JP2001019533A - セラミック成形体の乾燥用治具及びそれを用いた乾燥方法 - Google Patents

セラミック成形体の乾燥用治具及びそれを用いた乾燥方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック成形体に反り等の変形やセル切れ
等を発生させず、全体を均一に乾燥させることができる
セラミック成形体の乾燥用治具を提供する。 【解決手段】 セラミック粉末とバインダーと分散媒液
との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて
長手方向に並設された柱状のセラミック成形体をマイク
ロ波で乾燥する際に用いる乾燥用治具であって、前記セ
ラミック成形体の長手方向に平行な側面のほぼ全面を密
着状態で包囲するように構成された2個の分離した治具
からなることを特徴とするセラミック成形体の乾燥用治
具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック粉末及
びバインダー等を含み、多数の貫通孔が長手方向に並設
された柱状のセラミック成形体の乾燥用治具、及び、こ
の乾燥用治具を用いたセラミック成形体の乾燥方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】バス、トラック等の車両や建設機械等の
内燃機関から排出される排気ガス中に含有されるパティ
キュレートが環境や人体に害を及ぼすことが最近問題と
なっている。この排気ガスを多孔質セラミックを通過さ
せることにより、排気ガス中のパティキュレートを捕集
して排気ガスを浄化するセラミックフィルタが種々提案
されている。
【0003】セラミックフィルタは、通常、図6に示す
ような多孔質セラミック部材30が複数個結束されてセ
ラミックフィルタを構成している。また、この多孔質セ
ラミック部材30は、図7に示すように、長手方向に多
数の貫通孔31が並設され、貫通孔31同士を隔てる隔
壁33がフィルタとして機能するようになっている。す
なわち、多孔質セラミック部材30に形成された貫通孔
31は、図7(b)に示すように、排気ガスの入り口側
又は出口側の端部のいずれかが充填材32により目封じ
され、一の貫通孔31に流入した排気ガスは、必ず貫通
孔31を隔てる隔壁33を通過した後、他の貫通孔31
から流出するようになっており、排気ガスがこの隔壁3
3を通過する際、パティキュレートが隔壁33部分で捕
捉され、排気ガスが浄化される。
【0004】従来、このような多孔質セラミック部材3
0を製造する際には、まず、セラミック粉末とバインダ
ーと分散媒液とを混合して成形体製造用の混合組成物を
調製した後、この混合組成物の押出成形等を行うことに
より、セラミック成形体を作製していた。
【0005】そして、次に、得られたセラミック成形体
を乾燥装置に入れ、このセラミック成形体にマイクロ波
を照射することによる加熱を行い、セラミック成形体中
の分散媒液等を飛散させて、一定の強度を有し、容易に
取り扱うことができる図8(a)に示すセラミック成形
体の乾燥体200を製造していた。この乾燥工程の後、
セラミック成形体200は、脱脂工程及び焼成工程を経
て、多孔質セラミック部材30が製造される。
【0006】しかし、このような従来のセラミック成形
体の乾燥方法においては、セラミック成形体の全体を均
一に乾燥させることは容易ではなく、乾燥工程が進むに
つれて、セラミック成形体の部分によって重量減少の割
合が異なるという現象が発生する。この乾燥の不均一が
セラミック成形体の長手方向に発生すると、図8(b)
に示すように、乾燥後のセラミック成形体200に反り
が生じ、一方、乾燥の不均一が、セラミック成形体20
0の長手方向に垂直な方向に発生すると、図8(c)に
示すように、貫通孔の隔壁部分にクラック200a(以
下、「セル切れ」という)が発生し、多孔質セラミック
部材30の製造が困難になるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を解決するためになされたもので、セラミック成形体
に反り等の変形やセル切れ等を発生させず、全体を均一
に乾燥させることができるセラミック成形体の乾燥用治
具、及び、それを用いたセラミック成形体の乾燥方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック成形
体の乾燥用治具は、セラミック粉末とバインダーと分散
媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔
てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体をマ
イクロ波で乾燥する際に用いる乾燥用治具であって、上
記セラミック成形体の長手方向に平行な側面のほぼ全面
を密着状態で包囲するように構成された2個の分離した
治具からなることを特徴とする。
【0009】また、本発明のセラミック成形体の乾燥方
法は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合
組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向
に並設された柱状のセラミック成形体の乾燥方法であっ
て、上記セラミック成形体の長手方向に平行な側面のほ
ぼ全面を、上記セラミック成形体の乾燥用治具を用いて
包囲した後、上記セラミック成形体にマイクロ波を照射
しながら乾燥させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセラミック成形体
の乾燥方法及び乾燥装置の実施形態について、図面を参
照しながら説明する。
【0011】本発明のセラミック成形体の乾燥方法は、
セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物
からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設
された柱状のセラミック成形体をマイクロ波で乾燥する
際に用いる乾燥用治具であって、上記セラミック成形体
の長手方向に平行な側面のほぼ全面を密着状態で包囲す
るように構成された2個の分離した治具からなることを
特徴とする。
【0012】本発明で乾燥の対象となるセラミック成形
体は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合
組成物からなるものである。
【0013】上記セラミック粉末としては特に限定され
ず、例えば、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、
窒化硼素、窒化チタン、炭化チタン等の非酸化物系セラ
ミックの粉末;アルミナ、コージェライト、ムライト、
シリカ、ジルコニア、チタニア等の酸化物系セラミック
の粉末等を挙げることができる。これらのなかでは、耐
熱性に優れる炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム等
の粉末が好ましい。
【0014】これらセラミック粉末の粒径も特に限定さ
れるものではないが、後の焼成過程で収縮が少ないもの
が好ましく、例えば、0.3〜50μm程度の平均粒子
径を有する粉末100重量部と0.1〜1.0μm程度
の平均粒子径を有する粉末5〜65重量部とを組み合わ
せたものが好ましい。
【0015】上記バインダーとしては特に限定されず、
例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることが
できる。上記バインダーの配合量は、通常、セラミック
粉末100重量部に対して、1〜10重量部程度が好ま
しい。
【0016】上記分散媒液としては特に限定されず、例
えば、ベンゼン等の有機溶媒;メタノール等のアルコー
ル、水等を挙げることができる。上記分散媒液は、混合
組成物の粘度が一定範囲内となるように、適量配合され
る。これらセラミック粉末とバインダーと分散媒液等と
は、アトライター等で混合された後、ニーダー等で充分
に混練され、押し出し成形法等により、所定の形状に成
形される。
【0017】図1は、上記セラミック成形体の乾燥用治
具(以下、「乾燥用治具」ともいう)の一実施形態を模
式的に示す斜視図である。図1に示すように、本発明の
乾燥用治具10は、セラミック成形体20の長手方向に
平行な側面20aのほぼ全面を密着状態で包囲するよう
に構成された2個の分離した治具(上治具11と下治具
15)からなる。
【0018】そして、下治具15は、セラミック成形体
20の側面20aを水平面に対して45°の角度になる
ように傾斜させた状態でセラミック成形体20を載置す
ることができるよう、2枚の板状体12、13を突き合
わせてV字形状に形成されており、これらを支持すると
ともに、この治具11を乾燥器の床面に安定して載置で
きるように複数個の固定部材14で板状体12、13を
接着、固定している。
【0019】また、上治具11は、下治具15と接触し
ていない側面20aに密着させた状態でセラミック成形
体20に載せることができるように構成されており、具
体的には、下治具15とほぼ同様に板状体16、17と
これを支持、固定する支持部材18により構成されてい
る。なお、この場合、上治具11と下治具15とは、上
下を逆にしても使用することができるようになってい
る。
【0020】また、本発明の乾燥用治具は、図2に示す
ように、水分の吸収が可能な弾性部材19を介してセラ
ミック成形体20の側面20aと接触させるように構成
されていてもよい。
【0021】さらに、図3に示すように、本発明の乾燥
用治具は、板状体42、43が支持部材44のみで支
持、固定され、板状体42、43同士は接触せず、板状
体42と板状体43の間から水分を飛散することができ
るように構成されていてもよい。
【0022】上記板状体の材質としては、例えば、熱硬
化性樹脂、熱可塑性樹脂、セラミック、これらの複合材
料等が挙げられるが、これらのなかでは、熱硬化性樹脂
や複合材料が好ましく、特に、誘電率が低く、マイクロ
波の透過率が高く、耐熱性に優れるガラスエポキシ板が
最も好ましい。また、セラミック成形体20と乾燥用治
具11、15との間に介装する上記弾性部材としては、
プラスチック製又はゴム製の多孔質弾性部材が好まし
く、シリコンスボンジがより好ましい。
【0023】このような構成の乾燥治具を用いることに
より、セラミック成形体20は、上治具11と下治具1
5とに包囲され、実質的に上治具11と下治具15とか
らなる型枠に強制的にはめこまれた状態と同じ状態にな
っているため、変形は発生しない。
【0024】この場合、上治具11は、単にセラミック
成形体20上に載せてあるだけであるが、自重により充
分にセラミック成形体20の変形を防止することができ
る。ただし、そのためには、上治具の重量X(kg)
は、セラミック成形体の強度(kg/cm2 )×上治具
のセラミック成形体との接触面積(cm2 )=Y(k
g)とした際、下記の計算式(1)を満足する必要があ
る。 Y×0.6≦X≦Y×1.5・・・(1)
【0025】すなわち、上治具11の重量が軽すぎる
と、セラミック成形体20の変形する際の力が大きいた
め、上治具11によって、変形を阻止することができ
ず、一方、上治具11の重量が重すぎると、セラミック
成形体20に負荷がかかりすぎて、上治具11の重量に
より変形してしまうことがあるからである。
【0026】また、本発明の乾燥用治具を用いることに
より、セラミック成形体20の側面20a(表面)から
の水分の蒸発をコントロールすることができるようにな
り、セラミック成形体20の表面と内部との水分量の不
均一に起因する反り等の変形やセル切れ等を防止するこ
とができる。
【0027】また、上治具と下治具とは、分離している
ため、多少、成形体が乾燥により収縮しても、上治具は
この収縮に追従することができ、密着状態を保って変形
を防止することができる。さらに、セラミック成形体2
0と板状体12、13との間に介装した弾性部材19
は、水分を適当な速度で吸収し、かつ、セラミック成形
体20の表面近傍を適当な湿度に保つため、セラミック
成形体内部に水分の不均一が発生しにくい。
【0028】次に、このような本発明の乾燥用治具を用
いてセラミック成形体を乾燥させる方法について、説明
する。本発明の乾燥方法では、セラミック成形体の側面
のほぼ全面を、上記乾燥用治具を用いて包囲した後、上
記セラミック成形体にマイクロ波を照射しながら乾燥さ
せることを特徴とする。
【0029】乾燥を行う際の、マイクロ波のパワー等の
条件は、対象となるセラミック成形体の形状や貫通孔の
大きさに依存するために、一概には規定できないが、例
えば、セラミック成形体の大きさが33mm×33mm
×300mmで、貫通孔21の数が200個/平方イン
チ、隔壁22の厚さが0.35mmの場合、マイクロ波
のパワーは、0.5〜4kW程度が好ましい。なお、セ
ラミック成形体20の形状や大きさが異なっても、乾燥
の条件は、上記した条件から大きく外れることはない。
【0030】マイクロ波を発生させる装置は特に限定さ
れず、従来から用いられている種々の装置を用いること
ができるが、例えば、マイクロ波発生装置を備え、セラ
ミック成形体が通過する部分の上方にマイクロ波攪拌用
スターラーが配設されたものを用いることが望ましい。
【0031】マイクロ波攪拌用スターラーで攪拌するこ
とによりセラミック成形体20の全体にマイクロ波を均
一に照射することができる。なお、本発明のセラミック
成形体の乾燥方法で用いる乾燥装置は、通常、マイクロ
コンピュータを内蔵する自動制御装置が組み込まれてお
り、マイクロ波のパワーの設定は勿論のこと、セラミッ
ク成形体が搬入されると、例えば、赤外センサ等により
自動的にセラミック成形体を検知し、マイクロ波を発生
させ、マイクロ波攪拌用スターラーを駆動し、送風機等
を作動させるように構成されている。
【0032】従来より、加熱の際に、マイクロ波を照射
することにより加熱することは行われていたが、従来の
方法では、セラミック成形体20の表面(側面20a)
に近い部分が乾燥しやすく、また、セラミック成形体2
0の長手方向に関しては、中央部において乾燥速度が遅
く、そのため、反りやセル切れが発生しやすかった。
【0033】しかし、本発明では、上記した乾燥用治具
を用いているので、マイクロ波により乾燥中、セラミッ
ク成形体20は、上治具と下治具とに包囲され、実質的
に上治具と下治具とからなる型枠に強制的にはめこまれ
た状態と同じ状態になっているため、変形は発生しな
い。
【0034】また、上治具と下治具がセラミック成形体
の側面に密着することにより、セラミック成形体20の
側面20a部分からの水分の蒸発をコントロールするこ
とができるようになり、セラミック成形体20の表面と
内部との水分量の不均一に起因する反り等の変形やセル
切れ等を防止することができる。
【0035】また、上治具と下治具とは、分離している
ため、成形体が乾燥により収縮しても、上治具はこの収
縮に追従することができ、密着状態を保つことができ、
反りやセル切れ等を発生させない。
【0036】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0037】実施例1 平均粒子径10μmのα型炭化珪素粉末70重量部、平
均粒子径0.7μmのβ型炭化珪素粉末30重量部、メ
チルセルロース5重量部、分散剤4重量部、水20重量
部を配合して均一に混合することにより、原料の混合組
成物を調製した。この混合組成物を押出成形機に充填
し、押出速度2cm/分にて図1に示すようなハニカム
成形体20を作製した。このハニカム成形体20は、そ
の大きさが33mm×33mm×300mmで、貫通孔
21の数が200個/平方インチ、隔壁22の厚さが
0.35mmであった。
【0038】次に、図1に示すセラミック成形体の乾燥
用治具10を用い、図1に示すように、下治具15にセ
ラミック成形体20を載置した後、上治具11をセラミ
ック成形体20の上に載せ、この状態で乾燥装置に搬入
し、マイクロ波のパワーを3kWに設定してセラミック
成形体の乾燥を行った。そして、乾燥開始から一定時間
後にセラミック成形体を取り出し、図4(a)に示すよ
うに、セラミック成形体の乾燥体100をエリア1、エ
リア2、エリア3に分割し、さらに、図4(b)に示す
ように、これらを外側のA部と中側のB部とに分け、各
部における重量減少率を測定した。その結果を図5に示
した。
【0039】比較例1 まず、実施例1と同様の条件でセラミック成形体を作製
した。次に、乾燥用治具を用いず、裸の状態でマイクロ
波を照射したほかは、実施例1と同様にしてセラミック
成形体の乾燥を行い、セラミック成形体の各部における
重量減少率を測定した。そして、乾燥開始から一定時間
後にセラミック成形体を取り出し、図4(a)に示すよ
うに、セラミック成形体の乾燥体100をエリア1、エ
リア2、エリア3に分割し、さらに、図4(b)に示す
ように、これらを外側のA部と中側のB部とに分け、各
部における重量減少率を測定した。その結果を図5に示
した。
【0040】図5に示すグラフより明らかなように、比
較例1では、各部分で重量減少率が異なっており、不均
一に乾燥が行われているのに対し、実施例1の場合に
は、乾燥時間の経過とともに、各部においてほぼ均一に
重量が減少していっており、本発明の乾燥方法を用いる
ことにより、セラミック成形体を均一に乾燥させること
ができることが実証された。
【0041】
【発明の効果】本発明のセラミック成形体の乾燥用治具
は、上述の通りであるので、マイクロ波を照射する方法
によりセラミック成形体を乾燥させる際、セラミック成
形体に反りやセル切れ等を発生させず、全体を均一に乾
燥させることができる。
【0042】また、本発明のセラミック成形体の乾燥方
法は、上述の通りであるので、セラミック成形体に反り
やセル切れ等を発生させず、全体を均一に乾燥させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック成形体の乾燥用治具の一実
施形態を模式的に示す斜視図である。
【図2】本発明のセラミック成形体の乾燥用治具の別の
実施形態を模式的に示す正面図である。
【図3】本発明のセラミック成形体の乾燥用治具の更に
別の実施形態を模式的に示す正面図である。
【図4】(a)は、実施例1及び比較例1において成形
体の重量減少を測定した部分を示す斜視図であり、
(b)は、その正面図である。
【図5】実施例1及び比較例1における成形体の測定部
分と重量減少との関係を示すグラフである。
【図6】セラミックフィルタを模式的に示す斜視図であ
る。
【図7】(a)は、セラミックフィルタを構成する多孔
質セラミック部材を模式的に示す斜視図であり、(b)
は、その長手方向に平行な縦断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、種々の条件で乾燥した後の
セラミック成形体を模式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
10、40 セラミック成形体の乾燥用治具 11 上治具 12、13、16、17、42、43 板状体 14、18、44 支持部材 15、41 下治具 19 弾性部材 20 セラミック成形体 20a 側面 21 貫通孔 22 隔壁 30 多孔質セラミック部材 31 貫通孔 32 隔壁 33 充填剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック粉末とバインダーと分散媒液
    との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて
    長手方向に並設された柱状のセラミック成形体をマイク
    ロ波で乾燥する際に用いる乾燥用治具であって、前記セ
    ラミック成形体の長手方向に平行な側面のほぼ全面を密
    着状態で包囲するように構成された2個の分離した治具
    からなることを特徴とするセラミック成形体の乾燥用治
    具。
  2. 【請求項2】 水分の吸収が可能な弾性部材を介してセ
    ラミック成形体の側面と接触させるように構成された請
    求項1記載のセラミック成形体の乾燥用治具。
  3. 【請求項3】 セラミック成形体の乾燥用治具は、セラ
    ミック成形体の側面を傾斜させた状態で前記セラミック
    成形体を載置することができるように構成された下治具
    と、前記下治具に接触していない側面に密着させた状態
    で前記セラミック成形体上に載せることができるように
    構成された上治具とからなる請求項1又は2記載のセラ
    ミック成形体の乾燥用治具。
  4. 【請求項4】 2個の分離した治具のうち少なくとも一
    の治具は、セラミック成形体を載置する2枚の板状体を
    含んで構成され、かつ、前記2枚の板状体の間に水分を
    飛散させるための隙間が形成されている請求項1〜3の
    いずれかに記載のセラミック成形体の乾燥用治具。
  5. 【請求項5】 ガラスエポキシ板を主要構成部材とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のセラミック成形体の乾
    燥用治具。
  6. 【請求項6】 上治具の重量X(kg)は、セラミック
    成形体の強度(kg/cm2 )×上治具のセラミック成
    形体との接触面積(cm2 )=Y(kg)とした際、下
    記の計算式(1)を満足する請求項1〜5のいずれかに
    記載のセラミック成形体の乾燥用治具。 Y×0.6≦X≦Y×1.5・・・(1)
  7. 【請求項7】 セラミック粉末とバインダーと分散媒液
    との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて
    長手方向に並設された柱状のセラミック成形体の乾燥方
    法であって、前記セラミック成形体の長手方向に平行な
    側面のほぼ全面を、請求項1〜6のいずれかに記載のセ
    ラミック成形体の乾燥用治具を用いて包囲した後、前記
    セラミック成形体にマイクロ波を照射しながら乾燥させ
    ることを特徴とするセラミック成形体の乾燥方法。
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