3に示した。実施例1〜3はNOXの浄化率が80%以上である。比較例1は実施例1の触媒を用いて還元剤のプロピレン濃度を一定にした場合であり実施例1の還元剤を間歇的に添加したものに比べて浄化率が10%以上低い。比較例2は実施例2の触媒でこれも作動雰囲気を一定としたもので実施例2に比べて浄化率が10%以上低い。比較例3も同様に実施例3の触媒で作動雰囲気を一定としたもので実施例3と比較して浄化率が10%以上低い。したがって、排ガス中の還元剤の添加濃度を間歇的に変動させることによりNOXの浄化効率が低温域でも向上することを示している。
比較例4はNOX吸着成分を含まないシリカ担体に貴金属のみを担持したもので浄化率が70%で、NOX吸着脱離を行わない場合は実施例より浄化率が低い。また比較例5は、NOX吸着成分としてBaを用いたもので、このBaは図2に示したようにNOXの吸着・脱離境界点温度が350℃であり貴金属のNOX浄化活性温度域の300℃より高いため浄化性能が著しく低いことを示している。
したがって、NOX吸着能を有する成分は、NOXの吸着・脱離境界温度が前記貴金属によるNOX浄化活性温度域を超えない成分を用い、かつ触媒の作動雰囲気、すなわち還元剤を間歇的に添加することで、NOXの浄化率が向上することが分かり本発明が有用であることを示している。
【発明の効果】
本発明に係るNOX浄化方法は、浄化する排ガスの温度が昇温時であることを検出する排ガス昇温検出工程と、前記排ガス昇温検出工程で排ガスの温度が昇温時と検出された時に前記排ガスに間歇的に還元剤を添加する還元剤添加工程と、からなる。
そして触媒として貴金属とNOX吸着境界温度が貴金属のNOX浄化活性を示す温度域を超えないNOX吸着能を有する成分を含有することで、排ガスが酸素過剰の雰囲気下で昇温時に好適に適用でき浄化効率を高めることができる。
このため、比較的低温の昇温域において、NOXの浄化効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いた触媒のNOXの吸着脱離および浄化のメカニズムを示す模式図であり、1aはその雰囲気変動によるNOX浄化活性向上推定機構を示す模式図である。
【図2】実施例および比較例の各NO X 浄化装置のNOX吸着・脱離境界点温度をおよび組み合わせた貴金属の浄化温度域を示すグラフである。
【図3】実施例および比較例の各NO X 浄化装置のNOX浄化率を示す棒グラフである。
【図4】本発明のNO X 浄化装置の一例を説明する模式図である。
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